« 普通のとはちょっと違うのかも | トップページ | 田舎より帰途・冬休みの工作 »

機動戦艦ナデシコ Prince of Darkness

「情報戦は見ごたえのある絵にしにくいなぁの巻」

襲われた艦船の調査にナデシコBが派遣される.艦長はユリ.ターミナルコロニー・アマテラスに到着するが歓迎されない.コロニーに対しハッキングをかけると,アマテラスの非公式システムが動作し,同時に黒い人型の機体が襲来する.黒い機体への攻撃が開始されるが,ナデシコBは離脱し,コロニーに突入した黒い機体によって13番ゲートが開かれる.そこにあったのは火星の遺跡だった.遺跡には黒い機体に乗るアキトの恋人,ユリカが飲み込まれていたのだ.その露見と同時に,結社「火星の後継者」がその姿を現し一斉蜂起する.
「火星の後継者」は長距離瞬間移動,ボソンジャンプの独占を狙っていた.それを阻止するため,ルリたちは過去の仲間をナデシコCの乗員としてかき集める.地球で奔走するルリの前に,アキトが再びその姿を現す.

新春スペシャルレビュー第2段.年末に買った劇場版詰め合わせセットより「ナデシコ」をセレクトしてみました.目当ては「ウテナ」だったのですが,これも割と好きな作品ではあります.
特に中盤から終盤にかけてのナデシコクルー大活躍のたたみかけや,お墓参りでのアキトとルリの会話はとてもいい.細かい部分の描写や(客を選ぶものの)あちこちに盛り込まれるオタクなネタは(ちゃんとわかれば)楽しい.フルーツ牛乳とか少女漫画とか,殺伐とした状況の中では浮き上がってしまう妙ななごみが監督の一番の持ち味だと思います.ステルヴィアもそうだったかと.
ただ,その分終盤のボリュームの薄さがどうにももったいないですね.ラスト近くはすべてが一番被害の少ないお約束通りに展開していくので,あまりにも先が読めすぎます(これもステルヴィアと一緒).それと,ウイルスとかハッキングは非常に派手な絵にしにくいので,終盤の見せ場に持ってきてはいかんですよやっぱり(苦笑).
難はありますが,大抵の作品には難はあるものですので(笑)全体的にはお勧めできます.ルリ艦長可愛いですし,お墓参りのシーンは切ないですし.

ラピス役って仲間由紀絵さんでまるっと間違いないみたいですね.桜井監督や水島監督も友情協力してて,さすが仲良しって感じです.

|

« 普通のとはちょっと違うのかも | トップページ | 田舎より帰途・冬休みの工作 »

アニメレビュー」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 機動戦艦ナデシコ Prince of Darkness:

« 普通のとはちょっと違うのかも | トップページ | 田舎より帰途・冬休みの工作 »