ボボボーボ・ボーボボ#11
「ティッシュ箱履き拳のビジュアルに負けたのでの巻」
ピクニック気分で昼食中のボーボボ一行.新たに加わったヘッポコ丸(へっくん)はボーボボに自分の話を聞いて欲しいのだが,ボーボボ鳥は子計算機に電池を与え,ドンパッチはその巣を会社員とともに襲っていたりして聞いちゃいない.IT革命のために殉じた子計算機を思って泣き崩れるボーボボ.それを慰めるためにドンパッチはつるの恩返しの家にボーボボを招く.民家の中では早速フィーバー?しかし開けるとボーボボは病に倒れていた.しかも年貢を銀行に納めなければならない.それを助けるつるのフンコロガシ.そんな嫌な家を毛狩り隊のパピットマン(かわいい)が襲う.ボーボボはヘッポコ丸に「オナラ真拳なしでパピットマンを倒せ」と指示する.
一方戦うヘッポコを無視してハジケるボーボボ.1分でカップ麺(3分)を食べたいドンパッチがビルに立てこもる.それを説得しようとするボーボボと生麺タイプ(1分)のカップ麺.カップの中には「ラーメン食べたら腹筋6回」と腹筋する小太りの親父たち.麺の腰ならぬ腹が鍛えられております.で,それはどうでもいいとして.ヘッポコ丸はパピットマンに対し劣勢.そこでボーボボ,鼻毛真拳抜きでの戦いを見せる.最初は「CDのケースをかぱかぱする真拳」.次に「CDのケースをかぱかぱしない真拳」.そして最後の「ティッシュ箱履き拳」によって3倍の移動速度を手に入れたボーボボはパピットマンを撃破.ヘッポコ丸を鍛えてやる!と鼻毛道場へ.
常人の思惑の範疇を遥かに超える展開でおなじみの「ボーボボ」ですが,怖いのは「まったく繋がっていないように見えて,実は繋がっているのかもしれない」という疑心暗鬼に陥るところ.今週で言えば,話を聞いてもらいたいヘッポコ丸に対して,「絶対に覗いてはいけません」なつるの恩返しなハジケが展開するのは,『細かい事情までを明らかにすることは互いにとって不利な結果を招く場合がある』ということを言外に…伝えてるわけがねえ! そりゃ考えすぎとか妄想とかインクの染みが蝶に見えたりするようなやつだ! 自分を強く保て自分!
で,それはまあいいとして.後半の鼻毛道場での「アンパンを甘く見ていたー」とか,巨大メダカの弱点がジャムだったりとか,食パンにはバターなので燃え尽きた食パンにジャムを塗ったりとか,南国に北国の人が混入して戦って勝って氷河期になったりとか,おばさん(師匠)がぐるぐる回ると酒になったりとか…なんか文を並べてるだけですっかりイッてしまってますが,映像はこれに輪をかけてイッてしまってますので恐れおののくように.このレベルの妄想コントを次々にぶつけられると,インクの染み全集を頭に落とされたみたいになるのでした.ただ,番組内で唯一突っ込めるビュティさんが上記の現象をさらりと流してしまうと,全集の返しどころがなくて本当に困ります.いや,無理に返さなくてもいいのだとは思いますが.
冒頭,ナレーターがうかつな説明によってひどい目にあわされているのが気にいりました.こういうメタ的なネタは好きなので,もっと無茶してくれるといいなぁとか思ったり.既に散々無茶ではあるのですが.
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