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第2回しりとり竜王戦・予選

しりとり竜王戦の基本ルールは特定のテーマに沿った内容でしりとりをするという単純なものなのですが,正確にしりとりを展開するよりは,いかにテーマとしりとりという枠の中で自分の世界をつくり,そこに場や審判や敵を飲み込んでいくか(ハジケるか)という点が重要になります.語り口もさることながら知識がまず重視されている薀蓄王に比べ,単語レベルでの面白さがより重視される竜王戦は,不条理系の芸人にとっては最高のステージではないかと.薀蓄王では立派なやられ役の有田もここでは実力者扱いだし(笑).
今回の参加者は,有田・なぎら・有野・竹原・竹若・ふかわ・清水・板尾の8人.この8人でしりとりやってるだけなのですが,そのおかしさに1時間半笑いっぱなし.もちろんこんな客を選ぶプログラムは,ゴールデンタイムでは実行不可能なのでテレ朝は持っていこうとしないように(苦笑).テーマ曲がなぜか獣兵衛忍風帳のテーマなんだけど,これは次回も使うんだろうか?

予選Aブロック(有田,なぎら,有野,竹原)では,有田と有野が強かった.勢いに乗ると強いはずのなぎらは凡ミスが多く流れに乗り切れず,竹原は…あまりにストレートな回答が多くて「ワールド」の広がりがないため高得点が得られない.そこを有田と有野がいいように攻めまくったという構図.
1つ目のテーマ「長渕の曲の題でありそうなもの」では,有野の「えさのために働くな」,有田の「いらついて鹿児島」,なぎらの「首絞めて東京」,竹原の「田んぼ」が秀逸でしたね.そうか.とんぼじゃないんだ(笑)
2つ目のテーマ「ラブホテルの名前」では,竹原の「こっちにおいでよ(築30年)」,有田の「リンカーン前橋」,なぎらの「シカゴ岡山」(この2つは連続してておかしかった)そして有野の「デカメロンビーチ」あたりがツボ.決勝の1対1ほどではないのですが,参加者同士の相性の問題が薀蓄王に比べかなりあるらしく,意外と考えてくるなぎらは天然の有野とは相性がよくない印象を受けました,

予選Bブロック(竹若,ふかわ,清水,板尾)では,板尾,清水を竹若が追いかける展開.ふかわは,ネタ単体としてはそんなに悪くないのですがその言い方がよくない.逆にネタ自体はそれほどでないものの態度で押し切る清水を見習わないと,いつまでも予選敗退で終わりそうです.それはもったいない気がするんだよな.
1つ目のテーマ「怖い映画のタイトル」では,板尾の「タンバリンの村」,ふかわ「ラッパの人」,清水の「砥ぎ名人の命綱」あたりですね.竹若はこの題では今ひとつだった.
2つ目のテーマ「B級アイドルのキャッチコピー」では,冒頭の清水の「退院したばかりの19歳」が強すぎ(笑).追い詰められた竹若は「酸っぱい女の子」「ルーイルーイ」あたりでふっきれて爆発,「どこでも裸足」が素朴ながらもかなりいい.板尾の「医者の娘じゃないけれど」,「楓の葉っぱで」,ふかわの「手術前」も結構いいんだけどなぁ.やはり言い方でひどく損をしている.もったいない.

予選の結果決勝トーナメントへは有田,有野,板尾,清水の4人が進出.その顛末については明日にでもお送りします(苦笑).

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