ケロロ軍曹#4
「キンキンケロン波という技名が地味に好きの巻」
(A)テレビの中からこんにちは,と軍曹の下にギロロ伍長惨状.自分を呼び捨てたタママには「目を食いしばれ!」と指示の上直後に「無理なんだからちゃんと状況判断しろ」といじわるクイズのようなスパルタ教育.そして倒れたままの上官,軍曹を無理やり起こすと寝ぼけていたのでもう一発爆発.すると爆風で古典表現アフロ軍曹完成.しかし軍曹は「これはお久しぶりです」とここまでやられていながらもなおマイペース.
ギロロ伍長,1週間前から探していたら地球人の捕虜になってる上官の軍曹を発見.この施設と住人を内偵した上の結論として,ここを占拠し地球征服の拠点とすることを提案する.もちろん元の住人は37564だ.やることが早いギロロ,帰宅する冬樹用のブービートラップも既に配備終了.帰ってきた冬樹はオーパーツが廊下に転がっているのを発見.冬樹を助けたい軍曹は止めに向かうのだが,廊下で立ちふさがるのはバナナの皮.軍曹は笑いをとるか冬樹をとるかの二択を迫られる.
(B)平和な地球の裏側で進められるはずの宇宙人の侵攻.ところがそれを指揮する軍曹の様子はダレすぎだった.しかしペコポン(地球)の環境がケロンとは違って乾燥していることに気がついたギロロ.軍曹の部屋に加湿器を大量装備してみた.すると力がわきあがってくる軍曹! リンゴを手で握りつぶしてジュースに! Tシャツ着てコーナーに上がって破いて「正直すまんかった!」,さらに雑誌を2つに引きちぎるというパフォーマンスだが読み終わってなかったので直す.みなぎる力は軍曹の本来のもの.思い出せあの頃の自分!と輝いていた謎の栄光の過去を思い出して感涙.「こんなところでくすぶっている器ではない!」と地球侵略計画を立案.しかも「手当たり次第に始末!」というとんでもない計画.様子がおかしいと思ったら湿度が限界を超えている.
今週は終始テンポ良く面白ネタが織り交ぜられて素晴らしい.ようやくやってきた突っ込みことギロロ.ただしまだ突っ込みとしては完全に機能していないわけですが.マイペースで阿呆の軍曹を叩きなおすはずが,柳に風と受け流されるおかげでどうにも変な方向に.最後でようやく軍曹の本性を悟り,自分の立ち位置にも気づく…はず.とりあえず火力が増してがんがん爆発するようになっただけでも楽しいですね.
さて前半.ギロロ伍長,ブービートラップと言えばまずレアなガンプラを思い浮かべる程度にだれきった2匹のケロンの前に颯爽と登場し喝を注入.ただしなんでテレビをわざわざ準備して軍曹を無力化しようとしたのかはよくわかりません.理由はたぶん教育的指導と私怨の混合ではないかと思うのですが,にしてもなんでわざわざテレビなのかはやっぱりわかりません(苦笑).揃った3匹の共鳴×3を見守る無力な幽霊さんがいつもながら愛らしい.オーパーツの中になんかそうじゃないのが混じってますね.王パーツ?
自分の命を助けてくれた心友冬樹とバナナの皮という甘美この上ない道具を前に,笑いを選ぶ軍曹,まったくもって面目ありません.しかし冬樹は罠にはひっかかわず通過成功.そりゃオーパーツよりは実在の宇宙人のほうが珍しいわけですから.冬樹と軍曹,ギロロの舌に踊らされ縄でぐるぐる巻き.ここのギロロは,2人(1人は素人)のリアクションを十分に計算した上でトリオ芸を成立させているのではないかと(笑).残る脅威は夏美のみ.ギロロ謹製スペシャルメニューでお待ちかねますが,なんと夏美,夕食材料の首領パッチソード(ねぎ)と鞄を縦横無尽に使いこなし大活躍.敗北を知ったシャイなギロロは夏美に惚れます.これでギロロの行動には枷がはめられ,地球人無差別皆殺しの計画は立てられなくなったわけです.
後半はあまりにも自堕落な上官をなんとかしようと頑張るギロロ.前半でもありましたが爆風でアフロ軍曹になるのは特に意味もないですが楽しい.ギロロは加湿器の大量装備で軍曹をつやつやにすることに成功するものの,軍曹は過去の栄光のかわりにエロガエルのトラウマを思い出したり謎の過去を思い出したりプロレスパフォーマンスやってみたりと迷走.この話の遅々として進まない具合がなんとも楽しいわけです(苦笑).
軍曹は湿気に酔いやすいタイプな上に外は雨.暴走しはじめた軍曹はタママすら楽勝で凌駕するのですが,絶好調の軍曹を襲う神話の神あるいはコントのタライこと宇宙生物ニョロロ.バベルの塔を崩す神の雷のごとく増長した者をどん底に叩き落し事態を収拾するオチそのものが宇宙生物として存在するというのは…間抜けな話です(笑).食われた軍曹は水を吸収されてかさかさに.
そして数日後,軍曹復帰しましたがそもそもマイペース.宇宙人の計画はいつ実行されることやらということで次回30分ぶちぬきバージョンに続きます.
| 固定リンク
「レビュー◆ケロロ軍曹」カテゴリの記事
この記事へのコメントは終了しました。
コメント