ケロロ軍曹#8
「渡辺篤史に褒めてもらってくださいの巻」
平和な町に潜む宇宙からの侵略者こと潜んでいる割には地下の部屋で自作の微妙な歌を絶唱する軍曹.タママには賞賛されるがモアの「侵略は進まないけど歌はできますね」に我に返った軍曹とタママ.軍人としての義務を思い出した軍曹,しかしいい歌詞も思いついてしまってそちらを優先するあたりがだめだった.
日向家の住人,夏美と冬樹をわざとらしく無理に外出させる軍曹.そのわざとらしさに「妙なことしたらただではすまないわよ!」と夏美は念を押しておく.実は軍曹が住人を追い出して実行していたのは,侵略作戦第1段階こと地下の秘密基地づくりだった,全員が外出したのを見計らい,軍曹は悲願の作戦の最終段階を実行する.
外出した先で出会った冬樹と桃華.桃華の発言によってタママが毎日日向家に通っていることが判明.家が心配になった冬樹は急いで帰宅.桃華もタママの保護者なのでついていくことに.2人が戻った日向家には誰もいない.軍曹の部屋にも軍曹やタママの姿はない.2人の行方を捜す冬樹と桃華だが,2人きりなのに気がついた桃華,思わずガッツポーズ.そこに聞こえてきたのは遠い爆発音.冷蔵庫が開いて2人はその中に吸い込まれてしまう.
タイトルは2つついてますが,今回は実質30分ぶち抜きでした.見所は,揃った主要キャストを前に軍曹が間抜けぶりから狼狽ぶりまで主役にふさわしい動きを見せるところ.また舞台となる基地にも注目.一見かっこいいのですがいろんな面で詰めが甘く,軍曹の間抜けぶりが引き立ちます.大仰なセットと桃華・ギロロ・モア・タママというパワータイプが集結した割には致命的なバイオレンスがラストだけというのもまた素敵な外しっぷりでした.
前半は軍曹と桃華の暗躍.モアさんに指摘されて改めて自分の職務怠慢に気がつく軍曹.恐らくはこれまでギロロにも相当指摘されていたのではないかと思いますが,三白眼に言われるのと無垢な天使に言われるのでは事実の重みが違います.そんなわけで秘密基地の建造開始.きっと脅威の技術で掘削時の振動なども極小なのだろうなとか思ったり.
そんなわけで完成した地球侵略前線基地の本格稼動させる記念日.モアさんやらタママやらに愛ゆえの攻撃?を受けたりしながらも,その成功を見るまでは死ねない軍曹.そんな気合に釣られてギロロも交え3匹で共鳴.モアさんがそれを見守る様が愛らしい.タママの精魂こめたじめじめルームではモアさんとタママの嫁姑コント.今回もモアさんの純真無垢&尊敬のまなざしでタママ敗北.そして「我輩はいつも本気だよ」という軍曹の本気の真骨頂ことガンプラのディスプレイ専用ルーム.渡辺篤史なら間違いなくその家主のこだわりを褒めてくれるはずなのですが(笑).
後半は吸い込まれた冬樹と桃華を司令室でニョロロだと誤解した軍曹たち.宇宙人の施設に興味しんしんの冬樹とその冬樹の愛を虎視眈々と狙う桃華さん.迷って迷ってラブラブな状況を狙う桃華さんですが,内部は迷わないように案内完備.タママ自慢の宇宙番犬ロボもヒーローごっこ用のおもちゃなので桃華さんのパワーであっさり沈黙.「西沢さんのパワーがあれば!」と冬樹さんにパワーキャラ認定されてしまう桃華さんが,当然のこととは言えやっぱり気の毒.
監視カメラをセットする係=軍曹の職務怠慢のため侵入したのが何かがわからない宇宙人の面々.ニョロロではないかという推測だけできっと自分を狙っているのだと干からびてかさかさの軍曹.このひからびるというリアクションは宇宙人らしさがよく出てますよね.基地の面々は悲壮な決意と感動的な台詞のもとに軍曹を守るため次々に侵入した相手を倒しに向かうわけですが,タママ・モア・ギロロは(当然ながら)侵入した2人と合流して司令室へ進攻.それを見た軍曹は動揺して節操を失い,「死んでいった部下たちのために我輩にできるのはあれしかない!」とばかりに基地内にカエルバーのセット設置.…ニョロロを油断させるためらしいですが,あの宇宙生物がそれで油断したらそのほうがすごいですよ(苦笑).誤解が解けてほっとした一同ですが,本当の敵はそのあとに急速潜行してきた強敵のほうでしたとさ.お約束に綺麗にはまって終了.ここでニョロロがやってこないあたりがとてもお行儀がいい.次回は4人目登場.さらに強化された共鳴を待ちたいと思います.
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