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金色のガッシュベル#58

「しばしの間,さよなら日常の巻」

南極.ペンギンの群れの中のキャンチョメはペンギンにパシリにされていた.そこにナゾナゾ博士が登場.なんでも知ってる不思議な博士もフォルゴレがいつ迎えに来るかまでは知らなかったというのは嘘で,例の歌が遠くから聞こえてくる…と思ったらキャンチョメの目の前に船ごと突っ込んで凍ったフォルゴレが御到着.
タイル調べに徹夜の清麿.タイルの出所がわからないだけでなく,出所が判明しロードの居場所がわかっても勝てる可能性が小さいことに煮つまっている清麿と,そんな彼を気遣うガッシュ.ウマゴンは朝から気合十分で本の持ち主探しに出かける.
弁当をつくる恵とティオ.ただでも過密スケジュールなのだが,そこにさらに仕事を詰め,ロードを倒すための休みを取る準備をする.しかし学校では同級生に嘲られたり外から写真を撮られたりと嫌なことばかり.
昼が近づく.父の部屋の本をあらかた調べても,タイルの出所がわからずさらに煮詰まる清麿.そこにティオが到着し,恵とつくっていたあの弁当で昼食を取ることに.学校では恵も昼食を終了し,今日も仕事のために早退する.そのことでクラスメイトに嫌味を言われ,「本当は一緒に勉強したいけど,歌は私の目標だから.だから頑張ってみたいのよ,だから!」と泣く恵.しかし本当は歌だけではなく,ロードを倒すことも大きな目標だ.そのために恵は,マネージャーに2週間の休みが欲しいと言い出す.
街で本の持ち主を探し続けるウマゴンだが,犬が本を奪った.あわてて追いかけるウマゴンと逃げる犬の前に立つ男の姿.彼が頭を撫でると犬はおとなしくなり,その人が自分の本を見る様子にふるえるウマゴン.

クレイジーな出だしから王道の終盤へと怒涛の勢いで流れる1話.いつもに比べれば絶対に無茶な分量のエピソードを強引に1話に収めきった脚本と演出の本当に素晴らしい仕事に心からの拍手を.作画は…他の部分はともかく,今回のような話でラストカットで笑いをとってどうすると心から責めたい気持ちで一杯です(苦笑).

そんなわけで今回は素敵すぎるスタート.久しぶりのキャンチョメはペンギンのパシリに.それを迎えに来た博士の鼻水の凍り具合やら遠くから流れて来る「チチをもげ」やら薄着でやっぱり凍っているフォルゴレとか…どうなんだろうかこのオープニングは(苦笑).つうか博士がなぜ先行して南極にいなければならないんでしょうか.フォルゴレと一緒のほうが話が早いじゃないですか.しかし,映像としてはものすごく面白かったのでこれはこれでよし!
日本では清麿さんが調べ物で煮詰まり中.2日の徹夜にもかかわらずタイルの出所がわからないだけでなく,その先の勝ち目の薄い戦いまで考えている清麿はどうしても憂鬱になりがち.しかしそんな自分の弱気を必死で抑え,ガッシュたちにはできるだけ見せないようにしながら探す優しい清麿がいじらしい.清麿は学校をさぼって調べ物三昧のようですが,それを許している高嶺母の度量も相当のものです.もしかすると高嶺父から何らかの言伝を受けているのかもしれません.部屋中に本が広がっていたり,ガッシュが本の上に転がって寝ていたりと,「徹夜で調べ物をするということ」の大変さが台詞だけでなく画面でもよく描かれているのが素晴らしいですね.
今回のもう一人の主役,恵さんの学生とアイドルとしての日常が時折差し込まれますが,やはりトップアイドルのため学校ではなかなかうまくいかないようで.でも頼りになりそうな友達がいることにちょっと安心.そんな恵のお弁当は清麿のもとへ.ガッシュにはティオ作・ぶりのお頭のフライの入ったお弁当が.頭だけで胴体がないのに泣くガッシュの首を絞めるティオと泣くブリの顔と変色するガッシュの顔が愉快です.

後半は,眠るティオに毛布をかけるあたりまではまともだったのですが,その直後,高嶺家に鈴芽&3馬鹿が上陸したあたりからまたもおかしなことに(笑).休んだ清麿のために皆がノートをとってくれたのですが,山中作「関が原甲子園」岩島作「我輩の猫は宇宙人である」水野作「肝心の内容はパス」金山作「ツチノコの動き(ぱらぱら漫画)」と問題作勢ぞろい.そりゃこんなもの渡されたら期待なんかしていなくても震えるってもんです.そして大海恵コンサートのチケットを見せびらかされ,ストレスの限界にいた清麿さんはさすがに噴火.寝不足で気の立っている清麿を気遣うガッシュとティオ,そしてその2人の気遣いと恵の努力を知って再び気合を入れなおす清麿.やっと遺跡を発見するものの,その発見はそのまま戦いのはじまりでもあり,もう1つの課題である「どうやって勝つか」に思いを馳せ,そして自分のやるべきことの重さに押しつぶされそうになりながらもガッシュたちの前では必死で気丈な清麿.しかしその気丈さも上機嫌のウマゴンが持ってきたナゾナゾ博士からの手紙によって本当に台無しに.
手紙の内容,「君が必死になって捜しているであろうロードの居場所は承知済み.もう1週間も前にね」のあたりで血管がぶち.手紙の向こうで笑われた時点でまたぶちぶち.徹底的に小馬鹿にされたのに耐え切れなくなって暴れる清麿,手紙を自暴自棄でびりびりに破いてしまうという醜態まで御披露.そりゃここまで徹底して丁寧に描かれてきたとおり,清麿さんに貯まりに貯まっていたストレスが一気に噴出したので仕方ないわけですが.「…すまん,つい」…ついって…(苦笑).

手紙の中には飛行機の切符も遺跡の地図も同封.博士は仲間を捜しあとで合流するからとの記述.家から飛び出して博士を捜そうと走る清麿.夕暮れの街の上を飛ぶ飛行機.同じ想いを共有するものとしてともに戦いロードを倒そうではないかという博士の手紙.それは大人だからこそ書ける,今清麿が欲しかった本当に優しい言葉の束.「辛いときは思い出して欲しい.同じ想いを持っているものは,君たちだけではないということを」.その言葉に手の震えは止まり,博士の助力の大きさに,「お礼ぐらい言わせやがれ」と叫ぶ清麿.
ラストは恵のコンサート.長期休みを「私を大きくしてくれる旅だから」と宣言し,同級生が来てくれたことに泣く恵.南極から戻ってきたフォルゴレたち(タイタニック).リィエンたちの前のナゾナゾ博士.旅を続けるシェリーたちとそれぞれの姿を描いて終了.…ラストカットの崩れさえなければ傑作だったのに惜しい!
清麿が恐れていたとおり,この先に待つのは強大な敵と身を焦がすほどの憎悪と尽きぬ悲しみ.しかしそれを魔界の秩序そのものとしないため,ガッシュたちは互いに手を取って歩み始めます.そんなわけで石版魔物編序章は終了.いよいよ次回からは本編に突入です.…ま,ちょっと前置きはあるんですけどね(笑).

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