金色のガッシュベル#59
「どんな技でも使いようの巻」
遺跡に向かい,南米で飛行機を乗り換えるガッシュとティオたち.乗り換えた飛行機を貸切にしてくれるなど,便宜を計ってくれたのは富豪のアポロだ.降りてからは敵に見つからないよう注意して車で移動.車内では清麿を「女の子連れ」と茶化すアポロ.それに照れる清麿はいつも通りだ.車の次は船で次の目的地へ向かう.その先に待ち受けるのはゾフィスたちだ.遺跡に近づくガッシュたち4人.敵に見つからぬようここから先は慎重にと話す清麿のことを,恵は頼もしく思う.しかし草むらがいきなり揺れて何かが接近.2組はすぐさま戦闘態勢に.清麿がザケルを撃つと,草むらから出てきたキャンチョメたちに直撃.なぜ彼らがこんなところにいるのかと言えば…
南極で石版魔物に襲われたキャンチョメたちとナゾナゾ博士たち.博士の空飛ぶ模型で逃げたと見せかけ助かった4人だが,奴らはまた来ると博士は言った.本拠地には彼らを回復させる源があり,それを壊さない限り戦いは終わらないと.「自分は弱いので行けない」と言うキャンチョメだが,「ガッシュたちはもう向かった」と博士は言う.「清麿たちには君の力が必要だ,助けてあげるんだ」と.
そしてキャンチョメたちはここにいる.どう見ても弱そうだし本の持ち主は乳もげ魔だし術もろくに増えてないのだが,しかし清麿は「とても役に立つ」と言い切った.仲間になれて本当にうれしいという清麿の言葉.けれどちょっとしたことで怯えるキャンチョメのノミの心臓ぶりにさすがに不安になってくる清麿.
今回からは長編・石版魔物編の本編に突入です.今回の主役はもちろんキャンチョメ.後半での清麿の策とのコンビネーションが見ものです.前回の博士の言葉で恐怖をふりきった清麿は,ギャグ専門のフォルゴレが参入したこともあってグループのリーダーとして頼もしく機能するわけですが,割と精神的な余裕がなくなるとパニックに陥りやすい性格なので,今の落ち着きがこの先どこまで保てるかは微妙なところ.それに比べるとやはり博士の精神の安定ぶりには目を見張るものがあります.冒頭のなぞなぞの無意味さがたまりません(苦笑).
なぜか南米に随分な軽装でやってくる本の持ち主たち.ここに来るまでにそれなりの時間はあったはずなので,装備とか服とかもうちょっと準備してくるべきだと思うのですが,アポロ特注のすごい服!とかそういうことはたぶんないと思いますよ.あいつらの頭がそのあたりはちゃんと回ってなかったのでしょうたぶん.良い雰囲気の清麿と恵の脇で,窓の外を見たがったり虫にさされてみたりブリを捜して川に潜ったり双眼鏡を逆に使ったりとお子様全開のガッシュとティオとついでにウマゴン.その敵となるゾフィスとココのアダルトぶりに比べるとどうにも情けないものがあります.
そんなお子様主力パーティに参加するへたれとチチもげ魔.魔界では首絞めが字となっていたティオと,いじめられコンビだったキャンチョメとガッシュ.キャンチョメの新しい術(嘘)の内容がいかにも子どもが苦し紛れに言い出しそうな内容で笑えます.「ウンコが1日中止まらないんだぜ!」って本当にそんな技の魔物がいたらきっとかなり強そうな気がします.でもそんな術もないキャンチョメを戦力として信頼する清麿.まあ,完全な自信はないわけですが.
後半はいよいよキャンチョメの晴れ舞台.さくさくと遺跡に接近する6人.「静かに,慎重に」と何度も繰り返す清麿に従えない新入り2人組は情けなく.キャンチョメだってルシカとの出会いがあって,それなりに強くはなっているはず.でも,博士相手には戦いませんでした.新しい術も覚えてません…だって踊ってたから(苦笑).きっと博士には彼らを教え導く時間がなかったんでしょう.踊るのに夢中で.
キャンチョメ組の一番の問題は,2人が自らの力の使い方を知らないという点.つまりやりようによっては強力なわけで,その使い方について清麿さんがコーディネートを実行.「キャンチョメにしかできない」という言葉に自らの力を必要とされて喜ぶキャンチョメ.ただし「たぶん」死んだりはしない程度の計画なわけですが.
離れた部屋までおびき出す手順を教え,あとはお前のやる気次第だとはっぱをかけられて出て行くキャンチョメ.足は笑ってますがやる気は十分.そしてはじまるキャンチョメ大作戦.石版魔物に襲われながらも助け合い逃げるキャンチョメとフォルゴレ.清麿の言ったとおりにまずはタイヤで階段を通過,フックになって高いところへ移動.そして向かった通路は行き止まり…と見事に遂行するキャンチョメ組! 被害はたんこぶ程度という効率のいい結果で終了.ルシカの兄ちゃんとしてはこんな重要なステージで芸を失敗するわけにはいかないわけで! 清麿が教えたのは目を騙す戦い方.ただしこの戦い方は目以外の感覚器官・例えばガッシュのように鼻が利くタイプには通用しない場合が多いので注意するべきでしょう.役に立てる喜びを感じ清麿に感謝するキャンチョメですが…しかし,もう1体いやがった! ということで次回に続きます.
さて,EDが奴らじゃなくなってちょっとうれしい自分がいます.しかし映像がとんでもないことになっていてもだえる自分もいます(苦笑).たぶん鈴芽さんの夢世界だと思いたい(風船は気にするな!)のですが,この先本当に切ない話になってきたとき,恐らくそのミスマッチぶりに本気で頭を抱えることになりそうです.
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