« 7月開始の新番組について期待するところ | トップページ | ケロロ軍曹#14 »

ボボボーボ・ボーボボ#1

「迷走する物語のはじまりの巻」

時は未来.善良な人々を丸刈りにして苦しめるマルガリータ王国の暴政に抵抗する一人の男がいた.

マルガリータ王国の毛狩り隊に襲われたイナフ村.隠れていた旅の少女,ビュティも見つかってしまう.毛狩り隊・Gブロック副隊長ピカリに追い詰められるビュティ.しかしピカリを鼻毛でふっとばす男が出現.彼の名はボボボーボ・ボーボボ! 己の鼻毛で次々に毛狩り隊を倒し,トロは大トロ,豚はトントロ.ビュティが助けてもらった礼を言おうとするとなぜか横につけものが.ボーボボは世界中を旅するナイスガイ.そして「礼は毛に言え」とのコメント.なぜそう言うのか特別に話してやるがただしつけもの,テメーはダメだ.なんとボーボボは子どもの頃から毛の声が聞こえたのだというボーボボ劇場開始.
7歳のボーボボはなぜ毛の声が自分にだけ聞こえるのか不思議だった.自分の毛に聞いても知らなくてショック.そして毛の声が聞こえるイボジも知らなくてショック.イボジに毛にも命があることを聞かされてショックという意味不明の物語.ともかく毛から助けを求められると黙ってられないから助けたのかと思ったらビュティの毛は助けを求めてはいなかった.だったら話すなとビュティさんが突っ込むものの続けてすごいタイトルの第2話開始.今度の劇場はボーボボの父の話だがもちろんつけものはダメだ.
7歳の頃.ボーボボの父は毛で,リンスは弱酸性だった.毛狩り隊が家に来たとき,己の身可愛さに「刈るなら息子を!」と息子ボーボボを差し出した父.そんな父の尊い犠牲に涙するボーボボは間違っている.ともかくGブロック基地を潰しにいくボーボボを追いかけるビュティ.

とうとうDVDを買いました(笑).ここでは途中からしか感想がないので,まだ書いていない話数をDVDでゆっくり追いかけてみようかと思います.放映時には一応見てはあるんですけども,今見ると当時行き過ぎてついていけなかった部分が実に良くできているのが理解できるあたりが恐ろしい(苦笑).1話ではさすがに子安氏のテンションはまだ低めで比較的二枚目声.まさかこの先あんなことになっていくとは演者も思っていないはずです(笑).主要キャラが揃っていないためボーボボ独演会.さらにツッコミのビュティさんが完全には機能していないので面白さはまだまだ.しかしやっていることの根本は1話からまったく変わっていなくて素晴らしい.

さて前半.1話なのにあらすじからスタート.早速ビュティさんが突っ込んで本当のアバンがスタートするのですが,これが劣化版世紀末救世主伝説でどうにも嘘臭い(笑).毛狩り隊の暴力で壊滅する村.それを隠れて見ているビュティさんはどうやら旅の途中らしく,今よりも少しワイルドな口調が一人旅の過酷さを暗に示していますか?(聞くな) 毛狩り隊に見つかり,追い詰められた彼女のを救ったのは主役ボーボボ.鼻毛で毛狩り隊をちょちょいと片付けて完成する毛狩り隊の山積み.中には真面目にやってない奴も混じっていますね.
そして自己紹介.「あんたではなくボーボボと呼んでくれ」とビュティに言ったのにそう呼べば「気安く呼ぶなぁ!」と見事な理不尽はお約束.感動の涙は恐らく出ないボーボボ劇場ですが,7歳のボーボボはかわいいな.そしてつけものはだめだったはずが結局一緒に泣いている始末.彼は一体何を見たのか.そして引き続く劇場第2弾.ボーボボの父,いきなり息子を人身御供に差し出すという悪劣非道.しかしこの父の行為を尊い犠牲と泣くボーボボ.息子の見せ場を引き立たせるために,あえて鬼となり己の芸風にはあまりにもそぐわない行動をとった父に対して泣いていたわけでは絶対にないと思います(笑).そんな珍妙なやり取りを影から見ている(この時点では)謎の少年.
そしてこの回一番愉快だったのは毛狩り隊長会議.大声で揺れる天の助が偉そうなのはまあいいとして,最高指揮官テルが画面からコメントしているところに,オカンがご飯だと呼びに来るあたりがむしろ痛々しい(苦笑)!

後半はボーボボGブロック基地へと侵入.ザコはさっさと片づけて,オカマ言葉のGブロックボス・ハーゲンの頭の上から毛をかけるボーボボですが生えるわけがなく.今度は二毛作!と植えつけるも「田んぼじゃないわー!」と拒否される始末.そして再び名乗りを上げるボーボボですが,最後に「なのかぁ?」って聞かれても(笑).ボーボボは今とあまり変わってないんですが,やはり横で逐次ツッコむビュティさんがいないとテンポが今ひとつ遅く感じられます.セクシービームという名の鼻毛連打.ここで脅威の事実が判明.鼻毛真拳って暗殺拳なんだ! 目立つのに(笑)! ボーボボの鼻毛を掴んだハーゲンが引っ張るとおめでとう3等でレアなボーボボ人形大当たり.山田の香りもついてますがハーゲンはこれを受け取り拒否.ここで受け取れば更なるハジケが待っているはずなのですが….ならばもっと解りやすいネタを!とばかりに「鼻毛バリア!」と顔に鼻毛を巻きつけるボーボボ.これには腹に攻撃するしかないハーゲン.戦いはともかく(笑)行動の主導権をとりはじめたボーボボですが「鼻毛祭り!」でからまっちゃったネタは…弱かった…(苦笑).
もう一度主導権を取り返そうとするボーボボは鼻毛蛇拳で相手の鼻にハナクソリーダーを侵入させようとするも失敗.あー.こうなったら搾り鼻毛を!と思ったら今日は鼻毛も閉店で第1話から毛を刈られかかる大ピンチ.ところがアフロの中にはリス! しかも別れ話中! この凝った仕込みネタに「突っ込まんぞ!」と敵に頑張られてしまいます.これではハジケに繋がりません! それにがっくりするボーボボは仕方なく?奇襲,毛魂で腋毛で吹っ飛ばして終了.ボーボボの戦いを見ていたビュティとつけもの.「私をおともさせてください! 理由は言えませんがお願いします!」 これを「ついてきな」と許すボーボボ.ただしつけもの,テメーはダメだ!
そして旅に出るボーボボとビュティ.サンバ!やってきたのはハジケ組.彼らにカツラ組と勘違いされたボーボボの前に現れたのは…伝説のハジケリスト,首領パッチおやびん! はじけてない上にいきなり倒れるという非常にレベルの高いハジケでお出迎え! このおやびんが何をやらかしてくれるのか,適当にしりとりなどしつつ2話に続きます.

|

« 7月開始の新番組について期待するところ | トップページ | ケロロ軍曹#14 »

レビュー◆ボボボーボ・ボーボボ」カテゴリの記事

コメント

ツッコミ不在な上に、ハーゲンもツッコミ拒否。
当時カナリ不安になったのを思い出しました。
3話目では血涙を流しました。
最近はメンバーが揃ったのと、スタッフがなれてきたのを見て
大分安心して見られるようになりました。
幸せ~と言いたい所ですが、2週も無いと寂しいですね。

投稿: サミー・リー | 2004.07.05 23:29

サミー・リーさん.いつもコメントありがとうございます.
ボーボボはやっぱり2話でもまだまだ不安定です(笑).ピンでは難しい芸人なんだなということがよくわかりますね.ボーボボにからむ登場人物が増えるたび,ボーボボ自身の芸風もポジションも安定していくので,この作品においての友情というのはこのためにあるんだなぁと変な納得をしてしまいました(苦笑).
スタッフは今は本当に皆さん慣れてらっしゃって,すごいとしか言いようがないですね!

投稿: Rowen | 2004.07.07 03:20

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ボボボーボ・ボーボボ#1:

« 7月開始の新番組について期待するところ | トップページ | ケロロ軍曹#14 »