ケロロ軍曹#17
「地球VSケロン,真夏の決戦の巻」
(A)今日は夏美たちの通う学校のプール開き.大抵の生徒にはうれしいイベントなのだが泳げないゆえにうじうじとする冬樹のような人間もいなくはない.これから夏美のプール授業がはじまるというときにケロロたちの空中輸送ドックが上空に到着.ペコポン人が喜ぶプール開き.人間がこれを喜ぶ理由とスクール水着の機能を適当に調べた上でプールで遊ぼう!というバカンス企画.はしゃぐケロロとタママの横で挙動不審なギロロ.完璧に夏美の水着姿に悩殺されている.
夏美たちは授業中.抜群の泳ぎっぷりを見せる夏美.小雪は古式泳法などを披露.そこに上空から降下してくるカエルども.プールに入るためには一連の儀式が必要のためこれをこなそうとするケロロ小隊.水着姿の夏美の待つ楽園のための過酷な道を歩むギロロだが,消毒槽の低温ぶりにやられてしまい脱落.白いところがあったかい.
(B)ペコポンのホラーの古典,番町皿屋敷に馬鹿笑いする軍曹たち.ならばとケロンVS地球代表で怪談対決をすることに.判定には恐怖カウンターことギロロを設置.日向家に西澤家,それにドロロと小雪も加わって4対4の戦いが開始.
先鋒戦は夏美とモア.ネタはまあまあだが内容に飲まれ演技に難のある夏美に対し,「元禄15年」から始まってそもそも競技を間違っているモア,これは地球の勝ち.
次峰戦はタママと桃華.己の体験を語る形にしているのは評価できるものの,その体験が観客に旧知の事実であるゆえに評価できないタママとネタのかぶった桃華.両方怖い話ではなく迷惑ということで2人とも失格でノーコンテスト.
今回はペコポンの日常?より2題をお届け.身体面および文化面でのケロンVSペコポンの対決が満載ですよ.つなぎの部分を多少無茶でもいきなり展開させることで逆にテンポ良く展開していて面白い.
前半はとりあえずスク水を満載.相変わらず泳げない冬樹,はじっこに隠れて授業をやりすごしていたようですがそんなことじゃいつまでも泳げないぞ! そしてプール授業に潜入するケロン3+1.職務乱用気味のケロロは楽しいですが,子どもらしいタママのはしゃぎが子どもらしいため,横で赤くなっているギロロの純真なスケベっぷりが愉快でたまりません(笑).スクリーンに対して完璧に身を乗り出してるもんな.
プールではのしとか水竜巻とかありえない素晴らしい芸を披露した上で夏美さんにうっとりしてる小雪さんが愛らしい.やはり覆面なしのほうが可愛いなぁ.ドロロも身辺警護のために来てますね.そして前半のクライマックスはトラップを越えのケロロ小隊! 確かにあの水は冷たいんだよなぁ(笑).体のサイズと変温動物ゆえに温度差の影響は激しいらしく百戦錬磨のギロロすら脱落.…あれ?ケロロたちは入らなくていのか?
そしておまけで夏美さんとのタイム測定に挑むケロロさん.いきなりはじまる未知との競争.相手はさすがカエルなので速くて負けても仕方なく.それでも負けたくないゆえに頑張って,結局負けて涙ぐむ真っ直ぐなところが素晴らしい.相手のスペックのせいにして勝負を逃げたりしない真剣さは素晴らしい魅力です.そしてスポーツ交流が成功したかと思ったらタママのバカゆえに台無しに.ちゃんと台無しにした報いをラストに受けて「白いところはあったかい」をやっているからまあいいや.
後半はホラー大会.ギロロの顔は普通に怖い(笑).スタンダードホラーに馬鹿笑いするケロンども.現代文化は共有できそうですが近世以前の古典についてはカルチャーギャップがあるらしく.しかし,これが怖いということが解らないとこれをネタにしたギャグが理解できなくなるので,笑うためにはジャンル問わず古典の探求は有用です!
でもってはじまる宇宙人対地球人の怪談対決.モアさんの怪談話用コスプレ姿が愛らしい! 腕不足か反則で先鋒戦も次峰戦もまともな勝負にはならないわけですが,モアさんの討ち入りは講談調で失格してますが,もし吉良邸討ち入り→四谷怪談と途中で展開する予定だったのなら非常にもったいない.いや,完璧に講談と勘違いしてたみたいなのでいいんですが.タママたちは怖い話というかその存在自体が怖いんで(苦笑).裏人格に八つ当たりされる逃げられないギロロがかわいそう.
次峰戦仕切りなおしのドロロ対小雪は,ドロロは真面目にやる気はあまりないようでたった1匹を狼狽させられれば任務完了.小雪さんは素晴らしい演出,素晴らしい演技なんですが…しかも雪女話なのでテーマも悪くないのですが…いい話になっちゃって失敗.全員氷付けにするバットエンドを選ぶ勇気を! ドロロが実質試合放棄のために地球側が2勝.勝負は決したもののケロロのアピールゆえにエギジビジョンマッチとして大勝戦開催.ケロロの「だんご好きな若者」は古典.類似ネタには無限に塩を噴き出す石臼の話とか,ペコポンでも全世界的に見られるんじゃないかなこのネタは.それを宇宙に打ち上げるあたりがケロン風なんですけども冬樹の計算で台無しに.ちなみに石臼は海の底に行って海がしょっぱくなりましたとさ.そして本命の冬樹.オカルトに詳しいという設定は言葉だけじゃありません! 背後に気配,真夜中の踏み切り…伍長を完膚なきまでに倒す冬樹のトーク力に幽霊もびっくり! その幽霊に人間たちもびっくり! よかったね幽霊さん注目を浴びて! 次回に続きます.
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