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ギャラクシーエンジェル#8

「トータルの完成度が結構高いですよの巻」

(A)曇天の下を走るトラック.内戦の続く惑星にやってきたエンジェル隊は,中佐を護衛して裁判所へと向かっていた.フォルテの思い出の地を走るトラックを待ち受けるのは,反政府ゲリラの一団.彼らの攻撃により横転するトラック.いち早く逃げ出さなければいけないこの状況で,並ぶ無数の銃口の前に立ち尽くしたのが蘭花.彼女が思い出してしまったのは過去のトラウマ,幼い頃の誕生日の光景.…年なんか…取りたくない….取り乱し逃げ出す蘭花を追って逃げ出すエンジェル隊.
敵を振り切り,なんとか草地に逃げ込んだエンジェル隊.しかし周囲には彼女たちを捜すゲリラたちが取り巻いていた.彼らに気づかれたら終わりという状況で,いきなり立ち上がり敵の下へと歩いていくヴァニラ.彼女が思い出してしまったのも過去のトラウマ.舞飛ぶ蝶.…胃薬….おかげで発見されてまたも逃げ出すしかないエンジェル隊.

(B)いろいろあって首になったウォルコット中佐.普段の言動からかけ離れた野心を抱えているので始末が悪い.貯金もアイドルの追っかけで底をつき,こうなったら自分で会社を興すしかないのではと提案したエンジェル隊もなぜか一緒に軍をやめて会社をやることに.
株式会社ウォルコットを設立した元中佐.従業員はミルフィーユとフォルテと蘭花.今にも潰れそうなプレハブ会社ゆえにミントとヴァニラは既に逃げ出していた.何をやるかすら決まっていないこのベンチャー企業.このままではオフィスラブもできないと一念発起した蘭花が開発したのは「初恋の人の縦笛の味キャンディー」.お菓子業界に殴りこむには随分と斬新な商品だが,現場からの評価は高く資金もなんとか集めることができていよいよ発売.絵に描いたような大当たりでいきなり優良新興企業となる(株)ウォルコット.

ナンセンスと独自の「投げ」で己のギャグ道を歩むエンジェル隊.今回は特に前半,ギャグのやりにくい沈鬱な雰囲気で最後までやりきったのが偉い.愉快な雰囲気で愉快なことをやるのに比べると,テンションの維持やネタを突っ込むタイミングがものすごく難しい状況にあえて挑戦したその根性を讃えたい.後半は転がるように状況が変化する面白さでぶっちゃけ「プロジェクトなんとか」のパロディなんですけども(笑),前半の厳しいテンションがふっと緩んで余計笑えた感があります.気楽な方を後半に持ってくるこの構成は正解で,前半後半通して1本の作品としての完成度はこれまででも一番高いのではないかと.

前半は戦場で炸裂するトラウマ.この荒んだご時世にこの舞台で笑わせようという根性がもう凄い.冒頭の暗い雰囲気,惑星のしみったれ具合に走る軍用トラック,しかも「中佐の護衛」と任務内容もまとも…と見ている方からすれば「大丈夫か」と不安すら感じるスタート.しかしそのまま奴らは疾走していくのです.
フォルテがこの地に何らかの因縁があることを匂わせつつ物語は展開.もちろんギャグ番組である以上仕込まれる全てのものはネタなんだから真に受けちゃだめですよ.ゲリラに襲われて銃口に囲まれて発動するランファさんのトラウマ.シリアスなら待っていた家族が目の前で強盗に撃ち殺されてという血なまぐさいトラウマとなるべき状況なのですが,そこはギャグなのでそうはならず…そうか.そんなに老けるのは嫌か(苦笑).今回の笑いの方向がここで示されるので,あとは淡々と「しょうがねえなぁ」と呟きつつ見てあげましょう.
蝶を食うヴァニラさんのトラウマはよくわからないんですがミントさんの火事のトラウマは比較的ちゃんとしてますね.あのぬいぐるみは一体何なのか.いろいろあったもののなんとか助かったエンジェル隊の皆さんと分かれ,珍しく隊長役をやっていたフォルテさんは劇場へ.そこで待つ宿命の再会! 再びの両者の愛憎!とまあゲストのレンブラント相手に珍しく頑張るフォルテさん.「記憶とは消そうと思ってもなかなか消えないものだ」って下りはこの話のテーマを堂々と言い切っていて洒落てますし,5年前の反政府運動の記憶も組織?に狙われるリスクも「お気に入りの銃」には勝てないってあたりも洒落てます(笑).どうせそんなこったろうと思って見ていても,思った以上に台無しな雰囲気をきっちりまとめきるトンボことミルフィーさん.ノーマッドのツッコミが輝いてます.

後半は前半の抑圧的でゆっくりとした雰囲気を吹っ飛ばすハイテンションの急展開.いきなりウォルコットは首.しかもアイドルに入れあげて財産をなくすってのは人としてダメだ(笑).あのしょぼくれた風貌に似合わない随分ぎとついた野望も含め,中佐の意外性の発揮ぶりは前回後半よりもしっかりキャラを立たせてますよ.で,中佐の退職に巻き込まれるエンジェル隊.頼る相手があいつらしかいないという人脈の貧弱さは社長には不適です(苦笑).金持ちのミントと霊感のヴァニラはいち早く会社から逃げ出し,このまま潰れるのかなーと思ったらランファさんがなぜか放射性物質を使って(笑)開発したのが「初恋の人の縦笛の味キャンディー」.女性の提案とは思えない斬新な商品! 回想のフォルテさんが可愛いや(苦笑).甘い初恋の思い出と笛なめという背徳の味がなぜか現場にも大ウケ.金持ちミントさんにプレゼンして資金調達するあたりがリアルですが, 本当の商売なら特許と商標は取っておくべきです.笛を売り出した直後の大当たりの映像化が実に素晴らしい.
縦笛の味は大ウケしたもののやはり特許や商標を取っていなかったのがすぐに響いて類似商品大量発生.おかげで株価も急降下.ここで社長が宗教に入れあげているあたりが無駄にリアルで嫌ですね(苦笑)アイドルに入れあげていたのはこれの伏線だったのかも.しかし会社の苦境を持ち直させたのはランファさんの煩悩ゆえの新商品は「上履きの臭い」! 世の中病んでます!
持ち直した会社.しかしミントがここで会社を乗っ取り! ベンチャーの場合は優良な会社に吸収してもらえれば一応成功なのですが,恐らく合併に関して十分な対価を得られなかったらしい創業当時の社員は造反.組合活動を開始しますがやはり取締役の力は強く.しかし売上が鈍ったことで投資家が撤退してしまう上に宗教に入れあげてしまうミントさん(笑).今回一番徳をしているのはヴァニラさんのはずですが,結局なぜか全員子会社へ.小さな喜びを見つけてサラリーマンものに回帰していくあたりがさわやかではありますがなんだかなぁ(苦笑).とりあえず会社ものはどうしても感想が書きにくいやと思いつつ,次回に続きます.

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