ケロロ軍曹#20
「パロディだけどギャグじゃないの巻」
海が地球地表のおよそ7割を占めるという事実より,「海を侵略しちゃおう作戦」を実行することになるケロン小隊フルメンバー.地下の特設プールに海までのトンネルと潜水艦を用意.まずは伊豆に向かうということで車が壊れて海に行けない日向家と小雪もこれに同乗して夏美の水着にギロロはどきどき.
艦は首尾よく伊豆に到着.泳ぐ夏美と小雪を後に,冬樹は自泳機能つきのクルル特製浮輪に引きずられて先に岸に到着する.その海岸で冬樹が出合った可愛い少女.冬樹は彼女が手を切っているのを治療してあげる.何も喋らないが少女の綺麗な瑠璃の瞳に魅かれる冬樹.海岸のゴミを拾う冬樹を熱心に手伝う少女.そこに再び軍曹が潜水艦とともに登場.夏休みの自由研究のために海底調査をしたい冬樹が軍曹について行こうとすると,なぜかそれを必死で引き止める少女.しかし冬樹はそれを振り切って潜水艦に乗ってしまう.
作品としてそしてギャグとして,視聴者も作り手も何かを掴み始めている「ケロロ軍曹」.今回はパロディをメインに後半はシリアスに展開.あ,もちろんお子さんはシリアスな問題提示ものとして見た上に自由研究のネタを拾うのが正しいと思いますが,元ネタを理解できる大人は「ああパロってるねぇ」とほのぼのと見てあげつつ,さらに海に行ったらごみを拾うくらいの心意気が欲しいものです.親が一緒に見られる子供向け番組としては正しい話なので,これからも10話に1回くらいの割でこういうのをやってもらえればいいかな.
さて前半.海うんちくからはじまるもののその直後に気合の入れすぎで自爆する軍曹がいい感じ.もちろん自爆中は無視してあげるのがお笑いとしての嗜みです.日向家は休日のたびに泳ぎに出かけてます.お盆は危ないから気をつけろ.軍曹たちの特製潜水艦に同乗してバカンスに出かける日向家ですが冬樹だけは夏休みの自由研究の延長なところが実に生真面目でよろしい.今回は泳げなくても謎のためなら体を張る彼の根性はなかなかにマニア.そして当然のように小雪さんもご一緒.シノブさん並みにこの家になついてますが,くの一はみんなこうなんですか(笑)? ギロロはスレンダーな夏美さんの水着姿にどきどき.お預けのまま夏が終らなくてよかったな!
海辺で冬樹が出会う謎の少女.何も話さないのは人魚姫だからでしょうが冬樹はその愛らしさにどきどき.この展開だだと横で燃え上がって別の話にしてしまうであろう桃華さんは連れて来れないですよ(苦笑).軍曹たちの「調査」という名のニアデスでタナトスな危険遊戯にやっぱりギロロはおかんむり.真面目に仕事をしろということで,軍曹たちは冬樹を連れて海底へ.
後半は全編パロディであること以外は至極真面目で,海底地形うんちくよりスタート.宇宙法では「旗を立てれば征服」と随分ずさんに決まっているみたいですがただし旗を立てっぱなしにできないとだめらしく,撮影した写真と旗に仕込まれたビーコンあたりの同期がどこかで取られているのでしょう.海底の地形をご紹介しつつ深海作業用スーツで写真を撮影していく軍曹たちの様子がとてもSFでよろしい.
宇宙と並んで人類にとっての未知なる空間,深海の魅力に飲まれてレンタルスーツで海底に降りる冬樹.こんな暗い闇の世界に知的生命体なんていないと思ったら赤い目が登場.奴らはノントルマ.真のペコポン人…? 冬樹を戻すはずが魚雷を発射してしまう軍曹の致命的なうっかりさんぶりが洒落になりません.セーフティロックをしっかりつけておこうよ(苦笑).ノントルマからの攻撃に急速浮上する潜水艦,おかげで冬樹さんが置き去りに.そんな危機を救ったのは海辺で仲良くなった少女で,巨大な深海ホオジロザメから冬樹の命を救います.まったく別の種なのかどこかで派生しているのかは定かではありませんが,宇宙から見れば同じ場所に住んでいるので互いに気を使ってやっていくべきですよ.…ギャグとしてはツッコミどころがないのがちょいと寂しいですが(苦笑)次回の「省エネ」は十二分に突っ込めることを期待しつつ,次回に続きます.
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