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金色のガッシュベル#71

「2人を待つその結末のためにの巻」

魔物ツァオロンとその本の持ち主玄宗に立ち向かうティオ・恵とウォンレイ・リィエンの4人.ツァオロンの棍を使った攻撃だけでなく,本の持ち主である玄宗の技も凶悪.2人の攻撃はティオの盾すら破り,3人の少女を守るのはウォンレイの技のみとなる.前に立って3人を守ろうとするウォンレイと,それに賛同するリィエン.しかし2人の絆を知っている恵とティオは,彼ひとりを敵の攻撃の前に晒したくなかった.制止の言葉を聞かずツァオロンの技をギガ・ラ・セウシルで跳ね返しダメージを与えようとするティオと恵.ところが敵はそれすら打ち破って恵たちに反撃.結果,立って戦えるのはウォンレイ一人きりとなってしまう.前に立つウォンレイの後ろで倒れた恵とティオにリィエンが囁いた謎かけ,「リィエンとウォンレイが別れても残るもの」,その答えとは.

遺跡への再突入編で3元バトルを展開中の「ガッシュ」.今回はウォンレイとリィエンを中心に魔物と人間を待つ宿命と絆を描きます.本で結ばれた人間と魔物.2人がどれだけ勝っても最後に待っているのは悲しき瞬間だけ.しかしその瞬間を越えてもなお残るものを朗々と描く一編です.椅子の人以外はものすごく真面目に語って泣いて戦っているので,とてもいい話で…非常にツッコミにくいので(苦笑)真面目に見ときましょう.

前半は前回から引き続いて危機続行.両者とも高い攻撃力を保持するツァオロン・玄宗コンビ.防御系スペシャリストのティオの盾が通用しないという洒落にならない逆境で頑張ることができるのはウォンレイ一人きりに.人数的には2対4なのですが戦力的には2対1になってしまう上に,後ろにいる連中を守らなければいけないので純粋な攻撃力は2対0.5以下というところ.どう考えても敗北必至の死地に,リィエンはウォンレイを送り出します.このあたりからウォンレイ&リィエンの新婚生活の回想がはじまるわけですが…あのラブラブぶり,普通なら視聴者だって反感を抱きたくなるところなのですが,なんせ先には悲劇が待っているのを2人とも自覚しているのでひたすら悲しく見えるだけ.2人が時間を共有できるのはこの戦いの中だけなので,その回想が幸せそうなほど,そして戦う2人が必死なほど,先に待つ運命の残酷さが際立ちます.悲恋としてはお約束に近いものなんですが,激しいバトルの中に丁寧に丁寧に埋め込んでいく仕事が見事です.「道楽とは覚悟が違う」という言葉の迫力も前段までの情景の丁寧さがあればこそですね.そしてそんな2人の絆を切りたくない恵とティオ,ギガ・ラ・セウシルを仕掛けるのですが相手が強すぎて失敗.軍師役不在のために適切に力を運用できないという,このチーム最大の弱点が露呈します.リィエンが恵たちに謎かけするシーンは,この先の特攻を暗に示していて,美しいですが悲しい.
ちなみに他の部屋なんですが,ゾフィスは王座で高笑い,椅子の人のすごい雄たけびにびびりまくるキャンチョメたち,そしてヒトデの使い手が見つからず困っている清麿たちとなっております.こいつらの出番は次回以降です.

後半は敗北必至の戦いに必死で踏ん張るウォンレイ.劣勢の戦いと美しい過去の回想が相まって悲壮に物語は展開.棍で吹っ飛ばされるところがやたら痛がってるように見えるんですが気にしちゃいけません(苦笑).リィエンの祖父の家で「婿殿」になったウォンレイ,祖父に「リィエンを幸せにしてやってくれ」といわれても…返事ができません.将来は必ず不幸になるのがわかっている2人.どんなに今が幸せでも,先には別れるという不幸しか待っていない状況で,ウォンレイが選んだのは「リィエンの心に住まうこと」.己の姿を愛する人の心に刻み込むという,残されるほうにはとても残酷な方法を選んだウォンレイ.その選択肢を選んだのは,リィエンがウォンレイを助けに来たときだったのでしょう.一度は別れようと考え,しかし再びリィエンの側で残った時間を過ごすことを選択した時点で,どんなに残酷でも彼が選べる選択肢はこれしかなかったのです.
守る王の姿を愛する人の心に残すために戦うウォンレイ.渾身の大技すら打ち砕かれてそれでもまだ守るウォンレイの姿は悲壮.このままやられて消えてもおかしくないくらいの追い詰められ具合に,ダメージが残ったままのティオと恵が奮起します.使うのはもちろん回復技のサイフォジオ.リィエンの呪文枯渇とウォンレイのダメージを回復させ,2人が一瞬でも長くいられるように全力で技を奮います! このあたりの画は物語の盛り上がりと相まって本当に素晴らしい.月の光の石の力で回復する玄宗たちですが,最後の最後で4人の力が結集されたウォンレイの攻撃にはかないません.大逆転でツァオロンと玄宗を排除.この時点で呪文が枯渇しかかってしまうのは先を考えるとかなりよろしくないんですけども,なんとか4人が生き残ってくれてうれしい限り.
ちなみに,終わらない物語は存在しないので,大好きなものとの別れは画面の中の人間と魔物の間だけでなく,この作品と作品を見ている視聴者の間にも「最終回」という形であるはずです.そのときに見ている側に残るのは,やはり彼らが雄雄しく戦う姿なんでしょうね.…終始真面目なことを書くのは今回だけで勘弁してください(苦笑).次は爆笑させてくれと祈りつつ次回に続きます.

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