ボボボーボ・ボーボボ#30
「お笑いならば城突入はお約束の巻」
ボーボボたちバカトリオの攻撃でようやく倒れたライス.ボーボボのハジケを認めたライスは,キング・オブ・ハジケリストの称号をボーボボに譲り,代わりに天の助がライスにところ天促進グッズを与える.そんなステージクリアの風景に水を差す天井からの声.マルガリータ四天王・OVER直属のシノビ,おちょぼ口だ.突っ込みがいのある新たな敵の自己紹介を聞いているのもつかの間,苦しみ始めるライス.襟元にあったOVERの殺印が首に移動し,力を奪われはじめたのだ.しかも完全に奪われれば死んでしまうという緊急事態.そこで始まるボーボボたちとおちょぼ口との戦い.互いに忍法?で隠れてみたり勝負してみたり.ボーボボとの戦いにつまみ食いや溜まった夏休みの宿題のようなスリルを感じるおちょぼ口.膠着する戦いで最後の攻撃をはじめるボーボボ.猫がちくわを振りまいてボーナスステージ! 混ざった鉄アレイで動きを止めた上に鼻毛真拳・ゲソポタミア文明で勝利.ボーボボがOVERと戦う実力があると認めたおちょぼ口は,口バキュームでボーボボたちをOVERの城の前に転送する.
脅威の前衛ギャグアニメ「ボーボボ」は今回も実に怪調.とんでもないアバンからはじまるんですが最大の見所は最終パート.笑いのプロであるボーボボたちに本格的なロリ属性が敵として対峙することで奏でられる不協和音.つうか何やってんだよ国府田さん,めちゃめちゃなじんでどうすんだよ(苦笑)! 美少女子役をいじれと言われても泣かせるわけにはいかないのでなかなか難しいんですが,そこで己の芸を貫く超ベテランの雄姿に呆れてあげましょう(笑).
さて冒頭,アバンから衝撃映像でスタート.あたかも笑い男のごとく回想のボーボボの顔の上に重なるビュティさんの顔がすごいやこりゃ(笑).すごいアバンから続いて本編は割とまともで前回の続き.ライスの持つ称号はボーボボの元へ.後見にあたる首領パッチが嫉妬してるあたりはお約束ですね.しかし天の助のボケすら笑顔で受けきるライスのはずが,例の襟の印のおかげでいきなり苦しみ始めます.新たなる敵は壁に耳でも障子に目でもなく「天井に口」! 適当すぎるキャラの造形に,おちょぼ口とかそういうレベルを突っ込むのすら無駄に感じる気分で一杯.彼はOVERの命によりボーボボの実力を探りに来たわけですが,どうにも緩くて理不尽なかくれんぼとか気合弾!バリア!ではボーボボと同格で渡り合う強さ.「忍法じゃない」については最初はビュティさんの突っ込みが遅すぎると感じましたが,よく考えると同じ雑誌で連載されていてアニメ化もされているあの作品のことを考えると…あのタイミングでも仕方ないか(苦笑).どんなに上手に隠れてもー,声を出したら場所わかるーというわけで岩があっても言わなかったり.最後はアフロから猫がちくわ&鉄アレイとともにご登場.そして鼻毛で吹っ飛ばして勝敗決定.症状が悪化していくライスを救うため,OVERの城へと踏み込んでいくボーボボたち.
中盤は風雲OVER城開始.城の上には既にサービスマンが! 相変わらずのテレビ向きじゃない芸風ですが,サービスが来るかと思ったら落下して縁につかまってトラウマを乗り越えて手を放してサービスしようとして激突!落下!ともはや文句なしの素晴らしき肉体芸コンビネーション! しかも本編には欠片も関係ないときたもんだ(笑).
ボーボボの前に広がるのは和風の城という新しいステージ.そこに踏み込むお笑いチームですが,アヒルで一杯の池から早速敵のガンプが登場.飛べるので校長スピーチはかわされてしまうものの,ボーボボが天の助の体を打ち抜く肉体芸,ところ天マグナムがガンプを襲うもののところ天じゃなあ….さらにトランスフォームした首領パッチがボールとなって天の助の中に格納.池を見るとアヒルさんが逆さまに! …意味わかりませんよ(苦笑)! 上空の敵を倒すためにトランポリンとなった天の助だが,ボーボボたちは勝手に飛んでサービスマンにぽよんぽよんと遊ばれる始末.リアクション芸人としての印象が定着しているからこそ,わざと外されてリアクションできないことが面白い,というかなり高度なギャグを平気でこなす天の助に「なじんできたなぁ」と呟きたくなる気持ちはよくわかります.そして落下&組体操では本領たるリアクションを如何なく発揮する天の助ではなく首領パッチ! 勝利できたのはいいのですが城内には毛狩りされて倒れる悲惨な人々が.
そして終盤.OVERの冠番組にゲストとして招待されているボーボボたちなので,ゲームを正面から突破してこそゲストとしての役目を果たしたことになるわけです.最初のステージにはOVERの部下ルビーちゃんがお待ちかね.ギャグ番組に投入される人材としてはこのロリータ様は非常に愛らしく,しかも「楽しませたら次のステージへ」と条件も緩め.しかしこの緩い条件ではなかなか持ち味を生かせないボーボボたち.暗い紙芝居, ビーズはつかめない,ぷちぷちとどれもこれも音楽含めてすべてダメ.それに加わる若手ヘッポコ丸…それはいくらなんでもダメすぎだろ(苦笑)! 幼い子を喜ばせるための練習というネタも失敗で,ちりめんじゃこもダメージとはならず.そこでビュティさんから提案されたのがお人形遊び.わら人形どころかねりからしやぬのハンカチのようなすごい人形?で一緒に遊び始めるボーボボたちだが…これは罠! 天才子役のルビーさん,一緒に遊んだ相手を自由にコントロールできるという大技,ブレインウォッシング(洗脳)を発動してました! ビュティが操られるボーボボたちの前で愕然としていると,約1名がその罠を突破! 生きること=遊ぶことであるゆえに「遊ぶ」という行為が思考の中にない首領パッチおやびん,敵の精神攻撃を突破です! しかもルビーさんを倒すのではなく,正々堂々己のハジケの中に飲み込んであの夕日に向かって走るラグビー先生.ルビーさんの子役としての格を認めた上で,彼女が演技せざるを得ない状況を作り出して飲み込んでいくという老練たる展開が素晴らしい.そして一番いいところは天の助に持って行かせるあたりも抜群で,無駄にかっこいいぞ天の助!
そんなこんなで第1の試練は終了.次はジャングルで相手は忍者と言い張る割に全然忍者じゃないわけで,その見た目にひきまくりつつ,次回に続きます.
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