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金色のガッシュベル#68

「明日への覚悟と静かな月夜の巻」

アポロの用意してくれた館の中で,アンデスの山中で出会った最も強力な魔物とパートナーについて語るナゾナゾ博士.手を組んでともに石版魔物と戦うことを断るブラゴとシェリー.しかもロードは自分の宿敵だから,手を出したらただではすまないと言い切るシェリー.そして博士の情報の見返りにロードの真の名がゾフィスであることをシェリーは教える.そのやり取りを聞く清麿は納得.過去のブラゴたちの言葉を覚えていたのだ.清麿たちがブラゴに出会っていたことに驚くガッシュ以外の魔物たち.ブラゴはどの魔物も知っている優勝候補の1人なのだ.ただしキッドはブラゴの本の持ち主のほうがもっと怖いと言う.
今の問題はブラゴではなくゾフィスだ.どうやって対応するかは考えどころだが,ティオはきっと協力すれば大丈夫だと言い切る.ガッシュはティオに自分の本を守ってくれた礼を言い,ティオも助けてくれた礼をガッシュに言いたいのだが,ガッシュたちがプリンに醤油をかけて食べはじめて言えない.言えないことで不満をつのらせたティオは気持ちとは逆にガッシュに怒りをぶつけてしまう.
それでもやはりガッシュに礼を言いたいティオ.リィエンに傷を治療してもらうウォンレイを見て,自分もガッシュの傷を治療すれば礼を言えるかもしれないと考える.しかし不器用で治療はやっぱり失敗.リィエンに目で気持ちが伝えられると聞き,ガッシュを見つめてみることにするが気合が入りすぎてむしろ怖く,理由は不明だが全力で謝るしかないガッシュ.

厳しい撤退戦も前回でなんとか終了.今回は集まった仲間たちとともに久しぶりの休息を取るガッシュたちの姿をティオを中心として描きます.随分大人数にはなりましたが,各人が他のメンバーとどんな風に関わっているのかを派手に動くティオの背景でさらりと描いているのが実に渋い! 怖さやもどかしさ,悔しさや喜びなどの感情も豊かに描かれていて見ていて飽きません.気づかれにくいですが非常に難しいことをしっかりやってのけたスタッフを賞賛したいと思います.
前半はナゾナゾ博士によるおっかない2人の現状よりご紹介.とても怖いブラゴすら越えるすごい殺気を発するシェリーさん.「お前らの手は借りん.ゾフィスを倒すのはわしらだから邪魔すんな.手ぇ出したら血ぃ見るぞ」を丁寧に語っていらっしゃって余計怖いよ(苦笑).ガッシュたちが既にブラゴに出会っていたことに驚く魔物の皆さん.なんせ序盤の対戦相手があいつらという運の悪さです(苦).あの時清麿のガッツで見逃してもらえたことはかなりの幸運だったようで,そういやバリー戦でも同じく見逃してもらっていたなぁ.ガッシュに本を守ってもらえた礼を言われ,自分も(下心つきで)ありがとうと言いたくなるティオ.で,そんなことを考え始めると邪魔が入るのが世の常.博士の嘘に踊らされる3人と1匹のおバカさんたちを見て呆れる清麿たち大人チーム.おバカさんたちよりは精神的に年上なティオですが,我慢が足りず途中でぶちぎれてしまって失敗.
最初の失敗からはじまってティオの挑戦と挫折はラストまで続くのですが,その背景に描かれる助かった人を送りにいくアポロやブリッジしているフォルゴレたちが微笑ましい.特にガッシュの大馬鹿なバルカン遊びは本当に子どもらしく,ティオの脅迫に泣いて謝るあたりも年齢相応です.

後半は遺跡でレイラの将来に暗雲を漂わせた上で再びティオがクローズアップ.リィエンとウォンレイの仲について直球で聞くキャンチョメとフォルゴレ.さすがイタリア人でそのデリカシーのなさに怒る清麿.人間関係のいい縮図です.逃げ出したリィエンとティオの会話.恋の先輩としてのコメントは…間違ってはいませんがやはり大人向け.しかし真に受けたティオがガッシュを引きずって館中を走り回りはじめて,その際に次々登場する連中の描写が本当にくだらないんですけども(笑)細やか.ウマゴン,フォルゴレ,サンビーム,ビックボイン&キッド,そしてトリにはキャンチョメと,どいつも彼ららしい行動を取ってます.そのあとティオが行方不明になるのですが,ここで暗い部屋で本に目を通している清麿もらしいですね.
どれだけ頑張ってもうまくいかないティオは,保護者である恵の前で「ありがとうって言いたかった」と泣きだします.もしかしたら明日にはもう言えないかもしれないのに,うまく伝えられないなんて最低だと.けれどやはり恵は保護者.うまく伝えようとするあまり成功の基準を上げ過ぎていたティオに対し,上手でなくても気持ちが伝わればいいのだと基準を下げてくれる優しさが輝きます.ガッシュは朴念仁なのでティオがガッシュに感じているような思いは抱いていないに違いないのですが(苦笑)それでもティオを守るという思いは本気なのでよし.ようやくティオはガッシュに「ありがとう」を伝えることに成功.よかったなティオ!
そしてラスト.月の光の石の欠片を見ながら,ガッシュたちよりももっと遠くに思いをはせる清麿と,そんな清麿を見守る博士の姿が素晴らしい.特に博士は,この月の下で覚悟を決めていたんだろうと感じさせるものがあります.そして明日のもっと厳しい戦いへと物語は展開.次回,遺跡への再突入戦に続きます.

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