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今週のガッシュとかディフューズボックスとか

昨日は頑張りすぎました.慣れないものを必死で書いたので今日は妙に眠かった.やっぱりシリアスは書けない(苦笑).いつもはげらげら笑いながら打ち込んでいくのでそれなりの勢いとテンションで書けるんですが,シリアスの場合は笑いでリラックスできる部分がないので,純粋に精神力の勝負になってしまってこれは…辛い.皆よくこんなことができるよなぁ.
そんなわけで今日は軽い記事を写真と一緒にお届け.
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今日は眠くて辛い日だったのですが,その疲れから自分を救ってくれた…というか無意味に元気にしてくれたというかむしろ仕事の邪魔をしてくれたのが今週のサンデーに掲載されてる漫画の「ガッシュ」.アニメの原作です.
原作はアニメと違ってここ最近は比較的愉快話が多いんですが,今週号分は本当に凄い! 将来的なネタばれになりますんで内容は書きませんが,原作の「カレー」やアニメの#54「缶けり」に比肩するほどの愉快さで自分の琴線がぶん殴られてしまい,もはや悶絶するしか(笑).仕事する前に読んでしまったため,仕事中気を抜くと会社なのに思い出し笑いが止まらなくなり,なんだか丸美屋の清麿状態で困ったぞこれは(苦笑).
この分だと明日も笑いが続いてしまいそうなんですが,愉快なもので気晴らしをしたい奴は,ぜひ仕事が終わったあとにでも読んでみてください.いや,もう,すごいから!
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小物写真を撮影するときに影を減らすためのディフューザーを買いました.ケンコーの「デジカメ用ディフューズボックス」って奴.

 
丸いケースに入っていて,同梱のプラスチックの柱を入れることで円柱型のボックスになります.

 
撮影例.左はボックスなし,右はあり.銅器なんですが金属的な照りかえりがなくなって,下の影も軽減されてますね.ボックスを上からかぶせるので,普通に撮影する場合に比べれば光量が大幅に減るため,上から強めに光を当てて撮影する必要があります.機械ではありませんが,これも他の機材と同じくしばらく使ってみないと使いこなせない道具のようです.
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というわけで「GA」最終回レビューは明日の夜に,ちなみにちゃんと投げてましたよ!
(追記) 今日から秋の新番組がスタート.「陰陽大戦記」と「冒険王ビィト」は今日の夕方から初回スタートなので,見る奴はチェックしときましょう.

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MADRAX#26

「さ迷える3つの欠片の物語の巻」

真実の扉の前に集結する,マーガレット,マドラックス,レティシア,そしてフライデー.それを見守るクアンジッタ.マーガレットは12年前,フライデーの言葉で目覚めた父に殺されそうになり,死にたくないがゆえに撃ち殺した.その死にたくないという意思がマドラックスであり,マーガレットとマドラックスが分かれた瞬間に残ったものがレティシアとなった.フライデーは3人が1つに戻ればより真実に近づくと饒舌だが,彼を撃って消すマドラックス.
マーガレットは人殺しの罪とともにマドラックスを受け入れ1つになるか,それともマドラックスを殺すかのどちらかを選ばねばならない.選ばずに留まればレティシアは一人きりだ.マドラックスは自分にマーガレットを託して死んでいった2人のために,マーガレットが望むなら自分を撃っても構わないと言う.マーガレットは銃を差し出すマドラックスの手をとり,これ以上マドラックス一人を罪の意識で苦しめないために1つになることを願う.もちろんレティシアも一緒だ.手を取り合う3人は1人のマーガレット・バートンに戻り,そこにフライデーが戻ってくる.マーガレットが本質に近づいたと喜ぶフライデー.歪んだ世界を世界中の人々に知らせるのだと唆すフライデー.しかしマーガレットはフライデーに銃口を向けた.マーガレットは,マドラックスに,誰もが歪んだ世界の中で生きているのだと教えたい.

序盤は前作品ラストのぶちぎれ具合もあって(笑)どうなることかと恐々見ていた「MADRAX」.中盤以降は理論は不明ですが因果は理解できる物語が展開されてきたので頑張って見続けてきたんですが…最終回,思っていた以上に気持ちが良く,また深読みしがいのある豊穣な物語として完結したのでびっくり! うれしかったので最終回のみ,フルに私見を入れた上でお届け.

前半は1つになってフライデーに銃口を向けるまで.この作品を必要以上にややこしくしているのは「登場人物が結局一体何なのかわからない」という大問題なわけですが(苦笑),最終回に至って構造が見えてきています.マーガレット(本体・理性)-マドラックス(本能・衝動)-レティシア(記憶・事実)がマーガレット・バートンを構成する1セットなわけですね.1つに戻るには,どんな状況であったとしても,自分の手で自分の父を殺した(マドラックス)という事実(レティシア)を認めることが必要です.フライデーは「1つに戻れば真実に近づく」と囀ってマドラックスに撃たれてますが(笑),以下の経過を見る限り,この時点でフライデーが狙っていたのは,1つに戻り己の罪を知ったマーガレットが「あの状況では仕方なかったのだ」と己の過去の行為を内面で正当化することではないかと思われます.
1つになれば,願いが叶う時代の扉を開くことができるマーガレット.己の罪を認めるのを怖がるマーガレットに対し,記憶であり事実であるレティシアは「一人はもう嫌」と決断を懇願.罪を無視すれば消え,認めればマーガレットの中に戻るはずのレティシア.12年間まともな会話相手もいない環境に置かれていた彼女は,たとえ消滅であってもあの世界から脱出できるなら構わないほどに追い詰められています.そして「怖いなら撃っても構わない」と言うマドラックス.衝動であるマドラックスは,マーガレットのものであるゆえに他人は殺せても自分から死ぬことはできません.だからこそ銃をマーガレットに差し出すしかないのです.
そしてマーガレットが選んだのは融合.己の命のためにはどんな行為も行うのだという真実(マドラックス)と,その真実ゆえに犯した重大な罪(レティシア)の手を取って1つに戻るマーガレット.
フライデーは1つに戻ったマーガレットに対し,本質を取り戻したと喜んでます.1つに戻ったマーガレットが過去の自分の行為を己の中で正当化していれば,彼女に対し「この世界は歪んでいて,それを知らせるにはやむを得ないのだ」と吹き込めば,罪の意識すら感じることもなく大量虐殺をやってのけるでしょうからね.しかしマーガレットは全てを理解した上で,己の罪を正当化しませんでした.どんな過酷な状況であったとしても,生きるためにやったのだとしても罪は罪.罪を犯したのは衝動(マドラックス)のためですが,それは衝動を抑えきることができなかったマーガレット(理性)の責任だということをマーガレットは理解しています.衝動が抑えきれないような歪んな社会に暮らしていても,理性ある限りその中で生きていけるのだと,「自分が悪い」と罪を背負ったマドラックス(衝動)に対し教えてあげたい.だからマーガレットの銃口は,衝動のせいにして罪を犯させようとするフライデーを狙います.

後半はいろんなものの決着がつくまで.一体化することでマーガレットが気に食わない奴を無意味に殺せるくらいに殺人に抵抗感がなくなったんではないかと勘違いしたフライデーですが,前述の通りマーガレットはちっとも殺人を正当化してません(笑).ゆえにマーガレットは,衝動(マドラックス)ではなく理性(マーガレット)でフライデーを殺そうとします.自分の親や親しい人々を殺したから,フライデーが憎い.だから殺す.理由あっての殺人はフライデーの望むものではありません.「私は悪い女の子」と自覚し,罪の意識を感じて苦しみながら,それでもなお許せない理由のために理性で他人を殺そうとするマーガレット.本の世界は完全にマーガレットの支配化に入ったようで,いくら狙っても弾丸は当たるわけがありません.
マーガレットに殺されて本の世界から現実に戻ったフライデーですが,彼の前に来るのは実体のマドラックス.そりゃさっき融合しているのを見てますからフライデーもびっくりするってもんですが,このマドラックスは本の世界から現実へとはみ出したマーガレットの衝動なのでしょう.元々本には使い手の意思で現実世界に干渉する力があったわけですから,それを支配したマーガレットの「殺したい」という衝動が現実でマドラックスという形を取ってもおかしくはありません.もはや手品レベルでわらわら出てくるフライデーの部下がものすごく愉快なんですけども(笑)それを全部倒すマドラックス.燃える祭壇の前で怒るフライデーに対し,「所詮あなたも私と同じ存在」と言うマドラックス.マーガレット-マドラックス-レティシアで1セットなのは前述の通りですが,もしフライデーもまた誰かの「欠片」であるとすれば,それはもしかするとバートン-フライデー-?というセットだったのではないでしょうか.バートンは戦場で(内戦を止めるために?)本を開いたものの,その結果飛行機が落ちて大惨事.その罪の意識とついでに本の効果もあって主に理性のバートンと主に衝動のフライデーともう一人に分かれ,バートンはフライデーこそが犯人だと考えて殺そうとし,そこにやってきたのが幼いマーガレットで…という流れ? 大人のバートンの場合は子どものマーガレットほど完璧に理性と衝動が分離しなかったので,言葉によってマーガレットを殺そうとするくらいには衝動が残っていた…というのは無理があるかな(苦笑).時代の扉を開くには一度分離した者が1つに戻らなければならないという条件があると考えると,欠片のフライデーには時代の扉を開く資格がないということになります.
で,バートン-フライデー-?の?なんですが,…クアンジッタなのかなやっぱり.「私の先代たちも見続けてきました」という台詞があるので実体はちゃんと人間のようですが,バートンやマーガレットのように存在が3つに分かれたときの残り1人の寄代こそが本を守る彼女たちの役目で,もしマーガレットが1つにならないときは,ナハルがレティシアの魂を宿す宿命であったのかも.しかしマーガレットは1つに戻り,時代の扉を開き,彼女が望むものを手に入れます.マーガレットが選んだのは記憶と罪を己が背負った上で,実体だけを分離すること.分離することで時代の扉を開く資格を失う代償にマーガレットが手に入れたのは,1人の友と1人の妹.本によって生まれた仮初めの存在に血肉を与え,マーガレットは記憶と罪とともに,歪んだ世界を善意と悪意を背負って生きていく決意をします.

…あまりに複雑な上に説明不足でしかも自分の理解不足もあるのでちゃんと読み取れていない気が激しくしますが,自分の見た「MADRAX」はこんな物語で,かなりロマンチックで真下節です(苦笑).正直もうちょっとわかりやすくしてもらえればより高い評価ができるんですけども.でも,やりたかったことは割とわかった気がします.ラスト2話はちゃんと堪能させていただきましたので,次回作はぜひ,もうちょっと説明を足していただきたいと思います(笑).

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金色のガッシュベル#75

「孤独に怯える魂に差し込む金色の光の巻」

石版魔物の四天王の1人,パムーンとガッシュたちの激しい戦いは続く.己の強さを「恐怖が生み出す強さ」と言うパムーン.ガッシュは清麿にラウザルクで己の体を強化するように頼み,ゴウ・シュドルクで強化されたウマゴンとともにパムーンに正面から立ち向かう.しかし1人と1匹の渾身の攻撃を両の手で止めてしまうパムーン.己の強さを再確認しながら,パムーンは屈辱の過去を振り返る.
千年前,ゴーレンと戦っていたパムーンは,ゴーレンの卑怯な手で石化された.それ以来千年の間,動けない石として一人きり屈辱の日々を過ごしてきたのだ.あのときもっと非情であればゴーレンの罠にかかることなどなかったはずだと考えるパムーンは,ガッシュたちではなく本の持ち主の清麿たちを容赦なく狙う.それを体で防ぐガッシュとウマゴンだが,4人もろともヒトデの列に巻き込まれ身動きが取れない.ゾフィスにまた石に戻されるくらいならどんなことをしても勝つつもりのパムーンに,清麿はゾフィスが魔物を石にした時の様子を尋ね,パムーンは答える.ゾフィスによって恐怖で支配されているパムーンは,動けない4人の頭上から巨大な術を放った.

主役組の激戦が続く「ガッシュ」.今回は他ステージの中継は一切交えずに1つの戦いをじっくりと描きます.特に掘り下げられていくのは敵であるパムーン.戦いの中で彼の過去と現在を丁寧に描くことで,戦わざるを得ない彼の哀れさがよく出てますね.全体を通して最近の主役組には珍しく実にまともな戦いなのですが,その合間にそっと差し込まれている笑いが脚本のおかげでやっぱり笑えます(笑).次回のクライマックスへと繋げる回の割には作画も良好でガッシュも熱くて実にいい感じです.

前半は四天王のパムーンとの続く戦い.最近の前回のあらすじからはギャグは排除されるという仕様になっているようですよ.まあ,あんな面白を冒頭にかましてしまうと今回の印象が随分変わってしまうから,清麿とパムーンのためにもできるだけ忘れてあげましょう(笑).ゾフィスに対する恐怖が生み出す強さで戦うパムーンに対し,自主的にラウザルクをかけてもらうガッシュは,もうこの時点で考えるところがあるようで.「ガッシュ」は通常の戦闘場面では指示を出す清麿が実質の主役を務める場合が多いのですが,意識を保ったまま戦える術のラウザルクが増えたおかげで,ガッシュが戦いの主役を務めることがようやくできるようになった感がありますね.ラウザルクとゴウ・シュドルクに対し自分も体を強化することで対抗するパムーン.2対1の戦いのはずがガッシュたちはどうにも劣勢.ただし,後半の展開を考えると,この時点のガッシュはまだパムーンと戦うことに迷いを感じていた可能性がありそうです.
ガッシュたちの真っ直ぐな戦いぶりに己の過去を振り返るパムーン.さすが四天王,千年前からゴーレンを倒しかけるほどの実力者だったわけですが,ゴーレンの精神的な揺さぶりによって石化されてしまったという苦い過去を抱えてます.甘さ皆無の非情な魔物としておなじみなのはブラゴですが,もし彼があの場にいたら絶対迷わずにゴーレンをぶちのめしていたに違いないですね.で,もしガッシュたちが戦ったとしたら…きっと石化されると思うんですが(笑)すぐに仲間が元に戻してくれるんじゃないかとも思います.パムーン自身は己の甘さだけを責めていますが,後を任せられる友がいなかったこともまた,大きな問題だったのではないかと.
非情になりきるために本の持ち主の人間攻撃すら厭わないパムーンに対し,その攻撃を己の体で受け止めるガッシュたち.ゾフィスに逆らうと石に戻されるために,どんなことをしても勝たなければならないパムーンは卑怯で悲壮.その顛末をやられながらも問う清麿は,この窮地に至っても彼にしか出来ない仕事をきっちりやってますね.魔物は石にされたわけではなく,なりかけたのかという清麿の問いを肯定するパムーン.一人きり,石版にされたトラウマゆえに,ゾフィスに服従するしかないパムーンは,ガッシュたち4人の上空からゆっくりと大技をぶちまかそうとします.

後半は降りてくる巨大技に追いつめられるガッシュたちよりスタート.今回はガッシュが主役でかっこいい役を持っていくことになっているので笑い担当も頑張る清麿,サンビームとともに素晴らしいコンビ芸を披露(笑).じっと見つめるサンビームの目線に激しいプレッシャーを受けながら,冷や汗を垂らしながら必死で脱出の手段を考える清麿さん.できればサンビームさんに見つめられる前に役目を思い出していただきたかった(苦笑)! とりあえず思いついたのは呪文の威力で退避すること.ウマゴンの呪文切れも重なってかろうじて技の爆心から離れることはできたものの,笑いが吹き飛ばされる程度には厳しいダメージを食らいます.ただし主役組はヒーローなので,傷ついて立ち上がってからが真価の発揮しどころです.ガッシュは再度のラウザルクを身に帯びて,再びパムーンに挑みます.
煙の中からガッシュが飛び出してきてパムーンに特攻.さっきよりも強い力と速さでパムーンを圧倒するガッシュ.驚くパムーンにガッシュは言い放ちます,「お主は,もう怖がらなくてよい!」…ここから先は本当に主役らしい台詞が,物理的な攻撃以上にパムーンの心に突き刺さっていきます.
人間界に放り出された魔物は誰でも最初はきっと一人きり.その中でも記憶喪失状態だったガッシュの場合,清麿としっかりとした信頼関係を結ぶまでの孤独は千年ほどではないでしょうが幼児には相当に厳しかったはず.きっと友達になるから今の魔界を恐れるなという言葉は,ガッシュが清麿に救われたときのように,以前の自分のようなパムーンに対してガッシュが差し伸べる救いの手です.そんな幼児の必死の手を突き放す少年パムーン.しかし言葉は心を振るわせ,この弱そうだけども「優しい王様」を目指すガッシュの言葉が真実である保証を力という形で求めます.もちろんガッシュの叫びに心を震わせるのは敵だけではありません.最高の味方である清麿も,ここが使いどころと最強呪文を放ちます! 次回は大技同士の一騎打ちからスタートの上に大ボスまで登場予定ということで,どんな熱い戦いが繰り広げられ,どのような決着がつくのかを楽しみにしつつ,次回に続きます.

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ニニンがシノブ伝#12

「忍法・最終回の術の巻」

楓とシノブが出会ってもう1年が経った.シリーズもいよいよ完結を目前にしているわけだが,マニアの視点からすると伏線を投げっぱなしで終わるアニメというのはあまりよろしくない.そこでこの作品をチェックしてみると6話後半での音速丸とイズミの意味深な会話が回収されずに残っていた.このままでは不安でシリーズが終了できないと音速丸に直訴に行くサスケたち一同なのだが音速丸の駄法螺では回収どころか拡散して終了する恐れが.そこでサスケたちは自分たちでその伏線を回収してみることにするものの,従来設定の完璧な無視というのはかなりよろしくない.
忍者学園に到着した郵便にはシノブ宛の卒業試験のお知らせが封入されていた.その知らせとともに自分が頭領であることをシノブに伝えたいのだがあえなく失敗する音速丸.卒業試験に合格すればシノブの夢であるイギリスのホグワーツ忍者学園に留学できる…それは同時に,シノブと楓の別れをも示していた.

スタンダードな古典から丁寧にはじめ,いろいろあって(笑)いよいよ最終回を迎える「シノブ伝」.これから一人立ちしようとする芸人初の単独ライブのごとく,序盤は古典で実力を見せつけた上で中盤以降はより新しいオリジナルの芸風に突き進み,そして最終回はこれまでの総決算で,熟練の技術で作り手の青臭い精神に満ちた物語を最後まで描ききります.今回は実に深夜らしい難しいことをやってるのでじっくり見てくれ!

前半はあたかも普通の最終回のごとく一年を回想するヒロイン楓さん.シリーズ終盤で回想したりプレゼントを買いに出かけるとそのまま別れに結びつくので気をつけろ,とか思っていたら…実際にそのベタな古典展開が今回の縦糸として展開されます.
縦糸が楓なら横糸はサスケたち.忍者学園で連中の見ているアニメに激しい既視感が!…兄さんでも師匠でもないんだ(笑).次々に繰り広げられるマニアネタと業界批判.確かに回によって作画に落差のあるアニメは多いですが,正直間に合わないよりはマシではないのかと(苦笑)それに絵がいくらよくても,ぱっと見ではわかりにくいですが話がだめじゃどうしようもないんじゃないのか.というわけでまともなアニメの最終回らしく残った伏線を回収してみようとする登場人物ってのがメタで笑えます.とりあえず6話後半のアレだけは露骨なのでなんとかしておくべきだと音速丸に上申するものの,音速丸,全然たためてないというかむしろ広げてます.光闇とかはせめて3話くらいから語っておかなきゃだめですよ.このままでは伏線を回収せずになだれ込むダメアニメになっちまうというわけで,サスケたちは微妙に過去を捏造.同じ台詞ですが無機質に言わされてる演技が入るとイズミさんの台詞が全然違って聞こえますね.しかし,ここまで偉そうなことを言っておいて,マジカルランドで終わりにしちまえってのはクリエイターとしてはどうだろう(笑)! キャラもいじりまくりで基本設定も全放棄でいきなり魔法少女ものに.…それはサミーだから最終回じゃなくてスピンアウトのOVAシリーズとかでやれ(苦笑)! 作画は最高なんですけども他がダメ,という実例を放映するサスケども.あんなんで感涙するあたりで程度が知れるので,音速丸が蛇足を入れて止めてくれてよかった(苦笑).自分も声優の顔出しってどうかなぁと思う.そしてもう一度やり直し.
頭領宛の速達にはシノブさんの卒業試験のご案内.この卒業の日が来ることが,シノブさんの先延ばしできない宿命だったのです(ちょっと無理が).で,音速丸と頭領が同一円であることをまったく理解できない素晴らしきボンクラシノブさん.音速丸と自分が兄妹というコメントはそのまま信じ込んでぽにゅぽにゅと柔らかいくせにさらにこのあたりの作画が素晴らしい癖に,音速丸が頭領であることだけ信じられないのはなぜなんだ(笑).何はともかくシノブさんは卒業試験の結果によってはイギリスの魔法学校っぽい忍者学校に行けるかもしれないことに.特に伏線もなくシノブさんの夢はイギリスに行くことだったことが判明し(これはかなり無理が)卒業試験を受けることに.部屋の外でそんなシノブさんの進路を聞いてショックを受けたのは,縦糸の楓さんでした.

後半はシノブさん卒業試験に挑む…という形式でサスケたち一同最終回に挑む.夢を叶えるために一夜漬けの勉強をするシノブさん.横で音速丸が読んでいるものとか絵馬のどうでもいい内容とか,細かいところはいつものノリです(笑).シノブさんの夢であるイギリス留学と自分の離れたくない気持ちの間で苦しむ楓さんのあたりはうまいよサスケ.外国に行くとなれば忍者であっても箔がつくのか.「どんなに離れても友達だ」という言葉はこの場では表面的すぎて,先の現実を考えてしまえば泣けてしまう楓さん.
当日の卒業試験にはこれまでの関係忍者たちが登場するわけですがソドムとゴモラも忍者だったのか.試練の洞窟を通り抜けるには知力体力時の運が必要でクイズ大会みたいですが,先の試練を想像して怯えるシノブさんのところに届くのは楓の声.「試験の辛さはわかるから!」…これは1話の流れをクライマックスでもう一度引っ張ることになりますからいい仕事ですよサスケ! そしてシノブさんが「本当に幸せな女の子だったよ!」とか独白しつつ洞窟に入って行って終了…というのはまるで打ち切りのようなので却下だサスケ(笑)! ここの「負けないよ!」は特に可愛いんですけどね.そんなわけでさらに修正で音速丸が最終試練に.このパターンはもう音速丸がリアクション待ちしている状態なので全力で叩きのめすシノブさんはいっそさわやかです(苦笑).
そして春の続き.卒業試験に合格しシノブさんがいなくなって時が経ち…どんな展開にしたとしても,彼女たちさえ幸せならばそれでいいですよサスケ.あんたたちは頑張った(笑).これまで散々こちら視聴者の方を向いて楽しいギャグをやってくれたので,最終回の1話くらいは作り手が楽しみ語るために使ったって許す!

総集編的回想と丁寧な感情の表現と炸裂する作画芸とメタ的で高度な構造とオタク向けの非常にマニアックなネタを軽く混ぜて味付けしてみたような仕上がりで,本当はもう一息よく混ぜることもできたはずですが,それでもアニメの最終回としては画期的な展開が見られたところはさすが「シノブ伝」ではないかと思います.ufotableさんの作風は作り手の視点だけは一歩引いてクールなので,できれば次回作は視点まで暖かい…というよりはむしろ無闇に熱いのを希望.「警死庁24時」あたりどう?とか思いつつ,次回作に期待いたします.面白かったよ!

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ケロロ軍曹#26

「笑いよりギロロのかっこ良さが凄いのでの巻」

秋の晴天に響く炸裂音.敵襲かと思って避難する軍曹たちだがこれは運動会の開催を教える花火.来週の運動会に冬樹は随分と憂鬱な顔で,逆に夏美は笑み満面.母親と一緒に親子二人三脚に出られるということでいつもにない上機嫌ぶりだ.前日の夜.明日の運動会も冬樹の呪いは効かずに晴天の予報となったのはいいものの,母からの電話で彼女の仕事が忙しく明日の昼までかかるとわかりひどく落ち込む夏美.この機会を夏美に対して恩を売る好機と考えた軍曹は,ケロロ小隊の総力を結集して夏美と母の親子二人三脚を実現させることにする.
運動会当日.軍曹・ギロロは学校に到着.クルルは上空で待機.二人三脚のプログラム開始は午後2時の予定なので,それまでの競技を妨害することで二人三脚がはじまる時間を遅らせるのがこちらのチームの作戦だ.冬樹の徒競走に仕掛けられたのは3歩進んで2歩下がるマシーン.しかし設置向きを間違って,逆に全員あっという間にゴールに運ばれてしまい競技が終わって大失敗.

季節感の取り込みに関してはこれまで非常によい仕事をこなしてきた「ケロロ」.今回は秋の風物詩の運動会.子どもにとってはまさに旬の話題なので親子ともども楽しく見ているはずですが,いい大人でこれを一人見ている人間には…まあちょっとしたトラウマイベントではないかと(笑).前半は楽しみにする夏美と落ち込む冬樹の好対照,後半は久々にギロロのかっこ良さが実によく出ています.それと,これだけ集団のややこしい動きが多い回で,ケレン味はないんですがしっかりと動いているのが,この作品にはとても似合いで素晴らしい.

前半は花火の音を敵襲と勘違いするという軽いくすぐりからスタート.冒頭から随分と精神的にやられている冬樹ですがその気持ちはよくわかるぞ(苦笑).冬樹の落ち込みを表現する比喩が回りくどいようで明快で,わかりやすいのかわかりにくいのか微妙で楽しいんですけども,子どもは熱湯の扱いは親と一緒のときだけにしときましょう.冬樹の望むオカルト大会ってどんな大会なんだろう…やっぱりSF大会みたいなものなのか? 冬樹のヘッポコぶりはノビ太並みで,てるてる坊主を逆さまに吊したみたりドラえもんこと軍曹に頼ってみたりと視聴者の共感を誘いまくりです.
落ち込む弟に対して上機嫌なのは夏美.忙しい母親と一緒に親子二人三脚に出られるのがうれしくて仕方ないご様子.軍曹のトイレ掃除まで肩代わりするくらいに有頂天だったはずが…仕事の都合でママさんは間に合うかどうか微妙なところに.あの漫画,タイトルは「○ロロ艦長」あたりだきっと.忙しい母を責めたりしないあたりは大人な夏美ですがそれは空元気.日向家の主戦力である夏美さんに恩を売って精神的に支配するために,軍曹は親子二人三脚の実現に全力を尽くすことを表明.腹黒い悪徳商法です.ドロロは小雪さんのため,ギロロは夏美さんのために参加なのでフルメンバーが集結です.
運動会当日,突っ込みがいのある看板に後できっちり軍曹が突っ込んでるあたりは気持ちがいいなぁ.ギロロと軍曹がモアさんの誘導で降下するあたりが,モアさんと一緒に侵入すればいいのにとも思わせますが(笑)妙に凝ってます.競技では精神的には今ひとつでも素晴らしい性能を発揮する夏美に対し,期待されるのがつらそうな冬樹.この冬樹の競技に介入した軍曹ですが…マシーンを逆向きに設置してしまい大失敗.ベルトコンベア状態で運ばれて行き,ゴールでボーリングのピンのようにはじける冬樹たちは気の毒だけど,走らなくてよさそうなのでいいな(笑).

後半は運動会と仕事場で妨害活動と妨害活動(笑)に勤しむケロロ小隊.別働のタママとドロロはママさんの仕事場であるマンションに入るわけですが,漫画家の修羅場はまさに戦場なので素人は邪魔にしかなりません.予測される被害は10枚前後と思われますが,月間連載だと大体40~60ページのはずだからそのうち10枚と考えると…よく漫画家はあの場でキレたり倒れたりしなかったもんです(苦笑).あれがなければママさんは間に合ったんじゃなかろうか.
運動会では桃華さんがものすごく豪華に違いないお弁当を冬樹に食べてもらって報われ,小雪さんは夏美さんのお弁当を頂いて幸せ…のはずなのですが夏美さんが落ち込んでいるので喜びも今ひとつ.軍曹たちが手伝いに行っていると聞いた冬樹がその軍曹たちを目撃するあたりの間と表情が素晴らしいなぁ(笑).そして露見する恩を売る計画.しかも軍曹の計画ときたら,障害物競争妨害では軍曹にしか通用しない障害物ばかりで役立たず.有効そうなのはステーキ完食くらいかな.借り物競走に借りられないものを入れ込んだり,パン食い競争に激辛カレーパンを使ってみたり,スプーン運びではピンポン玉を爆発物にしてみたりするのだ!ってそんな計画だめに決まってるじゃないですか.大爆発の末借り物として運ばれていくカエルのぬいぐるみこと軍曹.半年かけただけのことはあって,爆発=アフロってのがすっかり定着して違和感を感じなくなってるあたりがすごいなぁ.
そして始まってしまう親子二人三脚.ママさんとは無理でも少なくとも夏美さんを走らせるために投入された最後の手段,ペコポン人スーツ着用の軍曹がいきなり降下に失敗.落下したスーツを着用の上,棄権しようとする夏美さんの前に現れた男,ギロロ! 見た目はだめなことこの上ないんですが,その状況,心意気,身長(笑),そして声…絶対雰囲気に流されてるだけに違いないんだけど,実にかっこ良く見えますよ! 走る1人と1匹の横にお待ちかねのママさんも到着.喜びで本気となった夏美さんはぶっちぎり一位でゴールイン! ギロロが周囲からどう見られていたのかが少々心配ですが(笑),夏美さんが喜んでいるからそれでよしではないかと.これから半年で,ギロロと夏美の距離がどこまで近づいていくのかも気になりつつ,次回に続きます.

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パソコン選びに行く

今日は友達がパソコンを買うというので,その選択を手伝いしに行きました.
Macを使っていてWindowsは初めて.デスクトップ機が欲しくて,やりたいのはメールのやりとりとワープロと絵(静止画)づくりとたぶん写真いじり,一度購入したらそれ以上スペックを上げたり高機能のソフトを入れたりすることは基本的にないという前提で,予算は20万前後ということで4時間くらいかけてコーディネートしました.

購入に前もって3時間ぐらい下見に使っています.最初に本体の価格と同時に本人が必要・不必要なスペックのチェック.必要なものは上記のあたりで,逆に不必要なのはテレビ機能(に伴う大容量HDD)なんですが,日本メーカー製のパソコンは全部込みでどれにもテレビがついてました.それと,後々を考えるとウイルス対策ソフトの他にOfficeの一番安い奴くらいは入れたほうがいいんじゃないかと判断.それと絵を描きたい人なので,本体よりもモニタにお金をかけたほうがいいのではないかと考えます.
次にモニタの画質について確認するためにモニタだけを売っている階で確認.目が行ったのはやはりSharpとEIZO,派手目で美しいSharpと紙のように落ち着いて美しいEIZO,用途と使用時間の長さによって選ぶものは変わるでしょうが,ここでは一応Sharpを前提にして下見を続けます.
その次は必須のソフトの値段をチェック.PhotoshopELとウイルス対策とOfficeの値段をチェック.続けてキーボードとUSBメモリもほしいということでよさそうなのをチェックすると両方ともかなりいい値段のが気に入ったご様子.でもこのあたりは金をかけただけ良いものが手に入るところなので,購入したほうがいいとお勧め.

ここで小休止.喫茶店でコーヒーを飲みながら打ち合わせた結果,
 ・キーボード,USBメモリ,PhotoshopEL,ウイルス対策ソフトは買う
 ・モニタは本体との値段の兼ね合いでどちらにするか決める
 ・本体を購入するときにOfficeはつけてもらう
 ・本体購入時の予算上限は10万円
決まった結果を背負っていよいよ購入です.

まずは本体を確定させるために最上階へ.おまけが少なくカスタマイズがかなり自由なDELLで予算とスペックを伝えて見積もりをしてもらいます.途中でウイルス対策ソフトが一緒に買えることがわかったので割引値段で購入.多少スペックを落としても大体予算以下に抑えます.
次にモニタの選択.もう一度かなりの時間見比べた上で,やはりこちらがいいということで少し高いEIZOに.本体に比べるとモニタにかなりお金を突っ込む形になってますが,毎日目に触れる部分に金をかけるのはきっと正しいはず.喫茶店で購入する予定だったものもまとめて買って全部まとめて送ってもらうことにして,予算を少しオーバーした程度でまとめることができました.

久しぶりにかなり大金の買い物の手伝いができたのは結構楽しかった.DELLなので本体が届くまでに2週間くらいかかってしまうのはちょいと情けないですが,でもそう悪くない買い物じゃないかと思います.

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ギャラクシーエンジェル#12

「あの連中に関わろうなんて命知らずもいいところだなの巻」

(A)任務中,ちとせは復讐に使えそうな「命と引き換えにぬいぐるみにするロストテクノロジーの杖」を拾う.復讐に対する執着心の強さはエンジェル隊にこそ似合いだと,ツインスター隊から配置換えされるちとせ.しかしエンジェル隊の面々はちとせを完全無視.そんなに自分が嫌いかと感極まるちとせに対し声をかけたのはノーマッドだった.ちとせはどれも中途半端なので存在感がないのだが,最も大きな問題は無償のはずの愛に見返りを求めていることだった.キャラを強め無償の愛を体現するため,ちとせは思い切った行動をとる.

(B)いい男だがダメ男のジェイにやたらご執心のヴァニラにノーマッドは気が気ではない.ジェイの行くところならどこにでもストーキングを敢行するヴァニラだが,そのきっかけとなったのは雨の中のたった一度の邂逅だった.そりゃひとめぼれだと周囲に言われても絶対に信じたくないノーマッド.他のエンジェル隊メンバーにヴァニラを救ってほしいのだが全員が静観の構えをとり,そしてヴァニラはもう止まらない.

今期投げて投げまくった「GA」もいよいよ終了間近.シリアスは前回こなしたので残る4話は一心不乱にギャグるつもりに違いない.ただし今回は投げよりも中盤の転がし具合が両方とも楽しく,全体としてのベストではありませんが脚本の両氏の持っている強みが今までで一番よく生きた愉快話ではないかと.短時間にエピソード満載でもきっちり転がせる力量,女性ならではの男性に対する視点の鋭さ,両氏とも今までで一番輝いてますのでしっかりと面白い.そして両話とも視聴者とエンジェル隊について暗喩している部分が多く,その底意地悪さが楽しいですよ特に後半.

前半はこれまで随分と割り食っていた烏丸"復讐"ちとせさんをクローズアップ.エンジェル隊が濃すぎるがゆえにまったく仲間入りできなかったちとせさん.今回はぬいぐるみの杖という復讐道具ゲットの上に辞令でエンジェル隊に潜り込むという好機を得るわけですが…キャラとしての中途半端さゆえに相手にしてもらえないのはいつもの通り.気の毒に見えるのは彼女が復讐心以外は普通だからでしょう.ちとせさんは「エンジェル隊と一緒に過ごせたらきっと楽しいだろうな」という視聴者の無邪気な希望をそのまま体現していますが,現実ってのは厳しいもんで,ちとせさんほど現実的には濃いキャラであっても「あの」エンジェル隊に新規加入するにはキャラが立ってないという恐ろしさをノーマッドは指摘.もしこの作品が昼間のものだったら次第に受け入れられていくはずなので,「ダメなものはダメ」と拒否されるこの芸風は実は深夜ならではです.
ノーマッドからキャラの薄さと「無償の愛」についてアドバイスを受けたちとせさん.復讐を取りやめた上,報酬を受け取れないぬいぐるみに己の姿を変えてエンジェル隊に再挑戦.ぬいぐるみ要員で癒し路線にキャラを変更.確かにこれくらいダイナミックなキャラの変更だとエンジェル隊も気にはしてくれたんですが…飽きるまでにかかる時間が一瞬ってのが無情(苦笑).
表面上の変化くらいでは誰も関心を示さないという脅威のタレント軍団エンジェル隊ですが,ちとせさんは内部紛争の間に入ることによってキャラ立ての道筋を掴みます.確かに全員十分すぎるほどにキャラの立っているエンジェル隊ですが,逆に黙って悩みを聞くという逆ベクトルのキャラは彼女たちの対極にあって空席,そこに見事におさまったちとせさんはキャラ確立に成功! 「黙って聞く」あたりがミソでノーマッドでは突っ込んでしまうのでできない役柄なわけですね.
ようやく3人には気に入られ,立ち位置を得たちとせさん.必要とされる喜びを味わったのもつかの間で,引っ張られて壊れてごみ回収ですぽん.さすがはエンジェル隊.通常構成に1人を加えるということはそれだけ元からいるメンバーの出番が減るということなので無意識のうちに粉砕です.さすがベテラン芸人(笑)! 投げは弱いですけども特に中盤(ぬいぐるみ化)がよく破綻しているので,きっちり面白いのが素晴らしい.

後半はヴァニラさんというよりはノーマッド全開.エンジェル隊への手出しはできないものの口だけは出せるという彼はまさに視聴者並びに作り手の意識が最も色濃く投射される対象…すなわち最高のツッコミ要員なわけですが,そんなノーマッドが大ファンのヴァニラさんが他の男に興味を持っちゃって燃えさかる彼の嫉妬心.そりゃ視聴者だってお気に入りのヒロインがあんなのとくっつく筋書きになったら平静ではいられないんでしょうが,でも周囲のコメントは妥当な場合が多いので耳を貸すべきだと思いますよやはり(笑).現実逃避を続けるノーマッドに追い討ちをかけるエンジェル隊の皆様.一目出会ったその日から恋の花咲くこともある.これが真実でないのなら,世の恋愛関連作品のかなりの割合のものが姿を消してしまうのです.でもミルフィーさんのケーキは飛躍しすぎ.「男の嫉妬はみっともない」と至極もっともなご意見に対するノーマッドの「ハナクソ食べて死んじゃえ」ってこの時間帯にガキネタぶつけてくるあたりのバランス感覚がものすごいなぁ(笑).
ジェイに対して猫まっしぐらのヴァニラさんは新たなるステージへと歩みだします.夜の街でジェイにかつおぶしをあげるヴァニラさん.ジェイの背中にまぐろの刺身をぶら下げるヴァニラさん.ジェイに拾った魚の骨をあげようとするヴァニラさん.ノーマッドの嫉妬のおかげでごまかされてるんですけども,冷静に考えればどれも気味が悪いのは間違いなし.しかし「不思議少女」というヴァニラさんの設定ゆえに彼女の行為の意味を直球で受け取ることができなくなっているノーマッド&視聴者(の一部).ヴァニラさんの誠意?をないがしろにするジェイに本気で怒るノーマッドに対しいたって普通人のジェイは「二度とそのツラ見せんな」とご返答.しかしこの回答すら実はヴァニラさんには心地よく.
そしてヴァニラさんの壮絶なる仕上げ.謎の粉末を使ってジェイをお魚に! これは病気ではなく当然呪い.まさか恋ではないよなと思いつつ見ていた大半の視聴者にとって謎だったのはその動機.でも…そんな理由かよ(苦笑).ちとせさんのいけてるミドルネームが動機だとすれば納得もいく行動でついでにエンジェル隊全員が巻き込まれて終了.一番愉快だったのは己の手の届かない対象の恋愛事情に右往左往する男の哀しさと滑稽さだったりするので,笑うときには己の胸に手を当てろ(笑).こちらも次で最終回.深夜風に見えないけれどしっかり深夜的なネタや構造ををちりばめてきた「ギャラクシーエンジェル」もこれで一旦見納めということで,ぜひ最後を飾るにふさわしいものすごい投げを期待しつつ,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#74

「遠い伏線が今ここに完結!の巻」

勝利したもののキッドは消えた.倒れたままの博士の傍らに月の光の石を残し,フォルゴレたちは自分たちだけで先に進もうとする.しかし行こうとする2人に,倒れたままの博士は笑う.自分抜きで何ができる.キッドが全てをかけたことを完成させてこそ,彼への手向けとなるのだと言いながら立ち上がる博士.パートナー不在となりながら,戦いから逃げない博士は強い.一方,勝利したものの消耗の激しい恵はまだ十分には回復してはいなかった.しかし無理を承知でさらに無理をしなければ強くなることも勝つこともできないと,無理やり体を動かす恵もまた強い.
そしてガッシュたちは,未だに魔物の姿を見つけることができずにいた.しかしこれまでの状況から相手が音に反応していると推測した清麿は,ウマゴン一匹で部屋を走り回らせる.ウマゴンの足音により正確に反応するようになったヒトデ.しかし天井に向かって走らせると正確さが鈍る.そこでウマゴンに天井を崩してもらい,落ちる天井の石の音にまぎれて移動するガッシュと清麿.ヒトデの円運動の中心,かつここよりも下に敵がいると考え,床に対しザケルガを放たせる清麿.出てきたのは光り輝く魔物・パムーン.石版魔物の四天王の一人だ.

石版魔物編もいよいよ佳境へと進み始めた「ガッシュ」.今回は3元中継のラスト,トリの主役組の活躍がはじまります.厳しすぎる戦いを辛くも生き残ったティオ組,愉快な戦いのはずが一転悲劇となり見る側の度肝を抜き涙腺を壊したキッド組,そして今回は満を持しての主役戦.当然のように最もまともで激しいバトルが予測されるわけですが…さて問題です.結局最も笑えるのはどの組だったのでしょう?

前半は他チームの今をまとめ,全体的な現状を整理する描写よりスタート.戦いの中,驚きと悲しみを見る側にぶつけて消えていったキッド.しかし遺跡での戦いは終わったわけではありません.たとえ誰かが消えたとしても,その理想を誰かが背負い先に進むのがガッシュに組するものたちの組織としての強さ.もちろんその魂を受け継ぐのは,なにも魔物に限るわけではなく,直接のパートナーであった博士もまた,一人きりですがキッドのために戦いを続けることを宣言します.元々頭脳面での能力がずば抜けていた博士が辛い記憶を抱えながらもチームに残ってくれるとなれば,そりゃキャンチョメもフォルゴレもやっぱり泣くってもんですよ.でも,キッドは死んだわけではないので「これが手向けだ!」はどうだろうか博士(苦笑).ともかく,3人は先へと歩みを進めます.…倒れてるダリアがなんか愉快.
そしてダメージの大きさでは随一の恵.それでも無理をしなきゃ強くなれないと,アイドルですが熱血根性全開で進みます.これまでの彼女の芸能界での苦闘ぶりが見えるような気がする,実に悲壮な気合の入れっぷりです.最も弱ってるはずの奴がこの気合では他の3人もさぼっているわけにはいきません.全員で先を目指します.
そして本日の主役,ガッシュ・ウマゴン組の現状へ.敵の姿が見えるようになるまでリーダーとして指示を出すのは清麿.怯えるウマゴンを走り回らせてこれまでの現象から導かれた仮説を検証した上で,いよいよ敵を引きずり出すための行動を開始.ヒトデの性質について冷静に分析し,操っている魔物の位置を割り出すあたりは久しぶりに天才という設定に比較的ふさわしい行動をしているわけですが,脚本がいいのか(笑)途中が笑えます.声を出して指示するたびに狙われるあたりまでは天才の予測範囲だったのでしょうが,上から落ちてくる石が結構痛いあたりは絶対計算に入れてなかったに違いありません(苦笑).それでもザケルガで床をぶち抜くとビンゴ.出てきたのは光輝く石版魔物のパムーン.体格はよくないですが強さもあってのことなのか随分と偉そう.

後半は,戦いが深まるにつれて戦う理由がはっきりとし結束も強まるガッシュたちに対し,怖さと計算ゆえにゾフィスに組する2人の魔物とそのパートナーの様子.久しぶりのパティとビョンコですが,そろそろ顔見せをはじめる時期に来ているようです.パートナーがなぜ自分たちに笑ってくれないのかわからない2人.頭は悪くないんですが,子どもなので嫌なことは考えたくないパティは明らかに自分をごまかしています.そしてそれは本の持ち主の2人も恐らく一緒.魔物がそうしたいからといってそれに無制限に従っていていいのかどうか,少なくともウルルは考え始めています.
舞台は戻って清麿たちへ.ようやく目に見えるようになった強敵パムーンはヒトデを動かすトレーニングを完了している上に今までの呪文は最弱.敵の姿が見えるようになったのはいいのですが,見えていてもパムーンの攻撃は一筋縄ではかわせませんし,防御呪文まで持っているので攻撃もうまくいかず.戦い方が掴めず苦しむ清麿を救ったのは大人のサンビーム.ウマゴンと気持ちを通じさせたときのように,相手の目を見つめそこから意図を掴めとウマゴンをなでながら(笑)清麿に教えます.実際サンビームには避けやすくなったようでグルービー.
そのアドバイス通りパムーンの目を見つめる清麿ですが…パムーン,なぜか目線をそらします.さらにパムーンの瞳の奥底に恐怖のような何かまで感じ,並の物語ならここからシリアスな舌戦がはじまる場面,ですが「ガッシュ」は違います! 「貴様.もしかして…石版のときにさんざん変なことをしてくれた人間か!」「 …ああっ!」 いきなり以前の痴態を敵から責められる清麿.確かにやってましたよね愉快なことをもう全開で! 回想シーンはティオではなくぜひ清麿メインでより彼の責任を視聴者に感じさせてほしかったところですがまあよし.とりあえず緊迫した状況がいきなりものすごいギャグに変質.伏線の張り方といい緊迫した状況のぶち壊し方といい,3組の中で一番笑えるのはやっぱりここではないかと思います(苦笑).屈辱を思い出し頭に血が上るパムーンが迫っているのに,どんな変なことをしたのかどうしても聞きたいサンビームの変な執着ぶりもまた素晴らしい!
攻撃範囲は明らかにパムーンが上.しかし移動速度ならウマゴンが上.ただし逃げるばかりで勝てるわけがなく,ダメージが入って清麿は流血.攻めあぐねる状況で清麿は,なぜそれだけの強さがあってゾフィスと戦わないのかとパムーンに叫びます.パムーンが思い浮かべた光景は彼にとっての戦う意味である恐しきゾフィスの力.恐怖を背負いいよいよ本気で仕掛けてくるパムーンを前にしたガッシュたちには勝機はあるのか.丸美屋のCMの位置はできれば前回からこの位置にして欲しかったと強く思いつつ(苦笑),次回,対パムーン戦の本格的な開始に続きます.

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2004夏休みツアー:5

ようやく溜めた感想も書き終わってきたのと,またあまりにも文字ばかりになってきたので,今日は北海道旅行記最終回をお届け.容赦のない地の果ての風景と飛行機をどうぞ.

 
12日.この日の夕方の飛行機で帰るので,午前中に祖父の家に行きました.スイカは畑で出来た奴.みずみずしい.で,帰り際になってやっと気がついたんですけども…屋根の下にスズメバチが巣をつくってる!つくってるよおい(苦笑)!
そして周囲の観光地見物をしながら空港へ.道路は大抵こんな感じ.空がとても広い.


湖の風景.田舎はでかすぎて全景が捉えられない風景が多く,その度に広角が欲しくなるのでした.ああ,大自然を前にしていてなんで物欲が湧き上がるのか.ダメでごめんなさい.でもレンズ欲しい….

 
空港で乗ったのはこの飛行機.来た時は札幌経由でしたが帰りは東京まで直行.これがいつもの夏休み帰省コースだったりします.北海道を離れる感傷らしきものはつかの間,この飛行機は窓側に乗れたので必死で撮影です! 前にアテンダントのお姉さんが座っているけど気にしない気にしない.
特に上がってすぐは翼の色が見たことのない青に光っていて夢中.翼のまわりに薄い雲ができてそれが空の青を反射しているようで,触ってみたい滑らかさがあって静かですが華やか.
機内の音楽ではキッズ用チャンネルがあってそれを主に聞いていたんですが,なんで「君にこの声が届きますように」のときに限って機内アナウンスが入るのですか!


到着するころにはもう日も落ちてきます.飛行機も高度を落とすのであっという間に夕方から夜へ.ついたときにはもうすっかり夕暮れになっていました.飛行機から降りると,温度はそうでもないんですが肌にまとわりつく湿気にお出迎えされました.いりません.
帰り道はいつものようにリムジンバスで最寄の駅までうつらうつらと過ごし,そこから電車で駅まで.

こんな感じで今年の夏休みは終了したのでした.やはり台風に襲われた2日間が激しく印象に残る夏休みとなってしまいました.…1度ならいいんですけど,もうこれ以上はごめんです(苦笑).これから旅に出る C.Mayaさんのご旅行の無事を強く祈りつつ,ツアーレポートを終わります.

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ニニンがシノブ伝#11

「夢見るだけならタダだからの巻」

(A)林の中のどっかで見た基地のごとき館に暮らすサスケの朝は,愛らしい妹のシノブの起こす声ではじまる.フィアンセのミヤビ,悪魔の楓,女教師のイズミに母の楓ママに加えて音速丸まで全員がサスケに体をすりよせて取り合いをするような…そんな夢.あまりの夢見のよさに二度寝してしまったサスケは委員長の癖に寝坊で遅刻.いくら可愛くごまかしてもやはり許されるわけもない.そんな折,忍者学園を訪れる2つの影があった.

(B)正月番組を飽き飽きと眺める楓の側にはべる音速丸以下いつもの訪問者たち.シノブ以外はお断りしたい楓だが,楓ママは既に忍者たちに異様になじんでいた.で,今日の訪問の理由は忍者学園での演劇大会へのお誘い.しかも演者としてのお誘いだ.劇の題材としてシノブが提案したのは日本の古典「鶴の恩返し」なのだが,音速丸が語るその物語はツッコミどころ満載だ.

熟練の古典芸を惜しげもなく披露してくれる「シノブ伝」.今回は話よりはむしろ画が主役.特に前半では本当にうれしそうに,しかも恐らく死にそうな顔で描かれているに違いない(笑)素晴らしい映像美が楽しめます.いや,今回の場合は作画と演出の醸し出す映像美が話を置き去りにするくらい行き過ぎてバランスを失ってるんですけども,それが独特の高揚感となって現れているのがまた楽しい.

そんなわけで前半は話以上に映像の語りっぷりがすごいのでぜひ見ていただきたい.冒頭のサスケの夢,淫夢への導入部と思われますが妹役にシノブ,フィアンセ役にミヤビと彼女たちの表面的な属性を生かして現実とは関係を違えてみました.原作のこの回にはないサービスが色々入っていますね.森の中の謎のプロミスドハウスで大好きなおにいちゃんに擦り寄るシノブさん以下,次々出てくるエロいお嬢さん方でまさに画面はパラダイス! このまま最後まで突っ走ればいいのに!…と思いましたが放映できなくなる可能性が高いからだめなんですね(笑).そして桃色の夢をぶち壊してくれる音速丸.あんな黄色くて丸いのに求婚されちゃ目覚めたほうがマシのはずが二度寝で延長を入れるサスケ.なんとか音速丸を排除さえすればピンクドリームに戻れると判断したんでしょうが大失敗で寝坊.延長を入れるのあたりの「ドラゴンボール」ネタの混ぜ込みが愉快です.
寝坊のおかげですっかり格を下げてしまった学級委員長サスケの前で起きる大事件.ミヤビさんがソドムとゴモラの2人組に襲われそうに見えたのでさっそく汚名を雪ぐためにサスケ突進.ミヤビさんはやはり背のことを気にしていらっしゃるようですね.以下,サスケ役の関氏のハジケっぷりが素晴らしく,可愛くやってみたり情けなく微妙な夢の説明をしたりバトルチェンジで叫んでみたりと本当に楽しそう.あんな状態じゃ4B扱いされても仕方がありません(苦笑).メルヘンボックスに直撃を浴びせるからしブリーフのような大技を放つ風雲児サスケ.敵を含め次から次に出てくるうさんくさい描写の数々に爆笑です.日輪を背にデンジャラスマジシャンとしてロイヤルストレートフラッシュを放つエロスの戦士サスケ.カードが全然揃ってないのがなぁ(苦笑).
そしてソドムもゴモラも敵でないことが判明し,間違ってふつーの人に攻撃してしまったバカことサスケは急いでごまかそうとするものの時既に遅し.委員長はシノブさんに代わりましたとさ.

後半は楓ママさん大活躍.年を越えさらに楓さん宅への密着度を高める音速丸以下の大量の連中,「帰れ」の悲しいお知らせまで無視しやがってとても迷惑ですが,意外とそれになじんでしまっている楓ママが不思議です.忍者たちの裏心のありすぎるリクエストにも微笑む楓ママ,さすがは大人の女で大人物です.それに比べると冷蔵庫を荒らされた程度でへこむ楓さんはまだまだですよ.シノブさんが持ち込んだ今日のご相談は新年演劇大会について.演じるほうに楓さんをお誘いするあたり,忍者学園の人材不足は深刻です.…ダンスとサイン色紙で敵を倒すアイドルって自分はテレビシリーズとして見てみたいんですがだめですか(笑).以下,題目として「鶴の恩返し」を提案するシノブさんに対する音速丸の混ぜっ返しで,珍妙な昔話が始まります.
どうしようもない罠にかかる鶴役の音速丸.まあ羽ありますしね.そしてそれを見守る冬の妖精ことサスケ.鶴を助けた男がシノブさんで,その妻が楓さんという配役になっております.有名な昔話なので派生パターンも多いのですが,「冬の妖精」が出てくる鶴の恩返しはこれがはじめてではないかと(笑).鶴よりはむしろ祟り神や妖怪や悪質なキャッチセールスのごとく,関わったシノブさんについてくる鶴&妖精.…雪女に近いような気がするなぁ…,「市役所のほうから瓦リフォームに来ました」っていうのは消防署のほう&消火器よりも新しいパターンで気をつけろ(笑).居ついた2人が別室で展開する恩返し.抱き枕の横で寝てみたり,7回の風船に逃げ惑ったりと遊んでいるのでついにはボヤが.楓さんが消防ではなく警察に連絡しているのは,この不法侵入&放火犯を捕えて欲しいゆえの行動かと.結局反物なんかつくるわけもなく宝箱を持ち帰って桃太郎は終了.脱構築とかネオピカレスクとかそれらしく聞こえますけども,そういう新しい概念を言う資格があるのはそれが出てくるまでの概念をきっちり修めたものだけなんだぞとか思っていたら,全員音速丸のトーク力によって撃沈しておりました.
腹いせにみかん攻撃を食らわせる音速丸.暖かい部屋の中で冷たいみかんを瞼の上に乗せられたらきっと気持ちいいに違いない.でもこの子どものおふざけに怒ったのはママさん.「食べ物を粗末にするなんて,いけない子です!」とはじめての教育的発言! ゆえに音速丸は母の胸に帰り人類はまだまだ大丈夫で父親公認になってしまっていいのかそれでおい(苦笑).後半の全体を通し,ママさんの凛々しさと可愛らしさは素晴らしい.
とうとう次回は最終回.ギャグの基本に忠実にきっちりしっかり作られた素敵な「シノブ伝」,ずっと一緒にいたかった.9月ももうすぐ終わりなので,さよならするのはつらいけど,次回・最終回に続きます.

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ケロロ軍曹#25

「金持ちと宇宙人を怒らせるのは危険だよの巻」

西澤グループの赤い輸送船がこの日本に接近しつつあるのを探知したケロロ小隊基地.世界経済の半分を支配する西澤グループの当主,桃華の父が乗る船だと知ったケロロは,本部に活躍をアピールするために仕掛けてみようと考え,タママを斥候として西澤家に送る.
その頃,桃華は冬樹と2人きりのオカルトクラブの活動に勤しんだ上に帰途についた.その警備を行っている桃華親衛隊を同じ西澤の精鋭部隊が襲う.精鋭部隊にさらわれそうになる桃華の危機を救ったのは,タママと執事のポールだった.日本に桃華の父がやってきて,精鋭部隊が彼女をさらいにきたのは桃華が父の言いつけを聞かずスコットランドに行かなかったためと判明.桃華を保護したケロロ小隊は,ペコポン最強の軍隊と一戦交えることになる.

今回のケロロは桃華さんが久しぶりにたっぷり.最近オチ程度の出番しかなかった桃華さん,使いにくいのは彼女の財力と裏桃華の能力があれば大抵の騒動にカタがついてしまうがゆえでしょうか,今回はそれでは片付かない番組最強クラスのキャラが新登場.確かにいい声で赤い輸送機ですけども,そこにこだわってしまっては大人は笑えますが子どもの笑えないアニメになっちまいます.今回の実質の主役は軍曹と冬樹で,そのおいしいところの持って行きかたが実にダメで素晴らしい(苦笑).

前半は全面対決までの前振り.恋と父親との約束を天秤にかけて恋を選んだ桃華さんゆえにスコットランドから父襲来.西澤グループの特別輸送機はお約束なので赤.世界経済の半分まで支配できているのなら実質独裁体制に移行することは可能でしょう.それをやっていないのは,そんな巨大な独裁体制の維持はめんどくさい程度の理由なんでしょうね.この富豪ぶり,ペコポンでは1位で間違いなさそうですが,宇宙的にはどのくらいの位置にあるんだろうか.少なくとも軍曹たちよりは上なんですけども(笑)軍曹の属する軍本体と比べるとどれくらいの差なのかが気になるところです.
ペコポン随一のド派手な標的をプロモビデオの出演者に選ぶ軍曹.斥候に出したタママが桃華の危機を救って基地に帰還するって流れはとてもスムーズで良い構成.桃華親衛隊をやっつける精鋭部隊の変な形のスーツ,装甲というよりはパワードスーツですね.また宇宙人のオーバーテクノロジーを即座に検出できるあたり,科学的にも当然のごとく人類の最先端を爆走しているようです.この力を見る限り,未開の辺境惑星ペコポンの蛮人の1首領と言えど,決して簡単に倒せるような相手ではありません.しかしケロロ小隊ときたら隊長があの能天気ぶりで皆さんがっくり.その上親子喧嘩の原因である冬樹の朴念仁ぶりときたらもう.ボケる方向性は違いますが,まさに「あのペットにしてあの飼い主あり」状態です.軍曹はもうどうしようもなさそうですが冬樹はまだ更正可能だと思うので,夏美さん,女心の機微を弟に叩き込んでやってください(苦笑).

後半はケロロ小隊VS西澤精鋭部隊の戦闘.個人の能力や地の利などはケロロ小隊有利,戦闘員の頭数や後方での支援体制は西澤部隊が有利みたいですね.能力はあるのですが頭数が少なすぎるケロロ小隊の場合,1人でも倒れると戦力が大きくそがれることになるのでメンバーを孤立させないための工夫が必要.だから最悪でも側にいる人と組んで生存率を…ってあれ?(笑) …ともかく孤立させないためには指揮官が必要なんですが,その役をこなすはずの軍曹ときたら主役の癖に別室でガンプラ組んでます.相手戦力について見誤った時点でケロロ小隊の敗北は決定的です.
秘密基地での戦闘開始からは気持ちよく動くケロロ小隊-1が映像として楽しいんですが,案の定指揮官不在ゆえに消耗の激しいユニットから落ちていきます.ここに有能な指揮官がいてくれれば! 軍曹ではたぶん同じことになるので,ポールか夏美さんを臨時の指揮官として立たせるべきだったんじゃないかと.あと,モアさんは看護婦姿は可愛いけれどちゃんと戦力として計算しなきゃだめだ(苦笑).結果,基地は壊滅し桃華たちは基地より脱出することに.
愛する夏美さんのために立ち上がる不屈の男ギロロ.シリアスなら自爆なので落とし穴程度でよかった.…おもしろい悲鳴が上がってますが.そして桃華父と戦う執事のポールは格ゲーで,お付が落ちて行き脱出に成功したのは桃華と冬樹の2人だけに.
最終決戦はサッカー場.娘にスコットランドに来てほしい父,それを嫌がる桃華,その嫌がる原因である冬樹(朴念仁)の緊迫したやりとりに突っ込んできたのはガンプラを壊された怒りに我を忘れた主役の軍曹! ペコポンを3度焼きはらうミサイルという究極の自爆装置を手にご登場.この状況で桃華を救いたい父とここにいたい桃華さん,ともに立派な根性です.今回裏桃華が出てこないのは,父親が自分を傷つけることはないと確信するがゆえに,安心して冬樹に接近できる状況を楽しんでいたんじゃないかと.そして洒落にならない大崩壊を食い止めるのはもちろん軍曹の頭の構造を理解している冬樹.バンダイがある限りペコポンは大丈夫みたいです(笑).
冬樹の才能を認めた桃華父,「大切なオカルトクラブ唯一の部員」と言われてがっくりしながらもちょっとだけ満足な桃華.それにかかった親子喧嘩の経費は126億.お約束どおりの展開ですがそのさっぱりした味付けゆえに嫌がられたり食べ飽きたりすることがないのがこの作品の一番の強みだよなぁと思いつつ,次回に続きます.

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第5回しりとり竜王戦・本戦

順当に実力派の精鋭が勝ち残った「しりとり竜王戦」予選.予選の顛末については1つ前の記事か以下のリンクをどうぞ.
R'sM: 第5回しりとり竜王戦・予選
本戦では予選よりも少人数となるために,より名人同士の言語外のやりとりや空気の奪い合いがはっきりと見えてきます.流れをつくるもの,利用するもの,乱すもの,そして乗り切れず敗北していくものの姿をじっくりと楽しめるのは本戦以降でしょう.
予選で勝ち残ったのは板尾・渡辺・千原・大久保・有野・トム.いずれ劣らぬ曲者揃いでの本戦の経過は以下の通りです.

準決勝のルールは「しりとりランデブー」.「~の~」でしりとり.
準決勝1回戦は千原・渡辺・トムの3人で,テーマは「エロティックな言葉」

まずは千原からゆっくりとスタートしますが「口紅で助けて」は悪くないですがしりとりとしてはダメ.で,代わりに出した「紺野美沙子」も失敗で(苦笑)仕方なく前のでスタート.ぐだぐだ(苦笑).トムは「手の仕業」とコンパクトにエロ.続く渡辺の「座禅のままで」は状況が凄い想像になってしまうので強い! これを受けた千原は固まった後,「デニスホッパーのうなじ」ってなんでそこに行く(苦笑).トムの「自炊の体操部」ってどこがエロだかよくわかんないんですけどなんとなく薔薇の香りが(笑).マニア度では負けていない渡辺の「ブスのヨガ」はマニアすぎて微妙.千原「ガチンコのゴムとび」ってロリでも大人でもいいかもしれないがマニアック.そしておっさんのトム,「ビールの瓶が」って言い切りがもうエロいなぁ(笑).渡辺は「合唱団の垂直とび」ってやっぱりマニア向け.千原の「ビデオのお母さん」は悪くないんですが「ん」がついて自爆(笑)3点マイナスで終了.がっくりする千原は板尾軍ということで「ん」がつく芸風のようです(苦笑).結果,大きく後退した千原を尻目に渡辺と接戦を繰り広げたトムが僅差で進出! おっさん的ストレートなエロが渡辺のマニアックなエロを僅差で下した形となりました.

準決勝2回戦は板尾・大久保・有野の3人で,テーマは「マヌケっぽい言葉」

竜王最有力候補2人のどちらかが姿を消すことになる2回戦.板尾の「ノートルダム寺院のシール」という確かにマヌケな言葉よりスタート.大久保は2人の竜王に挟まれて「ルイジアナのイグアナ」と辛い.いや,竜王ではなく「る」に負けているんだなこれは(苦笑).有野の「名札つきのIT社長」に対し板尾は「ウガンダトラの子分たち」で打ち返しでいい勝負.大久保必死の「地域限定の東京タワー」は「こんなことを必死で言っているのがマヌケだ」というメタ的な珍しい評価に(笑).有野の「和風のクッキー」という食べ物ネタに答える板尾の「黄身の中の白身」で微妙.大久保はぶつぶつと何か呟きながら「見栄えの悪いねこ」と微妙すぎる回答で終了.やはりもっと回答できる回数が欲しかったところですが,結果,序盤の流れをつくり有野の生み出す風を上手く利用できた板尾が有野に勝利.竜王の座が空白となります.大久保はさすがに相手が悪すぎて2人に完敗.つらそうです.

いよいよ残るは決勝のトムVS板尾.元竜王の板尾にトムが挑む形となりますが,無頼風を吹かせる板尾にとって器用で丁寧な対応のできるトムは決して簡単に倒せる格下の相手ではありません.ところがトムが板尾のファンだったりするのでどうにもおかしな展開となってしまいます.

決勝戦はしりとりツバメ返し.「~だが~」でしりとり.
テーマは「不健康そうな言葉」

先手を取ったのは板尾.「湯船に浸かっているのだが,死んでいる」って最初から度が過ぎるよ(笑)!つうか死んじゃうのは不健康とかそういう問題じゃないだろう! この恐ろしい攻撃に立ち向かうトムは「留守に思えるのだが寝ている」と真っ当な回答でこらえてうまい.しかしテーマにはまった板尾の猛攻は止まず「ルンルン気分だが血が止まらない」ってまた度が過ぎてるよ! トムは口に出すことをかなり悩みつつも,「妹だが彼女」とまともに精神的に不健康なネタで板尾の支配に抵抗.これに板尾は「養老の瀧に来たのだが家族がついてこない」ってなんかよくわからない方向に迷走.ただし板尾のこれまでの攻撃にかなりグロッキーなトムもまた「田舎だが便利」って迷走(苦笑).ここで立て直した板尾の「リリーの缶詰が大量にあるのだが歯がない」って意味不明なんですが(苦笑)ここまでの攻撃の蓄積により,何を言われても笑ってしまう状態に観客だけでなく敵まで陥っているので抵抗することができません.まさに笑いの洗脳状態! 続くトムの「井戸があるのだが人が浮いている」は最初の板尾のネタを本歌取りした風景で水が飲めねえよ(笑)! そして板尾,最後の攻めは「ルビーの指輪を彼女に送りたいのだがはめることろがない」と微妙に考えオチで終了.

最後の高レベルの戦いを制したのはやはり板尾.これが最後まで敵意むき出しでなんとか勝ってやろうとする相手ならまだしも,トムさんは板尾の回答にいちいち爆笑するくらいに大好きだったようなので(苦笑)やはりそれでは勝ち目はないのでした.結果,やはり順当な終局を迎えた第5回でしたが,今回で「12人は多すぎる」という問題は明らかなので,ぜひ次回は終盤レベルの絶妙なやりとりがもっと長時間見られるようにしていただきたいと思います.

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第5回しりとり竜王戦・予選

人間の想像力の果てで踊る好企画「しりとり竜王戦」.第5回の予選についてお届け.
ようやくスポーツシーズンも終了したということで,今回はまさに祭り状態のメンバーを揃えてきました! 板尾,渡辺(ジャリズム),小堀(2丁拳銃),高山善,千原(千原兄弟),ピエール瀧,川元(ダブルブッキング),大久保(オアシズ),ブラザートム,哲夫(笑い飯),江川達也,有野竜王とまさに実力派オールスター状態.ものすごい顔揃えがうれしいんですけれど…ちょっと多すぎないかこれ(苦笑).いつもは予選2ブロックで展開しているのですが今回は3ブロックに.人数が増えてしまったがゆえに1人に与えられる回答の機会が大幅に減少.そのため,序盤から全力でハジケていける「しりとり」出場経験のあるプロの芸人が特に有利な回となりました.戦いは比較的短時間で終了してしまうので,名人たちの言葉を使った拳のやり取りの妙味は薄かったかも.
今回の司会陣はいとうと勝俣に加えて松尾.甘い勝俣・辛い松尾となるのでかなり良いですね.今回は天然がいないので,予選の段階からガチンコの戦いが繰り広げられることとなりました.

まずはAブロック予選.板尾,渡辺,小堀,高山…マスクドと竹之内の両方が(笑).本命の板尾さんは元気そうで,渡辺も非常に調子がよさそうです.小堀は昔からこういう芸風なんだけど,勝手がわからないのかほのぼのと抜けてるなぁ.高山が調子が悪そう(どうも病み上がりらしいの)で少し心配です.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「貧乏っぽい言葉」

板尾よりスタートで「すずめの肉がわりと上手い」といい滑り出し.久しぶりゆえにいとうが次の回答者を間違ってしまったためか(笑)渡辺「いか食べ放題」小堀「椅子を寄せる」高山「ルーズなズボンも我慢する」と微妙な路線が続く中,停滞した流れの中で板尾が「ルービックキューブ貸して」と正統なんですがいかにも彼らしい手を打って大笑い.これに続いた渡辺の「手があればスプーンなどいらない」は実に強くていい手で,さらに小堀の「炒めたら食べれる」もここまでの流れに乗っていて素晴らしい! ところが高山が長考の末に時間切れ.「る」は確かに難しいんですけども折角の笑いの流れが掴めず勿体無い.板尾の「ルーズベルト,大統領の,追っかけ」ってもう「る」が難しいのはわかったよ(笑).でもこうやってかわしていけるかどうかが「しりとり」の経験の差なのでしょう.渡辺「軽自動車生まれ軽自動車育ち」って微妙に噛みつつ,ドラマとして非常に愉快な回答で終了.
解説では松尾が「椅子を寄せる」のシュールさを褒めていました.

2戦目は「しりとりイマジネーション」,テーマのイメージでしりとり.
テーマは「高倉健の寝言」

久しぶりのためかいきなり例文を出すのを忘れるいとう(苦笑).今回も板尾よりスタートですが「すいか割りの件ですが」って喋り方だけだなぁ(笑).渡辺「ガラスの世代なんだよ」小堀「4つめを渡せ」はキャラがつかめていないようで今ひとつ.ここでの高山の「世間てのは…」は寝言らしく言い切らず余韻が残ってよい手です.これに続く板尾の「母ひとり子ひとり」は今ひとつですが,渡辺の「リスを返しなさい」ってどうやら健さんはマイリスをお飼いのようですよ(笑).小堀の「行きたくないの」はキャラとずれてしまって,関西弁も手伝い笑いが取れません.それに比べると迫力があって有利な高山なのですが,「能書き言うんじゃないよ」ってかっこいいけど心にひっかかる面白さがないのが辛い.そして炸裂する板尾の「4番,高倉」ってどんな寝言だよ! すげえ! ホームランバッターだ(笑)! この板尾の豪風を受けながら,渡辺は己の方向性を失わず「ライオンを返しなさい」.最後の小堀の「行こうかあいねこ」ってキャラが掴めてないのはもうよくわかってるんですが,さらに意味までわからなくなりました(苦笑).

2戦を通して高山は回答回数が不利のまま終了.さらに後半のテーマに小堀がひどく苦しみ,結果としてはAブロックより板尾・渡辺が進出.

Bブロック予選の顔ぞろえは千原,ピエール,川元,大久保.板尾流の千原,リズムを掴むと強い大久保,相手の力を跳ね返す川元と一癖ある連中揃い.そんな中で唯一芸人でないピエールはさわやか.千原はおかんからだめだしを受けながら参加,川元体調不良,そして大久保はコメントすら長考気味でなによりです(笑).コメントからして癖一杯で戦いはスタート.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマは「喧嘩を売る言葉」

千原より「リボ払いでしょどうせ」って妙に女性っぽい売り言葉からスタート.ピエール「折角ですんで」川元「デンマークに住め」って両方とも不条理なんですがわかりにくい.ここで炸裂したのが大久保,長考の末に「雌ブタ」…凄い! 直球だ(笑)! この爆発を受けた千原は長考でリズムを取り直し,「立ちこぎばっかりやなあ」となぜか幼児に戻っています.続くピエール「油みたいな顔だな」は直球なんですが大久保ほどの破壊力はありません.川元の「内緒なんだけど教えない」は比較的素直な手.そしてどうもこのテーマに思うところがあるに違いない大久保,「椅子ないよ?」って彼女の過去に何があったんだろうか(苦笑).千原の「ようこそハローワークへ」は手堅くしかも演技も加わって面白いんですが,続くピエールの「塀の向こう側に送ったろうか」は喧嘩を売るというよりは喧嘩の最中の言葉で終了.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマは「新作映画のキャッチコピー」

1戦目の遅れを取り戻すべく攻めたのは川元で「ぶりをふんだんにつかった」ってうまそうな映画ですね.…ガッシュ? 続く大久保は長考の末に「箪笥の中身に続くもの」って機械翻訳した文章みたいだ(笑).このテーマでも安定して面白いのは千原で「ノックさんおすすめ」これは強い! ピエールの「名作かも」B級映画にありそう.直前のピエールのテンションが今ひとつのため流れに乗れない川元の「木曜日に見てください」はやはり微妙.他者よりも自分との戦いが厳しい大久保,マイペースで「イメージしてください.サチコの」ってエロか?エロなのか(笑)? 千原の「ノルウェーで5万人が泣きかけた」語尾の崩し方がうまい.そしてピエールの「タイタニック風」はベタですけどなかなかいいなぁ.解説の松尾も高く評価しました.

スロースターターには辛いこの短期決戦を勝ち抜いたのは千原と大久保.接戦を制しました.ピエールは初回ゆえに仕方ないところもありますが,川元がここで落ちるとは! コマ音にやられたとかコメントしてますが,それよりは周囲にある程度依存してハジケていくタイプなので,ピエールが乱した笑いの流れにノリきれなかったんではないかと.

最後のCブロック予選の顔ぞろえはトム,哲夫,江川,有野.トムと江川というおっさんが2人.トムさんは非常に楽しそうで江川は後悔気味.この2人のおっさん連携が発動すると怖そうです.竜王有野はどんな状況でもマイペースに己の風を吹かせるでしょうが,コンパで鍛えてきた未知数の哲夫が濃いおっさんの間でどんな風に頑張るのかも見ものです.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマは「さみしげな言葉」

まずは有野,「岸部シローの娘です」は面白いけどコメントがしにくいぞ(笑).トムの「すね」は短いですが味わいがあって確かにさみしい.哲夫の「ねじ穴埋まる」は状況が考えにくく,江川の「ルクセンブルグの,蚊」は苦し紛れで両方微妙.蚊を受けた有野の「蚊にさされたあとが500個」って数が多すぎ.1つなら寂しいかもしれないのに.トムの「子連れおかみ」はおっさんらしくダジャレなんですがちゃんと寂しく.で,哲夫,「緑色の顔」ってそれ寂しいか? 江川の「大人遊び」は考えすぎで微妙.それに比べると有野の「ビー玉を飲み込んだと嘘をつく」は凄いディティールでちゃんと面白く,幼い日々を思い起こさせて寂しい.これを受けたトムの「首が回りにくい」は逆に大人ゆえの寂しさを感じます.この2人に比べると哲夫の「イチロー補欠」江川の「作り笑い」は今ひとつ.もっとひねって(笑)! 解説でも松尾が「常識はだめ」と言及していました.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマは「珍しい虫の名前」

遅れを取り戻すため前に出たのが哲夫の「キゾクバチ」,続く江川は「チクロカマキリモドキ」でまあまあの滑り出し.ここで有野が「キミドリモンシロチョウ」ってどんなカラーリングなのか悩ませる矛盾を含ませて面白い.装飾的で技巧的な有野に続くトムは見事に外して「ウガ」.簡潔ですがどんな虫? 哲夫の「ガイコツダケムシ」って悪くないんですが,ちゃんと駒を打ってから言おうよ(苦笑).かなり一杯一杯の江川の「シオチョウ」,前の回答が甘かったからだけど苦しい! 有野の「ウナジナメアオムシ」は気持ち悪さが虫らしく,これを受ける短回答で省エネのトムの「シノウカ」って…短いが怖いな.哲夫の「カレースキムシ」って実に小学生です(苦笑).

結果は有野・トムの勝利.続く哲夫は頑張ったんですが惜敗.残る江川は…見るのとやるのは大違いということで完全にだめでした(笑).折角おっさんなんだからもっと放送コード的に際どい方向を攻める手もあったはずなんですけどね.

以上予選で勝ち残ったのはAブロック板尾・渡辺,Bブロック千原・大久保,Cブロック有野・トム.この6人でもって本戦が行われたわけですが,その顛末については次の記事に続きます.

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ギャラクシーエンジェル#11

「日の光があれば大丈夫だけど前半は強すぎだの巻」

(A)ご機嫌でリゾートに向かうエンジェル隊.しかしこれはウォルコットの差し金で実は機中にハイジャック犯が乗っているという.同じく差し金で同乗していたメアリーと一緒に,エンジェル隊はハイジャック犯を捕えることにする.とりあえずフライトアテンダントをふん縛り制服を奪った上で活動を開始するエンジェル隊の面々.犯人の特徴である身長がわからないため,乗客に銃を突きつけて無理やり立たせると条件の該当者が2名出現.そこでミントがどちらが犯人かを自慢のマシンで調べてみると両方とも犯人だと判明したのでそのままふん縛る.ハイジャック犯の逮捕というよりはリゾートのためならば,もはやエンジェル隊を止めるものは何もない.

(B)エンジェル隊の紋章機が向かったのは雨の降り止まぬ惑星.降らせているのはロストテクノロジーに間違いないが,それのある場所が問題だった.戦いに疲弊したこの惑星で,戦災孤児となった少女の胸に輝くロストテクノロジーの石.その石を通じ,彼女の精神状態がこの惑星全体に影響しているがゆえの降り止まない雨.雨のために内戦は中断されたが,星から人は消え,今は偽善者と貧乏人だけが残る星となってしまった.この星を雨に封じ込めている少女のところで,ミルフィーユは紅茶を入れる.

素晴らしい投げが身上の「GA」,今回,前半は暴力的なまでに激しい投げが堪能できます! これほど高いテンションになると,技術力以上に作る側の精神力の維持が難しいはず.気合の入れっぷりも角が立ちまくる尖った展開も実に若々しい! でもって後半はシリーズ中1回くらいやっておきたいシリアス話.もちろんこれは視聴者の見たいものではないんですけども,それでもこういう話をやろうとする理由は自分にはなんとなくわかるのです(苦笑).

前半は高テンションで転がるようにベタネタ展開.「何か大切なものを失いつつあると解っていながら全力の笑顔で最後まで振り切ってくれる素晴らしい芸風」って前も書きましたが今回もその通り.石橋氏の吹っ切れっぷりが一皮剥けて凄いやこりゃ(苦笑).序盤で周囲の迷惑顧みず歌っているあたりから今回のエンジェル隊は迷惑だと誇示しまくりなんですが,それに合わせるかのようにウォルコットもいつもに比べると随分とわがまま.今回のツッコミの主力はメアリーさんで,エンジェル隊の暴力ボケに対して激しく突っ込んでいきます.ぼそっと呟くしかできないノーマッドに比べるとずっとわかりやすいツッコミで,このツッコミが全体のリズムとテンションを底支えしているのです.
ハイジャック犯を捜すというミッション,というかお題の中で,エンジェル隊がご披露する激しい暴力ボケ.スッチーの制服を奪うあたりは序の口で,乗客に銃口を向けてみたり犯人を拷問にかけてみたりとやりたい放題.ハイテンポなのであっさりげらげら笑って見られるんですが,よく考えるとネタの黒さは相当のもので,深夜帯とはいえ同様の事件が起きたら放映できなくなるくらいにはきつい.しかしこれを地上波で不特定多数に放映できる日本って,本当に平和で素晴らしい.ミントさんのマシンによる地獄責めなど,萌えアニメ(もどき)の主役格がこれほどまでに鬼畜以下でいいんでしょうか(苦笑).
メアリーさんの必死のツッコミなどどこ吹く風でシャトルの中をなおも暴れ続けるエンジェル台風.今度はヴァニラさんを捜す過程でコックピット内が壊滅するんですけど,フォルテさんの「わかれよ!」が無理がありすぎて素晴らしい(苦笑).仲間は確かに大切だけども.そのためにハイジャック同様の行動を取るのはやっぱり間違ってるなんてことは視聴者は十分理解しておりますよ.んでもってスッチーが機がハイジャックされたと機内に伝え,晴れてエンジェル隊はハイジャック犯として正式認定されました! おめでとう!
ミルフィーさんの運と周囲の証言によって犯人エクセル・シオーレが座っていたと思しき席を発見し,いろいろあってコックピット壊滅.でも犯人はどこにも見つからず.エクセルさんはどこにいるかを捜す皆さんが最後にたどり着いたのは身内を疑うこと.まずはエクセルはメアリーさんだと迷推理した上で,エクセルは男だという情報からフォルテさんが犯人だと疑われるという間違いだらけの密室推理劇! フォルテさんがお持ちのわがままなもの,そりゃもうぶりんぶりんのばりんばりんにわがままに違いありません(笑).で,結局犯人は見つからず代わりに逮捕されるエンジェル隊.今回のフォルテさんのハジケっぷりは特に凄かったからなぁ.エクセルはしっかりいてオチ自体はちゃんとついてるんですけども,シリーズものならば最終回になっちまうというこの終末の状況こそが番組名物の「投げっぱなし」です.

後半は前半のアレが夢だったのかと思わせるくらいにシリアス.人を笑わせるにはかなり高度な技術が必要なので,ギャグが十分にやれるチームの技術力は基本的にかなり高いと考えて間違いないんですけども,いかんせんシリアスとは別軸になってしまうのでそのままでは比較ができません.そこで現在のチームの強さについて他番組と比較できる形にして見せつけるのがこの話.例えるならば芸人のドラマ出演や鶴太郎の絵のようなもんですね(笑).愉快で面白いのばっかりやっているからこそ,たまにはシリアスだってできるんだと見せつけたくもなるんだよ! だから,だから…気にくわなくてもそっとしておいてやってくれ(苦笑)!
少女に貼りついたロストテクノロジーの石によって雨が降り止まない惑星.戦災孤児である彼女の心が惑星全体の気象に影響してるなんて設定は15分前とは同番組とは思えないくらいにシリアス.そんな彼女に何かを感じ,一生懸命交流を図るミルフィーさん.少女が降らせた雨によって,彼女をこんな立場にしてしまった内戦は終了したものの,その代償にここに残ったのは偽善者と貧乏人だけで他の人々は外に出ていってしまう.己を襲う苦しみに対して泣き続けた彼女,止まない涙ゆえに苦しみは止みましたが,その後まで泣かれては周囲の人も離れたくなるってもんです.そんな彼女の側にやってきた天使・ミルフィーさんは彼女の涙を止めようとします.紅茶を使い,無生物であっても周囲からの気持ちには答えるものなのだと示したいようですがうまくいかず.紋章機で舞い上がり強制的に彼女の涙を止めてみることに.ロストテクノロジーである少女を奪ったミルフィーさんを追う軍に攻撃されながらも,ミルフィーさんは少女を連れて圏外を目指します.
辛くて苦しい雨の彼女は,そのまま現実の暗くて悲しい世相とそこに生きる視聴者を例えたもの.こんな暗い世の中に対し,制作者は様々な妨害を受けながらも,光…つまり笑い溢れる世界を目指すのです.この生真面目な展開の中だと「ボケなんだけどなぁ」って呟きが随分と愉快ですが(笑),ミルフィーさんが暗喩する制作側としては特別な計算ではなく,ただ笑わせたいからやっているんだと言いたいんだろうなきっと.暗い世の中のことなんか考えるのは辛くて悲しい.だから無視してひたすら自分たちの利潤やら芸術性やらを高めていくだけの物語の作り方もあるはず.けれど,それは雨の少女を殺すのと一緒で,先に何も残りはしません.
暗いこの世界にも光=笑いさえあればもう一度輝ける良い物があるんだと少女を空の上に導くミルフィーさん.地表は辛く悲しい事件に覆われてはいるけれど,それよりもっと高いところは優しい笑いに満ちていてきっと眩しい.その眩しさを少女である視聴者に教えようとする道化のミルフィーさんには,きっと少女である視聴者からの笑いの光が差し込むのです.
暗くて辛いからこそ自分たちは笑わせようとするんだと短い時間で一生懸命語っている,作り手の誇りに満ちたいい話なんじゃないかと思います.いや,考えすぎの可能性もものすごく高いんですけども(笑).そして笑いの光,今回の場合は前半が強すぎると思います.あんまり強い光を当てると花だって焼けてしまうんだから気をつけろ(苦笑).残り話数もわずか.シリアスもこなしたことだし終局に近づいてもいつも通りにきっと投げて終わっていくんだろうなと思いつつ,次回に続きます.

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ニニンがシノブ伝#10

「もうひたすらに楽しくて!の巻」

(A)クリスマスを前に自室を飾りつける楓のところに飛んできたお誘いの矢文.こんなことをしてくる知り合いは珍しいだろうが,本人自ら朗読してしまうあたりはもっと珍しいということでシノブと音速丸参上.しかしシノブの話を聞くところによると,12月24日の忍者屋敷はこれまでの実績からするととてもパーティとは言えないような悲しいイベントのご様子.そこで正しいクリスマスを忍者学園に伝道するために,楓が講師として24日の過ごしたかを教えることになった.

(B)忍者屋敷では年末の大掃除.他の連中は真面目に掃除しているのだが音速丸だけはいつもの裸うろつきをやろうとしてサスケたちに文句を言われる.そんなサスケを封じるための心理作戦は見事に成功するものの,いきなり背後の壁からご登場したシノブたちのおかげで結局ノックアウト.倉庫の掃除中に落とし穴に落ち,謎の脱出経路でここまで来たらしいシノブたち.とりあえず隠し通路なんか探しに行ってはいけないし変な通路を見つけても入ってはいけないという音速丸の指示などどこ吹く風で,5秒で隠し通路に迷い込んでしまうシノブとついでに音速丸.

今回の「シノブ」伝はほのぼのと,そしてまんまと笑いの泥沼に落ち込んでいく(笑)様子が見られて楽しい! 特に後半はシリーズ中でもトップクラスの絶妙の出来.5秒で迷子の流れとタイミングなどは,お客(視聴者)の反応を予測できているのはもちろん,特に演出のずば抜けた才能を見せ付けるような素晴らしい仕事ぶりです.ギャグ重視の自分としては,嫌味なくなだらかに流れしかも起伏はしっかりとあって凄いタイミングで笑わせられるというこの回は褒めないわけにはいきません.まさに油の乗り切った玄人の技です!

前半はクリスマス(人名ではなく).猛スピードで季節が巡る「シノブ伝」です.室内を飾る楓さんなんですが,クリスマスだからって人が集まる居間ではなく自室を飾りつけたりするものなんでしょうか(笑).きっと友達を誘って部屋でクリスマスパーティでもやるつもりだったんじゃないかと勝手に納得.そこに矢文と一緒に来てしまうシノブさん.シノブニュースは文面も楽しいんですがビジュアル的にも絵手紙で素敵.しかし実際のイベント内容ときたらどこが「のっぴきならない楽しさ」なのやらと悩みそうですが,なんせシノブさん的には楓さんさえ一緒にいてくれればいつでも天国状態ってことなんだろうなぁたぶん.「異性を感じたアニメキャラ」等の音速丸のコメントに対する楓さんのツッコミが一際きつい(苦笑).
そんなこんなで開催される正しいクリスマス道伝授会.以降,和風の忍者と洋風のクリスマスの画面的な食い合わせがあまりに悪すぎてむしろ面白い(笑).楓先生へのKAEDEコールと音速丸へのKAELEコールが素敵なベタな好対照.ときどきお外に出される音速丸の様子はみじめったらしく,奴の普段の傍若無人を目にしている視聴者としてはちょっといい気分です(笑).こんなこともあろうかと楓さんが2つ準備しておいたケーキを狙う音速丸.忍者どもに放ったのは素敵なムードのエロトーク.あたかも炎に焼かれる蛾のごとく飛び込んで行ってしまう忍者どもが気の毒やら情けないやら….
そしてクリスマスイブの一番のお楽しみのプレゼントタイム.シノブさんの総合司会っぷりはいかにも愛らしくて彼女らしく,音速丸のどうでもいいようなチケットプレゼントはいかにも彼らしい.話自体がどうとでもなるギャグだからこそ,丁寧かつ強力にキャラのイメージをコントロールしているあたりはさすがです.楓さんのシノブさんへのプレゼントはえりまきで,シノブさんのお返しプレゼントは仕込み杖…銃刀法違反だなあの刃の長さだと(苦笑).そして誰もの上に降ってくる雪.一番楽しいクリスマスは好きな人と過ごす時間で,シノブさんの好きな人は…ここにいるので熱すぎる視線を送った上に指があんなところをぐりぐりしちゃうシノブさんが実にのっぴきならない楽しさです(笑).

後半は年末の大掃除.こっちがギャグとしての出来が凄い! 音速丸の裸うろつきを責める忍者たちですが,よく考えれば奴が掃除の戦力になるかどうか,即時に判断できると思うんだけどなぁ(苦笑).不満を抱く部下どもを惑わすのは音速丸流心理作戦.でかい奴から!という幻惑の言葉によってあっという間に結束力を失う忍者ども.こんなときには「自分は自分人は人」と心の中で唱えると迷いが消えますよ! そんなノリノリの音速丸を自然に背後の壁から襲ったのはシノブさん.倉庫掃除の途中でシノブさんの過失により落とし穴に落ちた一行が帰ってきたのは音速丸の背後だったのでした.音速丸が入らせたくない,複雑でどこに繋がっているかわからない屋敷の通路.これももしかして伏線だったりしますか? まあそれはともかくとしてミヤビさんがご登場.男と女の間には深くて暗い溝があるのです.例えば首かざりにいたずら書きをするのと2人まとめてパンツを履かせるくらいの落差があるのです(笑).
今回の最高のシーンは5秒後にきっちり迷うシノブさん.ここまで話を転がしてきたリズムに加えてこの場面の間,外しているようでど真ん中ですごい! 隠し通路をさ迷うオンちゃん&シノブちゃんですが狙ったように罠を作動させるシノブちゃん.運が特別悪い体質なのかもしれませんがその状況をより悪化させてるところはやっぱりドジっ娘.蟻責めって地味に厳しい痛みが来そうで怖いなぁ.というか毎度なんだけど音速丸飛べよ(笑).通路の罠は先代の仕事らしいですが,こんなものを仕掛けなければいけないような侵入者が来たことがあるってことだよな.でも蟻はともかく,マヨネーズはあんまり威力がないと思います.脱出したら楓さんの庭.ここが伏線だったら笑うなぁ(苦笑).
そして楓さんをお招きしていよいよ始まるお待ちかねの呪いタイム! 屋根裏から出てきた妖気満載の箱ですが,中身のものは随分と新しいものまで混じってます.ぐみ刀.十手など,落ちている小道具を触ったらそれに関連した愉快な役柄を演じなければならないというコーナーなので必死で小道具を掴んで芸を披露する若手芸人ならぬ忍者ども. 「ご主人様だけにゃん!」とか語尾を頑張ってみたり頬に大量に溜め込んでみたり,作画崩壊が呪いだとは知りませんでしたがほかほかごはんも呪いだったのですか! そしてめがねっ子委員長のシノブさんは素敵です.全員とっても楽しそうに呪いを満喫しているのですが残ってしまったのは音速丸.しかも呪われない保証までついてしまってひとりぼっち確定.ミヤビさんの呪術で呪いが払われたのはいいんですが,最後の最後でミカンの呪いであははのは.文字で書くとしょうもないんですが,実際に画面で見ると下らなさが本当に面白いのでぜひ見ていただきたい「シノブ伝」らしい面白話でした.次はこれも楽しみだった「サスケ伝」…予告のレディーゴーはいいのかそれでとかまんまと突っ込んでしまいつつ,次回に続きます.

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2004年10月開始新番組チェック

今日は眠いので新番組から見られそうなものとか期待しているものをピックアップしてみます.萌え萌えアニメ日記さん,まとめていてくださってありがとう.記号は期待度.ご存知の通りギャグ・キッズ向け重視です.

○ 9/30(木) 18:00 テレビ東京 陰陽大戦記
◎ 9/30(木) 18:30 テレビ東京 冒険王ビィト
- 9/30(木) 25:30 テレビ東京 舞-HiME
○ 10/2(土) 09:30 テレビ東京 VIEWTIFUL JOE
- 10/2(土) 24:30 テレビ埼玉 魔法少女リリカルなのは
- 10/2(土) 25:30 テレビ神奈川 『φ(ふぁい)なる・アプローチ』
- 10/2(土) 25:30 テレビ神奈川 『W~wish~』
○ 10/3(日) 08:30 テレビ東京 ZOIDS FUZORS
◎ 10/3(日) 23:30 ちばテレビ うた∽かた
- 10/2(土) 08:30 テレビ東京 ロックマンエグゼ・ストリーム
△ 10/4(月) 18:55 ANIMAX カッパの飼い方
- 10/4(月) 24:35 テレビ神奈川 流星戦隊ムスメット
- 10/4(月) 25:00 テレビ東京 ファンタジックチルドレン
- 10/4(月) 25:30 テレビ東京 月詠 -MOON PHASE-
- 10/4(月) 27:12 テレビ朝日 サムライガン
△ 10/5(火) 18:00 テレビ東京 スクールランブル
○ 10/5(火) 18:30 テレビ東京 BLEACH
- 10/5(火) 25:00 テレビ東京 遥かなる時空の中で~八葉抄~
- 10/5(火) 25:30 テレビ東京 tactics
- 10/5(火) 25:30 テレビ埼玉 砂ぼうず
- 10/5(火) 26:12 テレビ朝日 岩窟王
△ 10/6(水) 25:00 テレビ東京 双恋
△ 10/6(水) 25:30 テレビ東京 BECK
◎ 10/6(水) 26:45 テレビ朝日 リングにかけろ1
- 10/9(土) 18:00 TBS 機動戦士ガンダムSEED DESTINY
△ 10/10(日) 24:00 ちばテレビ げんしけん
○ 10/12(火) 19:00 テレビ東京 焼きたて!! ジャぱん
◎ 10/30(土) 08:06 NHK-BS2 学園アリス

最も期待しているのは実は「ビィト」.「ダイの大冒険」コンビの実に安定した原作が既にあるので,きっちり作り上げてもらえればきっと大丈夫.原作の安定ぶりだと「BECK」もなかなかのものなんですがこれは音楽ものというジャンルの難しさがあるので△.「ジャぱん」も原作の極端な芸風が他のスタッフの手が加わることでどのように変質するか読めないので○に.「陰陽大戦記」はキャラデザインとサンライズゆえに,「VIEWTIFUL JOE」はちょっといい感じにイカれた原作ゲームゆえに○.
「ZOIDS FUZORS」は久しぶりで楽しみ.それ以上に久しぶりで楽しみなのは「リングにかけろ1」.中盤以降のすごい(笑)戦いよりは序盤の家庭内暴力などをどんな風にアニメ化するのか気になりますが,コードの比較的緩いテレ朝深夜ということで期待度もアップです.「BLEACH」は原作のオサレな感じがどこまで画面に持ち込まれるのかが楽しみで,「双恋」は片方だけ見てしまうかも.美少女ものの中では特に「うた∽かた」に期待しています.
「カッパの飼い方」「スクールランブル」はギャグなんですが原作は自分のあまり得意でない方向の笑いなので△.で,実は「学園アリス」が自分のツボを押しかねないギャグとして◎(笑).愛らしく毒気の見えにくいキャラクターやいかにも学園ファンタジーな設定はついているものの,実はド派手なリアクション芸や自爆芸が見られそうなのがこれ.原作者の他の作品(MN)では素晴らしい流血リアクション芸が楽しめましたんで,そんな作者の愉快さがうまく出てくれば十分楽しいアニメになりそうです.
上にない他のアニメも時間があれば目を通すと思いますが,基本は上のものをチェックしていきます.レビュー対象はギャグが主力なので「ジャぱん」はやります.加えてあと1本くらい,上記の中から選べるといいなと思ってます.

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ケロロ軍曹#24

「特撮パロディ以外の何ものでもなくの巻」

(A)大宇宙からペコポンに降りた一条の光.それは硬直した笑顔の男と今にも泣きそうな少女だった.スーパーへ買い物に出かけた夏美に,屋根から男がいきなり声をかけてきた.飛び降りてきた人間離れした男の風体と素っ頓狂なノリに宇宙人の匂いを感じ,その場を全力で逃げ出す夏美.しかし男だけでなく少女の銃撃まで浴びた上に,帰宅した家にまでおかしな2人に踏み込まれてしまう.そんな突然の侵入者に目撃されてしまいあわてるタママとギロロだが,後から出てきた軍曹だけはまるで悪の首領のように振舞う.侵入者は宇宙探偵556とその妹のラビー.「癒着」で変身することも可能なのだ.そんな彼と仲間たちを軍曹はクルル空間へと誘う.

(B)地球での職探し励む宇宙探偵556.しかしうまくいかない.夏美がスーパーに買い物に行くと,家計を助けるためにラビーが店頭販売のアルバイトをしていた.そんな苦境を救うため556の就職先を探す軍曹たち.クルルが見つけた彼にぴったりの仕事は特撮の主役.556は監督の前にド派手に登場して首尾よく主役の座を射止めた.早速ロケが開始され556のアドリブ溢れる大活躍ぶりに監督もご満悦.ところがここまでお膳立てした軍曹たちは556の成功していく姿に喜び以外のくすぶる感情を抱いた.今や憧れの職業につこうとする556に対し,タママと軍曹は嫉妬の気持ちを抱いてしまったのだ.

毎度快調な「ケロロ」ですが,今回は大宇宙からの使者をお迎えして宇宙刑事もののパロディ三昧.自分はあまり詳しくないんですが,もちろん知らない人間が見てもそれなりに楽しい出来にはなってます.ただし最近の数話に比べると元ネタに起因する笑いの方が圧倒的に多いようで,一緒に見ている父親ばかり笑わせる構造ってのは番組的にはあまりよろしくはないのかも.

前半は宇宙探偵556登場.平和を守るために宇宙から落下してきたのは2つの影なんですが,556はどうでもいいとして(笑)妹のラビーさんが見た目は可愛いんですけども声が本当に田楽です(笑).スーパーにお買い物に出かけた夏美さんが556たちの餌食となり,異様な迫力で追いかけられてしまって気の毒.足がしびれるあたりはベタですが,「愛ってなんだ!」とか主題歌みたいなことを言い出すあたりからパロディ全開.この素っ頓狂なノリに当然のごとく宇宙人を感じる夏美さん,確実に軍曹たちのノリを学習してしまっているようです(苦笑).超速マシンは三輪車の上,固まった笑顔でポーズを決めながら追ってくる556.そしてそのサポートのラビーさんは悲しい瞳で麗しく,銃の腕がそれなりなのが後半の伏線になってます.
日向家に踏み込む556の頓狂なノリに当然のように共鳴する軍曹とサポートのクルル.タママとギロロを置き去りにクルル時空へご案内.「癒着!」って変身時の台詞としてはどうだろう(苦笑).プロセス紹介を断られたナレーターは無念そうです.今回の話で一番愉快だったのは「何かのパロディだよ」って冬樹の台詞で,おぼろげながらも状況が的確に理解できているゆえに悲しい(苦笑).
さて,例の時空の中で戦う5人…ではなく556と軍曹.付き合い長いんですから,等身を合わせるあたりでギロロは軍曹の意思に気がつくべきです(苦笑).すっかり視聴者の立場に回ったギロロとタママ2匹の前で軍曹は大ピンチ.しかしドロロが救っても叱られるだけ.なんせこの戦いは単なるじゃれあいなわけですから.軍曹の一本筋の通ったボンクラぶりが556の極端さと相まって情けない.そりゃ妹だって泣きたくなります.
侵略者と宇宙刑事の夢を抱いた軍曹と556の幼少時代.確かに立派じゃないですが,それでも侵略者という職につけているだけ軍曹のほうが…運が良いようで(笑).ペコポンにはボンクラが1人増えてしまったわけですが,ペコポンの将来には特に影響がなさそうなところがさわやかに悲しいです.

後半は就職氷河期を歩む宇宙探偵556.免許が必要な職業ではないので,556の場合は別の事務所に就職するよりは最初から自分の事務所を立ち上げたほうがいいんじゃなかろうか.ボンクラ兄貴にかわって家計を助けるためにスーパーで売り子をやっているラビーさん.正義の味方の宇宙探偵は今日も就職が決まらず赤貧にあえぎ,侵略者で組織の末端でパラサイトの軍曹にはそんな独立ゆえの苦労は無関係.しかし友人ゆえに556の職探しをしてやる軍曹はさすがボンクラ友人.ギロロはいい加減学習しようよ(苦笑).クルルが見つけてきたのは少年の憧れの職業,特撮ヒーロー俳優.今時はイケメンじゃなきゃできない職業なんですが,この監督はたまたま古いタイプの宇宙刑事ものがつくりたかったようです.原点回帰?
主演男優を捜す監督の前にいきなり出てきた556はその勢いですんなり主役に決定.いきなり撮影開始で展開が速い.怪人大進撃を鮮やかに倒していくアドリブ満点の556.その幼馴染の出世ぶりに喜ばなければいけない軍曹のはずが心の奥で何かがくすぶるあたりがやはり少年の魂を抱えていたということでしょう.でもって同じ少年の魂を抱えるタママの暴走に乗って乱入しアドリブ増量! ジャバタマケロイザー! しかしそんな悪友の乱入が許せなかったラビーさん.ところがその愛らしさが認められジャスティラビィに番組変更! 市場のニーズとしても本格的なアクションの出来る女性は珍しいですし,ラビーさんの場合は見た目も素晴らしいので人気が出るのは当然かと.ただし番組終了後,芸能界でどのように生き残っていくかは常に考えていくべきでしょう.男性俳優に比べると女性の特撮出身俳優はそう多くないですからね.で,お兄ちゃんは就職頑張れ! 最後のDVDには恐らく店頭販売時代のラビーさんの姿とか収録されるんだろうなぁなどと勘ぐりつつ,次回に続きます.

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ギャラクシーエンジェル#10

「終盤にもっと破綻を!の巻」

(A)エンジェル隊の基地で火事が発生.ミントの部屋も全焼してしまう.部屋には大切にしていたぬいぐるみが多数収納されていたため,いきなりコレクションを失ったミントは大ショック.3日間食事もとらず部屋にこもって泣き続けてこのままでは衰弱死してもおかしくない.なんとかしたいエンジェル隊残りメンバーだが,実は火事の原因がこの4人のうっかりミスなので真相を話すこともできず.だが,放っておけば自ら命を絶ちそうなミントを放ってはおけないので,まずは蘭花がイケメンを投入.いい男で火事の記憶を消そうとするのだが,ちょっとしたきっかけで愛しいぬいぐるみを思い出して壊れるミント.次にミルフィーユがおいしいお菓子で忘れさせようとするもまたも思い出させてしまい壊れるミント.放っておけば天上に精神が上ってゆきそうなミントには,ヴァニラであっても打つ手なしだ.

(B)ある夜.路上に捨てられていた1枚の畳を拾った蘭花.柔道場に敷いたところでその道場の上に降ってきたのは巨大隕石.ところが拾われた畳の力によって,蘭花は命を救われた.実は拾ってきた畳はロストテクノロジーで,自由に飛ぶことが出来,ありとあらゆる攻撃から乗っている人間を守る素晴らしい畳だった.畳が気に入った蘭花は乗って戦場やバーゲン会場に出かけてみたりとご満悦.しかし畳ゆえにスピードが遅かったり融通が効かなかったりと使い勝手の悪さが目につきはじめて,必死な畳とは逆に蘭花は不満を感じるようになってしまう.雨の日に買出しに出かけた蘭花はナンパされ,雨の中に畳を置いてその男の車に乗ってしまう.

毎度の投げが楽しみな「ギャラクシーエンジェル」なのですが,今回はラストが両方とも弱い.1話完結のギャグの場合は日本古典由来の序破急のリズムでテンションを上げていかないとうまく上りきらないみたいなんですが(笑),今回は両方とも終盤の「急」が全然躍動も破綻もしていない.終盤のアレンジ次第ではもっと上り詰めることができるはずなので,勿体無い印象が強く残りました.

前半の脚本は玉井氏.ファンが喜ぶくすぐりをうまく混ぜながらメインの物語をがっちりと進めていく堅実な作風で,特にコメディやシリアスものでのコメディ展開が抜群に上手いので好きな脚本家の一人です.もちろんギャグも一定水準までのおかしさは保障つきなんですが,今回は逆にしっかり出来すぎていて終盤の破綻の妙味が薄い.
エンジェルルームが火事で焼けるという惨事より物語はスタート.ミントさんのコレクションルーム,折角入り口を金庫状にしてあるなら,そして焼けたら死ぬんならやはり耐火機能はあらかじめつけておくべきです(苦笑).実は内輪のミスによって出た火事によって3日間泣き続けるかわいそうなミントさん.命より大切な着ぐるみコレクションの後を追って自殺を図るあたりは実にブラックな映像でさすが深夜アニメ.ノーマッドの止まった泣き声に対する読みの深さが賢くて良く,今回もノーマッドはあたかも作り手の言葉を代弁するかのような使われ方をしてますね.
火事に消えたコレクション(着ぐるみ)の後を追って死にかねないミントを救うため,まずはランファさんがイケメンを投入しますがミントさんが料理のチョウチンアンコウの姿に着ぐるみの姿を思い出して失敗.料理に顔を突っ込もうとする間抜けさがいい味です(笑).ミルフィーさんのクッキーも同パターンなのですが,食われるクッキーにマイラバー着ぐるみを思い出し今までとは違う意味でおかしくなるミントさん.この「精神の自殺」ぶりはさすがのヴァニラさんにすら止められず,仕方なく提案されるのが存在しない攻撃相手の捏造です.
火事の原因が不審者による放火だったと妙な人影の話をするフォルテさん.頭にツノ.背中に羽根.頬に十字,猫耳にドリル,プリン大好きで麿で頭がスイカ…といい加減もいいところなんですが,その特徴を書き集めてすごい似顔絵を完成させるミントさんは…絵が上手い.この存在しないはずの相手に対して「くそ虫」呼ばわりの上に悪の女王モードで検索を開始する復讐者ミントさん.もちろん放火犯なんて存在しないはずだったのがディティールまで再現した大量の容疑者が発生してしまって本当にベタネタ全開です(苦笑).さらにウォルコットがネタばらしして大変なことに…とぶん投げが特徴のギャグの癖に終盤でわかりやすいことをやってしまったのが辛い.怒るミントさんの演技が常軌を逸していて素晴らしいのはいいんですが,この終わり方じゃオチがついてしまうのでいつもの「投げっぱなし」にはなってませんよね.

後半の脚本は与口氏.炊飯ジャー以来で今回の筋立ては実に女性らしい展開が気持ちいいんですがやはり今回も終盤が弱かった.街に捨てられていたロストテクノロジー畳をそのまま外見があまりぱっとしない男性型アンドロイドだと思って見ればちょっとしたドラマシリーズになりますよ.隕石すら打ち負かす強い男(畳).ありとあらゆる攻撃から持ち主の身を守る素晴らしい男(畳)で心優しい奴なわけですが,出来ないこともあり融通の効かないところもありでランファさんの不興を買い,彼女のわがままゆえに男(畳)との蜜月は瞬く間に消え去ってしまいます.でもあの畳,ランファさんが必要ないのなら自分が頂きたいです(笑).能力も心遣いも素晴らしいのでぜひ1枚! 雨の日もアッシーを務める男(畳)ですがランファさんは不満たらたらの上に別の男にナンパされて畳(男)を置いてランナウェイ.誠実な男(畳)を雨の中に置き去りにする浮気なランファさん.しかし男(畳)は乗り手がいないとその能力が使えない,人によって作り出された道具だったのです.ドライブ中のナンパ男とランファを襲う巨大な車からランファだけを救う男(畳).しかも相手の男を己の能力で落としてしまってランファに絶交され,彼女の前から姿を消してしまいます.
そしてランファの結婚式当日,結婚相手の乗った飛行機が墜落の危機に.ここでのパイロットのアナウンス内容はナンセンスでおかしい(笑). そのとき飛び出したのはあの男(畳).全力で飛行機を軟着陸させ,その献身ぶりに心を動かされ泣きだすランファさん.しかし…と,素直に男性型アンドロイドでつくったらベタですが切なくていい話です.ただしギャグとしては物語が枠から外れることがないゆえに面白さの限界もあります.ランファにとって都合のいい畳(男)で終わるのではなくどこかでランファさんにペナルティを与えるか畳に過剰な報酬を与えるべきでしょう.折角「GA」なんだからランファさんと畳の結婚式というすごい画が見たかった! 今回は両話とも投げてくれなかったので今度こそきっちり破綻させ,遠くにぶん投げてくれることを祈りつつ,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#73

「師と弟子,今生の別れの巻」

フォルゴレたちが必死の芸で呪文を消耗させたベルギム・E・O.しかし月の光の石の力によってその力は回復してしまった.本気になったベルギムとの戦闘に入るナゾナゾ博士たち.これまでのベルギムの術を観察していた博士はフォルゴレ・キャンチョメ・キッドに策を授け,敵を混乱させその隙に本を燃やそうとする.ところがベルギムの狙いはキッドではなく指示役の博士に向かった.しかしここまでは計算のうちでベルギムの移動用の椅子を倒すことに成功するのだが,なんとベルギムは椅子なしでも立つことができ,計算外の能力に驚く博士を襲うベルギムの一撃.しかし「不死身」と嘘をついて動揺するキッドの心を沈める博士.この戦いに負けるわけにはいかないのだ.
それは今より少し前から始まる物語.孫を己の手術の結果失った哀れな老人の下に現れた1匹の魔物.老人はその小さな魔物の姿に失った者の姿を重ね,閉じこもっていた書斎から嘘をつきながら踏み出した.自分を停滞した部屋から踏み出させてくれた魔物・キッドの仲間であるキャンチョメたちを守るため,博士は身を呈してベルギムの攻撃を受け,倒れてしまう.

今回は「ガッシュ」の白眉.笑えて燃えてかつ泣けるというこの作品の素晴らしい特徴を全力で表現した1話.今回の主要キャストの顔ぞろえと前回の展開だけしか知らなければ,今回がまさかこんな激しい展開になるとは思いもしなかったんじゃないか.フォルゴレたちに博士たちにベルギムたちと,どう見たって色モノ揃いなわけですが彼らの演じる物語は実に正統で骨太.見た目や表面的な属性がきっちりギャグで,背景にある思想や経緯はしっかりシリアスであるからこそできる「ガッシュ」ならではの離れ技が堪能できます.さらに画の面でも高い技術力が投入され,今回は隙がありません.見る人の感情を様々な方向に激しく揺さぶる素晴らしい物語に身を委ねてみてください!

前半は前回の実に間抜けな展開を豪快に省略の上でベルギム戦の後半開始.おさらいとしてはフォルゴレ・博士組はツッコミ不在なので博士の二段オチが本領発揮できないことと,防御のできる魔物が存在しないためダメージが深刻になりやすいことを覚えておきましょう.前回の面白話の中で敵の攻撃呪文を逐一分析していた博士は,ベルギムを翻弄し呪文を消耗させあわよくば本を燃やすという策を立てます.呪文を最小限の使用に抑え,かわりに「テレポーテーション」という言葉で精神的に揺さぶりをかけた上でキッドとキャンチョメの特質をよく生かした戦いを展開.変幻自在でかつ映像としては立体的な戦いぶりが素晴らしい.しかし博士が犯した判断ミスは「ベルギムは椅子から立てない」という思い込み.ここにツッコミさえいれば即座に突っ込んでくれるはずなので博士が呆然とした時間はずっと短くなり,ベルギムの攻撃から逃れる時間ももっと稼げたはず.ですがツッコミ不在ゆえに博士はベルギムの直撃を受けて鳩が飛びます! …だから事前に仕込むならもっと役に立つものを(苦笑)! そして露呈するもう1つの弱点であるチーム全体の打たれ弱さ.特に博士は年齢的にも最も深刻な状況に陥りやすいのですが,嘘をついてキッドを近くに越させません.この内心の嘘の場面はこれまでの蓄積があるからこそ悲壮.余裕さえあれば口に出して冗談にできるはずですがもはや嘘は嘘のままでギャグには変わりません.巨大な椅子を持ち上げるベルギムを背景にフォルゴレに影絵のように語る博士の姿は今回のギャグとシリアスの関係性を1つの画面に封じ込めたかのようです.
そして提示される博士の深層.孤独な老人をナゾナゾ博士に変えたのはキッドの存在ゆえのこと.博士にとってキッドは,存在意義を失った男にもう一度それを与えてくれた恩人です.ゆえに彼の意思と希望は何があっても守らねばならないわけですが…本を奪いに行ったキャンチョメたちを救うため,博士は身代わりとなってダメージを受けて立てなくなります.体力的に弱い軍師役が先頭に出ちゃだめなんだと,ここには言ってくれる人がいない!

後半.倒れた博士の脳裏をよぎる回想の続き.孫の死をきっかけにひきこもった博士の,書庫での長すぎる日々に理由を与えてくれたキッド.恐らく,最初は「キッドに必要とされた」ということだけが博士にとって重要だったのでしょうが,キッドの現状や魔界の様子を知り,さらに世界を巡り戦う旅の過程で,もっと高次元の「魔界に正しい王を立てる」が博士の生きて戦う理由に変わったのでしょう.仲間のために窮地に身を投げ出せるのは,同じ志の仲間や自分よりも大切な人がいるからで,博士の本心としては己の命すら失うことを恐れていなかったのではないかと思います.
しかしそんな博士の盾になったのは,博士がどうしても守りたかったキッド.本に炎が移り,キッドの存在がこの世界から消えるカウントダウンが始まります.ベルギムを前に勇猛で知略に満ちた戦いを続ける現実のキッドと,倒れた博士の傍らに立って別れを告げる幻のキッド.並の物語なら2つをそのまま並べるところを2人のキッドを同時並行で描写するあたりは原作由来ですがやはり非凡! 現実には,フォルゴレたちすら奮起させ的確な指示を与えるキッドの姿しかないのでしょう.幻のキッドは活躍するキッドの後姿から博士が読み取ったもので,現実には存在しないんじゃないだろうか.しかし博士とキッド,気持ちの通じ合う2人の間の真実であることは間違いありません.
「お別れしなきゃいけない」と挨拶を始める幻のキッド.最初は顔を見せず,次には眼鏡を光らせて目を見せず,最後に目を見せて泣かせるというスタンダードですが情に訴える美しい描写が,博士から学んだもので呪文なしで精一杯戦う現実のキッドの戦いの間に織り交ぜられて物語は最高潮に.
キッドが博士に抱いていた感情は最上の尊敬.パートナーというよりは弟子として学んできたことの集大成を示すことで「博士はボクの王様なんだ」と全身で語ります.博士は王様だから,博士のようになれたら王様になれたってことだよねという切ない問いかけ.そして最後には,最高最大の呪文でベルギムを圧倒.美しく優しい技の姿だけを残して,2体の魔物が現実世界から姿を消します.結果,この部屋で残ったのは人間たちとキャンチョメだけ.ベルギムという強敵を倒すため,非常に大きな犠牲を払うことになってしまいました.キッドの意思は生き残った仲間全員が引き継いでいくでしょうし,命を失ったわけではなく魔界に戻されただけなのですが…それでもやはり悲しい.

現在進行中の3元中継の中では実は最も泣けるのがこの回ではないでしょうか.画面の前で不意打ちを食らいまくって号泣する視聴者が目に見えるようです.でもって直後の丸美屋のCMに別の意味でやられた視聴者もかなり多かったんじゃないかと思います(笑).なんとかならないんだろうかあの配置.で,残るは主役グループのみ.相手は姿を見せない強敵なんですがなんだか様子が変らしい,というわけで「ガッシュ」という作品の凄さをさらに見せつける次回に続きます.

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2004夏休みツアー:4

まだ続いてしまう夏休みツアー.いよいよ実家こと北海道辺境の地の光景を皆様にお見舞いです.ちなみにどれくらい辺境かと言いますと,テレビ東京系のネット局が映らず,PHSが通じず,町にJRの駅がありません(苦笑).そんなわけで「ケロロ」も「シノブ」も旅行終了まではお預け.10日と11日分のダイジェスト,まずは10日から.


昨日夜の移動疲れから実家にてごろごろ.この1週間で一番のんびりした日でした.夕方は散歩に出かけてみましたが時々雨が降りました.ときどき車が通るくらいの寂しい道を歩いていきます.

 
帰ってくる途中に雨が上がりました.雨空の切れ間の青が美しい.夕食はジンギスカンです.…なんか一見そうは見えないかもしれませんがジンギスカンなのです.

 
11日.この夏休みツアーの主要目的である法事に参加.寺って豪華だよね! なぜか誰もカメラを持ってこなかったので不肖の自分がカメラマンを務めることに.でも持ってきたのはU10だけなんですけども(苦笑).100万画素が大活躍です.で,終了後には凄い分量の食事をお見舞いされてしまいました.食後には,少しだけできた時間を使って土手まで出かけてみました.

 
土手から見つけた花畑と鳥.鳥ではじめて10倍ズームが活躍! いろいろ思い切り省略してますがこの2日間の出来事はこんな感じで,いよいよ12日は東京に戻ります.ツアー最終編のアップが終了すれば通常の運用に戻り,感想サイトとしてこの1週間分の負債をゆっくり返し始めますんでどうぞご期待ください.というか明日何事もなく無事に帰れるようにお祈りでもしといてください(笑).
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(9/12 22:30追記)帰宅しました.先週分のレビューは「ガッシュ」「GA」「ケロロ」「シノブ」の順で書いていきます.それぞれの今週分の放映が始まる前には書き終わりたいんですがどうなることやら.ツアー記事最終回もどこかで書かないと.

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金色のガッシュベル#72

「二段ボケでツッコミ不在は致命的の巻」

3つのルートに分かれて先に進むことになったガッシュたち一行.フォルゴレ・キャンチョメとナゾナゾ博士・キッドの4人の前に現れたのは,椅子に座った巨大な石版魔物・ベルギム・E・O.正面から当たれば間違いなく負けるに違いない相手なのだが,なぜか「自分を芸で満足させたら通してあげる」と提案してくるベルギム.他に取れる手段も見つからないので,まずはフォルゴレが芸を見せることにする.
世界のスーパースターフォルゴレはキャンチョメのフォローもあって「チチをもげ」を絶唱.それを静かに聞くベルギム,歌が終了すると呪文を次々に放った上でその歌を絶賛し,今度は自分も一緒に歌いたいと言い出す.しかし歌の冒頭で舌を噛み,その痛みに逆切れした上で呪文をぶっ放すベルギム.フォルゴレたちの絶体絶命の危機は続行する.

遺跡3元中継中の「ガッシュ」.今回からはフォルゴレ・博士組の激闘をお届け.トリッキーな技が主体のキャンチョメとトリッキーかつ強力な攻撃が主体のキッドとついでに人間としては頑丈でスーパースターなフォルゴレの3人を参謀たる博士がどう使いこなすかが勝敗の決め手となりますが,この手持ちの3枚のカードでは普通対応しきれないのが今回の敵・ベルギムです.その攻略の糸口を掴むための必死の戦いが展開されるわけなんですが…本人たちはかなり必死なんですけども,やっぱり笑えます(苦笑).そしてそんな面白話に花を添えるのが美しい画.シリアスよりも面白話に良いスタッフを突っ込むあたりが「ガッシュ」の素晴らしいところです.

前半はフォルゴレたちの前に出現した巨大な椅子の人ことベルギム・E・Oのご登場.華麗なるビクトリーム様の強化バージョンとも言えるベルギムですが,その強化のされっぷりは半端ではありません.王を決める戦いで人間界に来ている魔物はどんな見た目であっても子どもなわけですが,幼少時からこのサイズだと将来的にはどこまででかくなるのやら.でもってこのわがままな上に巨大な子どもを前に命をかけた芸を披露する羽目になるフォルゴレ.一度はびびるもののキャンチョメの勇気と信頼に答えるために歌います.もちろん曲は「チチをもげ」でしかもフルコーラス! 間奏まで見事に映像化されていてもはや悔いはありません.プロとしての根性を見せつけるフォルゴレはすごいですが,それ以上に信頼する相手のためならどんな巨大な相手にも体を張れるようになったキャンチョメの成長ぶりが素晴らしい.あのサーカスの日々は伊達じゃない.で,このチームの頭脳である博士は分析に集中するものの結局見つからず.これは博士が無能なわけではなく,相手が悪すぎる(苦笑).博士の目論見としては歌に対するベルギムの反応から隙のできる瞬間をできるだけ多く発見しようとしていたはずなんですが,聞いている間は無反応でしかも聞き終わったら技のデパートじゃ隙なんか見つかるわけがありません.…まあ,鼻水を出す必要があるかどうかは微妙なんですが(笑).渾身の「チチをもげ」は結局「マキシマムグッド」とベルギム絶賛.でもって今度は一緒に歌わせたら舌を噛んで逆切れ.もうフォローのしようがないくらいベタベタです(苦笑).
ちなみに清麿たちはヒトデの操作者を探索中,恵たちは前回の戦いで消耗した体を休息中です.物語的には,後半でのウマゴンの足音で何かに気づく清麿とウォンレイに入門を申し出るティオの下りは押さえておきましょう.

後半はさらに続く必死の時間稼ぎでだんだん無理が出てきます(苦笑).フォルゴレでは時間稼ぎできないと判断したナゾナゾ博士,帽子から鳩を出すという手品を実行! 立派な芸なわけですが,この過酷な戦場に踏み込むに当たって事前にネタを仕込んできたあたりがびっくりというか,仕込むならもうちょっと実用的なものはなかったのかというか…(笑).戦いをあっさり忘れて手品を見たがったり,過去のトラウマが蘇る敵味方を前にして,先の展開を考えるとダメージのでかい手品を打ち切って得意のナゾナゾに切り替える博士.
…以上の展開を見る限り,このチームの現状最大の問題はツッコミ不在のために博士のペースが保てないことのようです.ここに清麿やティオや恵がいれば,ボケる敵味方に一端ツッコミが入りそこに博士がさらなる強力なボケをかますという流れが成立するんですが,現在ツッコミがいないので博士の立ち位置がどうしても中途半端になってしまいます.この状態では敵の存在や判断力を巻き込むようなもの凄い二段ボケが発揮できません.ゆえに答え入りナゾナゾもくるくる回転もどうしても中途半端に.やはり有能なツッコミの存在は戦いを左右するくらいに重要なのです!
博士のふがいない芸に怒るベルギム,「椅子に座っておしおきよ」と術を放とうとしますがさっきまでの暴発によって呪文が枯渇.この隙をついて,博士たちは回復を妨害しつつ勝ち目のない敵に本格的な戦いを挑みます.ツッコミ不在も大きな問題ですがまともな戦闘では防御の術がないというキャンチョメ組とキッド組.ゆえに博士の身を削ってのぎりぎりの作戦が開始されます.さて,前回から引き続いての問題ですが,3箇所の戦いで一番笑えるのはどこでしょう.…それから一番泣けるのは? 清麿の芸風がクレイジーなふりかけのCMに頭を抱えつつ,次回,本格的な戦闘に続きます.

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2004夏休みツアー:3

夏休みの8日と9日分をダイジェストでお届け…って,まさか洒落にならない災害現地レポートになっちまうとは自分も思ってませんでしたよ(苦笑).まずは台風が近づいてなぎ倒していった8日から.

 
風の音で目が覚めたんですが空は明るくて,かわりにホテルの中庭の木が渦巻くように揺れていました.外に出るとテレビ塔や鉄塔に風が吹き込んだかん高いジェット機音に,緊急車両のサイレンと交通整理の笛の音と,能天気に響く信号の誘導の音.風は強くて,歩くために持ち上げた片足が思った通りの場所に下りません.写真の風景はホテルの位置が大通公園のすぐ近くだったので見に行けましたが道路は午後に入ると本格的に通行止めと渋滞です.


この日は新札幌まで出かけましたがさすがに待ち合わせ時間を後ろに移動させてもらいました.札幌に戻るともう夜で,駅は動かないJRを前に大混雑.ついでに特急が全部運休になったのでみどりの窓口と宿泊案内所も大混雑.そんな中JRタワー最上階に上って大好きな高いところを堪能しましたよ.
ホテルへの暗い夜道では,周囲に生木の匂いが漂っていました.路側帯がときどききらきら光っていたのは,倒れた木に潰された車の窓ガラスではないかと思います.で,ホテルに戻ってから昨日昇ったテレビ塔の屋根が風ではがれたのと,風のためかホテルでBSが見られなくなってしまったことを知りました.…「アニメ夜話」が!

 
9日.チェックアウトして荷物を駅に預けたあと,学校の木が壊滅しているようなので見に行きました.左側の写真は6日の最初の写真とほぼ同じ場所なんですがまったく違った光景に変わっています(左側の木が共通です).全体的に高いところの枝が折れて落ち,背の高い木は中が空洞の場合は途中で折れ,丈夫な場合は根元からひっくり返っているので,人の目の高さの緑が濃くなり空が広がった感じがします.右は元ポプラ並木の惨状.空は小憎らしいまでに青いです.

 
で,再び駅へ.いよいよもっと東に,ダイヤの乱れはまだ解消されていないようですが特急に乗って帰るのです.
そんな感じで優雅な休暇というよりは災害満載となってしまった札幌での休日は終了.今日からは札幌よりもさらに東にある実家に移動して日曜まで過ごします,いよいよ北海道の辺境の風景を皆様にお見舞いすることになるんですが,こっちにも台風の被害が出てるのを帰り際に目の当たりにしてしまってなんだかな(苦笑).あの電話線,切れないといいなぁ….

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ニニンがシノブ伝#9

「毎度無邪気でしょうもなくの巻」

(A)音速丸が風呂に入ると水だった.風呂釜が壊れたことが報告されていなかったのだ.そこでシノブが夏に川に沸いた温泉に行くことを提案.露天風呂は皆でお外で裸なので,楓とミヤビを加えた忍者学園一行こと「ゴリラギャング団」は温泉に向かうことになる.
川温泉では早速シノブたちと一緒に入りたい音速丸たち,妙な俗説で混浴を主張するもミヤビのお札に追い払われる.もちろん妄想だけでは満足できない音速丸たちなのだが,ミヤビのお札の威力はそんな意思よりも強力だ.

(B)秋も更けて外は寒風.楓は風邪をひいて熱を出してしまう.いつものようにやってきたシノブがその看病を引き受けるのだが,音速丸とシノブの怪しく妖しい言動によって楓の熱が下がるどころではない.富士の樹海に生えているという超効く薬草がなぜか音速丸の手元にあったりして,次の日には楓は回復し,かわりに音速丸が風邪をひいた…とは言ってもシノブにかまってもらいたいがゆえの仮病なのだが.

高い技術力で古典を丁寧にこなす「シノブ伝」.確かにネタ自体は古典の寄せ集めなのですが,これを意図して無邪気に見せているところが原作の凄さです.ネタの配置や間の置き方はきっちり計算されてるんですが,それが一見した限りでは計算されているように見えないんですよね.で,今回分はそんな原作由来の計算されつくした無邪気さが特によく出ているんじゃないかと.あとは少人数でどうもお疲れ様です(苦笑).

前半はお風呂.この状況自体がエロシチュエーションなので視聴者が当然のように抱く期待を冒頭から音速丸が翻弄.もうむしろ音速丸の妄想だけで1話つくってもいいんじゃなかろうか.しかしその翻弄の報いを受ける音速丸は水風呂食らって死神のシャウト.「触手封じ」という実はどぎついネタの直後にドライヤーの暖かさに喜ぶくだりを持ってくることで音速丸の両面性を際立たせてるんですけどもそんなのはどうでもよく(笑),ゴリラギャング団によって一番大切なのはシノブさんたちと混浴できるかどうかです.男の夢・美女との混浴を夢見る音速丸とサスケたちですが当然のように参入するミヤビさんのおかげであっさり計画は崩壊.エロヒコおじさんの話はシノブさんにだけは通用しそうですが他の二人に通じるわけがありません.世の中の女性がシノブさん並みだと思っているのなら激しく大間違いなわけですよ.混浴を断られ破れた心を妄想で繕う男ども.折角忍者なんだから実力行使のしようもあるのに,まずは妄想で満足しようとするあたりは奴らが小学生並みなのかそれとも根元ではシノブさんの意思を本当に大切にしているからなのか.…前者?
つやつやと美しい肢体をお風呂に沈めるシノブさんたちをなんとか見たいと猿とかワニとかに頼る音速丸たち.忍者なんだから水とんの術とか隠身の術とかもっと何かやりようが絶対にあるんだよ!と視聴者は前段に引き続いて画面の前でじたばたすることになるわけなんですが,なんせ奴らはワニが混浴OKという事実を知っただけで失神するような連中で(苦笑),さらに以前川遊びに来たときのように,札風呂やらタイヤ風呂やら面白いものを見つけてしまうと女の子たちの裸体なんかどうでもよくなってしまうくらいに子どもで,視聴者の期待を裏切りまくりです(ただしこの見方は後半で少し揺らぎます).実際あいつら何歳くらいなんでしょう? で,最後は不屈のエロの人である音速丸がシノブさんへの特攻に失敗し,ついでに屋敷にもじゃもじゃが流れてきて終了.最初から最後まで,音速丸たちだけでなく視聴者の思った方向へも物語が流れていかないあたりは原作由来なんですけども,実にしょうがないなぁ(苦笑).

後半はシノブさんがすっかり熱に浮かされていてエロいです.いつもではありえないほど艶っぽい画面でびっくりですが,ギャグの場合は作画の差異なんて小さい話なので特に気にする必要はなさそうです.楓さんが38度の熱を出しお世話を引き受けるあたりまではいいんですが,今回の風邪話でエロに繋いでいける「布団」に反応しているシノブさん.…それでいいのかどうかは別の話なんですが,楓さんのことが一線を越えて大好きのようです既に.帰ってきた音速丸のお見舞いは嫌がらせ以外の何者でもないんですが,富士の樹海のよく効く薬草のあたりは伏線っぽいですね.「キバ忍者」ってのが先で敵として登場するのだとしたら,その争いの原因はよく効く薬草だったりするんでしょうか.そしてその薬草を音速丸が持っているということは,彼は以前そこに潜入した経験があるってことですね?
次の日,音速丸はシノブさんに甘えるために仮病を実行.「キダイス」や「シテルアイ」とか「音速丸さまウフーンご飯」を無邪気に受け入れるあたりは,シノブさんの常軌を逸して純真無垢な様を示してますね.そんな純真無垢を汚すパイ党の音速丸に対して反旗を翻し,モップで洗ったりする忍者たち.…これまでもこういう言動はあったんですが,全部シノブさんを守りたいけど音速丸に表立って反抗できないから小学生風にふるまってきた可能性が出てきました.実際はどっちなんだろう?
で,最後はとうとうシノブさんが風邪に倒れてしまいます.見所としてはやはり布団を開けて誘ってみるシノブさんの艶っぽさですよね(笑).でもさすがにノーマルな楓さんにはそれは…ちょっと….なんか不思議なところで物語がぶちっと切れた感じです.シノブさんの風邪ではない病が回を重ねるごとに悪化している気がするんですが,この先どうなっていくのやら.とりあえず次回の「呪われる」は原作の中でも下らなくて特に大好きな話なので期待しつつ次回に続きます.

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現在の札幌大通り

今の札幌。中心部は渋滞してるので来ない方がいい。

それから、根元が怪しい木が多いので大通り公園のような木の傍には行かないほうがいい。

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2004夏休みツアー:2

現在台風の近づく札幌に滞在中の夏休みのメモです.6日と7日のダイジェストで映画の感想も混ぜてみました.ちなみにホテルのブロードバンドを使って更新中.レビュー対象の番組でここに来るまでに放映されたものは,DVDに焼いて持ってきています.

 
6日.このあたりをうろうろしてました.いろいろあって本が増えたり,生協が工事中.

 
夕方から夜は札幌駅の中などとことこと.なんせ大丸とかはここに住んでいた頃にはなかったので目新しくて仕方がありません.夕食の北海丼はうまいんだけど量は多かった.この日はあまり派手な動きはなく終了.あ,「BSアニメ夜話」がとても面白いです.

 
7日.今日は狸小路へ出かけることに.昼食は市場の入り口にあるラーメン屋だったのですがこれは非常においしかったのでもう1回行ってもいいくらい.そして来た目的の「NARUTO」映画を鑑賞.さすがに平日の昼間だったので空いてました.このあたりから雨が降り出しています.

劇場版NARUTO 木ノ葉の里の大うん動会
ネタとしては新奇なものではなくむしろ古典的で,少なくとも便器の上で戦うのに比べればまとも(苦笑).序盤ではありがちの妨害が後になると妨害そのものが無理のある苦しいものになっていくってのもこの手のコメディだとお約束の手堅い構成.ですが1つ1つのシーンは軽快な動きと台詞回しで,ラストの流しっぷりと相まって非常にテンポが良かったです.そしてこの作品にはそれ以上のものを求めちゃいかん気がします(笑).大和屋氏,よく働いてますねぇ.

劇場版NARUTO 大活劇!雪姫忍法帖だってばよ!!
もう二度とないかと思っていた岡村氏監督のキッズアニメということで期待一杯で鑑賞.実際はやはり岡村氏由来と思われる雪の国関連部分がどうしても重すぎて,物語の終盤に至ってもナルトたちの独特の軽さとはうまく混じりあわなかったのが勿体無かったですね.画は端々まで気合が入り,横長な上に巨大な画面を上手に生かした構図も数多くて素晴らしかった.特に移動に伴って次々に舞台が変わるのですが,その背景の美しいことといったら! キャラもゲスト含め美しくよく動いていましたが,テレビよりも「NINKU」味が濃かったですね.
岡村氏の「宿命に抗い流され選ぶものたち」という根底のモチーフは今回も健在で,そこを際立たせるためにナルトがいつもよりも大活躍.他のキャラは脇としての仕事をしっかりこなしてますが,脇に回ったキャラに思い入れのある人にとっては不満な構成かも.それと今回の主役たる雪姫の愛想のなさの徹底ぶりが画面を必要以上に静かにさせていたので,キッズアニメとしては中盤からもっと派手に感情を出させた方がよかったんではないかと.それが本当の感情なのかそれとも演技なのかは別の話としてですけどね.もちろんあの無表情があるからこそラストに泣けるわけなんですが,あれだけ描けるスタッフなら「嘘の笑顔」や「嘘の涙」だって書けたんじゃなかろうか.それと,折角でかい画面なんだから主役もでかいものを呼び出してほしかった.だって子どもはでかいものが好きって,以前あれだけやったんだから知ってるはずじゃないですか(苦笑).
全体としてはどこか完璧でなく歪んだ感じのする1作だと思うんですが,その歪みもまた作家性を示す一つの景色でもあるので複雑なところ.散漫かつ濃密なこの味は岡村氏ならではです.力のある監督でないと良いものは作りきれないキッズアニメに,これをきっかけにして戻ってくれるとうれしいんだけどな,と考えながら見ておりました.これくらい考えてしまうくらいには深かったし面白かったです!


で,映画のあとはテレビ塔に登ってみたり.雨の夜景なので光はアスファルトの上でも反射してきらきらと.
そんな合間に甘噛みさんのところで触れていただいたりしたんですが,「正統」てどこがですか(苦笑).どう見たってテンション高いのが大好きで優遇しまくりの歪んだ視点と評価だって自覚,ありますよ….

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ボボボーボ・ボーボボ#32

「ネタ詰め込みすぎでぎちぎちだの巻」

トイレコロシアムでの激戦はなおも続く.とうとう便器内に落下した天の助とヘッポコ丸の命はあと10分で風前の灯火.そんななかで自己紹介をはじめる3人の敵.その名は黄河文明(黒髪)・インダス文明(水色)・メソポタミア文明(ピンク).天の助たちを助けようとする首領パッチだが誤って水を流してしまって大変なことに.流れそうになる天の助たちに田楽が差し出したのはそうめんの束で届くわけもなくゆでていないのでめんつゆも無駄だ.ボーボボは首領パッチソードで罠攻撃をかけてくる黄河文明・メソポタミア文明と渡り合う.
内輪もめしたり幻の奥義を出したり助けてくれるはずがトランプをやっていたり蹴り落としたりという乱戦の中,便座という戦場に残るのは敵3人とボーボボだけとなってしまう.よくも仲間を落としてくれたなと敵の非道に怒るボーボボが取り出したのは「天の助はじらいのポエム集」.これを敵の前で読み始めることによって天の助が自力で便器内より復帰.そしてやっくんを釣竿の先につけることによってそれに食いついた首領パッチも復帰.ボーボボ・天の助・首領パッチの最強トリオが揃い,天の助の己の身を犠牲としたところ天マグナムによって敵を圧倒する.だがしかし,ここまでのボーボボの非道に対して怒っていた仲間たちはボーボボを陥れ,敵の目前で仲間割れした.

OVER城戦も終盤の「ボーボボ」,1時間スペシャルの2話目なんですが展開については滅茶苦茶以外の何者でもありません特に終盤.物語はここまで彼らが積み上げてきた芸風が(主に味方に対し)炸裂する序盤・中盤から,話を進ませない3人が融合することで一気に展開する終盤へと流れ,意味不明ですがカタルシスだけはあるようなないような.ギャグによる空気の奪い合いが「ボーボボ」バトルの真髄で,そんな駆け引きをやっていることを理解して見ると非常に面白く,逆にこの視点がないといつも以上にわけがわからんと思われます(苦笑).原作の強烈さに追いつくために脚本も演出も限界まで頑張ってますが,それでも足りないくらいに今回分は滅茶苦茶です.

今回のアバン相当部分は1時間スペシャルの2話目にしてはとてもまとも.なんせ野球中継が中止になった場合はこの話が今日のスペシャルの1話目になるかもしれなかったので,あまりにハジケてしまうとさらにわけがわからなくなりますからね.
本編はこの期に及んで自己紹介を開始する敵よりスタート.どうやらここで初めて判明した名前のようですが,エジプトはどうした(笑).「名前」というベタですが強力な技で攻める敵に対し,ボーボボたちは「仲間攻撃」という前回より継承した展開で対抗.返り討ちとしてボーボボに投げられる首領パッチ,敵にかわされたおかげで便器の水を流してしまってヘッポコ丸たちは流される危機.そうめんを差し出す田楽にめんつゆを投げつけるヘッポコ丸は命ぎりぎりゆえに必死で凶暴.ヘッポコ丸が便器から引き上げてもらえないのは,上げてもあまり役に立たないだけでなく,前回の赤ちゃんへっくんの狼藉ぶりの報いを地味に受けているんじゃないかと.ドンパッチソード(ねぎ)で刀と渡り合いしかも切れないというナンセンスでボーボボが攻めれば,敵も自分自身を罠にかけるという場の支配をかけた凄まじい攻防が展開.その横で余計な不良ハジケを炸裂させている首領パッチは真剣勝負の邪魔なので敵もろともにボーボボが排除.綺麗になった舞台(便座)で炸裂するボーボボ・幻のマル秘奥義ゴロゴロアタック.1年かかったというはったりと技のしょぼさと結末が絶妙のコントラスト.ここでボーボボのフリを受けてヘッポコ丸たちを助けに行くと言い出す首領パッチ,助けても面白くならないので(苦笑)あっさりボーボボは無視する上に,ついでとばかりに田楽も蹴り落とした上で一人きりになり,「よくも」と泣いて怒る始末.仲間攻撃だけでなく責任転嫁もここに極まれり! ところが敵もさすが.3人目でツッコミが入ってボーボボの場の支配が途切れてしまいます.やはり個人の緩い連携では敵を倒しきれないと判断したボーボボが召還したのはやはり実力者の首領パッチと天の助.はじらいのポエム集が他人事ながら恥ずかしい(笑)! さらにところ天マグナムでボーボボに体を撃ちぬかれていく天の助.敵も必死でトラップ自爆を披露するわけなのですが,「ボーボボ魚雷」で完璧に仲間割れしている3人の場の支配ぶりにはかなうわけもなく.序盤はボーボボ組が優勢で終了.このあたり,短時間にネタ詰め込みすぎだと思います.

中盤.ハジケで戦う芸人の場合はその戦いの中でツッコミ役に回った時点で劣勢なのですが,便器中に落とされそうなボーボボが許されて好きを見せられて落ちるが田楽を蹴って復帰という一連の流れは完成度が高すぎて逆にツッコミにくいですね.それに対抗する敵の黄河文明の氷結汗はまずはその汗を出した自分が凍ってしまうという適度なゆるさでさすがは馬鹿な子,突っ込みやすいです! そんな黄河文明の氷の上ではじまる乱戦.まずは4人で黄河文明を壊した後でインダス&メソポタミアと天の助&首領パッチのタッグバトルが展開しますが,タコさんウインナーと中の犬という小道具で敵側が主導権を握る一方,いつの間にか復帰した黄河とさらに便器の中から蛇に食われながら戻ってくるという大技を見せるボーボボでパワーバランスはまたも均衡状態へ.カーリングをネタに互いにハジケますが被害としては田楽が再び便器に落下しボーボボに吹っ飛ばされた首領パッチと天の助が便器の蓋を落とした程度.蓋にはまった敵を口から炎を吐いて攻撃するボーボボ,もう彼の場合は何がどうなったって特に驚きもしませんよ(苦笑).
そんなぐだぐだの戦いの中,ビュティさんのおかげでヘッポコ丸と田楽の危機が再び判明,トイレに詰まって大ピンチ.ここまでボーボボたちはメインテーマとして「仲間攻撃」を貫いてきたんですがいきなり戦術を大きく方向転換,ボーボボフュージョンで合体です! 今回は天の助も加わってできあがったのは美形青年…かっこいいけどあんた誰?

終盤はフュージョンで完成したボボパッチの助が大活躍.「仲間攻撃」から「仲間との一体化」へと真逆に方向性を逆転させたボーボボたち.ボボパッチの助の能力は強力で,田中ソードや田中斬り程度はあくまでくすぐり.1分が限界ですが信じられないことばかり起きる「マジでタイム」を使いこなします.彼が最初に「マジで」が起きると宣言したゆえに,マジでタイム内で起きた事象はたとえ自分たちのハジケであっても自分たちで突っ込まなければなりません.要するに全てボボパッチの助の攻撃に変わって,己自身にぶつけられるのです.これに対抗するには何もしないで1分を耐え抜くかよりメタな攻撃で戦うしかないわけですが,芸人にとって何もしないで1分過ごすなんてのは当然不可能.ゆえにハジケて自爆するしかない3大文明.無駄に「星矢」風なのはどうしたらいいのか(苦笑).メソポタミアの中から人,しかも中の人とインダスは親子!黄河は女で3年前からインダスは黄河のことが好きでした! 婚約だ!結婚だ!ハワイで温泉饅頭で,宇宙船でイスタンブールへ! 地球に向けて攻撃だ!地球がこんがり焼けました!…あらすじが意味不明なことこの上ないわけですが(笑),3大文明は「マジで!」と己のハジケに突っ込まなければならず,それゆえに自分たちの首を絞めていきます.にしてもなんで前回黄河が発情してるのかと思ったらこれの伏線…のわけはないと思いたい(苦笑).マジでタイムも終焉の時.ママチャリアタックとともに放たれたマツゲ真拳フォーエバーで戦闘はようやく終了.乗れよ,と言われてビュティさんもママチャリに乗って,完?
いよいよ最上階のOVERの元へ! 扉には例のマーク,中には毛狩りされた軍艦の哀れな姿.闇の中にいたのは…巨大なハサミを持つOVER.これまでにない激しい戦いを前にして,「ボーボボ」の土曜夜の放映は終了.10月からは土曜午前に移動です! ラストの「マジでー」ってのは野球休止で1本分ずれたら台無しだった可能性のある危険なギャグでした.OVER編クライマックス開始の次回に続きます.

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2004夏休みツアー:1

仕事の都合で8月には取れなかった夏休みがやっと取れました.現在例年通りの夏休みに突入中です.なんせこのサイトはメモなので(笑)その様子について写真とともに記録しておくことにしますよ.

 
昼頃に自宅を出発.羽田空港よりマイナーな航空会社の飛行機で旅立ちます.今回は間に合う時間に出たので乗り遅れませんでした(苦笑).一番辛かったのは自宅から駅までで,大雨がひどかったこと.土産を適当に見繕った後でチェックイン.


飛行機の窓の外.東京を離れるに連れて天気はよくなっていきます.写真には残せていませんが,着陸直前の光景は上空の雲越しの光のカーテンと眼下の雲越しに赤く輝く海面がきらきらとしていて特に美しかった.

 
電車で空港から目的地へ.というわけで久しぶりの札幌! ここには水曜まで滞在します.前回来てから半年以上経っているので街のあちこちが変わってますね.観光地としておもてなしキャンペーンをやっているらしい.写真は駅構内と駅の外.毎度見てますが以前に比べると立派になったよな.

 
左はススキノのネオン.右はたまたまこっちに来ていた同じ会社の人々と食べた夕食.彼らは今日が滞在のラストで明日は東京に戻るので,「帰ったら暑くてたぶん湿気もひどいよ」と言っておいた.夜の空気は湿気が少しだけ入っていてひんやり.生まれがこっち(ただしもっと東)の自分にとっては湿気極小のこの環境は本当に楽です.

1週間に渡る夏休み旅行が始まったので,今週はレビューが遅れたり順番が変わったりしますんでどうぞご容赦のほどを.一応テレビ誌は購入したんですけど,「GA」が見つからなかったり「ファフナー」や「DearS」が月曜日だったりとかなりの戸惑い中です.しかも水曜以降はこの局見られないぞ(苦笑).

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ボボボーボ・ボーボボ#31

「風邪に効く三刀流の巻」

ボーボボ一行の前に現れたのは,忍者だと言い張る見た目サッカー少年.そのわかりやすすぎるミスマッチにさすがのボーボボすらひいてしまう.彼の名は無限蹴人.首領パッチはまずは彼のボールを奪って人質にしようとするが,蹴人にとってはボールはボールでそれほどの思いいれはなかった.早速始まる戦いの前に,蹴人の瞳の炎が周囲に引火してOVER城の中でボヤが発生した上に10分後には見事な溶岩地帯に.その溶岩の間に体で橋を渡す天の助・ボーボボ・首領パッチ.その五条大橋を渡って敵を倒すのはヘッポコ丸だ.橋の上で戦い始める二人のおかげで訴訟と敗訴が頻繁に発生.その上戦いの中,敵の攻撃によって首輪が外れて赤ちゃんへっくん(無敵モード)に変わるヘッポコ丸.心理的な制限が消えたおかげで強くなったのはいいのだが,攻撃先に仲間のボーボボたちまで積極的に巻き込む始末で大変なことに.そんなヘッポコ丸の攻撃に対抗するべく,敵が取り出したのは卓球のラケットだった.

久しぶりで1時間という編成は毎度ながら勘弁してほしい「ボーボボ」.超高度な技術力で高度すぎる笑いを支え,得体の知れない迫力で視聴者を無理やり引きずっていくという姿勢は今回も健在.10月からの時間変更に伴い予算額が減るようだと技術力の維持が心配ですが,この番組の場合は番組そのものに魅かれて参加するスタッフの力によって支えられていくに違いありません.何はともあれ今回も休み明けの割に全力で飛ばしてますんで,ついていくだけで一杯一杯だ!

アバンは新王誕生ということで例の服を披露したあとは久しぶりなので割と丁寧に粗筋を説明.でも本編に入ればいつものノリ以外の何ものでもありません.前回のラストで出てきた五人集の二人目,無限蹴人.サッカー少年にしか見えない忍者?でボールは友達じゃありませんでした.正義の味方のはずが悪漢面で早速人質を取りに行こうとする首領パッチの,汚れることを恐れない姿勢はさすがハジケリストなんですが…ちびっこには解らないんじゃないかこのギャグ(笑).意外性で攻める無限蹴人.瞳の炎で小火を出すあたりの台無し感は本当に素晴らしい.ここが何階でももうどうでもいいや(苦笑).
10分後には溶岩ステージが完成しいよいよリアクション芸人どもが輝きます.当然のように己の体で五条大橋をつくるベテラン芸人3人.まず浸かりにいくのはやはり首領パッチ.ヘッポコ丸を上手に誘導して浸かって熱くて訴えて負けるコンボで流れをつくります.ツッコミの長かったヘッポコ丸ですが,「首領パッチのところまでなら渡れる」なんて設定は流れをよくつかんだ良い選択です.続いて浸かるのは天の助で,こっちは段取りをわかっていない敵を乗せるという荒業ぶりでさすがリアクションのプロ! さらにファンタジーな姫っぷりを発揮しつつかつヘッポコ丸の攻撃を敵もろとも食らうというあたりがプロの凄み.ここまでのプロ2人のリアクションぶりを見た無限蹴人,この面子では一番対応力のないヘッポコ丸に対して鎖鎌を持ち出して遠距離攻撃.合間にはボールが弁当箱だったり歌を歌ったら誰か呼び出されたり帰ったり歌がうまかったりとかやってるうちに赤ちゃんへっくんがご登場.幼児ゆえの見境と容赦のなさが敵にも味方にも恐ろしく,案の定敵もろとも橋までぶっ飛ばす赤ちゃんへっくん.吹っ飛ばされた側は当然法に訴えるんですが相手は幼児で責任能力がないので(苦笑)やっぱり敗訴.あ,ビュティさんは適宜ツッコミつつ傍観しています.

中盤は続く赤ちゃんへっくんの猛攻.弥生で敵の視界を塞いだ上に,脈絡なしでレーシングカーでご登場! 普段周囲の先輩方の世界に飲み込まれている正気のへっくんとは逆に、音楽まで味方につけたその支配の様はまさに暴君。ただし周囲との連携ができないのでこのままでは先にはつれていけません。そこで幼児を必死でなだめようとベテラン奮闘。「逃げちゃだめだ」は表情込みで楽しいんですが、でもたぶんそれはちびっこにはわからないぞ天の助(笑).で、どうやって収拾つけるのかと思ったら…首輪を自分で巻いて元に戻り、周囲の努力を無駄にする暴君ぶりがまたも炸裂。ただしここで散々ヘッポコ丸にコケにされた恨みは先のステージで返されることになるわけです。
2人目の刺客を倒したボーボボたちは次の部屋へ。ここは振り子と炎と落とし穴の部屋.リアクション芸を得意とするパチ美さんと天子が二人で様子を見ているということは、他の芸人に「後ろから投げ込んでくれ」と言っているに等しく,それを読み取ったボーボボが2人をその通りにするあたりは当たり前のなんですが言語外のコミュニケーションで素晴らしい(笑)。部屋の罠を絶妙のリズムで食らい,ぬのハンカチや武器といった小道具を上手に「無駄」遣いしながら穴に落ちてロックスターを出してみたリとさすがの良い暴れっぷリ.それに比べるとリアクションは苦手なボーボボの気配消しはタイミングはいいんですがやはり弱い。
そして敵ボスのとっておきの罠,流れ出る液体そしてそこに近づく火!…でも液体はコーヒーなので…燃えませんでしたとさ.で,なんで合間合間に黒髪の敵が欲情してるのかと思ったら,まさかこれが伏線になっていたとは思いませんでした! というかこんな伏線張るなよ(笑)! 罠の部屋では網と扇風機と羽根でボーボボたちを最終攻撃.ハジケリストにすら容易には読めないものすごい三題話ですがこれをいち早く解いて反応したのはさすが首領パッチ.しかも敵の思惑をかわしてマイクではなくバイクを召還する応用力の高さを見せつけます! しかしこの苦境から全員を脱出させるには別の力が必要,というわけで登場するのがあいつです.

終盤.破天荒のお面持参の田楽ご登場.以前ボーボボたちに敗北した際に友情に目覚めていた田楽,今度は敵ではなくお友達から始めるために田楽パンチで檻を破り,ボーボボたちを救います.彼が受け入れられるかどうかは次の階ですぐに試されることに.というわけでぬのはんかちがご臨終となりながらも罠の部屋を突破して次の階へと足を進めるボーボボ一団.…ロックスターがついてきた(苦笑).目の前に広がるのは巨大なトイレコロシアム,D○C並みに1位を取得しまくる評価の高いステージです.確かに,芸人にとっては舞台をいじって下ネタ展開してみるもよし,逆に無視して真面目にやってもまたシュールでよし,中央にはリアクション芸人の大好きな水が待っているという万能性があり,ツッコミにとってもその形だけでッコミどころ満載です! ゆえに入場から生き生きとツッコミまくるビュティさん.
さて,このステージでのルールは3対3.もちろん軍艦戦で相手の攻め方を見てきたボーボボ側がそんなものを守るわけがありません.卑怯だと突っ込まれない限りは全員友情攻撃です! しかし敵側も冷静に判断.まずは一番弱いところをと狙われたのは天の助.ぬのはんかちごと肩を切られてもそもそもがところ天なのでダメージは入らず,ロックスターはここで退場.そして今回一番凄かったのは,鼻毛二刀流のボーボボへの首領パッチの加勢で,すごいところにドンパッチソードが! …熱が下がりそうだ(笑)! 弱きものは脱落するこの厳しき舞台でまず手を組んだのは天の助とヘッポコ丸,その連携に触発されたボーボボは田楽と連携?らしきものを発動.人質になった首領パッチには当然のように攻撃したり敵の口キックを食らったりという厳しい戦いの中,ボーボボとの連携をこなした田楽はようやくボーボボ組への加入を許されます.正式メンバーが1名増える一方で,横ではとうとうヘッポコ丸と天の助がついに便器内に落下! しかも水に触れると膨らんで10分経てば破裂の危機!というか早速はじけている天の助.もちろんプロなのですぐに元に戻るわけですが.とりあえずDVDにするときにこの「ギャグ71」ってテロップどうするんだろうなぁとか思いつつ,次回に続きます.

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ケロロ軍曹#23

「丸くて小さいのが画面いっぱいにうじゃうじゃの巻」

深夜.指揮官に叱られる夢を見た軍曹.夢の中で出てきたことで,現在冬樹が保管しているケロボールの存在を思い出す.ケロボールの楽々修復機能を使えば壊れたガンプラが直せるはずだとケロボールを冬樹の部屋から盗み出す軍曹.しかしこのケロボールは1話以来壊れかかったままで,使ってみるとガンプラは元には戻らず.そのかわりボールからもう一匹軍曹が出てきた.しかも一匹ではなく,ボールから次々に飛び出してくる星のない軍曹たち.あっという間に軍曹は部屋からはみ出し日向家の廊下にまで広がっていく.軍曹の悲鳴で目覚めた夏美と冬樹はそのキモい光景を目の当たりにする.
大量のケロロをなんとかしたいのだが,ケロボールの停止ボタンが止まっていて消すどころかどんどん増え続ける始末.喜んでいるのはモアくらいで,しかもモアも軍曹と他のケロロたちの区別がついていない.しかし軍曹のコピーが大量に増えたことによって戦力は増大.この莫大な戦力でもって地球を侵略しようとする軍曹だが,なんせコピー元が軍曹なので怠ける彼らは戦力どころか掃除や洗濯のお手伝いの役にすら立たない.

毎度手堅く楽しい「ケロロ軍曹」.テンション自体はそう高くはないんですがテンポの良さはかなりのもの.序盤に比べると最近は本当に洗練されてきた感があります.今回は軍曹がうじゃうじゃと増え,丸いものだらけで画面が大変なことに(笑).こういう話はコンピュータの助けがなければ簡単にはできない話でしょうが,にしても手間がかかっているのは間違いありません.そして冬樹と軍曹の友情も良い感じです.
前半はアニメスタッフの言い訳からスタート.ナレーターいじり自体はやはり今ひとつなのですが,本編は夜から始まって夜に終わるあたりが洒落ていていい.夢によってケロボールの有効性が見直されたわけですが,それをガンプラの修理にまず使いたいと考えるほどに腐っている軍曹の頭.そしてボールの調子が悪いため,ガンプラは直らず代わりに増える腐った頭(苦笑).そりゃあの丸いのが大量に増えようもんなら,冬樹も夏美も言葉を失うに違いなく,実にキモイ光景が展開です.このコピー軍曹ども,オリジナルと思考回路は一緒なので役立たずなのはもちろんなのですが,ごちゃごちゃ喋る内容がいちいちうざい(苦笑).星ありがオリジナル軍曹なのですがうかつなモアさんときたら大好きなおじさまオリジナルをパチもの扱いするという失態.一人だけ感じが違うのは本物の証拠なんですけどね(苦笑).
で,この大量のカエルで侵略ができるかどうかなんですが,戦力的には数の多さがあるので夏美さんを圧倒するくらいにはなってます.しかし,何分オリジナル由来で頭の中が腐っているので(苦笑)組織活動は不可能.しかも責任感はオリジナル軍曹の方がもう少し高いようで,怠けまくりのコピーども,どんなに「使えない」と思ってもそれは自分自身なので結局自業自得.画面の中は丸で一杯です.

後半も画面はやはり丸だらけ.増え続ける軍曹のおかげで日向家および基地は一杯.クルルがケロボールを確認しますがブラックボックスが壊れていて打つ手なし.しかし内部のモードが変わってコピー軍曹たちの目が赤く光り,オリジナル軍曹の指示に従いはじめます.己のコピーに裏切られたりしちゃ洒落にならないので,こういう機能がついているのは当然でしょうね.そんなわけでケロロ総統立つ.都合の悪いことを言う奴は例え味方でも粛清です.ジークケロン!ジークケロン! …軍曹の総統ぶりを嫌って悲鳴を上げる冬樹ですが,なんとコピーもろともオリジナル軍曹まで消え始める緊急事態に.
完全に消えるには72分の猶予があったはずが,モアさんが父上にご連絡こと長電話を行ってしまい,その70分を使って成果なしという惨状です.ここの時間経過の描写はもっとわかりやすいほうがよかったかも.そして残りは2分50秒.短い残り時間に,さっき泣かせた冬樹に楽しい思い出と別れの言葉を語る軍曹.目の前で失われていく命,しかも無駄死にに泣く仲間たち.特に今回はドロロが幼馴染として話している部分が多かったので余計悲しく.さらにはあの夏美さんまでも泣く様な愁嘆場に登場したのがサブロー先輩.…ここで彼が登場しないと「ケロロ軍曹」は今回で終了していたに違いありません! ペンでケロボールを描いて壊れたケロボールのかわりに軍曹の増殖を止めるというナイスアイデアを提案した冬樹,そして想いが本物ならば,願いは叶うわけで! 麗しき宇宙と地球の間の友情もまたこの番組のテーマで,俺たちは友達だ! …のはずが軍曹こりてないなぁ(苦笑).こういう友情話はクライマックスでの素晴らしいスパイスとなるはずなので,折角の長期シリーズなのでぜひじっくり積み上げていただきたいと思いつつ,次回に続きます.

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ギャラクシーエンジェル#9

「ノーマッドが絶妙に大活躍の巻」

(A)どんなところにでも侵入し確実に標的をしとめる凄腕の暗殺者カイザ.次の標的はラッキーガールのミルフィーユ.首尾よくエンジェル隊の近くに潜入することに成功するカイザは早速ミルフィーユの身辺調査を開始.しかしそのストーカーに限りなく近い調査ぶりをノーマッドが見てしまう.交渉により情報屋ノーマッドとの取引でエンジェル隊の情報を仕入れることにしたカイザは,ノーマッドを頭に載せてなおも調査続行.その中で互いに健康食品マニアであることが判明したりしながらも,いよいよカイザはミルフィーユの命を狙う.

(B)ノーマッドとフォルテはそりが合わない.特に反撃の術のないノーマッドのストレスは相当で,フォルテに対する復讐をついに決意する.その復讐になぜか共鳴したのはちとせ.ノーマッドはちとせに頼んで,自分の意思どおりに動く手と足を手に入れる.しかし動くだけの手足で復讐に行ってもフォルテにかなうわけがない.そこでフォルテを倒すべくちとせをトレーナーとしてボクシングの特訓を開始するノーマッド.十分な実力をつけたところで,いよいよチャンピオンのフォルテに宣戦布告する.

ぶん投げでおなじみの「ギャラクシーエンジェル」ですが,今回はぶん投げそのものよりもぶん投げに至るまでの部分が愉快.前半は台詞回しとタイミングの妙,後半は正しく無闇に熱い演出が実に冴えてます.自分の笑いのツボが大和屋氏に合っているのは間違いないところですが(苦笑)それに加えて凄かったのはミルフィーさんでもフォルテさんでもなくノーマッド.彼の台詞のタイミングと内容の絶妙なハーモニーっぷりをお楽しみください.

前半はミルフィーさん暗殺者に狙われるの巻ですが,おいしいのはやはりノーマッド.カイザ役は演技的には今ひとつなんですが,横からいいタイミングで突っ込むノーマッドのおかげで安心して見ていられます.ラッキーガールゆえに狙われたミルフィーさん.暗殺者のカイザは就任時期からすると不審者以外の何者でもないわけですが,暗殺者の話題とカイザをまったく結びつけて考えようとしないエンジェル隊,器がでかいです(笑).うかつなターゲットたちのおかげで首尾よく調査という名のストーカー行為を開始したカイザですが,でかい独り言をばっちり聞いてしまったのが主役のノーマッド.自分は情報屋だと言い張って,エンジェル隊の情報を流すという条件で殺し屋とタッグを結成.「恥ずかしいこと」にしっかり釣られてる殺し屋.やはり相手を愛するほど観察しつくした上で愛する者を殺すという楽しみに浸るややこしい変態なんでしょう.
さて.ノーマッドを頭に乗せた不審な殺し屋.絶妙の掛け合いを展開しながら調査を進め,ミルフィーさんに健康マニアとしての共感を抱いたりしながらいよいよスナイプより暗殺スタート.しかしミルフィーさん,改造コードで無敵化されたゲームキャラのごとく命中判定をことごとく無視! そりゃ現実にこんな奴がいてそれが暗殺のターゲットだったらうろたえるに違いないんですけども,試し撃ちのターゲットになる(上にぎりぎりで死なない)ウォルコットにはいい迷惑です(苦笑).繰り返される中佐についてのノーマッドのフォローが素晴らしい! カウンセリングのメアリー先生のあたりは無理やりすぎて今ひとつでしたが,山へハイキングに出かけてからは暗殺も失敗も最高潮に! そしてウォルコット中佐の命は風前の灯火です.毎度比較的ひどい目に遭ってますが今回は特にひどい.でもって山荘での最後のオチ.…いいのかよ本当にそれで(苦笑).相手が殺せないとわかったら殺せる状態に持って行こうと早速奮闘するカイザさんは責任感強いなぁ.この話大好きです(笑).

後半は前半で素晴らしいアシストを見せていたノーマッドがいよいよ主役に.話の都合上やたら険悪なフォルテさんとノーマッドですが,実際は他のメンバーとの仲も険悪だろうから復讐する余裕なんかありませんねきっと(苦笑).ノーマッドの「復讐」という言葉に見事に食いつくちとせさん.まだまだエンジェル隊への憎悪と愛情は振り切っていないようです.
ちとせさんの協力で生えるノーマッドの手足.メカ沢チックで愛らしい.こんなかわいい相手に「うざい」ってのはひどいですよフォルテさん.このままでは勝てないので,ノーマッドが改造するのではなくボクシングの特訓をするあたりから話は大きくずれていきます.特訓シーンの演出の熱さとわざとらしさは素晴らしい.こういうパロディーをベースとした作品の場合は,通常よりも濃い目の演出がぴたりとはまりますね.実力をつけたノーマッドはフォルテさんに宣戦布告.横で見てきたちとせさんも「これでやっと復讐が成就できる」と上機嫌なんですが…ノーマッドのマネージャーにマリブとココモ,フォルテのマネージャーにミントとランファが新しく就任.計算高い面子がついたおかげで八百長ものへと話は展開し,そのままフォルテ陣営に視点も移ります.
フォルテの体調を崩させるために薬を盛りまくる2人ですが悪運が強くてうまくいかず.それをファンクラブの会でミントが愚痴ったことから始まるフォルテ殲滅作戦! この展開でミントファンクラブをひょいと話に突っ込んでくるなんて,脚本はどうかしています(笑).物語は激しくインフレーション.狙われたフォルテを救い,戦うために立ち上がるノーマッド! 「あなたを倒すのはこの私だと」ってのも素晴らしくお約束.たった12分程度なのに,なんでこんなでかい話になってるんだろう….そしてあたかも広げすぎた風呂敷がたためないままで人気が出なかった週刊連載漫画のように,「本当の戦いはこれからだ!」ってな感じでぶつりと打ち切り.ラストの投げがどうしても弱いのは間違いないですが,にしてもこの演出の濃さはやはり素晴らしいです.
シリーズもそろそろ終盤.次も今回のような脚本と演出の良い相乗効果が見られることを期待しつつ,次回に続きます.

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ボーボボアニメ時間帯変更とかDVD2巻特典映像とか

ここしばらくスポーツに負け続けた「ボーボボ」ですが,とうとう今週号のジャンプで時間帯移動についての告知がありました.

 「テレビ朝日では,10月より毎週土曜10:45よりの放送に変更」

って話ですよ.現状ではテレビショッピングやってる枠なのでちょうど空いていたってとこでしょうか.ちなみに他の地方局での時間はまだ未定なので,もうしばらくは打ち切られやしないかと悩む日々が続く地域も多そうです.
土曜午前は他番組の影響を受けにくいので,見るほうとしては毎週「ボーボボ」が見られるってのはうれしい.…しかし感想を書くほうとしては他の番組の3倍以上の気力と手間が必要なこの番組を毎週きちんとやられてしまうと,気力が持つかどうかが怪しい(苦笑).あらすじまとめるだけでも尋常でない集中力を使うのでどうしたらいいのやら.とりあえず1回分でも溜めると後が大変なことになるので,最優先で消化するシリーズになりそうです.
ちなみに今週末は19時から2時間のアニメスペシャル内での放映.2話ぶっ続けで「ボーボボ」が見られますんでというか見せられますんで(笑)欠乏症に悩むハジケリストは録画設定の変更を忘れずに.
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「ボーボボ」DVDは既に3巻まで出てますが,このDVD,意外と素敵なサービスっぷり.リバーシブルジャケットとかピクチャーレーベルはよくあるところですが,1巻以降はオリジナルの映像特典がついてます.
2巻の特典は「鼻毛真拳奥義書 超真髄伝承の巻」という鼻毛真拳総集編.ボーボボが鼻毛真拳を炸裂させている様子を5章に分けてご紹介で,成功もあれば失敗もあり,奥義,水中奥義,究極奥義といつでもどこでも鼻毛真拳は炸裂するのです.子安氏がボーボボとしてオリジナルのナレーションを入れていて,これがもう,衝撃5トンとか敵の気持ちを掌握して潜在意識に訴えるとか必要のない情報満載でどうしたらいいのか(苦笑).とりあえず鼻毛真拳が「大人の事情に非常に弱い」ってコメントがもう…(笑).子安氏のナレーションのみでツッコミ不在なので,適当に突っ込むには最適な材料ではないかと思います.
とりあえずこのDVDが中学生をターゲットにしていることが判明したんですが,…これだけティーンに選択的に人気のないアニメも珍しいはずなんですが本当にそこがターゲットでいいの? いいの?

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アイシールド21 「幻のゴールデンボウル」

「複数人がいきいきと動くってことが素晴らしいの巻」

都知事の鳩原は裏原宿高校出身.アメフト協会の理事も務めているのだが,当の裏原宿高校は泥門と同じく予選で破れ関東大会には出られない.それを残念がっていると協会から「ゴールデンボウル」の企画書が届く.ムトウと名乗る協会員が裏原宿を関東大会に出すために手を回したというのだ.
「ゴールデンボウル」は敗者復活戦.静岡代表が食中毒で壊滅したので,その空いた席を埋めるための戦いだという.その候補となったのが裏原宿高校と泥門高校.関東大会に出られるかもしれないと大喜びの栗田.まだ今年の新入部員選抜が終了していないので従来のメンバーで戦うこととなる.
ゴールデンボウルの会場となる少年競技場を視察に行くセナたち.しかしそこは走り屋の巣になっていてアメフトができるような状況ではなかった.そこにやってきたのは悪魔の男ヒル魔.ロケットランチャーをぶっ放し手榴弾を投げ込んで走り屋のたちの魂を燃やし,完膚なきまでに破壊する.結果,黒焦げの車がごろごろ.この競技場を明日の試合に使うことも不可能になってしまった.しかしヒル魔は,最初から明日の試合会場をここよりも人が集まる別の会場に変えるつもりだったのだ.

珍しい作品ということで,ジャンプフェスタ2004の会場で放映された週刊少年ジャンプ連載の「アイシールド21」アニメ版のレビューをお届け.このアニメが収録されたDVDはジャンプの期間限定の誌上通販でのみ入手することができました(現在はもう通販は終了しています).テレビ放映用ではなくイベントで流すためのものなので,描写は基本的に原作に忠実.放送コードゆえの改変はあまり含まれていません.というかこの作品で一番気合が入っているのがヒル魔の武器です(苦笑).イベント参加者向けなのでキャラの紹介とかは基本的にすっ飛ばし,いきなり3話くらいを見たような感じかも.画はI.Gなのでなかなかのものなのですが個人的には音楽に川井憲次氏が入っているってのが素晴らしい! あの川井節をこんなところで聞けるとは思いませんでした!

スケボーで公道を我が物顔に走り回る3つの影を走りで吹っ飛ばす小さな少年.この小さな少年が主役の小早川セナで,吹っ飛ばされた3人組が今回の敵となる裏原宿の生徒.短時間で完結させるために無駄なく作りこんであります.
でもってそんな悪高校出身の都知事の鳩原.ものすごい悪人顔なんですが…名前が攻めてるなぁ(苦笑).静岡の補欠を東京から選抜するという,うさんくさくて都合のいい「ゴールデンボウル」の企画書によって,関東大会への出場をかけた泥門と裏原宿の一戦が開催されることに.セナやまもりやモン太の声にはそれほど違和感ないんですが,栗田の声が軽すぎて体格に合ってないかも.舞台は様々に変わりますが,全体通してモン太の転がり&ポーズはいい感じですね.そしてあのカレンダーの日付は見ておくべきでしょう.
そしてもう1人の主役たる,走り屋集団を一人で壊滅させる悪魔の武器庫ヒル魔.いきなり走り屋の魂を燃やす大暴れっぷりでご登場(笑).逃げる走り屋どもの群集シーンとか,壊滅した競技場で喜ぶ小学生の図とかがやたら面白いです.内容も描写も,規制や枚数が厳しいテレビではこれほど自由には作れないだろうな.

泥門の敵となる裏原宿のエース,ガイロ(頭でかい).現役DJでクラブで毎日遊んでいてアメフトをなめている,スポーツものとしては非常に分かりやすい敵役です.能力は相手の行動の先読みでこれも定番.敵の偵察に来たセナたち,というかモン太はその不真面目な姿勢が許せないと怒ります.こういう短い話では,パシリ出身で弱気なセナに比べるとモン太の方が主役に見えてしまう(苦笑).外せない見所としてはヒル魔のボディチェック.銃器山積のうえダメ押しで出てくるし,一体どこに入れていたのやら.

使えなくなった競技場の代わりとして「ムトウ」さんがセッティングしたのはなんと原宿の公道上.道路に白スプレーでラインをペイントする場面が,静かですが音楽と相まって実にいい.この舞台そのものが泥門の今回最大の敵となります.というわけで「金の玉」戦が開始.まもり姉ちゃんにセクハラをかますヒル魔が実にいじめっこ(笑).
戦いは,アスファルトに慣れていない泥門が序盤より苦戦.試合冒頭さくっと抜かれる石丸.特別な演出もないのでものすごく地味で実に石丸です(苦笑).堅いアスファルトには怪我がつきものなので,精神的にどうしても力を出し切れない泥門とは逆に自由に動くアスファルト慣れした裏原.
戦いそのものはプレイヤー視点なので,テレビ中継ではありえないような新鮮な映像が続出.それに舞台がビル街の中心ということもあって試合によって被害を受ける周辺のビルの様子が…なんか商店街プロレスみたいだ(笑).

セナ以外のメンバーはアスファルトの硬さに,そしてセナはガイロの予測に苦しんで前半は劣勢のまま終了.休憩中,ふがいない部員どもに怒るヒル魔は怒ります.「あんなのにびびってちゃ王城や神龍寺には勝てない!」この一言で気合が入った泥門はもちろん後半では大逆転です.アスファルトとの戦いに勝利したモン太も栗田も(痛そうですが)復調.そしてセナもお約束の通りにガイロをぶち抜いて行きます! このスピード感はアニメならではの気持ちの良さがあります.つうか,セナ,速!
あっという間に逆転する泥門に愕然としたのは都知事.そしてこれまでのことが全て罠と判明した後にまでなおも待つ罠(笑)! 悪魔の人は恐ろしく,さらに原作へのリンク具合が非常に気持ちのいいラストになってます.沢山の人間が同時に別の行動を取るスポーツはアニメにするのが難しい題材の1つですが,それをここまで動かしきるのは地上波では無理かもしれません.それくらい贅沢な一編でした.

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