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怪奇大家族#3

「ババアが家にやってきたの巻」

忌野家に上品な老婦人がやってきた.祖母のキワの友人の薫子という話だが,母にも妹にも見覚えがない.リアリティ皆無の極端な過去話など交えつつ,しばらくこの家にお世話になれないかと申し出る薫子.どう聞いたって嘘にしか聞こえない過去話の時点で信頼がおけなくなっていたキヨシなのだが,なぜか母と妹は号泣の上,薫子の滞在を許してしまう.薫子を信頼できないキヨシは彼女が山姥ではないかと見張るのだが,薫子は不審な行動を見せない.薫子の正体を明らかにするために父の部屋から妖怪探知機を持ち出す.有効距離が2cmという微妙な性能の探知機を薫子に近づけると反応した機械は大爆発.キヨシに見破られた薫子はもたもたとその正体を表した.

今期のギャグの中では本当にレベルの高い「怪奇大家族」.ホラーで特撮でドラマで人気作品が裏番組ということもあってアニメ視聴者には縁遠い作品になってしまっているかもしれませんが,機会があればぜひ見ていただきたいところ.今回は家族の中でも特に祖母のキワを掘り下げて描いてますが…ラストのあの必殺技はきっと一発ネタだよな(苦笑).

序盤は謎の紙芝居様の昔話からスタート.あるところに若者がおりまして,隣の家には老婆が住んでおりました.老婆の家に毎日茶のみ友達が通っていたわけですが,友達が帰った後で老婆の影が止まったままに…そこには座ったままで朽ち果てた老婆の亡骸が.これは山姥が精気を吸い取りに来ていたのですという物語.もちろんキヨシだけでなく慣れてきた視聴者のミスリードを誘うためのものなんですが…そんな小細工しなくても大丈夫で,正体には十分すぎる嫌なインパクトがあったと思います(苦笑).
忌野家の茶の間では一家団欒.妨害されておせんべいがとれないキヨシが最初からちょっと不幸.そこにやってきたキワの友達の薫子という老婦人.この家に来て祖父に霊能力を目覚めさせられてしまったキヨシにはどうにも違和感があるようで,茶の間でもじっと見つめています.そして薫子の語る過去の物語! ここが今回のハイライトと言っても過言ではありません.貧しい農家の生まれ…と二昔以上前のドラマのような生い立ちだったはずが,成長するといきなりバレエ漫画に.極度に食い合わせが悪いです(苦笑)! つうか過去の苦労話でトウシューズに画鋲ってのはありなのか.しかも薫子の物語はさらに迷走しマッチ売りの少女へと身を落とし,マッチの炎で百物語を初めるというとんでもない迷走ぶり.ラストに対するキヨシの「息ひきとってねえじゃん!」というツッコミが気持ちがいい! ところがこの出来の悪い物語をあっさり信じてしまった家族一同にキヨシは困惑.目覚めた霊感ゆえに薫子の正体がなんとなく見えてはいるんですが確証のないままで同居が決定.冒頭の紙芝居のおかげで薫子=山姥という推測が成り立ってます.
山姥が家に侵入したということで霊能の先輩に聞くべきだと開かずの間に行くキヨシですがあいにく休業.そこで幽体離脱実験中の父のところでご相談.山姥を見分ける豆知識.ようかんをやたら薄切りにし,熱いものに触れると逆側の手を耳たぶにあて,鳩時計が鳴ると終わるまで目が離せない奴の2%は山姥らしいので,あなたの身近にもいないかどうか調べて見ましょう(笑).知識による推測ではらちがあかないと判断したキヨシは,父の妖怪探知機を持ち出し,薫子の正体を見極めることにするのですが,この探知機,対象に2cmまで近づけないと動かないという欠陥商品.それよりはテープレコーダーで薫子の発言を記録したほうが証拠能力が高そうなわけですが(このシーンでも食事は「生きてるもの」がいいとか言ってますからね),しかし根性で近づいたキヨシは薫子が妖怪であることを確認.「お前妖怪だな!」と止まった時間の中で叫ぶキヨシ.そこでもたもたと風呂敷を広げ妖怪としての姿に戻った薫子改め妖怪ババア.…ネーミング,もうちょっとひねろうよ(苦笑)!

中盤はさらに操られていく忌野家の女性陣.時すでに遅く妖怪ババアにコントロールされてしまった母と妹.忌野家の実力者2人を押さえられてしまっては,正体がわかっても追い出すこともできないキヨシ.幽体離脱中の父の横で妖怪図鑑を見て妖怪ババアのスペックを確認するとは確かに図鑑の通りで母と妹まで妖怪化してしまうという大変な危機状況…の中で回覧板を持ってくるお姉さんがすげえいい(笑).妖怪ババアは入り込んだ家を住みやすくするために,妖怪の通る妖ラインを引くという習性持ち.忌野家には既に3本の霊ラインが走っていますので,もし新しいラインを引かれた日には幽霊だけでなく妖怪まで押し寄せてくることになります.心を操りラインを引く能力以外は特別な力を持っているわけではない妖怪ババアに対し,霊が見えて話せるだけのキヨシは本当に無力.このままでは家族を救うこともできないと悔しがるキヨシの横で,妖怪ババアの仲間の輪には入っていなかったキワの頭に何かが光臨! 台所でキヨシに命じて何かを作らせるキワ,その笑顔はなんかとってもたのもしい(笑).

終盤はもちろんオチまで.「ババア大歓迎!」とキヨシが祖母の指導でつくったパーティ料理に感動する妖怪ババア.その心遣いに対し,冒頭薫子が語ったのとはまったく別の過去が語られます.元は姥捨て山に捨てられ,その恨みから妖怪となった妖怪ババア.これまでも己の能力であちこちの人家に迷惑をかけてきたはずですが,ババアの正体を知りながらも食事をつくってくれたキヨシへの感謝は格別.「こんないい家族に出会えて!」と海外居候ロケのラストシーンのように号泣するババアに釣られて泣く母と妹.そして全員が口にしてしまったのは…友情のカレーならぬ祖母の犯罪的なまずさの料理.この「まずい」の表現ぶりは実写のはずなのに漫画みたいに面白い!
結局ババアには勝ったものの妖ラインが残ってしまうことに.妖怪ババアは決して悪い妖怪じゃないんですが,すでに霊に占拠されていた忌野家にさらなる住民が増えてしまう未来が確定.3話でようやくキヨシが開かずの間の石に言及したので状況は前に進んではいるものの,霊媒師の幽霊と同じく忌野家全体としては不審な未来しかもはや予測もできません.幽霊よりも画面映えする新しい住人・妖怪が何をやらかすのかを気にしつつ,次回に続きます.

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