« ボボボーボ・ボーボボ#33 | トップページ | 写真・エンタマ行きましたとか »

ケロロ軍曹#30

「人間やっぱり中身かもの巻」

(A)秋空の下,今日も西澤邸で体を鍛えるタママのところに上空から宇宙船が降ってきた.中から出てきたのはタママの後輩で彼を師匠と慕うタルル.幼年組の代表として尊敬するタママ師匠の活躍を見にきたタルルだが,タママが吹き込んでいた周囲の人物像があまりにも嘘であり赤裸々であったため大変なことに.桃華を変身凶悪獣人,ポールを冷酷機械人間と平気で呼ぶ子供ゆえ無神経なタルル.己の立場の,命のために一刻も早く帰ってほしいタママの意図とは逆に,日向家地下の秘密基地の見学に向かってしまった.

(B)西澤家では桃華と冬樹の仲を進展させるべく莫大な資源と労力が投入されている.その結果から,桃華の控えめな体型が冬樹との仲が進展しない理由として浮上.桃華は大人の体を手に入れるべくフィットネスを頑張るもうまくいかない.そんな西澤家事情をタママ経由で聞きつけた軍曹は,西澤家の資産を手に入れるべくナイスバディ作成のためのグッズを売り込むことにした.まず出したのは万能モデリングソフト.人の体型をPCで自由にモデリングできる優れものなのだが,いかんせんポリゴンの頂点数が少なすぎる.

ここで扱っているギャグの中では最も安定している「ケロロ」.今回は西澤家を中心に虚飾をテーマに描きます.己を大きく見せたいというタママの虚飾の言葉は彼の身の破滅を呼び,ナイスバディになりたいという桃華の虚飾の体はそうは役に立たず.やはり人間も宇宙人も外ではなく中を飾るべきではないかというテーマっぽいんですがそんなことはどうでもいいや(笑).特に後半のギロロの羞恥プレイぶりが愉快.
前半は鍛えるタママからスタートで,タママインパクトすら平気で撃てる西澤家の度量は相当のもの.ここに落ちてきたのが後輩のタルル.こいつが見ただけでなんだか嫌な予感がするという素晴らしい顔をしています(笑).この後輩にタママが嘘や真実(笑)を吹き込んでいたために大変なことに.衣食住の支援を受けている桃華さんやギロロ並みの戦闘能力を誇るポールに対する面白あだ名と脳内設定を間接的にカミングアウトされてしまうタママ.自分の頭の中だけにしまっておけばよかったものを,タルルの披露でタママ自業自得の大ピンチ.2人の間に挟まれて,尖ったところが刺さっているのが痛そうです.さらに日向家から秘密基地へと勝手に邁進するタルル.日向家の居間では夏美と冬樹を「凶暴肉弾生物」や「運動人間ゼロ人間」と無邪気に罵倒.真実なのが余計タチが悪くて,必死のフォローもまったく効果がなくむしろより激しく気分を害させるだけ.そしてこの無邪気な猛毒はいよいよ基地内へ.
一度隊長になったのだが軍曹にその地位を譲った…というタママの感動(願望)話の最中にクルルが合流.「ラッキーマン」は嘘で,人気がないのは…ホントかな(笑).怒りで壊れていくメガネが怖い! 次に見たのは特訓しているギロロ伍長.「うっかりギロロ」呼ばわりは地獄耳で聞こえていおります.ドロロへの「影が薄くてスルー」呼ばわりも当然のように聞かれているのがお約束.ケロロ小隊は隊長以外は全員有能なんですが,各自の個性を悪い方向に表現するとタルルの発言みたいになるわけで.
ケロロ小隊巡りの旅のラストはもちろん軍曹.サインをもらうために伝説の部屋に踏み込んたタルルが見たのは…なぜかバー,なぜか金髪,なぜか…麦茶.ある意味一番ダメな軍曹のシャアごっこ.モアさんはきっとシャアをよく知らないに違いない(苦笑).大変に気分を害された皆さんに取り囲まれた四面ならぬ七面楚歌のタママで終了しますんで,皆様も絶対バレないと思っても気軽に嘘や悪口なんか言うもんじゃないよ(笑).

後半もやはり西澤家よりスタート.アメリカの宇宙開発レベルの金がかかっていそうな桃華と冬樹の交際進展プロジェクト.色恋沙汰には鈍い冬樹と「心の半分は引っ込み思案でできています」な桃華,秘密を共有し様々な危機に一緒に何度も遭遇しているはずなのにちっとも進展がない理由として挙げられたのが体型.つるぺたんでこれはこれで神の与えた魅惑の肉体だと思うんですが(笑)日向家の女性はどちらも別種の素晴らしい造形であるために,冬樹の好みとしてはこちらを目指すべきとの推測.メロディ・ハニーさんがフィットネス講師としてぶるんぶるんなわけですが生徒の桃華さんは全然だめ.なんせ軽量な体を生かして殺られる前に殺る速攻タイプですからね.そこにタママの軽すぎる口によってニーズを見出したケロロ小隊の御一行が到着.西澤邸の素晴らしき環境に目を奪われ嫉妬したりしつつ,早速商品の売り込み開始.なお,使用モデルにはギロロを準備しております(笑).
まずは「万能モデリングソフト」! …ドラですな.装置を頭に装着すれば,PCから装着者の思考や行動から体型まで自由にデザインできる優れもの.しかしポリゴン数が少なすぎる以上にモデルが悪すぎて気持ちが悪い(苦笑).続いて出たのが中世の拷問器具からデザインされたという体型強制矯正装置「スティールヴァージン」→要するにアイアンメイデン.ギロロの悲鳴をバックに夏美さんの愛らしい映像が流れるわけですが,「だいすき」ってそんな深夜番組ネタは子どもどころか大人だって知ってるかどうかわからんぞ(笑).生真面目で2枚目ゆえに,へろへろのひらひらの一反木綿でリアクション映えするギロロが素晴らしい.その次の物理サイズを変えられる「フラッシュスプーン」は…ベタだなぁ(苦笑).屋根を突き破るのはダイナマイトグラマーというよりはむしろキングコング.
売り込みに失敗するどころか屋根まで破ったので逃げようとする押し売り一行ですが,軍曹の落とした「日向ママDNAスナック」に反応する桃華さん.太っ腹の桃華さんはなんと他の商品も合わせて全てお買い上げ.彼女にとってはちょっとしたはした金ですからね.で,唯一効果的だったのがそのスナックだったわけですが…冬樹の鈍さはともかく,なんでポールまでお付き合いしているのか(笑).そして資金は全てガンプラに化け,ギロロが撃ち壊してめでたくなし.いつものようにしょうもない話ではありましたが,桃華さんの購入でケロンの技術の一部がとうとうペコポン側に流れることになりました.万能モデリングソフトに使用されている技術だけでもかなりのものなのですが,物語の中で再利用しやすいのはやはりフラッシュスプーン.皆がその存在を忘れかかった頃に,泥沼の膠着状態をひっくり返す戦力として投入されることになるのかもしれませんが…そこまではやらないかな(笑).次回に続きます.

|

« ボボボーボ・ボーボボ#33 | トップページ | 写真・エンタマ行きましたとか »

レビュー◆ケロロ軍曹」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ケロロ軍曹#30:

« ボボボーボ・ボーボボ#33 | トップページ | 写真・エンタマ行きましたとか »