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陰陽大戦記#5

「のんきで修行不足で居候が増えましたの巻」

地流の闘神士に襲われながらもリクの日常は続く.牛丼を片手に訪れた同じ闘神士のマサオミに,リクは今自分の周囲で何が起きているのかを聞いた.「式神」「印」「天流・地流」…リクがこれまで考えてもわからなかったことを教えるマサオミ.リクは今,自分が千年前から続く力を巡る争いに巻き込まれていることを知る.敗北すれば闘神士としての記憶を失うことになるということで修行することを勧めるマサオミ.マサオミが気に入らないコゲンタもこの意見だけは賛同する.
次の日の放課後.修行のやり方が思いつかないリクは祖父がやらせていた掃除をはじめてみる.壊れた社の前を掃除していると,そこには先日襲ってきた地流のユーマがいた.リクを襲おうとしたユーマを止めたのは彼の弟のソーマ.そこにマサオミや別の地流の闘神士まで現れて,ユーマとマサオミ,リクと地流の闘神士の戦いがはじまることになる.

今期始まったアニメの中で素晴らしいスタートをきっている「陰陽」.最近のアニメだと設定説明に6話程度を使ってしまい,本編が走り始めるまでに時間がかかることが多いんですが,「陰陽」では前半に設定説明を集中させ,普通にやると淡々として面白みのない設定説明の時間を圧縮することで独特のスピード感を出し,また物語を動かせない分はキャラの魅力で補って全体的な面白さを序盤から維持しています.シリーズ構成の段階で客の反応を想定し作りこんできているんじゃないかと思うくらいに凄い…とまあごたくはともかく(笑),今回もリクの周囲に集まる濃い面子.保護者のいない家に踏み込んで牛丼食って帰っていくマサオミはさわやかに滅茶苦茶ですが,行く場所なさそうだからと見ず知らずの人間に居候を勧めるリクも主役のくせに滅茶苦茶です.

前半は夜からの始まり.今回も設定満載です.地流の側はシリアスにとうとうソーマが組織から離脱開始.一方天流…というかリクの日常は過剰にほのぼの.レトルト食品を買っているリクに文句をつけ,野菜豆知識を語るリュージ.お肌の艶を気にしてどうする(苦笑).大量におごってくれるあたりは絶対にいい奴に違いないんですがどうにも空回りで,調理が面倒な野菜とそのまま食べられる牛丼を比べるとやっぱり牛丼を選びたい気持ちはわかるんですが…50食限定牛丼を30分並んで買ってくる奴も奴ですが,それで家に上げてしまう奴のうかつさのほうがもっと危険です(笑).
しかしリクがマサオミを家に上げたのは牛丼に釣られたわけではなく,自分の周囲の謎について教えてもらいたかったから.及ばずながらもきちんと自分でも考えたあたり,ただののんきではなく責任感もちゃんとあるようです.マサオミの「本当に何も覚えていないんだね?」という言葉にはやはり裏がありそうで,今のリクは本来覚えていたことを忘れてしまっているんだろうか.そしてもしそうだとしたら,なぜマサオミがそれを知っているのか.
知識0.祖父の意味不明の教えとコゲンタの適当なアシストだけでこれまでの闘神を潜り抜けてきたリク.陰陽師も風水も知らないリクが式神を倒せたのは,やはりコゲンタの強さがあったからでしょうがそれでもが負けた式神はやっぱり気の毒ではないかと.陰陽師はともかく「加持祈祷」なんてさらっと言ってるマサオミですが,それ普通の大人視聴者でもわからないんじゃないか(笑).コゲンタは二十四節季は秋分で信頼を司り,キバチヨは春分で人望を司ることが判明するんですがそれを戦いにどう利用すればいいのかはまだ不明.そして,リクが巻き込まれた天流と地流の争い.これは伏魔殿に続く鬼門を開こうとする地流とそれを封印しようとする天流の動きから起きていたのでした.
闘神文字の五十音表ももらってようやく自分で手がかりを調べていけるようになったリク.これまで敗北した闘神士の様子がおかしかったのは闘神士としての記憶を失っていたためのようですが…まさかこれが,何も知らない今のリクに繋がるんだろうか.マサオミを相変わらずうさんくさがるコゲンタですが,修行が必要なことだけは同意.完全な敵ならばリクに強くなってもらっては困るはずなので,現状は信頼していても大丈夫のようですが.
次の日.古文書をじりじり読み始めるリクのところに野菜食えことリュージ参上.野菜料理の作り方まで仕込んだようですが,たぶんつくってやらないと食べないんじゃないかなリクは(笑).荒くれ者の割にはリクの孤独がどうしても気になるようで.
放課後.事情はおぼろげながらわかってきたものの修行の方法がわからず,とりあえず掃除してみるのんきな主役.5話にしてようやくコゲンタもリクの凄さに気がついたようで,「ああそうかいそうかいわかったよ.慣れてやるよそんなお前に」とついにリクの更正を諦めはじめました! そしてその上を行くリク(笑).
そして,全てがはじまった壊れた社…天流の鬼門の前で,再び集い始める闘神士たち.強大な地流のユーマ.地流から逃げ出したユーマの弟,ソーマ.そしてなぜかいるマサオミ.実力者のユーマとマサオミは戦いの場を別に移し,リクが自分の間抜けな言動に自分でツッコミを入れていると,別の地流の闘神士が登場.

後半はバトル中心.マサオミとユーマは天流宗家について会話.天流宗家はどうやら強くて当然のようで.闘気溢れるユーマとその闘気を受け流すマサオミの闘神は,きっとリクがこれから目指すべき高度な戦い.容赦なく攻撃を放つランゲツとそれを鮮やかに避けて裏をかこうとするキバチヨ.渾身の大技すら避けられては効果なし.しばしの戦闘のあと,なんとランゲツが「引け」とユーマに命令.この2人と2体が揃う場で,最も実力がなかったのはユーマ.式神の力だけでもある程度までなら勝てるようですが,相手の式との実力が拮抗したときには,闘神士の戦略や戦術の選び方が非常に重要になるというのはこの手の作品のお約束ですからね.にしてもランゲツは相当に強くて,どうしてこんな強い式神がユーマに従っているのか.もっと強い誰かから譲られた式?
そしてまだまだ初心者のリクの戦い.敵の繁茂のマスラオを前に,昨日マサオミから聞いた話から自分なりにたどり着いた結論…正論を訴えるリク.天流と地流は協力すべきだというその言葉は,敵には効果なしでしたがかわりにソーマが反応.ミカヅキに殺されたというソーマたちの父と同じ言葉を吐いたリクですが,この正論を決して許せない何かが地流側にはあるということだよね?
コゲンタとマスラオの攻撃は虎鉄なしでは相打ち.一石二鳥巻でコゲンタを包んで攻撃をかけるマスラオに対しても,コゲンタがリクに命令しひたすらに攻撃.現状,ユーマよりも出来てないリクはコゲンタの言葉にひたすら従うしかなく,下手をすると勝てるはずの戦いすら敗北させかねない,式神の足を引っ張るダメ闘神士.しかしコゲンタのやるひたすら押す戦い方も良いものには見えないので,リクには今後の一層の修行が望まれるところです.
虎鉄を装備したことによってコゲンタは勝利.機嫌の悪いコゲンタはさっさと帰ってしまい,リクはソーマのことを思い出し,リクの中には子どもと大人の間には家賃が払えるかどうかという境界が存在することが判明.…大人の基準はそこでいいのかよ(笑)!
そして夜.ソーマは結局リクの家に転がり込むことになったらしく.あのモモにすら不審に思われるという偉業を達成するリュージもどんどんリクに近づいていきます.ツッコミがあまり機能せずほぼ全員がボケまくる様は「Nitro」を彷彿とさせますが,この間抜け世界でシリアスからやってきたソーマはまともにやっていけるんでしょうか(苦笑).今後,天流と地流の争いと同じくらい,保護者のいない太刀花家の行く末を気にしつつ,次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#3

「単純だけが持つ力の巻」

パンタジア入社最終試験.課題の黒輪さんことクロワッサンの作り方どころか存在も知らなかった和馬.月乃が作り方を教えてくれると言うのだが,その前に河内にさらわれる和馬.実力者である諏訪原を倒すには自分の力だけでは無理と判断した河内は,太陽の手の和馬を仲間に引き込んで同じパンをつくり,和馬との点差によって最高点を取ろうと考えたのだ.試験なのに2人で作ることに抵抗する和馬だが,河内の浪花節的なバレバレの演技に騙されて協力することに.クロワッサンはジャぱん43号に似ていることが判明.通常のクロワッサンが54層,並み以上のクロワッサンが108層であるのに対し,和馬はその3倍,324層のクロワッサン生地をつくった.

笑いの質が特殊ゆえに非常に難しい原作に挑戦中の「ジャぱん」.今回は原作のおかしさを描き切るにはたぶん演出がまともすぎて今ひとつ.パンづくりの部分や悔やむ河内の部分など,ドラマ部分は情感が出ていて悪くないですし,河内のずるい演技や月乃の怪しい可愛らしさもなかなか素敵な出来上がりなんですが,最高の見せ場であるリアクション部分がどうにも薄い! 作る側もまだまだ試行錯誤段階なので仕方ないんですが,外しても仕方ない全力の気合で思い切り行ってくれなきゃだめだ(苦笑).というかむしろやりすぎで外しているあたりが面白いというメタ構造なので,積極的にまっとうな道を外れていただきたい(笑).
前半は黒輪さん探訪.そういや和馬は新潟から新幹線で来たんだなぁ…とそれはともかく.黒輪さんについて実家に電話をかけるほどにもの知らずな和馬.サンピエールが撤退したあとは,独力でパンづくりを続けた上に菓子パンすら買わなかったようで.そしてそんなもの知らずの技術力を利用しようとするずるい河内.基本的なパン知識だけでなくライバルの動向にまで気を回せる男なんですが,今後の超人パン職人バトルの中では,違和感があるほどに普通な男となっていきます.そして謎の少女月乃.「人を見る目はあるほうなんです」と手を取って,太陽の手を確かめてしまうあたりが神秘的でよろしい.そして手を舐めるコケティッシュな仕草.月乃さんやっぱり可愛いなぁ….
河内は実力派の諏訪原を倒すため(和馬の腕を利用するために)手を組むことを提案.単純ゆえにまともな正義感を持ち合わせていた和馬は卑怯だと拒否するものの,ここで河内は土下座を敢行! 弟たちを路頭に迷わせないために,どうしても勝たなければならないのだと訴える河内.もう明らかにやりすぎなんですが(苦笑),これまた単純ゆえにものを疑わない和馬は号泣.和馬の単純さとアホぶりはいかにも少年漫画の主役らしく,小者の河内とは好対照.しかしこのジャぱんバカはやはり天才で,その深遠なる考えに追いつかない凡才河内が思わず叫ぶのが…「なんやて!」(笑)やっぱりこれがあってこそのこの作品です! 生地を仕上げた和馬は月乃とともに一時退場.

後半は試験の結果.次の日,最終試験の課題を提出する一同…のはずが出したのは河内と諏訪原の2人きり.しかも河内は真っ黒な炭を出してくるわけで,実際は立場にかこつけてひたすらにうまいパンが食いたいだけにしか見えない黒柳(笑)からはやはり叱られるのでありました.提出しなかった月乃は実はパンタジア南東京支店のオーナーで,残るのは和馬なわけですが…なんと主役なのに辞退.これまでの顛末を知っている月乃の登場に失格を覚悟した河内ですが,薄いのでただでも焦げやすい生地をわざと真っ黒に焦がさせた和馬の指示に従って,河内はスプーンで黒いクロワッサンを叩くと…「月が出よった!」
そしてお待ちかねの炸裂する黒柳のリアクションは月世界旅行.ここまでまともないいドラマを積んできたからこそ,ここで滅茶苦茶なリアクションを食らわせれば絶対に笑えるはずなんですが,原作の絵をそのままアニメに持ってくるだけでは動きがなく,無茶さがどうにも足りません…ここで「プラネテス」で培った技術を生かさないでどうする(笑)! クロワッサンを手にした偉大な一歩は間抜けでいいんですけどね.素晴らしき歯ごたえにもだえる黒やん.やっぱりこの人,審査なんかどうでもよく美味い物が食いたいだけだと思います(苦笑).そして諏訪原も試食を希望しのけぞるうまさ! ここもあおって回って透過光が必要以上にぎらぎら輝いてほしかった….結局河内が優勝し本店に迎えられることになったわけですが,月乃から聞いた和馬の辞退の真相を聞いて動揺.単純ゆえに嘘をつけなかった和馬は,単純ゆえに河内のために辞退.疑うことを知らないお人よしの田舎者の和馬の純真さは,ずるい河内の涙腺と決意を横から殴りつけるわけです.ゆえに「田舎モンは始末におえない」と泣く河内.
結局本店の採用最終試験に残った4人から,和馬と河内,そして月乃の3人が離脱という体たらく.名門の入社試験の割には非常にお粗末な結果に終わるわけですが,これすらも凋落の予兆なのでしょうか….そして試験から離れた彼らが向かうことになるのは南東京支店.バカ天才和馬と基本ツッコミ異常ボケ要員河内のコンビは,今後も「なんやて!」な活躍を繰り広げていきます.次はいよいよ序盤の影の主役であるアフロがやってくるというわけで,次回に続きます.

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怪奇大家族#4

「無理して2話にしてみました!の巻」

(4)父オサムの体験した怖い話.不気味な女店主の待つ店「ないとめ屋」で,とある資産家一家を全滅させた「貴婦人の微笑み」というタイトルの美女の絵を買ってきた父.話では笑い出す絵のはずが家族の漫才にも笑わない.しかし次の日から妹以外の家族の様子がおかしくなっていき,黒こげトーストを食む忌野家の食卓の上では貴婦人の微笑が笑い出す.その笑いは家族の笑顔を吸い取っていくのだ.

(4.5)父オサムの体験した怖い話.不気味な女店主の待つ店「ないとめ屋」で,とある資産家一家の殺された「令嬢の右手」を買ってきた父.自分の部屋にこっそり運び入れたのだが,その夜から悪夢が始まる.オサムの部屋の中に粗大ゴミを運び入れる令嬢の右手.必死で運び出してもまた拾ってくるどころか運び込む量はどんどん増えていく.ところがこれは悪夢の序の口.本当の悪夢は妹のところに訪れた.

今回は豪華2本立てでお送りする「怪奇大家族」…とは言っても1本目は枕で2本目が実質の本編.30分には変わりありません.長期シリーズなら複数回をかけてやる種の繰り返し話を1話で片づけたためにネタはどうしても小ぶり.小品としての整った面白さはありますが,これまで見せてくれたような物語の暴走はあまり見られないのがちょっと残念.そういえば,清水監督の力量はアメリカでも認められたようで幸いですが,国内でこのドラマの存在を認めている…どころか知っている人間はどれくらいいるんでしょうか(苦笑)?
さて,序盤は枕.次の話に繋ぐため,ちょっとした話で場を暖めて笑いやすくするのが役目です.父オサムが通う怪しすぎる「ないとめ屋」に並ぶ商品がどれも面白いんですが,中でも「夫婦喧嘩用皿」が気になってたまりません.店主は遠山景織子で豪華な上,高笑いが凄まじくかっこいい! そんな遠山がお勧めする今晩の商品が「貴婦人の微笑み」.普通なら重厚な油絵が出てくるところなんですが写真をフォトショップのフィルタにかけたような安っぽさがミスマッチ.家族にとっては迷惑千万な父の趣味なわけですが,「笑う」と聞けば全然面白くないコントを敢行するあたり,家族のずれっぷりもまたなかなかのもの.
父が買った割には商品は確かなもので,次の日の朝から家族は急激に呪われていきます.いつもなら傍観者で頑張るキヨシまで巻き込まれ,黒こげで仏頂面になっていく家族と逆に笑みを増すのが「貴婦人の微笑み」.人の感情から喜びを奪うこの絵のために,資産家一家は全員自殺の憂き目に遭ったわけですが…ここで父が出してきたのが「貴婦人の微笑み返し」.これもパステル調でものすごく歴史と由来がなさそうなあたりがナンセンスでよろしい.通販で買ったこの絵は「貴婦人の微笑み」から吸い取られた喜びの感情を戻すという素晴らしい能力が! この凄まじいご都合主義の上で大爆笑で終わる一家の夜.…いいのかそんな終わり方で(笑).もし1話かけてこの話をやってくれたなら,終盤には居間に大量の絵が並んで3すくみ以上の愉快な状況となったに違いなさそうです.で,ここまでが枕.

中盤より始まるのが今回の本編.序盤で「ないとめ屋」の紹介が終わっているので導入部分はさくさくと展開.「ところが!」と言ったあとには姿が見えなくなるのがお約束.遠山お勧めの掘り出し物は「令嬢の右手」.家族に見せびらかすと怒られると学んだオサムが自分の部屋に持ち込むと,令嬢の右手のおかげであっという間にお部屋が汚部屋に(笑).押入れには狸の置物やら大量の粗大ゴミやらが満載に.しかも外に粗大ゴミとして出していても令嬢の右手のおかげで出てくる出てくる同じもの.勝手に動く令嬢の右手は他の家族にはリモコンとか肩もみとか気が利いたサービスを続けるのかと思ったら,手のターゲットは父から妹へ! 肩を掴まれ振り向いても誰もいない…しかし目を離した方向から突然迫る令嬢の右手!

終盤は右手の再会.右手が消えてしまったので父はキヨシに助けを求めます.アサミさんと一緒にファミコンで遊んでいるキヨシ…もう,なんか普通になじんじゃってるというかむしろ恋人同士のようで微笑ましいですよお二人さん(笑)! ノーコンである令嬢の右手は,自分の失われた体を捜しているはずがコントロール悪くごみを家の中に持ち込んでいたあたりはギャグ設定ですが,自分の体が見つからない場合には他人の体を無理やり奪おうとするというあたりはちゃんとしたホラー設定! 妹を縛り付けて動けなくした右手は,なぜかでかい斧を持って再登場.一体どこから持ってきたのやら.危うく右手を切断される妹の危機を救ったのは…女店主が持ってきた「恋人の右手」というか愛のちから.ちょっと待った!と突っ込んできたキヨシが2つの手を出会わせれば,運命の再会,異様に感動的なからみあう2つの手(だけ)を前に笑顔のキヨシ.だけど妹は先に助けてあげたほうがいいと思うぞ(苦笑).位牌が増え,女店主は笑いすぎでむせておりましたとさ.
今回もキヨシが最後の最後で頑張ったおかげでなんとか忌野家から犠牲者を出さずにすんだものの,霊ラインと妖ラインのある限り,この家には外から脅威がやってくるのは間違いなし.例えば相手の見つからない別の誰かの手が再び訪れることだって….次は一体誰が,あるいはどんなしょうもない状況がこの家に訪れることになるのか…って予告ラストで出ている発光体はあれですね? 次回に続きます.

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金色のガッシュベル#79

「最後の休息・待ち受ける最後の巻」

パートナーの存在ゆえに,ゾフィスの呪縛を打ち破ったレイラは改めてガッシュたちの仲間となる.月の光で傷ついた心と体を癒した上でいよいよ月の光の石の本体がある部屋へと足を進めるつもりの一行なのだが,レイラは何か大切なこと…例えば階段の前に落とし穴があることや階段を上ると丸い大きな石が上から転がってくることを忘れていて思い出せず,ゆえにまんまと増えていく罠の犠牲者.折角回復したはずのガッシュたちの体力を尊い犠牲として,次の部屋へ続く道がようやく開ける.
決戦の地に向かおうとするガッシュたち一同を呼び止めたのはパティ.上には化け物が待っていて勝てるわけがない.帰るなら今のうちだと.しかしそんな心配の言葉に一同の決意はもはや揺らぐわけもなく先へと進む.

こなすべきイベントはほぼ終了し,いよいよ最終段階に踏み込む「ガッシュ」.残るは最後の戦いのみで,今回の後半でその導入が始まります.で,そこまで何をやっていたのかというとギャグ…まあ「ガッシュ」ですからね(苦笑).特に前半は原作由来の愉快話.気合が入るのはわかるんですが,こと笑いに関してはあまりにも気合が入りすぎて一本調子になってしまったのが惜しい.ぎりぎりまで張り詰めたら,オチとして気を抜くべきところはきっちり抜いていかないと急減速で感情が揺さぶられる感じにはなりにくいわけで…ってメインはギャグじゃないんだからこれくらい出来ていれば十分なんですが(笑).何はともあれ最後の休息なので,終盤以外は笑っておきましょう.

前半はレイラ別の意味で大活躍.行く気満々のレイラを博士の判断が止めるわけですがこの判断はこのあとの展開を考えると大正解.憎むべき,壊すべき光であるのは間違いないですが,ここで回復しておかなかったら直後にフォルゴレたちが死んでしまうところだ(苦笑).回復ポイントで体力と心の力を回復した一行とレイラがおりなす遺跡罠コント.階段に向かったキャンチョメとフォルゴレ.その2人を見て「何か忘れている」と不安そうなレイラ.…落とし穴は結構大したことだと思うよレイラ(笑).落とし穴に落ちかかりながらもなんとか助かったフォルゴレたちはさらに階段を上っていくわけですが,レイラさん,まだ何か忘れております.このあたりからレイラに対する信頼が急激に薄らいでいくのが面白い.思い出した時には罠が発動しているという悪循環で石に追われてやられるフォルゴレたち.月の光の中で回復をやり直すはめになるわけですが,意味なく尻が出ています.
続いてコントに挑むのはガッシュたち.レイラの記憶に頼るしかないこの状況が憎いわけですが…考えてみれば総力でパティたちを捕まえて上がる方法を聞けばよかったんじゃないか(笑).で,レイラが思い出すゾフィスの歌.「正面の道は闇へと続く.王への道は門番の背中に」ということで石像の後を調べに行く主役ども.「左の像は…チョップを下す」下されて吹き飛ぶ主役.レイラ,「あ」じゃねえよ(苦笑)!
光の中で転がる4人の被害者.レイラの怪しすぎる記憶より右端の像に入り口があるらしいことが判明.大汗をかき血走った目でレイラを問い詰めるサンビームはついに決断し,ウマゴンと一緒に出かけます.そしてもちろん「右の橋の石像は…蹴り上げる」蹴り上げられて吹っ飛ぶサンビームたち.宿命ことコントのお約束からは誰も逃げることはできないんですが,レイラ,もう「ごめんなさい」じゃすまねえよ(笑)!
非常に危険なお約束芸のおかげで被害者は6名に.最終決戦を前にして全滅寸前の主役組.右端の石像の後に道があるのは間違いなしですが,唯一残っている博士はコントに巻き込まれるのを拒否.ここまでコントを回してきたレイラがついに立ち上がり…石像を吹っ飛ばすと階段が! 「さあみんな! いくわよ!」と流す気満々のレイラに対し傷む体で突っ込む清麿の「…何か俺たちに言うことはないか」には怒りが満ち満ちております.ただしこのあたり,より軽く技を発動させてくれるともっと気が抜けたはずでちょっと勿体なかったかも.
過酷な試練に耐えた主役組,ぼやきつつ上の階に進みます.しかしここで声をかけたのはパティ.自分たちの罪を自覚した上に,先に進むことを脅かす言葉に対し「心配してくれるんだな」「ありがとうなのだ」なんて言われてはもはやパティに精神的にも勝ち目はありません.ビョンコはガッシュたちの仲間になりたいとまで明言する素直さなんですが,この時点ではまだパティは覚悟を決められないでいます.

後半は謎のオリジナルコントからラスボスまで.前半でも着々と歩みを進めていた残り1組の恵とティオと駆け落ち夫婦(笑).進む通路の先には,3つの巨大な顔の石像こと自称「美人3姉妹」なわけですが恵たちは無視して魔物呼ばわり.そこで石像が出す問いが,「お前たちの中で一番美しいのはだーれ?」 …なんでこの緊迫した状況でこんな間抜けな問いが出てくるのか! この先ハジケる連中よりもむしろ,製作側の神経を疑いたいところです(笑).一番美しいのは,ウォンレイからすればリィエンですが後で自分かも!とか間違った方向に目覚めます.ティオは本心では自分ですが口では恵.恵も本心では自分ですが口ではティオ.残るリィエンは…もちろん自分.それゆえに周囲に真剣に答えを求められても言えやしないんですが,追い詰められてカミングアウト.「私が一番美しいなんて,絶対言えない」言ってるよ(笑)! 照れ隠しのゴウ・バウレンで壊せるくらいの強度しかない石像だったので,前半でガッシュたちがひどい目に遭った罠と同じく,ゾフィスの仕掛けたおちゃめな時間稼ぎのギミックだったんだろうなぁ.そして楽しい時間はここでひとまず終了.
一足早く最終決戦の場に踏み込むことになる恵たち.通路に届いていたはずの月の光は何かの巨大な影で消え,襲い来る強大な呪文はセウシル程度では持たないほど.彼女たちが走りこんだ暗い部屋では巨大な術が突き刺しを狙います.先の戦いからろくな回復をしていない恵はマ・セシルドを維持する心の力が残っておらず,盾となっていたウォンレイが呪文の直撃を受けることに.直前まで最終戦を楽観視していた清麿の心を凍りつかせるほどの禍々しい迫力を持つ,巨大で強大な最後の魔物がついにその姿を現します.
有能な攻撃・防御役のウォンレイは傷つき,恵も心の力を失ってティオは無力に.ガッシュたちの体力と心が十分回復していることだけは救いですが,敵はそれでもかなうかどうかわからないほどの相手.この先どうやって激しい攻撃をしのぎ仲間の命と力を回復させていきさらには敵を倒すのか.一手を失敗すると確実に全滅の待つこの戦いでは,今まで以上に軍師役の役割が重くなります.魔物と人間以上に魔物同士のコンビネーションも重要になる,石版魔物編最大の激闘がついにはじまります!

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写真・エンタマ行きましたとか

本題に入る前に,まずは遅ればせながら新潟中越地震の被災者の皆様,お見舞い申し上げます…って一番洒落にならない人たちはここを読むこともできないんだよな.被害に遭った皆様方が安心してアニメ見られる日々が早く来ますように.とりあえず自分は,こういう時に本当にナイスな働きを見せるセブンイレブンの方でなけなしの金を突っ込んで持って行ってもらうことにしますんで,皆様もコンビニに行ったときなどにぜひ.
(追記:義捐金はお金のままで現地に届くようです.間違っちゃってごめんなさい!)
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さて本題.実は東京国際エンタテインメントマーケット2004に日曜に行ってきてましたので今更ながら写真をご紹介.もちろん他所様はともかくとして,ここのはまったく萌えませんのでそこは期待しないように(笑).つうか皆が皆萌えなくてもいいと思う.オタクなら萌えは理解できないとダメそうだけど,無理に実際に萌える必要はないはずだ.

入るとこんな感じ.左はバンダイのブース.

この手のイベントはあまり行ったことはないんですが,なんとなくキャラホビよりは男性比率が高い気がしました.展示コンテンツも男性・男児向けが主力で女性・女児向けはあまり派手な展示はしていませんでした.2ホール使ってましたが半分はステージと休憩所に主に使うという贅沢?な構成.休憩所で軽食を食べていたとき,ステージでは「双恋」のイベントをやっていて,あまり顔色の良くない兄ちゃん方がおうおう言いながら飛んでいました.大変だねー.

バンダイブース.サンライズの新番組勢ぞろい.

「陰陽」は11月発売予定の白虎闘神機を先行展示してました.子供が握って振ってましたよ.そういや印を切る方向として斜めは入るのかどうかを確かめてくればよかったな(苦笑).新番組のOPが小さい画面ですがずっと流れていました.このあたり以外ではガンダムSeedDをメインとしてガンダム関連の展示がされていたんですが,そこは…まあいいや(笑).終了間際に流していた歴代ガンダムオープニングはなんか良かった.

個人的に気になったところ.
 

左は松竹のブース.「CASSHERN」と「GANTZ」を主に展示するという凄まじいチャレンジャーぶりが光ってました.どっちかだけでもいいのでもうちょっとなんとかなっていたなら…というか一般性があったならば(苦笑).ガンツガールはちょっと寒そうでしたが可愛かったですよ.
右は会場内で最も子供を集めていたセガのムシキングブース.いやあ,本当に人気あるんだなぁと感心しちまいました.ブースの周囲には子供が長蛇の列をつくり,機械が空くのをじーっと,あるいはじたばたと待っているわけです.ゲームだけで時間をかけてここまで認知率を上げてますから,今後は「ポケモン」のようにアニメ化するかもしれないですね.

そして東映のブース.清麿とガッシュを撮っていたんですが….
 

ボーボボの着ぐるみだ(笑)! お子さんにも大人にも微妙な人気を誇るボーボボ.アフロの中にはなぜか田楽が入ってます.日頃無茶な楽しみ方をさせてもらっているので,ありがとうの気持ちとともに黙々と「ボーボボ」グッズを買いまくってみました(苦笑).他にも「学園アリス」の映像とか「巌窟王」の設定画とか見所もいろいろあって,結構楽しくブースを回ったのでありました.
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「しりとり」が入ったのでレビューはかなり遅れ気味ですが,ここは速報性を期待されることはないと思うので(笑),来週末にいつものペースに戻す感じでのんびりと進めたいと思います.明日は「ガッシュ」,明後日は「怪奇」かな.

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ケロロ軍曹#30

「人間やっぱり中身かもの巻」

(A)秋空の下,今日も西澤邸で体を鍛えるタママのところに上空から宇宙船が降ってきた.中から出てきたのはタママの後輩で彼を師匠と慕うタルル.幼年組の代表として尊敬するタママ師匠の活躍を見にきたタルルだが,タママが吹き込んでいた周囲の人物像があまりにも嘘であり赤裸々であったため大変なことに.桃華を変身凶悪獣人,ポールを冷酷機械人間と平気で呼ぶ子供ゆえ無神経なタルル.己の立場の,命のために一刻も早く帰ってほしいタママの意図とは逆に,日向家地下の秘密基地の見学に向かってしまった.

(B)西澤家では桃華と冬樹の仲を進展させるべく莫大な資源と労力が投入されている.その結果から,桃華の控えめな体型が冬樹との仲が進展しない理由として浮上.桃華は大人の体を手に入れるべくフィットネスを頑張るもうまくいかない.そんな西澤家事情をタママ経由で聞きつけた軍曹は,西澤家の資産を手に入れるべくナイスバディ作成のためのグッズを売り込むことにした.まず出したのは万能モデリングソフト.人の体型をPCで自由にモデリングできる優れものなのだが,いかんせんポリゴンの頂点数が少なすぎる.

ここで扱っているギャグの中では最も安定している「ケロロ」.今回は西澤家を中心に虚飾をテーマに描きます.己を大きく見せたいというタママの虚飾の言葉は彼の身の破滅を呼び,ナイスバディになりたいという桃華の虚飾の体はそうは役に立たず.やはり人間も宇宙人も外ではなく中を飾るべきではないかというテーマっぽいんですがそんなことはどうでもいいや(笑).特に後半のギロロの羞恥プレイぶりが愉快.
前半は鍛えるタママからスタートで,タママインパクトすら平気で撃てる西澤家の度量は相当のもの.ここに落ちてきたのが後輩のタルル.こいつが見ただけでなんだか嫌な予感がするという素晴らしい顔をしています(笑).この後輩にタママが嘘や真実(笑)を吹き込んでいたために大変なことに.衣食住の支援を受けている桃華さんやギロロ並みの戦闘能力を誇るポールに対する面白あだ名と脳内設定を間接的にカミングアウトされてしまうタママ.自分の頭の中だけにしまっておけばよかったものを,タルルの披露でタママ自業自得の大ピンチ.2人の間に挟まれて,尖ったところが刺さっているのが痛そうです.さらに日向家から秘密基地へと勝手に邁進するタルル.日向家の居間では夏美と冬樹を「凶暴肉弾生物」や「運動人間ゼロ人間」と無邪気に罵倒.真実なのが余計タチが悪くて,必死のフォローもまったく効果がなくむしろより激しく気分を害させるだけ.そしてこの無邪気な猛毒はいよいよ基地内へ.
一度隊長になったのだが軍曹にその地位を譲った…というタママの感動(願望)話の最中にクルルが合流.「ラッキーマン」は嘘で,人気がないのは…ホントかな(笑).怒りで壊れていくメガネが怖い! 次に見たのは特訓しているギロロ伍長.「うっかりギロロ」呼ばわりは地獄耳で聞こえていおります.ドロロへの「影が薄くてスルー」呼ばわりも当然のように聞かれているのがお約束.ケロロ小隊は隊長以外は全員有能なんですが,各自の個性を悪い方向に表現するとタルルの発言みたいになるわけで.
ケロロ小隊巡りの旅のラストはもちろん軍曹.サインをもらうために伝説の部屋に踏み込んたタルルが見たのは…なぜかバー,なぜか金髪,なぜか…麦茶.ある意味一番ダメな軍曹のシャアごっこ.モアさんはきっとシャアをよく知らないに違いない(苦笑).大変に気分を害された皆さんに取り囲まれた四面ならぬ七面楚歌のタママで終了しますんで,皆様も絶対バレないと思っても気軽に嘘や悪口なんか言うもんじゃないよ(笑).

後半もやはり西澤家よりスタート.アメリカの宇宙開発レベルの金がかかっていそうな桃華と冬樹の交際進展プロジェクト.色恋沙汰には鈍い冬樹と「心の半分は引っ込み思案でできています」な桃華,秘密を共有し様々な危機に一緒に何度も遭遇しているはずなのにちっとも進展がない理由として挙げられたのが体型.つるぺたんでこれはこれで神の与えた魅惑の肉体だと思うんですが(笑)日向家の女性はどちらも別種の素晴らしい造形であるために,冬樹の好みとしてはこちらを目指すべきとの推測.メロディ・ハニーさんがフィットネス講師としてぶるんぶるんなわけですが生徒の桃華さんは全然だめ.なんせ軽量な体を生かして殺られる前に殺る速攻タイプですからね.そこにタママの軽すぎる口によってニーズを見出したケロロ小隊の御一行が到着.西澤邸の素晴らしき環境に目を奪われ嫉妬したりしつつ,早速商品の売り込み開始.なお,使用モデルにはギロロを準備しております(笑).
まずは「万能モデリングソフト」! …ドラですな.装置を頭に装着すれば,PCから装着者の思考や行動から体型まで自由にデザインできる優れもの.しかしポリゴン数が少なすぎる以上にモデルが悪すぎて気持ちが悪い(苦笑).続いて出たのが中世の拷問器具からデザインされたという体型強制矯正装置「スティールヴァージン」→要するにアイアンメイデン.ギロロの悲鳴をバックに夏美さんの愛らしい映像が流れるわけですが,「だいすき」ってそんな深夜番組ネタは子どもどころか大人だって知ってるかどうかわからんぞ(笑).生真面目で2枚目ゆえに,へろへろのひらひらの一反木綿でリアクション映えするギロロが素晴らしい.その次の物理サイズを変えられる「フラッシュスプーン」は…ベタだなぁ(苦笑).屋根を突き破るのはダイナマイトグラマーというよりはむしろキングコング.
売り込みに失敗するどころか屋根まで破ったので逃げようとする押し売り一行ですが,軍曹の落とした「日向ママDNAスナック」に反応する桃華さん.太っ腹の桃華さんはなんと他の商品も合わせて全てお買い上げ.彼女にとってはちょっとしたはした金ですからね.で,唯一効果的だったのがそのスナックだったわけですが…冬樹の鈍さはともかく,なんでポールまでお付き合いしているのか(笑).そして資金は全てガンプラに化け,ギロロが撃ち壊してめでたくなし.いつものようにしょうもない話ではありましたが,桃華さんの購入でケロンの技術の一部がとうとうペコポン側に流れることになりました.万能モデリングソフトに使用されている技術だけでもかなりのものなのですが,物語の中で再利用しやすいのはやはりフラッシュスプーン.皆がその存在を忘れかかった頃に,泥沼の膠着状態をひっくり返す戦力として投入されることになるのかもしれませんが…そこまではやらないかな(笑).次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#33

「お帰り愛すべきバカたち!の巻」

のっけから緊急特別番組をお届けすることになる当番組.トークバトルの卓につくのは天の助,田楽,首領パッチにソフトン.司会はいつもは画面の外からボケたり突っ込んだりしているナレーターが勤めることに.そして1つ残った空席には「ファン代表」という表示.そこに座るべくやってきたのは誰も待っていないつけものなのだが,もちろん練馬区からやってきたボーボボファンの女子高生ことボーボボがやってきて席を奪う.
この番組は危機的状況にあると主張する田楽と天の助.この危機から番組を救うためには主役交替しかないという意見にパネリスト全員が一致.まずはボーボボが主役としてやれていたかを確かめるためにVTRで検証.鼻毛真拳名場面が展開するも最後の最後で見苦しく.そこで主役に立候補するのが天の助.VTRで己の活躍をアピールし,もちろん観客のブーイングで終了.次に立候補するのは田楽で,もちろん可愛いのでこちらは大好評.そんな中,主役の座を占っていた祈祷師パチ美に何か恐ろしい影が乗り移った.

本当に久しぶり.いろいろあったけれど打ち切られずに戻ってきてくれてよかった「ボーボボ」.時間帯移動もあったので今回は総集編.しかもVTRをネタにスタジオで討論会というメタネタなんですが,バラエティ番組の型をそのまま使っているので,それを思い浮かべながら見るとお約束に従っているのがわかって面白い.
OPは既報の通り「バカサバイバー」に変更.リズムを非常に細かく割った上に情報量を載せられるだけ載せたという仕上がりなんですが,やたら目立つスズはともかく,大量のまだ出ていない敵はスタッフのもはや自暴自棄の賭けとしか思えません(笑).全部出せますように!

さて本編.序盤から特番編成でビュティとヘッポコ丸がご案内.内容もバラエティ番組の番組改変期にもよくやられるパターンで,総集編を見せつつ普段横暴の限りを尽くす主役を吊るし上げるという構造.次々出てくるのはレギュラー陣.ところてんの促進を忘れない天の助に可愛いだけじゃだめですか?な田楽.コスプレに自信ありの首領パッチはまずは犬姿.ソフトンはいつもの通り飾り気なく登場し,最後に出てきたのがなんと!これまで登場人物たちと数多の名勝負を繰り広げてきた影の実力者,ナレーター! …そのおさげとリボンは…やっぱりアイツの声はお前なのか! サービスするのか(笑)! 残る1席にはファン代表としてボーボボ…ではなくつけものが座ろうとしてボボ美に吹っ飛ばされるお約束.女子高生のボボ美としてモロバレの仮装をしてきた主役をそのまま受け入れるパネリストども.彼らが突っ込むとビュティさんのツッコミが光らないからね.
さて,いよいよ始まる主役の吊るし上げ.確かに番組が危機的状況であるのは間違いないと視聴者も複雑な気分.本当に打ち切られなくてよかったよ(苦笑).作品の問題はその根幹から生まれたものなので,主役を替えればいいような問題ではないのですが,企画としては全員一致で主役を否定する方向に行かないと話が進みません.もちろん検証VTRもかっこいいシーンの連続の最後でひとりハジケで自爆するボーボボの醜態をご披露しきっちりとオチをつけます.「アイドルになりてー」って自爆芸としては相当レベル高かったやつですね.そして主役の座を奪うべく薄汚い戦いを始めるレギュラー陣.まずはリアクションのスペシャリスト・天の助.やられて生きるキャラのため,VTRでも役に立ってねえ(苦笑).田楽は愛らしい顔で過激な言動という芸風.異様にファンがついているという設定がついているのでVTRは大好評.

中盤,どのジャンルの笑いでもこなせる万能相方首領パッチ.彼は前半,他のレギュラーが暴れている間に占い師やら祈祷師やらのコスプレで次の主役を占ってきたわけですがラストに乗ってられてトリップ.で,「目を覚ませ首領パッチー」とバズーカぶっ放すボーボボとの息はぴったり(笑).ヘッポコ丸の言い出す「何か大切なことを忘れてる」ってもちろん時間移動前から見ていれば何なのかは一目瞭然.ここで首領パッチが己の業績をアピール…するはずがボーボボの凄すぎるハジケをなぜかご紹介.おでんアーマーは無茶だったよなぁとしみじみと思い出に浸ったり.で,残るはシモネタに見えて実は不条理のプロ・ソフトン.実にかっこいい不条理技が次々に炸裂して見ごたえがある上に,VTR終了後にはなぜか客席が全員クマになった上にはじまるクマとプルコギ.さすが不条理芸人,客席にまで不条理の力が満ち満ちていやがりますよ(笑)! 頭上のモニターには怪しい影のあとで歴代劇場のタイトルが映ります.ここまで飛び飛びではありますがVTRを見続けて,これまでのあらすじをなんとなく思い出してきた一同,何かを忘れていることに気がつくわけですがヘッポコ丸割と正解.首領パッチはパチ美としてここで歴代最強のハジケの1つ,ヤッくんとU君との三角関係をVTRでご紹介.これは見ていて作っている奴の頭を疑うくらいに凄かったハジケです.結局首領パッチは特に主役の座が欲しいわけではないようで場は大混乱.ただし,「ボーボボは降ろす」という方向で意見がまとまるのはバラエティのお約束の通りです.

そして終盤.ぬのハンカチでちゃっかり膝を拭いているナレーターは一体それをどこで手に入れたのか.そこに「ちょっと待った!」と助け舟を出す相方首領パッチ.しかしご披露されるVTRはしゃもじ家族の虐待劇の上にしかも大ウケ.暴力的なネタは匙加減が難しく,やりすぎるとあっという間に放映できなくなるわけですが,この回では人物をしゃもじにすることによって「これは現実でない」ということを表明したナンセンスの傑作なので…という解釈は考えすぎですね(苦笑).そしてボーボボと首領パッチが織り成した,土曜日夜7時半の(頻繁にスポーツ中継等で中止される)栄光の歴史がVTRでご開帳.ナンセンスの名作であり2人のコンビネーションが光った受験戦争,そして敵まで巻き込んだ脅威のハジケ,ゴメーヌ.天の助も田楽もソフトンも,ボーボボに出会ったことで運命が変わったのだということを思い出しはじめます.敵であった己を必要としてくれた,友情の真の意味を教えてくれた,引退した自分を表舞台に引き上げてくれたボーボボはどうやら代えがたい存在.そしてビュティさんも1話の回想を.皆は一緒にボーボボと旅してきたんだからこれからも主役でいいよね?と同意を求めたらなぜかボボパッチの助がいてとっても不思議(笑).ここから先が今回の真骨頂,回想とスタジオと過去と現在が大混乱して大崩壊.ビュティの前に転がってきた水晶玉にはここまで放置されてきた敵,OVERの顔が!
時間帯変更で忘れてしまっていたのは使命.…そんな大事なものを忘れていていいのかとかツッコみたい気持ちはよくわかるんですがそれはともかく(笑)ここでやっと基本設定が紹介されて話が本筋に戻っていきます.素晴らしい脱線の上に次回はいきなりクライマックス開始です! あまりにも痛そうなOVERのステージ.…ここは当然リアクション芸人の出番です! 楽しくてよく動くEDを繰り返し鑑賞しつつ,次回に続きます!

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第6回しりとり竜王戦・本戦

今回は新人棋士の活躍が目覚ましい「しりとり竜王戦」予選でしたが,その顛末については1つ前の記事か以下のリンクをどうぞ.
 R'sM: 第6回しりとり竜王戦・予選
準決勝以降はたった一度きりの戦い.回答回数自体は増えるのでより長い伏線も引きやすいのですが,少しでも失敗したり波に乗れなかった瞬間に敗北が決定するという厳しい勝負の場でもあります.ここで勝ち残れる者こそが真のしりとり竜王なわけですが,今回は正直竜王経験者が不調.予選で勝ち残ったのは渡辺・有野・トム・千原・板尾・矢作.本戦の経過は以下の通りですが,「しりとり」とは思えないような素敵な終局となってびっくりです.

準決勝のルールは「しりとりランデブー」.「~の~」でしりとり.
準決勝第1試合は渡辺・トム・板尾の3人で,テーマは「さわやかな言葉」

どう見てもさわやかでない3人組は,「さわやか」の解釈までどうにも変.板尾の「胃の中のフリスク」って…それはさわやかか(苦笑)? 渡辺は「クリスマスイブの実刑判決」…面白いけどさわやかか(笑)? そしてトムは深呼吸の上,「妻がひとりで旅に出ました」だけならなんとなく寂しいさわやかさが確かにあるんですが,いかんせん「の」が入っていない.そこで繋げて「妻がひとりで旅に出ましたのに,ボクは旅に出ませんでした.すいませんでした」って長すぎて下のキャプションを打つ人に迷惑だ(笑)! 板尾の「タランティーノの寝顔」はさわやかか? 渡辺の「鬼たちの人命救助」はなんとなくさわやかな気が.トムの「余命わずかな芳香剤のくせに」…さわやか以前に「の」にやられているトム.板尾の「二人羽織の友情」…なんかやっぱりさわやかとは違う.このテーマに一番苦しんでいるのは板尾ですね.渡辺は泣きそうな顔で考えた末に「後ろ髪のなびいた形が8分音符」とこれは映像としてさわやか.このさわやかな流れに乗るトムの「プラットホームのさよなら」は「の」もきちんと使えていてよし.そして板尾の「螺旋階段の身投げ」って…さわやかじゃないってば!(苦笑)

結果,渡辺13点,トム6点,板尾5点で渡辺が進出! 前回の竜王はここで敗北.竜王専用の金の駒を逆様にしていたのが悪かったのか,それとも金の駒を持ってくるのを忘れたのが悪かったのか,あるいは生まれつきさわやかが理解できなかったからか(笑).そしてさわやかはともかく「の」に悩んでしまったトムは残念でした.

準決勝第2試合は有野・千原・矢作の3人で,テーマは「さみしくなる言葉」

第1試合よりはやりやすいテーマの「さみしい」特に有野はこの手のニュアンスの表現がうまいんですが,冒頭から「薄い頭の散髪」と真っ直ぐにさみしい.続く千原はかたまった末に「土のついた母子手帳」…一体親子に何があったんだ! 矢作の「うっかりものの宇宙旅行」は審査員には面白いだけと評価されてしまったんですが,本来は「さみしい」というテーマで読み解いてあげるべきかも.宇宙旅行に出かけたものの,いろいろあって(笑)さみしいラストを迎えてしまううっかりもの.きっと地球にはもう帰れない….有野の「薄汚い,友達の母」は切ない.千原は再び固まった上に「花嫁の全力疾走」とドラマチック.これ,さわやかでも使えるかも.矢作の「占い師の持ち物」はその占い師の人となりが見えてくるようで.有野の「野良犬の飼い主は同級生」は微妙に寂しさは薄い.千原の「インディカ米のライスシャワー」はきっとお金ないんだろな.そして矢作の「悪い人のキャッチボール」は風景として美しい! 物語というよりは一つの街の風景を切り取って見せられたような,美しい戦いぶりでした.

結果,有野6点,千原10点,矢作5点で安定していた千原が進出.有野は悪くなかったんですが逆に方向性として得意でもなかったため,彼の一番の売りを披露することができなかったのが気の毒.矢作は審査員に理解さえあればもう1つ上に行けたはず.ただし「待ってるときに常にゲボ吐きそうなんですよね」というコメントが痛々しいのでここで負けさせてあげてください(苦笑).

決勝戦はしりとりツバメ返し.「~だが~」でしりとり.
テーマは「中間管理職的な言葉」

事前のコメントでは両者とも段位を欲しがっているわけですが,これは口だけで両者とも本気で竜王の座を狙ってきます.その先走る気持ちゆえか,手を上げる前に駒を打ってしまう渡辺(笑)「余裕だがつるっぱげ」って直球です(笑).対する千原は「芸能人だが立たされている」と微妙.だってそんな中間管理職いなさそうだし.それに比べると渡辺の妄想はやはりリアルで,「ルーティンワークだが椅子転がし」って仕事の内容はわからないまでも,転がる椅子やルーティンワークという言葉そのものが会社らしい.押される千原は「シチリア島に来たのだが日帰り」経費削減具合は会社っぽいんですが,ヨーロッパの会社か.そして渡辺の「立派なスーツなのだがボタン0」…なんでないんだよ(笑)! 落ちたのか取られたのか.千原の「ローソンに来ただけなのだがテンションが上がる」は中年男性っぽい人物像が浮かび上がってうまいんですが,渡辺の「類人猿ぽいルックスなのだが名刺交換はかっこいい」は顔すら浮かび上がる素晴らしい一手です! 千原の「いい子なのだがお茶を入れてくれない」は本人視点で珍しいですが,サラリーマンコントの一部でもあります.渡辺の「一緒にゴルフ行くぞというのだが徒歩」…それは無理だよ(笑)! 最後は千原が,悩み苦しんで引っ張りに引っ張った上で出てきたのが「ホタル族なのだが…結構気に入っている」無理に出しただけのことはあって面白い.全体的に千原の苦しみ具合は渡辺を完全に越えていました.これで全ての戦いが終了.

結果.渡辺19点,千原9点,渡辺新竜王の誕生です! 期待されながらもここまで不本意な成績に終わってきた上に,「今日も嫁に怒られてきた」(笑)という自称だめ人間渡辺がようやく竜王の座に.しかし大変なのは竜王というプレッシャーの中で勝ち続けていくこと.2強の構造が崩れたことで今後の「しりとり」界がどのように変化していくかも気になりますが,最後の最後で渡辺が涙ぐむ姿にほろりと来るという,実に「しりとり」らしくない(笑)素晴らしい回となりました.

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第6回しりとり竜王戦・予選

笑いと概念のダンスこと「しりとり竜王戦」,不調ならばあっという間に消えていく「虎の門」企画の中ではかなり長寿のものとなってきましたが,これでスペシャルとかゴールデンを狙うのは無謀以外の何者でもないと思いますよ勝俣(笑).よく出来ていた「うんちく王」ですらあの始末だったんだから,これでしりとりなんかやろうもんなら画面の前で一般視聴者口ぽかんなので考え直すべき.
さて,今回の出場のしりとり名人は有野(よゐこ),渡辺(ジャリズム),西田(笑い飯),ジャガー横田.千原(千原兄弟),ブラザートム,小堀(2丁拳銃),大槻教授,ピエール瀧,矢作(おぎやはぎ),大八木淳史,そして板尾竜王.前回導入した12人制で今回もやってみるようです.前回でも判明している通り,1人に与えられる回答機会が少ないのでできるだけ序盤からハジケていかないと勝ち抜けないはずですが,かなりのメンバーは場慣れしてきているはずなので,前回を越える素晴らしい応酬が序盤から期待できそうです,
回を重ねたことで注目度も上がっているらしい「しりとり」は,特に芸人参加者にとってはプレッシャーのかかる大舞台.西田は以前出場した相方からアドバイスがもらえず(笑)渡辺名人はスタッフに冷笑されたのがこたえているようで.もちろん偶数回しりとり竜王として,今回は最後まで勝ち抜かなければならない有野のプレッシャーは厳しそうだなぁ.…司会のいとうせいこうと大槻教授が似ているという豆知識はどうでもいんですが(苦笑).

Aブロック予選は有野・渡辺・西田・ジャガーの4人での戦い.竜王にならねばならないプレッシャーと戦う有野と今度はまともな戦いにしたい渡辺に対し,西田とジャガーは初心者ゆえの手探り状態.ところが計算外で凄かったのが西田のキャラ.この雰囲気は緩いテーマであるほど絶対的な力を発揮するに違いありません.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「甘えんぼうっぽい言葉」

いきなり手を上げて周囲を驚かせたのがジャガー.「いつまでも愛してまちゅ」悪くはないが言い出すタイミングが悪すぎる(笑)初参加だから仕方のないところではありますが,そんなジャガーの風を受けるは有野は「有名人だから膝枕持参で」と考えすぎで弱い.そして続く渡辺が「デモ行進で母乳を要求」と非常に強い手を打ちます.デモ行進と母乳の対比が凄まじい(笑).西田は「夕方やけどもう寝ていい?」と生来の弱いキャラを存分に生かした回答なんですが,「ゆ」ではなく「う」なので言い直し.「うしろ怖いなぁ」とこれも演技面で笑いを取ってます.ジャガーも「あなたといつまでも」とか言い出して「あ」じゃなくて「な」だってば(苦笑).そこで「仲のいいとこ見せちゃおうかな」と切り替え.1順目今ひとつの有野は「泣いてからが強いんです」とこれは強い! この有野の強い手を受ける渡辺の「スイーツを使って格闘技」は…苦しそうだが,そりゃ甘えん坊じゃなくて甘いもの好きなだけだ(苦笑).最後,西田が「銀行のシステム難しいなぁ」とニュアンスのみで緩い笑いを誘って終了.西田の柔らかいキャラが題にぴったりと合っているため,多少外れていても演技で補ってしまうのが目立ちました.

2戦目は「しりとりイマジネーション」,テーマのイメージでしりとり.
テーマは「つんくが捨てた曲のタイトル」

西田からスタートで「ちびっ子よつんくに集まれ」微妙.続くジャガーの「レコード大賞を狙え」普通なら大暴投もいいところなんですが,なんせつんくだから…やりかねないんだよなぁ(苦笑).そして有野の「えなりくんとロイヤルホスト」既につんくはどうでもいいのか! そしてどこ狙った曲だよ(笑)! 渡辺の「年男しか愛せない」は正統派ですが微妙に記憶が残っているのでかなりいい.西田の「いい湯だぜ」は曲のタイトルとしてはうまい.しかしそれはウルフルズではないのか(笑).全員が波に乗る中で女流のジャガーが繰り出したのが「絶対レコード大賞」…審査員には嫌気されてますが,ここでネタをさらにかぶせていく根性がすごいよジャガーさん! 直前の迫力に比べると有野の「牛に乗って待ち合わせ」は弱い.渡辺「接待メモリー」西田「リーゼント酒」と曲の傾向が大人向けになっていったがゆえに今ひとつのものが並ぶ中,ジャガーの「蹴飛ばせライバル」は…レスラーだなぁ(苦笑).そして有野の「ルージュと水曜日」という弱い方向でまとまって終了.実在人物を茶化すようなネタだと,渋くてじわじわ来るよりはハジケた方向で攻めるほうが点は取りやすいようです.

結果.13点で渡辺が決勝進出.西田と有野が同着10点で,解説席判定の結果有野2西田1で有野が2位勝ち抜け.独特のキャラで攻める西田はテーマによって得意不得意が大きく分かれそうですが,発想以上に演技力が素晴らしいので次回もぜひ.そしてジャガーの「つまらない」という発言は一体誰に向けられたものなのか(笑).

Bブロックは千原・トム・小堀・大槻といずれ劣らぬ実力のある個性派揃い.板尾流の千原は不条理としては板尾より線が細いのですが「ん」が最後についてしまうところは師匠譲りの大問題.トムは深夜番組に出ているおやじとしてエロ方面では追従できる奴はいません.そして間抜けな顔で独特の世界をつくる小堀に,存在そのものが独自世界である大槻(笑).Bグループ予選ではこの第4の男が「思ったことを素直に言います」という言葉とともにその恐ろしき本性を現します.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマは「演歌っぽい言葉」

スロー再生で確認の上,先に手を上げた小堀の「朽ち果てて赤坂」はのっけから強い! 性と死が入ると言葉の威力が格段に上がるしりとり.続く大槻の「可愛がってすぐ捨ててね」って大槻の描くすごい女性像に呆然です! 千原の「寝言でヒュールリー」は悪くないですが前が強すぎて印象が薄く,大槻世界をぶち破ったのはトムの世界で「淋病ばかりの夜だもの」このおっさんめ(笑)! 小堀は間抜けな顔で「ノッポ岬」.さっき壊れた大槻の「きれいなあなた」は素直すぎ.千原の「誕生日プレゼントはあぶったイカでいい」って肴じゃないんだ(笑).トムの「イカくさい人」もまた…なんだかなぁ(苦笑)とりあえずこの道を今回も歩むようです.小堀の「とっぽいね」は弱い.大槻の「寝たい人あなた」は直球なんですが微妙.ここまでムード歌謡が続いていましたが千原が苦しみつつも「太鼓が目覚まし」で男の世界に.最後のトムは「死化粧きれい」って…確かに性と死は強いネタではありますが,なんでも殺せばいいってもんではありません(苦笑).

2戦目は「しりとりイマジネーション」,テーマは「世界の珍しい行事」

ここで手を上げたのはなんと大槻でしかも「死体踏み」(笑)タイミングは大失敗なんですがネタが強すぎです.だからなんでも殺せばいいってもんじゃない! この強すぎるネタ相手では千原の「ミニチュアダックスフンド狩り」は小さすぎ.異様に悩んだトム,「離婚する…リア…あ! …うーん,うーん,む!」とか言い切らないで粘って回答時間を伸ばした上にそのネタを捨てて結局「リーボック探し」.家の玄関でやれよという解説のツッコミが輝きます(笑).小堀の「しめじさすり」は村行事っぽいローカル感より高評価. 大槻の「りんごつぶし」も同類ですがりんごを潰すという暴力性が含まれて愉快.ぶどう踏みとかの仲間だろうか.千原の「歯科助手磨き」は不条理.歯科助手が磨くのか歯科助手を磨くのか.トムの「きわもの揃え」はまさに今現在のスタジオの風景(笑).小堀の「駅めぐり」は地味なんですがなぜそれを祭りにという面白さがあって終了.大槻教授の黒さもあって,1戦目とは格の違う非常に愉快な戦いとなりました.

結果,トムが11点,千原が10点で進出.しかし残る2人も9点8点で1点差という大接戦となりました.実力を発揮しながらも敗北した小堀は悔しがってます.そして世間体とか笑いのことを考えず「素直に」回答した大槻の黒さは本当にものすごかった.頭の中ではあんなことを考えてたんですね教授.素人の天然が面白いことを言おうとしても失敗するだけなので素直に回答するのは正しいと思うのですが…世間体は本当に忘れていいのか(笑)?

Cブロックはピエール・矢作・大八木・板尾竜王.絶対的な強さを誇る板尾竜王に対し,他のメンバーがどう対応していくかが課題.前回は不慣れゆえに実力を出し切れなかったピエールの真価は発揮されるのか.おっさんの香り漂う大八木は竜王をどう攻めるかなど見所は各所あるんですが最も光ったのは矢作.銀行員のような真面目な風体の彼が繰り出すことばはものすごい豪速球でした.

1戦目は「しりとりセンスマッチ」.テーマは「金回りのよさそうな言葉」

おっさんが得意そうなこのテーマに手を上げたのは大八木なんですが,「イチローが食べるタン塩」では弱すぎて.それを受けた竜王板尾の「オーストラリア2周」! 2周,と軽く付け加えるあたりがさすが金持ちだ(笑)! ピエールの「占いを信じない」は金があるから信じないという考えオチではありますがその分弱い.そして矢作.長考の末に「イングランド全部」.全部ってなんだよ(笑)! この際限のない緩さがたまりません! それを継承した大八木なんですが「ブラジルの森林を持ってる人」は具体的になりすぎて矢作ほどの豪快さがない.板尾の「東京タワーの鍵」も微妙.ピエールの「ぎりぎりの崖に立ってる屋敷」は映像を思い浮かべると確かに古くて尖った豪邸が月夜に浮かび上がるわけですが,幽霊屋敷あるいは殺人事件屋敷と言ったほうが正しいだろうな.そんな微妙な回答のあと,最後の矢作の「金ぴか和尚」! もう何も推測する必要がないくらいに直球です! 矢作の真面目そうな外見とこの強い言葉がものすごいミスマッチで素晴らしい…というか,恐ろしい!

2戦目は「しりとりイマジネーション」,テーマは「矢沢永吉の寝言」

実在人物を使ったしりとりではハジケたほうが点が稼げるわけですが,竜王板尾の「9×9=87」は…さすがわかっていらっしゃる(笑)! この激しい板尾の手に対しピエールは「泣くなよジョニー」とリアリズムの追求を開始.矢作の「鶏飛べや」は矢沢像がつかめていないのか微妙.大八木の「奴の列車はリバプール発」はつくりこんでます.板尾の「爪を切るだけや」は寝言らしいんですが今ひとつ弱く,ピエールの「やっぱり矢沢?」はリアリティも薄れて微妙.ここで矢作の出した「ワニ怖いなぁ」ってのが寝言らしく緩くて良い.大八木の「明日は武道館だぜー」はまたも作りこみすぎ.もしかしてファンなのか? そして板尾の「ぜんそくの薬…」という余韻が長すぎる回答は,いくら竜王でもシュールすぎると思います(苦笑).

結果,終始安定していた板尾と矢作がともに14点で勝ち抜き.大八木は席にクレームつけてますが,回答を練りこみすぎたことのほうが大きかったんではないかと.ピエールは前に比べかなりよくなってるんですが,どうしても審査員に推測させないとならないような回答が多いため,リズムに乗って大量得点を得ることができないのが痛かった.

以上予選で勝ち残ったのはAブロック渡辺・有野,Bブロックトム・千原,Cブロック板尾・矢作.この6人でもって本戦が行われたわけですが,その顛末については次の記事に続きます.

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陰陽大戦記#4

「次々集まる愉快人物の巻」

地流の攻撃からなんとか逃れ,麓の酒屋の前で一息つくリクたち.ランゲツの大技から逃がしてくれたのは天流の闘神士・マサオミ.彼はお近づきの印とリクに闘神機のホルダーと流派章を渡し,このままではリクたちは負けることになるからと,コゲンタに深く関わる印の場所を教えてそこに向かうように勧め,バイクで走り去る.
コゲンタはマサオミのことが信じられず不機嫌だが,結局西海道虎鉄の印があるという山にリクたち一同は向かうことにする.バスで移動し山を登り始める3人だが,同じ山では2人の地流の闘神士が別の天流の闘神士を追っていて,リクたちは倒れている少年の姿を見つけた.

キャラの魅力で異様に惹かれる「陰陽大戦記」.主役側はひたすらのんきな主役に妄想力溢れる幼馴染に電波でメガネのお嬢さんという緩いトリオで,今回はこれら(特に主役)に対しひたすら怒る式神コゲンタの自分勝手な奮闘振りが光ります.おいしいところを持って行ったのは前回最後でリクたちの前に姿を表したマサオミ.好青年でうさんくさい上に人の恋路をかき回すモモの天敵として今後もやっていくつもりなんでしょうか(笑).作画は4話ということでこれまでよりは落ちます.脚本が大和屋氏でマサオミとテルの動きが特に面白いんですが,演出が生真面目で爆発的な笑いには至りません.描きようによってはもっと積極的に笑いを取りにいけるはずなんですが,この作品の場合は無理に笑いを取りに行かないほうが,作品独自の味になるかもしれないですね.

前半は霧の中,海岸での闘神.戦っているのは地流のカザンと天流のテル.「水は不利」ということで前回から示唆されていた通り,やはり闘神には場の属性が影響するようで,陰陽五行説をベースにしているのは間違いなさそうですが,相生・相剋まで考えに入れると今ひとつしっくりこないので,技はともかくフィールド効果としては同じ属性の場合のみプラス効果? …ゲーム買ってこないとわからないか(苦笑).
さて,うさんくさいマサオミに助けられたリクたち一同.ジュースをあげたりドライブホルダーや流派章をあげたりと大人の財力で一同を懐柔しにかかるマサオミ.しかしリクだけはなぜかジュースを飲みません.そして大人視聴者並みにマサオミをいけすかないと考えているコゲンタ.確かに流派章を渡すあたりの奴の顔を見ていると,何らかの隠れた意思があるのが明白そうです.で,このうさんくさいお兄さんにコゲンタ強化のために向かうことを推薦されたのが山.あまりのお膳立てぶりに不信感満載のコゲンタは突っ込むのですが,そこで手に入るのが西海道虎鉄の印であると聞いて態度を積極反対から消極的賛成へとスイッチ.そんなわけで冒険がすんなり始まるのかと思ったら,リクがグレープフルーツジュースが苦手らしいと表現してみたりマサオミが「女の子は男の子からの告白を待ってるものなんだ」とリクに必要のない豆知識を投入してみたりと見事に脱線.このあたりがもっとコミカルな演出だと面白さがはっきりと笑いに変わるんですが,地味にやっているのでにやにや笑いくらいかな.
結局リクたちはバスでマサオミの言った山に向かうことに決定.メガネのリナはコゲンタが時々見えるのがうれしいらしく異様に上機嫌.今回目指す西街道虎鉄は,コゲンタと苦楽を共にした存在.白虎は西なので西海道なら,青龍の武器は東海道なんだろうか.それはともかく,一同の目指す山では実は冒頭の戦いがまだ継続中.地流の闘神士は白いキバの首飾りをつけているようですが,カザンが1つでドウゲンが2つ.ちなみにユーマは3つなので強いとたくさんつくのかもしれません.
そしてリクたちは今回のゲストであり主役でもあるテルが行き倒れているところを発見.深刻な状況なのにリナはボケてますが,実際はそう深刻でもなかったのでこれも巫女としての先読みないし雰囲気読みの力のわけがなく,単にボケているだけに違いないので考えすぎちゃだめだ(苦笑).

後半はなぜかテル活躍.空腹で行き倒れていた天流の闘神士テル.3人分完食するあたりは当たり前なんですが,食べ終わった容器をきっちりまとめて持ち帰りをお願いするあたりが実に素敵な笑いの才能.3日間飲まず食わずで地流の闘神士と戦っていたテル.同じ天流なので戦う必要がない2人が流派章を見せ合う姿が,こういう作品らしい動作で良いですね.「話すと巻き込みますので」と妙に丁寧な物言いのテルもまた,闘神士としては新人.同行を申し出るリクを1対1の勝負にこだわって断るあたりが非常に律儀.リクには面白い奴が次々に集まる変な呪いでもかかってるんでしょうか(笑).コゲンタは食い逃げと突っ込んでますがあげた当人たちが同意してるんなら食い逃げではないな.
テルと別れ印を捜すリクたちが着いたのは変な木の生えた山の中腹.しかしそこにはテルを捜していたあの2人の闘神士がお待ちかね.己の式,榎のオトチカと椿のゴロウザを呼ぶカザンとドウゲン.名前からすると両方とも木の属性で五行なら金の属性のコゲンタには弱いはず.それゆえに2対1でもコゲンタがそれなりに対抗できたのかもしれません.印を切りあい大爆発を繰り返す大味な闘神が続くのですが,その戦いに反応したのか地面から木が次々に突き立ち,変な木が地下からせり上がります.ユーマも捜していた鬼門はどうやらこれのようで,ここからは伏魔殿に繋がっているようです.鬼門の出現によって戦場は木の属性に満ちてコゲンタが一気に不利に.しかもこの大ピンチに対し席を外す決断をするリク,コゲンタが結構丈夫だと理解したからなのか,土壇場で逆転を狙うための判断としては間違ってはいないんですけどもコゲンタの危機は最高潮! そこに突っ込んできたのが赤銅のイソロクとさっきのテツ.弁当3つ分の礼を返しにきたのか,リクと即席タッグを組むことになります.ただし両チームとも感情や式神の意思の食い違いで,効率的で効果的なコンビネーションというにはお粗末な戦いぶりなのがリアルでいい.3回目で初対面の人間と完璧なコンビネーションを組むほうが嘘臭いですからね.そしてリクはコの字,震離兌の印を取得し,西海道虎鉄をコゲンタに降ろします.ここでのコゲンタの大喜びっぷりに相応しく,ゴロウザとオトチカ,一撃で存在を消されてしまってリク・テツ組の勝利.虎鉄が手に戻ったコゲンタに「よかったね,相棒見つかって」と言うリクに対し,「相棒はお前だ」と言い切るコゲンタの揺ぎ無い強い信頼に照れるリク.コゲンタの思い入れの深さは式神だからという理由では片付かないほど強いのですが,なぜこれほどまでにコゲンタはリクを信頼するのか…やはりコゲンタの過去にそれを解く鍵があるんだろうか.
夕方には再び別れるリクとテル.自分の式神,イソロクの印を捜して日本を巡ったりしていそうです.ということは将来的にリクも日本各地に遠征に出かけることになりそうですが,学校の行事にかこつけるのかそれとも学校を休むことになっていくのか.後者だとモモたちは置き去りになってしまいそうなので,ぜひリクには(大変そうですが)学校は辞めずに頑張って笑いをとっていただきたい(笑).次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#2

「ようやく始動でまだまだこれからの巻」

35名中たった1人しか採用されないパンタジア採用試験に挑む和馬.偉大なるパンタジアの一員となるための試験は厳しく,身だしなみの段階で3名が不潔だからと審査員の黒柳に落とされる.遅刻して来た和馬もぼさぼさの頭を指摘され減点2を食らうのだが,そこに進み出た同じ受験生の美少女が和馬に自分のカチューシャをつけて髪を整えてくれるものの減点は覆らない.
1次試験は自由に調理パン以外のパンづくり.それぞれに生地をこねはじめる受験生たちの中でも,和馬のパン生地の発酵は太陽の手のおかげで速い.和馬の手の力とパンづくりの才能を警戒した受験生の河内は,和馬を転ばせて発酵の終わった生地を台無しにする.残るは1時間で発酵させる時間はもうない.試験官の黒柳にも読めない工程を踏んでいる河内と和馬だが,特に和馬は発酵なしでどんなパンをつくるのか.

ここで書いている時点で読む側にもぜひ警戒していただきたい「ジャぱん」.初回はてっきり回想送りかと思われた弱い内容を丁寧に描いたために誤解した人も多そうですが,実質的には今回がスタート.しかも後を考えれば随分と地味な…(笑).今回はアニメの線の太さを生かしたこってりとした脳内世界をお楽しみください.
前半は持ち点10点のうちから5点マイナスという逆境からはじまる和馬ですが,そんな遅刻少年に目をつけたのは同じ受験生の河内.
知らないボケの和馬に対し河内のツッコミが入るようになり,台詞回しのリズムが大幅に改善されて気持ちがいい.パンタジアの凄さを主張する河内に対しジャぱんしか頭にない和馬ですが,和馬の太陽の手の価値をいち早く確認しているあたりは抜け目ありません.その如才なさや集中力をパンづくりに生かすことができればいいんですが…(苦笑).食品を扱うということでまず大切なのは身だしなみ.3人が黒柳のチェックでアウト.理由は鼻毛・汗臭い・出川で清潔感がないのはだめなのだ…って出川が(笑)! この作品の最強の売りはリアクションなので,きっちりリアクション芸人3強のひとりを呼んだあたりはよくわかっていて実に偉いです.今後,残る2強のダチョウ上島と松村も呼んでくれませんかね(苦笑).完璧主義の黒柳はダメな奴にはとことん容赦なしの暴君審査員で,今後長いお付き合いとなりますというかむしろ主役です.和馬も頭がぼさぼさで減点2を食らい残り3点.で,その窮地を救うのかと思ったら失敗したのが梓川月乃.…演技はもちろんうまくはないんですが(苦笑)違和感は感じないですし,演技力の要求されるリアクション係ではないので全然OKです自分としては.
身だしなみの次はいよいよ第一次審査.調理パン不可で自由にパンづくり.自分の作りたいパンのために材料を要求する月乃と険しい顔の諏訪原に,その材料だけでつくるパンの種類がわかる河内あたりはやはり実力者で,それに比べるとジャぱんしかつくったことのない和馬は実績なしのダークホース.しかしジャぱん55号の湯ごねアンパンの味で和馬の実力を知った河内は,この強力な敵を葬るために麺棒を使用.…調理道具や生地を踏ませる曲がった根性は,きっと河内のもとに報いとなって戻ってくるに違いない.お人よしの和馬は特に疑うこともなく,残るはたったの1時間.太陽の手であっても発酵が間に合わないためにパンが焼けない大ピンチ!のはずがいきなりヨーグルトを要求する和馬.パンとしては正統派の月乃と諏訪原.仕込み麺棒は正統ではないですが(苦笑).一方,黒柳の予測から外れたものをつくっているのは河内と和馬.特に和馬は1時間でパンなんか焼けるのか?

後半はお待ちかねのリアクション! 和馬を気にしすぎた河内,あまりに気になったのか勝手に他人のオーブンを開けるという狼藉ぶり.最初開いたときには何もなく…しかし富士山が降ってきます! 和馬がつくっていたのは日の丸のような形だったはずなのに,なぜ四角かった生地は富士山に姿を変えたのか.そしてツッコミまくる河内のパンは果たして大丈夫なのか.
出揃ったパン採点で審査員としての横暴が最高潮に達する黒柳.見るだけで食べもせず点をつけてます.確かに横暴ですがこのクールな判断があるからこそ,この後の熱すぎるリアクションがより引き立つのです…というわけで,「帰れカス!」もちろん主役にも容赦なく,おっちゃんよばわりで2点減点で残るは1点.黒やんのパンチをものすごくうそ臭くはね返す諏訪原のパンが可愛らしい(笑).河内はやっぱり自爆で2点減点.そして…あの黒やんですら目では評価のできないジャぱん.おいしく頂く黒柳が見てしまったのは…富士ではなくチョモランマ.そしてインド…カレーが食べたい!(笑) 原作は線が細いので足りない迫力も,アニメの太い線があれば迫力が増し,視聴者の意識を無理やり持っていきますな.そして動画ってやっぱりものすごいインパクト.ただしリアクション単体ではまだまだ大人しく,これから先のトリップがどれほどのものとなるのか楽しみです! ナンだなんだジャぱんだと話の通じない黒柳と和馬.とりあえず富士山の正体は無発酵のナンで,和馬は辛いからカレーでカレーは日本料理だと信じていた大バカであったことが判明.結果点数は減点方式のはずがプラス2.厳しい人柄ゆえに,だめな点だけでなく良い点についても外せないものはつけてくれる,良い審査員なんですよ本当に.実力のない人間に対しては口が悪いんですけどね(苦笑).
残ったのは実力者3名と和馬.次の課題は泊りがけ.明日昼までにクロワッサンをつくること.自信の諏訪原.かわいい月乃.詳しくて小ずるい河内に…「ねえ,くろわさんって誰?」パン知識のなさゆえに普通ではありえない壁にぶち当たっている和馬(笑).パンタジアの一夜に和馬を待つものは何か.次回に続きます.

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もうすぐボーボボ!とかアンケートの結果とか

長すぎる休みと時間帯変更の末にようやく今週末より「ボーボボ」が復活.非常にうれしかったのでジャンプを買ってしまった一介のハジケリストでございます.しかも再開直後に四天王最終章だからなぁ.恐らくものすごいテンションで視聴者を引きずり回すに違いないので,今のうちから嫌そうな顔をしながら両足に引きずられるためのロープをしっかりと巻きつけておこうと思います(笑).

既報ではありますが放映日時と時間を抜書しておきます(公式HPバージョン).詳しくは公式ページと各放送局ホームページを確認すること.

 テレビ朝日 10/23(土) 10:45-11:15
 北海道テレビ 10/30(土) 7:00-7:30
 名古屋テレビ 10/23(土) 7:00-7:30
 朝日放送 10/24(日) 5:02-5:32  ※早朝
 九州朝日放送 10/31(日) 6:30-7:00
 熊本朝日放送 11/ 2(火) 25:50-26:20 ※深夜
 長崎文化放送 11/ 6(土) 7:00-7:30

北海道と九州の連中はもうちょっとの辛抱だ! ネタバレ回避の場合はここには来ないほうがいいぞ(笑).一番早く「ボーボボ」が見られる名古屋はうらやましいような,リアルタイムでのチェックが無理のような.朝日放送のとんでもない時間帯の放映も気になりますが,熊本朝日の平日の深夜放送も気になるところ.まだ放映が決まっていない地方も,これから放映局が増えてくれるといいなぁ…
そして新OP&EDらしいのでジャンプ本誌から抜書.

 OP 「バカサバイバー」 ウルフルズ
 ED 「H.P.S.J.」 mihimaru GT

ウルフルズだ!
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アンケートの結果をまとめてみました.前回分はここで今回は以下の感じに.順位変動ありの場合は矢印を.

- 1.中学生以上の10代・女 95 (前回1位:101)
↑ 2.小学生・男 86 (前回3位:74)
↓ 3.中学生以上の10代・男 74(前回2位:95)
- 4.小学生・女 70 (前回4位:65)
↑ 5.20代・男 58 (前回6位:49)
↓ 6.20代・女 50 (前回5位:53)
↑ 7.40代以上・男 37 (前回10位:24)
↓ 8.30代・男 36 (前回7位:35)
↓ 9.30代・女 34 (前回8位:34)
↓ 10.40代以上・女 34 (前回9位:30)

押してくれてありがとう! そして毎度ながらここで取り上げているものの内容ゆえに性別差があんまりない(笑).上位では小学生男が増えて中学生以上男が減少.下位では20代と40代男が増えて,全体的には20代以上の比率がかなり上がったのがうれしい.なんせもうとうに忘れられている話ですが,このサイトのターゲットは20代以上なので.これは継続して取っているので,次回の改変期冒頭でも聞くことにします.
さて,アンケート内容替えたので,これもレギュラーですがぽちっとどうぞ.
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Web拍手でコメントくれた人ありがとう.ここが役に立ってるようでよかった.

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怪奇大家族#3

「ババアが家にやってきたの巻」

忌野家に上品な老婦人がやってきた.祖母のキワの友人の薫子という話だが,母にも妹にも見覚えがない.リアリティ皆無の極端な過去話など交えつつ,しばらくこの家にお世話になれないかと申し出る薫子.どう聞いたって嘘にしか聞こえない過去話の時点で信頼がおけなくなっていたキヨシなのだが,なぜか母と妹は号泣の上,薫子の滞在を許してしまう.薫子を信頼できないキヨシは彼女が山姥ではないかと見張るのだが,薫子は不審な行動を見せない.薫子の正体を明らかにするために父の部屋から妖怪探知機を持ち出す.有効距離が2cmという微妙な性能の探知機を薫子に近づけると反応した機械は大爆発.キヨシに見破られた薫子はもたもたとその正体を表した.

今期のギャグの中では本当にレベルの高い「怪奇大家族」.ホラーで特撮でドラマで人気作品が裏番組ということもあってアニメ視聴者には縁遠い作品になってしまっているかもしれませんが,機会があればぜひ見ていただきたいところ.今回は家族の中でも特に祖母のキワを掘り下げて描いてますが…ラストのあの必殺技はきっと一発ネタだよな(苦笑).

序盤は謎の紙芝居様の昔話からスタート.あるところに若者がおりまして,隣の家には老婆が住んでおりました.老婆の家に毎日茶のみ友達が通っていたわけですが,友達が帰った後で老婆の影が止まったままに…そこには座ったままで朽ち果てた老婆の亡骸が.これは山姥が精気を吸い取りに来ていたのですという物語.もちろんキヨシだけでなく慣れてきた視聴者のミスリードを誘うためのものなんですが…そんな小細工しなくても大丈夫で,正体には十分すぎる嫌なインパクトがあったと思います(苦笑).
忌野家の茶の間では一家団欒.妨害されておせんべいがとれないキヨシが最初からちょっと不幸.そこにやってきたキワの友達の薫子という老婦人.この家に来て祖父に霊能力を目覚めさせられてしまったキヨシにはどうにも違和感があるようで,茶の間でもじっと見つめています.そして薫子の語る過去の物語! ここが今回のハイライトと言っても過言ではありません.貧しい農家の生まれ…と二昔以上前のドラマのような生い立ちだったはずが,成長するといきなりバレエ漫画に.極度に食い合わせが悪いです(苦笑)! つうか過去の苦労話でトウシューズに画鋲ってのはありなのか.しかも薫子の物語はさらに迷走しマッチ売りの少女へと身を落とし,マッチの炎で百物語を初めるというとんでもない迷走ぶり.ラストに対するキヨシの「息ひきとってねえじゃん!」というツッコミが気持ちがいい! ところがこの出来の悪い物語をあっさり信じてしまった家族一同にキヨシは困惑.目覚めた霊感ゆえに薫子の正体がなんとなく見えてはいるんですが確証のないままで同居が決定.冒頭の紙芝居のおかげで薫子=山姥という推測が成り立ってます.
山姥が家に侵入したということで霊能の先輩に聞くべきだと開かずの間に行くキヨシですがあいにく休業.そこで幽体離脱実験中の父のところでご相談.山姥を見分ける豆知識.ようかんをやたら薄切りにし,熱いものに触れると逆側の手を耳たぶにあて,鳩時計が鳴ると終わるまで目が離せない奴の2%は山姥らしいので,あなたの身近にもいないかどうか調べて見ましょう(笑).知識による推測ではらちがあかないと判断したキヨシは,父の妖怪探知機を持ち出し,薫子の正体を見極めることにするのですが,この探知機,対象に2cmまで近づけないと動かないという欠陥商品.それよりはテープレコーダーで薫子の発言を記録したほうが証拠能力が高そうなわけですが(このシーンでも食事は「生きてるもの」がいいとか言ってますからね),しかし根性で近づいたキヨシは薫子が妖怪であることを確認.「お前妖怪だな!」と止まった時間の中で叫ぶキヨシ.そこでもたもたと風呂敷を広げ妖怪としての姿に戻った薫子改め妖怪ババア.…ネーミング,もうちょっとひねろうよ(苦笑)!

中盤はさらに操られていく忌野家の女性陣.時すでに遅く妖怪ババアにコントロールされてしまった母と妹.忌野家の実力者2人を押さえられてしまっては,正体がわかっても追い出すこともできないキヨシ.幽体離脱中の父の横で妖怪図鑑を見て妖怪ババアのスペックを確認するとは確かに図鑑の通りで母と妹まで妖怪化してしまうという大変な危機状況…の中で回覧板を持ってくるお姉さんがすげえいい(笑).妖怪ババアは入り込んだ家を住みやすくするために,妖怪の通る妖ラインを引くという習性持ち.忌野家には既に3本の霊ラインが走っていますので,もし新しいラインを引かれた日には幽霊だけでなく妖怪まで押し寄せてくることになります.心を操りラインを引く能力以外は特別な力を持っているわけではない妖怪ババアに対し,霊が見えて話せるだけのキヨシは本当に無力.このままでは家族を救うこともできないと悔しがるキヨシの横で,妖怪ババアの仲間の輪には入っていなかったキワの頭に何かが光臨! 台所でキヨシに命じて何かを作らせるキワ,その笑顔はなんかとってもたのもしい(笑).

終盤はもちろんオチまで.「ババア大歓迎!」とキヨシが祖母の指導でつくったパーティ料理に感動する妖怪ババア.その心遣いに対し,冒頭薫子が語ったのとはまったく別の過去が語られます.元は姥捨て山に捨てられ,その恨みから妖怪となった妖怪ババア.これまでも己の能力であちこちの人家に迷惑をかけてきたはずですが,ババアの正体を知りながらも食事をつくってくれたキヨシへの感謝は格別.「こんないい家族に出会えて!」と海外居候ロケのラストシーンのように号泣するババアに釣られて泣く母と妹.そして全員が口にしてしまったのは…友情のカレーならぬ祖母の犯罪的なまずさの料理.この「まずい」の表現ぶりは実写のはずなのに漫画みたいに面白い!
結局ババアには勝ったものの妖ラインが残ってしまうことに.妖怪ババアは決して悪い妖怪じゃないんですが,すでに霊に占拠されていた忌野家にさらなる住民が増えてしまう未来が確定.3話でようやくキヨシが開かずの間の石に言及したので状況は前に進んではいるものの,霊媒師の幽霊と同じく忌野家全体としては不審な未来しかもはや予測もできません.幽霊よりも画面映えする新しい住人・妖怪が何をやらかすのかを気にしつつ,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#78

「君にこの声は届いているの巻」

鬼神のごとき2人にゾフィス打倒の役目を譲り,月の光の石の破壊を最終目標として前に進むガッシュたち.彼らの前にはパティたちと…一度は彼らを助けてくれたはずのレイラが立ちふさがった.レイラの攻撃を受けながらも,彼女の心変わりが信じられない一同.強いレイラが敵に回ったままでは勝ち目もないため,もう一度落ち着いてレイラと話がしたいと考える清麿.そのためにはパティたちの妨害が邪魔ということで,ガッシュをパティの友達にすることでパティを仲間に引き込もうと考えた.しかし怖いパティの友達になるのがどうしてもできないガッシュ.周囲に押されてパティと友達になろうとするのだが,先走るパティが結婚にまで話を飛躍させてしまって交渉は決裂する.
再びガッシュたちの前に立ちはだかり,仕掛けようとするレイラ.彼女はゾフィスに,月の光が消えれば石に戻るのだと脅されていた.石に戻りたくなければ,月の光の石を壊そうとするガッシュたちと戦うしかない.精神的に追い詰められたレイラに対し,清麿はゾフィスは石化の能力を持たないから,レイラが石に戻ることはないのだと説明する.…しかし,レイラの心にかけられたゾフィスの呪縛は暗く深い.

石版魔物編も終盤となり毎回クライマックス状態の「ガッシュ」.今回は作画面が特に弱いんですが(苦笑)シリアスを基調とした感情中心で動きの少ない脚本を,構成だけで感動的に演出しきった演出がなかなかのもの.畳み掛けた上で至る終盤のシーンは,使い方が難しいボーカル曲を上手に生かしています.描かれるのは石版魔物編のメインテーマ.石版魔物の苦悩と救いを鮮やかに描きます.

前半は前回のあらすじから.たった1つ残った「月の光の石を壊す」という目的に向かって進むガッシュたちの前にはパティとビョンコ,そしてまさかのレイラが立ちふさがります.しかもパティたちを油断させて先に進ませてくれるわけはなく,レイラの攻撃は正真正銘の本気のもの.てっきり仲間になってくれたと思っていたガッシュたちにとってはあまりにも衝撃的な展開でうろたえる一同.攻撃の爆煙の影で倒れた柱に化けるキャンチョメ.無生物に化けるのは本当にうまいよなぁ.これまでの経緯を考えると不条理な展開に納得できない清麿は,どうしてももう一度レイラの話が聞きたいということでまずはパティたちをからめ手で排除することに決定.そして引っ張り出された主演男優ことガッシュ.「あいつらと友達になれ」という清麿の指示直後から緊迫した音楽がいきなり切れてギャグモードへ.
たとえ相方の言葉であってもパティの前に出ることを猛烈に嫌がるガッシュ.なんせこれまで理不尽な要求を突きつけた上にお断りするとこの世のものとは思えないものすごい表情でひどい目に遭わされてきたわけで,パティの天敵度合はナオミちゃんと同列です.ゆえにどんな敵を前にしても一歩前に進み出る雄雄しい主役も全力で尻込み.しかしそれを必死で周囲が説得し,不承不承交渉に出ることを承知するガッシュ.コーディネーターの清麿がパティに交渉を持ちかけ,「友達になってやるってー」「本当ー?」 反射で「ウ・ソ」をやりそうになる博士を止めるフォルゴレたちが愉快だ…(笑).さっきまでレイラのことに戸惑っていたとは思えないほどのふっきれたさわやか笑顔でガッシュをパティに売り渡そうとする清麿に,妄想が暴走して結婚にまで考えが行っているパティ.さすがに黙って売られていくわけにはいかないガッシュはやっぱり結婚拒否で,目の前には怒り狂うパティ,後ろには「男ならどーんと行け!」となおも売ろうと頑張る清麿たち仲間一同…ガッシュの逃げ場はもはやどこにもなし(苦笑)!
こんな茶番を再びシリアスに引き戻したのはレイラ.彼女はあくまでガッシュたちへの攻撃を宣言.ガッシュたち一同の最終目標である「月の光の石の破壊」はレイラにとって耐え難いこと.ゾフィスに「月の光から離れれば石に戻る」と吹き込まれていたレイラ.ゾフィスに従うことが間違っているという事実は,前回ガッシュたちが突入してきた時点で既に悟っていたレイラですが,それを知ってなおゾフィスに従わざるを得ないほどに,レイラの石版の千年は辛かった.ここまで月の光の石とゾフィスの能力について各所で確認してきた清麿は,レイラの今感じている恐怖がゾフィスによる精神支配にすぎないという確信度の高い推測を話すものの,レイラはそれを認めることができません.このあたり,ずっとないがしろにされてきた清麿の洞察力が,実に久しぶりに生かされてしまった非常に珍しいシーンです.

後半はレイラが呪縛を破るまで.ゾフィスの手の込んだ暗示と脅迫によって,月の光の中から出られなくなってしまったかわいそうなレイラ.頭では幻覚だとわかっていても,光の外に手を出すと手が石になったように見えてしまうという強力すぎる呪縛.レイラ1人ではこの呪縛から逃れることはできないと判断したのか,賭けに出ることを決意したのは清麿.本を博士に渡した上で丸腰でレイラの前に立ち,命をかけた説得に向かう清麿! 涙を流し,レイラを言葉と感情の力で動かそうとする清麿覚悟の特攻.「ありもしない呪いに縛られるな!」と珍しく凛々しいものの…レイラの幻覚が想像以上に深刻であることを知っていきなり変節するあたりがやっぱり清麿(苦笑).確かにレイラの命に関わりかねないので清麿が責任を取れるような事態ではなく,感情に支配され光の外に出ることを安易に勧めない点は良心的かも.
そんな清麿の言葉にとうとう動かされてしまったレイラは,怯え,悩み,泣き…暗示だと頭では理解しながら,しかし心や体では納得しないままで光の外に踏み出すことになります.暗示が解けない場合下手すればショック死してもおかしくない危険な状況にいるレイラ.苦悩する彼女の姿をパティたちに見せ,「どれだけひどいことがわかっておるのか!」と怒るガッシュ.目の前の哀れな光景に罪の意識ゆえに動けない2人の魔物.この呪縛は他の石版魔物にも(程度の差はありますが)かかっていたはずで,そんな石版魔物を利用してきたパティたちにとっては,2人の罪を突きつけられたかのような光景に違いなく.
光から出たレイラは幻覚の中で石になり,一人きり誰の言葉も届かず,自分の声も誰にも届かない暗い世界に落ちていきます.どうしても戻りたくなかった一人きりのレイラの世界を開くのは,誰かの涙と温かい手.レイラを闇から救い出してくれたのは…泣いているパートナー・アルベール.ゾフィスに操られ自由意志がないはずの彼に,孤独なレイラの声はちゃんと届いていました! 幻覚に打ち勝ったレイラはとうとうガッシュ陣営に本格参入…よかった! 本当に心強い仲間が最後の最後で増えました!

今回の戦闘では,月の光の回復ポイントを得た上に強敵のパティたちにその罪を自覚させることにまで成功.アクションはほとんどありませんが得たものが最も大きかった一戦が終了します.次回は最終決戦の地に踏み込む前にちょっとした?おちゃめが見られるのでレイラファンは見逃すな(笑).激戦に向かうまでの最後の小休止に違いない次回に続きます.

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ケロロ軍曹#29

「ペコポンスーツ危機一髪の巻」

(A)学校で芝居への出演を頼まれた夏美と小雪.小雪は歓迎し夏美を劇に引き込もうとするのだが,夏美には肝心の演技力が皆無だった.しかしそれを軍曹にバカにされた夏美は特訓の上で劇に出ることにする.マッチ棒積みによる精神力鍛錬やすももたちの演技指導の末,夏美はうまくはないが致命的でもない演技をなんとか習得することに成功した.

(B)ペコポン人スーツを普段着のように着こなすようになってしまった軍曹.しかし人目の集まる運動会や劇にまでスーツ姿で出てしまったことで,ケロンの存在に気がつくものも出てしまった.学校の超常現象同好会の3人組に目をつけられてしまった日向家.報道の自由を盾に日向家に不法侵入しケロンを探す3人組だがそれに対するケロン小隊はプロの手際を見せつけつつ,あっという間にアマチュアを捕えていく.

絶妙な手堅さでしっかり面白い「ケロロ小隊」.今回は軍曹のペコポン人スーツがらみの2本なんですが,なんといっても面白いのは前半.ここまでパロディとしてはガンダムや戦隊ものなど,基本的に男児向けコンテンツのパロディが主流だったのですが前半のネタは真正面から少女漫画の傑作「ガラスの仮面」(まだ未完).テイスト的にはいつもと差はないんですが,もしかするといつもとは逆に,父親よりも母親が笑っていたかもしれないな.
そんな前半は夏美さんにもだめなことがあるというお話からスタート.一見豪快そうに見えますが実はかなり人目を気にする夏美さん(たぶん性格的には冬樹のほうが豪快).ゆえに人目を無視して演技しなければならない劇は大の苦手のようで,周囲に迷惑が絶対かかるくらいのへたくそぶり.そんな夏美に比べると小雪の上手さはさすが.くの一ですから,状況によっては変装して敵のところにもぐりこまなきゃいけませんからね.軍曹が夏美さんの弱点をなじったおかげで,負けん気で劇に出ることを決めた夏美さん.で,なじった割には「演技」と効いて血が騒いだらしい軍曹,往年の名女優月影先生になりきった上で夏美を指導.この先生ぶりが…「であります」って語尾に本当に必要なのかどうか(苦笑).夏美にウェンディという仮面をかぶせるために特訓する月影軍曹.キャラづくりは完璧でちゃんと咳き込んでますよ!
夏美が受けた特訓はマッチ棒積みとかまとも?な演技指導など.ここ,ネタ元から特訓ネタを拾ってくる手もあったはずですが,それだと朝から濃い映像になってしまうので(苦笑)やめたようで.ドロロがトラウマにやられたり,すももやラビーを軽く登場させるサービス精神がうれしい.そしてさすが月影軍曹の指導を受けただけのことはあり,夏美さんの演技は一応見られるレベルに到達.
しかし,稽古ではうまくなっても本番はまた別の話.気合十分で仮面をかぶるはずの夏美さんでしたが…観客席にサブロー先輩を見つけてしまって大根に逆戻り.ドロロの前にある看板の「あけぼの食堂」とか地味にいいなぁ(笑).舞台の上で己の苦労が水の泡になる様子を見る月影軍曹,逆切れの高笑いの末に「夏美,恐ろしい子!」.ペコポンスーツを着用の上に舞台に飛び出し,オーバーな演技指導を開始する月影軍曹.さすがに我に返った夏美さんがいつものノリで投げ飛ばすと,見ていたスタッフ側が路線変更を指示.演技さえさせなければ夏美さんは理想の素材なので,アドリブ中心に切り替えたおかげで劇は結局大成功.割と配慮なく笑ってしまうサブロー先輩の様子を見ると夏美さんの思いはやはり届いていないようです.劇は成功したものの夏美は軍曹のペコポンスーツの使用を禁止して,次の話に進むわけです,…ラストの「見てください!」ってのもまたアレだ(苦笑).

後半.侵入する3人組の撃退戦と珍しくかっこいい冬樹が中心なんですが,ペコポン生活になじみすぎている軍曹のほうが面白いかも.特に素晴らしいのは冒頭のツカミで,ペコポン人スーツで普通にコンビニに行く軍曹の堂々とした街歩きっぷりが楽しい.都会の無関心さがあれば,よほど変な人がいても意外と見過ごされて暮らせそうなんですが…間違って軍曹が落ちたあたり,一瞬生首が落ちたみたいに見えてものすごくびっくりされそうなので注意.
軍曹のうかつすぎる行動ゆえに吸い寄せられた3人組のKGS(新聞部).間違いなく関係ある冬樹を捏造写真で揺さぶってみるものの,冬樹は意図したボケと人道主義でごまかし,さらに尖った裏桃華さんの乱入で追及は中断.「捏造」の表示や桃華さんの尖りっぷりが気持ちがいい.
軍曹は禁止されたペコポン人スーツで出歩いてしまったことがバレてさらに禁止に.もはや軍曹がケロロ小隊の存続よりもガンプラが大事なことは周知の事実ですが,それを逆恨みして立ち上がる八つ当たりの軍曹.
夜,新聞部の3人は日向家に不法侵入.警察に連絡すれば連れて行かれるぞ! 新聞部,日向姉弟自体に興味を持つ部員が2人もいるってことは,2人が特に日向姉弟の写真を集めていたがゆえにギロロや軍曹の存在が露呈した可能性もありそうです.謎の部屋を発見したリーダーですが…ものの見事にトラップにかかってクルル時空へ落下.待ち受けていたタママの嫉妬球はもちろんアレが元ネタですな.このあたりのアクションが無駄に立派で素晴らしい(笑).そして手術台に載せられた上に,不気味に共鳴するカエルども.クルルの実験用クリーチャーってあれギズモ?ファービー? KGSに精神攻撃をかけまくった一同に対し「もうそのくらいにしてやりなよ」と言うのは宇宙外交官の冬樹.さすがに彼の判断にはぬかりがなく,何もしなくても事後処理までばっちりです.

半年以上の滞在ゆえに,ケロンたちの存在が次第に周囲に漏れてきたようです.今回は見つけた側の信頼がなかったので大事には至りませんでしたが,もし信頼を得ているメディアが彼らを見つけて,さらに報道されてしまったときにはどんな事態が待っているんでしょうか.この切り口からは確実にシリアスな展開に持ち込めるはずなんですが…さすがにやらないかな(笑).もしやるならシリーズ終盤だろうなとか思いつつ,気楽に次回に続きます.

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陰陽大戦記#3

「気合を入れれば空回りの巻」

夜,高層ビルの一室.天流宗家が動き始めたことをミカヅチに伝えたユーマは,「俺にやらせてください」と天流宗家の打倒を申し出る.ミカヅチはそれを了承する.そんな兄の態度に泣くのはユーマの弟,ソーマ.父はミカヅチに殺され母も…と言葉をぶつけるが,ユーマは父が殺されたのは父のミスのため,そして母などはいないと言い放つ.
先の戦いのあと,リクが印を1つしか知らないことが判明.祖父の残したメモを頼りに,小木曽平に印探しに出かけることにする.その印探しになぜかモモとリナがついてきた.メモに従い山中の道祖神の指示通りに進んでいくリクたちは,眼下に大岩が見える高台にたどり着いた.そこでリクの持つドライブと道祖神が発光.輝く道祖神に従って光る道を辿るリク.到着したのは結局あの大岩なのだが,そこには新たなる地流の敵,ミササが待ち受けていた.

ようやく序盤の設定紹介も終局に近づいているらしい「陰陽大戦記」.闘神士はドライブで式神を呼ぶことができ,さらに印を切ることで式神に技を使わせることができる.闘神士には天流と地流という流派があり,リクはどうやら天流で,リクに仕掛けてきている連中は地流.式神は通常の人間には見えず,闘神士と巫女には見える…というあたりが基本設定.その脇で描かれているいろいろが今後のための仕込みなわけですが,今回は本格的な仕込みです.

前半.ビルの一室で面をつけて能を舞う誰かよりスタート.天と地を示す大極図の上で踊ってるってことは当然闘神の重要な関係者だと思うのですが,ユーマが報告したミカヅチとは体格からして恐らく別人のようで…いや,人ではなく式神なのかもしれないな.ユーマは仲間が行方不明になっていることと,天流宗家らしきリクを倒したいとミカヅチに願い出て了承を受けます.そんなユーマの後から同じ部屋を出て行く秘書…彼女が踊る影?
そして登場するのがユーマの弟,ソーマ.両親不在という主役に負けず劣らず,こちらもまた随分と大変な過去を抱えているらしいこの兄弟.父を殺した者の下で働いている理由が「食っていくため」というのがどうにも切実.そして2人の母は一体何がどうなっているのか? ともかく,こっち側はシリアスすぎて笑えません.
さて,ちゃんと笑える主役組では,リクが印を1つしか知らないことが今更判明.祖父が1つだけ徹底して教え込んでいたのか,それとも教えたけども「震坎兌離」しか覚えられなかったのか(笑).ともかく祖父のメモを発見したので,これに従って印集めを続けるというのが今後しばらくの展開となりそうです.妙に地に足がつきすぎている主役,「学校が休みで部活がないので暇だから」というどうにも腑抜けた理由で印探しに出るあたりが今時なわけですが,それに付き合うコゲンタは大変かもしれないな.そしてリクの家の外で,符を投げるバイクの男.
次の日,出かけるリクとコゲンタについてくるモモとリナ.タイのマタタビ風などコゲンタに対する愛をアピールしまくるリナに対し,モモは…思い切り感情は表に出ているんですが,リクが鈍すぎて気がつかなくてとっても気の毒.「なんで?」と聞かれたあとに,目を激しく泳がせ妄想にまみれたモノローグをころころ変わる背景の前で百面相しつつ大爆発させるモモちゃん.その感情の空回りっぷりが実に生き急いでいてよろしい(笑).電車に乗ってさらなる田舎に出かける一同,このあたりの風景は素晴らしくて,こういう空気感を感じられる画が,作品世界をよりリアルにするんだよな.現地ではメモに従って忠実に道祖神を辿るリクと,そのリクに付属しているコゲンタを忠実に追いかけるリナ,そして普通人としての判断で別の道にリクを呼ぼうとするモモ.…これ,3人の関係そのものかも.だとするとモモはやがて闘神に引き込まれていくリクを常に現実に引き戻そうとする役割になるんだろうか.
大岩の近くに辿りついた一同ですが,リクはドライブと道祖神が反応することで光の道を歩みます.結局ついたのは同じ大岩で印はまだ見つかっていないリクの前に,今回の敵・ミササが出現.

後半はまずは襲いかかるニュービーキラーのミササの撃退.闘神士は女性でもなれるようで,ということは今後モモがドライブを手にすることもあるんでしょうか.リクに近づくためならば機会さえあればなんでもやっちまいそうな気がするのですが….ミササが呼び出した式は甘露のコマキ.それに対しコゲンタを降ろすリク.リクが印を手に入れたと勝手に納得して戦いはじめるコゲンタですが,コマキの素早い動きで前回に引き続きまたも翻弄・反撃されます.新しい印が見つからず焦るリクの前で,コマキの氷珠施風がコゲンタにヒット.効果的な印を出せないために,倒れるコゲンタを見ることしかできないリク.ここでコマキが語った「とどめは直接攻撃でないと!」というのは今後も設定として生きていくのかな.となるとどんな闘神戦でも最後は直接対決ということになるので,見せ場や大逆転展開は作りやすそうです.そんなわけで間接攻撃ゆえにまだ生きているコゲンタの,「式神を信頼しない闘神士も闘神士を信頼しない式神も嫌いだ!」という言葉は彼の単純な性格ゆえの言葉か,それとも彼の過去にそれを言わせる何かがあったのか.その信頼に答えようとしたリクは,ようやく印がどこにあったのかに思い至ります.敵の必殺技に対しリクが新しい印「震離震」を切ると…コゲンタ,コマキの頬を軽く殴って攻撃を妨害.攻撃力は小さいですが確実に当たる技なのか,それともカウンター技なのか.ともかく当たったことでコマキの体勢を崩したコゲンタは,リクの「震坎兌離」を受け孤月拳舞を放ち,コマキの存在を粉砕して勝利.
勝利したにもかかわらず,折角見つけた実戦で重要な役割を果した技に対し「一番弱い技!」と怒るコゲンタ.最初から知っていて当然とか頼りないとまで言われ,相方の横暴ぶりにちょっと呆れるリク.コゲンタの場合は最初に必要以上にリクに対し信頼を寄せてしまうがゆえに,リクがその信頼に答えるほどの対応を見せないため怒る…って感じだと思うので信頼していないわけではないんだけどね.
やっと倒せてほっとしたリクたち一同の前に姿を現したのは,天流宗家を倒しに来たユーマ.「己の弱さを呪うがいい!」とまだレベル2程度の主役側に対し,ボスキャラクラスの強さを持つに違いないランゲツをぶつけます.同じ白虎ゆえか,千年の因縁を持つコゲンタとランゲツの邂逅.千年前にこの2匹が契約していた闘神士は,1話冒頭で描かれた過去の世界の誰かなのか.しかしコゲンタがいくら強くてもリクのレベルが低すぎてあわや大惨事…を救ってくれたのは謎の青年! ランゲツの大技を符で食い止めた上に,リクたちを抱えて爆発する空間から全速力で離脱する青年とその式神.
リクたちの命の恩人である青年は,天流の闘神士・マサオミと式神,青龍のキバチヨ.リクの仲間で祖父以外で最も現状について理解しているはずのマサオミですが…とんでもない質問でモモを翻弄するあたり,随分と茶目っ気溢れているようで(笑).ただし実際彼が何者で,どこまで信用できるのかは実はまだあいまい.彼が本当に信頼に足る人物なのかすらうっすらと疑いつつ,それでもようやく当座の導師&解説者が見つかったことを喜びつつ,次回に続きます.

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乳牛ストラップとか方針とか

気を抜くと文字で真っ黒になる間違ったブログ「R'sM」.お読みいただいている皆様にはご迷惑をおかけしておりますが,これがここの芸風なので諦めてください(苦笑).書いている本人すらトップページの文字を見て圧倒される場合があるため,たまに写真を投入しています.今回はこちら.昨日の空は撮りそこねたので変なものを.

最近買った乳牛ストラップとカリンバ.

食玩やおまけの類はアニメ関係じゃなくても好きなんですが,この牛ストラップは1つしか買わなかったことを後で後悔した逸品.小さい上に造形がしっかりしていて,支えなしに細い足で平面の上に立つ! サッポロ 北海道 贅沢ミルク&コーヒーの販促キャンペーンでついてたんですが,全6種類で実際に購入したのはホルスタイン種…どうしても見慣れている奴を手にとってしまうなぁ(苦笑).
その下にあるカリンバは組み立てキットを買って自分で組み立てたもの.カリンバが何かというとカリンバがすき!さんをご覧いただきたいわけですが,木の箱の上に乗った鉄の棒をはじいて音を出す楽器です.ものすごく単純な構造で,楽器なんかろくにやったことのない自分でもちゃんと音が出せるので面白い.テレビ見ながら指先でぽろぽろと音を出すにはいい感じ.
他にも家には変な組み立てキットが2つくらいあるんですが,1つは組み立て中,1つは箱から出してすらいないのでそのうち完成したらお披露目でもしようかと思います.
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取捨選択が大変でしたが,今期のレビュー方針を一応決めました.

  日 金色のガッシュベル!,怪奇大家族
  火 焼きたて!!ジャパン
  木 陰陽大戦記
  土 ボボボーボ・ボーボボ,ケロロ軍曹

週6本をレギュラーで書くのは初めてなので,どこまでやれるかわかりませんがこんなつもりで.つうかこのマイナーなサンライズ祭り状態は一体どうしたらいいんだ(苦笑).「怪奇」は1クールっぽいしなぁ.
「怪奇大家族」や「陰陽大戦記」の感想はAfter Dark, My Sweet.さんやゆかねカムパニー2さんに既に捕捉していただいておりまして,どうもありがとうございます.自分なりですが頑張ってみます.特別に書いた「KURAU」はへびのあし@ココログさんに喜んでいただけたので,ここの役目はまっとうできたに違いない.
今週末は遅れ気味ですが,「陰陽」「ケロロ」…という順番で消化していく予定です.
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来週「虎の門」で「しりとり竜王戦」放映です! 来週はとうとう「ボーボボ」も戻ってくるので一体どうやってさばいたらいいのかわからないんだけど(苦笑)ぼちぼちマイペースで書いていくしかないかな.

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焼きたて!!ジャぱん#1

「ゆったりしっかりまだ序盤の巻」

上京の日だというのにのんきにパンを焼く東和馬.完成したパンを抱えて姉のバイクで新潟駅へ.既に到着していた家族に見送られて東京へと出発する.米どころである新潟の米農家に育った和馬がパンづくりをはじめたのは10年前,6歳の頃.姉に連れて行かれたパン屋,「サン・ピエール」で口にしたパンの美味さに魅了されたのがきっかけだった.店主のパン作りを見ることになった和馬は,店主からご飯より美味い日本のパン,「ジャぱん」をつくりたいという夢を聞いた.しかしこのままではジャぱんどころではなく店が潰れそうだと嘆く店主のため,和馬は自宅でパンを食べてもらえるように祖父をパン好きにしようとする.姉と一緒に朝食をパンにしてみた和馬だが,祖父はどうしても納豆と味噌汁が食いたいと言い張り,その2つはパンにはどうしたって合わない.納豆と味噌汁に合うパン…そんなものが存在するのだろうか.

世の中に溢れるギャグ漫画の中でもかなり特異な芸風で人気を得ている「ジャぱん」がアニメ化.その特異すぎる芸風はこことしてはどうしても記録しておきたいところなので,序盤はそんなそぶりをまったく見せないんですが(苦笑)そのときが来るまでは頑張ってレビューしてみます.今回分はてっきり回想で流すかな?と思っていた部分なので1話分のエピソードとして作ってあって逆にびっくり.肝心のギャグに関しては…さすがにじいちゃんでは本領発揮とはいかない(苦笑).
前半は謎の闘争劇よりスタート.…ここ,なんか作画的にとてつもなく贅沢なことをやっている気がするんですが(笑)! そしてやたら気合の入ったねえちゃんのバイク爆走につき合わされる主役・東和馬.ここまで見た限りではごく普通のグルメアニメの導入なんですが,その後のオープニングがあまりにも今後そのまんまだったのでびっくり.てっきりもっと落ち着いたものにしてくるのかと思ったら,どうやら作り手はやる気満々らしいな.大丈夫かな.
旅立つ和馬はまだ中学を卒業したて.なんで中卒で和馬が旅立つことになってしまったのか…という理由が過去の回想で描かれます.10年前,朝食にパンを食べたい姉が和馬の口の中につっこんだ食パンからはじまる彼のパンの道.…本当に米どころではパンの人気がなかったりするんだろうか.姉ちゃんが和馬を連れてきたのは「サン・ピエール」.確かに形の魅力は,パンにはありますがご飯にはあまりないもので,これが今後の展開でも良いつかみとして機能するのです.食パンを顔に叩きつけるのはいただけませんが,本当に美味いパンならあれくらい一気に食べてしまうってところはわかる(笑).パンに興味を持った和馬は店長のパン作りを見学.ごくスタンダードなパンづくりが丁寧に描かれる中,店長の「ご飯は食べてうまい.パンはつくっていて面白い」という分析が楽しい.そして店長の夢見るご飯を越える「ジャぱん」.西洋文明から日本への食文化侵略で最も強力な武器・パンを迎え撃つ対抗兵器たる日本独自の「ジャパン」を作ることがフランス帰りの店長の夢.だがしかし店自体はすでに倒産手前の大ピンチ.ここで割と単純な和馬,まかせろ!と祖父をパン好きにしてここのパンを家族に食べてもらうことを決意し,今回落とすべきターゲットが決定.
ターゲットである和馬の祖父ですが,米好きの彼にパンを食べてもらうためには納豆と味噌汁に合うパンが必要になります.これで今回の課題も決定.あとはどのようにそれを解決するのかと,そのパンを食べたターゲットのリアクションがどうなるのかだけです.

後半は課題解決編.戦後の苦しい時代から米を頑張って作り続けてきた祖父に食わせるには,納豆と味噌汁に合うトーストがどうしても必要.この課題をなんとかする方法をすぐに思いつくあたりはさすがはサン・ピエールの店主.和馬は店主のアイデアと己の愛情をあわせ,はじめて「ジャぱん」を作り出すことに挑戦します.前半で示された材料通りですが牛乳のかわりに別の液体を加える店長と,それを生まれ持っての暖かい手でこねる和馬.…見た目はさっきと同じ食パンが完成.しかし同じでは良いリアクションが取れるわけがありません.実際に祖父に無理に食わせると……さくさくと食べる! 祖父は納豆と味噌汁とパンのハーモニーに映像として溺れます.「味っ子」を彷彿とさせる映像ですが,この作品が次回以降に目指していくのはこの先にあるものです.
ターゲットは見事に撃破.しかし時はすでに間に合わず閉店・廃業するサン・ピエール.自分のアイデア以上に和馬の「太陽の手」を誉める店主.この戦いで踏ん切りがついたのか,さびれた店でパンを食べてくれる人を待つのではなく,己のこれまでのキャリアと誇りをかけて東京に一か八か出てみることを決意します.「フランスには大切なものを置き去りにしたけれど」って店主の一言は今後のために拾っておきましょう.そして,「ジャパンを追い求めていたら」と和馬との未来の再会を示唆する店長.
時は現在へ.あの1号からから55号まで「ジャぱん」試作を重ねてきた和馬,これから先は東京の「パンタジア」で腕を振るうのか…と思ったら5分遅刻の5点減点で,この作品の重要なターゲットであり真の主役の1人が登場! ルーズなことが大嫌いで気難しい審査員,黒柳.確かにこの役は今後子安でないと無理な状況が頻出しますんでキャスティングとしては間違ってない(笑).最後のパン豆知識での口調がなんかあいつっぽいなぁ(苦笑).
今後,明らかに漫画という媒体に特化している原作のギャグをどうやって映像化していくのか.画の派手さよりは間の取り方や苦しいこじつけをどう苦しそうに見せるのか,さらに明らかに外したとしてもいけしゃあしゃあと芸をまっとうできるかなど気になる部分はまだまだ満載.脅威のリアクション芸がいつから見られるようになるのか…というか本当に笑えるように映像化できるのかを不安まじりに楽しみにしつつ,次回に続きます.

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10月開始新番組初回チェック(2)

10月新番組の初回印象…とか書いてももう2話目に入っている奴がほとんどになってしまいましたがそれでも記録.残り半分.キッズ・ギャグが専門で,燃え萌えは後回し.

△→△ スクールランブル
確かにくすくすは笑えるんですけども…うーん.1話を見た限りではあまりにスタンダードすぎて書かないと我慢できないほどのテンションには至りませんでした.播磨一人ではアクが足りない.ある意味異常な「マガジン」の中では独自性があるのは間違いないんですが,周囲が普通になってしまうとどうだろう.

○→○ BLEACH
オサレはオサレなんですが,思った以上にこの時間帯の視聴者の好みに合った作品に仕上がっていて面白い.全体的なデザインや夜の風景の色合いが気持ちがよく,キャラも動かすのに適したデザインになっていて画面映えよく,小気味良いアクションも好みです.長期シリーズになりそうですが,どんな風に品質を維持するのかも見所.

-→△ tactics
1話完結の退魔師&妖怪もの.ほの暗い雰囲気の物語で放映時間帯にはきちんと合ってるかな.話は他愛もないですが,キャラがわりときっちり立っているので見ていてストレスがありません.だらだら見てしまうなぁ.

-→○ 岩窟王
色とパターンの氾濫する画面に,古典を原作とした先の見えない物語.最初は面食らったんですが決して画と話の相性は決して悪くありません.完結し高い評価を受けた過去の優れたテキストを,もしうまく翻案し十二分に消化することができれば本当に面白いものになりそうなのでかなり楽しみにしています.

△→○ BECK
題材としての難しさが予測されていたので不安だったのですが…おお,ちゃんと「BECK」になってますよ! ディフォルメされてなおかつリアルなキャラと背景.その世界の空気が漂ってくる画.作品のキーとなる英語もしっかり正面から描いているから,残る課題は歌だけなんですが…早く聞きたい!

◎→△ リングにかけろ1
地味な技習得および溢れる家庭内暴力をどうするのかと思っていたら,いきなりすっ飛ばしてびっくりだ(笑).冒頭から名シーンてんこ盛りで明らかに原作既読者向け.というか原作を読んでいることが絶対条件だなぁこれ.車田イズム溢れる作品の再構成っぷりは決して悪くないというかやりすぎてて面白いんですが,気になったのは実は画.車田氏の絵には近いんですが,動かしたときに崩れが目立ちます.キャラデザインの段階で,一度全身を立体として再構築しておくことが必要だったんじゃないだろうか.

-→△ ローゼンメイデン
…もうどんな言い訳のしようもないくらいにものすごく「ガッシュ」(笑).画は美しく声優さんの演技もしっくりと世界観に合ってます.突然やってきた人外の存在のおかげで,少年は人外の戦いに巻き込まれていろいろとひどい目に遭うんだろうなぁきっと(苦笑).ジュンも清麿も同じ中学2年なんですが,これはジュンが幼いのか清麿が老けているのか判断に迷うところです.

-→△ 舞-HiME
これだけは2話目より.自分の方向性とは合わないだけで,普通によくできたアニメなのではないかと思います.溢れるキャラも生き生きと動き,「HiME」というハッタリもしっかり映像化されそう.基本的にこの学園の箱庭世界の中だけで話が展開するんだろうか.それともどこかの段階で箱庭から出ることになるのか?

書けそうなのはこんなもんですね.事前情報のみの状態と実際に動いているものを見た後だと,期待度はそれなりに変わってきました.かなり期待していたものにちょっとコケたり,様子見のものに心を奪われたり.レビューには至らないんですがここまで上げた作品と書いていない作品のいくつかは,この先もしばらく追いかけてみようと思います.

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陰陽大戦記#2

「どんどんどんどん増えるぞ設定の巻」

夜.ドライブを手にした逃げる男.後ろから追うのは赤い髪の少年,ユーマ.ユーマは鬼門について問いかけるが男は返答せずに式を呼んで戦いを挑む.しかしユーマの強大な式神・白虎のランゲツが相手では勝ち目などあるわけがない.式を失い逃げる男.そのかわりにこの場に来たのはユーマの仲間,ウジヤマ.同じく仲間であるヤマセが天流宗家の手がかりを捜すうちに姿を消したと聞き,ウジヤマにヤマセの捜索を命じるユーマ.
先日のヤマセとの戦いで気力を使い果たした祖父は病院に入院し眠り続けている.そして戦いの中でリクが契約した式神・コゲンタは幽体のままリクにまとわりつき,何も知らない上にかなり忘れているリクのボケにツッコんでいた.式神と闘神士の契約の話の最後でコゲンタはリクをおどかし,リクは気絶する.
次の日.いつものように学校に行くリク.しかしコゲンタがついてきて授業中の出現に驚くリクに驚くクラス.式神は闘神士と巫女にしか見えないので本来はリクにしか見えないはずだったが,なぜか同級生のリナにはコゲンタの朧な姿が見えていた.一刻も早く修行して印を捜してほしいコゲンタに対し学業を優先するリク.その上リクは入院した祖父の世話もしなければならない.祖父の着替えを捜すうちに闘神符と古文書を見つけたリク.読めないので先生に見せてみると,先生でも簡単に読めるようなものではなかったらしい.

まだ世界設定の説明中で本格的な物語の起動には至っていない「陰陽大戦記」.前回で舞台と主役の身近な人物と戦い方についての説明が終了,今回は敵側や学校の面々や戦う目的などをさらに説明でキーワード満載.情報量がかなり多くぎっちり詰め込まれているので,ターゲットの子どもが今回だけで全部を把握するのは難しいはず.ただし主役のボケが意外に深刻であることが判明したので(笑)今後もことあるごとにボケのおかげでおさらいされていくんじゃないかな.

前半はまず敵側のご案内.地流の闘神士・赤い髪のユーマが襲っていたのは名もなき天流の闘神士.ユーマが鬼門についての情報を集めていることや彼が使う式の白虎のランゲツがものすごく強いことを戦いの中で表現.ランゲツの毛の模様は白黒逆転してますが「白虎」は属性名なのかそれとも本来は白虎で配色が逆転していることに意味があるのかは不明.天流の闘神士は式を破られ,前回のヤマセと同じように呆然として退場していて,このあたり後でコゲンタが語る「死ぬほど悲しい目」に会っているようなんですが….そしてやってくる今回の直接の敵,ウジヤマはヤマセに比べるとそのまんまな悪役顔.彼らの上にいるらしい「ミカヅチ」やヤマセが調べていた「天流宗家」と重要語句らしいものが並びますが,先々もう一度説明してくれるはずなので頭の片隅に置いておく程度でよさそう.
さて,主役たるリクの現状なんですが,戦いの末祖父は入院,眠りっぱなし.その病室でなぜか漫才しているリクとコゲンタ.気力について説明できないあたりはコゲンタも賢くはないわけですが,前回自分がやったことを完璧に忘れているリクは視聴者以下です(笑).いろいろありすぎて覚えられないってのはわかるし,子どもが途中から見てもわかりやすいようにボケが1人どうしても必要なのもわかる.でもなぁ.コゲンタによれば「式神は契約に従って戦い,闘神士は式神のために修行して隠された印を捜さなければならない」らしく.さらに式神が負けると闘神士は…死ぬ.嘘.コゲンタの小粋なジョークにリク気絶.前回お前が倒したヤマセは死んでなかっただろうが(苦笑)!
次の日からはリクの式神つきの日常生活開始.「式神は闘神士と巫女にしか見えない」ということでコゲンタはリクにしか見えない予定.コゲンタはやかましいので今後のリクの(傍から見ると)独り言はかなり悪化しそうです.早く修行してほしいという己の気持ちだけをひたすら押し付けることしかできないコゲンタと,自主的に動くのが苦手そうで手堅い人生設計のためにも学校にいたいリク.学校の下りでも古文書の下りでも,無茶な要求を突きつけるコゲンタにリクが現実的な妥協案を提示するというのが基本解決パターンになるのかな.
リクの周囲に集まってくる仲間候補として,粗暴な香美屋(カミヤ)リュージが前回に引き続き登場.強面ですがリクの「両親いないから」という言葉にちょっと優しくなるあたり,悪い奴ではないんだな.ただしなんだか台詞は恥ずかしい.「野菜食えよ」って口癖か? 幼馴染のモモはもちろん仲間のはずですが,リクは自分でも把握しきれない状況をモモには相談しないまま.古文書を預かった先生もリクの問題に関わっていくんでしょうか.そしてもう一人が,同級生のリナ.一人だけ不審な行動をとってます.

後半.膝に鞄をぶつけつつ,様子のおかしいリクを心配し妄想して様子がおかしくなっている(笑)モモの前を通り過ぎていくリクとそれを追いかけるリナ.リナの行動の理由を勝手に曲解した上で放ってはおけず2人の後をつけていくモモ.そんな2人を発見してしまったのがウジヤマの式神・ムミョウでぞろぞろと列が完成.闘神士はもちろんなんですが巫女もまた珍しく重要な存在のようです.少女2人を意図せず引き連れた幸せ物のリクは例の隠された神社に向かい,ウジヤマがモモとリナに声をかけることでまず3人が鉢合わせ.ヤマセがどうなった聞こうとしてもモモもリナもほどよくボケていて,それに苛立つウジヤマ,自分の式のムミョウを降ろします.ここでさっくりリナは気絶.そうできなかったモモは覇気のないリクが気合の入ったバンクでコゲンタを降ろすところを目撃.降りた式は巫女でなくても見られるという事実よりはむしろ,リクの秘密を共有したはじめての他人がモモであったということがここでは重要なんですが…リクがその重要さに気がつく日は来るんでしょうか(苦笑)?
「白虎」はコゲンタであってもランゲツであっても他の式神にとっては恐怖の対象.しかしどんな強い攻撃も当たらなければ意味はなし.コゲンタが襲いかかってもなぜかムミョウには当たらず,別の方向から攻撃が来る始末.3度の攻撃を無駄にして,しかも震坎兌離以外の印を知らないリクゆえにコゲンタ大ピンチ.別の印を入れろと怒鳴られたリクが小さな声で入れた印は「キンコンカン」でそりゃだめで(笑)この作品,今後笑いとシリアスをどんなバランスで混ぜ込んでいくんだろう.
技を当てられないコゲンタに対し畳みかけるムミョウ,必殺の「借火鳴響音波」を発動,赤い灼熱の結界がコゲンタを包みます.ところがここでいきなり自分から冷静に考え始めたリク.落ちた影とこれまでの攻撃と結果について判断し,敵の本体は別の場所に居ると推測.ムミョウが「昼は不利」と言っていたのは日で影が落ちるからに違いなく.ここ一番では腹の座るタイプらしいリクはコゲンタに実体の場所を指示し,攻撃にようやく成功! 表には出ていませんでしたが内心怒っていたのか,最後の一撃のみは別人のような気合と生き生きとした表情で印を切るリク,そしてコゲンタが必殺技でムミョウの存在を粉砕.
幼馴染で意識し初めた相手の凛々しい戦いぶりを目撃してしまったモモ,真っ赤.何かのフラグが立ったなこれ(笑).さらにリナが見つめていたのがコゲンタであることも判明して一件落着? そんな一同を木の上から監視している謎の式の存在やリクと天流宗家の関係など,問題は解決されないまま,次回にはもうユーマがリクに襲いかかるようです.確かにキッズ向けは早めに設定説明を終了させることが客を逃さないために必要なのは間違いないんですが,時間短縮のために通常の倍の要素を無理やり1話の中に突っ込むってのはさすがにやりすぎでは(苦笑).猛スピードで展開する暴風の如き物語に振り落とされないよう注意しつつ,次回に続きます.

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怪奇大家族#2

「オサム,後ろ,後ろー!の巻」

幽霊や超常現象に対し恋慕のごとき憧れを抱く父・オサム.幽霊を見た人ををうらやましく思う始末だが,まったく霊感がないのでいくら幽霊がうろうろしていても見えはしない.
次の日.日中であってもオサム以外は心霊体験を味わっている忌野家.子どもの霊に階段から突き落とされる妹,台所でポルターガイスト現象が発生していて便利だった母,祖父に供えたまんじゅうが(自分で1つ食べたので)1つ消えた祖母.ラストはともかく,心霊現象はあるとキヨシが昨日の夜中の現象について説明.女に腹の上に乗られた上に大量の水と魚を布団の上に吐かれたわけだが,それをあっさりおねしょ扱いされて信じてもらえない.
そんなのんきな忌野家のただならぬ気配に気がついた通りすがりの霊媒師・十中八九郎が訪問するものの信じない妹に話も聞いてもらえない.一方幽霊の存在を家族に信じて欲しいオサムは,戸棚の中から何かを取り出した.

ユーモア溢れる「一度は見てみたい」幽霊ネタをリアルな演出で小粋に飾る「怪奇大家族」.導入ゆえに説明部分が大目の1話に続き,今回からはいよいよ1話のフォーマットが見えてきます.初回にこの家を訪れたのは忌野家でしたが今回は霊媒師.この調子で毎回家に外部からの訪問者が訪れるという形で続くんでしょうか.
序盤,いい大人のオサムがいきなり心霊本を音読しているという素晴らしい幕開き.その上「いいなあFさん!」ってうらやましがる一言に大笑い.その父が会いたくてやまない幽霊さんなんですが,実は部屋一杯にうようよ.完璧に「志村後ろ」状態の父がどうにも面白い.この幽霊さんたち,きっと父が会いたがっているから行ってみたけど見えなかったに違いない.怖いけどいい連中かも.
忌野家ではキヨシだけが霊能力に目覚めているため幽霊がよく見えてますが,父以外の家族も能力自体はあるのでしっかり霊障を受けています.階段の上から突き落とされるなんてのは当たり所が悪いと大人でも死ぬのでかなり危険な悪戯ですよトシオ(仮)君.父がトシオ君について説明してくれますが素行も相まってまったく信じてもらえない始末.日常的に霊の被害を受けているキヨシとしては家族には信じてもらいたいところなんですが,母も祖母もボケキャラゆえに話が通じない.母のポルターガイストに対する,ミキサーとか回してくれて「便利」って評価はどうだろう(笑).祖母の前からまんじゅうが1つ消えたのは,自分で1つ食べたことと皿から1つ消えたことの関連性が頭の中で消えているのか,それともわざと遊んでいるのか.そして気の毒な主人公のキヨシは,幽霊と自分がともに苦しい霊障についてきっちり説明.上に乗った幽霊と下で乗られているキヨシが両者ともに「苦しい」と言い合うのがとても面白い.水だけでなく魚まで吐いた女幽霊ですが,魚が喉に詰まって苦しかったのか,魚には実体があるのかないのか.謎は深まるばかりですが布団が濡れた原因をおねしょと断定されるキヨシ,霊よりもむしろ家族の方がタチ悪い可能性があるくらいにとても気の毒(苦笑).
そんな忌野家に通りすがりの霊媒師(僧形)・十中八九郎が訪問.が,いきなり妹にシャットアウトを食らいます.そして家族に信じてもらえない(実はキヨシは信じてる…というか実際に見ているんですが)オサムは独自の行動に出ます.

幽霊に塗らされた布団を部屋でドライヤーで乾かす可愛そうなキヨシ.ものすごく不本意そうな表情が抜群です.アサミさんはすっかりキヨシの部屋に居ついてしまったようですが,自分の口から床に垂れた血をあわててティッシュで拭いてます.部屋に遊びに来た彼女がこぼれたジュースを拭いているんならもっともっと幸せなはずなのに! 同じ夜に妹は台所で幽霊らしきものを目撃.強がりながらも怯える妹ににたりとする父.妹は結局眠れない一夜を過ごすことに.
そして次の日.ほぼ留守の忌野家に気合を入れてやってきた霊媒師を迎えたのはおばあちゃん.この家は霊の通り道である霊道3本の交差する上に立っているのだとすごい解像度の地図を見せて説明する霊媒師.そして「この家は呪われています.いずれ大きな災いが!」ぽっくり亡くなった祖父と同じことを言いつつ,霊媒師は祖父と同じように家中を巡り,彼らしく悪霊退散と符をばらまき,やがて元凶の地下の開かずの間に近づきます.結局妖気が強すぎて近づけなかった霊媒師は出直すと祖母に言って家の外に出ると…いきなり轢かれて死にましてわあびっくり! あまりに意表をつく展開に驚く視聴者の前でぼよんぼよんと揺れる乳の意味がまったくわかりません(苦笑)!

終盤は帰ってきた妹よりスタート.そのへこみぶりにご満悦の父ですが,駄目押しの超常現象を起こしたら父のいたずらがバレてしまいました.なんせキヨシは本物が見えてますからね(苦笑).リモコン遠隔操作で幽霊を演出するその情熱は確かに別の方向へ向けるべきなんですがそれはともかく.この一件で今後ちょっと無茶な超常現象が起きても家族は父の仕業だと考えてしまいそうで,案の定直後に幽霊の皆さんで頑張って起こしたポルターガイスト現象を父の仕業とあっさり断定する家族.キヨシのカウンセリングですっかり好意的になったのか父に協力してくれるあたりはやっぱりいい連中らしく,「幽霊はいるんだ!」と泣く父を慰める幽霊の皆様方.
なんだかよくわからないうちに家族の危機?を救ったらしいキヨシですがここまではプロローグ.なんせ祖父の後ろには変な石が意味あり気に飾られてますし,車に轢かれた霊媒師も霊になって家に居つくつもりのようで…この家はどうなってしまうんだろう.そしていきなり空を見つめておかしくなる祖母! それにうろたえる(笑)霊媒師の霊! 祖母は一体何に反応しているのか.家に何かが近づく気配があって引っ張ったまま終了なわけですが,結局またこいつも次回終了時にはこの家に居つくことになるんでしょうか.次回に続きます!

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金色のガッシュベル#77

「乱入・蹂躙・殲滅の重力の巻」

卑劣なるゾフィスの前に立ちふさがるのは,黒い魔物と白いドレスの本の持ち主…ブラゴとシェリー.突然登場したブラゴの姿に驚き怯えるパティたち.2人の登場でガッシュたちは命拾いするが,シェリーは久しぶりに再会したガッシュたちに対し「邪魔なの」と言い放つ.ブラゴの呪文でガッシュたちを遠くにふっとばし,地面に線を書いて「こちら側には来ないことね」と言い切った上で大量の石版魔物たちを叩き潰し始める.
石版魔物のどの距離のどんな攻撃も通用しない強すぎる2人.ゾフィスの指示も空中からの攻撃も全て役に立たない.鬼神の如き2人の姿を見つめるしかないガッシュたち.あれが彼らが王になるために越えなければならない壁だ.やがて人間だけをガッシュたちのいる線の向こうに吹き飛ばしたシェリーたちは,地を穿つ大技,バベルガ・グラビドンを放つ.一度に石版魔物を消してしまったブラゴ.シェリーは仇であるゾフィスに優雅に再会の挨拶をする.

高まるテンションとともに終盤戦の舞台準備が続く「ガッシュ」.今回は例の2人が主役の座を奪っていく(笑)という回なわけですが,その盛り上がりを十二分に伝えるためか最強に近いスタッフが集合.画も脚本も視聴者を引き込むのに十分な素晴らしい出来で,笑いながら燃え感動しながら笑えるという「ガッシュ」の良い面が十二分に発揮されている,当たりの回です! 特にシェリーの暴れっぷりは映像として物凄い.

前半は,絶体絶命の危機に陥ったガッシュたち一同の前に登場するおっかない2人ことシェリーとブラゴ.さすが仇敵ゾフィスを目前にしただけのことはあり,ブラゴよりもシェリーが怖いのなんの(苦笑).そしてシリアスのプロである2人の登場ゆえか,それとも緊迫した雰囲気にもう耐えられなくなったのか,これまで一手にシリアスを担ってきたガッシュたち一同がいきなり笑いを取りに行きはじめて大笑い.駆け寄るガッシュが清麿の頭に激突してみたり,舐めまくるウマゴンにサンビームがあわてたりと…主役チームがそんな態度でいいのか?
偉く高いところから飛んだ割に普通に着地するブラゴとシェリー.恨みゆえに鍛え上げられたシェリーの身体能力は人間の限界を既に超えている感が.呪文を使い尽くした主役組への挨拶もそこそこに,シェリーは弱っている一同を問答無用で呪文で吹っ飛ばし,さらに説明をする暇などないとばかりに杖で床に線を描く乱暴ぶり.彼女を目前にした清麿の「おおお」ってなうろたえっぷりがもう情けない(苦笑).「生きていたければこちら側には来ないことね」とまで言い切られ,完全に主役の座は彼女のものです!
仇敵に出会ったのはゾフィスも同じこと.標的をシェリーたちに切り替えて石版魔物をけしかけます.「相手をして差し上げますよ」なんて言ってる割には攻撃には加わらないゾフィス.襲い来る石版魔物を前にしてのシェリーとブラゴの短い会話ではブラゴとシェリーの関係が見事に逆転してますね.そして始まる白と黒の輪舞.相手を見もしない完璧な連携が展開.石版魔物の強呪文2発を一撃で沈めるブラゴの術.さらに近距離攻撃をシェリーに仕掛けても常人を越えた体術で通じず,全方位に対し隙のない2人は石版魔物を蹴散らします.憤るゾフィスが数で潰せと指示しても,ブラゴの凶悪な戦闘能力以上にシェリーの身体能力が人間離れしていてかなうわけがない! 避ける方法のない上空からの攻撃すら同士討ちにしてしまうという恐ろしさ.このあたりの画は痛そうなんですが見とれるほど素晴らしい.
この阿鼻叫喚の絵図を清麿はガッシュに「よく見ておくんだ」と促します.いつの日か越えなければならない2人の壁.もちろんガッシュたちの壁ではありますが理想像ではないはず…狙ったように敵の技に当たる清麿にあの避けっぷりは無理だ(苦笑).レイス連打で人間を線の外へ弾き飛ばし,ギガノレイス以上で魔物を止めていく2人.この畳み掛けるような呪文の発動ぶり,声と映像の勢いがぴったりと一致して気持ちがいい.そんなシェリーたちの狙いとただならぬ気配にも気づいた清麿,「皆,伏せろ!」と絶叫.直後に広範囲を穿つ重力技のバベルガ・グラビドンが魔物もろとも遺跡に炸裂! 魔物へのダメージに本が燃え上がってますがこれはアニメ独自かな.「ボンジュール,ゾフィス」ってなシェリーの優雅なご挨拶が恨みてんこもりで心底怖い.

後半はシェリーたちとの別れ.最強の大技・バベルガ・グラビドンで数十匹の石版魔物をいきなり消したブラゴとシェリー.ゾフィスを挑発の上,ココを助けるためゾフィスを追っていくことに.「私たちにまかせてもらいます」と途中からきたシェリーたちにラスボスの打倒をいきなり奪われてしまうガッシュたちはさすがに抵抗.ゾフィスへのガッシュたちの怒りはそれなりに熱いので,簡単に役割を放棄できないためシェリーと対立する下りは当然で自然.そんな若者連中の対決心に水を差してくれるのがシェリーの叫びと大人のサンビーム.この状態では足手まとい以外の何者でもなく.それなら当初の優先順位の通り,「月の石の破壊」を目指すべきだと的確な指摘.頭が冷えた清麿は悔しいガッシュを慰めつつ,月の石に向かうことを了承.無理やり感動的なシーンにしている感じがありますが(苦笑),それでも慰める清麿の兄貴ぶりが珍しくかっこいい.最悪の状況は回避され一同は再び別れることに.「来る頃には,ゾフィスは消えている」というシェリーの必殺宣言でこれ以上のガッシュたちの介入は完璧に拒否されましたが,清麿たちの怒る気持ちは(否定する言葉がなかったので)持って行ってくれたようです.そしてシェリーたち去りしあと,入り口に行けなくなっている一応主役組の皆様…どこまでもかっこ良くいかないのが彼ららしいんだよなぁ(笑).
なんとか入り口を見つけて遺跡の中に入った主役一同.待っていたのはパティとビョンコですが…あのおっかない2人に比べるといくらパティが怒っても圧迫感を感じません.術なしの大ピンチでもビョンコが合間で笑いをとっていくので悲壮感なし.心の力が戦術を左右し勝敗を分けるため,精神的に安定しているというのは非常に重要なんですが,これまでの戦いと違って感情的になっているのはパティ側ですね.その上キャンチョメたちも合流の上に参戦!…月の光にあたる一同がどうにも間抜けなんですがそれはさておき.キッドが去っても博士の檄のおかげで精神的なダメージは軽減.精神的にはかなり良い状況でさらに体力を回復させようと光の下に向かったガッシュたちを迎えるのはあのレイラ.しかし,敵ではないはずなのに,こちらに向かって攻撃を!

ここ最近は本当に気合の入った面白い回が続いてますが,特に今回は「ここまでやるか」と呆れるほどのものすごい気合の入った1話でした.確かに,ここでシェリーを獰猛にかっこ良く描いておかないと,ゾフィスを倒すという重要な役割を譲らざるを得ない主役組の心境がわからないですからね.それに比べると主役組は基本的に面白いんですが…次回はアクションよりは間と笑いと情感が勝負の一話となるはずで,ここまでの激しい展開をどう緩めて再び加速するのかが課題です.石版魔物編のメインテーマがはじまる次回に続きます.

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ケロロ軍曹#28

「純真無垢にはかなわないの巻」

(A)ケロロ小隊の侵略予算の半分を費やした気象操作衛星「こまわり」の力によって積雪50cmに達した朝.都市が自然災害,特に雪に対し極度に弱いことを利用して混乱に乗じ侵略作戦を実行する予定のケロロ小隊だったのだが,玄関出た直後にずっこけてその寒さにもやられ,計画を断念する根性なしの軍曹.それはあまりにもったいないとギロロが主張し,雪上特別訓練をしぶしぶ行うことになった.折角だから公式ルールをアレンジしてやろうと冬樹が提案し,桃華や小雪たちも呼んで2組での雪合戦をやることになる.そこはライバル心と下心に溢れる白い戦場であった

(B)「陰湿,陰気…」等と冒頭からナレーションされたクルル曹長.それが気に入らなくてついつい仲間たちに嫌がらせ.怪物を不法投棄したりゲームソフトを改造したりスポンジを変形させたりゴキブリホイホイを設置したり花柄にしてみたりルームランナーを高速回転させたり人食い植物を放ったりともはややりたい放題.なんとかしてくれと被害を受けた一同は軍曹に直訴.面倒なのでのらりくらりとかわす軍曹だが,自分のガンプラまでいたずらされていたことを知って激怒.一同とともにクルルの元へ向かう.

マニアックな素材で子ども向けの王道をなおも歩む「ケロロ」.すっかり手馴れた様子で今日もお約束を展開です.前半はちょいと季節を先取りしすぎた感がありますが,まさか放映日に関東を台風が襲うことになるとは(苦笑).ただし見所はやはり後半.これまで裏方を一手に引き受けてきたクルルの不思議なトリックスターぶりと敗北ぶりがとても面白い.
前半は雪を降らせるケロロ小隊.気象をコントロールする兵器なんてとんでもないものを作った上に設置まで完了していたクルル,恐るべし! これがあれば地表で災害起こし放題.災害まで行かなくても少しだけ平均最高温度を上げたりするだけで地表の食料事情が変わってくるという超兵器.ケロン人向けには侵略したい地域を梅雨にして,戦闘員の能力を引き上げるってのもよさそうで.しかしその本当の価値まではわかっていないらしく,とりあえず雪で街を麻痺させてみることにした軍曹.確かに関東以西では雪での麻痺っぷりはむしろ面白いですからね.しかし軍曹,作戦開始前に転んで寒さに自爆.都市機能と一緒に寒さで麻痺したのは軍曹だけのようで,ケロンはカエルの割に寒さには強いようで.いきなり高額な衛星をそのまま使いもせず放置しそうな軍曹に突っ込むギロロ.確かにあのまま放置なんかしようもんならもったいないおばけが(笑).
来るべき第2回雪作戦のために雪上訓練を開始するケロロ小隊.防寒用装備らしいものは軍曹のマフラーとモアさんの冬服くらい.雪合戦の開始にあたっていつ使うのかわからない謎の豆知識を披露しまくる冬樹がらしくて良い.分けたチームは赤が夏美・モア・軍曹・ギロロ・ドロロ.白が桃華・冬樹・小雪・ポール・タママ.このままでは赤の戦力がかなり充実していることを看破したタママは罠を仕掛け,夏美が人質役になって無力化されるように仕組みます.さすがは腹黒.戦いはもうはじまっているのです! 闘う前から熱く火花を散らす目の鋭いギロロとポールが互いのチームのエースで,白の人質は桃華が冬樹に助けられる喜びを味わうために就任.
試合が開始されるといきなりタママが先走った上に軍曹に敗北.頭は回るんですが精神的に不安定すぎるのは致命的です.タママを排除したものの隙だらけの軍曹に襲い掛かるのは敵チームエースのポール.それをドロロバリアーで防ぐ軍曹と,昔から利用されていたドロロがともに素晴らしい(笑).その上結局ポールに負ける軍曹,ドロロの犠牲がいきなり無駄になり,ドロロのすねる演技がいい大人なのに愛らしい.敵本陣に攻め込むポール,このまま勝つはずが…隠れていた赤のエース・ギロロがいきなり襲いかかります! このあたりのマトリックス避けっぷり,大人視聴者にとってはもっともっと濃い描写が本当は欲しいところなんですが(苦笑).白い戦場で展開する凄まじく高レベルの闘い.子どもの遊びに大人が本気で入ってくると実は迷惑だったりするので,2人の世界に入った戦士を誰も止めはしないのでしたとさ.そしてしもやけがかゆいことよりも,ケロンたちが普段から全裸だったという当たり前ではあるんですが衝撃の事実が印象に残りまくりです.

後半は冒頭のナレーションに突っ込むあたりから開始でさすがはクルルの主役回.ナレーターいじりはメタネタの基本なのでこの作品も多用してますが,ナレーターが物語世界の語り手であり絶対的な存在であるからこそ面白いので,そういう意味ではナレーターと登場人物の距離の取り方がギャグとしてはちょっと甘いんだよなこの作品.まあそれはともかく,「陰湿.陰気…」という罵倒を受けたクルル,ならばそうなってやろうかと嫌がらせを開始です.
ケロロ小隊の計画立案・開発・資材調達を一手に引き受けているクルル.彼が本気になれば嫌がらせなんてお手のもの.どれも相手を驚かせはするし迷惑でもあるんですが,あくまで「ちょっとした嫌がらせ」.お風呂のモアさん,入浴かと思ったらやっぱり掃除でさすがは昼のテレビ東京ですが(笑)ここで歌っている「おじさまラブ」がもう本当に愛らしくて愛らしくて! それに比べると桃華さんの路上での公開ハンカチ渡しスパーリングは微妙.クルルのいたずらで結局冬樹に接近することができたので,桃華はむしろ感謝するべきではなかろうか.
迷惑に耐えられない一堂はクルルの監督者である軍曹に切実に直訴.しかし面倒くさい軍曹,なんでもやる課で緒役者仕事を体現.書類を手で書かせた上に無駄にするという精神攻撃を一同に放つものの,他人には厳しく自分には優しい軍曹,大切なガンプラを傷つけられて他人事ではなくなります(苦笑).
とても「AKIRA」なクルルの部屋前に被害者一同集合.しかしクルルを順番に説得に向かうのがよろしくありません.クルルの領域である部屋の中で闘うということは,1対1では確実にクルルに押されるということ.ゆえに次々に敗北していく一同の悲しげな姿が累々と.屁理屈をこね,余計な情報で疑心暗鬼にさせ,独自に調べた情報で脅し…と陰湿極まるトークによって敗北していったに違いない.もちろんそういう陰湿攻撃を理解できないくらいに能天気な軍曹も登場するわけですが,さすがはクルル,しっかり対策用グッズを準備していて見事に人心掌握され戻ってくる1分後の軍曹…それは指揮官としてはアウトだよ(笑)!
最後に歩み出たのは最終兵器のモアさん.相手のいなし方には自信満々のクルルですが,無垢な目でひたすらに見つめるモアさんの圧力に押されます! 特別な脅迫ネタもなさそうな素行の良さに加え,軍曹以上に曲解が激しく,さらに傷つけるととても悪いことをしている気分になるモアさんのきらきらした目に結局やっぱり敗北.純真無垢と大書された画面の隅で転げてるラストのクルルがものすごくいい(笑).
結構メインキャラは多いんですが長期放映を生かして各人を比較的丁寧に掘り下げ続けているところは素晴らしい.きっちり掘り下げた分だけ,登場人物は視聴者の友達になっていくのです.ただし,1話単体として見ると愉快さが足りない気がしますんで,もう一息悪乗りしたほうがいいんじゃないかな.次回はその悪乗りっぷりがかなり楽しそうなので(笑)そこに期待しつつ,次回に続きます.

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すごい台風が来てる

現在関東にでかい台風が接近中.先日札幌で例の風台風の直撃をもろにくらった身としては,今回の奴が突っ込んでくるコースとその規模にかなりぞくぞくとしています.いや,風速40M以上ってのは実際洒落にならないんだって! なんか街で聞いたことのない音とかしちゃうんだぞ!
しかも今回は雨つき.札幌は風中心だったからよかったものの,雨が伴うと例えば屋根が飛んだ時には洒落にならない事態が待っているので要注意.先日体験してしみじみと思った注意について,特に都市での雨よりは風関連のことについて記述.

基本的には外には出ないほうがいい.これからどんどん公共交通機関の止まる可能性が高くなるので,出かけるなら明日午後まで待ったほうがいい.ただし! がけ崩れとか浸水とかがありそうだったらそれはすみやかに避難するべき(苦笑).

どうしても外を歩くときには足元と頭に注意すること.特に暴風状態だと思った通りの場所に足が下りないので転びやすい.そして結構でかいものが飛んだり降ったり倒れたりするので上の方にもよく注意すること.

工事現場やプレハブの建物には近づかないこと.暴風が吹くと壊れたり飛んだりするので結構危ないぞ.トタン屋根も結構飛ぶ.風通しのいい場所に1本だけ生えている木とか突っ立ってる電柱も危ないし,路側への路上駐車なんて特にお勧めできない.札幌では倒れた立ち木や電柱に潰された車を何台も見た.

停電の覚悟をしておくこと.暴風が吹いた場合,送電線、配電線が電柱や立ち木のおかげで切れる可能性があるので,かなり広範囲にしかも長時間の停電が発生するかも.これから夜になるので,乾電池で動くラジオと懐中電灯と乾電池くらいは準備しても罰は当たらないんじゃないかな.

豪雨も怖いですが本当の暴風が吹くと都市は洒落にならない被害を受けます.たとえ川に近い場所でなくても風は吹くので用心するべきです.それと,今夜のアニメはテロップと時間帯変更・中止などが炸裂する可能性が高いので気が抜けません(苦笑).なんとか無事に今夜を乗り切りたいもんです.
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(追記18:00)「ガンダムSD」,L字食らってます.

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KURAU Phantom Memory#14

「休息のような仕込みのようなの巻」

もう遠いあの日の思い出.駅に幼いクラウを迎えに来たのは,クラウの叔父と叔母だった.クラウの力を研究所に置くわけにいかないと,地球の叔父の家に預けることを決めた父.どんなに辛くても,クラウの身を守るためには仕方のないことだが,それでも心は離れがたい.
そして今,クラウは父を月に残して,クリスマスとともに叔父たちの住むアルプスに再び戻ってきた.雄大な風景を懐かしく見るクラウと,初めての光景として見るクリスマス.ここが2人の新しいふるさとだ.山中の自然に囲まれた叔父の家で2人は歓待され,クラウはこれまでのいきさつを全て叔父たちに話した.「クリスマス」という名の由来を聞かれ,「胸が暖かくなるみたいだから」と答えるクラウ.笑う2人を見る叔母の目は,まるで娘を見るように優しい.叔父は父とエージェントのダグがどうなったのかを,昔の仲間に調べさせることにする.
その頃,月ではウォン警視正が父とダグにクラウたちが爆発の中行方不明になったことを話した.娘たちの死を信じずリナサピエンの治療をしたいと言う父.ダグは釈放されたが,依頼人も守るべきものもここにはもういない.だからダグは遠い地球を眺めながら自分の息子に電話する.
地球ではクラウとクリスマスは外界と隔絶された環境で静かな暮らしを送っている.月を見上げるクラウの手をクリスマスの手が包む.残してきた人を思い見上げた月は,静かに夜を照らしている.

予期せぬスポーツ中継の延長のおかげでかなり大量の人間が見逃してしまったらしい「KURAU」14話.なんせばりばりのシリアスなんでここの感想書き対象ではないんですけども,たまたま録画できたのと誰かの声が聞こえたので(笑)今回分のみネタバレ全開の詳細感想をお届け.これで次の15話までのつなぎになるといいんですが….直近だとANIMAXで数週先に放映があるので,それを見るまでの繋ぎとしてご利用くださいってな感じです.

前回までで多くの人を巻き込みつつも月から脱出したクラウとクリスマス.クラウが月を後にしたのは2度目で,前半冒頭はその月での最初の父との別れよりスタート.駅に叔父叔母が迎えに来て幼いクラウは連れられていくわけですが,確か大事を起こしたはずなのに意外と監視の目がないのがちょっと不思議.クラウとは別れがたく,しかし引き止めるような言葉はクラウを苦しめるだけなので耐えて耐えて,それでも最後には「いつでもお前を思っている!」と父が叫んでしまい,結局双方泣きながら分かれ,切ない.
そんな回想と似たような状況で父と別れ地球に戻ってきた現在のクラウとクリスマス.服は着てます(笑).アルプスの雄大な風景を前にする2人はとてもちっぽけ.ここならばGPOにもそう簡単には見つけられないはずですが….そして叔父夫婦の家に到着早々,現状についてぶっちゃけたらしいクラウ.結構うかつですがそこそこ用心深いクラウが全てを話すなんて,かなり信頼しているようです.その会話の最後近くで出てきたのが「どうして『クリスマス』なの?」という問いかけ.クラウは胸が温かくなるものとして「クリスマス」と名づけたようですが,具体的なエピソードは特にはないんでしょうか.それともこれからもっといいところで回想するのかな? 名前を誉められうれしそうなクラウとクリスマス.可愛らしい2人を見る叔母さんの目は,優しすぎてどこか切ない.
クリスマスは食器洗いのお手伝い.ここでクラウが母のことをあまり覚えていないらしいのが判明.病気で亡くなったという姉の代わりに見守ってきた叔母はクラウの母代わりなのかも.ここまでは父に出会う話だったから,後半は母の話になったりするんだろうか.母の記憶に関して「ヒトは記憶に助けられることがある」という叔母ですが,リナクスはどうなんだろう? そしてタイトルの「Phantom Memory」にも関連しているんだろうか.クラウは元エージェントの叔父に頼んで,月の父とダグについて昔の仲間に調べてもらうことに.…昔の仲間も先で出てくるのかな?
一方月ではウォン警視正が父とダグにクラウたちの消滅についてご連絡.ウォン警視正,結局どちら側の人間なのか未だによくわからない.話を聞いても死については信じないで「私の娘はずっと前に死んだ」と言い切りリナサピエンの治療をやるとすごい気合で申し出る父.クラウに再会したことと娘が増えていたことで気合が入ったようです.そして釈放されるダグ.地球を見ながら「俺はどこに行けばいいんだ」と独白するダグですが,これまで博士と娘たちの家族愛を見せ付けられてきた彼が戻りたいところはやはり家族の下.電話越しに泣くダグとテディ.感情は伝染し増幅するものなので2人で泣いているとなかなか泣きやみにくいもんですよ.
前半の最後は月を見る2人.やっと訪れた静かな時間ではありますが,父は未だに月の上.その上あの場所で起こした様々な事件と死んでいった人々の記憶まであってきっと感傷的.そんなクラウの手を握ってくれるクリスマス.今のクラウは一人きりでない分,弱くて強くなっています.

後半はGPOの状況について調べてくれる叔父.山中ですが意外と立派な通信設備が整っているようです.とりあえずGPOが調べている気配がないので,父やダグを探しに行きたいクラウ.けれどエージェントとして表舞台には出られないので何もできないクラウは「幽霊だ」と自嘲.これまでの激しい戦いのことを考えると生きてるだけで丸儲けなんですけどね.
湖のほとりで,クリスマスに自分が以前ここで届かない手紙を書いていた話をするクラウ.父に手紙を出すこともできなかった寂しいクラウを,叔父は気遣ってくれていました.足を怪我してからはエージェントとしての現役から退いたものの,未だに平気で山歩きをこなす強い叔父.彼がクラウに語ったのが「エージェントはヒトを手助けする仕事」.汚れていたり危険だったりという実際の仕事を知っているからこそ語った,彼の理想なんだろうなぁたぶん.そしてクラウは山歩き中に起きた地震で崩れてくる木から叔父を救うため,リナクスの力を(たぶん外の世界ではじめて)開放.大事には至らずクラウの秘密を叔父はさらに理解します.どんな強くて素晴らしくても,父を傷つけ父と自分が別れる原因にしかならなかったリナクスの力.しかし力は使いようだと叔父は教えます.怖がらずに扱い,使い方さえ正しければ他人を助けられる素晴らしい力なのだとはじめて知ったクラウ.これまで己の能力を否定し続けてきたクラウは,はじめて力自体は中立であることを知り,自己を肯定する手がかりを得ます.叔父のように強くなるためにエージェントの仕事を習い始めるクラウ.周囲に流されるのではなく自分の手足でこの世界を生きていくために.一時父への思いは心に納め,自分自身を山中で磨いたのだという,そんなクラウの思い出話.
語るクラウの頭を優しくなでるクリスマス.今のクラウではなく,幼いながらも自分の道を自分で決めた当時のクラウを今なでているわけですね.その思い出話から,何もせずに日々を暮らすのは自分らしくないのだと改めて気がついたクラウは,帰ってから働きたいと叔父に願います.たとえ自分にとっては退屈かもしれなくても,自分の手でやれる仕事があるということは素晴らしいことです.働けることがうれしくて食卓で体をぶつけ合う2人が,子猫のように愛らしい.

平和なアルプスの外ではゆっくりと動き始める脇役たち.ダグとついでにアヤカは地球に戻っています.息子と再会し,仕事を休んでいろんなところに連れて行く約束をするダグ.さらに彼が今ここにいる原因となった,強いエージェントの話を息子に語ります.月のウォンは,何かのためにリナサピエンとなりしかもその原因を隠す研究班の元チーフと面会.過失と言い張るチーフは一体何を,誰に口止めされているのか.
そして穏やかなはずの日々に訪れた予期せぬ来訪者.クラウが出かけ一人きりのクリスマスの側で人の姿を取る,クラウではないリナクス…金髪の少年はクリスマスに「君がボクの対だ」と宣言.これまであくなき対っぷりを見せてくれていたクラウ&クリスマスコンビの仲に割って入ろうとする脅威が出現です.なんとなく間抜けなGPOよりも洒落にならない相手のような気が! そういやコミック連載されている部分はこの当たりの外伝なんだろうなとか思いつつ,次回「アゲハ蝶の不安」に続くみたいですよ.

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陰陽大戦記#1

「障子の向こうの異世界からの巻」

桜の散る春,太刀花リクは中学一年生.祖父に促され祠の前では指で小さく印を切るように教えられている.幼馴染のモモとともに登校するリク.学校でもことあるごとに小さく印を切るリクの様子に同級生も不思議そうだが,不良っぽいリュージがそれを追い払った.下校のときには同級生の少女たちにモモについてからまれ,よくわからない彼女たちにやはり小さく印を切るリク.その様子を見て驚いたのは,ヤマセというマジナイ好きの少年だった.
祭りの日,友達になったヤマセと神社で待ち合わせたリク.この町にある変わった祠や神社を捜すヤマセを,リクは自分が小さいときに遊んでいた神社に案内する.入り口もなく無人のはずの神社にはなぜか祖父がいて,そして神社に入ろうとするヤマセを「天」の結界が光って阻んだ.笑い出すヤマセと,ヤマセを睨みリクに社に隠れろと指示する祖父.社に隠れたリクの視線の向こうでは,ヤマセが手にした何かを振って怪物を呼び出した.

テレ東平日夕方,このキッズ枠にサンライズが投入した新作が「陰陽大戦記」.去年から玩具展開していた「陰陽闘神機」をモチーフとしてこれをアニメ化したものです.子どもにおもちゃを買わせるためのアニメなわけですが,なぜか異様に心に響くものがありまして(笑)初回分より書いてみます.初回は世界観と基本的な人物紹介,モチーフや言葉の案内,そして戦い方など.物語的には導入部なので「戦いがはじまった」以外の大きな動きはなし.映像としては舞台となる町の詳細な描写と漢字と和が溢れる戦闘シーンが見所.

アバンでは遥か昔から物語が始まり.都を襲う巨大な怪物に立ち向かう陰陽師風の人々と,彼らの長とその妻と小さな息子らしき人々の姿.この子どもの前髪がすごいことになっていて,本編の主人公,リクの幼い頃の姿にしか見えないんですが,本当にあの子どもはリクなのか,もしそうなら彼はあの術で時間を越えて一人現代に来たことになるんですが,それではなぜあの祖父に育てられているのか…なんてのは今後紹介されるに違いない(笑).
中学1年になったばかりのリクはことあるごとに指で小さく印を切る癖を祖父に叩き込まれていて,祠の前だけでなく,居心地が悪いときにはついついやってしまう様子.それを同級生に笑われて,不良っぽい同級生の一喝で助けられるまでろくにかわせもしないなどあまり積極な性格ではないらしく.そんなリクにからんでくるのが幼なじみで同い年の上善寺モモ.本人は意識しないように頑張ってますが,リクに気があるのがバレバレで…すがすがしい(笑).リクと祖父の2人きりの夕食時にやってくるモモちゃん.竹の子はいいんだけどさ,戸は閉めて帰ろうよ(苦笑).それにこの作品,キャラだけでなく背景への気の使い方も凄い.なんとなく高山あたりっぽい感じが.
主役のリクを非日常へと導くのは眼鏡の少年・ヤマセ.リクの印に興味を持った彼ですが,このヤマセのデザインが一見して邪悪でないところがいい.てっきり味方キャラなのかと思ったら実は!と前知識のない視聴者を驚かせることに成功してます.祭りの神社で待ち合わせたリクとヤマセ.町の構造についてマニアックな考察をぶつけるヤマセ.あれは個人的に好きで知っていただけなのか,それとも地形の風水的な影響が戦いに影響するから覚えたことなのかは不明のまま.純真なリクはヤマセを隠された神社にご案内し.このあたりから物語は非日常に突入.社の結界に吹っ飛ばされて入れないヤマセの形相が表情だけなんですけどもがらりと変わって印象が逆に! 結界には天の文字.笑い出すヤマセ.主役はおろおろと社で隠れるしかなく,頑張るのはまずは祖父.祖父側が天流で,ヤマセは地流.やはり将来的には「龍脈」が出てくるんだろうか.手に握ったおもちゃこと神操機(ドライブ)を振って式神を降ろすヤマセ.出てきたのは巨大な虫型の怪物,式神のツクモ.

後半は非日常で展開する戦闘.ツクモに対し神操機を振って指示を出すヤマセ.この指示出しの光景が,光って漢字が飛び出し,さらに音もよく響いて面白い.結界を壊す怪物に対し,リクの祖父はいきなり謎のカードを放って燃やしたり竜巻に巻き込んだり毒を放ったりして攻撃.恐らくごく普通の中学1年生であるリクにとってはあまりにも衝撃の光景が社の外で展開! リクが隠れた社に何かがあることを悟ったヤマセは攻撃方向を社に変え,祖父の「ドライブを持って逃げろ!」という指示に,封印されていたそれに手を触れたとたん蘇る誰かの思い出.…やっぱりあの子どもはリクなんだろうか.しかしそんな謎も一瞬で祖父が敗北しリクは大ピンチに陥りますが,手に神操機を握り,祖父が「しきたり」と教えてきた印,「震坎兌離」を切ると謎の障子空間に移動.いよいよ普通の少年が主人公たる資格と彼の個性を輝かせる相棒を得ることになります.
障子の向こうにいるのは獣人の子どもの影.ものすごく高圧的な態度でリクに接し,契約を求めます.この厳しい状況で,祖父が寝ているだけだと知っていきなり周囲の状況を忘れて安堵してたりするリクがおかしい.基本的にリクがボケで影がツッコミ役担当でこの先も頑張るようですよ.戦いしかできないと豪語する影は,今現実に襲い掛かってきているツクモを倒すためにリクに契約を求めます.その契約内容をよく理解する間もなく,リクは影の主の名を叫んで契約.リクの言葉によって障子世界の奥から走り出て現実へと飛び出す式神・白虎のコゲンタ.
そして何も知らないリクと怒ってばかりのコゲンタコンビは初陣へ.式神を呼び出すときと同じく攻撃させるときも印を切ることが必要らしく,さらに同じ印の動きでも大きく動かすほど…たぶん威力が大きいんだろうなぁあの描写だと.そして気合の「震坎兌離」が必殺技・弧月拳夢となって敵を粉砕.自分の式神を消された直後からのヤマセの様子がちょっと普通ではないですね.なんか意思がどこかに飛んでいったかのような不思議な立ち去り方をしています.
そして己の式神となったコゲンタに素直に礼を言うリク.
さすがに1話なんで真面目な展開に終始してますが,今後は特にリクのボケっぷりとリクとコゲンタのコンビっぷりが面白くなりそう.それに周囲に集う連中も一筋縄ではいかない個性派揃いのようなので,基本はまともですが,部分的には声を出して笑える面白い作品になりそうです.できればキャラや世界観のタガが変な風に外れて想像以上におかしな作品になってくれることを個人的に祈りつつ(笑)次回に続きます.

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10月開始新番組初回チェック(1)

10月新番組の初回印象をそろそろ.でも量がすごいので少しづつ.キッズ・ギャグが専門で,燃えとか萌えは後回し.

○→◎ 陰陽大戦記
スタンダードな導入,気が弱めで事情を知らない主人公,そして生意気な新しい友達.典型的なおもちゃアニメなんですが…うわツボど真ん中(笑)! この路線のままでもギャグ抜きで自分が一番得意な方向のアニメなんですが,何かの間違いで主人公のボケが悪化するか獣のモノ知らずが悪化するか周囲の友人の数人が面白い方向へ行こうもんならもう最高! さすがサンライズ,フスマがかっとぶ様に凄まじい既視感を覚えたりしつつ(苦笑)感想を書くか本気で思案中です.

◎→△ 冒険王ビィト
上が思った以上に良かったのに比べるとこちらは期待に反して少々辛い.原作はあんなにちゃかちゃか動いてないからもっとゆっくりと優雅に動かしてくれ! 大らかさや雄大さがまったく見えなかったので,それが表現できる演出が入るまでは耐えるしかないのかも.…まあ,実はまだ物語が始まってませんしね.とりあえず魔人の皆様方の歩みだけでも,もっと優雅に!

○→△  VIEWTIFUL JOE
まだ様子見.話が安定するまではもうしばらくかかるはず.寸足らずでも大人っぽい雰囲気が面白いので,この先数話をかけて主役がどんな風にヒーローらしくなっていくのかを見ていこうかと思います.

-→○ φ(ふぁい)なる・アプローチ
彼女の性格は全然悪く見えないんですけども,必要以上のテンションとしょうもない設定でかなり好きだ(笑).台詞回しが特に面白く美麗ではないけどテンポよく動く画も楽しい.視聴者の喜ぶところをきっちり狙って攻めてきてますね.アニメを見る楽しさを感じるので,ぜひとんでもない方向に話が転がしてほしいと思います.

○→○ ZOIDS FUZORS
キッズアニメの初回なら上出来.確かに前作は偉大なんですが,こいつはこいつらしく,尻上がりに良くなっていけばいいだけのことではないかと.世界観を前作から継承しているあたりはうれしい.作り手の側が3DCGを動かしなれて来てから先が結構楽しみです.ただし,主題歌だけはいただけなくて本編が勿体無く見えてしまいます.タイアップだとは思うんですがあれだけはぜひ早めになんとかした方が(苦笑).

◎→○ うた∽かた
秋に始まるもはや終わってしまった懐かしい夏の物語.そんなにパンツ出てたっけ? 全然気にならなかったけど….これも話が進むにつれて良くなるタイプではないかと思うので,じっくり見守りたいと思います.主役たちに本格的な試練が降りかかる中盤以降が結構難しくなりそうですが,わかりやすく見せてくれるとうれしい.

-→○ 月詠 -MOON PHASE-
見て本当に驚いた一作.アバンからOPがいろんな意味でびっくりだ(笑).OPの完成度は最も高いですね.今期で女の子でしかもその子独特の愛らしさが出ているのは本作くらいではないかと.今後もこの品質で維持できれば,素敵なアニメシリーズになりそうです.

-→△ サムライガン
テレ朝最深夜,またの名をキー局放送コード限界地.この地に相応しい人殺しアニメでございます(苦笑).絵柄は濃いですが結構見やすくて,しかも内容にしっくりと合っているのでかなり楽しかった.ただしこの品質の維持ができるかどうかは大きな問題.絵柄が崩れた瞬間に世界観まで台無しになる可能性がありますんで恐々見守る予定.

とりあえずここまで.続きはまた後で!
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今日はテレ朝が55分押し.「KURAU」は3:12,「リンかけ」は3:42開始.気をつけろ!

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雨降る毎日とかアンケートの結果とか

東京は最近秋雨前線のおかげで雨ばかり.駅までの足が自転車のため,10月の雨はかなり寒い.お陰で体調を崩しつつもものすごい分量のアニメを見る毎日でございます.あまりに番組数が多すぎて32番組の予約では足りない…そしてどうせ雨だからと割り切って家にこもれるのはいいんですが,晴れてくれないと空も撮れないのでますます文字ばかりに(苦笑).

これは北海道の空.夕方.

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さて.そろそろアンケートの内容をまとめて取り替えることにしますよ.8月から取り続けた読んでいるレビューについてのアンケートの結果はこんな感じ.

 1.ガッシュレビュー 317
 2.ボーボボレビュー 286
 3.シノブ伝レビュー 241
 4.ケロロ軍曹レビュー 241
 5.「虎の門」関連レビュー 169
 6.GA(4期)レビュー 163
 7.その他のレビュー 136
 8.レビュー以外の記事 115

なんせここの読み手って3分の2が10代以下だからね(笑).休みが多かったおかげで「ボーボボ」が減り,そのかわり盛り上がり続ける「ガッシュ」が増えている感じがなんとなく.「シノブ伝」はいぬ日記のおかげだろうな.「ケロロ」はここに来る人で他作品と一緒に見ている人が多そうな気がする.で,明らかに対象年齢と放送エリアが違う2つが残った形ですね.一番読まれている奴は読まれてないものの倍くらいなことがわかって面白い.自分自身の思い入れや気合は視聴者層のあとで効いてくるみたいだなぁ.できれば1番組で引っかかって,他の番組も見るようになってくれれば狙い通りなんだけど…どうだろう?
さて,いつも取ってる例の奴に変えておきました.右上を1度ぽちっとどうぞ.

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怪奇大家族#1

「口裂け女を口先で説得の巻」

いかにも訳ありな物件に踏み込む不動産屋と忌野家の主人のオサム.怯えまくりの不動産屋の様子にうれしそうなオサムはそこを買うことにする.不動産屋の前ではラップ音,謎の風,さらに浮かぶ血文字と怪奇現象満載の物件だ.間もなく引っ越した忌野家.外見はどう見たってごく普通の中古住宅なのだが開かずの扉があるあたりに,オカルト大好きなオサムは魅了されてしまったのだ.その新居を見に来た忌野家の祖父,ただならぬ気配に気がついて急いで家に踏み込んで徹底して何かを探したあと,家族全員を集めてこう言いはじめる.「よく聞いてくれ.この家は…」とここでいきなりぽっくり逝ってしまう祖父.急遽新居で葬式を開催したその夜,暗い家の中で女の気配を感じ驚いた息子のキヨシ.明かりをつけると誰もいないかわりに,自分の手に祖父からの手紙が握られていた.

恐怖と笑いは楳図かずおのように表裏一体.どちらも人を驚かせ,その理由がしょうもなければ笑えわからなければ怖い…という理屈を真に受けた(笑)清水崇監督が描くホラーコメディがこの「怪奇大家族」.実際,ものすごくベタですが今期ここまで見た中ではとても面白い冒険的な笑いなので,特撮ですが手を出してみます.
この作品の舞台となる忌野家は祖父・祖母・父・母・兄・妹,それに犬と絵に描いたような平凡な3世代家族.しかし家の主人のオサムがオカルト好きであるゆえに買った家にものすごいいわくがついていて大変なことに!という筋書き.霊感のないオサムが見ていない場所だと激しく超常現象が起きていて楽しい.紙に血文字が浮かぶあたりなんて特撮映像として実に見事なもんです.
ほどなく引っ越してきた忌野家を襲う不幸.建売住宅にえらく古びた開かずの扉があるあたりがナンセンスなんですが,そこに父が魅了されてるから如何ともしがたく.でも,この家の間取りはどうなってるんだ.随分広い開かずの間なんだけど….そして最後に到着するのが祖父と祖母.この祖父が藤村俊二氏で,ひょうひょうとしている割には入り婿の父を露骨に差別したりと良い味を出しまくりです! 家の外で何かを感じたのか家中を見てまわった上,家族全員を集めて何かを話そうとした瞬間にぽっくり死亡.…すげえ縁起悪い(笑)! こんな状況だと普通引っ越すと思うんですが忌野家はここに定住する気満々で素晴らしい根性,というか呑気さ.
そして祖父の葬式の日に忌野家の息子・キヨシはいきなり何かの気配を感じるようになってしまいます.息子が感じた気配は…女? このあたりはちゃんと怖く,そして彼の手には死んだはずの祖父からの手紙が.

中盤では本作の基本設定が終了.丑の刻になぜか開いた開かずの間に入るキヨシ.その中(比較的狭い)には大量の位牌と線香と変な石と死んだはずの祖父がお待ちかね.祖父は遅れて幽霊三角巾を頭につけるのんびりぶり.祖父が語るのはこの家は実は霊能力者の家系で,祖父がキヨシの霊能力を目覚めさせたこと.そしてこの家にはただならぬ妖気が漂っていて,それは一家をこれから襲う危機に関係している上に,その危機から一家を救えるのは現在キヨシしかいないという事実.ヒーローものなら勇者の血筋の下りなんですが霊能力では素敵に迷惑です.他の家族には霊力がない(父)か性格的に不向き(残りの家族).そんなわけで頼りになるのはキヨシしかいないと言い切る祖父に.「そんなわけってどんなわけだよ!」といいタイミングで突っ込むキヨシ.その上祖父は死んでしまったからなのかボケが入っているからなのか,肝心の危機については知らないということで「霊感とともにあらんlことを」とか適当に言い残して消えます.迷惑です!
何の因果か霊感に目覚めさせられてしまったキヨシの日常は次の日から一転.次々に出方は怖いんだけどネタとしてはベタな幽霊どもと,その幽霊たちの大暴れをまったく気にしないボケ家族にキヨシは一人であっさり限界に.こういうのはよくあるベタなパターンなんですが,それをきちんとぱっと見では怖く見えるように作っているあたりが凄い.家族に助けを求めたいんですが祖父の見識どおりこのボケ家族が助けてくれる公算はなく,一人苦悩を抱えることになるキヨシ.実に気の毒なヒーローの誕生です.
そして夜,寝ているキヨシのところに聞こえてくる女の声.「私は…きれい…でしょう…か…」 赤いドレスで顔を長い髪に隠した亡霊さんご登場.普通だと逃げたり気絶したり襲われたりする場面なんですが,キヨシとしてはもう見えることは理解しているので恐々ですが彼女の顔を確認しようとする様子がおかしい.そして絶対に顔を見せたくないらしく激しく抵抗する亡霊もまたおかしい.壮絶なアクション(笑)の末に結局顔が見えないままで「明日もきまーす」とか言い残される始末.
次の日オカルト好きな父に相談すると相手は口裂け女だと判明.「はい」と言えば一生取り付かれ,「いいえ」と言えば殺される上にキヨシ本人には霊が見えて話せる以外の能力がありません.そこで妹と母に「女性にきれいか聞かれたときのごまかし方」(笑)を相談するしかないあたり,もう本当に気の毒です.ポマードじゃないんだ(苦笑).

終盤は次の夜.キヨシの部屋で行われるキヨシ対口裂け女の一騎打ち! にじりよる口裂け女に対し,母の書いてくれたカンペで必死で戦うんですが…「美しさは心の中にあるから!」ってもの凄く嘘臭いきれい事がなぜか口裂け女を号泣させます!(苦笑) 己の過去を振り返り怨霊に身を落とした身の上を語った上で,「でも,それは間違いだった!」と勝手に自己啓発状態の口裂け女.彼女は口から垂れた血がチャームポイントのアサミさん.キヨシの必死のコメントに感銘した彼女はキヨシに対し「彼らの助けになってやってください」とか言い始め….「おかげさまでね!」と祖父に言い放つような日常がキヨシを待っていたのでありました.
特に後半ではキヨシの口癖「ちょっと待ったー!」が冴え渡るベタなコントっぷりが実に楽しい.やってることはくだらないんですが,それがしっかりと演出されているので楽しく見られてしまいます.1話にして厳しい状況に追い込まれてしまったキヨシが今後どんな風にツッコミとして成長していくのか(笑),しばらく見守ってみたいと思います.

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9月終了アニメ雑感

アニメ見てる? 自分は見てる(笑).新番組チェックが始まったのでいつもの1.5倍くらい見ているかも.10月からどのあたりに集中していくのか当たりはつけはじめていますが,それは一通り見終わったあとでやることにしましょう.今日は見ていて書いていないものの中で9月終了したいくつかについて書けそうなもののまとめ感想を.

<火曜>
 ○忘却の旋律
 △ウルトラQ

「忘却の旋律」ミュージシャンたちはメジャーデビュー,しかし2組は一世を風靡するものの流行の終了によって時代から取り残され,残るは1人のみに.その1人に現在のマスメディアを支配する巨大事務所よりプロデューサーとして所属しないかと声がかかる.彼のつくる音楽には時代を越える力があったのだ.自分にもお前と同じような過去の傷があるのだと己の過去の傷すらさらしながら説得する事務所の社長.しかし残る1人はそれを拒否し己の手で音楽を追求する道を選んだ.怒った事務所は彼が過去つきあっていた女性についてマスコミに暴露.それに対抗するために彼も事務所の社長の過去の傷を暴露.この傷が簡単なスキャンダルではなく刑事事件化してしまい社長は辞任し事務所は倒産.もちろん今も音楽を食い物にする悪い奴はどこにでもいるものの,一匹狼となった彼は音楽業界を正常化するために,過去つきあったあの人のことを思いながらも今日も歌い続けるのだ.そんなわけで切ないんですけども,この終わり方しかないかなと思っていたところにはまっていきました.どのメディアでも一緒でしょうが,己の信じるもの,良いと思うものは己の目と心で選びたいものです.
「ウルトラQ」終盤にものすごく難解な話が難解な演出で連続してしまってちょいと辛かったですが,シリーズ全体としてはバラエティ感溢れるエピソードが見られたので素直にありがとうと言いたい.なぎらー.

<水曜>
 △鉄人28号,サムライチャンプルー
「鉄人」正太郎が活躍できないのは,「大人は大人の役割を果すべき」だという監督の思想あってのことなので仕方ないかと.特に敷島の暴走っぷりは本当に滅茶苦茶でむしろ鉄人よりも怖かったし面白かった.ただ,見れば見るほど本筋以上に監督の過去が気になって気になってもう(笑).登場人物ではなく監督の親御さんや師匠にあたる人との仲が気になるというのは,アニメとしてはどうなのか(苦笑).
「チャンプル」はさらっと終了…というか全然終わってないからなぁ.地上波での打ち切られ方としてはまとまりよく,エピソード自体の出来もそう悪くはなかったです.ちゃんと笑える回は笑えました.でも,できればこの先を視聴者に金を出して見てもらいたいと作り手が考えているのなら,たとえ不親切でもその先のウリになる伏線くらいは出すべきだったんじゃないだろうか.

<木曜>
 ○絢爛舞踏祭,天上天下
「絢爛舞踏祭」群像劇を比較的きっちりとこなした感があります.ラストはかなりばたばたで無茶な描写も多かったし,何より終盤での仲間ピンチのタメが短すぎるのは大きな問題.せめて1週くらい絶対絶命のままで終了させてくれないと! でも,メディアミックスで裏設定が大量についていて…と元々自由度があまりない状況の中で,中盤で良いエピソードを重ねたところは誉めたい.キャラに対しての作り手側の愛情はちゃんと感じました.
「天上天下」は結局過去編で終了.これもキャラ(特に過去編)に対しての愛情はきちんと感じられました.いいところで原作と時間が足りずぶっつり切れたアニメとしては「エアマスター」があるんですが,あれほどテンション高くはないですけど似たようなところに着地した感じですね.この先が気になる奴は漫画読めってことになるのかな.それとも意地で続編を作る?

<土曜>
 ◎鋼の錬金術師
「鋼」すごい! 台詞で説明すると絶対わけがわからなくなる難解な設定を,1年かけて映像として視聴者の脳に刻み込み,これを最後の大トリックにしたという事実だけで誉めたい! また,残虐描写や陰惨な設定も多々見られましたがそれでも次週を見たいと感じさせ視聴者を引きずってくれたのは,作品全体に流れるどこか明るい乾いた雰囲気のおかげだったのではないかと.これはきっと監督とか原作がもたらしたものでしょうね.現在進行形の原作は卓越した物語ですが,アニメは原作を構成する要素を理解し,分解し,再構築したまったく別のものとして見事に完結しています.原作と監督とストーリーエディターがここまで良く噛みあったアニメはこの先も滅多に出てこないでしょう.作品そのものの出来だけでなくその社会的な影響の強さまで全て含めて「傑作」だと思います.

こんな感じですかね.「鋼」は凄い頑張ったと思う! 見続けてよかった!
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「MADRAX」について杉の木工房さんに取り上げていただきました! どうもありがとうございます.「//.hack」はぜひ! それからゆかねカムパニー2さんからもリンクをいただきました.無事のご帰還でよかったです!

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金色のガッシュベル#76

「新しき友との別れ・宿命の再会の巻」

これまでの長く厳しい戦いの中でも最強の敵・パムーン.彼の大技に対抗できるのは渾身のバオウ・ザケルガしかない.2つの巨大な呪文はぶつかり合うが,最後にはパムーンの術がバオウを打ち砕く.向かい来る巨大なパムーンの術.もはや術を持たぬガッシュは,術を己の体だけで受け止める.それは戦う前からゾフィスに怯え戦いから逃げたパムーンには出来なかった,他の魔物や自分自身と交わした誓いを守るために命をかける姿.ガッシュが全身で示す決意の強さに,パムーンはようやくガッシュを認め,己の弱さを認める.
天井に穴を開け,ガッシュたちを最上層の月の石のある部屋に連れて行くパムーン.他の勝ち残った仲間たちも,同じように最上層を目指している.

ここまで3元中継で魔物たちの過去と現在を溢れる情感と笑いとともに描いてきた「ガッシュ」.いよいよ石版魔物編も中盤より終盤へと向かいます.冒頭で名シーンを連打した上でなだれ込む本編はシリアス.実は原作由来で今回分はちょっと気を抜くとギャグになる構造なんですが,これを話と画の両面で問答無用の気合を入れることによって,見事な緊迫感溢れるドラマに仕上げています.

前半は前回の続き.パムーン対ガッシュの大技の激突…ではありますが実はバオウは清麿の意思に寄るところが大きいのでパムーン対清麿の一騎打ち.心の力を振り絞って術を放つものの,清麿の気合が最後には負けてしまって敗北.己の技の電撃に襲われながらも頑張ったんですが,パムーン的にもあんな屈辱を食らわせられた相手に負けるわけにはいきません! 呪文枯渇に陥ったガッシュ組にパムーンの大技はなおも襲い掛かるわけですが,これを目覚めた主役・ガッシュが体で止めます! 呪文の効果なしに呪文を体で止めるなんて誰が見たって自殺行為以外の何物でもなく,そりゃもう立てなくても「やめろ!」と叫びたくなるのは間違いありません.そんなガッシュに対し「バカもいいところだ」と言う敵のパムーン.
パムーンが思い出すのは己の過去の敗北.ゾフィスの持つ軍勢と石版の呪縛を見ることで,戦う前に敗北してしまった彼に対し,彼の強大な呪文を目にしても臆することなく体ごとぶつかっていったガッシュ.このパムーンとガッシュの一騎打ちはどう見たってパムーンが優勢なのですが,実際に勝敗を決めるのは力そのものではありません.己の決意を現実にするためならば,どんな過酷な状況にでも身を投じることができるかどうかという覚悟こそが問題.どう見たって負けている状況でもなお,己の意地を全身で表現するガッシュ.それはどんな甘言よりも力強い,声にならない「ことば」そのもので,これこそがガッシュの持つ最も強力な魅了の呪文.根はいい奴であるパムーンにもその呪文がしっかりと効いたようで,ようやく両者の気持ちが通じ合い,パムーンは心を許し,笑います.
ここでようやくガッシュ・ウマゴン組の戦闘が終了.ガッシュが呪文枯渇,ウマゴンが少し残っているという状態ですが,何はともあれ全員生き残れてよかった! パムーンの力で宙に浮かされるあたりの画が実にファンタジーでよろしい.ティオ組もキャンチョメ組も,もはやいない者も含め,全員で最上階を目指しています.

後半は情感たっぷりに描かれた前半に比較すると,終盤に近づくに連れて急激に話が転がりだし,ラストには驚くべき光景が待っています.まずは前半の続きで最上階付近まで連れて行かれる一同.あと2部屋で月の光の石の本体がお待ちかね.彼らがここに踏み込んだ目的は「月の石を壊すこと」,「ゾフィスを倒すこと」,「全員で生きて戻ること」の3つ.ガッシュたちはまだ知りませんが最後の目的は既に不可能に.残る目的のうちでもより優先度が高いのは月の石の破壊.石を破壊できなければ際限なく敵が出てくることになってしまうので,彼らはいち早く月の石にたどり着き,体を回復させた上で破壊しなくてはなりません.
前半のガッシュの気合に魅了されたパムーンは,己の抱える弱さや問題を認めながらも一緒に戦う決意をしてくれます.ようやく強い仲間が増えてくれたと安堵したのもつかの間,冷酷なるゾフィスが問答無用でパムーンの本を燃やします! 折角寝返ってくれた強い敵が,ろくに活躍もせずに燃やされて消える…筋書きだけなら間違いなくとても間抜けな話なんですが,これを真剣な描写によって笑わせず,むしろゾフィスの卑劣さを際立たせるように描いたあたりが本当に素晴らしい! パムーンを「役立たず」呼ばわりするゾフィスに怒る一同.その中でも「石に戻すんじゃなかったのか!」と清麿は聞くべきところをちゃんと聞いてますね.
ゾフィスがガッシュたちの前に導くのは残る大量の石版魔物たち.しかしパムーンの無念を晴らすためにもここで諦めるわけにはいきません.呪文抜きで元々の身体能力だけで戦うガッシュと,かろうじて残っていたゴウ・シュドルクの効果で戦うウマゴン.本来目指すべきは月の光の石があるという扉の向こう.ところがここにパティとビョンコが参入してしまいます.頭の働かない石版魔物たちに,清麿と互角の戦いができるパティという参謀がついてしまってもはや打つ手なし! こんな主役組の大ピンチに響くのは彼女の声! 「アイアン・グラビレイ!」

呪文をあらかた失った主役組の前に降り立つのは,不敵に微笑むシェリーと怖いブラゴ.いよいよあのおっかない2人がやって来ました! 彼女たちが目指すのは憎き「ゾフィスを倒すこと」.ガッシュたち一同とは優先度が違う2人はどんな振る舞いを敵味方に対し見せるのか.これまでで一番燃えるエンディングとともに,秋から冬を走り抜ける激しい終盤戦が次回よりはじまります!

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ケロロ軍曹#27

「人知れず地球の危機を救うのだの巻」

(A)今日も今日とてガンプラを組んでいる軍曹.そこに届いた通信は,ケロロの父がペコポン侵略の様子を見にくるというものだった.輝かしい功績を残した伝説の軍曹であるケロロの父にこんな爛れた現状を見せるわけにはいかないが,だからといってモアにペコポンを壊してもらって証拠隠滅というのはよろしくない.ゆえに夏美に土下座して,日向家が軍曹たちに侵略されているように見せかけることにする.偽装が無事に完了し軍人の鑑である軍曹の父の到着を待つ一同.そのとき,接近する宇宙人の反応が.

(B)いきなり基地の地下に天然温泉をつくりたがる軍曹.侵略への意欲回復などの名目に一応同意した一同は,クルルのつくったドリル機マグマスイマーで地下の源泉を目指すことにする.ところが源泉ではなく地下の巨大な空洞に迷い込んだケロロ小隊.しかも軍曹たちより前にペコポンを侵略に来た宇宙人の残した超兵器が動き出してしまって絶対絶命.クルルの気まぐれで一撃死だけは免れたものの,土偶状の巨大な兵器はマグマスイマーを狙って攻撃を仕掛けてくる.

毎度抜群の安定感で展開している「ケロロ」.展開が安定している原因としては出てくる軍曹たちの侵略がいっこうに進まないという物語上の事情が大きいでしょう(苦笑).今回はそのあたりにからんだ小品が2本.もはや遊ぶことにしか興味の向かっていない軍曹の奇妙な日常は,毎度ながら夏美さんに叱られるという本当に安定した暴力オチで終わります(笑).

前半は軍曹の元に偉大なる父襲来の予定.例えば一人暮らしのアパートに急に親が来ることになってうろたえる大学生のように,爛れた生活を必死で隠そうとする軍曹の気持ちはよくわかる.そもそも普段から真面目にやってればこんなことにはならないのでギロロの言うことはもっともなのですが…でもなかなか出来ることじゃないんだよなぁ(苦笑).父の手紙を読むモアさんのなまりっぷりがいい感じ.
数々の功績を残す宇宙でもっとも軍曹な男こと父.こんな状況がバレようものならどうなるかわからないのでとりあえずモアさんに地球を壊してもらって証拠隠滅してもらおうとする軍曹,すっかり動転しているのか手持ちのガンプラはともかくバンダイのことは忘れているようです(笑).そんな軍曹のうろたえを止めたのは夏美さんで,ペコポンの権力の象徴である彼女の登場に軍曹の脳細胞がフル活動で出た結論が…いい大人が全力の土下座(苦笑).確かにかっこ悪いことこの上ないですが,普段のしょうもない作戦に比べると軍曹の名誉とペコポンの命を守るという目的を考えるとそう悪い決断ではありません.よって盟友の冬樹はあっさり賛成してしまうんですが,姉の夏美さんにはそりゃとても複雑な気分です.
どうやらごく普通の親子関係であるらしいケロン人の実態はもっと宇宙人っぽいのを期待していた冬樹には残念.それはともかく父は軍人の鑑で,軍曹は生き様や誇りや心得やファッションやダイエットや割引などを学んだらしく…どう見ても最初の3つ以降を集中して学んだに違いない(苦笑).侵略劇リハーサルに照れまくりのドロロとギロロに対し,タママは結構な演じっぷり.でもって宇宙人接近でやってきたのは…すもも.どうやらペコポンが気に入ったようでこれからはセミレギュラーの位置に入るようです.そして続けてやってくるのは今度は桃華.緊張と緩和の繰り返し,期待を裏切られ拍子抜けするという古典的展開をきっちりとこなした上でやってくる電話でダメ押しです! 大人には1分先の展開が読めるようなものすごくお約束の展開なんですけども,そこをそれなりに見られるものにしてしまうキャラの魅力と手堅い演出が素晴らしい.誇りは埃に.命を失うよりは埃のほうがマシですからね(笑).

後半は軍曹ペコポンを守る.ケロンの技術力があれば人跡未踏の地にも軍曹たちは楽に踏み込んで行けるはずなので,軍曹の思いつきで日常的にこういうイベントが発生し,その度に人のいい軍曹たちが地球の危機を未然に防いでいるんじゃなかろうか.基地の地下に天然温泉を引けば英気が養えるし夏美さんや小雪さんに喜んでもらえるしということで皆さんそれぞれに納得の上,クルル作のマグマスイマー(笑)で地下へ.やはりガンダム以外のパロディも必要です! 源泉を求めて発進した軍曹たち.しかし地下の大空洞にあっさり落下.昼の子供向け番組なのでシートベルトに対しての啓蒙活動もこなしてますよ.
大空洞には銀河標準語のプレートと先駆者の残した兵器が鎮座.中から出てきた兵器は土偶様で,ここに冬樹がいれば間違いなくいろんな意味で盛り上がってくれたに違いないんですが今回は不在で残念.超兵器に風前の灯火となる軍曹一行の命ですが,神様ことクルルの気まぐれバリアーによって命拾いに成功.その上(当然のように自爆装置もついてますが)メガ粒子砲まで搭載していたクルル.本当に気まぐれだったのか,それとも兵器があると見越して連中を向かわせたのかは神の意思なので不明(笑).敵の電気,炎,振動を風呂に例えて精神力で乗り切る軍曹たち.当然乙女の肢体で視聴者サービスも忘れてませんよ! こんな兵器を野放しにしては侵略に支障をきたすということでマグマスイマーで特攻し破壊に成功する軍曹.「おじさまー」ってモアさんの悲鳴が愛らしくてよろしい.
生き残ったものの帰るための足を失った軍曹たち.とりあえず一風呂浴びることにしたあたりは漢らしくていいですが,温泉が出るということ近くには当然マグマがあるはずで,そこをブチ抜いて真の意味での「マグマスイマー」にならなくてよかった(苦笑).最後には帰れた軍曹が夏美さんに怒られて終了.自業自得だけどちょっと気の毒.
作品としては折り返し地点を過ぎたところですが,今後もこの古典のノリを突き詰めていくのか,それとも別の方向に進化していくのか.この先も楽しみながら見守ってみたいと思います.

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ギャラクシーエンジェル#13

「最後まで投げ一筋の巻」

(A)烏丸ちとせは今日もエンジェル隊への復讐に勤しむ.毒饅頭を準備したがさすがのエンジェル隊もちとせの復讐心だけは学習したようで受け取りを拒否される.ロストテクノロジー整理の仕事中も復讐から頭が離れないちとせが発見したのは,書いたことが現実になる夢ノート.副作用として使用者はやせ衰えていくのだが,憎きエンジェル隊を倒すためにとそれを手に取った.まずはエンジェル隊を血まみれにしようとしたら皿まみれ,天井を落とそうとすると天丼が落ちてくる.エンジェル隊以前に己の字の汚さに敗北するちとせだが,ノートに己の立身出世の様子を書いて現実化し,あっという間に軍の大元帥の地位に着く.権力を手にいれたちとせはエンジェル隊に全滅必至の過酷な命令を下し復讐に成功.しかしやせ衰える体を維持するには,ちとせはひたすら食べ続けるしかない.

(B)究極のロストテクノロジーを探すエンジェル隊だが宝箱の中には隠れんぼ中のノーマッド.そんな不条理ドラマ「ギャラクシーエンジェル」の今日の撮影はこれで終了.3年続いた長期シリーズも残すはあと1話だ.実在のエンジェル隊をモチーフとして制作されているドラマだが,演じる役者たちは誰も本物の彼女たちに会ったことはない.ごく普通の暮らしを送る役者たち.番組が終わることは少し寂しく,しかしその先の芸能活動にも思いを馳せる.
次の日.撮影の最中に本物のエイリアンが襲来して攻撃を開始.ドラマどころではない非常事態に避難する役者たち.ドラマの中とは違いなんの力も持たないはずの彼女たちを,軍が迎えにやってきた.

水曜深夜を駆け抜けた「ギャラクシーエンジェル」も今回で終了…とはいってもこれだけ終了慣れしている作品もそうはないんじゃないか(笑).今期は深夜という時間帯を背後で生かした作品が多く.特にギャグで定評のある脚本家をここまで揃えられたのは番組そのものがここまで追求してきた「投げ」の魅力あってのことでしょう.前期シリーズに比べると放送コード的なタガが外れたのと想定視聴者がマニアになったことでよりマニアックで難しい笑いが投入されたことは事実ですが,回を重ねこなれたがゆえの熟練の面白さは長期シリーズゆえのものです.シリーズ終盤を飾るのは復讐の終幕と実はドラマだった!というメタネタ.最終回ネタで思いついたことは全部やるという制作側の姿勢がいっそ清々しい.

前半は烏丸・復讐・ちとせ最終章.今期参入した美少女のはずが,これまでは視聴者の意図に反してちゃんとからめないどころか出番がレアというマニアックな方向性で攻めてきました.ファンにとっては出番の少なさが不満でしょうが,印象の薄い新人アイドルの売り込み方としては正しいのではないかと.復讐=ちとせくらいにはキャラが立ちましたからね(苦笑).今回は毒饅頭で挑戦しますが露骨にやりすぎちゃって失敗.余程のことにも懲りないエンジェル隊に危険人物として認識されるようになったのは,彼女のこれまでの熱く激しく迷惑な活動あってのこと.最終回なので神がちとせさんに与えたロストテクノロジーはドリ…書いたことが現実になる不思議なノート.その代償としては書いた本人がやせ衰えるわけですが,そこを過食でカバーしようとするあたりがちゃんとギャグアニメです.
ちとせさん,まずはエンジェル隊をひどい目に遭わせようと比較的わかりやすいことを書いてみますが誤字で大失敗.書いている内容の血なまぐささはありますがやっぱりちゃんとギャグアニメ.しかしここから始まるちとせの立身出世物語.本に書けば字が綺麗になれるのはもちろん,受験だって昇進だってもはや思いのままで大元帥に.あのコスチュームにものすごい既視感が(苦笑)….そして復讐最高潮.エンジェル隊を呼び出した上で人事異動を命令します.主役が小宇宙を燃やしてもノートを持つちとせには勝てず,有事には突っ込んで爆死,あるいは訓練中に死亡という特殊攻撃部隊に行かされるエンジェル隊.
人は何かを手に入れるためには相当の代価が必要で,ちとせさんの場合は体重.その代価を本の力で手に入れようとしたちとせさん,当然のように巨大化しすぎで大失敗.特訓中?のエンジェル隊が目にしたのは,巨大化の上にシュバルツシルト面より小さくなろうとする大元帥! 今回はちとせさんがはじけているのでエンジェル隊がツッコミ役を担当.「何がしたいのよあんたは!」って心の叫びはまさに視聴者のものです.意地を張ってエンジェル隊に助けを求めないちとせに対し,エンジェル隊で唯一ツッコミができない天性のボケことミルフィーさんが友情を伝えます! 「嘘ですよね!」「…嘘でーす!」うわ頭悪いなぁ(苦笑).しかし気持ちが通じ合ったのもつかの間,己の中に友こと主役を吸い込んでしまう「ギャラクシーエンジェル」最終回.主役不在ゆえに崩壊し拡散し破綻していく物語.まさか劇場版エヴァになるなんて(笑).ちとせが書き残したノートへの最後の願いを叶えるかのように,遥か宇宙のどこかで始まる再びの出会い.人は一人きりでは人ではいられないので他者が必要なわけですが,ちとせさんが差し伸べた手はいつかは誰かにきちんと握ってもらえるんでしょうか(苦笑).ちなみに1話後半ラストでのカウントダウンがちゃんと達成されてます.

そして最終話.後半はいきなり軽いコメディから始まったのかと思ったらドラマの撮影.3年続いた長期シリーズということでこれまでの作品は全てトランスバール中央テレビ制作のドラマであった可能性まで出てくるバリバリのメタネタです.長期シリーズの終盤ということで名残惜しさを感じる出演陣の姿に,今期シリーズの終局を一緒に寂しがったりしときましょう.役者の皆さんの普段着の姿が実に生活観溢れていていい感じ.リアルさでは1話前半もかなりいい感じだったのですが,そういやあれも前半はまともな?不条理展開に見せかけてラストは滅茶苦茶だったよなーと思ったら今回もか(苦笑).役者たちが日常生活で見せる普通の顔は役柄とは全然違って,快活なヴァニラ役としっかりしたミルフィー役は普段のイメージに反して麗しい.田舎から荷物が送られてくるミント役,そして屋台に集うフォルテ役,ランファ役,ちとせ役.次の仕事についてまだ先を決められないでいる彼女たちの姿は寂しいですがきっと頑張って実力を出し切った終末だと思うので,さわやか.
しかしこのままいい話で終わるような「GA」ではありません.最終回の撮影だったはずがいきなりドラマが現実に.未知のエイリアンによる攻撃で軍に呼ばれて代役の依頼! ここまで不条理ギャグドラマをやってきてますから多少の超展開にはついていけるはずの役者たちも,いきなり実在しないエンジェル隊のかわりにプロパガンダのために最前線に出ろというのは想定外だったようで狼狽.しかし選択の余地なく連れてこられた最前線は…いつもだ! いつものダメなノリが戻ってきた(笑)! とりあえず作り手の側はきっとフォルテさんが大好きだったに違いないので,今期はよかったなフォルテさん! 不条理な状況ゆえに目覚めていく役者たちの中のオリジナルの魂.なんかエンジェル隊としては目からビームとか間違ってるけどもう最終回だから思う存分やってくれ! 大ボスに対するミントさんのタバスコ喫煙は,番組もろとも敵を葬る作品生命をかけた大技です.そして変な大団円…をテレビで見ているミルフィーさん.これもまたドラマの1話だったんでしょうか.
この作品が背負ってしまった「投げ」という売りを十二分に見せたいい最終回だったのではないかと思います.終盤まで作り手のエゴよりも笑いを優先させたあたりはプロの仕事でしょう.わざと若々しい滅茶苦茶ができるのはベテランの技術あってのことですので,話だけでなくそれをほぼ支えきった作画の手堅さも誉めておこうと思います.で,次回作はいつですか(笑)?

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