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金色のガッシュベル#76

「新しき友との別れ・宿命の再会の巻」

これまでの長く厳しい戦いの中でも最強の敵・パムーン.彼の大技に対抗できるのは渾身のバオウ・ザケルガしかない.2つの巨大な呪文はぶつかり合うが,最後にはパムーンの術がバオウを打ち砕く.向かい来る巨大なパムーンの術.もはや術を持たぬガッシュは,術を己の体だけで受け止める.それは戦う前からゾフィスに怯え戦いから逃げたパムーンには出来なかった,他の魔物や自分自身と交わした誓いを守るために命をかける姿.ガッシュが全身で示す決意の強さに,パムーンはようやくガッシュを認め,己の弱さを認める.
天井に穴を開け,ガッシュたちを最上層の月の石のある部屋に連れて行くパムーン.他の勝ち残った仲間たちも,同じように最上層を目指している.

ここまで3元中継で魔物たちの過去と現在を溢れる情感と笑いとともに描いてきた「ガッシュ」.いよいよ石版魔物編も中盤より終盤へと向かいます.冒頭で名シーンを連打した上でなだれ込む本編はシリアス.実は原作由来で今回分はちょっと気を抜くとギャグになる構造なんですが,これを話と画の両面で問答無用の気合を入れることによって,見事な緊迫感溢れるドラマに仕上げています.

前半は前回の続き.パムーン対ガッシュの大技の激突…ではありますが実はバオウは清麿の意思に寄るところが大きいのでパムーン対清麿の一騎打ち.心の力を振り絞って術を放つものの,清麿の気合が最後には負けてしまって敗北.己の技の電撃に襲われながらも頑張ったんですが,パムーン的にもあんな屈辱を食らわせられた相手に負けるわけにはいきません! 呪文枯渇に陥ったガッシュ組にパムーンの大技はなおも襲い掛かるわけですが,これを目覚めた主役・ガッシュが体で止めます! 呪文の効果なしに呪文を体で止めるなんて誰が見たって自殺行為以外の何物でもなく,そりゃもう立てなくても「やめろ!」と叫びたくなるのは間違いありません.そんなガッシュに対し「バカもいいところだ」と言う敵のパムーン.
パムーンが思い出すのは己の過去の敗北.ゾフィスの持つ軍勢と石版の呪縛を見ることで,戦う前に敗北してしまった彼に対し,彼の強大な呪文を目にしても臆することなく体ごとぶつかっていったガッシュ.このパムーンとガッシュの一騎打ちはどう見たってパムーンが優勢なのですが,実際に勝敗を決めるのは力そのものではありません.己の決意を現実にするためならば,どんな過酷な状況にでも身を投じることができるかどうかという覚悟こそが問題.どう見たって負けている状況でもなお,己の意地を全身で表現するガッシュ.それはどんな甘言よりも力強い,声にならない「ことば」そのもので,これこそがガッシュの持つ最も強力な魅了の呪文.根はいい奴であるパムーンにもその呪文がしっかりと効いたようで,ようやく両者の気持ちが通じ合い,パムーンは心を許し,笑います.
ここでようやくガッシュ・ウマゴン組の戦闘が終了.ガッシュが呪文枯渇,ウマゴンが少し残っているという状態ですが,何はともあれ全員生き残れてよかった! パムーンの力で宙に浮かされるあたりの画が実にファンタジーでよろしい.ティオ組もキャンチョメ組も,もはやいない者も含め,全員で最上階を目指しています.

後半は情感たっぷりに描かれた前半に比較すると,終盤に近づくに連れて急激に話が転がりだし,ラストには驚くべき光景が待っています.まずは前半の続きで最上階付近まで連れて行かれる一同.あと2部屋で月の光の石の本体がお待ちかね.彼らがここに踏み込んだ目的は「月の石を壊すこと」,「ゾフィスを倒すこと」,「全員で生きて戻ること」の3つ.ガッシュたちはまだ知りませんが最後の目的は既に不可能に.残る目的のうちでもより優先度が高いのは月の石の破壊.石を破壊できなければ際限なく敵が出てくることになってしまうので,彼らはいち早く月の石にたどり着き,体を回復させた上で破壊しなくてはなりません.
前半のガッシュの気合に魅了されたパムーンは,己の抱える弱さや問題を認めながらも一緒に戦う決意をしてくれます.ようやく強い仲間が増えてくれたと安堵したのもつかの間,冷酷なるゾフィスが問答無用でパムーンの本を燃やします! 折角寝返ってくれた強い敵が,ろくに活躍もせずに燃やされて消える…筋書きだけなら間違いなくとても間抜けな話なんですが,これを真剣な描写によって笑わせず,むしろゾフィスの卑劣さを際立たせるように描いたあたりが本当に素晴らしい! パムーンを「役立たず」呼ばわりするゾフィスに怒る一同.その中でも「石に戻すんじゃなかったのか!」と清麿は聞くべきところをちゃんと聞いてますね.
ゾフィスがガッシュたちの前に導くのは残る大量の石版魔物たち.しかしパムーンの無念を晴らすためにもここで諦めるわけにはいきません.呪文抜きで元々の身体能力だけで戦うガッシュと,かろうじて残っていたゴウ・シュドルクの効果で戦うウマゴン.本来目指すべきは月の光の石があるという扉の向こう.ところがここにパティとビョンコが参入してしまいます.頭の働かない石版魔物たちに,清麿と互角の戦いができるパティという参謀がついてしまってもはや打つ手なし! こんな主役組の大ピンチに響くのは彼女の声! 「アイアン・グラビレイ!」

呪文をあらかた失った主役組の前に降り立つのは,不敵に微笑むシェリーと怖いブラゴ.いよいよあのおっかない2人がやって来ました! 彼女たちが目指すのは憎き「ゾフィスを倒すこと」.ガッシュたち一同とは優先度が違う2人はどんな振る舞いを敵味方に対し見せるのか.これまでで一番燃えるエンディングとともに,秋から冬を走り抜ける激しい終盤戦が次回よりはじまります!

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