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金色のガッシュベル#77

「乱入・蹂躙・殲滅の重力の巻」

卑劣なるゾフィスの前に立ちふさがるのは,黒い魔物と白いドレスの本の持ち主…ブラゴとシェリー.突然登場したブラゴの姿に驚き怯えるパティたち.2人の登場でガッシュたちは命拾いするが,シェリーは久しぶりに再会したガッシュたちに対し「邪魔なの」と言い放つ.ブラゴの呪文でガッシュたちを遠くにふっとばし,地面に線を書いて「こちら側には来ないことね」と言い切った上で大量の石版魔物たちを叩き潰し始める.
石版魔物のどの距離のどんな攻撃も通用しない強すぎる2人.ゾフィスの指示も空中からの攻撃も全て役に立たない.鬼神の如き2人の姿を見つめるしかないガッシュたち.あれが彼らが王になるために越えなければならない壁だ.やがて人間だけをガッシュたちのいる線の向こうに吹き飛ばしたシェリーたちは,地を穿つ大技,バベルガ・グラビドンを放つ.一度に石版魔物を消してしまったブラゴ.シェリーは仇であるゾフィスに優雅に再会の挨拶をする.

高まるテンションとともに終盤戦の舞台準備が続く「ガッシュ」.今回は例の2人が主役の座を奪っていく(笑)という回なわけですが,その盛り上がりを十二分に伝えるためか最強に近いスタッフが集合.画も脚本も視聴者を引き込むのに十分な素晴らしい出来で,笑いながら燃え感動しながら笑えるという「ガッシュ」の良い面が十二分に発揮されている,当たりの回です! 特にシェリーの暴れっぷりは映像として物凄い.

前半は,絶体絶命の危機に陥ったガッシュたち一同の前に登場するおっかない2人ことシェリーとブラゴ.さすが仇敵ゾフィスを目前にしただけのことはあり,ブラゴよりもシェリーが怖いのなんの(苦笑).そしてシリアスのプロである2人の登場ゆえか,それとも緊迫した雰囲気にもう耐えられなくなったのか,これまで一手にシリアスを担ってきたガッシュたち一同がいきなり笑いを取りに行きはじめて大笑い.駆け寄るガッシュが清麿の頭に激突してみたり,舐めまくるウマゴンにサンビームがあわてたりと…主役チームがそんな態度でいいのか?
偉く高いところから飛んだ割に普通に着地するブラゴとシェリー.恨みゆえに鍛え上げられたシェリーの身体能力は人間の限界を既に超えている感が.呪文を使い尽くした主役組への挨拶もそこそこに,シェリーは弱っている一同を問答無用で呪文で吹っ飛ばし,さらに説明をする暇などないとばかりに杖で床に線を描く乱暴ぶり.彼女を目前にした清麿の「おおお」ってなうろたえっぷりがもう情けない(苦笑).「生きていたければこちら側には来ないことね」とまで言い切られ,完全に主役の座は彼女のものです!
仇敵に出会ったのはゾフィスも同じこと.標的をシェリーたちに切り替えて石版魔物をけしかけます.「相手をして差し上げますよ」なんて言ってる割には攻撃には加わらないゾフィス.襲い来る石版魔物を前にしてのシェリーとブラゴの短い会話ではブラゴとシェリーの関係が見事に逆転してますね.そして始まる白と黒の輪舞.相手を見もしない完璧な連携が展開.石版魔物の強呪文2発を一撃で沈めるブラゴの術.さらに近距離攻撃をシェリーに仕掛けても常人を越えた体術で通じず,全方位に対し隙のない2人は石版魔物を蹴散らします.憤るゾフィスが数で潰せと指示しても,ブラゴの凶悪な戦闘能力以上にシェリーの身体能力が人間離れしていてかなうわけがない! 避ける方法のない上空からの攻撃すら同士討ちにしてしまうという恐ろしさ.このあたりの画は痛そうなんですが見とれるほど素晴らしい.
この阿鼻叫喚の絵図を清麿はガッシュに「よく見ておくんだ」と促します.いつの日か越えなければならない2人の壁.もちろんガッシュたちの壁ではありますが理想像ではないはず…狙ったように敵の技に当たる清麿にあの避けっぷりは無理だ(苦笑).レイス連打で人間を線の外へ弾き飛ばし,ギガノレイス以上で魔物を止めていく2人.この畳み掛けるような呪文の発動ぶり,声と映像の勢いがぴったりと一致して気持ちがいい.そんなシェリーたちの狙いとただならぬ気配にも気づいた清麿,「皆,伏せろ!」と絶叫.直後に広範囲を穿つ重力技のバベルガ・グラビドンが魔物もろとも遺跡に炸裂! 魔物へのダメージに本が燃え上がってますがこれはアニメ独自かな.「ボンジュール,ゾフィス」ってなシェリーの優雅なご挨拶が恨みてんこもりで心底怖い.

後半はシェリーたちとの別れ.最強の大技・バベルガ・グラビドンで数十匹の石版魔物をいきなり消したブラゴとシェリー.ゾフィスを挑発の上,ココを助けるためゾフィスを追っていくことに.「私たちにまかせてもらいます」と途中からきたシェリーたちにラスボスの打倒をいきなり奪われてしまうガッシュたちはさすがに抵抗.ゾフィスへのガッシュたちの怒りはそれなりに熱いので,簡単に役割を放棄できないためシェリーと対立する下りは当然で自然.そんな若者連中の対決心に水を差してくれるのがシェリーの叫びと大人のサンビーム.この状態では足手まとい以外の何者でもなく.それなら当初の優先順位の通り,「月の石の破壊」を目指すべきだと的確な指摘.頭が冷えた清麿は悔しいガッシュを慰めつつ,月の石に向かうことを了承.無理やり感動的なシーンにしている感じがありますが(苦笑),それでも慰める清麿の兄貴ぶりが珍しくかっこいい.最悪の状況は回避され一同は再び別れることに.「来る頃には,ゾフィスは消えている」というシェリーの必殺宣言でこれ以上のガッシュたちの介入は完璧に拒否されましたが,清麿たちの怒る気持ちは(否定する言葉がなかったので)持って行ってくれたようです.そしてシェリーたち去りしあと,入り口に行けなくなっている一応主役組の皆様…どこまでもかっこ良くいかないのが彼ららしいんだよなぁ(笑).
なんとか入り口を見つけて遺跡の中に入った主役一同.待っていたのはパティとビョンコですが…あのおっかない2人に比べるといくらパティが怒っても圧迫感を感じません.術なしの大ピンチでもビョンコが合間で笑いをとっていくので悲壮感なし.心の力が戦術を左右し勝敗を分けるため,精神的に安定しているというのは非常に重要なんですが,これまでの戦いと違って感情的になっているのはパティ側ですね.その上キャンチョメたちも合流の上に参戦!…月の光にあたる一同がどうにも間抜けなんですがそれはさておき.キッドが去っても博士の檄のおかげで精神的なダメージは軽減.精神的にはかなり良い状況でさらに体力を回復させようと光の下に向かったガッシュたちを迎えるのはあのレイラ.しかし,敵ではないはずなのに,こちらに向かって攻撃を!

ここ最近は本当に気合の入った面白い回が続いてますが,特に今回は「ここまでやるか」と呆れるほどのものすごい気合の入った1話でした.確かに,ここでシェリーを獰猛にかっこ良く描いておかないと,ゾフィスを倒すという重要な役割を譲らざるを得ない主役組の心境がわからないですからね.それに比べると主役組は基本的に面白いんですが…次回はアクションよりは間と笑いと情感が勝負の一話となるはずで,ここまでの激しい展開をどう緩めて再び加速するのかが課題です.石版魔物編のメインテーマがはじまる次回に続きます.

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