焼きたて!!ジャぱん#2
「ようやく始動でまだまだこれからの巻」
35名中たった1人しか採用されないパンタジア採用試験に挑む和馬.偉大なるパンタジアの一員となるための試験は厳しく,身だしなみの段階で3名が不潔だからと審査員の黒柳に落とされる.遅刻して来た和馬もぼさぼさの頭を指摘され減点2を食らうのだが,そこに進み出た同じ受験生の美少女が和馬に自分のカチューシャをつけて髪を整えてくれるものの減点は覆らない.
1次試験は自由に調理パン以外のパンづくり.それぞれに生地をこねはじめる受験生たちの中でも,和馬のパン生地の発酵は太陽の手のおかげで速い.和馬の手の力とパンづくりの才能を警戒した受験生の河内は,和馬を転ばせて発酵の終わった生地を台無しにする.残るは1時間で発酵させる時間はもうない.試験官の黒柳にも読めない工程を踏んでいる河内と和馬だが,特に和馬は発酵なしでどんなパンをつくるのか.
ここで書いている時点で読む側にもぜひ警戒していただきたい「ジャぱん」.初回はてっきり回想送りかと思われた弱い内容を丁寧に描いたために誤解した人も多そうですが,実質的には今回がスタート.しかも後を考えれば随分と地味な…(笑).今回はアニメの線の太さを生かしたこってりとした脳内世界をお楽しみください.
前半は持ち点10点のうちから5点マイナスという逆境からはじまる和馬ですが,そんな遅刻少年に目をつけたのは同じ受験生の河内.
知らないボケの和馬に対し河内のツッコミが入るようになり,台詞回しのリズムが大幅に改善されて気持ちがいい.パンタジアの凄さを主張する河内に対しジャぱんしか頭にない和馬ですが,和馬の太陽の手の価値をいち早く確認しているあたりは抜け目ありません.その如才なさや集中力をパンづくりに生かすことができればいいんですが…(苦笑).食品を扱うということでまず大切なのは身だしなみ.3人が黒柳のチェックでアウト.理由は鼻毛・汗臭い・出川で清潔感がないのはだめなのだ…って出川が(笑)! この作品の最強の売りはリアクションなので,きっちりリアクション芸人3強のひとりを呼んだあたりはよくわかっていて実に偉いです.今後,残る2強のダチョウ上島と松村も呼んでくれませんかね(苦笑).完璧主義の黒柳はダメな奴にはとことん容赦なしの暴君審査員で,今後長いお付き合いとなりますというかむしろ主役です.和馬も頭がぼさぼさで減点2を食らい残り3点.で,その窮地を救うのかと思ったら失敗したのが梓川月乃.…演技はもちろんうまくはないんですが(苦笑)違和感は感じないですし,演技力の要求されるリアクション係ではないので全然OKです自分としては.
身だしなみの次はいよいよ第一次審査.調理パン不可で自由にパンづくり.自分の作りたいパンのために材料を要求する月乃と険しい顔の諏訪原に,その材料だけでつくるパンの種類がわかる河内あたりはやはり実力者で,それに比べるとジャぱんしかつくったことのない和馬は実績なしのダークホース.しかしジャぱん55号の湯ごねアンパンの味で和馬の実力を知った河内は,この強力な敵を葬るために麺棒を使用.…調理道具や生地を踏ませる曲がった根性は,きっと河内のもとに報いとなって戻ってくるに違いない.お人よしの和馬は特に疑うこともなく,残るはたったの1時間.太陽の手であっても発酵が間に合わないためにパンが焼けない大ピンチ!のはずがいきなりヨーグルトを要求する和馬.パンとしては正統派の月乃と諏訪原.仕込み麺棒は正統ではないですが(苦笑).一方,黒柳の予測から外れたものをつくっているのは河内と和馬.特に和馬は1時間でパンなんか焼けるのか?
後半はお待ちかねのリアクション! 和馬を気にしすぎた河内,あまりに気になったのか勝手に他人のオーブンを開けるという狼藉ぶり.最初開いたときには何もなく…しかし富士山が降ってきます! 和馬がつくっていたのは日の丸のような形だったはずなのに,なぜ四角かった生地は富士山に姿を変えたのか.そしてツッコミまくる河内のパンは果たして大丈夫なのか.
出揃ったパン採点で審査員としての横暴が最高潮に達する黒柳.見るだけで食べもせず点をつけてます.確かに横暴ですがこのクールな判断があるからこそ,この後の熱すぎるリアクションがより引き立つのです…というわけで,「帰れカス!」もちろん主役にも容赦なく,おっちゃんよばわりで2点減点で残るは1点.黒やんのパンチをものすごくうそ臭くはね返す諏訪原のパンが可愛らしい(笑).河内はやっぱり自爆で2点減点.そして…あの黒やんですら目では評価のできないジャぱん.おいしく頂く黒柳が見てしまったのは…富士ではなくチョモランマ.そしてインド…カレーが食べたい!(笑) 原作は線が細いので足りない迫力も,アニメの太い線があれば迫力が増し,視聴者の意識を無理やり持っていきますな.そして動画ってやっぱりものすごいインパクト.ただしリアクション単体ではまだまだ大人しく,これから先のトリップがどれほどのものとなるのか楽しみです! ナンだなんだジャぱんだと話の通じない黒柳と和馬.とりあえず富士山の正体は無発酵のナンで,和馬は辛いからカレーでカレーは日本料理だと信じていた大バカであったことが判明.結果点数は減点方式のはずがプラス2.厳しい人柄ゆえに,だめな点だけでなく良い点についても外せないものはつけてくれる,良い審査員なんですよ本当に.実力のない人間に対しては口が悪いんですけどね(苦笑).
残ったのは実力者3名と和馬.次の課題は泊りがけ.明日昼までにクロワッサンをつくること.自信の諏訪原.かわいい月乃.詳しくて小ずるい河内に…「ねえ,くろわさんって誰?」パン知識のなさゆえに普通ではありえない壁にぶち当たっている和馬(笑).パンタジアの一夜に和馬を待つものは何か.次回に続きます.
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