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陰陽大戦記#4

「次々集まる愉快人物の巻」

地流の攻撃からなんとか逃れ,麓の酒屋の前で一息つくリクたち.ランゲツの大技から逃がしてくれたのは天流の闘神士・マサオミ.彼はお近づきの印とリクに闘神機のホルダーと流派章を渡し,このままではリクたちは負けることになるからと,コゲンタに深く関わる印の場所を教えてそこに向かうように勧め,バイクで走り去る.
コゲンタはマサオミのことが信じられず不機嫌だが,結局西海道虎鉄の印があるという山にリクたち一同は向かうことにする.バスで移動し山を登り始める3人だが,同じ山では2人の地流の闘神士が別の天流の闘神士を追っていて,リクたちは倒れている少年の姿を見つけた.

キャラの魅力で異様に惹かれる「陰陽大戦記」.主役側はひたすらのんきな主役に妄想力溢れる幼馴染に電波でメガネのお嬢さんという緩いトリオで,今回はこれら(特に主役)に対しひたすら怒る式神コゲンタの自分勝手な奮闘振りが光ります.おいしいところを持って行ったのは前回最後でリクたちの前に姿を表したマサオミ.好青年でうさんくさい上に人の恋路をかき回すモモの天敵として今後もやっていくつもりなんでしょうか(笑).作画は4話ということでこれまでよりは落ちます.脚本が大和屋氏でマサオミとテルの動きが特に面白いんですが,演出が生真面目で爆発的な笑いには至りません.描きようによってはもっと積極的に笑いを取りにいけるはずなんですが,この作品の場合は無理に笑いを取りに行かないほうが,作品独自の味になるかもしれないですね.

前半は霧の中,海岸での闘神.戦っているのは地流のカザンと天流のテル.「水は不利」ということで前回から示唆されていた通り,やはり闘神には場の属性が影響するようで,陰陽五行説をベースにしているのは間違いなさそうですが,相生・相剋まで考えに入れると今ひとつしっくりこないので,技はともかくフィールド効果としては同じ属性の場合のみプラス効果? …ゲーム買ってこないとわからないか(苦笑).
さて,うさんくさいマサオミに助けられたリクたち一同.ジュースをあげたりドライブホルダーや流派章をあげたりと大人の財力で一同を懐柔しにかかるマサオミ.しかしリクだけはなぜかジュースを飲みません.そして大人視聴者並みにマサオミをいけすかないと考えているコゲンタ.確かに流派章を渡すあたりの奴の顔を見ていると,何らかの隠れた意思があるのが明白そうです.で,このうさんくさいお兄さんにコゲンタ強化のために向かうことを推薦されたのが山.あまりのお膳立てぶりに不信感満載のコゲンタは突っ込むのですが,そこで手に入るのが西海道虎鉄の印であると聞いて態度を積極反対から消極的賛成へとスイッチ.そんなわけで冒険がすんなり始まるのかと思ったら,リクがグレープフルーツジュースが苦手らしいと表現してみたりマサオミが「女の子は男の子からの告白を待ってるものなんだ」とリクに必要のない豆知識を投入してみたりと見事に脱線.このあたりがもっとコミカルな演出だと面白さがはっきりと笑いに変わるんですが,地味にやっているのでにやにや笑いくらいかな.
結局リクたちはバスでマサオミの言った山に向かうことに決定.メガネのリナはコゲンタが時々見えるのがうれしいらしく異様に上機嫌.今回目指す西街道虎鉄は,コゲンタと苦楽を共にした存在.白虎は西なので西海道なら,青龍の武器は東海道なんだろうか.それはともかく,一同の目指す山では実は冒頭の戦いがまだ継続中.地流の闘神士は白いキバの首飾りをつけているようですが,カザンが1つでドウゲンが2つ.ちなみにユーマは3つなので強いとたくさんつくのかもしれません.
そしてリクたちは今回のゲストであり主役でもあるテルが行き倒れているところを発見.深刻な状況なのにリナはボケてますが,実際はそう深刻でもなかったのでこれも巫女としての先読みないし雰囲気読みの力のわけがなく,単にボケているだけに違いないので考えすぎちゃだめだ(苦笑).

後半はなぜかテル活躍.空腹で行き倒れていた天流の闘神士テル.3人分完食するあたりは当たり前なんですが,食べ終わった容器をきっちりまとめて持ち帰りをお願いするあたりが実に素敵な笑いの才能.3日間飲まず食わずで地流の闘神士と戦っていたテル.同じ天流なので戦う必要がない2人が流派章を見せ合う姿が,こういう作品らしい動作で良いですね.「話すと巻き込みますので」と妙に丁寧な物言いのテルもまた,闘神士としては新人.同行を申し出るリクを1対1の勝負にこだわって断るあたりが非常に律儀.リクには面白い奴が次々に集まる変な呪いでもかかってるんでしょうか(笑).コゲンタは食い逃げと突っ込んでますがあげた当人たちが同意してるんなら食い逃げではないな.
テルと別れ印を捜すリクたちが着いたのは変な木の生えた山の中腹.しかしそこにはテルを捜していたあの2人の闘神士がお待ちかね.己の式,榎のオトチカと椿のゴロウザを呼ぶカザンとドウゲン.名前からすると両方とも木の属性で五行なら金の属性のコゲンタには弱いはず.それゆえに2対1でもコゲンタがそれなりに対抗できたのかもしれません.印を切りあい大爆発を繰り返す大味な闘神が続くのですが,その戦いに反応したのか地面から木が次々に突き立ち,変な木が地下からせり上がります.ユーマも捜していた鬼門はどうやらこれのようで,ここからは伏魔殿に繋がっているようです.鬼門の出現によって戦場は木の属性に満ちてコゲンタが一気に不利に.しかもこの大ピンチに対し席を外す決断をするリク,コゲンタが結構丈夫だと理解したからなのか,土壇場で逆転を狙うための判断としては間違ってはいないんですけどもコゲンタの危機は最高潮! そこに突っ込んできたのが赤銅のイソロクとさっきのテツ.弁当3つ分の礼を返しにきたのか,リクと即席タッグを組むことになります.ただし両チームとも感情や式神の意思の食い違いで,効率的で効果的なコンビネーションというにはお粗末な戦いぶりなのがリアルでいい.3回目で初対面の人間と完璧なコンビネーションを組むほうが嘘臭いですからね.そしてリクはコの字,震離兌の印を取得し,西海道虎鉄をコゲンタに降ろします.ここでのコゲンタの大喜びっぷりに相応しく,ゴロウザとオトチカ,一撃で存在を消されてしまってリク・テツ組の勝利.虎鉄が手に戻ったコゲンタに「よかったね,相棒見つかって」と言うリクに対し,「相棒はお前だ」と言い切るコゲンタの揺ぎ無い強い信頼に照れるリク.コゲンタの思い入れの深さは式神だからという理由では片付かないほど強いのですが,なぜこれほどまでにコゲンタはリクを信頼するのか…やはりコゲンタの過去にそれを解く鍵があるんだろうか.
夕方には再び別れるリクとテル.自分の式神,イソロクの印を捜して日本を巡ったりしていそうです.ということは将来的にリクも日本各地に遠征に出かけることになりそうですが,学校の行事にかこつけるのかそれとも学校を休むことになっていくのか.後者だとモモたちは置き去りになってしまいそうなので,ぜひリクには(大変そうですが)学校は辞めずに頑張って笑いをとっていただきたい(笑).次回に続きます.

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コメント

はじめまして、最近読ませてもらっています。
楽しみにしていたのに、第一話を見逃してしまいましたが
レビューでどんなだか想像できました!ありがとうございます。
主人公なのにボケてるリクと、ズレてるモモとリナ達に、大声張りあげわがまま言いながらも一番まともな幽体のコゲンタが面白いです。
今回、マサオミがリクにホルダーを勝手につけてやる場面に目がいきました。。(笑)
リナが「トラさんトラさん」と呼んでいるのがかわいいです。
今回でやっと印の切り方を理解しました(遅)
“震”は右移動です(よね?)が、“震”という位置があるのだとずっと思っていました。
とにかくこれからも楽しみに観ていきたいと思います!

投稿: aya | 2004.10.25 22:39

ayaさん,コメントありがとうございます.
1話を見逃してしまうと設定の大部分がわからなくなったりして大変ですよね.ここがお役に立てたようで何よりです.
「陰陽」は今時のアニメにしてはしっかり作ってあって,いい大人が見ると懐かしい感じがするくらい昔懐かしい構造で大好きです(笑).主役側はキャラが素敵にハジケているので,今後ももっとハジケてくれるといいなぁ,とか思いながら見ています.例のシーンは,マサオミもマサオミですがリクもリクだと思いました(苦笑).
震坎兌離は方向のようです.本来は八卦なので坎が北で離が南と方位を示すんですが,この作品では北を上,南を下に置き換えて印を切ってますね.震は東で右,兌は西で左となるはずです.「震坎兌離」なら右上左下,ですね.ただしこれは動かす本人から見た場合の切り方で,視聴者がリクたちが切っているのを見ると左上右下,に見えることになります.
うわ長くなった(苦笑).どうぞよろしく.

投稿: Rowen | 2004.10.26 20:36

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