ボボボーボ・ボーボボ#33
「お帰り愛すべきバカたち!の巻」
のっけから緊急特別番組をお届けすることになる当番組.トークバトルの卓につくのは天の助,田楽,首領パッチにソフトン.司会はいつもは画面の外からボケたり突っ込んだりしているナレーターが勤めることに.そして1つ残った空席には「ファン代表」という表示.そこに座るべくやってきたのは誰も待っていないつけものなのだが,もちろん練馬区からやってきたボーボボファンの女子高生ことボーボボがやってきて席を奪う.
この番組は危機的状況にあると主張する田楽と天の助.この危機から番組を救うためには主役交替しかないという意見にパネリスト全員が一致.まずはボーボボが主役としてやれていたかを確かめるためにVTRで検証.鼻毛真拳名場面が展開するも最後の最後で見苦しく.そこで主役に立候補するのが天の助.VTRで己の活躍をアピールし,もちろん観客のブーイングで終了.次に立候補するのは田楽で,もちろん可愛いのでこちらは大好評.そんな中,主役の座を占っていた祈祷師パチ美に何か恐ろしい影が乗り移った.
本当に久しぶり.いろいろあったけれど打ち切られずに戻ってきてくれてよかった「ボーボボ」.時間帯移動もあったので今回は総集編.しかもVTRをネタにスタジオで討論会というメタネタなんですが,バラエティ番組の型をそのまま使っているので,それを思い浮かべながら見るとお約束に従っているのがわかって面白い.
OPは既報の通り「バカサバイバー」に変更.リズムを非常に細かく割った上に情報量を載せられるだけ載せたという仕上がりなんですが,やたら目立つスズはともかく,大量のまだ出ていない敵はスタッフのもはや自暴自棄の賭けとしか思えません(笑).全部出せますように!
さて本編.序盤から特番編成でビュティとヘッポコ丸がご案内.内容もバラエティ番組の番組改変期にもよくやられるパターンで,総集編を見せつつ普段横暴の限りを尽くす主役を吊るし上げるという構造.次々出てくるのはレギュラー陣.ところてんの促進を忘れない天の助に可愛いだけじゃだめですか?な田楽.コスプレに自信ありの首領パッチはまずは犬姿.ソフトンはいつもの通り飾り気なく登場し,最後に出てきたのがなんと!これまで登場人物たちと数多の名勝負を繰り広げてきた影の実力者,ナレーター! …そのおさげとリボンは…やっぱりアイツの声はお前なのか! サービスするのか(笑)! 残る1席にはファン代表としてボーボボ…ではなくつけものが座ろうとしてボボ美に吹っ飛ばされるお約束.女子高生のボボ美としてモロバレの仮装をしてきた主役をそのまま受け入れるパネリストども.彼らが突っ込むとビュティさんのツッコミが光らないからね.
さて,いよいよ始まる主役の吊るし上げ.確かに番組が危機的状況であるのは間違いないと視聴者も複雑な気分.本当に打ち切られなくてよかったよ(苦笑).作品の問題はその根幹から生まれたものなので,主役を替えればいいような問題ではないのですが,企画としては全員一致で主役を否定する方向に行かないと話が進みません.もちろん検証VTRもかっこいいシーンの連続の最後でひとりハジケで自爆するボーボボの醜態をご披露しきっちりとオチをつけます.「アイドルになりてー」って自爆芸としては相当レベル高かったやつですね.そして主役の座を奪うべく薄汚い戦いを始めるレギュラー陣.まずはリアクションのスペシャリスト・天の助.やられて生きるキャラのため,VTRでも役に立ってねえ(苦笑).田楽は愛らしい顔で過激な言動という芸風.異様にファンがついているという設定がついているのでVTRは大好評.
中盤,どのジャンルの笑いでもこなせる万能相方首領パッチ.彼は前半,他のレギュラーが暴れている間に占い師やら祈祷師やらのコスプレで次の主役を占ってきたわけですがラストに乗ってられてトリップ.で,「目を覚ませ首領パッチー」とバズーカぶっ放すボーボボとの息はぴったり(笑).ヘッポコ丸の言い出す「何か大切なことを忘れてる」ってもちろん時間移動前から見ていれば何なのかは一目瞭然.ここで首領パッチが己の業績をアピール…するはずがボーボボの凄すぎるハジケをなぜかご紹介.おでんアーマーは無茶だったよなぁとしみじみと思い出に浸ったり.で,残るはシモネタに見えて実は不条理のプロ・ソフトン.実にかっこいい不条理技が次々に炸裂して見ごたえがある上に,VTR終了後にはなぜか客席が全員クマになった上にはじまるクマとプルコギ.さすが不条理芸人,客席にまで不条理の力が満ち満ちていやがりますよ(笑)! 頭上のモニターには怪しい影のあとで歴代劇場のタイトルが映ります.ここまで飛び飛びではありますがVTRを見続けて,これまでのあらすじをなんとなく思い出してきた一同,何かを忘れていることに気がつくわけですがヘッポコ丸割と正解.首領パッチはパチ美としてここで歴代最強のハジケの1つ,ヤッくんとU君との三角関係をVTRでご紹介.これは見ていて作っている奴の頭を疑うくらいに凄かったハジケです.結局首領パッチは特に主役の座が欲しいわけではないようで場は大混乱.ただし,「ボーボボは降ろす」という方向で意見がまとまるのはバラエティのお約束の通りです.
そして終盤.ぬのハンカチでちゃっかり膝を拭いているナレーターは一体それをどこで手に入れたのか.そこに「ちょっと待った!」と助け舟を出す相方首領パッチ.しかしご披露されるVTRはしゃもじ家族の虐待劇の上にしかも大ウケ.暴力的なネタは匙加減が難しく,やりすぎるとあっという間に放映できなくなるわけですが,この回では人物をしゃもじにすることによって「これは現実でない」ということを表明したナンセンスの傑作なので…という解釈は考えすぎですね(苦笑).そしてボーボボと首領パッチが織り成した,土曜日夜7時半の(頻繁にスポーツ中継等で中止される)栄光の歴史がVTRでご開帳.ナンセンスの名作であり2人のコンビネーションが光った受験戦争,そして敵まで巻き込んだ脅威のハジケ,ゴメーヌ.天の助も田楽もソフトンも,ボーボボに出会ったことで運命が変わったのだということを思い出しはじめます.敵であった己を必要としてくれた,友情の真の意味を教えてくれた,引退した自分を表舞台に引き上げてくれたボーボボはどうやら代えがたい存在.そしてビュティさんも1話の回想を.皆は一緒にボーボボと旅してきたんだからこれからも主役でいいよね?と同意を求めたらなぜかボボパッチの助がいてとっても不思議(笑).ここから先が今回の真骨頂,回想とスタジオと過去と現在が大混乱して大崩壊.ビュティの前に転がってきた水晶玉にはここまで放置されてきた敵,OVERの顔が!
時間帯変更で忘れてしまっていたのは使命.…そんな大事なものを忘れていていいのかとかツッコみたい気持ちはよくわかるんですがそれはともかく(笑)ここでやっと基本設定が紹介されて話が本筋に戻っていきます.素晴らしい脱線の上に次回はいきなりクライマックス開始です! あまりにも痛そうなOVERのステージ.…ここは当然リアクション芸人の出番です! 楽しくてよく動くEDを繰り返し鑑賞しつつ,次回に続きます!
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