« 焼きたて!!ジャぱん#3 | トップページ | ボボボーボ・ボーボボ#34 »

陰陽大戦記#5

「のんきで修行不足で居候が増えましたの巻」

地流の闘神士に襲われながらもリクの日常は続く.牛丼を片手に訪れた同じ闘神士のマサオミに,リクは今自分の周囲で何が起きているのかを聞いた.「式神」「印」「天流・地流」…リクがこれまで考えてもわからなかったことを教えるマサオミ.リクは今,自分が千年前から続く力を巡る争いに巻き込まれていることを知る.敗北すれば闘神士としての記憶を失うことになるということで修行することを勧めるマサオミ.マサオミが気に入らないコゲンタもこの意見だけは賛同する.
次の日の放課後.修行のやり方が思いつかないリクは祖父がやらせていた掃除をはじめてみる.壊れた社の前を掃除していると,そこには先日襲ってきた地流のユーマがいた.リクを襲おうとしたユーマを止めたのは彼の弟のソーマ.そこにマサオミや別の地流の闘神士まで現れて,ユーマとマサオミ,リクと地流の闘神士の戦いがはじまることになる.

今期始まったアニメの中で素晴らしいスタートをきっている「陰陽」.最近のアニメだと設定説明に6話程度を使ってしまい,本編が走り始めるまでに時間がかかることが多いんですが,「陰陽」では前半に設定説明を集中させ,普通にやると淡々として面白みのない設定説明の時間を圧縮することで独特のスピード感を出し,また物語を動かせない分はキャラの魅力で補って全体的な面白さを序盤から維持しています.シリーズ構成の段階で客の反応を想定し作りこんできているんじゃないかと思うくらいに凄い…とまあごたくはともかく(笑),今回もリクの周囲に集まる濃い面子.保護者のいない家に踏み込んで牛丼食って帰っていくマサオミはさわやかに滅茶苦茶ですが,行く場所なさそうだからと見ず知らずの人間に居候を勧めるリクも主役のくせに滅茶苦茶です.

前半は夜からの始まり.今回も設定満載です.地流の側はシリアスにとうとうソーマが組織から離脱開始.一方天流…というかリクの日常は過剰にほのぼの.レトルト食品を買っているリクに文句をつけ,野菜豆知識を語るリュージ.お肌の艶を気にしてどうする(苦笑).大量におごってくれるあたりは絶対にいい奴に違いないんですがどうにも空回りで,調理が面倒な野菜とそのまま食べられる牛丼を比べるとやっぱり牛丼を選びたい気持ちはわかるんですが…50食限定牛丼を30分並んで買ってくる奴も奴ですが,それで家に上げてしまう奴のうかつさのほうがもっと危険です(笑).
しかしリクがマサオミを家に上げたのは牛丼に釣られたわけではなく,自分の周囲の謎について教えてもらいたかったから.及ばずながらもきちんと自分でも考えたあたり,ただののんきではなく責任感もちゃんとあるようです.マサオミの「本当に何も覚えていないんだね?」という言葉にはやはり裏がありそうで,今のリクは本来覚えていたことを忘れてしまっているんだろうか.そしてもしそうだとしたら,なぜマサオミがそれを知っているのか.
知識0.祖父の意味不明の教えとコゲンタの適当なアシストだけでこれまでの闘神を潜り抜けてきたリク.陰陽師も風水も知らないリクが式神を倒せたのは,やはりコゲンタの強さがあったからでしょうがそれでもが負けた式神はやっぱり気の毒ではないかと.陰陽師はともかく「加持祈祷」なんてさらっと言ってるマサオミですが,それ普通の大人視聴者でもわからないんじゃないか(笑).コゲンタは二十四節季は秋分で信頼を司り,キバチヨは春分で人望を司ることが判明するんですがそれを戦いにどう利用すればいいのかはまだ不明.そして,リクが巻き込まれた天流と地流の争い.これは伏魔殿に続く鬼門を開こうとする地流とそれを封印しようとする天流の動きから起きていたのでした.
闘神文字の五十音表ももらってようやく自分で手がかりを調べていけるようになったリク.これまで敗北した闘神士の様子がおかしかったのは闘神士としての記憶を失っていたためのようですが…まさかこれが,何も知らない今のリクに繋がるんだろうか.マサオミを相変わらずうさんくさがるコゲンタですが,修行が必要なことだけは同意.完全な敵ならばリクに強くなってもらっては困るはずなので,現状は信頼していても大丈夫のようですが.
次の日.古文書をじりじり読み始めるリクのところに野菜食えことリュージ参上.野菜料理の作り方まで仕込んだようですが,たぶんつくってやらないと食べないんじゃないかなリクは(笑).荒くれ者の割にはリクの孤独がどうしても気になるようで.
放課後.事情はおぼろげながらわかってきたものの修行の方法がわからず,とりあえず掃除してみるのんきな主役.5話にしてようやくコゲンタもリクの凄さに気がついたようで,「ああそうかいそうかいわかったよ.慣れてやるよそんなお前に」とついにリクの更正を諦めはじめました! そしてその上を行くリク(笑).
そして,全てがはじまった壊れた社…天流の鬼門の前で,再び集い始める闘神士たち.強大な地流のユーマ.地流から逃げ出したユーマの弟,ソーマ.そしてなぜかいるマサオミ.実力者のユーマとマサオミは戦いの場を別に移し,リクが自分の間抜けな言動に自分でツッコミを入れていると,別の地流の闘神士が登場.

後半はバトル中心.マサオミとユーマは天流宗家について会話.天流宗家はどうやら強くて当然のようで.闘気溢れるユーマとその闘気を受け流すマサオミの闘神は,きっとリクがこれから目指すべき高度な戦い.容赦なく攻撃を放つランゲツとそれを鮮やかに避けて裏をかこうとするキバチヨ.渾身の大技すら避けられては効果なし.しばしの戦闘のあと,なんとランゲツが「引け」とユーマに命令.この2人と2体が揃う場で,最も実力がなかったのはユーマ.式神の力だけでもある程度までなら勝てるようですが,相手の式との実力が拮抗したときには,闘神士の戦略や戦術の選び方が非常に重要になるというのはこの手の作品のお約束ですからね.にしてもランゲツは相当に強くて,どうしてこんな強い式神がユーマに従っているのか.もっと強い誰かから譲られた式?
そしてまだまだ初心者のリクの戦い.敵の繁茂のマスラオを前に,昨日マサオミから聞いた話から自分なりにたどり着いた結論…正論を訴えるリク.天流と地流は協力すべきだというその言葉は,敵には効果なしでしたがかわりにソーマが反応.ミカヅキに殺されたというソーマたちの父と同じ言葉を吐いたリクですが,この正論を決して許せない何かが地流側にはあるということだよね?
コゲンタとマスラオの攻撃は虎鉄なしでは相打ち.一石二鳥巻でコゲンタを包んで攻撃をかけるマスラオに対しても,コゲンタがリクに命令しひたすらに攻撃.現状,ユーマよりも出来てないリクはコゲンタの言葉にひたすら従うしかなく,下手をすると勝てるはずの戦いすら敗北させかねない,式神の足を引っ張るダメ闘神士.しかしコゲンタのやるひたすら押す戦い方も良いものには見えないので,リクには今後の一層の修行が望まれるところです.
虎鉄を装備したことによってコゲンタは勝利.機嫌の悪いコゲンタはさっさと帰ってしまい,リクはソーマのことを思い出し,リクの中には子どもと大人の間には家賃が払えるかどうかという境界が存在することが判明.…大人の基準はそこでいいのかよ(笑)!
そして夜.ソーマは結局リクの家に転がり込むことになったらしく.あのモモにすら不審に思われるという偉業を達成するリュージもどんどんリクに近づいていきます.ツッコミがあまり機能せずほぼ全員がボケまくる様は「Nitro」を彷彿とさせますが,この間抜け世界でシリアスからやってきたソーマはまともにやっていけるんでしょうか(苦笑).今後,天流と地流の争いと同じくらい,保護者のいない太刀花家の行く末を気にしつつ,次回に続きます.

|

« 焼きたて!!ジャぱん#3 | トップページ | ボボボーボ・ボーボボ#34 »

「レビュー◆陰陽大戦記」カテゴリの記事

コメント

お久しぶりです。ずっと見させていただいています。

陰陽大戦記は、僕も最初は期待していなかったのですが、なんだかキャラの性格が気に入って、このまま見続けようかと思っています。
今回は、やや設定の説明が急ぎすぎの感がありましたが、「慣れてやるよ」と自ら歩み寄ろうとするコゲンタの台詞が、闘神士との絆を何より重んじる彼らしくて、個人的に名台詞認定でした。
そして、それをさらに天然ボケで切り返すリクもツボです。コゲンタ、本当に慣れられるのか?(笑)

投稿: しーぷ | 2004.10.31 21:30

5月以来でしょうか.お久しぶりです! そして,相変わらず読んでいてくださってありがとうございます.
「陰陽」はキッズ向けにしては絶妙にバランスが良くて,今後のもう一化けが本当に楽しみ.子どもの心をがっちり掴む作になっていくといいですね.大人オタクのことは無視して作ってくれたほうがうれしい.
設定部分については,最初は意味不明のままで概念として広げ,そのあと繰り返し具体的に示すことで理解させようとしているみたいです.なので,大量に提示されても全てを理解しきる必要はなさそうですし,実際に子ども視聴者は理解してないんじゃないかな.

「慣れてやるよ」はコゲンタらしい皮肉ですが,それすら受け流すリクも実に素晴らしいのではないかと(苦笑).

投稿: Rowen | 2004.11.01 02:01

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 陰陽大戦記#5:

« 焼きたて!!ジャぱん#3 | トップページ | ボボボーボ・ボーボボ#34 »