« 紅葉とか残り3本とか遅れ気味とか | トップページ | 怪奇大家族#8 »

金色のガッシュベル#83

「そして新しい光の巻」

パティとビョンコ,2人との別れを代償にして月の光の石本体は破壊された.この場に残るのはガッシュたちとデモルト.石の破壊を喜ぶガッシュたちとは逆に,己の薄汚い野望が打ち砕かれたことに悔し泣きするヴァイル.自暴自棄になったヴァイルはゾフィスにすら使用を禁じられていた危険な呪文を唱えた.呪文の力によってデモルトの体はより力強く堅く,凶悪に変化.その威圧感は今までと桁違いだ.その上自由意志まで取り戻したデモルトは,自分の本の持ち主であるヴァイルを飲み込み,自分の意思で自分の力を引き出す一個の完全な存在となってしまった.

石版魔物編終盤,物語が激しくうねるデモルト戦はここから先が後半戦.ちなみにここに突入する段階で立てた3つの目的のうち,「全員で無事に帰る」はキッドが帰還して失敗.「ゾフィスを倒す」はシェリー・ブラゴ組に役割を奪われ,「月の光の石の本体を壊す」はパティとビョンコたちが成功…というわけでガッシュたち自身では1つも目標を達成できていません(苦笑).もちろん最後の1つは,ガッシュの存在がなければ破壊という成果もなかったはずなんですが,主役らしいストレートな勝利の喜びは周囲に見せ場を奪われてしまってここまでお預け状態.そんなガッシュたちが,彼らの成すべき大きな仕事をこなすのがここから先の展開となります.
前半はゾフィスを襲うシェリーからスタート.パティの呪文で月の光の石が砕け,仮面の効果ゆえにここまで膠着状態にあったこちらの戦いもようやく動きはじめました.笑うシェリーとブラゴ,どうしようもなく凶悪です(苦笑).しかしゾフィスもやられるのを待っているわけがなく,対シェリー戦最高の切り札であるココを投入.同じような模様の入ったココのイヤリングとシェリーの指輪がわざと目立つように描かれてますね.「ボンジュール・シェリー」と宣戦布告する,シェリーがどうしても会いたかったココからは,往時の優しい笑顔は失われていました.
一方遺跡の中では石の破壊に喜ぶガッシュたち.失ったものは大きいですが完全に失われたわけではなく,成された結果の素晴らしさからパティに改めて感謝する一同.ただしこれが気に食わない者が,たった一人….潰えた野望を惜しんで泣くヴァイル.腐った目的に失敗して恨み言を言うような奴は,文句なしに最悪で同情の余地なし.しかも自暴自棄になったヴァイルが取った行動は自殺行為そのもの.危険な呪文「ギルガドム・バルスルク」を放つと,ただでも手のつけようのなかったデモルトの体がより強力なものへと変化を開始.体中から出てきた突起から鎧が生まれてくる様子はなかなかに迫力満点.その禍々しい気はガッシュたちはおろか本の持ち主であるヴァイルすら吹っ飛ばす始末.その上,デモルトはうるさいヴァイルを丸呑みしてしまいます!
完璧に自由意志を取り戻したデモルトは,今の自分の最大の弱点を体内に格納.これまでの意志のなかったデモルトと己の意思で戦っていたヴァイルという構図が完全に逆転し,ヴァイルのずるがしこい頭脳だけは封印されたものの,デモルト自身の能力が高すぎるので今の傷ついたガッシュたちが挑む相手としては洒落にならない状態に.しかしウォンレイはまだ倒れたまま.アルベールも未だに意識が戻らないのでレイラにビンタを張られたり…部屋突入直後から倒れっぱなしのウォンレイも大変そうですが,意識を操られている間はレイラに引きずりまわされ,失っているときにはあんな仕打ちを受けているアルが哀れでなりません(苦笑).

後半は,ぎりぎりの環境で目覚める新たなる力たち.いくらデモルトが強くなろうとも,ここまで来てガッシュ組で戦うことを放棄する者はいません.一人では足りない力を補い合うのが魔物とパートナーの関係で,それでも足りない力を補い合うだけでなく,さらに増させるのが「仲間」.仲間を護るためにその力を増すティオと恵.壊されても何度でも立ち上がると宣言する2人の可憐な戦士ぶりは素晴らしい.ここまで引っ張ってきたウォンレイの容態もついに持ち直し,ここまで傍観しているしかなかった,そもそも弱虫だったはずのキャンチョメたちまで積極的に戦闘に戻っていきます! それぞれの持ち味を生かしてデモルトに立ち向かおうとする仲間たちの姿は…ガッシュの中の何かを強く揺さぶりはじめます.
ここまでの優しく暖かく悲しく切ない旅路を一緒に越えてきてくれた仲間たちの必死な姿を前にして,主役が無力のままでいるわけにはいきません.ガッシュの魂を熱く赤く輝かせるのは,目の前の凶悪な敵を打ち倒し,戦いを終わらせる力が欲しいという真摯な願い.以前ナゾナゾ博士が戦いの中で教えてくれたように,本の呪文は魔物自身の自覚によって,その自覚に応じたものが呼び起こされる仕組みになっているらしいので,今封印を解かれた第7の呪文・ザグルゼムはデモルトを倒すという目的を果すための切り札となるはず.それなりに時間は稼いだんですがタネがバレてしまった(苦笑)キャンチョメと気合で護ってくれたティオに替わって再びガッシュと清麿は前線に.使い方さえ間違えなければデモルトを倒せるはずの呪文の能力の探索を開始します.
ガッシュが放ったザグルゼムはそう速くはない光の玉.敵に当たってもその部分が帯電して光るだけなんですが,ザケルガを同部分に放つとより強い効果が! 術のエネルギーを当たった部分に蓄積し,次に当たった術の効果を増幅させるのがこの術の効果.地味ですが計画的に攻撃を蓄積することで威力を増すことができるので,清麿の頭の見せ場が増える技でもありますね.これまでの知識の蓄積によって術の正体もすぐに判明し,ザグルゼムを蓄積させた上でバオウで仕留めるという当然の計画を清麿は発案.しかし,高速でないこの技には敵に避けられてしまうという大問題が.
ザグルゼムだけならガッシュとウマゴンの特攻が最良でグルービー(笑)なのは間違いなし.けれど終わりにバオウを仕掛けることを考えると,最後まで大ダメージを食らうわけにはいきません.この戦いからの出口だけは見えているのに,そこへたどり着くための道が見えずに絶望しそうになる清麿たちの光となるのは,レイラと,やっと意識を取り戻したアルベール! ここからは,晴れ晴れとした笑顔を見せる2人がしばし主役を務め,その直後に控えるガッシュたちの活躍の露払いを務めることになります.長い時の中で,ずっと欲しかった意思の通じ合うパートナーをようやく手に入れたレイラの獅子奮迅の活躍が炸裂する次回に続きます!

|

« 紅葉とか残り3本とか遅れ気味とか | トップページ | 怪奇大家族#8 »

「レビュー◆金色のガッシュベル」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/2044760

この記事へのトラックバック一覧です: 金色のガッシュベル#83:

« 紅葉とか残り3本とか遅れ気味とか | トップページ | 怪奇大家族#8 »