ボボボーボ・ボーボボ#35
「伝説のボケ殺し容赦なき大暴れの巻」
ボーボボたちに対する怒りでゲージの貯まりきったOVERは真の姿,魚雷ガールへと変化した.魚雷のボディに生々しいハイヒールの足.見た目のインパクトとその性格がうざくてからみにくいだけでなく,ボーボボたちがちょっとでもネタを広げようとするとそれを魚雷の体で粉砕するという厄介極まる強敵だ.「おふざけは許さない,なぜから私は,魚雷だから!」 伝説のボケ殺しである魚雷ガールは,意図したものであろうとそうでなかろうと田楽以外のボーボボたちのボケを容赦なく粉砕し,ボーボボたちは攻撃のきっかけすら掴めない.
復帰3回目でいよいよOVER編のクライマックスに突入する「ボーボボ」.前回のあらすじは「笑いに理解のない強面格闘家を芸人たちが必死でいじったらなぜか地であるおねえキャラが出てきてびっくり」なわけですが(笑),今回は出てきてしまったおねえキャラ,西川宏美氏熱演の魚雷ガールが大暴れ.軽いボケどころか天然ボケすら容赦なく魚雷が吹っ飛ばすおかげでネタとツッコミの間隔が極小に.画面の前で連発されるめくるめくボケと暴力ツッコミの嵐に溺れてください!
開始早々からバラとともに悩殺ダイナマイトバディの魚雷ガールご登場.この適当デザインぶり以上に「ボケ殺し」というキャラ付けが秀逸.ボーボボたちの戦いは激しいボケで1つの世界をつくり,そこに敵を飲み込むことで勝敗が決まるわけですが,魚雷ガールの先制攻撃によって世界が出来る前にボケが殺されてしまいます.その上「皆こっちに注目!」とか中途半端なおばちゃんタレントのごとく勝手に芸人を仕切ってくるもんだからやりにくいことこの上なく,実にうざい! 早速天の助はリンリン天国を失敗して突っ込まれ,それを見ていたヘッポコ丸は「ボケ殺し」うんちくを披露してビュティさんに呆れられ,あの首領パッチすら伝説の名剣ドンパッチソードに突っ込まれる始末.ネギを名剣扱いしているところが面白いんだから突っ込んじゃ台無しだ(苦笑)! ふざけなければならない芸人としてふざけ,やっぱりやられるボーボボはともかく,本気コメントをボケと判断されてしまうヘッポコ丸は哀れ.ビュティさんの遅れながらのフォローがより傷口を広げているような気が…(笑).田楽はなぜか無視.
一方,他人のボケは許さない割りに過去回想では武器廃止活動やCMクイーンでボケまくる魚雷.ビュティさん以外はまともに機能できない中では特に魚雷CMの映像的な威力が凄まじい(苦笑).さらに魚雷の攻撃は激しさを増して天の助に至っては存在そのものがふざけているとやられる始末.評価そのものは芸人としては本望でしょうが,芸を披露できないのは大変な問題です.
中盤はさらなる攻撃を加える魚雷ガールに対し立ち向かうボーボボ.デタラメ魚雷解説でボケるボーボボは前段でのヘッポコ丸と方向性は一緒ですが,ラストは自らオチをつけ当然魚雷にやられます.さらに首領パッチとボーボボは出だしは真面目でやっぱりボケるというわかりやすい構造のネタを繰り返して魚雷にやられてますが,全体としては最後に無視される田楽がオチとなってます(苦笑).
強敵相手にボロボロになるボーボボたち3バカ.しかも魚雷ときたら「ギョライギョライ」笑って「対空ミサイル」とくしゃみするという問答無用のボケっぷり.「裸になっちゃだめだ」と言われたらそれは「裸になれ」と同義というのがお約束の奥深いところなので(苦笑),ボケられない環境で果敢にボケるボーボボ.魚雷の攻撃をしのいだ上に羽交い絞めにするも,今度は痴漢呼ばわりされて殴り倒される始末.笑いの場で女であることを盾にされることほど場を白けさせることはなく,ぶっちゃけうざいです.
鼻毛真拳奥義,「踊るアフロに見るアフロ!!」を繰り出すボーボボ.ところが魚雷は足指で鼻毛を止めやがります! 格上の魚雷が勝ち誇り決め台詞を放つ直前,そっと侵入する天の助の命をかけたところてん促進活動は素晴らしい(笑).魚雷の強さに攻めあぐねる3バカは,芸術作品になったりしながら活路を捜します.ただし田楽は無視.3本の矢も暴走族も魚雷にやられ,3人がかりで魚雷の突進を止めようとするも首領パッチしかいなくてやっぱりやられ.笑いのためなら味方も平気で裏切るコンビネーションはこの非常時でも健在です(苦笑).
厄介なのは魚雷のツッコミの速さなので,天の助を魚雷にぶつけて動きを封じようとするボーボボ.当然相殺失敗となり(笑),ボーボボは魚雷の動きを封じるため,再度鼻毛真拳を使います.
終盤.鼻毛真拳で魚雷を緊縛することに成功するボーボボ.2本だけど「魚雷の一本釣り!」 .右手で何かを巻いているボーボボ,芸が細かい(笑).しかし魚雷ときたらむしろボーボボを引きずる始末.他の芸は全てこなせるものの,主役ゆえにリアクション芸だけは苦手なボーボボの弱点を突いた恐ろしい攻撃です! かくなる上はと再度3バカで攻撃するも,またも女を武器にするわ攻撃が獣並みだわと勝てる要素皆無.ついには正座させられ説教される可愛そうな3バカ.ボーボボは3度目の鼻毛真拳を放つもやっぱり魚雷が一枚上手.なんとマゾという属性を押し出し,直接攻撃を快感に変えられてはもはや打つ手なし! ボーボボたちのお家芸である劇場まで「魚雷の恩返し」として展開されてしまっては,ボーボボだって魚雷になってしまいたくなるもんで(苦笑).
ふざければ突っ込まれ,攻撃も効かない魚雷を倒すたった1つの方法…ボーボボの見出したたった1つの活路がボーボボワールド! ハジケなければ生き残れない過酷なフィールド,聖鼻毛領域で,最強の敵との戦いがいろんな意味でさらに激しくなる(笑)次回に続きます!
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