ボボボーボ・ボーボボ#39
「最強の実力者必要以上の大暴れの巻」
ハレルヤランドでの戦いは続く.ようやくハレクラニに腹を立て,戦う気になってくれたボーボボに対し,首領パッチはもっと遊びたかったためにヘッポコ丸を掴んで脱走する.しかし残されたボーボボたちもついお菓子の家に飛び込んでしまってやっていることはあまり変わらない.だが,お菓子の家の中にはハレクラニ配下のヘルキラーズの一人が待ち構えていた.ボーボボと天の助を主力に展開される戦いはいつもと勝手が違って見えて気を回したスズがやったことは明らかに大失敗に終わった.戦いはビュティを傷つけられたことに怒ったボーボボが天の助と合体奥義を繰り出して勝利し,なぜか田楽が叱られる.
敵の本拠地に踏み込みながらも未だに入らず遊んでいる素敵マイペース番組「ボーボボ」.今回も周囲のアトラクションにひっかかり,その中にいる敵を片づけていきます.目新しいのは首領パッチの離脱.タワーに全員で突入するとどうしても脇を固める役に回らざるを得ない首領パッチは,まだ敵の強くない序盤のうちに視聴者にソロライブを見せつけるべく,突っ込みを連れて出かけていきます.いつもに増してめまぐるしい話ですがこの超展開に対等について行く画と演出が素晴らしい! 特に「バカだから」のあたりの間が最高です!
アバンでは妙にビュティさんとナレーターが仲良し.今回の敵はハレクラニの部下のヘルキラーズ一同.緩いデザインの奴が混じっているのと,緩い奴が実は実力者というのはセットで「ボーボボ」の敵のお約束なので覚えておきましょう.捏造あらすじはあの程度ならいつもの通りですが,ボケているから覚えていないってのはずるいなぁ(笑).
序盤.遊べなかったのをスズのせいと八つ当たりする大人気ないボーボボ.その大人気ない怒りのままでハレクラニをようやく敵として認識し,その部下のヘルキラーズもぶっ倒す!と決意表明.毎度ながら主役がやる気になるまでに手間がかかりすぎると思うんですけども(笑),もっと手間のかかる奴が仲間のなかにおりました.テーマパークに来て遊べなくなることに大ショックを受けた首領パッチはヘッポコ丸を連れていきなり離脱! ボーボボ組の最ベテランで実際は師匠格の首領パッチだからこそ許される行動でしょう.で,上があんな始末なので(苦笑),下の人間はお菓子の家で時間を潰し師匠が戻ってくるのを待つことになります.
首領パッチなしで繰り広げられるおかしの家の戦いは,敵,鮮血のガルベルがビュティさんを傷つけたために比較的シリアスなものに.普段なら場を強制的に和ませる(笑)首領パッチのおかげで序盤はまともな勝負になりにくいんですが,今回はボーボボと天の助の連携でバトルらしいバトルを繰り広げていきます.毎度ながら盾にされている天の助の絶叫,「真の敵はいつも一人!」が泣けるよなぁ(苦笑).貴重なツッコミでありしかも至宝であるビュティさんを傷つけたことをネタに真面目に攻めるボーボボとそのボーボボにやられる天の助.コンビネーションとしてはアリなのですがノリが違うと感じ,余計なことをやってしまう真面目なスズ.プロの芸人なら場に合わせて己の芸風をコントロールするのは当たり前で,無理に超ベテランの首領パッチの代役を務めようとする素人同然のスズの行為は…確かに「それだけはやっちゃだめ」と言われてしまうのも仕方がない(笑).ボーボボは敵の爪をネイルーアーティストで封じ,合体奥義・ところ鼻毛で止めを刺します.毎度ながらここまでまったく役に立っていない田楽は敵の代わりの叱られ役で,いい盲腸ぶりです(苦笑).
中盤は今回の見所.ヘッポコ丸を連れて消えた首領パッチ師匠が一人で勝手に大暴れ! ここまでボーボボの盾の1枚として散々相方役をこなしてきたためにストレスが溜まっていたんじゃないかと思うんですが,ちゃんとツッコミを連れてきているあたりは計算してますね.ダサイジャーステージを十二分に楽しむ首領パッチ.人質役も(いい年をして)自ら志願し,しかも「俺にかまわず悪を倒せー!」と結局ぶち壊す当たりが最高です(苦笑)! 自爆の末にモーモー牛乳販売でステージジャックを果す首領パッチ師匠の暴走は,ヘッポコ丸どころか敵ですら止められないほど激しいもの.歌って踊って乳牛投げて敵の頭に乗せた上,「主役は俺だ!」と堂々宣言する首領パッチ.
敵はヘルキラーズのT-500.ターミネーターかドラゴンボールか.しかし首領パッチも「首領パッチ一味だろーが!」というサイヤ人的気合一発で…へっくんが後で倒れてるんだけどいいのか(笑)? ボーボボと首領パッチと鼻毛真拳を繋ぐ珍妙な等式については,確かにボーボボが主役なんですが,彼を輝かせているのは自分だと確信するゆえに心からそう信じているに違いない.そしてショーは芸暦の長さを反映するようにより大人向けに.今回もてっきり愛する相方ヤッくんがらみで激しくハジケるのかと思ったら,乱射された痛みで湿布星座の聖衣を装着するってのは東映としてはどうなのか! 以前のカオス・オブ・おでんも凄かったですが一体誰向きのギャグなんだよ(苦笑).さすがは首領パッチ師匠,確かに予測不能なような,むしろ予測不能としか予測できないような….
終盤は首領パッチおやびん,止めるものもいないためにさらに加速! ただしクールでタフなシップなヒーローは湿布の使用法を間違っているので正しく使えと指導も入って至れり尽くせり(笑).首領パッチ,激しい銃撃すらたった1つの言葉でギャグに変え無力化.「バッカだっからーバッカだっからー」と歌って踊る大ベテラン.でも,自分をバカ呼ばわりするのは銃撃よりも心に痛いんだよなぁ(苦笑).その痛みをジョー(誰?)との別れに重ねて演じ,ピアノを弾いてスランプで缶詰工場で敵を詰めてスーパーから返品されてきた敵を自己アピールしろと叱りつけるという傍若無人ぶり.こんな展開予想できてたまるもんか(笑).確かに「俺が主人公じゃー!」と言い切るほどに首領パッチは強い.けれどヘッポコ丸の言う通り主人公でないのは,あまりにも強すぎるからでしょう.どんな敵にも負けないほど強くては,子供向け長編には必須の要素「主役の成長」が見せられませんからね.
さて,首領パッチ師匠を待つボーボボたちは天の助カーで移動し塔の前に御到着.ヘルキラーズの残る3人組,極殺3兄弟がボーボボたちをお待ちかねした上に,あっさりビュティ・スズ・田楽,ついでに天の助を人質に取ってしまいます.ここに首領パッチがいれば奴が人質に取られたがってぐだぐだになったはずなのですが….このピンチに颯爽と登場したのはバイト中の見た目下ネタ,芸風不条理のソフトン.決してアレではありません(笑)! バビロン真拳奥義・木漏れ日のサンタルチアでご挨拶するソフトン…の割には次回はまた3バカですか? 塔は目前なんだから,いい加減中に入れよと呆れつつ次回に続きます!
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