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怪奇大家族#10

「誰だって死にたくはないんだの巻」

ある朝.キヨシが目にした新聞の一面には,自分の寿命があと4日であると報道する記事が載っていた.驚くキヨシが目にしたテレビでも同内容の報道が.しかし,その報道はキヨシの前にだけ現れて他の家族は気づかない.次の日は3日に.その次の日は2日に.カウントダウンされていく己の寿命を祖父に相談するキヨシだが,「人間はいつかは死ぬ」と言われる始末.家族に相談するも相手にしてもらえず,真面目に聞いてくれたのは幽霊のアサミだけ.街を歩いても自分の死をあらゆるメディアが宣告し続けついに耐えられなくなったキヨシは飛び降りて死のうとするが,うさんくさい男がそれを引き止める.

12月に入りついに終盤のラストスパートを開始した「怪奇」.ここから先は伏線を巻き込みつつ最終回まで連続話で走るようです.というわけで最終話1話となる今回は存外にシリアス.斜めの構図で描かれるキヨシの世界は己の死に向かってまっしぐら! 主役が攻撃対象にされているためいつもに比べると全体的にシリアスなんですが,脇の連中はいつものノリなのでどこか気が抜けているうちに…大変なことに.

序盤.例のラインはむしろこいつの上を走っているんじゃないかと思わせるくらいに,ここまで様々な怪奇現象に対処させられてきたキヨシ.そんな彼に訪れた朝はいつもと同じようで,しかし明らかに違うもの.自分の4日後の死を告げるメディアや少女がキヨシ最期の日々の開始を飾ります.霊感のある家族でも見えないものがキヨシには見えるということは,この現象はキヨシ狙いに間違いなさそうで.さらに予告でキヨシを精神的に追い詰めていくのもまた,この現象の狙いのようです.
さて,同時期には父の周辺にも動きが.宇宙人の回で出てきたMIB2人がなんと父をスカウト! MIBのリーとスミス(笑)は父をファミレスに連れて行った上で勧誘活動.ところが異常現象大好きな父が思わずツッコンでしまうくらいにこの2人にはいろいろな問題が.「日本人ですよね?」「違います」「塗ってますよね?」「塗ってません」(笑).全世界的にMIBはアレでなければいけないという規則でもあるんでしょうか.それとも形から入るタイプ? しかも折角ファミレスなのに,頼んでくれるのはドリンクバーだけ.MIBってのは資金面もきついのか?
さて,キヨシカウントダウンはあと2日までに進展.キヨシが目にするものには「2」が浮かんでは消え,さすがに追い詰められて祖父に相談するのですが返事はあまり役には立たず.この先に待つものが逃れようがないと知っていたからこそ,あんな返事だったんだろうか.で,家族は相変わらずののん気さで,「幽霊でも家族は家族」って言われたら,キヨシとしてはくじけるしかないよなぁ(苦笑).一人きり辛い状況で唯一気遣ってくれたのが赤い服のアサミさん.彼女とキヨシは1話からのお付き合いですが,最初は完璧にキヨシが押されていたものの,最近はキヨシもしっかり自己主張できる良い関係.「アサミさんはやさしいね」というキヨシの言葉は,夕焼けの土手で切なく響きます.
キヨシの追い詰められぶりはのん気な彼の見た目以上に深刻で,何よりも生きている家族が全然助ける気もないってことに打ちのめされています.なんせあの家族,キヨシが立派なボーイになるまで家出してもそれに気がつかないような連中だからなぁ(苦笑).ついには幽霊になってみるのもいいかもと,飛び降りて死のうとするキヨシを止めたのは十中九十郎.轢き殺され,霊となって忌野家に居ついた八九郎の弟です!

中盤.この九十郎,風体の割に異様に英語が得意そうで手品が大好き(笑).でも遺骨をネタに使うなんてのは死者冒涜も甚だしく(苦笑),「二度としないでください」とキヨシだって怒ります.忌野家の家に潜む邪悪を捜すうちに(不注意で車に轢かれ)命を落とした彼の兄・八九郎.今回キヨシを襲っている死の宣告もそれがらみで,鍵は開かずの間にあると教える九十郎.強力な力で護られている開かずの間に出入りできるのは祖父とキヨシだけなので,そこに入り,いわくありげな本を見つけるキヨシ.あたかも本に触って欲しくないかのように石は揺れます.
そして次の朝.最期の日.突然の痛みに苦しむキヨシの腹には…「1」の傷が!

終盤.明日は死ぬにはいい日のわけもなく,キヨシは九十郎に頼るしかなく…けれど九十郎が遊園地でなぜか食いまくるために貫禄も説得力も大幅ダウン.どうにもうさんくさい訛った日本語に加え,またも手品まで披露されてしまうキヨシの心中をお察し戴きたい(苦笑).世界に災いをもたらす邪悪なものが復活を遂げるという九十郎の予告と,キヨシが持ち出した本に書かれていたキヨシの顔.なんと邪悪な存在の復活の寄代となるのはキヨシの体らしいことが判明.邪悪の復活を阻止するんだ!とか涎だらけにされる(笑)キヨシ.いや,もう未曾有の大ピンチなんですが,九十郎が連絡用に鳩なんかくれるもんだから緊張感が続かないのがこの作品の良いところ(苦笑).
そして真夜中.予告された時へあと20分と迫ったキヨシは鳩を肩に苛立っていました.その苛立ちゆえにアサミさんにすら当たってしまうキヨシ.幽霊であるアサミさんとしてはキヨシが同じ側に来てくれるのは決して嫌なことではありませんが,現実に絶望もしていないキヨシは「死んでたまるか」と元凶の開かずの間へと釘バットを持って向かいます.やっぱりボーイ修行でちょっとだけ柄悪くなったなぁキヨシ(笑).しかしそこにはあの石だけでなく幽霊が待ち構え,予告された時間に,キヨシの魂は体から強制分離!(ついでに鳩も!)
主役が死んで動き出す「怪奇」最終章.あの青いシルエットの正体は何か.父の所に来たMIBは何をするのか.開かずの間の石の意味は.祖父はどこに行ったのか.復活する災厄とは何か.あの位牌にはどんな意味があったのか.そして…ちりばめられた謎はどこまで解いてもらえるのか! やっぱり死んだら驚くのか(笑)! 次回,死後の世界に続きます.

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