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陰陽大戦記#11

「神社には闘神士が一杯の巻」

ナズナに案内された天流の遺跡に見覚えがあったリク.しかしいつどこでかは思い出せず,結果的にはナズナを怒らせることになる.食事も無邪気で品がなく,どうにもリクを天流宗家と認めることができないナズナ.そこにやってきたのは天流のテル.彼もリクよりはマシだが,腹が減っていた.
その頃,以前リクに負けたイゾウはミカヅチの命を受け,新しい部下と助っ人1人を連れ,リクたちのいる京都・新太白神社を目指していた.

遥か昔からの深い因縁の物語のはずが,何をどう間違ったのか主に別の意味で面白い「陰陽大戦記」.前回のヒキからするといよいよ主役が主役としての因縁を使命を確認することになるのかと思ったら,なんと主役が本領発揮.別の意味で(苦笑)! この手のネタは事前に関係者が同意出来ていないとやれない種類のもので,特にこの展開で持ち込むってのは滅多に見られないんだけど…でも,本当にそれでいいのか? 一方後半はバトル満載で目まぐるしい.さて,天流遺跡の秘密ってなんだったのかな(苦笑)?

前半は大問題.ナズナに遺跡に連れて来られたリクは,その光景に覚えがあることに驚きます.しかしそれがいつどこなのかはわからず戸惑ううちにナズナの史跡紹介が.ここは天流の鬼門があった場所で,地流の襲撃を受け天流宗家が消えた場所であり,宗家の遺骸は見つからなかったので伏魔殿に行ったのではないか,という今後の展開のための伏線を繰り出すナズナですが,ようやく何かに気がついたリクが口にしたのは,「小学校の遠足で行った登呂遺跡に似てるね」 …お前絶対わざとやってるだろ(笑)! 登呂は弥生だよ千年前って言ってるじゃねえかよ弥生と平安で千年差があるってんだよ遺溝ならなんでもいいのかよ! つうかこんな落としかたするんなら前回から引っ張るなよ! …最高です! 照れまくるリクのこの一撃はコゲンタを転がしナズナを怒らせることに.千年前から残り,十年前から花をつけはじめた桜に対しても「きれいな花だね」とまんまな感想を述べるリクにナズナも失望するしかなく.ただし,モモちゃんとは3歳の頃から幼馴染なので,今13歳くらいのリクが現在の天神町に来た十年前からあの桜は咲き始めたようですね.そういやあの根元にはやっぱり何かあるんだろうか?
天流宗家ゆかりのこの地に来た上に,白虎を使えるからには何かがあるはずだ…と期待していたナズナですが,リクときたら実においしそうに食事を戴いております.なんせ奴の普段の食生活は自作のアレか買ってきた弁当なので,手作りの食事に喜ぶのは仕方のないところ.天流宗家の行方を捜して伏魔殿に単身乗り込む天流闘神士こそがナズナの理想の宗家のようですが,…そういうのを今のリクに期待されてもなぁ(苦笑).我らが主役の「周囲の期待を裏切る腕」は宗家並みだと思います.あと,ナズナの言う素晴らしい天流闘神士は,前回の冒頭の奴ですね?
続いて太白神社にきたのはテル.「御祓いはこちら修行はこちら」はお約束.天流らしく修行を選び,やはり神社で禅宗の座禅をやらされるテル.座禅自体は闘神士の根性を見極めるためのもので,特に宗派的なこだわりはないんでしょうが…それでいいのか(苦笑)? 「売店にお客さんが」とリクが顔を出してナズナが目を逸らした瞬間に痛む足を吹いているテル,口から火まで吹いて見事なコメディ具合です.しかもこいつ,前のリクとの出会いに引き続いて腹ペコ.天流は腹が減りやすいんですか?
太白神社で以上のようなコント兼伏線張りが繰り広げられている一方で,チハヤとの連絡が切れたのを知ったミカヅチの指示で,リクにやられ戦略的に転進したイゾウが新太白神社に向かうことに.計算高く部下すら切り捨てる彼にシノノメとカスミという新たな部下が補充され,さらには手に負えない助っ人・ユーマまでつけられます.地流の給与体系が気になってきますが一応出張手当は出るようで,強くなればグリーン車にだって乗れますよ.もちろん出張中の食事代は自分持ち.天流の闘神士にはそれぞれ強さ(流派章の位か?)に応じて懸賞金が出る,という仕組みのようです.イゾウは一体何を買いたいんだか.
元々相性の悪かったイゾウとユーマは京都に到着してとうとう喧嘩して分離.「京都だから来た」とユーマは自分の用事を優先し,その後で…と高い喧嘩を買うことになったイゾウ.しかし後半,それどころではなくなります.

後半はパーティバトル「風味」.テルを天流の遺跡に連れていくナズナですが,テルは何も思い出すことはなく,むしろナズナさんの愛らしさにやられております.天流宗家の傍流でも,その子孫はこの現代にもいるんだろうか.一方リクは境内を掃除してお留守番.竹箒が似合ってるなぁ.やって来た客?に「お祓いはこちらで修行はこちらです」…って楽しそう(苦笑).しかし来たのは地流のイゾウ一行.リっくん,気持ちはわかるけど金は人を狂わせ殺す危険なアイテムなんだから「そんなことのために」とか言わないであげてください(苦笑).
リクと地流の3人はそれぞれに式を降ろします.黒鉄のフジ・芽吹のフウライ・繁茂のニンクロウに対するは白虎のコゲンタ.まずは体術中心で小競り合いを開始するとナズナとテルも戦いに合流し,天流側に柊のホリンと赤銅のイソロクが追加.イソロクの発進シーンがまた随分とSF…というかサンライズな悪乗りでいいなぁ.
地流側はイゾウが指揮をとり,五行属性に合わせて仲間をぶつけ,金(フジ)は木(ホリン)を切り,木(ニンクロウ)は土(コゲンタ)から養分を奪います.残った土(フウライ)は金(イソロク)に当てられますがこれは相生.2組を相剋の属性相手とされた天流側は不利となるわけですが,唯一相性問題のないテルがナズナさんに夢中でもっと不利(苦笑).コゲンタを苦しめるのはニンクロウの専守防衛書で,どんな攻撃も跳ね返されてしまいます.この1組を尻目に残り2組は激戦を展開.恋の力かテルの指示によるイソロクの技が大きすぎたり.でも,ここでナズナさんが意地を張らずにテルと敵を交換すれば,天流の側の属性が有利になってもう少し楽に闘えたかもしれません.
ホリンは風神降臨陣でフジを襲い,そのフォローに入ったフウライの攻撃を避けて飛び上がったところをフジの逆手下克上がお待ちかね! そのホリンを助けに行ったイソロクですが…空,飛べるんだ(笑).おかげでクワガタとカブトムシ激突.間抜けです.ところでコゲンタ対ニンクロウ戦ですが,攻撃するほどダメージが貯まるのでリクは「そんな奴は攻撃するな」と身も蓋もない決断を下します(笑).いきなり背景にされそうになったニンクロウはあわてて装甲自転地獄車でコゲンタを襲うも,リク,コゲンタにジャンプを指示!それは印を入れなくてもいいもんな(苦笑).
6人の戦いも終盤に.シノノメのフウライをオトリにして,笑うイゾウはフジの必殺技・北斗元陣三顧之章を3式神目がけて放ちます! 味方殺しで天流を一度に倒すことを狙った大技ですが,結果的には味方のフウライのみが存在を消されます.そのドタバタに合わせてコゲンタは怒涛斬魂剣でニンクロウの存在を消し,1対3となってしまったイゾウまたも撤退.退き所を知っているから,イゾウは厄介なんだよな.しかし天流側もフジの必殺技で2体が大怪我.味方を犠牲にするイゾウの戦い方に怒り,スイッチが入っているリク.

概要を書くのが難しい(苦笑)ややこしいバトルの上,ようやくイゾウを退けたものの次回迫り来るのは強敵,地流のユーマ! 予告ではリク対ユーマの再戦に加え,いよいよマサオミが天流相手に牙を剥くようです.初心者ではなくなったにしても力の差が歴然の相手に対しリクはどうやって立ち向かうのか.大降神とは何か.そして一体誰が降ろすのか! リクのここまでの努力の成果が明らかになるに違いない,恐らくは大荒れの次回に続きます!

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