焼きたて!!ジャぱん#16
「帰ってきた最強の敵の巻」
最優秀焼きソバパンの栄誉はコアラのものとなり,その底知れない実力に驚く南東京支店の面々.新人離れした焼きソバパンをつくったコアラの力を試すべく襲いかかる製麺所の劉だが,コアラはその殺人拳をことごとく退け,爆発的な闘気を発する.その闘気の質からコアラの正体が元サンピエールの模糊山であると看破する店長.奇しくも次の3回戦の課題は動物パン.菓子パンの名手である模糊山は,20本編みという必殺技を持っていた.
話の病が重くなり,まともな場面の割合が順調に減り続けていく「ジャぱん」.今回は次の全開リアクションのための仕込み回なのですが,緩い説明画面であってもその背景で気持ちよく遊んでくれるのが楽しい.パンタジア新人戦は一応パン作りを競っているはずなのに窓を破り壁を怖しついには魔法まで登場.全力で迷走するパン職人並びに審査員どもが目指すのは一体どこなのか….
前半はコアラについての詳しい話.和馬も河内も乗り越えてコアラの焼きそばパンは10万円をゲット.ちなみに怖い諏訪原はまた相手に棄権されて闘えず寂しいわけですが,もし闘ったとしても勝てたかどうか.ただし河内は今諏訪原と当たったら確実に負けるどころか殺されかねないので,うかつなことを言うべきではありません(笑).あの焼きソバパンは並みの新人のレベルを軽く越えていると,その新人離れした実力を高く評価する店長.
ここでなぜか活躍するのが暗殺拳の劉さん.10万円を奪い取るためにコアラにいきなり襲いかかるわけですが…攻撃は全て不発! というかなんでパンアニメなのに目の前で肉弾戦がはじまってしまうのか,黒やんだってびっくりだ(笑)! 戦いの中,コアラはその身に秘めていた闘気が噴出して飼い主である水乃を吹っ飛ばし,店長はその闘気からコアラの正体を悟ります.…パンの技術とか癖からわからなくていいのかどうかは謎.その正体は模糊山で,和馬に負けてサンピエールを首になったところを水乃が拾ったに違いない.更迭されたとはいえ模糊山の実力は確かなわけで,有望な人を集めるものとして,敵陣営のクビ情報をいち早く仕入れてすぐに引き込んだ水乃の手腕は素晴らしい.コアラは最終的に10万円もゲット.仮面を剥いだら悲しいコアラで,部外者である劉さんは大暴れの末に4階から外へと脱出! 本作も,本筋よりも面白い不純物が多いアニメだよなぁ(苦笑).
さて,3回戦は和馬の闘いが先で,課題は動物パン.今回はパンの見た目も評価対象ということで,その見た目も大切な菓子パンのスペシャリストである模糊山には非常に有利.特にパン生地の20本編みという大技を持つコアラは,その繊細な指で龍の鱗をつくってくるに違いありません.
後半はそれでもなおいつも通りが凄い和馬.焼きそばパンに続き,動物パンでもとんでもない強敵と当たることになった和馬.しかし今回の彼の顔はもっぱら能天気で曇りの欠片もありません.20本編みはできないですがそれと勝ち負けは別.なんせ今回作るのは間違いなくパンで,どんなお題であろうとも,和馬が唯一得意な料理に間違いなし.ゆえに相変わらず月乃さんこと財布(苦笑)を連れて買い物に出発.前の戦いと違って,自分が作るべきものをよくわかっている和馬に迷いはありません.ただし店長も警戒するとおり追い詰められ慢心のなくなった模糊山は以前以上に手強い相手.本来は店長と互角の勝負ができる逸材が油断なく和馬に襲いかかる予定なんですけども,そんな事情は露知らず,ジャぱん8号のために緑色の食べ物を買いまくる和馬.買うのはいいんだけど,全部月乃さんに持たすってのはどうなのか(笑).
翌日.準々決勝が開始される段階でもはや和馬の遅刻は当たり前に(苦笑).なんせ和馬の8号にはどうしても必要な「アレ」が手に入ってなかったため.さんざん捜した末にようやく駄菓子屋で購入する和馬.確かにスーパーにはあまり売ってないでしょうが,駄菓子屋の他には健康食品を扱う店や酒屋,雑貨屋なんかに意外とあったりすることでおなじみの製品だったりします.和馬の不在のために水乃にレジ係として勧誘される気の毒な河内は,遅れて到着した主役にその怒りを真っ直ぐぶつけ,そのために出番を1つ失う黒やん.そういやこの愛称はすっかり定着したもんかと思ってたんですが,黒柳本人が耳にする機会は少なかったようで.…でも,黒やんでいいよなぁ(笑)?
そしてより公正を期すために黒やんを越えるスーパー審査員登場.他のことについてはともかく,パン審査だけは優秀で正確な先生,重機で壁を破りメイドとともにご登場! その名はデーブ橋口先生.声がご本人でないのが残念ですが(笑),「炊きたてゴはん」という言葉が出てきただけで原作既読者としてはうれしいな.でも,「ゴはん」はきっとこの時間でのアニメ化は無理に違いない(苦笑).
正確な審査のためには毎年壁だって壊すパンタジア新人戦,3回戦スタート! もちろん20本編みを披露するコアラと,緑に囲まれる和馬.和馬が狙っているのは中だけでなく外側も緑のパンらしいのですが,緑色のものを練りこんでも焼いたらその表面は茶色に変わるはず.しかしこの問題を解消するアイテムこそ,和馬が最後まで買い求めていた例のアレ.動物パンは潜在的に幼年層をターゲットにしたパンなので,多少甘めの味付けも許されるという寸法.コアラが作り出した見事な龍の編みパンにマーマレードがコーティングされているのも同じような理由で許容されるんでしょう.もはや芸術的の金の龍に対する和馬のパンは,停電の室内で輝く緑色の光! 和馬の負けを確信し別れの言葉を独白する黒やんの予想を上回った緑亀はどのような味なのか? そもそも審査員は2人,パンは1つ…黒柳は果たして頑張れるのか(笑)? 次回に続きます!
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