らいむいろ流奇譚X#7
「犬養は本当に丈夫だなの巻」
ついにファーデン騎士団の本拠地,エルミタージュに攻め込むことになった礼武隊と戦艦天乃原.恐ろしい敵の気配に怯える少女たちは,向かってくる大量の敵礼武にも苦戦中.しかし,彼女たちの心を後で指示する犬養が支えている.礼武隊の金色を輝かせるのは,彼女たちの先生の存在だ.だが,敵もそれを見逃しはしない.敵の攻撃に襲われて天乃原から地上に落とされる犬養.気を失った彼は敵・リネンによって攻め込むはずの本拠地の中へと運ばれてしまう.
提供バックが一番良い絵という微妙な事実でおなじみの「らいむいろ」.でも今回は本編がOPより良い絵でした.今期書いていないものの中ではバカさとエロさでかなりのお気に入りです.今週はレギュラーが1本休みなのと,なんせアレは書くのに気合がいるためできるだけ休日に回したいので(苦笑)悪い病気をちょっと発動させてみたいと思います.
前回までで礼武隊から文字通り体当たりで信頼を得ることに成功した主役であり先生でありご主人様である犬養.しかし少女たちの必死の戦いぶりに,次第に一緒に戦える力が欲しいと強く願うようになります.今回はそんな犬養の晴れ舞台!なんだけど…滅茶苦茶な展開はいつもの通り(苦笑).主役は魔物並みに丈夫です.敵側ではリネンの黒さが素晴らしい.
前半.冒頭からついに宿敵ファーデン騎士団の本拠地にどうやら攻め込むことになったらしい一同.で,暗雲の向こうの本拠地は山の頂上にそびえる城.よくまああんな面倒なところにでかい城を建てたもんだなと冒頭から感心(笑).この危機状況に天乃原クルーの皆がてきぱきと準備し警戒しているなか,お約束なのであんまり緊迫感はなくもさもさと着替えている礼武隊の皆さん.まあ,お約束ですからね.戦艦の守備位置についたお嬢さん方に遅れて出てくるのが主役の犬養で,登場直後からなぜか絶叫.どうやらほとばしる漢の気合を表現したらしいですが,礼武隊が怯えている原因はその声じゃないのか(苦笑).邪悪な気配に怯えるお嬢さん方を見て,自分にも礼武があればとまたも考えている犬養.いくら仲良くなったとはいえ,結局犬養は後ろで応援してるだけですからね.
そしてはじまる大決戦.敵の大量礼武に対し戦いを挑む5人の礼武隊ですが,本拠地の近さからかパワーアップしている敵におびえもあって最初は苦闘.しかし,天乃原には主役こと熱血バカ先生がいるのでその声に心を暖め心の金色を輝かせる礼武隊.2話から前回まで礼武隊の皆と先生の交流の様子が割と楽しく描かれてきたので,彼女たちが先生を頼りにする気持ちはわからんでもありません.犬養の存在は礼武隊を支え,さらにその出力を上げ…しかしこの能力底上げ装置を敵が見逃すはずがありません.微妙に逆恨みで狙われた犬養は敵の攻撃を受けて地上に落下.ちなみにこの天乃原,空の結構高いところを飛んでるんですが,犬養はそこから落下…って普通は間違いなく死ねるはずなのになぜか五体満足で地上に落ちている犬養.先生が生きていてよかったという安堵感よりもむしろ「なんで生きてんだよ」という気持ちで一杯に(苦笑).あ,ちなみに戦いの中で敵の本拠地の城の名が「エルミタージュ」という名であることが判明するんですが,あの城ってそんな形だったっけ?
後半は超展開.犬養を失い,心の拠所を失った礼武隊は壊滅寸前.なんせ礼武は彼女たちの気持ち次第で出力が変わるというアバウトな仕様.先生がいないために落ち込むと礼武の維持すらできないわけですね.戦う意思を失いかけた礼武隊に気合を入れるのがこの船の主である九鬼様on番台.その超常能力で犬養の生存と居場所まで確認してくれる九鬼様.本作最強のキャラのはずなので,彼女が前線に立てば戦いもさっくりと終局するに違いないんですけどねぇ.そんな九鬼様の力によって,「エルミタージュ」という名の城に送られる礼武隊.
一方,あの高さから落下してもふつーに生きていた犬養は,「エルミタージュ」という名の城の中で目を覚まします.いくら犬養が普通の人間だとしても,いきなり玉座の前に連れてきているリネンの考えがよくわかりません.もうちょっと痛めつけたり縛ったりして,抵抗できないようにしておくべきではなかったのか.玉座に座るのは騎士団の主,ファーデン公爵夫人.しかし礼武がない犬養はやはりどうしたって無力であり…という状況でいきなり訪れる闖入者ども.5人のお嬢さん方が壁をぶち破ってご登場! これはもちろん策略,犬養を餌にして釣れた5人の礼武隊は抵抗できずあっさり捕われの身に.この大雑把な展開こそ「らいむ」らしさと言えましょう(笑).
そしてはじまるサービスタイム.今回,宙づりの5人のお嬢さんはリネンからネズミやら溶ける液体やら目隠しやら鞭やらで責められるというMぶりを披露.特に目隠しされて逃げられなくなるかすりは気弱にも程があると思います.ちょっと好き(笑).そんな仲間たちの窮状に己の身を投げ出すのがつむぎ.ものすごい顔で錦を責めていたリネンはこれに感動するんですがもちろんブラフ.おかげで今度は礼武攻撃の直撃を食らう犬養…はもう絶対死んでておかしくないんですが,やっぱり生きている事実が不思議.
さらに発動するファーデン公爵夫人の手のエッグ.人の礼武を吸い取るこの装置に苦しめられる生徒たちを見た犬養は,強く,皆を助ける力が欲しいと願います.その心と生徒たちの先生を思う気持ちは…なぜか集中して愛の力に! ハート型の礼武の塊が先生にぶつかると…なぜか白いヒーローに変身する犬養!って1話で見たときにはうろたえたなぁこのシーン(苦笑).主役がただ精神的な支柱をこなした前作よりも,熱血主役が直接攻撃に向かう本作のほうが,今後のクライマックス戦闘が面白くなるんじゃないかと.デザインはアレですが,いいギミックを組み込んだと思いますよ.怯えるリネンさんは可愛いなぁ.
溢れる愛の礼武で敵礼武2体を押したまま公爵夫人の鼻先に迫る変身犬養の気合が素晴らしい.しかし玉座も城も偽者.そりゃあんなところに「エルミタージュ」があるわけないし(苦笑).敵はエッグとともに消え,崩れる建物の中で潰されそうになる礼武隊を救う金色の光は,もちろん犬養.
5人一山を天乃原に連れ戻し,犬飼は半裸のまま気絶.それを抱きとめる胸は…男かよ(苦笑).たしかに娘さんたちは横で山積みなんですが,一乗寺さんが抱きとめてくれてもいいじゃないですか(笑).ありきたりではあるものの,犬養が自分の生徒たちを守る力を手にいれることができたのはよかった.今後は変身犬養が主力になるんでしょうが,それによってかなり大雑把な礼武戦にも見所ができるといいなぁなどと思いつつ,見守ってみたいと思います.
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