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金色のガッシュベル#95

「相性のいい鉄世界の巻」

ブラゴたちとの激突をきっかけとして遺跡から異世界・間の世界へと飛ばされたガッシュたち.はじめて訪れた世界の中で,この世界の王であるマエストロの部下・クロガネの軍勢に追われることになる.この異世界からの脱出するためには,先に進んで脱出するための情報を手に入れるしかない.その道でクロガネの軍勢に待ち伏せされたガッシュたちは,仲間を道具と言い切るクロガネとその部下多数を相手に,たった3人で戦うことになる.
その頃,ブラゴはマエストロからこの世界での魔物と本の関係について聞かされていた.人間界と違い,魔物にはパートナーが必要ないというのだ.

久々のオリジナル話.前回までの導入部はさすがに無理があったものの,間の世界に移動してからはサブストーリーとして興味深く,しかも異世界冒険ものとしても面白いのがうれしい「ガッシュ」.人間界とは魔物と本の関係が異なるこの世界で,事情を知らないとはいえいつも通りのガッシュと亀裂が入ったかのように見えるブラゴが対照的.あとはやたら保護者の清麿が有能でまるで清麿じゃないみたいだ(笑).人様の武器を奪って逆襲するなんてのは,武器自体あまり出てこない人間界での戦闘ではまずお目にかかれないですからね.

前半はまたもナゾナゾ博士のあらすじからスタート.博士の指示がなければガッシュたちはこんなことにならなかっただろうから,少しは責任を感じて前説を担当しているのだろうか.あるいは,全編ナゾナゾ博士の語るでまかせ冒険物語で,実際は何も起きていないというひどいオチの可能性もありますが,これはさすがにないだろう(笑).
現在,ガッシュたちは異世界でマエストロの兵士に追われて逃亡中なのに対し,ブラゴたちは既にマエストロの客人になっているという要領の良さ.もちろんマエストロが信頼できないシェリーと,もちろん信頼はできないが帰るための情報を集めるためには仕方ないと判断しているブラゴ.彼だけはマエストロに呼ばれ,この世界独自の本と魔物の法則について知らされることになります.この地は人間界と魔界の間.人間界と同じように魔物だけでは術は使えず,しかし人間界とは異なって,人の心がなくても本さえあれば魔物単体で術を使うことが可能.人間界ではパートナーの心の力が魔力の源なんだけど,この世界の魔力の源はどこにあるのか.魔界から魔力が流れてきていて,その流れが強くなるほど供給口も開く…とかそういう話なのかどうかは謎.ともかく人間界に比べて格段に自由度の上がったこの世界で,パートナーには苦労させられてきたブラゴは一体どうするのか.確かにこの世界では確かにブラゴは自由ですが,実は戻った人間界ではパートナーが不可欠という事実はまったく変わってないわけですが.
同じ頃,不遇なガッシュ・清麿・ウマゴンは必死の逃走中.事情をまったく理解できないながらも,わずかな周囲の情報から必死でこの不思議な世界の全体像を掴もうとしている清麿の苦労をガッシュはもちろん理解してません(苦笑).幼児らしく答えようのないガッシュの質問の連発に対しついにはぶち切れる清麿.ディフォルメはいいんだけど,谷にかかった橋を揺さぶるのはまずいだろ気持ちはわかるけど(苦笑).どうしていいかわからないのは皆一緒で,しかし元の世界に戻り,戦線に復帰するためにはその方法を探さなければなりません.ガッシュやウマゴンにそれは間違いなく無理なので,ゆえにこの世界での清麿の役割は非常に重要です.
逃亡と探索の旅の途上,追っ手のクロガネに包囲されるガッシュたち.ところが魔物たちがぶつけてくる攻撃はどれも「…もどき」.特に石版魔物編で出てきた技がモチーフになってるあたりが楽しい.彼らがどこでその技を学習したのかは謎ですが,魔界で同じ技を使う魔物が別にいることは十分考えられるのでまあよし.ガッシュたちをマエストロの元に連れていきたいクロガネですが,彼の仲間に対する「道具」という言葉がガッシュを怒らせてしまい交渉決裂.「お主が嫌いだ!」というガッシュのストレートな表出が彼らしくていい.ヒーローらしいガッシュに役割の重い清麿,そして…敵にすら無視されるウマゴンが気の毒なので,せめて数に入れてあげてください(苦笑).

後半は対クロガネ戦.魔本の存在に怯える魔物たちですが,理由をまだ知らない清麿には謎の行動にしか見えません.自分の魔本があるってことは,この空間で強力無比な術が使えるという証拠で,それで怯えているわけですね.敵が普通の物理攻撃しかしてこないことから,十分すぎる勝機を見出す清麿.敵にとって弱い部分に真っ直ぐ突っ込んで乱戦を開始.ラウザルクで強化されたガッシュが敵の中心で暴れるってのはいい手なんですが,下手すると敵に取り囲まれ,自由を奪われ捕虜になりかねない場所に戦闘力の乏しい清麿やウマゴンまで突っ込むのはちょっと無謀に見えたんですが,特に意外な戦闘力を見せる清麿にびっくり(笑).はじめて見る敵の武器を奪って逆に敵を攻撃するという清麿さんの天才ぶりが珍しい.まさかこんな爽快な戦いになるとは思っていなかったんですけども(苦笑)もし清麿たちがピンチに陥り呪文を出せなくなったとしても,ラウザルク状態のガッシュが戻ってきてフォローするという考えだったんじゃないかと.
そして,さらに続く清麿の大活躍.この世界を形成する主要な素材の性質に気がついて,いつもより良い効果が期待できる電撃系の技に切り替えます.鉄が主体のこの世界はガッシュが大暴れするには良い舞台.もし電撃が効かないとしても,滅多に使われないあの技さえ使えば数のハンデはほとんどなし!…ってやっぱり出たジケルド(笑).前回清麿が地質などを確認していた段階からこの技の大活躍は見えてましたんで思ったとおりですね.敵を磁力でまとめ,一つの塊にして身動きをできなくするという戦法は正解で,本来はこの塊にザケルガあたりを打ち込むと完璧なんですが,さすがに道具扱いされる彼らを気の毒に思ったのか,そこまで徹底した攻めはやっていませんね.さらに他からの磁力には抵抗できるクロガネであっても,自分が磁力元となってしまっては避けようがありません.清麿の指揮でウマゴンとガッシュが実行する良いコンビネーションで,ついに己の技に飲まれるクロガネ.本編でもなかなか見られない,気持ちのいい攻めぶりでついに追っ手は壊滅.
力で圧倒することにより,ようやく話が聞ける体勢になるという乱暴な主役たちの姿勢はともかくとして(笑),清麿はクロガネから話を聞きだし,マエストロの元に向かうことを決定.それを「勝てねえよ」と一応止めるクロガネですが,負けた奴が言っても説得力ないよなぁ(苦笑).この展開は城のマエストロにとっては織り込み済みのようですが,彼の危機管理能力は主役相手にどこまで通用するのやら….

城のブラゴは考えたあとで己の黒い本を手にして,シェリーから離れます.パートナーのシェリーをこの世界に置き去りにすることは考えられませんが,マエストロを疑っているシェリーとなんとしても元の世界に戻りたいブラゴの意思が食い違っているのも事実.行動の枷になりそうなシェリーを置き去りにしたというところなんだろうか.そして,いなくなることではじめてわかる大切さってのもあるわけです.背中を任せられる相手がいないってのは,想像以上に辛いはずですが….
次回はついに人間界でも動きがあるようです.あの彼があっさり退場せずに博士たちとのつなぎ役に回ってくれそうなのがうれしい限り.間の世界では,一人になったブラゴと未だ協力し続けているガッシュたちの対比が見られるんだろうか.果たしてパートナーの価値は魔力だけなのか.次回に続きます!

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