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ケロロ軍曹#51

「問題だらけの素敵な友達の巻」

午前3時に指揮官より軍曹に下されたのは,24時間以内の撤退命令だった.1年経ってもペコポンはちっとも侵略できていないので,このまま帰っては大変なことになると考えた軍曹は,急いで侵略マニュアルを読もうとするのだが家事優先でなかなか進まず,結局ほとんど読めないままで夕方となってしまう.今日の夕食は軍曹が家事を頑張ったご褒美のビーフシチュー.秋ママさんにも誉められる軍曹だが,もう明日はここにいないのだ.夕食の後片付けもきっちりとこなしながら,軍曹のペコポン最後の日は終わっていく.結局侵略はできなかったけれど,旅立ちのときはすぐそこだ.

子どもと大人の心を同時に掴む秀作コメディでありかつ特殊なガンダムシリーズでもあった「ケロロ」.今回が第1期の最終回で,一応の区切りとなります.原作そのものの良さがあるとはいえ,1年という長期に渡って粒揃いの作品を提供し続けたってのが素晴らしい.作画の面でも物語の面でも卒がなく,観客が受け入れられるぎりぎりのラインをきっちり狙って暴れてくれる,非常に良く計算された見事なショーを見せてくれました.今回は区切りのエピソードなのでいつもよりも感動増量.1年かけて侵略するはずが逆にペコポン文化に洗脳されてしまった軍曹のじたばたぶりをお楽しみください.

前半は最後の1日.悪夢のように軍曹の夢枕に立つ指揮官の立体映像.午前3時の通信は,24時間でケロン星に帰れという命令.「留まれば命の保証はできない」なんてのは確かに悪夢と勘違いしてもおかしくない台詞ではありますが,この命令は…現実.そしてはじまる,いつもじゃないようでいつもの(笑)最後の1日.
撤退命令が現実とわかって大汗をかく軍曹.なんせこの1年,ペコポン侵略そっちのけでバンダイに侵略資金を突っ込んできましたからね(苦笑).この状態で戻ったら,どう考えても処罰は免れません.というわけであわててここまで漬物石がわりにしていた侵略マニュアルを読もうとするわけですが…相変わらず計画性のない軍曹は全然懲りてない.正月も宿題溜め込んで大変なことになっていたじゃないかよぅ(苦笑).それでも必死でマニュアルを読もうとする軍曹は,夏美さんの妨害を必死でかいくぐりつつ読むことに.一応,マニュアルは実践の手引書なんですが,このあたりで目的がペコポン侵略からマニュアル読破に変わってるのはまずいよなぁ(笑).
二宮よろしく家事をこなしながら本を読む軍曹.さすがマニュアル.余程のアホでもちゃんと読めばそれなりになるように記述内容は至れり尽くせりで…夏休みの手引きの冒頭みたいだ(苦笑).ペコポン最終日を軍曹は,結構適当に家事をこなしながらマニュアルを読んだり掃除機で吸ってくしゃくしゃにしたりしつつ,過ごします.スイトール君が部屋中のマニュアルを吸ってしまう動きとカメラワーク,地味に凄いなぁ! その頃,部下たちもそれぞれに最終日を過ごしています.撤退準備をするギロロはテントの中で芋を発見.タママは一人きりで菓子の食い修めを実行中.とはいえ,寂しさが先に立つと味どころじゃないよね.
結局マニュアルすら読み終わらなかった軍曹.けれど今日軍曹の邪魔をしたという記憶は,明日の夏美さんからはきっと消えているはず.撤退の際には関係者の記憶を消すのが,宇宙人のたしなみ.軍曹のペコポン最後の夕食は夏美さんのビーフシチューで,これは軍曹が今日家事を頑張ったご褒美.姿も立場も全然違うのに,ダメなところは怒るかわりに,良いところもちゃんと認めてくれる日向家.1年前に転がり込んだ宇宙人たちは,1年かけて日向家の出来の悪い家族になったわけです.秋ママさんはお小遣い20%アップとまで言ってくれるんですが…軍曹には次のお小遣いの日はもう来ない.夏美さんのおいしいビーフシチューを食べる日も,もう来ない.
ギロロは愛する夏美さんに,言葉のかわりに焼き芋をあげ,軍曹も言葉のかわりに皿洗い.どうせ言葉にしても,明日の朝には消えてしまうなら,とても口には出せないよなぁ….結局今日は何もできなかったけれど,日向家の役に立ったので,これでよかったのでしょう….軍曹は荷造りを完了します.

後半はケロンのいない「ケロロ」.友達のところからケロボールを回収した軍曹.夜の中でそっと別れを告げて,公園に集合する小隊一同の姿は,さながら妖精の国に戻る妖精のよう…いや,連中はもちろん宇宙人なんですけど(笑).公園に集合する中には,軍曹と一蓮托生なモアさんもお待ちかね.ペコポンの平和のためにはそのほうがありがたいのは間違いなし.半分忘れられながらもちゃんとドロロも到着し,いよいよお別れ! …と思ったら小雪さんがわざわざお別れの挨拶に.「ケロロ」の麗しいお嬢さんたちの中でも,小雪さんはスタッフに愛されていたのか,随分と厚遇されてたんじゃないかな.そして残るは最後の仕事.全部消すスイッチで思い出を徹底的に消去します.
光の中,迎えの宇宙船へと引き上げられていく軍曹たち.しっかりガンプラ抱えてる軍曹.きっと本当は工場ごと持って行きたいだろうなぁ…スイッチの効果で地上では消えていくケロンの痕跡.その痕跡に結びついた楽しい記憶とともに,全て闇の中で在りし日の姿に.何もかも消えていく彼らのいた証拠.食器も,当番も,…記憶も.異世界の者との別れとしては古典中の古典とも言えるこの状況で,軍曹が叫ぶのは「さよならなんて,嫌であります!」…このあたり,お約束だからはっきり先は見えているんだ.それでもぐっと来るのは演出と声の力だよなぁ.
軍曹たちが消えてから数日後.軍曹たちがいることによって楽しい方向に回っていた冬樹たちの日々は,平和で,しかしありきたりのものへと変化.散々迷惑もかけてくれた軍曹たちですが,あいつらがいたから面白かったこともたくさんあったんですよね.既に失われてしまった空白を埋めるものに気がついたのは,全編で目立たないながらも(笑)ペコポン人としては軍曹と最も長い時間を過ごした冬樹.地球儀の真横に,地下室に,冷蔵庫に…誰かの痕跡を感じ,ついに中に入っていたジオングのプラモを見て泣く冬樹.それは,ガンプラが何よりも好きだった,大切な友達!

最後は割としょうもないオチで終わるんですけども(苦笑),空白を見せることによってそこに居た存在の大きさを逆に見せつけるという技法がぴたりとはまった,最後まで本当に上手い作品でした.プロの作る見事な商品はいつだって面白かった上に,あいつらがまだまだ帰らないなんて,サービスするにも程がありますよ(笑)! ここまででかなり原作のストックを使ったはずなので,時間帯変更の次期シリーズではオリジナルが多くなりそうですが,今までのオリジナルの品質を見る限り,スタッフやターゲットの大幅な変更がなければ恐らく大丈夫じゃないかな.
あれだけ悲しい話にしておきながら,実はただの健康診断だった軍曹たち.けれどこのまま冬樹たちの前から姿を消すはずが,冬樹がジオングに足をつけたので(笑)たまらず軍曹が飛び出して…「軍曹! どこ行ってたんだよ!」
…そして日向家の侵略の日々は,再びはじまります.

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3月終了アニメ雑感・1

とうとう3月もあと数日.凄く忙しい時期は終わりましたが,それでも積み残しがあるので一生懸命片づける毎日です.写真は窓越しに花.今は花粉症の自分にはどうにも厳しい季節でもあります(苦笑).

忙しさで今やっているアニメもかなり貯めてしまったので,さくさく片づけていかないと! それが終わらないと「ダ・ガーン」や「くるみPure」や「怪奇大家族」や「水曜どうでしょう」のDVDが見られません.実際こいつらを見ることになるのは5月に入ってからかもしれないなぁ(苦笑).さて,現在までで全話消化したもので書けそうなものについて感想を.数字は例の私見:一般:電波.

ゼノサーガ 3:2:1
ゲームはやっていないので,最後の最後まで言葉や設定や心の機微は理解できないままで終了.話数が少ないところにかなりの分量になる設定を突っ込んだのでどうしても説明不足.しかし,特に中盤以降はキャラクターが物語を引っ張りはじめ,正直動機はやっぱりよくわからないものの,登場人物たちの感情と意図がよく伝わってきたのでそれなりに引き込まれて見ることができました.倍の話数でしっかり説明してもらえればもっと良い評価ができたに違いないので,アニメ化するときは話数に対し内容が適切な分量かどうかをまず検討していただきたいです(苦笑).

好きしょ 3:2:2
自分はソフトンがボーボボに!でおなじみの間違った見方で楽しんできたわけですが,終盤は物語が一気に暗転.主人公たちの前に立ちはだかる最後の壁が「催眠」という精神的な障害物なのが,心の問題を第一に考え,しかも主役たちの体を傷つけないという点でいかにも女性向けらしい…かな? 作品を重ねもはや成熟しつつある男性向け萌え作品ほどの完成度はさすがにありませんでしたが,相当思い切った描写を地上波に乗せたという意義は大きい.予告で踊ってる連中は可愛かったなぁ.

レジェンズ 3:3:1
ただし大人向けとしての評価.子供向けとしては一般を2に.キャラはターゲットに合致しているはずなんですが,小学生低学年を狙っているにしては難しすぎ.特にメタネタは難しすぎるので,忍ばせておくくらいならまだしもここ一番で披露するのはどうだろう.それに,販促アニメの根底にある戦闘を良識ある人間として否定したい気持ちは大人としてはわかるんだけど,少なくとも中盤までは商品を魅力あるものとして描かなきゃ売れるわけがない.監督の作家性大爆発で,シリーズ全体を1つの物語として見ると確かに面白いんですが,毎回一定の娯楽を提供する商品としては各話の質に差がありすぎ.濃い個性の監督に商品をつくってもらうなら,ほとんど自由度がないくらいにがんじがらめにしてちょうどいいくらいだと思いますんで,次の機会には子どもたちのためにもぜひその方向で!

ファンタジックチルドレン 3:4:1
主役のトーマのことを考えるとどうにも切ないけれど,それでも大団円.謎ばかりであまりにも視聴者を突き放した序盤,様々なものがひっくり返っていった中盤,そして怒涛の終盤と半年をきっちり使い切った構成はさすが.深夜の大人向けなら,後の面白さのために視聴者にしばらく我慢させることだってまあ許されますからね(笑).特に中盤の惨劇,そして終盤の正体は本当に素晴らしかった.大人を考え込ませ,心底驚かせる物語というのは稀.どうしても序盤の敷居が高すぎたのが自分の中ではひっかかってしまいましたが,ファンタジーとしては見て損のない良質なシリーズだと思います.

月詠 3:3:1
他愛のない日常こそ最良,作品が言いたかったことの中の1つだと思いますが,他愛のない日常が実に良い出来なのに対し,中盤以降の緊急事態の描写がどうにも弱かったのが勿体無かった.葉月の無邪気さと妖艶さは素晴らしかったですし,他のキャラも十分立っていたんですけども,修行や辛い感情の描写がコミカルさと致命的に相性が悪かったのが問題.シリアスは,タライを諦めるかあるいはもっと真下風な(笑)観念ハッタリバトルに持っていけばなんとかなった気がするんですけどね.絵が間に合わなかった部分も多いので,これから見る人には放映分よりDVDでの視聴をお勧めしようかな.

tactics 3:3:2
魅力的ながらも粗も多いキャラと物語.それでも娯楽シリーズとして最後まで見続けることができたのは,キャラと物語と絵の全体的なバランスが非常に良かったから.バランスが良すぎて突出したものがなく,ゆえに小さくまとまって見えてしまったのはちょっと勿体無いですが,どこかに致命的な問題を抱えたシリーズが多い中で上手く終了できただけでも結構凄いと思うんだけどどうだろ? 最終回でも,オープニングで予告されていた展開だったけれどきちんと感動的にまとめていてなかなか.深夜アニメらしい緩い娯楽作品でした.

巌窟王 4:5:1
間違いなくアニメ史に残る傑作.リアルタイムで伝説が生まれる瞬間を見られてよかった! 作画の素晴らしさや古典を底本とし興味深いアレンジの施された物語も凄かったんですが,何より凄かったのはテクスチャ.本来は背景の一部に適用される程度の技術を全体に満遍なく施してシリーズをつくるなんて,誰がそんなことが出来ると思っただろうか.単色が当然のアニメーションの技術に新しい表現技法を加えたという点だけで高く評価したいです.物語は終盤でちょっと苦しくなってしまったものの,作画面は最後までほぼ良好.この品質で半年突っ走って完結させるだなんて正気の沙汰ではないと思ったんですが…すげえ,しっかり最後までよく走ったもんだ! スタッフの皆様,本当にお疲れ様でした!

とりあえずこんな感じ.続きは,またそのうち.

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陰陽大戦記#25

「源流戦隊ゼロドライブの巻」

ランゲツとの戦いの中,リクに契約を強制的に切られそうになったコゲンタは名落宮に落ちた.リクが再び自分の闘神士としてこの場に来ることを待つコゲンタは,零神操機の封印を解きにきたヤクモに出会う.やがてリクもコゲンタの元にたどり着き,はじめて3人が同じ場で顔を合わせることになった.
リクは自分が千年前に消えた天流宗家自身だとヤクモに告げ,蘇った過去の記憶について話した.ヤクモはリクの問いに答えて,伏魔殿の由来について語る.遥か昔,強大な力を持つウツホを封じた場所こそがこの伏魔殿.ヤクモは一人,ここで勢力を広げる「神流」について調べていたのだ.名落宮を抜け伏魔殿の出口までたどり着いたリクとヤクモを,神流の闘神士・タイシンが襲う.ヤクモはリクを脱出させ,源流零神操機でタイシンを迎え撃つ.

シリーズ全体でも非常に重要な回を通過し,とうとう過去の物語がリクの現実に変わった「陰陽」.前回の素晴らしい熱気をそのままに冒頭でたっぷり回想した後は,伏魔殿縁起からヤクモ対神流の戦いへと物語は流れていきます.前半の伏魔殿の由来で語られる要素はかなり重要で,今後の鍵となるに違いない名も出てきてますね.また,必死に隠れるマサオミの行動も言葉も実に意味深.さらに情報満載の前半終了直前からはじまるのがヤクモの大活躍.対大降神戦でヤクモが見せる大活躍は,あまりに凄すぎてちょっと笑ってしまうほど.ちなみに前回からアバンは物語の中に組み込まれたので,「離れて見てね」のあとはいきなりオープニングとなっています.

前半はたっぷりと前回の回想よりスタート.辛い事実が蘇り挫折しそうなリクを立ち上がらせたのは,ここまで築いてきたコゲンタとの絆.気負いすらなく純粋に信じて待っていたコゲンタの元に到着したリクを,コゲンタは抱きとめ,頭を撫でます.リクの辛さをわかってやれなくてごめんなと謝る優しいコゲンタと,もう逃げないとコゲンタに誓うリク.時間を使ってたっぷり見せた名シーンは,視聴者である子どもの心に刻まれただろうか?
さて今回は邂逅の続き.ヤクモとリクが既に知り合いになっていることに驚くコゲンタですが,21話でリクが一人伏魔殿で逃げていたとき,それを助けてくれたのが彼.符を見事に使いこなすリク憧れの闘神士こそ,コゲンタと縁のあるヤクモだったわけです.ヤクモにリクが話すのは,彼がついに思い出した記憶の断片.「千年前に消えた天流宗家は,恐らく僕です」ってリクの言葉,普通そう簡単に信じられないよな(笑).やたら増えた印は恐らく昔教えてもらったもの.22話の回想では母に教えてもらっているようですが,そのあたりはまだ曖昧なんだろうか.そういやヨウメイの母であるショウシの出自はまだ謎が残ってますね.晴明のように,ヨウメイも狐の子だったりするんだろうか….ヨウメイが宗家の地位についた日,天流総本社を地流の大降神が襲った,というリクの回想.ただしなんせ3才程度の頭で理解した範囲の情報なので,どこまでが真実なのかは不明です.
宗家の神具である月の勾玉の話などをしながら,伏魔殿に戻ってくるリクとコゲンタと,ヤクモ.しかし既にここに連れてきてくれたマサオミの姿はありません.ヤクモに,お弁当でおなじみのマサオミのことを「すごくいい人」と無邪気に説明するリクがどうにも切ない.なんせそのマサオミさんは,符の力ですぐ側に隠れているわけです(苦笑).闘神符のこととか変なことを教えてくれる…ってその「変なこと」は京都と風水についてのウンチクとか闘神石があったという誤報とか伏魔殿に昼入れたりすることで,断じてそういうの以外ではないと思います.たぶん(笑).コゲンタは相変わらずマサオミを信頼できないようですが,これは彼が信頼の式神ゆえに,特別な勘を発揮しているのかも.マサオミに会ってみたいヤクモですが,2人は以前戦っているので次に出会ったときには間違いなく,敵です.

ひとしきりリクの過去についてまとめたあとは,今度はリクの質問で伏魔殿という世界について掘り下げていきます.この夏休みの主な戦場となった伏魔殿は,天流にとっては封じるべき不可侵の場所.けれど天流の極少数は昔から中に踏み込んでいて,それが現在の地流との諍いの大きな要因になっています.そこにある強大な力というのは何なのかを必死で聞くリクと,その必死さに驚くコゲンタ.必死の理由は,伏魔殿を巡って両親が命を落としたから….実際あの後何が起きたのかは不明なんですが,思うだけでリクは痛そうです.
ヤクモが語るのは,彼の知る伏魔殿の成り立ち.はるか昔,京の都を妖怪を引き連れて襲った「ウツホ」.妖怪を操る強大な力を持つウツホを闘神士が倒し,伏魔殿の奥に封印した.天流と地流が生まれたのは,ウツホを封じた後の話.伏魔殿を調べるうちに神流という存在に行き当たったヤクモは,これとウツホの関係について探っていたというのがここまでのヤクモのあらすじ.効率よく強大な怪異を封じるために分業した天流と地流のはずが,現在は絶賛抗争中.その抗争が利益となる存在は封じられているウツホではないのか? もしウツホが神流にとっての神で,同じ側にいるのなら,それを解放するために神流が動く可能性があり,マサオミのこれまでの行動は…つまり,火に薪を投げ込んで,油をかけて,その激しい炎を消すために使ってはならない水が持ち出されるのを待っているってことか? ちなみにマサオミはリクたちを未だストーキング中で,タイシンとも打ち合わせてます.彼もリクと同じく別の名を持っているようです.
ヤクモとともに出口近くまで来たリク.未だ行く道はわからないままですが,それでも,自分勝手な目的のために鬼門を開いて,周囲に迷惑をかけることだけは許せないので地流を止めると決意.状況から自分で考え自分で決めて,ようやく主役らしくなってきたリクのことを,コゲンタも少し見直したみたいですね.しかし離別の際で神流のタイシンとその式,消雪のマガホシが登場.狙われたヤクモはこの戦いを引き受け,リクを彼の道へ行くように諭します.「君は,君の行くべき道を」.そして天流2人の別れ.それと同時に,「バイス!」とコゲンタとヤクモの別れ.
というわけで物凄い分量の設定が披露されたあとはついにヤクモの全開バトルだ! 封印切りたての源流・零神操機を開封し,青龍のブリュネを降ろして序盤戦開始.激しい印の切りあいになるんですが,明らかにヤクモが一段上.闘神機よりも神操機は切り安いのか.必殺技を中断されただけでなくマガホシはブリュネに縛られて,しかしこれでもまだ底を見せない神流もさすが.タイシンの印の連打の後で目覚めるのは…マガホシの大降神! いきなり巨大化する敵式神に対し,ヤクモはどのような手を打つのか.

後半はなんか凄いバトル(笑).さすがにサイズが違いすぎ,大降神マガホシに対し有効な攻撃を仕掛けられないどころか,まともな戦いすらさせてもらえないブリュネ.巴里之走馬燈とかあの巨体相手にひるまず向かっていくブリュネはさすがですが,吹き飛ばされた上に勝手に敵の有利な水のフィールドに変えられてしまうという大ピンチ.なんせろくな足場がありません.…が,実際に水の中から飛び出してきたのはブリュネではなくイルカ様の式神,消雪のタンカムイ.これまでもヤクモの降神シーンで他の式神のシルエットが出てきて,計5体の式神を持っているらしいことは匂わされていたから驚いたりはしませんが,むしろ符の力で水上をサーフィンしてくるヤクモの雄姿に,別の意味の期待が高まってしまっていいんでしょうか(笑).
零神操機の真の力を解き放つヤクモによって,1体の式神が符の力によって次々変化し…ついには同時5体召還! 水性・消雪のタンカムイ.火性・雷火のタカマル,金性・黒鉄のリクドウ,木性・榎のサネマロ,そして土性・青龍のブリュネ.推参!…大降神のときは怪獣ものみたいだといつも思っていたんですが,今回のこれは,もう,間違いなく戦隊ものだ(苦笑)! で,その5体を符で支援する隊長役がヤクモ.
彼が次々に撃つ符の力を式神がリレーすることで,大降神マガホシを囲む五行の結界が完成.それは周囲を高速回転する式神たちの力で五重の塔へと変わり,隊長のヤクモがすごいポーズで必殺技の発動を指示! 余程陶酔してないとやれないであろう激しいポージング…ああ,まともかと思ったけどやっぱりこの人も天流なんだなぁ(苦笑).必殺の刹管相輪串刺は,五重の塔に封じた敵を串刺しにするという正義の味方離れしたえぐい大技.確かにこれを発動させるなら,発動シーンだけでも正義っぽくしておかないと,どっちが悪役かわからないですね.だからといってあのポーズが非常に面白いという事実は消えないわけですが(笑).結果,とうとう大降神すら倒してしまったヤクモ.式神を失った衝撃に,素顔を露にするタイシン.

伏魔殿の出口まで帰り着いたリクをわざとらしく追ってきたのはマサオミ.さっきは「自然と式神に囲まれて育った」とリクの過去について彼よりもよく知っていそうだったのに,リクの前では神流なんて知らないふり.彼は,やはり火に油を注いでいるのかな….その割にリクのことは大事にしているようなんだけど.
そしてついに社の外に,現実に帰ってきたリクは待っていた天流関係者に帰還の挨拶.ちゃんと名前を呼んであげるのが思い出した証拠です.「ごめんね,心配かけちゃって」と2人の闘神士に優しい顔を見せるリクは,彼を平凡な日常に引き戻したいモモにとっては残酷.モモの側にいるときは泣いていて,モモから離れたときに笑顔を見せるリク…確かに,モモにとっては泣くほど辛いに違いない.そしてリクはソーマに,地流宗家のところに案内してくれるように頼みます.「天流宗家として,話をしにいく」.
ついに正真正銘,本作の主役の地位を手に入れたリク.特に過去によって行動についての強い動機を持ったのは主役らしくていいことに見えるんですが,その理由が彼自身の悲しみに起因するのが気がかりです.いきなりうさんくさい大義を掲げるよりは私的な理由のほうが共感もしやすいんですが,これがあくまで私的なものだとはっきり認識できていないと,一つ間違えば単純な地流に対する私怨に変わってしまいかねません.恨みの感情は戦いを止める役に立たないどころか,和平の策を見失わせ戦いを泥沼にする危険をはらんでます.その例は…この現実で見られるたくさんの争いで皆様ご存知の通り.
次回はリク対ユーマの再戦のようですが,大降神同士の戦いになるのか? 形相の変わったマサオミも気がかりです.そして天流と地流は協力するのが理想.戦って勝つことが理想ではないことを,リクは覚えていてくれるだろうか….次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#22

「悪女希望を砕くの巻」

激戦を勝ち残り,ついに決勝の晴れ舞台で戦うことになった和馬と冠.実際の決勝は1週間後で,課題は自由.負けた河内は先の戦いでエンドプロテアーゼが混入されていたことを知らされるが,冠には勝てないことがわかっているから,和馬に敵を討ってもらうことにする.しかし河内も和馬を応援している場合ではない.1週間後の最終戦は,諏訪原との3位決定戦だ! 本店勤務を目指す河内はどうしても入賞したいところだが,松代店長が勝つためにある場所を紹介してくれる.天才である諏訪原に対抗するために,河内はパンづくりに一番大切なことを学ぶ必要があった.

いよいよ新人戦も残り試合わずか.(審査員の)命すら賭ける激しいバトルが続いてきた「ジャぱん」ですが,今回は小休止.準決勝終了から決勝・3位決定戦開始に繋がる時間で起きる様々な出来事が描かれていきます.全編通して南東京支店の仲の良さが描かれますが,ラストでのちょっとした油断を容赦なく突いてくる雪乃の悪漢ぶりこそ最高の見所.よいこのパンアニメには絶対に似合わない下衆ぶりは,お子様は真似したり憧れたりしちゃいけません(苦笑).ちなみに,今回のアバンは前回の粗筋になってるんですが,途中から明らかにパンアニメの映像でなくなるのがすげえ面白い.

前半は準決勝のまとめ.勝ち残ったのはパンの力で黒柳をアブノーマルな恋愛に導いた冠と,パンの力で黒柳を殺してアブノーマルな恋愛に導いた和馬.回想されるのはここまでの激戦で,正直和馬よりも黒柳のほうが目立っているのはこの作品の特質なので諦めよう(笑).苦戦したこともありましたが,生来のパンに対する才能だけでなく,例えば焼きそばパンでは仲間の力も借りてここまで来たんですよね.黒やんは毎度食わされて大変だったよなぁ.そしてサンライズもガメラとか海洋酵母とか,権利取りにいくの大変だっただろうなぁ(笑).
パンタジア新人戦・決勝戦の課題は自由.変な制限がないのは和馬にとってはありがたいですが,相手はあの冠なのでもちろん油断はできません.一時期は被疑者になりかけた和馬の勝利をマイスター霧崎も陶酔ポーズで祝福.疑われたことを鷹揚に許すだけでなく,44号の効果について「びっくりしたじゃろ?」の一言で説明しきってしまうあたり,大雑把だよなぁ(苦笑).あの馬三郎じいちゃんがちゃんと存命だったことは喜ぶべきでしょうが,本格的に弱っている人間に与えたら,ショックでそのまま行きっぱなしになってもおかしくないよなぁ….ちなみに河内の生地に大量のエンドプロテアーゼが混ぜられていたことも確定.証拠なんかどこにもないことが,逆に狡猾な雪乃の仕業だと駄目押ししているようにも感じられます.再試合したとしても自分が勝てないことを思い知った河内は,和馬に望みを託してのんびりしようと思ったら…3位決定戦が残ってました! 「なんやて!」
新人戦最終戦となる3位決定戦は,河内対諏訪原のカードが組まれています.しかも3位に入賞すれば賞金30万・フランス留学・本店勤務権と実に太っ腹な副賞.逆に4位になってしまうと悲しい未来が待っているということで,本店勤務を目指す河内としてはどうしても勝ちたいところ.テンションの上がる河内に対し,松代店長は某所に行くことを勧めます.それは松代がアフロになるきっかけをつくった場所であり,パン作りに一番大切なものを学んだ場所.準決勝まで残った者は天才ばかりで常人だったのは河内だけ.そんな彼が勝つには1週間の修行が必要なのです.もちろん頑張るのは河内だけでなく和馬も同じ.準決勝では失敗しましたが,次の戦いでもう一度,2人で勝利だ!…ってここまで,肩車してくれた店長の上から河内がブリッジして和馬に話しかけるという,背中にものすごい負担のかかるポーズでお送りしております.そして早速旅立つ河内ですが,1つ,大切なことを言い残していました.

後半は砕ける武器.河内が言い忘れていたのは,冠は海洋酵母だけではなく,太陽の手も持っていること.あの熱の中でちゃんと敵の動向を見ていた河内は,彼の手が和馬と同格であったことを教えます.けれど「いいじゃねえか」と和馬は実に鷹揚.現状では冠には海洋酵母があり,和馬にはペターライトがあるので互角の勝負.それに和馬がここまで勝ちぬいてきたのは太陽の手の力ではなく,底なしの発想力と南東京支店のチームワークの力ですからね.とはいえ肝心の板を忘れてしまったうっかりものの和馬はあわてて本店に取りに戻ることになります.鷹揚で細かいことにこだわらない分遅刻も多いし,全体的に大雑把だよなぁ和馬(笑).
和馬が板を取りに戻った本店では,未だに雪乃が冠と2人きりで話し中.見た目はにこやかですが自分のボスである雪乃が大嫌いな冠は,「決勝は邪魔しないと約束してくれませんか?」と提案.にこにこしながら腹の中で悪態をつく冠と口からそのまま暴言を吐く雪乃だと,どっちもどっちで腹黒です.河内戦の妨害で目をつけられたことは間違いなく,これ以上の妨害は自殺行為だと言う冠.しかも酵母の研究者らしく,和馬のつくりだした超絶リアクションすら信じないリアリストぶり.「天国なんてありっこない」と切り捨てる冠は,同程度の幻覚なら本気を出せば作り出せるらしいですが,その際は間違っても安易な悪役のようにヤバいお薬とかは使わないでいただきたい(苦笑).「雌豚は地獄に落ちな」と腹の底ではとんでもない台詞を吐く冠が強く出られないのは,自分の大切な酵母を雪乃に握られているから.それさえなければ,冠が雪乃に従うことはもはやないくらい,この2人の間の溝は深い.
約束したとはいえ生粋のドSに違いない雪乃はまだまだ南東京をいじめ足りず,そこで運悪く発見されてしまう和馬の忘れ物….取りに来る前に彼女に見つけられてしまったのが運の尽きで,哀れ天国行きの秘密兵器は無残な姿に.鬼の形相でぶち割って,公園の砂場に混ぜる雪乃,ご満悦.今時のアニメではここまでのスーパーヒールはなかなか出て来ないですからね.変に現実的で肉感的なのが最悪ですが,素晴らしい.

折角の板を見つけられず,落ち込んで戻ってきた和馬.明らかに雪乃の仕業で怒りばかりが募るものの,もはやペターライトなしで決勝を戦わなければならないことは確定.しかしあの板を使ったのはたったの1度きり.それまでの戦いは使わずきっちり切り抜けてきたんだから,今回だって絶対きっと! 河内の派遣された聖アンドリュー教会で待っているのはやはりアフロなのか.そして和馬は決勝も我々の期待を裏切らず遅刻してくれるのか(笑).次回,1時間スペシャルに続きます.

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金色のガッシュベル#99

「魔物なら遠慮なしに食らわせてやれるのにの巻」

奈良から帰ってきたガッシュと清麿とウマゴン.鈴芽が迎えに来て,清麿は今日からまた学校に復帰だ.ダッシュでガッシュたちを巻いて登校したら,待ち受けていたのは遠山先生.復帰祝いとして実施された小テストは清麿の分だけ特別製で,学力無関係の豆知識という理不尽ぶり.しかし幸運と安易すぎるネーミングセンスで切り抜けたかと思ったら,遠山の秘密兵器が登場.ピンクで濃すぎるモンモン先生の登場にクラスは沸き立つのだが,もちろん清麿はついて行けないというかむしろついて行きたくない.

石版魔物編終了後,オリジナルと原作の小エピソードで時間を稼ぐ「ガッシュ」.今回は学校…というか遠山リベンジマッチのギャグ回なわけですが,途中から場の空気をモンモン先生が根こそぎ持っていくのでどうしたらいいんだ(苦笑).キャンチョメたちとかMJ12とか,多少標準から外れたキャラでも同じ世界の中で暮らしていけるのが「ガッシュ」という作品の幅広さで,この特質ゆえに物語の幅も広がってきたのだから美点だと思うんですが,モンモン先生は魔物じゃないのでさすがにやりすぎだと思います(苦笑).今回は無体な状況にツッコんでいくとだんだん楽しくなってくるんですが,99話だってのにこの楽しみ方でいいんでしょうか….

前半は濃すぎる秘密兵器登場.オリジナルであった奈良旅行は夢ではなかったようで(笑),あの大事件の後でしっかり土産を買って帰ってきた清麿が律儀だな.ガッシュたちは朝から必要以上のハイテンション.途中から迎えに来た鈴芽も混じって,ボケがボケを増幅させる天井知らずの危険な事態に.途中で清麿が止めたからいいものの,放っておいたら鈴芽は一体どうなることやら.あの短時間で鹿なのに「めえ」とか鳴いてますから,放っておいたら公園で草食べて学校サボるような事態に突入したに違いない.
そして今日も始まるガッシュと清麿の登校バトル.同伴を拒否する清麿の心を前回の回想で動かそうとするガッシュですが,前回は一応ギャグメインじゃないんだから笑いを取るために使っちゃだめだろ(苦笑).そんなわけでだめなもんはだめで,つけてきたガッシュたちも爆走で振り切ろうとする清麿.これに巻き込まれた鈴芽は役得で,憧れの清麿に自然に手を繋がれて…まあ,そのまま引っ張って爆走するので甘さは皆無なんですけどね.ガッシュたちは必死で追いかけるもなおみちゃんの出現で追跡失敗.ちなみに鹿せんべいは食ってもうまくないですよ(笑).
朝からテンション高い展開にもめげず,学校に無事に辿りついた清麿.この段階から例の遠山先生がよからぬことを考えているのが丸わかりで不気味です.学校でも面白仲間に囲まれて,最初の孤独な天才の面影はもはや欠片もないというのは,たとえ状況がどれほど間抜けでも,清麿のためにはきっと喜ぶべきだよな?
遠山が久しぶりの清麿にプレゼントするのは嫌がらせこと小テスト.しかも清麿分だけ特別のテストで,内容ときたら「ワイフの好きなパン屋は?」でどう考えても学力には無関係という横暴ぶり.まあ,その横暴さを打ち消すほどに遠山の運が悪すぎるわけですが….しかし今回の遠山は万が一の事態に備えて2段構え.次の問題,遠山の猫の名という非常に個人的な問題なので,清麿の回答が何であっても不正解にすれば勝てたはずなんですが,そこで正直に敗北を認めるあたりが人がいいよなぁ(笑).けれどこの撤退も次の奥の手あってのこと.強力な秘密兵器がなぜかガッシュたちとともについに登場だ!
クラスに登場するは国語のモンモン先生.…出てきた瞬間からもうダメだ.この学校,先生方も生徒に負けず劣らずひどいモチノキウイルスに犯されているわけですが,今回はビジュアルからしてもはや先生…というか人類とは思えない! これになぜか誘惑されて目がハートになるクラスメイトたちもわけがわからない.青少年の悶々が大好きなこの変態先生は,BGM係にガッシュたちを勧誘して歌って踊るハジケっぷり.そしてそのダンスに喜んで混じる生徒ども.確かに胸はでかいけど,お前ら,いいかげん目を覚ませ(苦笑)!

後半はさらに爆走,悶々先生.午後の国語の授業では同じく小テストを準備しているわけですが,範囲を教えないのは悶々好きの趣味ゆえに…ってそんな理由で生徒をいじめるのは非常に問題があると思います.でも,あのバカ生徒どもは極少数を除きすっかりモンモン先生の虜なので,特に問題にはならないだろうという状況が悲しい.
国語の授業では最後に小テストということで,それまでは通常授業.枕草子の「春はあけぼの」をすらすらと読む清麿はパーフェクトで面白みなし.ここで刺激を求めた先生は鈴芽に当て,「夏は夜」はうまく読めずに素敵な悶々.飛ぶのはもちろん蛍なので,UFOとかではないですよ岩島(苦笑).この先生のハジケっぷりについに反旗を翻すのは清麿…の自称ライバル・金子.真面目に授業をしてほしい金子に対し,「デートしたこともないんでしょ?」とうれし苦しいハグ攻撃を食らわせるモンモン先生.その強力すぎる空気に呑まれ,ついつい己のコンプレックスと本当の気持ちを激白し…結果,金子まで悶々仲間に組み込まれてまたもはじまるモンモンダンス.
もはや話の筋とかはどうでもよく,どこまでふざけられるかだけが勝負になっているあたりが「ガッシュ」としては異色ですが,さらに悶々するためには未だにクールな奴が邪魔…ということで無理に踊りの輪に組み込まれる清麿,哀れ.でも,一度組み込まれたなら意外と真面目に踊るのが,人がいいというか,ノリがいいというか(笑).授業を中断した上で展開される珍奇な歌と珍妙なダンス.何ですかこの頭の悪いハジケ番組は.…大好きです(苦笑).
ひとしきり踊り狂ったあとはお約束の小テスト.俳句を一首詠むことになるわけですが,毎度ですが,俳句なんだからちゃんと季語を入れてください(苦笑).ちなみに魔界でも魔物の子たちはちゃんと学校に通っています.「高嶺や,ああ高嶺や高峰や」「ツチノコを捕えてみればツチノコの子」「UFOも歩いていくよ遊歩道」「かっとばせ逆転満塁ホームラン」.次々出される川柳というか575の文.断じて俳句ではありません(笑).そんなぐだぐだな状況で清麿が答えたのが「朝ごはん,味噌汁飲んだ,奈良漬も」.実は冒頭の奈良土産が伏線になっているという構造が,無駄に良くできているんですけどもモンモン先生は事情を知らないので30点.…赤点.
天才の高嶺に下された厳しすぎる裁定に世界とクラスメイトは激しいリアクションをかまします.授業にろくに出ていない時代から悪い点を取ることなど考えられなかった清麿ですが,鈴芽以下という大惨事.確かに俳句製作となると芸術系の技能が要求されるので,学問の天才には向いていないのは仕方ないとして,それだけで点数をつけるのは間違ってますよね.でも,その恨みを晴らすべく遠山先生にザケルをぶちかまそうとするのはもっと間違ってます(苦笑).…いつかは,先生に怒りのザケルをぶつける清麿も見てみたいですけどね.

ラストは575で会話しつつなおみちゃんに追われるガッシュで終了.だからお前ら季語を入れろよ.あまりにもギャグが先に立ってしまい,内容皆無という極端な出来ではあるものの,この下らないネタで1本作ってしまった根性は認めたい.歌は歌いすぎなんだけどね(苦笑).せめて同じ歌は1話1回だけにしてほしいなと思ってみたんですが,次の主役があいつらだと,話そっちのけで物凄く歌いそうだよなぁ…100話という記念すべき回に果たして何曲歌ってくれるのか.つうか100話なのにその話で大丈夫なのか.次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#51

「ギガには相手が悪すぎるの巻」

ギガを越えるハジケぶりを見せる3バカと魚雷と一応田楽.しかしギガは未だ奥義を使っていなかった.ついにオブジェ真拳奥義を発揮するギガだが,バカどものリアクションは薄い.トゲボールを降らせるメガ・シャンデリアを食らわされるものの,傘で防ぎKASAで反撃するボーボボたちは一歩も引いていない.
ついにギガの手によってオブジェに変えられる3バカ.天の助は相変わらず「ぬ」に,首領パッチは強大な敵に挑んだ末にオブジェではなく変なドールに,ボーボボはサングラスのみそのままでオブジェに変わった,と思ったら.

ギガ戦真っ只中.しかし3バカと魚雷たちがあまりにも上を行きすぎて,ギガの攻撃が必死のやせ我慢にしか見えなくなってきた「ボーボボ」.美女2名がついているとは言え,3バカ+魚雷の奥義集中攻撃を食らうしかないギガがボスなのに気の毒に見えてしまっていいんでしょうか(笑)? そんな戦いの中で変な輝きを放っているのが,場の雰囲気で寝返っている田楽.「ギガたま」ってその衣装,そのメイク…どう見たってふざけてるようにしか見えないんですけども,本人的にはまともに媚びてるつもりなんだろうなぁ(苦笑).
アバンはバカどもの頭の悪さを改めてご紹介.IQは主食じゃありません.可愛さで押し切ろうとする田楽をスルーする熟女魚雷.女性?であることを強みにする女?芸人同士の仲というのは,やはり難しいものがあるに違いない.

序盤はギガの強がりのはじまり.ボーボボ組対ギガは数だけ見れば4対1.「奥義なんか使ってない」と威張ってみるギガですが,たとえどんな強力な技を未だに隠し持っていようとも,底なしのレパートリーを持つ上に強力な連携を放つボーボボたちを相手にするのは厳しいだろうと思ったら案の定.ボーボボの使い切った風の態度はあくまでパフォーマンスで,適当すぎる「スリッパの裏でペーチペチ」は十分な力を発揮.効いてます(笑).その傍らで盟友・ヘッポコ丸のフィギュアを組み立てていた天の助は見事にギガに突っ込まれてリアクション芸人としてはとてもおいしい.殴られたのはうざいからか,あるいは「天の助だから」だと思います(苦笑).
強力なボーボボたちとの戦いについにギガは奥義を投入.披露するのは帝王の技,オブジェ真拳!…仰々しい肩書きで場の空気を奪おうとするギガですが,「おぶじぇ」がわからないというバカぶりで対抗され,その上田楽が説明してしまって思想的な支配は失敗.そこでやむなくメガ・シャンデリアで直接攻撃に切り替えるものの,ボーボボたちにそんな単純な攻撃が通用するわけがありません(天の助はやられてるほうがおいしいので別).ボーボボたちは傘ことKASA-36Xで直接攻撃をやり返し,さらに利子の蹴りまで入れてくる,始末に負えないベテランぶり!
追い詰められていくギガはついにボーボボたちのオブジェ化に踏み切ります.不思議な生物に襲われ,オブジェ化されていく3バカなんですが…そもそもところ天なのでふにゃふにゃの上に,あっさり「ぬ」に化けて己を貫くリアクションのスペシャリスト天の助.巨大な生物に首領パッチソード(ねぎ)で挑んだ上に,まともなオブジェではなく首だけ挿げたようなドールに変わる,段取り無視のベテラン首領パッチ.そしてボーボボは…サングラス以外は割とまともにオブジェになったわけですが,彼のハジケリストとしての真価は敵の技にかかってから発揮されるのです!

中盤は誰にも敬われないギガ(笑).頼りのボーボボまでがオブジェ化されて動揺するビュティさん.しかし,ボーボボがその程度でなんとかなると思ったら大間違いだ! オブジェではなく変な生き物となり,ギガの支配を逃れてその生物を蕎麦にしてしまうというのは,さすがのギガにも予測不能.確かにギガ自身は奥義を使ってないかも知れませんが,特にボーボボに意表を突かれっぱなしなのは間違いないので,少なくともふざけて見せるような余裕はないと思うんですが(苦笑).
言葉とは裏腹についに手段を選ぶことを諦めたギガは,コレクションした真拳使いオブジェのエネルギーで強化した上,奥義ギガ・サウンドを発動! 巨大な4つのスピーカーが奏でるクラシックを聞いてしまうと,体が勝手に服従のポーズこと土下座を取るはずが…さすが,首領パッチはいきなり地面に倒れてますね(笑).そしてそもそも腰の低い天の助はところ天としてお造りにされ,ボーボボに至ってはどこが敬ってるんだかわからんというかむしろ敬ってない(笑).そして,そんな3バカに突っ込んでいるビュティさん,…この瞬間,ビュティさんを含め誰一人として敬われていないギガが気の毒だ(苦笑).
それでもこの音量とこの奥義の特質はボーボボ側がハジケるには面倒.このピンチを救ってくれるのはいきなり乱入する魚雷先生! 八つ当たりにしか思えない強引な理由で参戦した彼女は,時には味方をなぎ倒す見境のなさを発揮しつつも(笑)ボーボボと即席コンビを組むことになります.直線的で強引な攻めぶりの魚雷先生の進路をありえない方向に曲げるボーボボ.コンビとしての相性は非常に良く,その奇襲ぶりはギガの抵抗できるようなものではありません.いくらギガが音量を上げようともボーボボ&魚雷のオレ様ぶりが改善できるわけがなく,2人はまさに笑いの帝王.魚雷先生は極悪斬血真拳奥義・魚雷崩しを発揮してスピーカーを崩し,尊い犠牲を出しつつも(笑)奥義を破ってしまいます.
もはやコンビの勢いは止めようもなく,さらにそれがボーボボ組全体の大技に変わり,ついに放たれる4人のハジケ戦士夢の必殺技,プルプルっと超極悪聖鼻毛馬鹿斬血ぬ真拳奥義,∞サザンクロス! …長!そして強すぎ! この攻撃にはあの計算高い田楽も寝返りをやめて捕われの姫役をやろうとするわけですが,ギガがまだ倒れていないことを知った田楽が寝返り直すのが現金というか,やっぱり化粧が気持ち悪いというか…(苦笑).

終盤はギガ,粘る.ボーボボたちをなめていたギガも追い詰められ,「すっこんでろ糞ガキどもが!」とチンピラじみてきました.そんな底の浅い威圧は坊やとママと酢コンブと干し柿とモモとおじいちゃんで対抗されてしまっても仕方のないところ.とりあえずバカどもから距離を取り,ハジケの直撃を受けないようにギガが放った芸術奥義・死の螺旋階段(デス・ロンド).でもバカどもは階段を使って面白コントをはじめてしまうので時間稼ぎにすらなりません.ボーボボたちの演じるシンデレラ.…そもそもシンデレラの階段走りは降りるほうではないのか(笑)? ピザ屋の天の助,おいしいなぁ.
ギガは階段進路にメガオブジェ・エッグを放ち,この障害物を完璧に時期を外した感のある(苦笑)新選組パロディで切り返すボーボボたち.さらに退路だけでなく進路までぶっ壊すオブジェ真拳奥義・邪顔岩面像がボーボボたちの歩みを止めさせるはずが…大工とか(魚雷だから)そもそも飛べる魚雷先生を利用してなおもギガに迫り続けるボーボボ.スーパードラテクを見せる2人の凄さを,直後にコースアウトする天の助たちが強調していて抜かりなし.
ここまで後攻だったボーボボがついに先攻に.仕掛けるのは評判の高い大技,超美的オブジェこと巨大なサービスマン! その絵面だけでものすごく面白い.敵だけでなく味方にもダメージが行きそうな凄まじいサービスがギガを襲います.ここで完璧に勢いをくじかれたギガ.オブジェ真拳で分身し数で押し切ろうとするわけですが,ボーボボたちの超奥義・社長の椅子大回転アタック程度でやられていくというぐだぐだぶり.こんなときでも一人やられているのはリアクション芸人天の助.おいしいなぁ(笑).
迫り来る大量のギガを退けるために出した鼻毛真拳奥義・ボーボボエレベーター…ビュティさんのツッコミはもっともだ(笑).エレベーターかどうかが非常に怪しい乗り物で突っ込むボーボボたち.ギガの悪行は桜の大紋が許さない!というわけでひどく狼狽するギガに怒りのポリスメンドロップ炸裂.

本作において,凄いものの面白くはないギガが,面白くて凄いボーボボたちに叶うわけがありません.しかしさすがにボスだけあって,多大な犠牲のもとに更なるパワーアップを果たします! 面白くなるわけにいかないギガは,より怖く強くなるしかもはや道がないんですが…その道の先がどうにも暗いのは本作ならではでしょう(苦笑).そんな過酷な運命に立ち向かえギガ,負けるな関.予告ではまともなバトルとかギャグ抜きとか言ってるけどボーボボたちには恐らく無理! 次回に続きます!

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「2005年新春終了番組評価調査」感想

年度の際を皆様いかがお過ごしですか? 自分は「陰陽」と「ボーボボ」を魂のエネルギーとして暮らしておりますよ.本日はアニ鳴館さんのご厚意で開催された2005年新春終了番組評価調査について感想とか別の分析とかをかましてみたいと思います.実際の調査結果につきましては2005年新春 終了番組評価調査特設ページをご覧ください.そして数字を豪快に消し忘れたうっかりものの自分を嘲笑ってください…うわぁ,本気で恥ずかしい(苦笑).ちなみに,ここの前回の記録はここ

このサイト自体としては,

 感想数:5本/34本
 チェッカー率:73.5% (25/34)
 新番見切り数:8
 最終評価数:13
 平均評価点:2.23(14位)
 平均評価点(見切りマイナス換算):1.00(30位)

いつもに比べるとかなり点が低くなってますが,割と絶対評価なのと,評価が高いアニメを見切ってしまったのと,美少女もの短期シリーズに対しては相当厳しいので仕方がないかな.
というわけで終了感想内訳は,殿堂:0、名作:0、おもろ:6、普通:4、駄作:3,見切り:8.個人的に楽しめたかどうかの「私見」、他人に自信を持って勧められるかどうかの「一般」、そして自分ではもはや逆らえない「電波」の順に点数もつけてあるんですが…普通以上は消し忘れたんでそっちで見ていただきたい(笑).なお,参考値としては(ドラマですが)「怪奇大家族」を5:4:3で「名作」と評価しています,
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終了番組についてのコメントを,ちょっとだけ.()は平均点.

 1 攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG ( 3.94 )
 2 SDガンダムフォース ( 3.77 )
 3 Rozen Maiden ( 3.65 )

上位3本.1位は見られないからいいとして,2位はちゃんと見ておけばよかったかも.実はCG以上にG以外のガンダムが本当に苦手なので(笑)見続けることができなかった自分の耐性の弱さが憎い.3位は合わなくて普通評価だったのですが,思った以上に皆様高評価.多くの人に愛されるのは,作品としては本望ではないかと.

 9 アークエとガッチンポー ( 3.36 )
 10 吟遊黙示録マイネリーベ ( 3.32 )
 11 かいけつゾロリ ( 3.19 )
 12 蒼穹のファフナー Dead Aggressor ( 3.06 )
 13 Φなる・あぷろーち ( 3.05 )
 14 KURAU Phantom Memory ( 3.03 )
 15 リングにかけろ1 ( 3.03 )

このあたりに自分が楽しかったのがかたまってました.極少数の先鋭化したマニアに支えられた作品としては,浦沢氏の「アークエ」と真下氏の「マイネ」が並んでいるのは何かの啓示でしょうか(笑).そういや自分もすっかり一人を忘れていましたよ! 尻上がりに良くなった「ファフナー」と,後半で失速していた「KURAU」も対照的.「ファフナー」は後半よく頑張ったという趣旨のコメントに溢れてましたね.確かに作品後半のほうが全体の評価に影響する度合いは大きいんですが,だからといって前半がダメでは本当に高いところには行けないので,傑作をつくるなら後で頑張ろうなんてことは絶対に考えちゃだめってことかな.「Φなる」は小品だけど評価が良くてよかった.本当にいいセンス! 「リンかけ」は原作の段階から滅茶苦茶だと笑いつつ,しかし燃えて読んでましたんで,アニメでも同じ見方ができたのはうれしかった.笑いと燃えはなかなか両立しにくいんですが,これが上手くいくと作品自体がものすごい破壊力を発揮するわけですよ!
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さて.これはおまけ.「アニメ感想界全体印象順位」.
アニメ感想を扱っているサイトは同じテーマを扱うゆえに,それぞれに,互いに程度の差はあるでしょうが影響を及ぼしあうコミュニティを形成しています.ちなみにここは,その「感想界」の外れの人気のないほうで暮らしているわけなんですけど(笑).そのコミュニティ全体で見た場合に,どの作品に対する評価が大きく聞こえていたのかを「全体印象」として出してみようかと.
この数値は,感想サイトを巡ったときに感じた印象に近い…はず.
計算は簡単.平均評価点を出すときと同様に5点~1点,-1点(見切り)で点数をつけた合計点を,回答したサイト数ではなく,サンプル全体の148で割ります(順位出すだけなら割らなくてもいいんだけど,なんとなく(笑)).いくら良い評価をしても極少数の声しか聞こえなければ感想界全体での印象は弱く,まあまあの評価でも多くの声が聞こえれば印象は強くなります.「評価点」は終了番組評価での点数.

作品名 全体印象 評価点(順位)
1.Rozen Maiden 2.24 3.65 (3)
2.魔法少女リリカルなのは 1.65 3.51 (7)
3.蒼穹のファフナー Dead Aggressor 1.53 3.06 (12)
4.うた∽かた 1.49 2.55 (21)
5.げんしけん 1.47 2.64 (20)
6.神無月の巫女 1.32 2.76 (17)
7.双恋 1.17 2.48 (23)
8.Φなる・あぷろーち 1.09 3.05 (13)
9.KURAU Phantom Memory 1.09 3.03 (14)
10.マーメイドメロディー ぴちぴちピッチ ピュア 1.03 3.57 (5)
11.ふたりはプリキュア 1.01 2.4 (24)
12.モンキーターンV 0.73 3.53 (6)
13.ふしぎの海のナディア(再) 0.73 3.44 (8)
14.ToHeart Remember my memories 0.70 2.26 (28)
15.W Wish 0.63 2.27 (27)
16.SDガンダムフォース 0.57 3.77 (2)
17.リングにかけろ1 0.57 3.03 (15)
18.吟遊黙示録マイネリーベ 0.41 3.32 (10)
19.攻殻機動隊 S.A.C. 2nd GIG 0.40 3.94 (1)
20.トランスフォーマー スーパーリンク 0.40 2.68 (19)
21.グレネーダー ほほえみの閃士 0.40 2.53 (22)
22.お伽草子 0.34 2.21 (29)
23.かいけつゾロリ 0.26 3.19 (11)
24.こちら葛飾区亀有公園前派出所 0.21 2.3 (26)
25.おジャ魔女どれみ ナ・イ・ショ 0.19 3.63 (4)
26.流星戦隊ムスメット 0.18 1.59 (33)
27.B-伝説!バトルビーダマン 0.18 2.69 (18)
28.アークエとガッチンポー 0.17 3.36 (9)
29.Sweet Valerian 0.16 2.38 (25)
30.SAMURAI7 0.16 2.8 (16)
31下級生2~瞳の中の少女たち~ 0.15 1.72 (31)
32.サムライガン 0.11 1.67 (32)
33.Legend of DUO 0.02 2 (30)

なんとなく納得できるような….まず,感想界は美少女が好き過ぎると思います(苦笑).目安を10位差以上とすると,全体印象の順位が高くて評価点順位が低い(青)のは「話題にはなっていたけど評価は今ひとつ」,全体印象での順位が低くて評価点順位が高い(赤)のは「少数のファンが押し上げました」ってところかな.

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ケロロ軍曹#50

「兵士は恋にかなわないの巻」

テントの中でギロロが見つけたディスクには,ペコポン侵略に先立って記者会見を受ける小隊の様子が映っていた.それを見て現在の自分の間違いぶりに気がついてしまったギロロは,軍曹たちをけしかけて日向家を制圧することにする.外界との交通・通信手段を破壊し,外交官たる冬樹の動きを止め,難敵・日向夏美を倒すのだ!
電話機を壊した軍曹たちを懲らしめるために基地に入った夏美は,抗争の中,いきなりひどい熱を出して倒れてしまう.外界とは断絶されたこの空間では助けを呼ぶこともできない.原因不明の高熱が続けば命にも関わるこの事態に,ギロロは夏美を救うべく,一人宇宙へと旅立った.

開始当初から見せていた抜群の安定感を維持したまま,ついに1年を迎えるところまで来た「ケロロ」.土曜午前の手堅いお楽しみとしてすっかり定着した感がありますが,この時間帯から離れるときも近づいてきました.この作品,作り手も見る側も全員ギロロが大好きなんですが(笑),特に良いのはやはり夏美さんと絡んだときのうろたえぶり.今回は図らずも恋に生きることになってしまった上に途方もなく上司に恵まれない気の毒なケロンの生き様をたっぷりとご堪能ください.

前半は大事になるまで.ほぼ1年,ケロロ小隊にはあんまり穏やかな一日は訪れなかったわけですが,本日もろくなことは起きません.発端はギロロが見つけたディスク.お国の英雄として出征する際の記者会見映像を見て,今の自分のやられぶりに改めて愕然とするギロロ…って結構頻繁に愕然としているような気はするわけですが(苦笑).特に敵の女性兵士と恋に落ちるなんて,ぶっちゃけありえなかったはずがものの見事に一人で落ちている現実に改めて打ちのめされます.しかもあんまり報われてないのが泣かせるよなぁ.国や過去の自分に対する恥ずかしさで一杯のギロロは,恐らくはその照れ隠しに(笑)夏美さんに戦いを挑むことに.
最近は軍曹たちのふがいなさを苦々しく見守るばかりのギロロですが,今回は強硬に戦闘を主張.でも,前段説明なしで企画を持ち込むのは,プレゼンとしては非常によろしくありません.ペコポン侵略に来てはや1年なんですが,確かに小隊がこの日向家すら征圧できてないのは間違いなく.立派な見送りを受けてしまった身としては,それなりの成果を出さなければ格好がつきません…っていつだってかっこなんかついてないよね(苦笑).壮行サッカー試合にパレード,そして真っ赤なスカーフ…渋いネタ.そんなわけでこの家の指揮権が欲しくなるわけですが,悪魔であり天使である夏美さんが障害に.軍曹のオタクなペコポンかぶれは見事なもんですが,ギロロの随分と特殊な方向に先鋭化したペコポン趣味はどう評するべきなのか(苦笑).
なにはともあれ制圧してみることにした軍曹たちは,まずは通信手段を徹底して遮断.たまたま日向家に潜入していたドロロがあわてて外部に連絡しようとするも,外部と完全遮断する電磁バリアのおかげで黒焦げに.ここで焦げなければ,勝手に開設した隠し通路とかで脱出する余裕もできたんでしょうが,なんせ,焦げちゃいましたからね(笑).彼が出てくると特に軍曹が戦意を失うということで冬樹を珍しい本で足止めをして準備完了.今回のターゲットは,夏美さんただ一人.
軍曹たちに電話機をぶっ壊されたクレームつけに基地に踏み込んだ夏美さん.毎度軍曹たちの前に立ちはだかる手ごわい女ソルジャーぶりは今回も素晴らしく,軍曹の新作ペコポンスーツ「最終兵器母さん」のコンセプトの大間違いぶりも手伝って,夏美さん初戦は完勝.その隙を突いて背後を取るギロロですが普段の夏美さんなら特段の問題はなさそうなのに,思いもよらぬ伏兵に夏美さん撃沈.いきなり,高熱を出して倒れてしまいます.
敵兵士がいきなり病に倒れて戦いは中断.しかも外界から遮断したのが完璧に裏目に出て,薬も医者も呼べない始末.もちろん全部軍曹のせい…ではなく,実際はけしかけたギロロの責任が重い.最大の障害が消えたと嘯くギロロですが,冬樹に言われなくてもどれほどひどいことを言っているのかは本人が最も自覚しているはず.けれど「初の捕虜が死亡は不名誉」という仲間からの方便を吹き込まれ,夏美さんを救うべく挑む決死の旅! 夏美さんのためならば,黒焦げ程度なんのその!

後半はひどいや軍曹(笑).夏美さんが原因不明の高熱に苦しめられている頃,あの軽装で宇宙商人のもとを訪れたギロロは,特効薬である宇宙ケルベロスの肝を購入を希望.しかし生憎暴れている生きのいい奴しかおらず,購入資金のかわりに宇宙ケルベロス退治に挑むことになったギロロは命を削る激闘を演じることに.さすが特効薬だけあって,多少傷つけた程度ではあっさり回復するケルベロスに対し,ギロロは長期戦を挑むことになります.ギロロのバトルシーンは今回の見せ場の1つで,ケルベロスの3つ首と尻尾がメリハリついて動いているのが素晴らしい.宇宙ケルベロスの凄まじい攻撃に気を失いかけるギロロ.そんな漢を目覚めさせるのは,愛する者の幻.少なくとも夏美さんをを助けるまでは,ギロロに死は許されないのです!
その頃,冬樹に申し出て夏美さんの看病を手伝う軍曹とモア,そしてドロロをおつかいにやることでバリアの効き加減を確かめ続けているようにしか見えないタママ(苦笑).やってることがずれてる奴もいますけど,皆,夏美さんのために一生懸命.怖い暴力ツッコミに定評のある夏美さんですが,それ以上に,小隊にとっても失えない大切な仲間として認識されていることが判明.敵兵士にそんな感情を抱くんじゃ,やっぱり軍曹たちの負けでしょうね(笑).
そして,必死の夜は終わり次の日の朝.熱の下がらない患者のため,ギロロがぼろぼろになって持ち帰ったのは壮絶なハンティングの成果である宇宙ケルベロスの肝! ギロロを命をかけた夏美さんへの愛をようやく彼女のために使えるのかと思ったら…ボケガエルが(笑)! あまりの惨事にここまで必死で気を張ってきた漢もさすがにばったり.というわけで本来はここで終わってもいいはずの物語はさらに続きます.
ドロロとタママの努力によって(笑)バリアは破れたものの,時は既に遅く.夏美の熱は下がらずついに死の淵に.一晩の成果を失ったギロロは言葉をかけるしかなく,それに応える夏美さんの「私が死ぬわけないでしょ」は嘘の一歩手前.夏美さんを大切に思う弟と宇宙人たちの前で,そしてまだ言いたいことがあるギロロの前で,夏美さんの命の炎は弱弱しく揺らぎ…しかし,これを救ったのはクルルの能力!
もちろんファミリー向けのギャグアニメなので夏美さんが命を落とさないのは当然.それでも,例え軍曹が全ての元凶だとしても(苦笑)夏美さんが助かってよかった.ちなみに夏美さん,どうせ軍曹だけ居たってろくなことはできないんだから,むしろクルルの方をを再起不能にしたほうが後々のためにいいんじゃないか?
ラストは手当てされるギロロと,手当てしてくれる夏美さん.こんな風にわずかでも報われてしまうから,あれほど強いギロロでもいつまでも恋を切り捨てられないわけで.要するに,美少女こそ最強の兵器.というわけでついに1年.次回,最終回?に続きます.

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陰陽大戦記#24

「それでも,君とならの巻」

ランゲツとの戦いの中,コゲンタが消え気を失ったリク.目を覚ましたときには,ナズナやソーマのこと,そして闘神に関わる全ての記憶を忘れてしまっていた.闘神士として過ごした中学1年の記憶を失ってしまったリクは,祖父がいないことや既に夏休みが終わりかけであることに戸惑う.モモの助けを借り,早速失った時間を取り戻すべく努力をはじめるリクだが,それはあくまで中学一年生としての努力.けれどなぜか,その手は神操機を離さない.
翌日もリクの記憶は戻る気配がない.その事実に愕然としながらも,必死でリクの記憶を取り戻す糸口を見つけようとするマサオミ.リクがコゲンタとの契約を切ろうとしたためにこんな事態に陥ったことが判明するも,記憶と式神を取り戻すには,記憶を失ったリクが一刻も早く己の意思で決断することが必要だった.

のんきで大人しく,指を印を切る癖のついた普通の少年が焦げた神操機に手を触れ,見覚えのない自分の思い出を見た瞬間から至ることを約束された場所…そこについに辿り着いた「陰陽」.愉快で楽しく,激しい物語の中で静かに語られてきた情報が示唆してきた物語の始点が今回となります.天流遺跡を機に本格化した夢に導かれ,前回後半でついに繋がったアバンのヨウメイと現在のリクですが,今回はさらにその奥へ.コゲンタを失うことにひどい恐れを抱き,ひとりぼっちが本当に嫌いで,ソーマたち兄弟の争いに心を痛め,どうしても過去を思い出したくないリクが抱えていた底暗いものが浮かび上がり,本作の貴種流離譚としての構造がようやく明らかになります.いやぁ,1話のあの瞬間からここに来ることはわかっていても,実際たどり着くまでが長かった(笑)!

前半はリッくんのなぜかのんきな記憶喪失.前回の戦いの結果,ついにコゲンタを失ってしまったリクはルール通りに闘神士としての記憶を喪失.見慣れたはずのナズナもソーマも他人にしか見えず,頼りになる宗家を失ってしまう危機! そんな状態なのに神操機をしっかり持っているところは,無意識が掴んで離さないんでしょうね.豪快に記憶が飛んだリクのため,ソーマはモモに助けを求めるわけですが…1話の社での戦いから先を丸ごと忘れてしまったリクは,祖父が倒れて入院して意識を回復したと思ったらいきなり旅に出たことを知らず,闘神士となり地流と戦いながら祖父の言葉で京都に行って夏休みは伏魔殿に入ったりボート部の練習をしていたことも知りません.
モモちゃんの助けで夏休みの宿題をやろうとするものの,記憶を失う前からやってなかった数学が「全然わからない.全然わからないよ!」…深刻な状況なんですがどんどん面白くなっていくあたりがさすがはリク(笑).あわてて数学を1学期分からやり直す状況の中,「モモちゃん,ありがとう」と感謝の言葉を素直に告げる無邪気なリクと,今リクを襲っている事態の重さに挟まれ,うれしくても涙が出るモモ.彼が自分たちから離れていくと感じていたモモには,これは彼を真っ当な世界に呼び戻す良い機会.闘神を忘れたリクに嬉々として勉強を教えるわけですが…リクの左手は神操機を離さず,何かはわからないながらも慈しみ,大切にしているあたりでもうモモちゃんは負けているわけで,切ないなぁ(苦笑).
翌日.ボート部の部活に出るリクですが,呼び方が「リュージ君」から「香美屋君」に戻ってますね.記憶が吹っ飛びボートの記憶まで落ちたのかと思ったら,ボート漕ぎの運動性記憶はしっかり残っていて何より.忘れてしまったのはエピソード記憶と闘神関連の意味記憶なんでしょうね.コゲンタの不在に対し「遠くに行っちゃったね」と真実を呟くリナ.声も声だし,彼女の能力は一体どれほど強いのやら.
というわけであんまり困っていないボート部に対し,ナズナとソーマは保護者であり宗家を失ってしまう苦境に立たされます.しかし,この2人以上に動揺するのがマサオミwith幻のハイパー牛丼・4人前.「リクが負けるわけがない!」と必死のマサオミですが,当のリクには丼のセールスと勘違いされる始末.もちろん深刻な場面のはずなのに,その丼へのこだわりが異様に面白くてどうしたらいいのか(苦笑).「こんなことで終わる闘神士じゃないはずだ!」とやたらに思い入れするマサオミ.京都に行ったときには千年前のことをほのめかしていたし,リクの実力を知っていてユーマをけしかけたと考えれば…間違いなく千年前を知ってますね.
リクの記憶を取り戻すため,神操機を合わせてキバチヨに探らせるマサオミ.コゲンタの存在は朧ではあるものの残り,契約が切れていないことが判明するものの,神操機を構えて光る画面を見たリクは…何かを思い出し,そしてそれを無意識に全否定.「全部夢だったんです.嘘だったんです…」涙をこぼし,理由もわからず否定するリクはコゲンタとの契約を拒絶していました.さらに3人の闘神士に囲まれていじめられる(苦笑)リクを見たモモの怒りが爆発! 確かに,リクが闘神士なんかにならなければ記憶を失うようなことはなかったはず.この場の関係者の中で,モモだけは幼馴染のリクが必要なんだよね.
しかし3人の闘神士には闘神士のリクが必要.特にマサオミにとってはリクの記憶喪失は「全ての終わり」.コゲンタはランゲツに負けて消えたわけではなく,リクが契約を無理に切ろうとしたために名落宮(ナラク)に落ちたことが判明.記憶を取り戻すには一刻も早いリクの助けが必要なんですが,全て忘れた今のリクを動かすことはできるのか.

後半は長い長いアバンの終わりと,本当の「陰陽大戦記」のはじまり.記憶を失って2日目の夜.昨晩と同じく勉強しているリクですが,さっきの涙のあと,憂いのない表情は曇ってしまいました.自分自身が大切なものを失ったことに気がついたリク.「ちがくて」って言い回しが口語でいい感じだ(笑).失ったものは神操機に繋がり,その中には「コゲンタ」が居た.モモに教えられた誰かの名に,リクは訳もわからず涙を流します.失った大切な何かを,心も体も覚えていて,それは夢にも嘘にもできない.だからリクは飛び出して,マサオミの胸倉を掴んで「教えてください!」と頼みます.のんきで大人しいはずのリクがここまで強く激しく願うのは珍しい.どれほど大変だろうと取り戻したいという気合がよく現れた,見事なシーンです.
覚悟を決めたリクは,社からマサオミとともに名落宮へ.伏魔殿のときと同じように,今後名落宮が舞台になる話もどんどん増えていくんだろうか.式神を連れ込めない,一人きりの危険な旅路に進みだすリク.見送るしかないモモに向かって何かを言いかけるんですが,青い光と共にモモの手の届かない場所へと旅立ちます.
リクが記憶を失って大変なことになったその頃,ヤクモは闘神機とともに玄武族の式神・ラクサイのもとを訪れていました.「人は過ぎた力を求め,そして破滅する」…これは現在の地流の姿で,同時に千年前の天流の姿なのかも.随分と闘神を巡る事情をよく知っているらしいラクサイ様には,これまで伏せられてきたいろいろなことを教えて欲しいな.玄武は亀に蛇で表現されるわけですが,ラクサイ様と2匹のコンビネーションはなんだかレッドスネークカモンというか,アシュトンというか(笑).海蛇とウツボとどっちだろう.そんな先生の手引きで,以前封じた力を命がけで取り戻すヤクモ.荒行の末に彼が手にしたのは丸い闘神機ではなく,リクたちのと同じ形の零神操機.
役目の済んだヤクモはラクサイの勧めで.名落宮を通って帰ることに.闘神士が死んだり神操機が傷ついたりして,絆を切ることができなくなった式神が行き着く暗いこの地で,ヤクモはコゲンタの姿を見つけます.昔契約していた闘神士と式神として,懐かしそうに旧友と話をするコゲンタは,普段の激しい気性が消えてとてもおだやか.今契約してる奴ことリクとヤクモの落差について楽しそうに語るコゲンタですが,ようやく気がついたリクの闇をフォローできなかったことをさすがに後悔しているようです.というか,かなり前からリクは部分的に辛そうなのがちゃんと描写されていたので,もうちょっと早く気がついてやってほしかった(苦笑).そんなコゲンタの様子を「うまくやっている」と笑うヤクモと,信頼の式神として迷いなく,リクの到来を待っているコゲンタ.
コゲンタの待ち望むリクは,失ったものを取り戻すためにマサオミを置いて名落宮の底へ,強い決心とともに迷わずに進んでいきます.リクの失敗は,マサオミにとっても全ての終わり.だからこそ「頼むぞ,ヨウメイ」と声をかけ,それにリクが頷きます.
進む前に広がるのは,あのオープニングの光景! そしてリクの眼前を巡る,小さなヨウメイの悲しい記憶.大切にされすぎて孤独で,己の存在で父母は辛い思いをしている.幼い自分を大例祭で天流派宗家の位に据えようとする光景のあと,ヨウメイが思い出すのはアバンの…1話冒頭の光景.あのとき,父は自分に神操機を持たせて戦わせようとした.母は自分を千年先へと飛ばした.「父に戦いの道具にされ,母には捨てられた」…これがヨウメイの心を締め付けてきたもの.彼の心を激しく動かすスイッチは闇色で,捨てられたから孤独は大嫌い.だからコゲンタを失いたくなかったし,だから家族は大切にしてほしかった.3歳の自分の現実に打ちのめされ,膝から崩れるヨウメイ.どうしても思い出したくなかった痛い記憶によって,前に進めなくなってしまいます.(…でも,これはヨウメイの解釈が間違ってるんじゃなかろうか? 道具相手に真剣な顔はしないだろうし,望んで捨てるなら,泣いたりはしないだろう)

崩れるヨウメイの前に訪れるのはあのときも目の前にあった障子.影は高飛車に戦うことしかできないと言い,祖父を助けたい彼に契約を求めました.影の名を叫んでから起きた様々な思い出が,ヨウメイに…リクに戻ってきます.抱えた闇のために己を抑え周囲に流されて生きてきたリクに,戦いしかできないはずの彼が教えてくれたのは,己を強く持って自ら立ち向かう心.「もっとしっかりしろって.しっかり生きろって!」
彼の教えてくれた心で立ち上がり,自分を信頼して待っている大切な恩人のもとにリクはついに到達.コゲンタに駆け寄って抱きつくリクと,そんなリクの頭を撫でるコゲンタ.心からの誓いを口にして泣くリク.「僕はもう,過去からも未来からも逃げたりしない!」
過去からの因縁に流されるままにここまでの道を歩いてきたリク.それは戦いばかりの辛い道で,けれど横に居てずっと支えてくれたのが白虎のコゲンタ.彼の存在があったからこそリクはついに過去を受け入れることができました.己の立つ過去を正視することから望む未来がはじまるはず.2人なら,この先どんなに険しく長く辛い道が待っていたとしても乗り越えて行ける…主題歌を彷彿とさせる暖かい終焉となりました.
さて,大きな山を越えてついにリク=ヨウメイが主役の「陰陽大戦記」が始まるわけですが,次回はヤクモが主役を張るみたいですね.そういや名落宮の入り口にマサオミは待っているのか? 今回初登場の零神操機の力も気になりますし,ついでに前回ミヅキに連れ去られたユーマを待つ仕事も気になるんですが,ともかく! 次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#21

「パン食って昇天!の巻」

河内の敗北と願いを背に,和馬は準決勝Aブロック戦に挑む.相手はあの諏訪原なのだが,ついに月乃に背負わせていた秘密兵器を使う和馬には微塵の動揺もない.太陽の手甲をドライアイスで冷やすオーバーコート,以前和馬と河内が作ったクロワッサン生地の枚数を遥かに超える648層,そして-20度から400度という急激な温度変化がもたらすベーバーアクションという諏訪原の秘策をことごとく無視して淡々と自分のパン,ジャぱん44号を焼いて審査員に食わせる和馬.そのパンを口にした審査員2名は,死んだ.

話が進むほどに審査員がおかしくなり,本質的にギャグであることが露呈してきた「ジャぱん」.素晴らしき古典「味っ子」でも食う側のリアクションが愉快な見せ場になっていたわけですが,本作の,特に今回のリアクションは文字通り命がけ. しかも必要以上にリアルに大人の世界を混ぜ込んできたりする攻めっぷりが素晴らしい.この凄い回を飾るべく作画も良好.特に原作の解釈や動きが抜群で,こねられている生地の弾力感溢れる動きとか,キャバクラとかが素晴らしい(笑).

前半は,本気の和馬と無視されて気の毒な諏訪原.月乃の事情や前回の河内の無念を背負い,和馬ははじめて本気で敵と戦うことになります.ここまでの間抜けで朗らかな戦いぶりでも十分強かった主役ですが,そこから笑みの消えてしまった彼は恐ろしい.月乃さんに背負わせっぱなしだった背中の板を受け取る和馬には,もはや敵の姿が映ることはありません.ちなみに例の板は原作だとヒロインが背負わされっぱなしという事実が面白かったんですけども,アニメではその面白さはちょっと薄れてしまったかな.
憂鬱そうにも見える醒めた目で,「ごめんな」と諏訪原に謝ってしまう和馬.この傲慢にも聞こえる勝利宣言に諏訪原も怒るわけですが,今回の和馬の醸す迫力は尋常ではありません.オーラ的には竜虎の戦いになるわけですが,実際の戦いは実力拮抗どころの話でないのが諏訪原には悲しい.ここまで散々試合放棄されろくな戦いもできず,ゆえに誰も自分のパンを食ってリアクションもしてもらえず解説もしてもらえずに(笑)ここまで来てしまった諏訪原にとって,準決勝はようやく巡ってきた己の舞台.その気合を示すべく披露する3つの秘策ですが,太陽のガントレット・オーバーコートは普通に凍傷で大変なことになるので真似はやめとけ(苦笑)! 無理に手を冷却することで,より多くの血を手に流すようにするオーバーコート.ドライアイスは極端でしょうが氷水ぐらいならありえるのかな.しかし,そんな諏訪原の頑張りを無視してなおも謝る和馬.
暖かい家庭に育ち,田舎からパンのことしか知らずに飛び出してきた和馬は,南東京支店に来てはじめて普通の人間が味わう挫折を知りました.天才である和馬は今後も直接感じることはないかもしれませんが,親しくなった仲間の悲しみはそのまま和馬の悲しみとなり,伝わったわけです.苦しんだ河内を通じて参加者のこの戦いにかける真剣な心を思い知った和馬は,それに応えるべく己の全力を発揮することを誓います.しかし,そんなことで事前に謝罪されるのは諏訪原にとっては立派な侮辱.怒る諏訪原がつくるのは,極薄の648層の生地を420度差の急速加熱でベーパーアクションを起こさせてつくったクロワッサン.これはこれまで和馬が見せた技術の集約パワーアップ版の,スーパー…(中略)…エイト! けれど,諏訪原がどれだけ吼えてもその声はもう和馬には届かず,和馬は普通に焼いたジャぱん44号をさめないうちに審査員に提出.そのパンによって…いきなり審査員絶命! デーブに至っては立ち往生.よいこのパンアニメがなぜか一転,サスペンスに(笑)!

後半は死後よりスタート,ってそんなスタートでいいのかよ(苦笑).パンを食った審査員こと黒やんとデーブ先生はともにラピ…ではなく天国へ.さすがパン馬鹿,うまいパンを食って死ぬのなら22年の短い人生にも悔いなしのようです.天上の楽園には安らぎと愛が満ち溢れ,その中でも一際美しく咲き誇るのは「キャバクラ・ヘブン」! …前半に引き続き,妙な改編を加えず原作どおりによいこのパンアニメを全力放棄する作り手の気合が素晴らしい(笑).50分たったの4千ヘブンの大人の遊技場に連れ込まれてしまう黒やんとデーブ先生は,中でとっても良い思いをすることに.黒柳についたのは天使のさつき.どことなくキャシーに似ている彼女のことに最初は初々しかった黒柳は惚れこみ,恋人の思い出を語りながら近づいていきます.キャシーと同じように君も美しいと天国のキャバクラで,ちびっ子が食い入るように見ているはずの画面の中で(笑)全力で口説く黒やん.しかし美しいさつきは悲しい顔に…彼女にとってもうれしい言葉なんですが,彼女と黒やんは住む世界が違っていたのです.
その頃,地上では救急車が到着し,黒柳とデーブの死亡が確認されてしまいます.心肺停止・瞳孔散乱くらいだろうか.業界随一とはいえその新人戦で死者2名が出るという大惨事で,凶器は…和馬のジャぱん44号に間違いなく.もちろん和馬は雪乃じゃないのでパンの中に妙なものを混ぜたりはしません.ただし全力で作った彼のパンには,「出来がいいと食った奴がたまに天国に行く」という恐るべき特質が(笑)!
そう.天国の黒柳はパンの力で飛ばされただけで,寿命はまだ十分に残っていたのでした.パンの効果が薄れるごとに黒柳の姿は薄れ,地上へと引き戻されていきます.「別れがつらいよぉ!」と泣く愛らしいさつき.しかし天使であり仕事中の彼女を連れていくことはできないから,せめて,と抱きしめ,美しい顔にキスしながら消える黒柳…キャバクラの別れは必要以上に情感溢れ,それが「食い逃げ」という事実と絶妙のコントラストを描きます(苦笑).
というわけで地上では黒柳が(またもアブノーマルな愛とともに)復活! マイスター,ナイス改造(笑).そして黒柳もデーブも一致で和馬の勝利確定! …ってそんな裁定に諏訪原が納得できるわけがない.重ねますが,諏訪原は新人戦でここまで一度もパンを食ってリアクションしてもらっていないのです! ここで食ってもらわなければ,一体何のために新人戦に出たんだかわかんないんですけども(苦笑),けれど黒柳の裁定は無茶のようで当然.なんせ天国に行けるパンでなければ和馬のジャぱん44号に叶うわけがない.諏訪原のスーパー(中略)エイトはあくまで和馬の技術のパワーアップ版で,次元の違うリアクションを取らせるほどの凄さはありません.
そして素晴らしい和馬のパンを諏訪原と審査員で取り合いしながら準決勝は終了.死人は出るわ天国に行くわキャバクラで食い逃げるわパンを盗んで逃げるわと,和馬の本気はさすがです(笑).44号の秘密は,釜の中に敷いたペターライトの板の効果.鉄の10倍の遠赤外線を放出する板によって天国に行ける見事なパンが焼きあがったというわけです.…とはいえ,リアクションが凄すぎて理屈はどうでもいい気分(苦笑).

今回のリアクションは本作全体のリアクションの一つの頂点となるほどに凄かったのですが,それを妥協なく真顔で描ききったスタッフを誉めたたえたい.主役とリアクションの恐ろしさを見せ付ける素晴らしい仕事でした.しかしまだこれは準決勝.この先には最後の1戦,対冠戦が待っています! 挨拶に来る毒蛇,雪乃が次回当然やらかすに違いない姦計も恐ろしいですが,実際はあのリアクションを見ても動じない冠のほうが怖い.天然の天才と希代の秀才の激突の前に飛び散るものは何か.次回に続きます.

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金色のガッシュベル#98

「きっと誰もが帰りたいの巻」

王を目指す思想には大幅な差があるものの,マエストロを倒し人間界に戻るためガッシュとブラゴは手を組んで,清麿が立案した作戦を実行していくことになる.マエストロに仕掛けていく2人の魔物と,完璧にこなすと頼りがいのある高慢さを見せるシェリー.うまくいくかどうかは5分の策だが,立案者の清麿も勇気を持って立ち向かう.
ブラゴを前衛として仕掛けコイルの最大パワーを確かめた上で,ザグルゼムをマグネシルドとブラゴのアイアン・グラビレイの間に挟みこみマエストロに喰らわせるガッシュたち.反撃のための準備は整っていくのだが,とどめのザケルガのエネルギーをコイルに吸収され,魔界への扉が完全に開いてしまった.

間の世界の物語も今回で終了の「ガッシュ」.来年度の続投が決まっていて原作を無駄遣いできないゆえのオリジナル展開なんですが,ゲストキャラに深みがなかったりガッシュたちの行動が原作ではありえなかったりと問題は大きいですし,自分自身は異世界ものに非常に点が甘いんですけども(笑),少なくとも以前の魔鏡編に比べると格段に良く,面白くなっているのがうれしい.ここまで呪文を連呼する戦いは人間界ではありえないはずですが,特に後半の大技連呼は,演出からもたらされる迫力が素晴らしい.ただし,マエストロとガッシュ組,ブラゴ組,そしてマジロウ組が中心となったので,それ以外のキャラの存在意義については物凄く疑問が残ります(苦笑).

前半はいつものように博士からスタート.…博士が話さなければならない理由がわからんぞ.割とわかりやすい悪役であったマエストロの魔界侵攻を止めるため,ガッシュとブラゴはタッグでバトルなわけですが,しかし即席で両方とも前衛向きのコンビネーションは今ひとつ.マエストロの攻撃の直撃を食らわずに済んだのは良いことだとは思うんですが,ブラゴのフォローがガッシュにも,ものすごく痛い(笑)! そりゃもう保護者たちが頬を赤らめるくらいに痛いです! 序盤だからってこんなところにギャグを突っ込む脚本の根性を,誰かどうにかしてください(苦笑).
この世界の効果かあるいは話の都合か,既にある程度心の力を回復させている清麿ですが,マエストロに仕掛けるにはまだ力不足.そこでシェリーに作戦の大半を託そうとすると,「完璧にこなして差し上げるわ」と頼もしすぎるご返事.己の実力を自覚した上での高慢さが実にシェリーらしいですね.というわけで4人一体での作戦開始.まずは敵の基本能力を再確認し,清麿に作戦を立てさせるためにガッシュとブラゴは2人で攻め込みますが,己の力を増幅コイルで補うマエストロ相手では,現状では力だけでは勝つことができません.2人の魔物の弱い攻撃程度では焼け石に水で,根本的な勝利には繋がりそうにもなく.清麿の案でも成功確率は50%.ただしこいつらはそれ以下の勝ち目しかない戦いにもこれまで諦め悪く果敢に突っ込んできてますし,今回役に立たないウマゴンだってやる気一杯なので(苦笑),そのまま計画の実行段階である第2フェイズに突入します.
力の少ないガッシュを後衛に下げてブラゴを前衛に.マエストロに仕掛けるも大技は使わず,敵のシールドの強さとそれを支えるコイルについて探ります.ここは次第に大技にすることによって,コイルがどの程度の力で反応するかを確認してみてるんですね.そしていよいよ攻撃.温存していたガッシュはザグルゼムを発し,マエストロのシールドに跳ね返されるところをアイアン・グラビレイで挟み込みます! アイアン・グラビレイが面的な攻撃で力を集中できないという弱点を,ザグルゼムを挟み込むことで強制的に集中させることでバリアを破るというのが清麿の計画.接地面積が小さくなったことによって圧力が強まり,ついにザグルゼムがバリア内に侵入,マエストロにヒット! さらにザグルゼムをガッシュがかぶせ,ここでガッシュのザケルガが当たれば勝てるはずの場面…しかし,マエストロがコイルのコントロールを取り戻すのが速くてそのエネルギーを吸収! 止めのザケルガは扉を開く最後の力となり,その様に勝ち誇って哄笑するマエストロ.

後半は終幕へ.魔界への扉が開くことによって決戦の場に集結しつつあるマエストロの軍勢.さすがに数が圧倒的で到着したら勝ち目は薄く,ゆえにマエストロ戦には時間制限が加えられることに.軍勢が到着するまで粘れば無条件でマエストロの勝利で,これはシールド技を持つ彼には有利.優位に立ったマエストロはガッシュたちをスカウトしてみるんですが,一度戦うと決めた4人の堅い心を翻意させることはできるはずもありません.人間界に戻って王になることを諦めない魔物たちと,彼らを王にするために人間界に戻ることを諦めないパートナーたちの絆は固く, 「王にする!」という覚悟の叫びのあとで突入するのが第3フェイズ.マエストロを倒すための最後の詰めで失敗すれば敗北確定.しかし,笑みすら浮かべる清麿には,もう心の弱さはありません,
時間稼ぎで勝てるマエストロは最強の防御呪文.ギガノマグネシルドに篭り,そこにガッシュはバオウ・ザケルガ,ブラゴはバベルガ・グラビドンという最強技を同時に仕掛けていきます.激突する強大な3呪文.マエストロにはコイルがついてるんですが,ガッシュたちの,そしてパートナーである人間たちの心の力は激しくて,ついに力を吸収していたコイルが壊れはじめます! …力だけでは勝てないはずが最後が力押しになっているように見えるんですけども(苦笑)扉を開ききることでこれ以上の術力の蓄積をできなくしたことや,マエストロの盾に跳ね返された術の着弾でコイルに余計な衝撃を与え,少しずつ壊して…いたんだといいなぁ(笑).しかしここでは終われないと,マエストロも隠していた最強の攻撃呪文で対抗.しかし,4対1では術の源である心の安定感がまったく違います.パートナーとの連携によって真価を発揮してきた2組の攻撃はついに融合し,黒い龍の凶悪な力によって,ようやくマエストロの野望は潰えることに.
敗北確定のマエストロが語る悲しい転落の物語.…もうちょっと凝った理由かと思ったら,間違って落とされてひどい目に遭わされたというのがどうにも情けない(苦笑).逆にあまりに情けなくて,その腹いせに魔界侵攻を目指してみたという気持ちがわからんでもないですね.実際凡ミスでこんな場所に閉じ込められちゃ,プライド高そうな彼ならなおさら,腹も立つよなぁ(苦笑).しかしその怒りも,魔界に帰りたいという潜在的な願いが屈折して現れていたのでしょう.
いくら帰りたくても,自分の力では自分の本を燃やすこともできず,だからといってプライドの高さからこの世界の住人に負けることもできず.誰か強い者が自分を倒しに来るように頑張ってみたら,この世界の王に上り詰めてしまった.成り行きで偉くなってしまった彼は己のプライドを守るため,倒されるためでなく魔界を攻めるために力を求めたのだと考えるようになった…真相は意外とこの程度なんじゃないかな.ようやく帰れることになったマエストロは,ガッシュたちに帰り方を教えて退場します.

思想が一致しない相手とも目的のために手を組むという貴重な経験を積んで帰ってきたガッシュと清麿とウマゴン.そういやウマゴンは全然役に立たなかったなぁ….しかしそれ以上に役に立たなかったのは人間界の面白い仲間たち.やはりツッコミがいないとダメってことか(苦笑).異世界での共闘が2人の魔物に見せたのは,理解できなくても協力はできてしまうという皮肉で打算的な現実.だからこそガッシュは,理想を追求し現実に頼りきることがないように,もっと強くなることを心に誓うのでしょう.というわけでマエストロ編終了.緊迫した状況で強引にギャグを織り交ぜる,原作の凄さをオリジナルで再現してみるというこのシリーズの目的は,それなりに達成されたんじゃないかな?
次回は原作回帰なんですが…ガッシュの住むモチノキ町の住人と,そのモチノキ町に関わったキャラは必要以上に間抜けでボケで天然になって行く傾向があり,これを自分はモチノキウイルスと呼称しているわけですが,そのウイルスの塊のようなモンモン先生に清麿は負けることが予告で決定してますんで(笑),天才であり希代のツッコミがどんな不条理で悲しい目に遭わされるのかを楽しみにしつつ,次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#50

「高慢な若者を襲う笑いの魔手の巻」

田ボの凄い歌によって敗北したJ改めガバパビッチ.彼の黒太陽が消えたためにサイバー都市が崩れはじめる.この崩壊を止めるには黒太陽並みのエネルギーで都市を支えねばならないが,その役を蘇ったソフトンが担うことになる.
ボーボボたちのもとには招待状である空飛ぶ棺桶が到着.ソフトンを残してボーボボたちはこれに乗り,塔の上へと招かれる.待ち受けるのはこの都市最強のボス,ギガ.

笑いのためならどこまでも素晴らしい技術力を積み重ねる「ボーボボ」.素晴らしい原作をアニメにしてくれているだけで既にありがたいんですが,ふんだんに高い技術を投入してくれるところが素晴らしい.その技術力の集大成が前回の田ボ.今回ステージの熱気が薄れぬうちにはじまるのは,ボス戦・ギガとの戦いのプレリュード.先を読んでんだかいつものようにボケてんだかわからない戦いの中でも一番輝いていたのはボーボボの粘度細工ではないかと(笑)!
アバンは美女の案内してくれるギガのコレクション.ナレーターが軽薄だなぁ.で,オチであったはずの鼻毛ガールズのビュティさんが…ネコヒゲでネコミミでビュティさん,OKです! ヒロインでツッコミゆえにオチてはいませんが,別の意味でOKなので許す!

序盤は田ボの嵐が吹き荒れた後.Jの敗北によって壊れていく都市をなんとかするためにまずはRPGをはじめるバカどもは放っておいたとしても,真面目にJを起こそうとするビュティさんに対し,倒れつつも見事な陶酔振りを見せるJまでバカでどうしよう.さすがはこの世界の実力者だけのことはあり,命の危機すら衆目が集まるボケのタイミング程度に思っているに違いない.テロップを使ったJの陶酔芸は非常事態のボーボボにも伝染し,「オレのエクレア食べた?」って…そんなことムード出して聞くなよ(苦笑)! 支えを失った都市の崩壊を食い止めるには,支えを別に作り出せばいいわけですが,それだけのエネルギーをどこから持ってくるのかを考えるとビュティさんの結論としては「無理だよ」…ってツッコミまでボケてどうする(笑).ところがこれは無理じゃない.達筆すぎてよくわからんテロップとともにすっかり復調したソフトンが復帰し,バビロン神の聖なる力で都市を支えるエネルギーを作り出します! もちろんかたちは凄いかたちのアレ.確かに崩壊が止まったのはこの都市で暮らさなければならない一般人にとってはありがたい話でしょうが,自分たちの足元を支えるものがアレってのは,どうにもお知らせしにくいなぁ(苦笑).
ゲーム機をぶっ壊しつつ到着した棺桶によって,ついにボーボボたちは最終決戦へ.棺桶について真面目に説明している後で戯れる天の助と田楽の食い物コンビが可愛いぞ.この都市を支えるために,なぜか片言になったソフトンはこの場で居残り.仲間の前進を支えるために「オレに構わず行け!」と緑川氏がかっこよく言うんですけども頭の形のおかげでミスマッチの魅力満載になっちまうのが素晴らしい(笑).
棺桶に運ばれるボーボボ一行は,自分たちをここに招いたギガの暴虐ぶりに怒りを再び募らせるわけですが,勝手に恨みを捏造するバカが2名.そしてギガ無関係の妄想に勝手にふける奴1名(笑).この期に及んでまったく意思の統一がされていないのは,戦士としてはダメでも仲間を蹴り倒してでも笑いを取らねばならない芸人としては正しい.というわけで,ギガに怒りの鉄拳を一発ぶち込むため,芸人集団は最後のステージへ.このあまりに多彩すぎて涙がでそうな芸人軍団に対し,負けるなギガ! 戦え関!

中盤からはギガ戦スタート! 最上階に棺桶で突入した一行,まずは先制攻撃を狙ってみたんですけども,そこは敵の本拠地なのですでに罠が待ち構えていたのでありました.いきなり鉄球相手では笑いに持って行きにくいんですけども,身を挺してビュティさんをかばうボーボボがなんだか珍しい.それに比べると早速ギガに取り入ろうとする食い物コンビの志の低さが激しく輝いてます(笑).天の助は新作水着の訪問販売員として頑張ってみるんですが失敗で,これは当然.それに比べてなんだかおかしい田楽.あのふざけたセクシーぶりでギガに攻撃されないのは,「みんな大好き」だからではなく,当然のように無視されてるだけですな(苦笑).
トゲつき鉄球にやられて極悪顔となった首領パッチは,その借りを返すべくギガに殴りかかるもののそれはただのオブジェ.確かに正攻法ではかなわないので戦術を変えるのは間違いではないんですが,そこでお色気攻撃を選択するのがアドリブ以前に大間違いだ(苦笑).それに対するボーボボもオブジェとともにギガを襲うわけですが…その造形じゃだめだろと思ったら本物に見えたものすらオブジェ.ボーボボはギガの芸風を勝手に盗んでやりたい放題.プライドの高そうなギガの心を揺さぶるべく,攻撃のシメは怪獣の着ぐるみでご登場するあたりも容赦なし(笑)!
ここまでの挑発にギガも本気となり,2人を中心に形成されていく熱き対決空間.場の空気を根こそぎ持っていく2人に,田楽はギガの応援でからみ,うまくからめない首領パッチと天の助は勝手にやさぐれてみてますね.ボーボボとギガの衝突によって明らかになるのはさらわれたヘッポコ丸の現在.笑いのためには明るい雰囲気が重要で,ギガの真拳使いコレクションの暗さを打ち消すための,ワサビ人形や虫の陽性コレクションぶりが見事です.
戦わなければならない理由を再確認した上で,ついにはじまる3バカVSギガの本格的な空気の奪い合い.暗い雰囲気じゃ笑えないので幼児化して遊んでもらおうとする3バカは,ギガのクレイ・ハンドにつかまれて床へと引きずり込まれます.このままではまともな戦いになってしまう危機ですら,採れたて野菜アタックでナンセンスに戻すあたりがさすが3バカ.真っ直ぐオブジェで攻めてくるまともなギガに対してはお得意の学校ネタで対抗.さらにボーボボがかぶせていくのが学校+オブジェの融合ネタ! 紙粘土,そのまま殴ってタイトルは「豆腐」! …それは先生に叱られること請け合いだ(笑)! ここまで押されてもギガは本気にはならず,かわりに地面からトゲを飛び出させて残虐な広域攻撃.しかしこれを輪になってナンセンスに乗り越えてしまう3バカのハジケには,かすかな迷いもありません! 輪型の変な乗り物でギガを倒し,その勢いのままで突っ走る「未来ポリスボボボチーム」.オチはともかく,ビジュアル面が素晴らしい(笑).あまりに激しいバカどものプレッシャーに対抗するのが,ギガの放つ「帝王感覚」.

終盤は計算を超える戦い.ギガの放った不思議な模様こと計算式図面に捕われた3人は,本人たちですら把握できないに違いない行動をギガに読まれてしまいます.読みきったギガは最小の動きで3バカのコンビネーションを破壊…とはいえ,こいつらの同士討ちはあまりにもいつものことなので(苦笑)無理にギガが干渉しなくてもこうなっていたんじゃないかと.ギガの計算能力は確かに凄いかもしれませんが,相手が悪すぎるので技に頼るのは危険でしょう.早速首領パッチたちは模様を食ったり伝家の宝刀「ぬ」感覚を披露したりと折角の雰囲気をぶち壊していきます.もちろん結果は大失敗もいいとこなんですが,この行動の真の目的は崇高で絶対的な雰囲気で迫る帝王感覚をより卑小なレベルに引き下げること.そこを理解していないギガは,越えられてしまうことに!
ボーボボは帝王感覚を越えるべく足し算開始,原理不明で難しそうな図形から導かれた解こと「わんわん大回転」 .これを予想し返り討ちにするべくギガも計算したはずが,最後の一撃で絶対の計算があえなく崩れてしまいます.ここまで積み重ねた帝王感覚の卑小化に加え,3バカの陽動の影で敵側に混じり,不気味な面をさらしてきた(笑)計算外の存在が大活躍!
この局面ではボーボボが上をいきましたが,まだまだハジケバトルとしては序盤もいいところ.ギガの奥義も気になりますがそれ以上に,笑いのためならどんな手段でも平気な顔で選んでくるボーボボたちの恐ろしさを,高慢なギガには心底味わっていただきたいと思います(笑).バトルはこれから.次回に続きます!

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ケロロ軍曹#49

「他愛なくって一癖あっての巻」

(A)ある日異常現象が日向家を襲う.クルルが夏美のかわりに洗濯物を取り込み,冬樹の捨てられそうな本を助けたのだ! 軍曹たちはいつもと同じようにハイテンションで内輪もめしているのだが,そこで「処世術」について偉そうに語るクルル.実際にその言葉の通り,冬樹も夏美もクルルにお礼に来るからうろたえる軍曹たち.コツは簡単.普段やらないことをやればいいらしいのだが.

(B)桃華はホワイトデーに冬樹にお返しをもらって上機嫌.あとは冬樹に愛の告白を受けたいところだが,これは一筋縄ではうまくいかない難解なミッション.そこでスーパーコンピュータでシミュレーションを行い,事前に全ての問題点を潰すことにする.桃華はシミュレーターで冬樹に告白されるべく様々な状況を経験するのだが,一癖ありすぎる隣人たちのためにやっぱりうまく進まない.

いつもは手堅く上手い芸風で確実に笑わせてくれる「ケロロ」.普段に比べると今回は随分とテンションが高く,無茶な話を勢いで持っていく傾向が強いんですが…一般的な評価はともかく,自分はこういう回が一番好きだ(笑).題材としては他愛のない古典で見飽きるくらいのネタなんですが,その演じ方とふざけ方が絶妙! このネタで陳腐さを極小にできるのは,やはりキャラの強さが尋常でないからでしょう.その一方,製作側のジョージ・ナカタいじりがもの凄く楽しそうでたまりません(笑).

前半はやり慣れないことをやってみる試み.冒頭から「あの」クルルがなぜかちょっとした善行を積むもんだから不気味でたまらないですね.しかしサブタイトルとその後の展開によって,クルルなら当然取るであろう行動から視聴者の目を上手に逸らす,というテクニックが抜群です.クルルが奇行を行うのに対し,軍曹たちはいつものとおりに内輪もめ.ペコポン征服がうまくいかない理由については,全面的にギロロが正しいと思います(笑).趣味にかけるリソースについては,頻度や価格だけではなく一定期間内の総額を出すといいのではないかと.費やした時間についても現在の時給で換算しておくと,泣きたくなること請け合いです(苦笑).小競り合いを傍観していたタママまで引き込まれて展開されるバカテンションの内輪もめを止めるのは…今日は様子がおかしいクルル.しかしさっきの奇行はクルルの処世術.しかもその処世術の成果が冬樹と夏美でしっかり現れたもんだから,ケロロ小隊はこの魔術師,あるいは詐欺師に夢中です(笑).クルルの処世術は「普段やらないことをすること」.もちろんクルルの普段があまりにもダメだから(笑)こその,この処世術であることは肝に銘じておきましょう.
クルルの教えを継承し早速実践に移してみるのはタママ.どうにもこうにも美少女戦士なメイドさん方のお手伝いをしたら,大好評で迎えられることに.とはいえそこまで喜ばれるってのは,普段いかに迷惑をかけているのかの裏返しなので本当は安易に喜ぶべきじゃないんですけどね(苦笑).桃華さんの「来るべきおかし」は一粒24万1千5百円.ちょっとしたジュエリー以上に高いねぇ.
タママの成功譚を聞いた軍曹は自分も普段やらないことをやってみようと決意! もちろんやるべきは普段やらない「善行」なので,プラモデルの種類を変えても意味はなし.熊本,好きだねぇ(笑).同じ理由で録画予約ミスも「善行」ではないので意味はなし.トイレの三角折りは微妙に善行っぽいんですが,それをやるために失敗する分の悪行が大きすぎてダメ.アンチバリアなしのお買い物に至ってはそれは禁止事項だからだめだろ(苦笑).全てが裏目で夏美さんに怒られる軍曹ですが,実際自業自得以外の何者でもないよなぁ.
そして軍曹が最後に手をつけるのが「ペコポン侵略」.これが普段やらないことでいいんですか侵略者? その上施設の使い方まで忘れてるダメすぎるケロンは,ナレーターから見ても立派な問題児.というわけで最終兵器のボタンを気軽に押してみる軍曹…ドロロが止めてくれなかったら一体どうなったことか(苦笑).やりなれない悪行では怒られるのも当然で,しかもその実践を指南したクルルもやっぱり己の美学に準じている始末.やっぱり奴らは奴ら以外の何者でもなく,是非はどうあれ,それ以外の選択肢は現実的ではないのでしょう.というわけでオチですが,珍妙な求愛は…悪行(笑)?

後半はシミュレーションの罠.特別なエピソードなどないくらい自然に,冬樹は桃華さんにお返ししたようです.ただ,お返しをもらうタイミングで愛の告白がない場合は,シミュレーションよりもむしろ,ここまでの経過を見直ししたほうがいいと思うのだがどうか(苦笑).で,西澤家の超資金と超テクノロジーで完成していたスーパーバーチャルシミュレーター.仮想空間を現実のように体験できる夢のマシンです.ここで仮想冬樹のデータをちょっといじって桃華さんと愛を語らせておいたほうが皆幸せなんじゃなかろうか…でもやはり,本物の価値は別なんでしょうね.
冬樹を危機に追いやってアドレナリンの分泌を促し,ついでに桃華さんと接近させて告白させることを狙うポール.とはいえ腕っ節に自信のまったくない冬樹は危機から全力で逃げてしまうため(苦笑)最初の結果はバットエンド ランクD.ここから先が今回一番の見所で謎.チンピラでは冬樹が逃げて終了なので,わざわざハリウッド俳優を呼び寄せて宇宙人を演じてもらうというシミュレーションに変更.この俳優の名が…製作スタッフはジョージ・ナカタが大好きだ(苦笑).しかも宇宙人からもやっぱり冬樹は逃げるので,なぜその後もチンピラではなく無理に宇宙人に追いかけさせるのか,意味がまったくわからない(笑).
暗闇のマンホールに2人を追い込んで告白に持っていこうとするポールの計画ですが,これを仮想空間の軍曹たちがことごとく妨害.溢れる資金力でその障害を封じていくポールではありますが,ここまで関係者が集中して邪魔するところを見ると,冬樹と桃華の恋は余程運命から見放されているのか,それとも周囲が暗黙のうちに2人の仲を否定しているかのどちらかだと思います.何度も脅かすジョージ・ナカタの宇宙人をそこから逃げ出す仮想の冬樹,そして引っ張られるたびにぞんざいで無口になっていく桃華さん.このだんだん適当になっていく桃華さんの静かな疲労感がいい感じ.
必要があれば雑誌を創刊して吉崎先生に大量に原稿を書かせたりするだけでなく,地上の全ての建物を撤去するような暴挙だって実行するポールの気合がすごい.でも,モアさんのいきなりだんごだけはぜひそのままでお願いしたいんですけども….徹底した環境整備によってようやくマンホールに入った桃華さんと冬樹は,映画の主人公のように近づいてやっとランクS! これを現実で実戦だーって,ここまでしないと成功しない計画というのは,前提に間違いがある可能性が高いので,もう一度根本から考え直したほうがいいんだけどなと思ったら案の定.どれだけ頑張っても妨害が入ってしまうのは,運命,あるいは物語が2人を近づけまいと頑張っているいい証拠なので,桃華さんも今回は諦めろ(苦笑)!
両話ともいつもに輪をかけてくだらなく,内容皆無でハイテンションなのが素晴らしい.ついでに予告のナレーターのコメントもナンセンスで素晴らしい(苦笑).今後もこういうベタネタを独自のノリでこなす回をときどき見せてくれるといいですね.で,スタッフはギロロが大好きに違いないんですけども,次もジョージ・ナカタは大活躍? 次回に続きます.

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陰陽大戦記#23

「僕は僕のことを知らないの巻」

ボート部の練習中から少し様子がおかしいリク.最近変な夢ばかり見ているのだ.京都に行って以来良く見る夢に出てくる女の人が誰なのかわからない…そんな会話の最中に吹き抜ける突風と,遥か頭上を飛んでいく謎の光.地流のミカヅチビルで建造中の大鬼門が誤って開き,そこから妖怪たちが飛び出したのだ.
ナズナの主導で天流の社に妖怪を呼び寄せて倒す「妖怪祓い」を行うことになるリクたち.リクはその光景に不思議な既視感を感じている.実際の戦いはソーマとフサノシンが大活躍で無事に終了したものの,元凶を封じなければまたこのような事態が起きるとも限らない.大鬼門という危険な装置をつくった地流に対して怒るリクの前に,またも地流のユーマが現れた.

太刀花リク激動の夏休みもいよいよ終盤.ついに過去と現在が繋がる段階に来たはずがむしろ最近の過去がぷっつり切れてしまう危機に陥っていく「陰陽」.とはいえシリーズ中盤での大事件とそれに伴うパワーアップはキッズ向けアニメではお約束.龍神丸もマッハジャスティスもちゃんと中盤で大変なことになってますからね(笑).でも実際にそこへ持ち込むやり方が素晴らしいから,わかっていても驚くし,面白い.ごく普通の中学生だったはずのリクはこれまでの経験で強い闘神士に変わり.その変化はきっと彼の中に封じられたものを揺り動かし…けれどリクは,未だに自分の中にそれがあることを知りません.

前半は夢のなかより.御簾の向こうで話す男女を見ている幼いヨウメイ.宗家の血を継ぐヨウメイの才能を思い知った男と,そんなヨウメイに戦いなどさせたくない母.一度は逃げたらしい彼女たちは連れ戻され,望まずに宗家を継がされる…以前とは違い声までしっかり入った悲しい夢にやられたリクは,目覚めたあともそれを引きずって調子を崩しています.京都のときは夢のムードしか覚えてないようでしたが,今は登場人物まで把握しているようです.で,そんな調子でもやっぱりボート練習はせねばならず,秋の大会で勝つ気満々のリュージにつきあいながらボートを漕がされる主役.息が合わないとうまく進まないダブルスカルも,夏休みの合宿の成果でちゃんと走るようになってますね.
しかしリクの不調は止まらず,モモからタオルを手渡される様子にすら別人の姿が重なり戸惑うことに.前回がきっかけとなって夢は夜から抜け出し,白昼夢としてリクの目に映りはじめる…というシリアスなシーンのはずなのに,後でリナがボートでぐるぐる回っていて台無しに(笑)! 横はともかく,縦回転は尋常じゃないよなぁ.
モモに自分が見る夢を話すリク.そして夢の登場人物にまで対抗心を燃やすモモ(笑).母親ではないかというモモのコメントは実は大当たりのようですが,肝心の記憶がないリクには判断ができません.十年前の事故.もし今のリクがヨウメイで,しかも進学できる程度にしっかりとした戸籍なら,ヨウメイではない本当のリクが別にいて入れ替わったのか? と,そんな真相はそのうちやってくれるだろうからまあいいとして(笑),中学1年の夏が終了することのほうが今のモモたちにとっては重要.去り行く季節に寂しさを抱くのもつかの間,暴風とともに空に走る光,飛んでいく妖怪の姿が夏休みの終わりを飾ります!
妖怪が飛び出したのは,東京都心の地流のミカヅチビルの大鬼門.誤って開いただけでこれだけ飛び出すのだから,本格的に開かれたらどれだけのものが中から出てくることやら.狼狽する部下たちに比べミカヅチは余裕で,舞によって強大な赤い影を降ろし,その場の余計なものを吹き飛ばすわけですが,本当に恐ろしいのは実はここから先.事件のことをこともなげにもみ消せるミカヅチの社会的な地位が怖い(苦笑)! 組織の収入源と合わせ,地流の謎は深まるばかり.でも,こんな組織と当たったら,闘神士としてではなく,社会的に抹殺されかねないのが怖いよなぁ.
天神町ではナズナが天流の社で妖怪祓いを実施.妖怪を招く符を焚き上げて社に呼びよせ,それを式神でやっつけるという手法です.妖怪との戦いが空中戦中心でフサノシンが大活躍する一方,リクは妖怪祓いの様子からまたも見たことがないはずの過去の光景を目にして狼狽.予期せぬ光景が蘇るたび,驚くより怯えているように見えるのは,リク自身が思い出したくないからなのか.そんなリクが前線に出ることがなかったためか妖怪祓いは無事に終了するわけですが,最後に妖怪よりもずっと厄介な男がこの社に到来.流派章が六となったユーマが,十分な修行を積んだ上に花を気遣う心の余裕まで身につけた上で参上.これまでは格下の相手を踏み潰す気合で押し切ってきた彼ですが,今回のユーマは対等の相手としてリクに向かってきます.

後半は謎から暗転へ! リクとユーマとナズナとソーマ.前半終了間際から彼らが繰り広げる会話に含まれる情報量の豊かさときたら呆れるほど.天流は千年もの長きに渡り,地流を騙し妖怪退治をさせていたという地流側の「真実」.確かに天流のごく少数が古くから伏魔殿に入っていたことが14話で明らかになっているわけですが,地流に告げずに鬼門に入っていた程度でここまで話がこじれることはなかったはず.今後,天流が伏魔殿で何をしていたのかに全ての謎がかかってくるんだろうな.で,恐らくは神流のマサオミもそれを狙っているんでしょう.ユーマたちの父はこの件により深い知識があったからこそ,「天流と協力しないと大変なことになる」と主張していたんでしょうが,ユーマにはそこまで深い洞察はできないようです.
そしてはじまる奇妙な闘神.天流の白虎使い,天流宗家を倒したいユーマと,ソーマ君のお兄さんとは戦いたくないリク.「どうして皆,僕を天流宗家にしたがるの!」と己がここまで押し付けられてきた立場を否定しようとするリクですが,悲しいことに,彼はただの中学生ではありません.ただの太刀花リクなら,見た覚えのない大降神の記憶がいきなり蘇ってきたりするはずがないのです.
ナズナの判断で今回は一騎打ちになるコゲンタとランゲツ.リクが絶好調のはずで体が随分軽いコゲンタ.しかし実際のリクは額を押さえ,とても快調には見えません.けれど闘神の中でリクの瞳からは光が消え,さらにリクの姿をした別の人間へと変貌します.ユーマの印すら力んで見えるほどに自然で素早いトランス状態のリクの印.離震兌離は前回思い出した破軍孤影斬なんですが,「孤」がやっぱり直ってない(苦笑).つい笑ってしまうので次回までにはぜひ修正をお願いしたいところです.
これまで散々苦しめられてきたランゲツの技をことごとく潰すリクの高速の印.ユーマも負けじと怒涛斬魂剣を邪五行滅衰で相殺するものの,兌坎震離,自慢の爆砕牙点穴を兌坎離震,酔無縛天之舞で緩やかにかわされた上に激しいカウンター攻撃を喰らう始末.明らかに流派章を超えたパフォーマンスを見せる敵闘神士を前に,ランゲツは危険な大技を出すようにユーマに依頼.凶王凶乱破砕陣はコゲンタの百鬼滅衰撃と同じ意味合いの技で,きっとユーマを信頼した段階でランゲツから伝えたんだろうな.一方,なんの脈絡もなくいきなり新技を出したはずなのにその技を「忘れてなんかいない」と呟くリク.トランス状態の彼は反則気味の強さ.ユーマとランゲツが命を削る大技すら,冷静な判断でさらに強い印を切って跳ね返してしまうなんて! 白虎族の守り神に祈りを捧げつつ兌坎坎震と印を切るリク.それを受けて白虎妙王返でランゲツの渾身の一撃を跳ね返すコゲンタ.その結果生まれたこの場一面の炎に,失われていた瞳の光と,ないはずの記憶が蘇ってしまうリク.
全ての技を出し切って空っぽになったユーマの神操機は激しく震え,ついにランゲツが大降神! その様子からすると,式神の伝える大技を含め,持っている全ての技を放つことが大降神の引き金になる可能性が高まってきましたね.そして,目前で猛る巨大な大降神に,リクは自分の知らない自分の記憶をさらに思い出すことに.ようやく本編に繋がったアバンの光景には緊迫した声が乗せられていました.ヨウメイをどこかに送ろうとする母.それを止め,ヨウメイに何かを手渡す男.男は宗家の血を引かず,ヨウメイは引いてるってことは母方の血? しかし男の妨害に負けず母はヨウメイを遠くへと送り….
それは誰かの夢なんかではなく,己の過去で,現実.けれどリクは「…あれは全部夢なんだ…幻なんだ…」と抵抗.受け入れられない過去を否定するので精一杯のリクに,コゲンタの「印を切れ!」という叫びはもはや届かない.どうしても失いたくなかったから,一緒に戦ってきたコゲンタに大降神のランゲツの一撃が迫っても…「僕は何も知らないんだ!」 これまで必死で掴んできた神操機がリクの手から離れ,ランゲツの攻撃を浴びたコゲンタの存在は宙に溶け,真っ白に消えて…倒れるリク!

キッズ向けの年間スケジュールをこなす本作が洒落にならないのは,式神を失った闘神士が記憶を失うという凶悪な設定.本来は相棒を失った主役が必死の努力で再び相棒を取り戻すというのが王道なんですが,その役割を担うはずの主役まで記憶を失ってしまってどうするのか! こんなときに楽しい仲間たちは…あんまり役立ちそうにないから困るんだよなぁ(苦笑).とはいえ失われるのは闘神士リクの記憶で,中学生のリクと幼いヨウメイの記憶は残っていそうだから,そのあたりから自力で突破口を開くのかもしれません.まさしく中盤のクライマックス.絶妙の展開で頁を捲る瞬間さえもどかしい物語の先に待つのは一体何か! 本来のターゲットである子どもたちがこの急展開にちゃんとついて来ているのか多少不安になりつつも,次回に続きます!

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浅草骨董市とか壊れたりとか失敗とか

年度末は忙しいよね! 自分は先々週から先週にかけて洒落にならんほど忙しかったわけですが,大きな締切がなんとか1つ終わったので現在は小康状態…とはいえ別の締切はどんどん迫ってるんですけども(苦笑).それでも土日は久々に連続で休めたので,禁断症状の解消に浅草骨董市へ! 骨董!骨董!

 
統一感のない小さなブースに並べられた普段は見慣れない数々のグッズと,それについた未だに見慣れない値札.この雑多な古色が大好きだ.ちょっと良さそうなデミダスカップ…でも,1万7千円(笑).基本的に古いものばかりで昭和すら新しいんですが,中にはパソコンで掛け軸の内容をスライドショーしている店もありました.絵を日焼けさせないで済むからこれでもいいのかも.気になるのがあれば後の箱から出してもらえばいいわけだし.

 
骨董市の後は浅草寺にもちょっと寄りました.たまたま三社様で神前結婚式をやっていて,その道中につい見入ってしまいましたよ.笙の音,巫女さん,角隠しの花嫁さんに,赤い番傘…俗に日本の伝統的な風景とされるこういう光景は,開墾から百年程度の北海道の片田舎にはなかったもので,実は目新しくて好きなんだよね.
巫女さんのブログも見つけたぞ.

市の成果.黄瀬戸の陶片.

今回は集めている龍のものは見つからなかったんですが,陶片で珍しいのがあったので買ってみました.青緑の部分は緑青.時代は桃山らしいぞ.こういうのは完品で出てくると博物館行きの可能性まであるけれど,割れているから買えるわけです.とはいえ,その割れた感じの良し悪しもあったりするので微妙なもんで….
正直,思い切りじじむさいインドアな趣味なんですけども,2片買ったらおまけで志野の白い陶片をつけてもらえたりするので(笑)興味のある方は,ぜひ.
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古いものにも親しみつつ,同時に新品のPSPにWBSを録画してタイムシフト視聴してみたりする時代的な振幅の激しい中,久々に長年愛用の品が壊れてきました.まずはここ4年使ってきたイヤホン.安い奴なんですが耳の形に合っていて気に入っていたのに,いきなり左側の音が出なくなりました…これは素直に買い換えるべきだろうなぁ.
で,もう1つはiBook.2年ほど前の機種で今は現役を退きラジオ録音機として活用してたんですが,いきなり画面が灰色になって,まともに起動しなくなってきています.あわてて録音データだけは別のハードディスクに移動させたんですが,あと何回まともに起動できるだろうか.起動直後は画面が正常に動くことと,しばらく置くと死んでいくので内蔵ハードディスクのクラッシュを疑っています.もう少し暇になったら新しいのに乗せ替えてみようかな.
肝心の録音機能のほうは,3台の現役機のうち,テレビサーバをやっているIBM機に担当してもらうことにしました.これで黒伊集院も大丈夫.
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アニ鳴館さんの2005年冬改編 終了番組評価調査に最終日にデータを送ってみました.これまで終了番組にはできるだけ3値での評価をつけてきたので,それをルールに従って星数に変え,締め切り前にデータはちゃんと送ったんです,が…思い切りコメントから数値消すのを忘れた(苦笑)! あれ,コメントだけ読む人には意味がわからないよなぁ.修正でお手数をかけるのも悪いしそのままにしようと思いますが,いつもの個人:一般:電波の評価なので,発表の暁にはその間抜けぶりも合わせてお楽しみいただければと思います(笑).

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焼きたて!!ジャぱん#20

「その無念こそ次への火種の巻」

準決勝Bブロック.冠との戦いに挑む河内だが,雪乃の姦計によって生地が固まらない.どう頑張っても固まらない生地に苦戦している河内と,その様子が滑稽だと笑いをこらえている雪乃.次第に周囲も河内の様子がおかしいことに気がつくのだが,河内自身には原因がわからない.
冠は河内の苦戦の理由を知っている.だからこそ,河内が実力を出し切れたとしても勝てないパンを焼く.海洋酵母を使ったパン・オー・アルブは黒柳を過去の甘い潮風の思い出とアブノーマルな恋愛に誘い,デーブを立たせる素晴らしさだ.それに対し3時間を費やしても生地を固めることすらできなかった河内は,ついに倒れてしまう.

どんなに真面目に見えたとしても,全てをリアクションのために費やしていること間違いなしの「ジャぱん」.とはいえさすがに今回の主役は溢れ出る汗と涙.あの女のために観客の前で大恥をかかされることになる河内の努力と闘志が和馬にどのように継承されるかが見ものとなります.特に前半終盤の悲壮な河内は,声の演技とも相まって高テンション! 奮い立たなきゃ漢じゃないというお膳立てが見事に整えられる様子が素晴らしい.

前半.雪乃の罠にすでにはまっていることを知らない河内は必死で生地に襲いかかり,しかしエンドプロテアーゼの効果で生地は固まるわけがなく.ここで大爆笑をかみ殺す雪乃が見事な憎らしい! 今後,凶悪なる敵として立ちふさがってくることを考えると雪乃の下衆ぶりを十二分に表現しておいて損はありません.この段階で河内の生地の真相を理解しているのは雪乃と冠のみ.とはいえ周囲もその異常には気づきはじめてはいます.和馬やマイスター,店長などの気づきは速いですね.しかし悲劇は,当の河内がその異常の理由に気づかないこと.少しでも発酵を促すために暖房を入れてもらうわけですが,冠のパンが見事に膨らんでいるのだから,やはり温度が原因ではないよなぁ…40度を越えるまで部屋を暖めても,雪乃に殺された生地は蘇ることはありません.
罠にはまった河内に未練を残させないために,確実に敗北する敵を相手に全力を振るう冠.海洋酵母でつくられた海藻入りのフランスパン,パン・オー・アルブが黒柳に見せる幻覚は…3年前の愛の記憶.キャシーとの潮風と金髪の思い出は,なぜかホモ疑惑に(苦笑).リアクションの上品さがさすが冠製作という感じ.金髪繋がりで襲われてしまうマイスター.黒やんの体質は承知しているはずなので「恋愛は数値化困難」は冷静な冗談に違いない.そして,もう一人の審査員は立った! デーブが立った! 声の満点よりも,メイドの名前からして当初からバレバレだったネタを全力でやる捨て鉢の姿勢が大好きです(苦笑).
敵は満点.もはやパンを焼いたとしても勝てる可能性はなくなり,熱中症の河内はついに観客のブーイングの中で意識を失います.ここまで才能のなさを根性と努力で補ってきた河内ですが,今度ばかりはどうにもなりません.なんせ冠は強すぎる…とはいえせめて己の全力を出し切って敗北したかったのに,熱によって崩れていく河内.彼の独白で展開されるこの部分,月乃さんが泣きながら止めてるんですけども.その止める声が聞こえないところが河内の朦朧とした意識をよく表現していて素晴らしい.

後半は炎が和馬にうつるまで.あまりにも悲惨な敗北を癒してくれたはずの月乃さんの胸すら夢で,河内はいきなりお気の毒(苦笑).間抜けな笑いが入ることで前半までの激しい展開が上手に減速され,ここから先はいつものノリに回帰していきます.医務室に運ばれた河内は敗北確定.40度以上の部屋で3時間どろどろの生地をこね続けるという荒行も無に帰して,墓前の約束は守られないことに.もちろん,いくらなんでも生地がおかしかったことは明らかなのでマイスターが調査に入ってくれるようですが,それでも結果は変わらないと冷静に判断する河内.今回何を作ったって勝てたはずの冠ですが,わざわざ全力を尽くしてくれたおかげで,河内は悔しくても納得しているようです.むしろ現在問題なのは決戦会場で落ち込んでいる和馬のほう.病の深いパン馬鹿であるからこそ,パンを作らせてもらえなかった河内の悔しさが心に来て,激しく落ち込んでおります.しかしそれを放っておけないのは南東京以外にももう一人.落ち込む和馬を引きずり上げるのは,次の対戦相手,諏訪原!
あまりの迫力にここまでまともな勝負がさせてもらえない諏訪原.彼をここまで研ぎ澄ましたのは,新人戦の敗北の記憶.諏訪原にとっても和馬はなかなか乗り越えられない天才で,それでも熱くなったり冷やしたりしながら(笑)努力によって越えようとしてきました.才能も努力も河内以上の諏訪原は,己のパンの道を極めるための第一歩としてどうしても新人戦の雪辱を晴らしたい! 「スーパーベーパーアクションシックスハンドレットフォーティエイトクロワッサン」って書き文字が意味なく上手くて素晴らしいなぁ(笑).しかしそんな諏訪原の激しい挑発すら,和馬を浮上させるには至らず.さらに月乃さんにまで抱きしめられて,「辛かったら逃げてもかまいません」なんて言われては…もちろん,ここは漢としては逆に奮い立たなければなりません! 河内も和馬をけしかけるために戻り,優しい音楽の中で己の願いを和馬に託します.「優勝してくれへんか」

彼自身の自覚はともかくとして,和馬の天賦の才は周囲を圧倒しています.もちろんその才には,生まれつきの太陽の手や類稀なセンスや自由すぎる発想だけでなく,入社前から継続しているジャぱんのための飽くなき努力も含まれるでしょう.彼に唯一欠けていたものがあるとすれば,勝利に対する強い執念.これを河内が,和馬の心に叩き込んでくれます! 次はいよいよ準決勝Aブロック戦で,本気の和馬がつくるのはジャぱん史上最強の44号! 和馬の本気が審査員を連れていく場所は,果たして子ども向け作品としてどうなのか(笑)! 黒やんのリアクションがある一線を本当に越えてしまう次回に続きます!

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金色のガッシュベル#97

「協力こそ最良の手段の巻」

人間界と魔界の間,間の世界の王・マエストロの陰謀によってこの世界に呼び込まれ,技をぶつけ合うことになったガッシュとブラゴ.2人の最強呪文の激突はマエストロの狙い通りに魔界へと続く天空の扉を開いていく.間の世界の魔物を引き連れて魔界に攻め込み復讐するのだと息巻くマエストロを,魔界の王となることを目指すガッシュもブラゴも許せない.先ほどの戦いで消耗した魔力は相当のもので,敵の磁力を使った術を封じる方法もまだ見つからない.しかしここまで温存されていた最強のヒロインが舞台に上がれば話は別だ.

原作にはない異世界・間の世界で激闘を繰り広げる「ガッシュ」.主要な登場人物がなんか違うのはオリジナルなんで仕方ないですが,中篇の外伝としての出来は決して悪くないと思います.少なくとも脚本のレベルで最高の強み(笑い)を全力で発揮し,それでは絶対追いつかない戦闘と感情の迫力は作画の力で補おうとしてますからね.もちろん雷句先生のレベルは明らかに一段違うわけですが,この話をオリジナルでやっても,子ども向けとしての最低限のレベル(マニア向けよりレベルは高い)はクリアできているはずです.

前半はおなじみのナゾナゾ博士からスタート.知らないはずの前回までのあらすじを教えてくれる博士の立ち位置がよくわかりません.妙な効果を狙わずに,最初から素直に清麿にあらすじをやってもらえばよかったんじゃないのか(苦笑)? 間の王・マエストロの陰謀でブラゴと互いの最強呪文をぶつけることになったガッシュ.周囲に張られたコイルのおかげで魔界への扉が開かれることを待ち望んでいたマエストロは上機嫌.しかし利用され使い捨てにされそうなガッシュたちにとっては腹が立つことこの上なし.さっきの激突でガッシュ・清麿とブラゴの心の力も消費してしまったようですが,魔物単体で呪文を使えるこの世界なら,清麿の心の力は基本的に消費されないんじゃなかろうか? …たぶんいつものノリで力を乗せてしまったに違いない(笑).
この世界に落とされたことをどうしても許せないマエストロ.本を持っているということは王になる戦いの参加者のはずなんですが,こんな場所に落とされたことを激しく恨んでおります.折角間抜け2組を引きずりこめたんだから人間界に戻って王の座を争えばいいはずなのにそうしないのは,何か戻れないことをやらかしたんだろうか.案外,他人の本を盗んで勝手に参加しようとしたのを見つかって罰を喰らったとか,その程度の理由かもしれないな.戻って戦えばいいというガッシュの言葉に対し「枠に縛られた戦いに興味はない」とか言い切ってるマエストロですが,世界を壊すなら反逆者よりも王のほうがきっと楽だと思います(苦笑).ついでに,王を目指す魔物は見た目はどうあれ全員子どもで,魔界には大量の大人が待ってるんだから,狭い間の世界でどれだけ兵を集めてもろくな戦いはさせてもらえないと思います.しかし孤独なマエストロには,その程度のことを諭してくれる奴もいないんだろうなぁ.
無謀な復讐の扉は開いたので,もはや必要なしとガッシュたちを片づけにかかるマエストロ.残り少ない心の力と気合でこれに対抗するガッシュたちですが,地の利も力も敵が上.磁力を操るマエストロの攻撃は自由度が高く,その分恐らく弱めの攻撃力は周囲のコイルの力で補われ,少なくともこの場所ではガッシュどころかブラゴにすら勝機はなし.マエストロが技を跳ね返したいときは青,攻撃を誘導するときはなんとなく赤にコイルの色が変わってますね.珍しく頭の回っている清麿はコイルを壊そうとしてみますが,逆に呪文の力を吸収されてしまう始末.もはや打つ手なしかと思ったら…ついに彼女が参入です!
ちなみに人間界の遺跡では未だにMJ12やら博士やらが探索中.そんな中でもボインが気になるサンビームさん.健康な男性である証拠なのでまったく問題ないんですが(笑)語尾に「ボイ」とつけるのはやっぱり奇矯.話してる内容は深刻なのにボインのおかげでもう台無し.確かにガッシュたちは生きてはいますが現在大変な目に遭ってますんで,突っ込まれないのをいいことにボケ放題は勘弁してください(苦笑)!

後半は最強のリザーバーがゲームに介入.ブラゴから本を受け取るシェリーは,前回ブラゴに置き去りにされて以来ブラゴの言葉の意味を必死で推理していたというとんでもないパートナーぶりにびっくりだ(苦笑).最強の呼び声高いコンビの割に,意思の疎通には随分と問題を抱えているご様子.「お前は来るな.戻っていろ」という短い会話からシェリーさんが到達したのは,自分を万が一のときの戦力として温存したのだという結論で,さすがは最も凶暴なコンビだけあって答えも色気皆無です.もしかするとブラゴ的にはもうちょっといろいろ考えていたのかもしれませんが,当のシェリーがあれほど自信満々だと,パートナーとしては訂正しにくよな(笑)?
というわけで最強の伏兵の乱入で,マエストロとの戦いにもわずかに勝機が見えてきます.並みの魔物よりも強いシェリーの加入によってブラゴの動きもよくなった上に,術だけでなく人間の直接攻撃まで飛び出すから攻撃の幅が一気に広がってますね.特にロングスカートなのに華麗な足技を繰り出すシェリーさんの舞いっぷりはさすが.…けれど,最強の術の力まで磁力の盾で跳ね返されてしまうため,マエストロを倒すには至りません.
コイルで増幅されている磁力をなんとかしなければ,ガッシュだけでもブラゴだけでもこの窮状を切り抜けることはできないと判断した清麿は,マエストロのアムゼルグ・マグネルガを食らいそうになるブラゴたちのフォローに入ります.そして性の合わないブラゴたちと必死の交渉開始! この世界に来てからというもの,変な電波でも出ているのか清麿の頭の冴えっぷりはなかなかのもので,これ以外に手はないと一時休戦と協力を求めます.それに対し適切な判断で受け入れようとするシェリーと,抵抗しつつもパートナーには逆らえないブラゴ.さらに…どうしても心情ではひっかかりを抱えたままのガッシュ.しかし,どれほど気に食わなくても,マエストロを倒して魔界を救い,さらに人間界に戻るという点では利害は完璧に一致しているのでやむなく呉越同舟を決め込むことになる4人.そういやウマゴンはまだ倒れっぱなしか? 気持ちを横に置いて協力に納得するガッシュは,少し大人になった感がありますね.
そんなわけで結成されたドリームチーム.魔力は不足気味ですが清麿が指揮を取ることで突破口は開けそうです.まず手をつけたいのはやはりコイル.人間界に帰るときは修理することにして,今はコイルが設置された地面を壊したり,ジケルドをコイルにかましてコイル同士を固めることで使えなくしたり,と思いつく手はいろいろあるので頑張れ清麿.本編ではありえない豪華なタッグの行方はどうなるのか.皆に忘れられているウマゴンは話に戻って来れるのか.そして…突っ込み不在の人間界は大丈夫か(苦笑)? 次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#49

「どんな寝言も歌になる!の巻」

あのソフトンを倒してしまうJ.その強さはまさに無限の極み.埋葬されて一命を取り留めたソフトンにかわって戦うのはボーボボで,蘇ったソフトンの助言を受けて敵の黒太陽真拳を攻略するための糸口こと電気スタンドを掴む.このままボボパッチとなってJを潰そうと考えるボーボボ.しかしそれを妨害するべくJが召還した田楽マンがなぜかボーボボの後ろから滑り込んでフュージョン成功.誕生,田ボちゃん!

他の作品ではいい意味でも悪い意味でも追従できない領域を爆走する「ボーボボ」.最高にバカなものをつくるためにはそれを完璧に支える高度な技術力が必要です.だからこそ,笑えるギャグは素晴らしい! でも,外人にこの面白さは理解できるんでしょうか? もちろん文化なんか無関係な根源的な笑いに満ちているので,ある程度は絶対行けると思うんですが,本作の一番愉快な部分を楽しむためには日本のバラエティ番組事情について理解できていないと難しいはずなんですが(笑).
ちなみにアバンはルーレット.たわしではなく,わたし.…やっぱり外人にはわからないと思います(苦笑).

序盤はまだまともなハジケ勝負.ソフトンを倒すことでその洗練された不条理芸の力を見せつけたJ.ソフトンの胸の傷を完璧に無視してアリさんを気遣うのは,もちろん倒れた仲間をよりおいしくするため.どさくさにまぎれてソフトンの妻役をやってみた魚雷さんはビュティさんのツッコミを受けて芸を撤収.こっちは自分が笑いを取ることしか考えてませんが,お笑いとしてはどちらも正しい.
ソフトンの容態が危険なので傷口に薬を塗るはずが,オバーナちゃんの堪忍袋から取り出されたラフレシアを当てられるがままのソフトン.瀕死の彼を巡って展開するしょうもないコント.本当は誰も容態なんか気にしちゃいないということが丸わかりで,どうにも気の毒(笑).ボーボボに至ってはソフトンをさっくり埋葬するという狼藉ぶりなんですけども,これで一命を取り留めるソフトンもさすがの不条理ぶりです(苦笑).
ついに友の死?を背負ってJと対峙することになるボーボボ.敵がタマネギという食い物型なので「料理」という言葉を混ぜ込んでみたら,これに全力で食いついてきたのがなぜか敵ではなくて首領パッチ.なぜか釣れてしまったこの雑魚は,鼻毛真拳奥義,毛ロリー1/2にまで混じってみたり.
Jは強みである不条理芸を確立し,場の主導権を譲る気配はありません.「陽炎の儚さこそが美しい」とか,意味のない仰々しさこそJの笑いの本質.あまりに似合わない言葉の組み合わせで幻惑するのが真骨頂で,これぞ複数の太陽で幻惑する黒太陽の真実.それを打ち崩すにはより普遍性の高い…というかぶっちゃけ低レベルのネタをぶつけることが意外と効果的.というわけでスーパーフラッシュ!!こと電気スタンドが出てくるのですたぶん(笑).
くだらないネタで空気を掴んだボーボボはさらに超奥義・女子高生3百人大行進でJの高度な遊びを展開する隙を与えず,さらにボボパッチで攻めきろうとするわけですが…妨害のためにJが呼んだ田楽がなぜか(苦笑)ボーボボと絶妙な化学反応を起こします! 普段はヘタレ役をこなす田楽ですが,さすがはプロ.おいしい場面は見逃さすに果敢にフュージョン,後から(笑)! 結果,生まれたのがキューティな田ボちゃん.田楽属性が継承されたのか絶妙の愛らしさで声まで豪華なんですが,安易に好きになってはいけません.なんせ田ボの半分はあのボーボボで出来てます!

中盤は田ボちゃんオンステージ! なんと5時間という無意味に長い持続時間を誇る田ボ.この美しき刺客は実に可憐で,中身のことを気にしなければ十分ヒロインとしてやっていける存在感.特技はもちろん歌.しかも声優が國府田氏であるために普通にうまいところが今回に限っては恐ろしい(苦笑)! 歌は,旋律にさえ乗せてしまえばどんな珍妙な詩であっても一般大衆の脳に叩き込めるという恐ろしい洗脳兵器.その浸透度は不条理芸人が太刀打ちできるような深さではありません.
これから来る恐ろしさを肌で感じ取っているのか,紳士のイメージを犠牲にしてでもレディではない田ボを傷つけ,敗北させようとするJ.しかしこの攻撃が田ボの劇場を開くきっかけに! 虐げられた田ボが頼るのは天国のパパで,彼が送ってくれたお守りは…ヌンチャク.どう見たって似合わない武器を手にした田ボはなぜか見事につかいこなして見せますよ! 魔法のステッキに比べれば妙な呪文も恥ずかしいダンスも怪しい設定も必要なく,ただひたすらに敵を壊せばいいだけですからね(笑)! というわけでノリノリでヌンチャクを振り回す田ボさん.とりあえず韓流を入れ込んでみたり香港映画になってみたりともはやこの世界の支配者は彼女に決定!
田ボの超絶マル秘奥義,「ONE-SONG・ミュージアム」は音と感覚の世界.歌えない不条理芸人をノリで歌番組に引きずりこんだ田ボ.その歌声は見えない糸となり,Jの体をマリオネットのごとく操ります.歌うは「マジカルガール田ボちゃんのテーマ」.作詞作曲武田信玄…ってこの歌,JASRACにはどんな風に登録されるのか(笑).たとえJであっても抵抗できない戦慄の旋律.これまでもボーボボ劇場などでミュージカルに巻き込むことで攻撃してきましたが,田ボの攻撃は歌なので物語不要なところが恐ろしい.毒手,アリの巣,変な間とやりたい放題の田ボの猛攻に必死で抵抗するJは田ボからマイクを取り上げようとするわけですが…お笑い芸人って,意外と歌がうまいんだよね(笑).

終盤は珍奇歌の連打連打! 田ボが手放してしまったマイクをまず掴んだのは天の助.この世界を維持するべく,田ボの変わりに思いついたことを歌ったら…「東京ところ天コミュニケーション」!ってなんじゃそりゃ(笑).リアクション芸人の癖に身の程をわきまえていない無礼ぶりがOVERとの戦いで目覚めた天の助の面白さ.「国会議事堂」なんて歌詞に混ぜてくるあたり,そのお調子ノリっぷりがよく出てますね.ツッコミに向かってところてんの素晴らしき秘密,微糖を絶唱する天の助.このうざさがたまらない(苦笑)!
さらに歌うのは首領パッチ.言葉とは裏腹にやる気満々の歌姫ぶりがこっちもうざいぞ.で,「なんでもいいから歌って」…ってどうしてそこで出てくるのが「ベーターカロチン」になってしまうのか(苦笑)! …もちろん中盤での田ボが示した苦手なニンジンを継承してるんですけども,律儀に継承するなと心の底から叫びたい.肝心のところで「ベネチア国際」とか言い出すだけでなく,「フルマラソン」と言いながらDDRやる意味がわかんねえ! 恐ろしい.なんて恐ろしい歌の力! おかげでメーターもMAXとなり,フィーバータイムに突入だ!
田ボ,首領パッチ,天の助の歌唱によってなぜかJはガパパビッチに改名.ツカミネタを勝手に変更された上に,それを強制的に弱点にしてしまうのが田ボの巧妙な戦術です.タイミング絶妙なビュティさんのツッコミまで合いの手にしながら,ガパパビッチことタマネギをナスの辛味噌炒めに添えてみるのが天の助! 3人がかりの猛攻は桁違いのプレッシャーでJを刻んでいきます.妙に上手い天の助が歌う,木ノ下大八49歳…素晴らしいトボケっぷりにツッコミももう降参だ! 首領パッチと田ボの主導権争いに巻き込まれたソフトンの微妙な歌すら敵を誘いこむための罠.Jを仕留める愛と友情の超必殺技・聖ラジカル セレモニー…ってあんなに可愛いのに鼻毛! ようやくこいつの半分のことを視聴者が思い出した段階でステージ終了.もう,腹一杯です!

ただでも強いのに,ついに新たな戦闘形態まで身につけてしまったボーボボ.今彼の前に立ちふさがることができるのは余程の強者かバカだけでしょう.さて,ボスであるギガは一体どっち? そういやおやびんの弟子・破天荒もどこでどうしているのやら.作画監督と演出が連名になっているあたりにスタッフの無茶な気合を感じたり,國府田氏の素晴らしい歌唱力に対し熱烈な感謝を捧げたりしつつ,次回,ギガ戦に続きます!

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ケロロ軍曹#48

「甘き怠惰よ来たれの巻」

季節は春.その暖かさに誰もがどうにもやる気をそがれる季節だが,日向家には年がら年中の春の宇宙人が居候していた.やる気のなさを人間界に蔓延させればペコポンが支配できると考えた軍曹は早速作戦開始.世界のやる気のない仲間たちから弛みと緩みことケロッとマーチエネルギーを蓄積する.エネルギーの効果を調べるべく556を連れてきて人体実験してみたのだが,効果がなぜか現れないと油断したのがまずかった.実は556にはしっかり効いていて,効果なしと思って開きっぱなしにした扉の奥から溢れ出る怠惰なエネルギーは,日向家を中心に世界を,そしてナレーターを覆っていく.

手堅い笑いだけでなく濃いパロディもウリの「ケロロ」.ここまで他社の作品にネタにされてきた鬱憤を晴らすがごとく,原作の力を借りて真正面から他作を茶化しにかかっている最近のサンライズの姿勢がよく出てますね(笑).とはいえパロディの濃さに負けないくらいそれ以外の描写もよく出来ていて,パロディの全てを理解できなかったとしても十分最後まで楽しめる質の高さが素晴らしい.並の力量じゃここまで面白くはならないでしょうからね.「ケロロ」史上でも歴史に残るに違いない,傑作パロディ回です!

前半は崩壊まで.冒頭からフォントいじりしてますね(笑).春の魔法で普段に比べて無気力度を増しているのが冬樹くん.彼こそ今回の主役です.12時間でも足りない睡眠,大好きなはずのUFOすらどうでもよくなる無気力状態をぶっ飛ばすのが秋ママさんの愛のスペシャルホールド! ナイスなサイズの豊丘の谷間にいきなり押しつけられてびっくりです.確かにこれは目が醒めるよね! つうか,秋ママさんが凄い美人なのでここまでの効果があるわけです.ふつーのおかんだったら目は覚めるかもしれないけれど,やる気はむしろ減退する可能性が…(笑).
そして日向家居候の年中春のボケ蛙こと我らが軍曹.日がなだらだらガンプラつくって寝て暮らす軍曹の日常が本当に憎くてたまりませんよ! この緩さや弛みを自分以外の人間に与えてしまえば相対的に自分が働き者になるという,ろくでもない逆転の発想を発揮してしまった迷惑な軍曹は早速計画立案&実行.このあたりから先では様々な他作品の幻覚が目の前を通り過ぎていくだけでなく,音楽もなかなかに盛り上げてくれるのでお聞き逃しなく.陰陽伏龍師ってなんだろう…(笑).なんだか素敵なお召し物の軍曹は,仲間を地球全土に派遣して力をいかにも怠惰そうな動物から吸収して収集.溜まっていく力の強さを示すのはKEROのゲージ.一杯に溜まった怠惰の力をばらまけば人類は全員軍曹以下の存在に成り下がるという,なんと恐ろしい超兵器! …今回後半のクライマックスを考えると,ここで元祖とんでもないエンディングの「イデオン」を持ってくるセンスはさすがです.怠惰の力はそれを集めに向かった3人の叫びで一杯に! ついにゲージが光り輝き,ケロッとエネルギーは準備完了.
とはいえ未知数のエネルギーをいきなり実戦に投入するのもよろしくないので,一応モルモットを準備してエネルギーについて調べるも,ここで556を連れてきてしまったのが過ちのはじまり.もうちょっと敏感に反応するモルモットさえ使用していればこの先の惨事は訪れなかったはずです.そう,こんなときのためのギロロじゃないですか(笑)!
モルモット,556号を囲むSOUND ONLY板の指示でケロっとマーチエネルギーをあびせると…それでもさすが556号は元気はつらつ.しかしこれは556だから効いてないように見えただけで,実は恐るべきエネルギーは十分に有効なのでありました.実験成功おめでとう! …閉じ込められていたエネルギーは部屋から漂い出て拡散し,なけなしのやる気を奪われる軍曹とその仲間たち.モアさんの四文字熟語が適当だ(苦笑).ペコポンの支配に有効なエネルギーをコントロールすることができず,ついにはナレーターまで巻き込まれる大惨事に.

後半は深刻化する状況とさらに悪乗りの度を高めていくパロディ! CMの間によほど喰らってしまったのか.いきなりやる気のないナレーターからはじまって世界は怠惰に満たされていきます.謎の濃い霧に囲まれる押井な戦闘機…ってまた随分と敷居の高い芸をかまして来るもんだなぁ(笑).この惨事からあらかじめ守られていたのが桃華さんと一緒に出かけていた冬樹で,なぜか未だ正気を保っております.忍者なので平気だったドロロと合流した冬樹は元凶の地である日向家へと向かい…この異変をもたらす霧が,当然の如く日向家の地下から湧き出しているのを目の当たりにします.
友達の不始末,あるいはペットの不始末を片づけるべく,ドロロとともに主役らしく地下に向かう冬樹.中の通路で発見されるのは怠惰な力に飲み込まれたやる気のない…というかむしろげっそりな(笑)モアさん.四文字熟語も適当すぎ.そんな彼女が書き残していたのが日記.もちろんこれはパロディなので,いつ書いたのかとか無粋なことを突っ込んではいけません(笑).奥に進むごとに出会うかつての仲間たちと,彼らが書き残した日記からこの事件の実態に迫っていく…というパロディを身をもってこなす冬樹とドロロ.特にギロロの日記がやたらと豪華.それにエースを狙わせてどうするよクルル(笑).
ペコポン社会崩壊の元凶である施設の最奥,ヘブンズドアの向こうには…やたらちんまりしたカオルくんこと軍曹がお待ちかね.そして怠惰の結晶はなぜかアヤナミさん(4人目)に! 冬樹の叫びもそのままなんですが,ニュアンスが違うってのが芸が細かい(笑).ご存知の通り本作は「ガンダム」パロディに重きを置いているわけですが,1作品ばかりを何度も使用されるとどうしても飽きてしまうのは事実.そんな食傷気味の視聴者すら満足させてしまう全開の「エヴァ」パロディが素晴らしい! マーチインパクト,ATフィールドと連発されるパロディの中で仲間に潰されて無力化されるドロロ.しかし誰かが制御装置を止めなければ,世界は怠惰となり破滅してしまいます.やがてパロディすら溶け合ってひとつになっていくクライマックスの中,冬樹は己のやるべきことをこなすのです!
結局世界を救ったのは冒頭の秋ママさんのハグの力.春なので,全てを越える究極の力は母の胸,という一見まともなようで適当な結論でお茶を濁してみたいと思います(笑). 次回は何事もなかったかのようにいつもの「ケロロ」に戻るようで何より.今回いいところで活躍できなかった桃華さん頑張れと影から応援しつつ,次回に続きます.

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陰陽大戦記#22

「思い出は君の中にの巻」

暴走したフジとの戦いをコゲンタの大降神で切り抜けたリクだが,別の伏魔殿に落ちて迷子になるわフィールドは壊すわコゲンタの記憶がないわと大降神は危険すぎる.その大降神のきっかけになった百鬼滅衰撃は使いたくないと考えたリクは,自分からあてのない闘神の特訓を開始.武者修行としてコゲンタと2人で伏魔殿に入るのだが,こんなときに限って妖怪の気配すらなかった.けれどリクにはこの崖の道の記憶があるような気がする.自分を呼ぶ誰かの声に従って近づいた先には,天流の封印で隠されていた吊り橋が現れた.

シリーズ中盤のクライマックスを目前に,ここまで幾度となく語られてきた重要な要素を一歩進める「陰陽」.主役の太刀花リクは祖父と2人暮らしで両親はなし.しかも祖父が失踪してから現在に至るまでは天涯孤独の状態.とはいえとてもそんな悲劇的な状況に見えないのは,コゲンタがいてくれるからなのか,それとも集う仲間が面白すぎるからなのかは定かではありません(苦笑).そんな孤独を抱えるリクが,モモと幼馴染になった3歳以前に何を経験していたのか,その一端がここで語られることになります…って散々アバンで見ているような気はするんですが,まあそれはそれ,これはこれ.

前半は夜の太刀花アパートからスタート.前回の夜…ではまだコゲンタが目覚めないだろうから,翌日の夜くらいだろうか? 夜中,いきなり大降神しているときの感じについて質問をはじめる闘神士と,「よく覚えてないからいい気分じゃない」という戦闘バカぶりを発揮する式神はいい勝負です.でもそのまま理由も言わずに寝てしまっては,コゲンタに迷惑ですよリッくん.
翌朝.これまでのいきさつと昨日夜までの考えを総合し,自分が強くならないとコゲンタを失ってしまうことを心底自覚したのか,朝焼けの道を走るリク.モモにも一人で闘神の修行をするのでボート部は休むと伝言を頼み,なかなかの気合の入れっぷり.そういや1学期,百鬼滅衰撃を知ったあとでいきなり闘神の勉強をはじめた時期があったけれど,それの強化バージョンかな.理由も「百鬼滅衰撃をやっぱり使いたくない」と「やっぱり」が強化されております.すごい力ではあるものの,やるたびにコゲンタが寝たり状況によっては大降神を起こしたりする危険な技に頼らなくていいように強くなろうと考えたリク.前回目にしたヤクモの戦い方もいい刺激になったようで,珍しくやる気は十分! でも…印の手がかりなんて心当たりはございません(笑).今回は冒頭からここまで天流側でシリアスだったんですが,ついに耐えられず物語がギャグに戻ってしまうあたりが情けなくて素晴らしい.
というわけで旅立つリッくんに笑いを届けてくれるモモちゃん.何重たそうなものを持ってきてくれたのかと思ったら,でかくて黒くて丸くてラップぐるぐる巻きの珍妙な物体.頭よりもでかそうなその物体が「おにぎり」だなんて! しかも「デザートも入ってる」だなんて(笑)! 特に2つ目のコメントにいい驚きぶりを見せる主役は,律儀にも背負って伏魔殿に出かけます.見送るモモはとても複雑.天流の闘神士と幼馴染にクラスメートでボート部の仲間,対照的な2つの立場をここまで同時にこなしてきたリク,モモは幼馴染ゆえに,それが相当大変なことであり,ゆえにいつまでも続けられるものではないことを鈍い本人よりも強く感じているんじゃないかと.両立の辛さは闘神士のナズナやソーマには理解しがたい部分だと思うので,リッくんにアプローチするならこの方向性がいいと思うよモモちゃん.ちなみにナズナとソーマはリクを巡って口喧嘩.中学3年レベルと大卒会社員レベルの会話を見守るのは,テーブルに載せられた昼食代の三百円.…2人とも本当に賢いなら,不毛な喧嘩はやめようよ(苦笑).
その頃,勇んだものの修行場としては失敗フィールドに来てしまったリク.けれど彼にはなぜか,小さい頃の覚えが…ってそりゃコゲンタは知らないと思います(苦笑).朧な記憶の中では吊り橋の架かっていた場所に近づいていくリク.そこに重なる記憶の橋では女の人が自分を呼んでいて,自分を…ヨウメイを呼ぶ声に誘われるようにふらふらと断崖に向かい,いきなり崖下に落ちかかるリク! 「びっくりしたぁ」ってそりゃコゲンタの台詞だ(苦笑).コゲンタは幽体のままじゃ声しか届かないから,もうちょっとで最終回になっちまうところでしたよ! しかし,そこには本当に封印された吊り橋が存在していたのでした.

後半はこんなときでもやっぱりバトル.隠された橋の先は四季の溢れる美しい伏魔殿.節季を司るゆえに四季の自然に対しては意外と詳しいコゲンタですが,思い入れはないことが後に判明.四季の庭の中心に置かれた東屋に春夏秋冬を経由して向かうリクとコゲンタ.最近は随分乱れ気味ですが日本には四季があり,その四季に対する愛着や畏怖や敬意を源として式神が生まれたのかもしれないと思わせる光景…なんだけど,肝心の式神が随分とワールドワイドな名や技を繰り出してくるからやっぱり違うんだろうなぁ(苦笑).
赤い毛氈の東屋でのどかな光景を眺め,腹が減ったので弁当を食い,ともうこの時点でリクの修行する気はゼロ.前半の決意は一体どこに消えたのか(笑)! 一度は決意しても,すぐ忘れてしまうのはリクのよくない癖ではないかと.付き合いが長いコゲンタが修行をさっくり諦めているのが気の毒です(苦笑).リッくんが口にするのはモモちゃんがくれた巨大なアレ.歩いたゆえの空腹からか,生来の悪食がまったく改善されていないのかデザート入りのおにぎりに対し「おいしーい!」ってばくばく食っている主役…もしかして,他の人がくれたらなんでも美味いのか?
おにぎりが消えていくのと合わせるようにギャグは薄れて過去の記憶へ.初めて来たはずの伏魔殿で,誰かと一緒に弁当を食べた懐かしい記憶が蘇ってくるリク.優しい女の人の声と白い手.ここまで浮かんでいながら思い出せないのは,単純に忘れているだけではないのかもしれない.修行に来たはずなのに昼寝をはじめた夢の中,古装束の女性は小さな子にこの庭を見せて語ります.「守るために印を切りなさい」という彼女の言葉.守るべきは美しい光景だけではなく,四季,さらに広げればそれを司る式神まで含まれるんでしょうね.印は心,心は空気に溶け込み,空気は私たちを暖かく包む…ヨウメイの母,ショウシが語るこの言葉が示すのは一体何なのか?
リクがまどろみの中で返事した頃,この美しい伏魔殿に侵入した地流のライタツと式神・青錫のナナヤがノリでなんとなくフィールド破壊を開始.きぴきぴと動くこの闘神士と式神は,無造作に八幡破魔成層圏という結構な大技でフィールドを爆撃.もちろん目覚めたリクは許せず,言葉で止めようとするも断られて結局戦闘開始! ノリでぶっ壊そうとする地流も地流ですが,よくわからないけど,大事な場所だから壊されたくないという天流も天流でやっぱりいい勝負.もうちょっとなんか明確な理由はないんですか(苦笑)? 既に見参しているおちゃめな(笑)青錫のナナヤ.ライタツとナナヤのノリはよく似てますね.闘神士は一緒にいる式神に性格も影響される…なんてこともあるんだろうか?
式神戦は闘神石ではなくこの光景を巡る攻防に.面白半分にこの伏魔殿を傷つける敵に怒るリクですが,いくら相手が1体でも空中に浮かぶナナヤに確実に当てられる「適度な」攻撃手段を持たないコゲンタは不利.つい,虎鉄をぶん投げた上にかわされてるのが間抜けです(苦笑).敵の攻撃を食い止められず,しかし百鬼滅衰撃はフィールドを壊すので使いたくないためにひどく焦って憤るリク.しかしもちろん印のあてなどどこにもない…はずが,なぜか脳裏に蘇るのは白くて優しい手.誰かによって心に刻みつけられたその印を思い出したとき,ついにリクの流派章は「伍」に.ゆっくりと切るのは離・震・兌・離.式に伝わるのは「破軍狐影斬」! ビーム型で指向性も高そうな必殺の虎顔はナナヤを喰らい,こりこりとその存在を潰してコゲンタの勝利! ちなみにこの技,「狐」影になってるんだけど虎の技なのに本当にいいのか? もしかして本当は「孤」じゃないのか(笑)?
入り口だけを封じ,伏魔殿はそのままに帰還するリク.闘神石は東屋の屋根に置き去りとなったので,もう一度このフィールドが舞台になる話があるかもしれないですね.自分が「知ってた」ことを「知らなかった」印を思い出したリクは,自分が何か大事なものを忘れていることにようやく気づきます…まさかこの段階にたどり着くまでに,22話もかかるとは思いませんでした(苦笑).

帰っても仲間が喧嘩していて,今は一人ぼっちではないリク.孤独を嫌う彼にとって,コゲンタも天流の仲間たちも失いがたい存在です.しかしこの絆はあくまで闘神士リクが築いたもの.それがもし失われてしまったら…ただの中学生であるリクの手に残るのは,一途に待っていてくれる幼馴染や部活の仲間たちだけでしょう.そんなわけで次回はランゲツ戦で,特にサブタイトルが不安を煽ります! この物語なら当然来るに違いない展開がとうとう到来.大変なことになったことすらわからないような大変な事態がついに来るというのか.シリーズ中盤を飾る重要なエピソードの開始に心を震わせつつ,次回に続きます!

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3月上旬アニメ雑感

皆様,年度末をいかがお過ごしですか? 自分はものすごい忙しさと不調と眠気にやられております.やむなしの休日出勤のおかげでどうにも疲れが抜けないだけでなく,溜まった録画を消化する時間が取れないのが本当に辛い! 今日は霞ヶ関だったしね!というわけで今日の雑感は現在消化しているものだけの不完全版です.夕方や土日放映作品でいつもは触れているのに落ちているのは,録画を消化できてない分になります.

<日曜>
 ○まほらば
 △UG

「まほらば」面白い! 正直,あまりに媚びた記号的な可愛らしさは大の苦手なんですが,丁寧なつくりと声の力でありがちな物語をきっちり描いている様がいいなぁ.適度な濃さの笑いや端正な作画も素晴らしい.「UG」は…一番のウリである作画が非常に微妙になってきたぞ大丈夫か? 濃すぎる芸風は標準以上の作画と演出で支えないとあっという間に客が離れてしまうはずなので,ここは必死で粘ってほしいところですが.

<月曜>
 ○ギャグマンガ日和,ファンタジックチルドレン
 △月詠

「ギャグマンガ日和」は予想通りの出来が楽しい.原作の絶妙の下手さが凄腕の作画で描かれていたりすると,勿体無いやら素晴らしいやらと複雑な気分です.ここまで素晴らしい出来になってくると5分番組という長さが勿体無い.本来の原作のテイストだと,もう少しテンション低めでリズムもゆっくりしたものになるはずなんだよなぁ.「ファンタジックチルドレン」,過去を明らかにしたあとで,ついに現在のネタばらし中.ヘルガが何者であるかは明らかになったものの,残る大きな謎はトーマ.これはどのあたりで明らかになるんだろう.現在の素晴らしい盛り上がりを見ると,開始当時の敷居の高さが本当に勿体無い.もう少しだけとっつきやすかったら,もっと多くの人がこの面白さを共有できたはずなのに. 「月詠」は急展開.修行の成果で一足飛びに力関係が逆転してしまってどうなるかと思ったんですが,これはこれで,変形ヒーローものとしてはアリではないかと.

<火曜>
 ○巌窟王
 △スクールランブル,tactics

「巌窟王」,友人の死という逆境の中で大人になっていくアルベールに対し,もはや己の力に食われているようにしか見えない伯爵.原作を知っていて物語がどのように終着するかがある程度わかっていたとしても,そこに至る軌跡が読めないことが面白い.作画も抜群だ! 「スクールランブル」は開始当初のラブコメは一体どこに消えたのか(笑).恋愛模様としては主に播磨のおかげで当初よりも随分複雑になったわけですが,甘酸っぱいというよりは火薬の臭いが漂ってるのがいいよなぁ.「tactics」は今期のアニメ中でもキャラの立ちっぷりだけなら上位に入ると思います.肝心の物語が少々弱いのが勿体ないですが,目を惹きつけるものは確かにあって,意外と深夜アニメらしい出来ではないかと思います.

<水曜>
 ○BECK,魔法先生ネギま!
 △ゼノサーガ

「BECK」ついに大舞台へ.ここまでの冗長にすら見えた下積み描写のおかげで,大抵の危機ならなんとかなりそうな少年たちの頼もしさがいい.「ネギま」は原作をコンパクトに消化中.各キャラの掘り下げはもちろん原作が素晴らしいわけですが,物語世界の面白さで視聴者をひきつけて関連商品を購入させるにはこの戦略で正解だと思うのでまあよし.とりあえず本作最萌キャラであるネギ先生がちゃんと可愛いんだからいいじゃないですか(笑).「ゼノサーガ」,ゲームだとプレイヤーが操作するキャラが巻き込まれていくことで臨場感を感じることができるんですが,これをそのままアニメ化しても臨場感を視聴者に伝えることはできません.同じ題材でも視点を変えるくらいの工夫は必要だったんじゃなかろうか.

<木曜>
 ○らいむ
 △女神さまっ,舞-HiME

「らいむ」はツッコミがいがありすぎてもう,もう(笑)! 視聴するのが本当に楽しい.他サイトさんたちが舞-HiMEで軒並み鬱祭りをやってる最中ににこにこしていられたことを思うと,これはある意味勝ち組ではないかと(苦笑)! 「女神さまっ」はゆっくり展開中.さすが落ちものの古典で,王道の歩みぶりは揺るぎもありません.キャラが増えてベルダンディが揺らぎはじめてから先が勝負でしょう.「舞-HiME」は…切ないってのはどう頑張ってもなんともならないところで,じんわりと立ち止まって感じるものであって,いくらキャラをひどい目に遭わせても,すぐ状況が変わっていくんじゃ短期間の痛みしか感じられないわけです.愛らしい彼女たちをさらに輝かせるはずの切なさがまったく機能していないのは,アクションものとしてはともかく,萌えものとしては問題があると思います.

<土曜>
 ○学園アリス
 △ギャラリーフェイク,好きしょ

「アリス」はようやく主役が並みの扱いに.世界観も主役を巡る謎もかなりしっかりできていて,そこがしっかりとした軸になっているので,話ごとにムードの振れ幅が大きくても安心して見られるのがいいですね.「フェイク」は,もちろん原作は素晴らしいんですが,見慣れてきてしまってアニメはこれでいい気がしてきたぞ(笑).芸術品として作品単体としての完成度を上げるのではなく,あくまでマニアでない人間が眺める娯楽作品として作りこんでいくのが正しいと思います.「好きしょ」については,主にソフトンがボーボボに変わるという自分ならではの面白さで見ているわけですが(苦笑),愛はともかく,段々この世界の謎が気になってきました.割と楽しみにしているかも.
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今のところはこんな感じ.消化しきれていないものも年度末までにはなんとか消化できるといいなぁ.特に取り上げているものも現在1週間程度遅れてますが,のんびりお待ちいただければと思います.

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焼きたて!!ジャぱん#19

「燃える闘志,涙ぐむ悪意の巻」

ついに準決勝まで勝ち進んだ和馬と河内は,久々に南東京支店で店長と月乃とともにサボリ中.相手は新人戦でなじみとなった諏訪原と,初めての対戦となる新宿店の冠.黒柳のことを「先輩」と呼んでいたことから,冠がハーバード大出身の天然酵母の研究者だと推測する店長.彼が開発した酵母を持ち込んできたら勝ち目はないと,戦う前から落ち込む河内.そんな河内に月乃の手で届けられたのは,松代店長の開発した天然酵母,発芽玄米酵母だった.もちろん3年前の古びた酵母だが,わずかでも勝ち目が見えてきて闘志を取り戻す河内.墓前の約束のとおり,次の戦いを勝ち抜いて,決勝は和馬と戦うのだ!

新人戦はついに準決勝まで進み,ここから先はたった3戦を残すのみとなった「ジャぱん」.おいしいパンに対し審査員が珍妙なリアクションを見せるという当作品の面白フォーマットもきっちり機能しはじめたのがうれしい.一方物語はついに巨悪が登場.今後話を回してくれる重要なキャラなんですが,そこかしこで示される彼女のえげつなさはちびっ子には刺激が強そうです.あとは,人数は極小かもしれませんが木下マニアには楽しい回かも知れません(笑).

前半は新人戦の合間に南東京支店に戻ってきた和馬たち.新人戦でできなかった分の仕事を…早速さぼっている一同.木下がいなければ確実にこの店は廃業なので,雪乃は木下を引き抜くか再起不能にするべきだと思います.次の戦いに備えて敵となる冠の正体に対し知恵を寄せ合う南東京.ちょっとした呼び方から冠の正体にあっという間に松代店長が近づけたのは,話の都合と(笑)黒柳の師匠であった過去のおかげでしょう.実際はネタばらしの一番の見せ場を月乃さんに邪魔されて,腹いせに紙玉攻撃を食らわせるあたりが大人げないなぁ(苦笑).黒柳が22歳,入社3年で本店幹部となったのは,ハーバード大出身という前歴あってのこと.…連続するここまでのリアクションハイライトは素晴らしい見ごたえで,ハーバードの名がもう台無し(笑).
パンづくりにも科学は重要で,特にパンの風味に大きく影響する酵母についての研究は日進月歩.冠はハーバードで天然酵母を研究し,16歳で卒業してきた超エリートで…そんな相手では河内に勝ち目などあるわけがない.折角シリアスな話をしてるのに,紙玉を必死で投げてる月乃さんが可愛いからまあよし(苦笑).
そんな店長の推測は見事な正解で,冠は雪乃の研究所で酵母の研究に勤しんでます.そこに煙草とともに踏み込んだ雪乃が要求したのがたんぱく質を分解する効果を持つエンドプロテアーゼ.自分の店で働く従業員に対する敬意も,パンにとっては非常に重要な酵母に対する理解もない無礼な雪乃.顔のつくりは美人なのに,どうしようもないゲスっぷりが全開です.しかしこんな上司のことを,冠も大嫌いだというのは救いではないかと.雪乃と冠が完璧なタッグを組んで南東京を攻めたら,あっという間に店が潰れてしまうに違いない.
才能と環境に恵まれすぎた敵,冠の実力を知って完璧に落ち込んでしまったのが河内.木下が周囲でうろうろしてますが,話にはまったく影響しないのでどうでもよし(笑).まだまだ力の足りない部下に対し店長が出してくれた対抗手段が,店長自作の,馬味いフランスパン作成で利用された発芽玄米酵母! もちろん冠の使ってくる最新の酵母には劣るでしょうが,0%だった勝機が5%程度まで上昇したということでやる気を取り戻す河内.新人戦が始まって以来,天才の和馬に対しコンプレックスを抱えた河内の感情の振幅は本当に激しくなりました.ここで準決勝を前にもう一度テンションが上がるわけですが…しかし,世の中はそうきれいなものではありません.

後半は暗躍の準決勝.とその前に準決勝以上の戦いには一般観覧も許されるということで,パンタジアの決戦会場は人で一杯.さすが業界トップ.マスコミまで取材に来てますね.マイスター霧崎も審査員として加わり,お祭り気分な会場の空気にやる気を増す河内なんですが…やってきたのはあの女.まったく似合わない服を平気な顔で着て,気持ちの悪いブリっ子ぶりを見せる雪乃.母に対する凶行を目前にした月乃にとっては雪乃は過去のトラウマそのもので,月乃の接近を食い止める河内.涙を流し,嘘にしか聞こえない謝罪の言葉を吐く雪乃ですが,これが猿芝居であることを店長は見抜いています.「本当の悪は悪には見えない」らしいですが,あの雪乃はどう見たって嘘つきの悪者にしか見えません(笑).
審査員席では後輩の冠が先輩の黒柳にご挨拶.審査員と出場者という立場をわきまえろという黒柳に対し,「あんなに愛してくださったのに」とこの状況をややこしくするだけの返答をする冠は見事な愉快犯.でも,黒やんがわたわたして面白いとわかっているから,ついからかいたくなる冠の気持ちはよくわかる(苦笑).霧崎の「アブノーマルな恋愛にも理解があるから大丈夫」という趣旨のコメントも,黒やんが面白いから言ってるよなぁ絶対(笑).冠がこの戦いに持ち込んだのは,ついに完成したすごい天然酵母.一応派手な登場でデーブ先生も到着し,準決勝開始!
準決勝第一試合は河内対冠.…しかし,河内の本当の敵は冠ではありません.雪乃の息のかかった者によって会場に運び込まれたパンの材料.河内は,その意味を知らず,ゆえに店長にもらった酵母を使い,ここまで鍛え上げて手に入れた太陽の手甲を燃やして生地をこねはじめます.対する冠が持ち込んだのは己の手で開発した海洋酵母.見事に膨れ上がる冠の生地に対し,河内の生地はいくらこねても膨らまず,粘りも出て来ない….河内の生地の異変の理由にすぐ気がついたのは冠.これは,彼が雪乃に渡したエンドプロテアーゼの仕業に違いない.しかしその事実を審査員に話せば,冠の敗北に繋がる可能性が高く,勝たねば研究が続けられない彼が言い出すことはできないでしょう.
公正であるべき戦いで勝手に不正を行い,2人のパン職人のプライドを傷つけ,戦いを汚す雪乃の凶行.いくらこねてもタンパク質が分解されてしまい,河内の生地はまとまらず,どろどろのまま….ここまでの必死の努力を無にされて,戦う前に敗北させられていく河内はどうなるのか.ここまで店のために,月乃のために戦ってきた和馬が勝たねばならな大きな理由がもう1つ増える,次回に続きます!

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金色のガッシュベル#96

「きっと臭いに違いないの巻」

マエストロの仕掛けによって間の世界に呼び込まれてしまったガッシュたちとブラゴたち.人間界では,行方不明になったガッシュたちの行方を捜すべくナゾナゾ博士・サンビーム・フォルゴレとキャンチョメとその他大勢が例の遺跡に集結していた.マジロウを失ったニコラウスの話から,ナゾナゾ博士はガッシュたちの行方の手がかりを掴んだのやらそうでもないのやら.
間の世界のガッシュたちはついにマエストロの城に真正面から突入.侵入した彼らを待ち受けていたのは,電磁石が立ち並ぶ空間と魔本を持ったブラゴだった.

特にガッシュの怒る理由がなんか違うような気はするけれど,総じて面白い異世界番外編を展開中の「ガッシュ」.鉄に満ちた世界観や呪文の設定だけでなく,異世界ゆえに倒していい弱い敵が大量に出てくるところが爽快で,特に前半はそのなぎ倒しぶりとどうにも情けない理由が面白い.また,ついに人間界でも仲間たちが動き出しましたが…ツッコミ不在って辛いなぁ(苦笑).作画は今回も良好で,シリアスもギャグもいい力の入り具合です.

前半.おなじみとなった博士の前説ですが,彼がここまでのあらすじについて実は知らなかったという衝撃の事実が発覚.おかげで博士の夢オチだけは免れたことは喜ばしいわけですが,それでいいのかどうかは謎.
実際の博士たちはサンビームたちとともに遺跡に到着.キャンチョメ以外はやたら背の高い大人,しかもボケばかりが大集合です.フォルゴレが連れてきたマツゲが長いニコラウス.目覚めると,目の前には見知らぬおっさんが三人迫ってるってのは怖いなぁ(笑).ニコラウスの証言から,この場にブラゴたちがいたことも博士に伝わったのは良いことでしょうたぶん.彼らの知らないところで何かが起き,それにガッシュたちが巻き込まれているという緊迫した状況…なのに血圧計でボケる博士に対し誰もツッコむことができません.この場に清麿がいないことに苦しむサンビーム.この作品の貴重なツッコミが失われ,むしろ人間界のほうが大ピンチのような….
間の世界では,前回ラストで逃走から一転,城に向かっていたらしいガッシュたちがようやくその側まで到着.ここで敵の目を気にして正面突破を諦めようとする清麿の意思を無視していきなり突っ込んでいくガッシュとウマゴン! その気合の入った爆走を追いかけるしかなくなった清麿は,ウマゴンの成長を喜んでみたり余計なことを考えているわけですが,もちろんオチはくだらなくて清麿さんとってもがっかり.ガッシュが先頭で突っ走ったのは,おそらく臭いを感じていたんじゃないかと思います(苦笑).
その頃,ブラゴはマエストロからこの世界からの脱出方法を聞いていました.魔物が消えて魔界に送られるときのエネルギーを使い,人間界の扉を開くというマエストロの説明を聞かされるブラゴ.もちろんブラゴもそれを真に受けてはいないはずですが,手がかりの少ないこの状況で,後々のことも考えてとりあえずガッシュたちを消すことに決定したようです.さらにシェリーの同行を拒んだのは…彼女はどうしても知り合い相手だと攻撃が鈍ると考えたからなのか,シェリーが傷つくのを見たくなかったのか,それとも,マエストロに騙された場合の保険だったのか.
トイレに行ったあと再び行き先がわからなくなったガッシュたち一行.きっとブラゴたちの匂いも流れてきているはずですが,そこまでは頭が回ってないんだろうなぁ.というわけで清麿が先頭となり,行く先知らずに城内を爆走.折角の天才が毎度ながら台無しです.で,誘導されたのか彼らが到着したのは電磁石の並ぶ広場.ここはマエストロがガッシュたちを引きずり込むために何かやってた空間ですね.そしてついに顔をあわせるガッシュたちとマエストロ.さらに待っていたのは…一人きりのブラゴ.

後半はやっぱりお約束の展開に.まず,ツッコミ不在の人間界では,パートナーを失った悲しみとか失踪した仲間の行方とか,そんなシリアスをぶち壊すフォルゴレの歌とダンスをなんとかしてください(苦笑).折角MJ12がいるので一緒に踊ってくれたなら,余計見ている側が辛い気分になるからダメか(笑).ちょっと気を抜くと面白くなってしまうこの物語では,ツッコミの役割はかなり重要だということがよくわかりますね.ツッコミの仕事は,笑いに対する解説や新たな視点を提案するだけでなく,必要以上のボケの暴走を未然に食い止めることも重要です.
その頃,本作随一のツッコミは,間の世界で一触即発のガッシュ対ブラゴの間に入り,説得によって無用な戦いを食い止めようとしていました.マエストロが怪しいから流されて戦うなと,矛盾点をつるべ打ちして必死で説教する清麿.でも,半分以上承知の上でブラゴは敵対してるんじゃないかと思いますよ清麿.そんなわけでブラゴの決心を揺るがすことはできず,ついに戦端が開かれます.
シェリー抜きで術が使えることをはじめて知ったガッシュたち.ブラゴはガッシュにも一人で戦うことを勧めますが,ガッシュの場合,「パートナーだから」というお題目以前に,ラウザルク以外の術は発動時に気を失うという巨大なリスクを抱えているので,むしろパートナーの監視が届くところで発動させてもらったほうが強いはずです.そんなわけで消されたマジロウのため.さらに傷つけられたパートナーの清麿のためにブラゴに本気で立ち向かうガッシュ.次第に激しさを増す術合戦の合間にはウマゴンが傷つき,それがきっかけになって術の規模がどんどんでかくなっていきます.パートナーがいないながらもちゃんと役に立っているウマゴンは偉いなぁ.石版魔物編でふっきれたのか,戦いから必死で逃げていたあのウマゴンの姿は,尿意抜きでも(笑)もうないようです.
ぶつかり合う術は激しさを増し,ついにブラゴの術を食らいそうになるガッシュ.しかしそれをなぜか術で妨害するマエストロ.術の激突にあわせるように輝くコイルは,2人の大技,ディオガグラビドンとバオウザケルガの激突でクライマックスに! 2つの術エネルギーは天空の円陣へと達し,その中央を開いていきます….
これこそがマエストロの狙いで,ついでにあの扉の向こうは人間界ではなく魔界.天空の扉を開いて魔界に戻るため,人間界から本を持つ強い魔物を呼び寄せたというのがマエストロの真実.お約束の通り魔界に復讐したがっていたマエストロは,部下を引き連れ扉から侵攻する前に,まずは呪文をあらかた使い尽くして弱っているガッシュとブラゴを片づけるつもりです.

扉を開く原理はちょっと違いましたが動機についてはお約束どおりだったマエストロがついに牙をむき,さらにガッシュたちはすっかり弱っているという大ピンチ.しかし,偶然かあるいは意図してか,未だ温存されているのが今回はピアノを弾いていたシェリー.ここでこのままブラゴを倒されてしまっては,友を助けてくれたブラゴにシェリーが誓った,彼を王にする決意がいきなり嘘になってしまうので,次回こそ暴れてくれるに違いありません.敵のマエストロの術もどうやら電撃か磁力系.ガッシュ並みにこの世界に適した術を使いこなすこの魔物の策略をどうやって止めるのか.さらに人間界のボケどもはツッコミ抜きで何らかの行動を起こすことができるのか! 次回に続きます!

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ケロロ軍曹#47

「ハジケるにはまだ遠くの巻」

(A)3月3日はひなまつり.日向家でも雛壇を飾りつけしている.赤い毛氈の上に並べられていく雛人形.それを見ている軍曹たちはひなまつりがどんなものかを知らなかった.夏美から日本の由緒正しい祭りなのだと聞かされて,期待しながらひなまつりについて調べてみるが思った以上に地味な祭りでケロンたちはがっかり.そこで軍曹は,由緒ある祭りをケロンの科学力でもっと面白くするという,ろくでもないことを思いついた.

(B)夏美さんも大好きなダンスマン.そのコンサートチケットを夏美に売りつけにきたダフ屋の軍曹とクルル.ダンスマンに会いたい夏美は千円でチケットを購入するが,そのチケットはまぎらわしい別のもの.宇宙から飛来し夏美さんのチケットのもとにやってきたのはアフロの宇宙人.彼の名はダソヌマソ.クルルの友でありダンスマンの類似品だ.

最も手堅い笑いを常に提供してくれる「ケロロ」.落ち着いた笑いでやりすぎて破綻することはなく,時事ネタだってもちろんお手の物.まさにコメディのお手本のような笑いが特徴なんですが,今回はちょっと様子が違います.普段通りのノリでつくれば手堅くまとまるはずなのに,話が展開するに従って普段は絶対に外れない話のたがが緩んでくるのでおかしなことに.「ケロロ」にしてはギャグ重視になっているのは,今回大活躍するクルルこと子安氏のおかげでしょうか(苦笑).

前半は時事ネタで一発.年中行事を律儀に追うのはファミリー向け作品のお約束です.忍者なのでひな祭りを体験したことがない小雪さんはまあ仕方がないとして,もうすぐ1年なのに未だ日本の常識を学習できていない軍曹たちは絶対に勉強不足だと思います.ひなまつりがわからないと,特に少女漫画系の作品の鑑賞時に悩むことになるはずなんですが…ガンダムマニアにはあんまり関係ないのか(苦笑).でも,雛人形をガンプラ扱いしてはいけません.あれはプラモデルではなくドールだ(笑).しかも職人の手による完成品販売の上にセット売りなのでお値段もそれなり.ゆえにガンプラとは格が違うと夏美さんは軍曹たちに主張します.
ケロンにとっては秘境の祭り,ヒナマツリについて調べるケロロ小隊ですが,その地味さにどうにも拍子抜け.これを若者らしく宇宙の技術でポップにアレンジしようとする軍曹の思い付きが毎度ながらダメ.ついでにまたも夏美さんに釣られて懐柔されてしまうギロロはもっとダメ(苦笑).ドロロも釣られて混ざろうとするんですが,いることを認識してもらえていなかった影の薄さが悲しい.登場当初から,出番があるたびに影が薄まっている気がするなぁ….
そして時は至り3月3日.女の子のお祭りに男が一人.結構なお内裏様ぶりなんですが,ハーレム状況なのを冬樹は…絶対わかってないよなぁ(苦笑).桃華さんは日向家の雛壇がヘリに乗らずに見られることに感動でスケールが違います.と,ここまではいつものノリだったんですが,ここから先は若干1名大暴走.女の子の祭りだからと登場する黄色いクルル子.もちろんクルルのパワードスーツで,時間をちょっと間違ったような子安氏のハジケっぷりが光ります(苦笑).子安氏の可愛い子猫ちゃん声は聞き慣れてるんですが,それを口にするのがアフロではなく女の子型だと破壊力が違うなぁ.どっか見たことのある姿でステッキ振り回すクルル子さん.羽根の意匠とか,締め金先生的にはOKなんでしょうか(笑).そんなオレンジ娘がどうしようもない呪文で招く宇宙ひな祭り.一応軍曹の仕業なんですが,今回はクルル子さんのインパクトが凄すぎて霞んでしまいます.
軍曹提供の宇宙ひな祭りことダジャレ祭り.宇宙ひなあられをタママが食らうと花火になるわけですが,ある種の爆発物は甘いらしいのでわからないでもありません.宇宙ひしもちに追われて「必死もち」あたりから,クルル子さんの不審さがエスカレート.出てくるものになぜか添えられるクルル子さんのダジャレ.恐らくはこのイベントの企画を担当したであろうクルルが見たかったのは,バカがダジャレを本気で体現する様子だったに違いない(苦笑).夏美さんたちだけでなく,軍曹たちもクルルのハジケにつきあわされる被害者ではなかろうか.
新たな祭りとして企画されたイベントのトリはお雛様! 乙女の祭りということで,彼女たちの大好きな逞しい男の裸体を雛壇に飾り,それをわっしょいわっしょいと担ぐ秘境の奇祭がここに完成.しかしハジケリストとしては,発端はダジャレで構わないんですが,そこからどう暴走させるかが重要.折角の「避難まつり」なんだから,逃げていく方向などを工夫して物語を破綻させればきっと…普通の視聴者はぽかーんとするに違いない(笑).今回の物語の結論は,ハジケリストとして大成できるのは相応の才能を持った人間だけ,ということでいいですか?

後半は最近のサンライズのお家芸である実在人物を使っての遊び.これでオープニング・エンディングとも歌ってる奴は全員本編にも出たことになりますね.時間帯移動を控えてるので,今期シリーズでやり残していることは全部片つけておこうという考えなのかもしれません.夏美さんも623経由で,アフロ軍曹でおなじみのダンスマンが大好き.コンサートに行きたいなーと思った矢先にやってくるのが2匹のケロンのダフ屋.「チケットあるよー」の言いっぷりが堂に入ったもんですが,もちろんダフ屋は違法行為.軍曹の提案は基本的にうさんくさいので自動的に断る夏美さんですが,ダフ屋の巧みなトークによってつい見てしまったチケットには「ダンスマン」という文字! 実はちょっと違うけど! これをご奉仕価格の千円で購入した夏美さんは,あっという間に詐欺被害者.
チケット購入がきっかけとなり,なぜか宇宙から落下してくるアフロの男.天体観測していた冬樹の「ぼくんちに落ちたー!」という悲鳴が絶妙です.夏美の部屋に落ちてきたもじゃもじゃの毛玉からは手足が生えて…参上,ダソヌマソ! クルルの親友であるこの宇宙芸人,ダンスマンに間違えられるために芸名まで似せたという姑息さを何の迷いもなくぶっちゃけるのが特徴です.前半はダジャレでしたが後半はぶっちゃ毛,あまりにもピン芸人らしいこの芸風は綾小路きみまろの劣化版で,ぶっちゃけ新しくありません(苦笑).この変態の到来に即時退去を命じる夏美さん.でも話を終わらせるにはまだ早いとメタ的なぶっちゃけをされて戸惑い気味.番組終了までにらみ合うわけにもいかず,時間つなぎに乱入してくるのがギロロ.変態アフロにミサイルを撃つものの,アフロの中は超空間であったために因果応報は保たれることに.
さらに時間を繋ぐダソヌマソは夏美さんを甘言で誘うわけですが…さっき2人のダフ屋が示したとおり,上手い話には必ず裏があります.今回はその目線のおかげで早めに気がついたのですが,もちろん彼が狙っているのは夏美さんのアフロ化.しかし,この危機を救ってくれたのは目立たなくても腕は立つドロロ.己の技を封じられ,即座に撤退を決めるダソヌマソの判断は冷静で正しい(笑).
変態が帰り,犯罪者を縛り上げて今回の最大功労者であるドロロを歓待する夏美さん.しかし帰ってきた秋ママさんのうかつな行動のおかげで結局予定調和の引力から逃れることはできず.ところがその場に満ち溢れた力が脅威の奇跡を招くことに! アフロの波長に呼ばれてやってきたのはスーパースター.この脈絡のなさは良いハジケの前兆なんですが,前回に引き続き,そこから激しく破綻していくことがないのが惜しまれます.ハジケの導入としてはまさにお手本のようなネタなので,作り手に必要なのはそこから一歩踏み出す勇気.もちろん足の下は崖ですが(苦笑)!さて,本作のおかげでサンライズはパロディに関する素晴らしい経験を積んできたんじゃないかと思うんですが,次の元ネタは他社ですね? 同じ掲載紙ということを生かした良いパロディを期待しつつ,次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#48

「首領パッチ並みって恐ろしいの巻」

ゴシック真拳で迫る詩人をものともしない魚雷ガール・首領パッチ・天の助のトリオだったが,詩人の奥の手・記憶破壊陣でこれまでの記憶を飛ばされてしまった.しかしまったくいつも通りのバカが一人.首領パッチには記憶がないため,破壊されるものがなかったのだ.この極度のバカのエキスを飲まされてしまった詩人は,思考回路を首領パッチ並みにされてしまう.大技を出そうとするも思考回路が首領パッチであるためにろくなものが出てこない.ゆえに技を封じられた詩人が戸惑っているうちに,首領パッチは魚雷ガールの記憶を呼び起こす.

敵が強くなるほど戦いが滅茶苦茶になっていく素晴らしいお笑いバトルアニメ「ボーボボ」.ついに出てくるタマネギはこれまでの敵とは一味違います.まさかあいつと芸風がかぶる芸人がいるなんて! 彼の繰り出す微妙なノリの技が今回の一番の見所になってるんですが,個人的にそれ以上のダメージを食らったのは序盤早々の首領パッチの恐ろしい攻撃.あんなもんを食らったら,どんな相手も勝てるわけがないと身を震わせたのはビュティさんと自分だけでしょうか(苦笑).
アバンは嫌なフィッシュオンよりスタート.田楽のどうでもいいナレーションで紹介される前回のあらすじ.前回突如結成された人外トリオの実力はさすがで,並みの芸人ではまともな勝負すらさせてもらえない自由自在ぶりが目立ってました.そして,主役はボーボボだけども!(笑)今回も引き続き輝くのが凄いバカこと首領パッチ.

序盤は主役じゃない首領パッチからスタート.記憶を失った天の助はなぜかひまわりを食む小動物に.魚雷先生はいきなり天の助とともにマトリックス風の戦闘を演じてみたり…敵の技にかかった危機状態での余裕の遊びぶりが小憎らしいなぁ(苦笑).そして奥義が効かないというバカ者の首領パッチに至っては,なんでも極めれば芸になることを体現しているようなそうででもないような.この反則的な生物を詩人が文字にしてみたら,「豚八」になりました!
そして脈絡なくはじまる首領パッチ劇場は「豚八」にちなんで「とんかつ物語」.劇中の登場人物という存在にその名を預けてしまうことで,自分自身は演者としての己を保ち,ゆえにふつーにいつもの首領パッチに戻っているハジケリスト恐るべし.元に戻れたのは劇場あってのことなので,豚に仕込まれる程度は笑って許したいところです(笑).というわけで泣きながら現世に戻ってきた首領パッチ.こんな強さもぬめりとした魚雷先生のおかげという設定らしいんですが,回想の先生が…誰? 魚雷さんと天の助の記憶喪失は笑いとしてはあまりにも極端な方向に行き過ぎてよろしくありません(苦笑).
唯一技の影響を受けていない首領パッチは,敵の優位性をぶち壊すべく詩人の己のエキスを経口で注入.トゲのドリンクを飲ませてみたら,詩人の出す漢字技が「純情かっぱ刑事」になってしまって台無しもいいところ.首領パッチが明かすスーパードリンクの効能は,「思考が首領パッチと同じになる」という考えられる限り最悪のもの! よほどの笑いの応用力が飲む側にあれば話は別ですが,真っ直ぐ文字で攻めてくる詩人にとっては技を封じられるだけでなく,首領パッチの凄さを己の手で表現しなければならないという大ピンチ.その上直接攻撃まで天の助の適当ナレーションで封じられてしまってはもはや打つ手なし(苦笑).思考回路の首領パッチ化がもたらす珍妙な言語世界.でかでかと表現される「ときめきヤンキーハイスクール」は現実化し詩人と視聴者の思考回路を乱します.首領パッチの世界に飲まれ一緒に廊下に立ってしまった時点で,もはや詩人に勝ち目なんか毛ほども残ってないんですけども,容赦のない人外トリオは更なる攻撃を加えるという鬼の所業.まずは魚雷コールでどろどろの(笑)魚雷さんの記憶を呼び起こし,ここに最終攻撃の礎が築かれていき,詩人が気の毒でたまりません!

中盤はついに詩人戦決着.おふざけを許さない魚雷さんでも,もちろんお約束はわかっているのでリアクション芸人を狙い,その直撃で実においしくなった天の助が八つ当たりをぶつけることで勝負が決着…しちゃっていいんだろうか(苦笑).人間ではないゆえに無茶なパフォーマンスの可能なこの人外トリオの前に,敵はありません!
さてその頃の主役の動向なんですが,未だに地獄の教習所でクルマンと戯れていました.クルマンが仕掛けてくるゲームは俳句勝負.この勝負に勝てばギガの居場所までわかるという特典がついたために頑張ってみたボーボボとソフトンの俳句.両者とも殺る気満々が文字からにじみ出るどころか既に手が出ているあたりがさすがです(苦笑).俳句には5・7・5の型だけでなく季語の折込も重要なんですけど,実は季語も露骨でないほうが好まれます.「夏」なんて直球で突っ込むのは,正直最悪です(笑).ボーボボに興味を持ったかギガまで観戦をはじめ,上司の目の前で頑張るしかないクルマンのはずが…段取りを無視するボーボボの凶行によってクルマン敗北.盛り上がりどころが掴めなかった微妙な戦いもここで終了となります.モニター越しですがボスのギガと言葉をかわすボーボボ.ギガにとって彼らは目新しいおもちゃ,暇つぶしの材料に過ぎず,その不遜かつシリアスな態度に怒るボーボボは変な帽子で笑いを投入し,雰囲気を台無しにすることも忘れていません.
さて,田楽が目を離した隙にボーボボとソフトンは別の空間へと転送され,そこには首領パッチたちも既に集合していました.ボーボボ組がここに再結集したわけですが,そこで彼らの到着を待っていたのは…黒太陽真拳使いの最後の将.顔がたまねぎかにんにく型で体は人間.ソフトンと同タイプのハジケリストのようです.

終盤は紳士的なタマネギさんの恐ろしき攻撃! ボーボボ一味を己の本拠,サイバー都市の核に招いたタマネギさんは,この巨大な都市のエネルギーをたった一人でまかなうあたり素晴らしいスタミナなんですが,実際はサブタイトルの通りニンニクではなくタマネギ.彼の名はJ.苦みばしったかぶりもの系芸人です.
この巨大な力の持ち主と戦うのはソフトン.Jが似合わぬ名で周囲を飲み込もうとするのに対し,ソフトンはピンクのぐるぐるなのに拳で似合わぬ愛を語ります.2人とも,無茶な概念のジャンプで笑いを取りに行く不条理系の芸風.必要のない場面で過剰かつ仰々しい解説を付け加えるって技もまた,不条理系のテクニックですね.これに対応するビュティさんの常人ぶりが素晴らしいなぁ.
愛を説くソフトンの拳にやられたという設定でピンクのソフトンラブワゴン(笑)で爆走を開始し,ハジケの支援に入る天の助と首領パッチ.けれどこの攻撃はJの「悲しみのエレクトラ」で古典の悲恋を突っ込まれることで妨害され,ゆえに首領パッチたちは享楽的な夏おやじとなって恋に破れた悲しみを海に捨てるわけですたぶん! Jの「永遠ブルー」から始まる1対2の戦いは休む間もなく技が連続.最後にその応酬を制したのはJで,「少年のファクトリア」を食らった首領パッチたちは,具体的には意味不明なんですが切ない言葉の響きによってどうにも悲劇的に(苦笑).雰囲気で攻めてくるJと対等に戦えるのはやはり同じ芸風のソフトンでなければなりません.絶望の比喩として首領パッチと天の助も頑張ってみるんですが,あまりに即物的すぎて,不条理ってのはそうじゃない(笑).
ついに今回のメインイベント,バビロンVS黒太陽戦開始.現代の神秘である黒太陽真拳に対する古代の神秘バビロン真拳.大抵の敵ならば一撃で葬る大技,「バビロンの裁き」をJに放つものの,やはり同じ芸風ゆえに普通の芸人には見えない攻め手が見えたのか,かわされて逆に「罪色カタルシス」を食らってしまうソフトン!

同じ芸風同士とはいえ,視聴者が慣れた不条理はもはや不条理ではないということなのか? 仲間が倒れたことにより状況は緊迫の度を増し,そんな中で田楽は完璧に置き去りでおいしい(笑).そしてついに,不条理な強敵を翻弄する我らがアイドルのご登場! 合間に登場していた破天荒の動向も気になりつつ,次回に続きます!

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陰陽大戦記#21

「嘘つきは神流のはじまりの巻」

大降神のフジを倒したコゲンタ.2柱の大降神の激突がもたらした力によってフィールドが壊れ,リクは別の伏魔殿に飛ばされる.神操機の中でコゲンタは眠ったままとなり,その上謎の闘神士に「天流のヤクモ」と人違いされるリクは,反撃する手段もないままひたすら逃げ回るしかない.
その頃,ナズナとソーマはマサオミとともに,リクを助けるために壊れた伏魔殿に戻っていた.しかしそこでミカヅチの命で派遣されたミヅキとカンナに出会ってしまう.仕掛けてくる地流の2人と仕方なく戦うマサオミは,強い.

前回ものすごいテンションで話を展開し最後に強烈なヒキをぶっ放して終了した「陰陽」.基本的には闘神士だけが踏み込める特殊な空間,伏魔殿.闘神石を取った程度で崩壊する不安定な空間を怪獣バトルでぶっ壊してしまい,その裂け目からリクがコゲンタごと落ちてから先が今回の物語となります.本当に凄かった前回に比べるとどうしても見劣りしてしまいますが,ついに第3の流派・神流が表舞台に出てきたことは見逃せません.この先待っているであろう中盤のクライマックスとシリーズ後半で,神流はどのような役割を果すんだろうか.

前半は前回の続き.あの大崩壊に巻き込まれたリクですが,さすがは主役,別の伏魔殿に落下して無事.むしろ無事でないのは百鬼滅衰撃を放った上に大降神したコゲンタで,神操機の中で深い眠りに落ちてます.この伏魔殿は霧が漂う石庭のようなフィールド.そこにはリクの他に妙な風体の,しかしどこかで見覚えのあるシルエットの闘神士がいて,彼に勘違いされ式神をけしかけられてしまう不運なリク.消雪のマガホシの降神シーン,見栄を切るところの文字が神流の緑色になってますね.ちなみに天流は青,地流は赤.
「天流のヤクモ」と誤解され,よくわかんないながらも逃げ回ることになるリク.人違いとわかってもらえても,見逃す代償に神操機を置いていけ,という神流闘神士の要求を呑むことなどできません.手の中では,大事なコゲンタが無力に眠りっぱなし.自分の式神を置いて逃げることができないのは,前回リクが主張していた通りです.
リクがひとり大変な目に遭わされている頃,隠された天流の社の鬼門からはナズナとソーマだけが帰還.仲間を置き去りにした2人は打ちのめされ,さらにその悲しい知らせに完璧に取り乱すモモ.リクのことを任せたナズナさんのふがいなさに切れたモモちゃん,相手の落ち込みも気にせずに叱責! 大好きだから,容赦できないんだろうなぁ.2人とも式神のダメージがひどすぎて出せる状態ではなく,ゆえに救援に行けない状況.でも,無力なモモちゃんは先走って鬼門に突っ込んでいこうとするのはやめてください(苦笑).今の君の役割は,この先リクが大変なことになったこともわからないくらいに大変なことになったときのために,目の前で起きていることを全て覚えておいてくれることのはずです.というわけで一同が天の助けを求めている真っ最中に,バイクでやってきたのがマサオミ.ソースカツ丼を人数分持参しているあたり,前回登場時にがっくりされたことをしっかり覚えていらっしゃるようで(笑).都合の良すぎる偶然で参上した都合のいい奴に,モモはリクの救出を懇願.リクが大降神したことを聞いただけで「まずい」と判断しているマサオミ.彼はリクの前回の大降神のことをを知らないはずですが…それはともかく,マサオミを加えた即席救助隊は再び伏魔殿へと降りることになります.
そして地流ビル.ミカヅチに呼ばれたミヅキは,カンナとともに伏魔伝の調査に向かい,到着した直後に天流の即席救助隊と顔を合わせてしまいます.もちろん「見逃してくれないかな」とか言ってくるうさんくさいお兄さんの提案を飲むことはできません.ゆえにはじまる式神戦.地流のクラダユウとエレキテルに対するはマサオミのキバチヨ.…ちゃんと文字が緑色なんだよなぁ.ちなみにてっきりこの時点でナズナさんが気がつくのかと思ったら,意外とあっさりスルーされてます.
壊れた伏魔殿で戦いがはじまった頃,石庭の伏魔殿ではリクが未だに逃げていました.しかし式神の技,骸神滅閃に襲われ,神操機を落としてしまい手は届かず,敵は近づき…という大ピンチを救ってくれたのが,天流の闘神士・ヤクモ.

後半はいつものようにバトル.まずは壊れた伏魔殿でのマサオミ対ミヅキ・カンナの戦いですが,こちらはマサオミが圧倒的な優勢を保っています.しかも本気で戦う気がないので序盤はひたすら回避と妨害に徹しているあたりが凄まじい.1対2の状況なのに相手に対して手加減ができるマサオミの強さは群を抜いています.こいつの流派章,いくつなんだろう…六以上なのは間違いなさそうなんですが.
しかしミヅキたちも勝ちを譲る気はないようです.クラダユウの術で強化した上に,必殺の阿毘捨法雷神憑で攻撃するエレキテル.ステータスアップ系の術の使用はこれがはじめてかな? このコンビネーションにはさすがのキバチヨも手を焼き,ついに必殺の天地開闢裂武人を放ちます.地を割く大技の谷間に吸い込まれる2体の地流の式神.しかし,後から落ちてくるクラダユウを助けるため,先に落ちたエレキテルが雷を放ってそれをくい止め…その代償にエレキテルは「好きでしたー!」と謎のメッセージを残し消滅.好きなのは最後の献身ぶりからするとクラダユウ? それともここまで一緒に気合で戦ってくれたカンナ? 己の式の消滅で,記憶を失いつつもミヅキを気遣うカンナ.しかし彼女の気遣いを無視して撤退すべき場面で退かないミヅキの判断がすごくダメ.一見落ち着いて見えるけれど,冷静な判断には欠けるというのをうまく描いてますね.
石庭の伏魔殿では天流のヤクモ対神流の戦いを主役のリクが観戦中.ヤクモが降ろしたのはおなじみの青龍のブリュネ.純粋な力勝負や激しい印の打ち合いでは,敵のほうが優位のようです.おかげで標的から外してもらえないリクはまたも危機に陥るわけですが,どうやらヤクモは本気を出していなかった様子.式に頼り切るのではなく,式と符のコンビネーションを生かすヤクモの戦い方はマサオミに近いんですが,マサオミよりも符の役割が重いところが特徴でしょう.マガホシがその必殺技・浄名剛衝醍武で突進するのを縛符のトラップで止め,坤乾艮乾艮乾でブリュネの必殺技,終章破滅之炎舞曲を確実に当ててダメージを与えるヤクモ.…ブリュネが凄い円踊ってんなぁ(笑).ここで勝負が決まって逃走する神流.また,闘神機がかたかたと言ったので深追いせず式を戻すヤクモ.「限界が近い」ってのは,やはり闘神機にガタが来ているのだろうか?
神流が去り,ようやくヤクモに挨拶できるようになったリク.天流とは思えないまともなヤクモの前で,天流遺跡,月の勾玉,天神町の社…と事情を説明するリク.ここでヤクモにリクの在所が伝わったので,そのうちあの社に来ることもありそうです.事情に納得したのか壊れた伏魔殿への道を開くヤクモと,別れ際に急いで恩人の名と「神流」について尋ねるリク.彼らを追うヤクモが語る神流の情報はごく断片的なものですが,大切なのはリクが第3勢力の存在について知ったこと.最も組織化されている地流や衰退し離散しかかっている天流と比較して,彼らはどの程度の規模を持っているんだろう.伏魔伝の奥にいるってことは,本拠も伏魔殿の中なんだろうか? そしてヤクモとリクはお別れ.リクの背中を押す様子や笑顔を見ると,意外と気さくなお兄さんなのかも.
壊れた伏魔殿では式神戦が詰みに.撤退する機を失った時点でこうなることは見えていたわけですが…そして,そんな限界のミヅキのもとにユーマが登場.思わず安堵して倒れるミヅキですけども,完璧に自業自得なのであんまり気の毒ではありません(苦笑).ミヅキはカンナが犠牲になった意味をよく考えるべきだと思います.さらに壊れた伏魔殿にはリクまでも帰還し,両者とも手負いを抱えた状況での戦いは諦め,撤退.ユーマの判断は冷静で正しい.そしてリクは神流についての話を仲間たちに披露.ここでマサオミが神流についてすっとぼけていたことに,鈍い天流たちが気がつく日は来るんでしょうか….
伏魔殿から帰還すると,鬼門から出た直後からがっちりモモちゃんに抱きつかれるリッくん.よほどうれしかったのか,普段なら照れてやらない行動を堂々とやらかしている様がいっそ気持ちがいい(笑).

ついにリクとヤクモが知り合いとなり,そのヤクモの接近を知って警戒するのがマサオミ.ナズナさんが彼女の理想の宗家の姿そのものに違いないヤクモについてあまり知らなかったのは意外でしたが,おかげで次にリク・ヤクモ・マサオミの3人が会したときに,物語が更なる展開を迎えることが決定したようです.思えばリクが闘神士となってからここまで,うさんくさいながらも教え導いてきたマサオミですが,そろそろその役割から外れる時期なのかもしれません.
次回は久々のリクの過去を探る話.ここまでのリクは過去と周囲の因縁に巻き込まれ流されているだけで,自分の行く道を自分で選べているわけではありません.それでも鍛錬のおかげで闘神士として一人で歩いていける力はついてきたから,主役としてはそろそろ自立したいところ.そのためには,欠けた自身の過去を取り戻し,その上で今後どんな理由で誰と戦い,また誰と手を結ぶかを考えていくことが重要になります.過去を知ることによって,ここまでリクの周囲を流れてきた巨大な他人の物語が,リク自身の物語へと質を変えるはず.時期的にもそろそろシリーズ中盤を総括する重要なエピソードがやってきそうなので,警戒しつつ次回へと続きます.

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