« ボボボーボ・ボーボボ#50 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#21 »

金色のガッシュベル#98

「きっと誰もが帰りたいの巻」

王を目指す思想には大幅な差があるものの,マエストロを倒し人間界に戻るためガッシュとブラゴは手を組んで,清麿が立案した作戦を実行していくことになる.マエストロに仕掛けていく2人の魔物と,完璧にこなすと頼りがいのある高慢さを見せるシェリー.うまくいくかどうかは5分の策だが,立案者の清麿も勇気を持って立ち向かう.
ブラゴを前衛として仕掛けコイルの最大パワーを確かめた上で,ザグルゼムをマグネシルドとブラゴのアイアン・グラビレイの間に挟みこみマエストロに喰らわせるガッシュたち.反撃のための準備は整っていくのだが,とどめのザケルガのエネルギーをコイルに吸収され,魔界への扉が完全に開いてしまった.

間の世界の物語も今回で終了の「ガッシュ」.来年度の続投が決まっていて原作を無駄遣いできないゆえのオリジナル展開なんですが,ゲストキャラに深みがなかったりガッシュたちの行動が原作ではありえなかったりと問題は大きいですし,自分自身は異世界ものに非常に点が甘いんですけども(笑),少なくとも以前の魔鏡編に比べると格段に良く,面白くなっているのがうれしい.ここまで呪文を連呼する戦いは人間界ではありえないはずですが,特に後半の大技連呼は,演出からもたらされる迫力が素晴らしい.ただし,マエストロとガッシュ組,ブラゴ組,そしてマジロウ組が中心となったので,それ以外のキャラの存在意義については物凄く疑問が残ります(苦笑).

前半はいつものように博士からスタート.…博士が話さなければならない理由がわからんぞ.割とわかりやすい悪役であったマエストロの魔界侵攻を止めるため,ガッシュとブラゴはタッグでバトルなわけですが,しかし即席で両方とも前衛向きのコンビネーションは今ひとつ.マエストロの攻撃の直撃を食らわずに済んだのは良いことだとは思うんですが,ブラゴのフォローがガッシュにも,ものすごく痛い(笑)! そりゃもう保護者たちが頬を赤らめるくらいに痛いです! 序盤だからってこんなところにギャグを突っ込む脚本の根性を,誰かどうにかしてください(苦笑).
この世界の効果かあるいは話の都合か,既にある程度心の力を回復させている清麿ですが,マエストロに仕掛けるにはまだ力不足.そこでシェリーに作戦の大半を託そうとすると,「完璧にこなして差し上げるわ」と頼もしすぎるご返事.己の実力を自覚した上での高慢さが実にシェリーらしいですね.というわけで4人一体での作戦開始.まずは敵の基本能力を再確認し,清麿に作戦を立てさせるためにガッシュとブラゴは2人で攻め込みますが,己の力を増幅コイルで補うマエストロ相手では,現状では力だけでは勝つことができません.2人の魔物の弱い攻撃程度では焼け石に水で,根本的な勝利には繋がりそうにもなく.清麿の案でも成功確率は50%.ただしこいつらはそれ以下の勝ち目しかない戦いにもこれまで諦め悪く果敢に突っ込んできてますし,今回役に立たないウマゴンだってやる気一杯なので(苦笑),そのまま計画の実行段階である第2フェイズに突入します.
力の少ないガッシュを後衛に下げてブラゴを前衛に.マエストロに仕掛けるも大技は使わず,敵のシールドの強さとそれを支えるコイルについて探ります.ここは次第に大技にすることによって,コイルがどの程度の力で反応するかを確認してみてるんですね.そしていよいよ攻撃.温存していたガッシュはザグルゼムを発し,マエストロのシールドに跳ね返されるところをアイアン・グラビレイで挟み込みます! アイアン・グラビレイが面的な攻撃で力を集中できないという弱点を,ザグルゼムを挟み込むことで強制的に集中させることでバリアを破るというのが清麿の計画.接地面積が小さくなったことによって圧力が強まり,ついにザグルゼムがバリア内に侵入,マエストロにヒット! さらにザグルゼムをガッシュがかぶせ,ここでガッシュのザケルガが当たれば勝てるはずの場面…しかし,マエストロがコイルのコントロールを取り戻すのが速くてそのエネルギーを吸収! 止めのザケルガは扉を開く最後の力となり,その様に勝ち誇って哄笑するマエストロ.

後半は終幕へ.魔界への扉が開くことによって決戦の場に集結しつつあるマエストロの軍勢.さすがに数が圧倒的で到着したら勝ち目は薄く,ゆえにマエストロ戦には時間制限が加えられることに.軍勢が到着するまで粘れば無条件でマエストロの勝利で,これはシールド技を持つ彼には有利.優位に立ったマエストロはガッシュたちをスカウトしてみるんですが,一度戦うと決めた4人の堅い心を翻意させることはできるはずもありません.人間界に戻って王になることを諦めない魔物たちと,彼らを王にするために人間界に戻ることを諦めないパートナーたちの絆は固く, 「王にする!」という覚悟の叫びのあとで突入するのが第3フェイズ.マエストロを倒すための最後の詰めで失敗すれば敗北確定.しかし,笑みすら浮かべる清麿には,もう心の弱さはありません,
時間稼ぎで勝てるマエストロは最強の防御呪文.ギガノマグネシルドに篭り,そこにガッシュはバオウ・ザケルガ,ブラゴはバベルガ・グラビドンという最強技を同時に仕掛けていきます.激突する強大な3呪文.マエストロにはコイルがついてるんですが,ガッシュたちの,そしてパートナーである人間たちの心の力は激しくて,ついに力を吸収していたコイルが壊れはじめます! …力だけでは勝てないはずが最後が力押しになっているように見えるんですけども(苦笑)扉を開ききることでこれ以上の術力の蓄積をできなくしたことや,マエストロの盾に跳ね返された術の着弾でコイルに余計な衝撃を与え,少しずつ壊して…いたんだといいなぁ(笑).しかしここでは終われないと,マエストロも隠していた最強の攻撃呪文で対抗.しかし,4対1では術の源である心の安定感がまったく違います.パートナーとの連携によって真価を発揮してきた2組の攻撃はついに融合し,黒い龍の凶悪な力によって,ようやくマエストロの野望は潰えることに.
敗北確定のマエストロが語る悲しい転落の物語.…もうちょっと凝った理由かと思ったら,間違って落とされてひどい目に遭わされたというのがどうにも情けない(苦笑).逆にあまりに情けなくて,その腹いせに魔界侵攻を目指してみたという気持ちがわからんでもないですね.実際凡ミスでこんな場所に閉じ込められちゃ,プライド高そうな彼ならなおさら,腹も立つよなぁ(苦笑).しかしその怒りも,魔界に帰りたいという潜在的な願いが屈折して現れていたのでしょう.
いくら帰りたくても,自分の力では自分の本を燃やすこともできず,だからといってプライドの高さからこの世界の住人に負けることもできず.誰か強い者が自分を倒しに来るように頑張ってみたら,この世界の王に上り詰めてしまった.成り行きで偉くなってしまった彼は己のプライドを守るため,倒されるためでなく魔界を攻めるために力を求めたのだと考えるようになった…真相は意外とこの程度なんじゃないかな.ようやく帰れることになったマエストロは,ガッシュたちに帰り方を教えて退場します.

思想が一致しない相手とも目的のために手を組むという貴重な経験を積んで帰ってきたガッシュと清麿とウマゴン.そういやウマゴンは全然役に立たなかったなぁ….しかしそれ以上に役に立たなかったのは人間界の面白い仲間たち.やはりツッコミがいないとダメってことか(苦笑).異世界での共闘が2人の魔物に見せたのは,理解できなくても協力はできてしまうという皮肉で打算的な現実.だからこそガッシュは,理想を追求し現実に頼りきることがないように,もっと強くなることを心に誓うのでしょう.というわけでマエストロ編終了.緊迫した状況で強引にギャグを織り交ぜる,原作の凄さをオリジナルで再現してみるというこのシリーズの目的は,それなりに達成されたんじゃないかな?
次回は原作回帰なんですが…ガッシュの住むモチノキ町の住人と,そのモチノキ町に関わったキャラは必要以上に間抜けでボケで天然になって行く傾向があり,これを自分はモチノキウイルスと呼称しているわけですが,そのウイルスの塊のようなモンモン先生に清麿は負けることが予告で決定してますんで(笑),天才であり希代のツッコミがどんな不条理で悲しい目に遭わされるのかを楽しみにしつつ,次回に続きます!

|

« ボボボーボ・ボーボボ#50 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#21 »

「レビュー◆金色のガッシュベル」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/5112/3358538

この記事へのトラックバック一覧です: 金色のガッシュベル#98:

« ボボボーボ・ボーボボ#50 | トップページ | 焼きたて!!ジャぱん#21 »