« 「2005年新春終了番組評価調査」感想 | トップページ | 金色のガッシュベル#99 »

ボボボーボ・ボーボボ#51

「ギガには相手が悪すぎるの巻」

ギガを越えるハジケぶりを見せる3バカと魚雷と一応田楽.しかしギガは未だ奥義を使っていなかった.ついにオブジェ真拳奥義を発揮するギガだが,バカどものリアクションは薄い.トゲボールを降らせるメガ・シャンデリアを食らわされるものの,傘で防ぎKASAで反撃するボーボボたちは一歩も引いていない.
ついにギガの手によってオブジェに変えられる3バカ.天の助は相変わらず「ぬ」に,首領パッチは強大な敵に挑んだ末にオブジェではなく変なドールに,ボーボボはサングラスのみそのままでオブジェに変わった,と思ったら.

ギガ戦真っ只中.しかし3バカと魚雷たちがあまりにも上を行きすぎて,ギガの攻撃が必死のやせ我慢にしか見えなくなってきた「ボーボボ」.美女2名がついているとは言え,3バカ+魚雷の奥義集中攻撃を食らうしかないギガがボスなのに気の毒に見えてしまっていいんでしょうか(笑)? そんな戦いの中で変な輝きを放っているのが,場の雰囲気で寝返っている田楽.「ギガたま」ってその衣装,そのメイク…どう見たってふざけてるようにしか見えないんですけども,本人的にはまともに媚びてるつもりなんだろうなぁ(苦笑).
アバンはバカどもの頭の悪さを改めてご紹介.IQは主食じゃありません.可愛さで押し切ろうとする田楽をスルーする熟女魚雷.女性?であることを強みにする女?芸人同士の仲というのは,やはり難しいものがあるに違いない.

序盤はギガの強がりのはじまり.ボーボボ組対ギガは数だけ見れば4対1.「奥義なんか使ってない」と威張ってみるギガですが,たとえどんな強力な技を未だに隠し持っていようとも,底なしのレパートリーを持つ上に強力な連携を放つボーボボたちを相手にするのは厳しいだろうと思ったら案の定.ボーボボの使い切った風の態度はあくまでパフォーマンスで,適当すぎる「スリッパの裏でペーチペチ」は十分な力を発揮.効いてます(笑).その傍らで盟友・ヘッポコ丸のフィギュアを組み立てていた天の助は見事にギガに突っ込まれてリアクション芸人としてはとてもおいしい.殴られたのはうざいからか,あるいは「天の助だから」だと思います(苦笑).
強力なボーボボたちとの戦いについにギガは奥義を投入.披露するのは帝王の技,オブジェ真拳!…仰々しい肩書きで場の空気を奪おうとするギガですが,「おぶじぇ」がわからないというバカぶりで対抗され,その上田楽が説明してしまって思想的な支配は失敗.そこでやむなくメガ・シャンデリアで直接攻撃に切り替えるものの,ボーボボたちにそんな単純な攻撃が通用するわけがありません(天の助はやられてるほうがおいしいので別).ボーボボたちは傘ことKASA-36Xで直接攻撃をやり返し,さらに利子の蹴りまで入れてくる,始末に負えないベテランぶり!
追い詰められていくギガはついにボーボボたちのオブジェ化に踏み切ります.不思議な生物に襲われ,オブジェ化されていく3バカなんですが…そもそもところ天なのでふにゃふにゃの上に,あっさり「ぬ」に化けて己を貫くリアクションのスペシャリスト天の助.巨大な生物に首領パッチソード(ねぎ)で挑んだ上に,まともなオブジェではなく首だけ挿げたようなドールに変わる,段取り無視のベテラン首領パッチ.そしてボーボボは…サングラス以外は割とまともにオブジェになったわけですが,彼のハジケリストとしての真価は敵の技にかかってから発揮されるのです!

中盤は誰にも敬われないギガ(笑).頼りのボーボボまでがオブジェ化されて動揺するビュティさん.しかし,ボーボボがその程度でなんとかなると思ったら大間違いだ! オブジェではなく変な生き物となり,ギガの支配を逃れてその生物を蕎麦にしてしまうというのは,さすがのギガにも予測不能.確かにギガ自身は奥義を使ってないかも知れませんが,特にボーボボに意表を突かれっぱなしなのは間違いないので,少なくともふざけて見せるような余裕はないと思うんですが(苦笑).
言葉とは裏腹についに手段を選ぶことを諦めたギガは,コレクションした真拳使いオブジェのエネルギーで強化した上,奥義ギガ・サウンドを発動! 巨大な4つのスピーカーが奏でるクラシックを聞いてしまうと,体が勝手に服従のポーズこと土下座を取るはずが…さすが,首領パッチはいきなり地面に倒れてますね(笑).そしてそもそも腰の低い天の助はところ天としてお造りにされ,ボーボボに至ってはどこが敬ってるんだかわからんというかむしろ敬ってない(笑).そして,そんな3バカに突っ込んでいるビュティさん,…この瞬間,ビュティさんを含め誰一人として敬われていないギガが気の毒だ(苦笑).
それでもこの音量とこの奥義の特質はボーボボ側がハジケるには面倒.このピンチを救ってくれるのはいきなり乱入する魚雷先生! 八つ当たりにしか思えない強引な理由で参戦した彼女は,時には味方をなぎ倒す見境のなさを発揮しつつも(笑)ボーボボと即席コンビを組むことになります.直線的で強引な攻めぶりの魚雷先生の進路をありえない方向に曲げるボーボボ.コンビとしての相性は非常に良く,その奇襲ぶりはギガの抵抗できるようなものではありません.いくらギガが音量を上げようともボーボボ&魚雷のオレ様ぶりが改善できるわけがなく,2人はまさに笑いの帝王.魚雷先生は極悪斬血真拳奥義・魚雷崩しを発揮してスピーカーを崩し,尊い犠牲を出しつつも(笑)奥義を破ってしまいます.
もはやコンビの勢いは止めようもなく,さらにそれがボーボボ組全体の大技に変わり,ついに放たれる4人のハジケ戦士夢の必殺技,プルプルっと超極悪聖鼻毛馬鹿斬血ぬ真拳奥義,∞サザンクロス! …長!そして強すぎ! この攻撃にはあの計算高い田楽も寝返りをやめて捕われの姫役をやろうとするわけですが,ギガがまだ倒れていないことを知った田楽が寝返り直すのが現金というか,やっぱり化粧が気持ち悪いというか…(苦笑).

終盤はギガ,粘る.ボーボボたちをなめていたギガも追い詰められ,「すっこんでろ糞ガキどもが!」とチンピラじみてきました.そんな底の浅い威圧は坊やとママと酢コンブと干し柿とモモとおじいちゃんで対抗されてしまっても仕方のないところ.とりあえずバカどもから距離を取り,ハジケの直撃を受けないようにギガが放った芸術奥義・死の螺旋階段(デス・ロンド).でもバカどもは階段を使って面白コントをはじめてしまうので時間稼ぎにすらなりません.ボーボボたちの演じるシンデレラ.…そもそもシンデレラの階段走りは降りるほうではないのか(笑)? ピザ屋の天の助,おいしいなぁ.
ギガは階段進路にメガオブジェ・エッグを放ち,この障害物を完璧に時期を外した感のある(苦笑)新選組パロディで切り返すボーボボたち.さらに退路だけでなく進路までぶっ壊すオブジェ真拳奥義・邪顔岩面像がボーボボたちの歩みを止めさせるはずが…大工とか(魚雷だから)そもそも飛べる魚雷先生を利用してなおもギガに迫り続けるボーボボ.スーパードラテクを見せる2人の凄さを,直後にコースアウトする天の助たちが強調していて抜かりなし.
ここまで後攻だったボーボボがついに先攻に.仕掛けるのは評判の高い大技,超美的オブジェこと巨大なサービスマン! その絵面だけでものすごく面白い.敵だけでなく味方にもダメージが行きそうな凄まじいサービスがギガを襲います.ここで完璧に勢いをくじかれたギガ.オブジェ真拳で分身し数で押し切ろうとするわけですが,ボーボボたちの超奥義・社長の椅子大回転アタック程度でやられていくというぐだぐだぶり.こんなときでも一人やられているのはリアクション芸人天の助.おいしいなぁ(笑).
迫り来る大量のギガを退けるために出した鼻毛真拳奥義・ボーボボエレベーター…ビュティさんのツッコミはもっともだ(笑).エレベーターかどうかが非常に怪しい乗り物で突っ込むボーボボたち.ギガの悪行は桜の大紋が許さない!というわけでひどく狼狽するギガに怒りのポリスメンドロップ炸裂.

本作において,凄いものの面白くはないギガが,面白くて凄いボーボボたちに叶うわけがありません.しかしさすがにボスだけあって,多大な犠牲のもとに更なるパワーアップを果たします! 面白くなるわけにいかないギガは,より怖く強くなるしかもはや道がないんですが…その道の先がどうにも暗いのは本作ならではでしょう(苦笑).そんな過酷な運命に立ち向かえギガ,負けるな関.予告ではまともなバトルとかギャグ抜きとか言ってるけどボーボボたちには恐らく無理! 次回に続きます!

|

« 「2005年新春終了番組評価調査」感想 | トップページ | 金色のガッシュベル#99 »

レビュー◆ボボボーボ・ボーボボ」カテゴリの記事

コメント

はじめまして。いつもボーボボのレビューを楽しみに見に来てます。
残念ながら東海地方では4月から打ち切りになってしまいアニメは見られなくなるのですが、Rowenさんのレビューはまた見にこようと思ってます。これからもがんばってください!

投稿: おのり | 2005.03.26 12:20

東海は打ち切りなんですね…テレ朝だけの放映になるなんて,とても残念です.この面白さをなかなか理解できない,大人の頭の硬さが悲しいなぁ.
「ボーボボ」は作品だけでなく製作スタッフもファンも大好きで,同じ志を抱いた仲間だと思っていますので,放映の最後の最後まで見届けます.またいらっしゃってください.

投稿: Rowen | 2005.03.27 04:24

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ボボボーボ・ボーボボ#51:

« 「2005年新春終了番組評価調査」感想 | トップページ | 金色のガッシュベル#99 »