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金色のガッシュベル#96

「きっと臭いに違いないの巻」

マエストロの仕掛けによって間の世界に呼び込まれてしまったガッシュたちとブラゴたち.人間界では,行方不明になったガッシュたちの行方を捜すべくナゾナゾ博士・サンビーム・フォルゴレとキャンチョメとその他大勢が例の遺跡に集結していた.マジロウを失ったニコラウスの話から,ナゾナゾ博士はガッシュたちの行方の手がかりを掴んだのやらそうでもないのやら.
間の世界のガッシュたちはついにマエストロの城に真正面から突入.侵入した彼らを待ち受けていたのは,電磁石が立ち並ぶ空間と魔本を持ったブラゴだった.

特にガッシュの怒る理由がなんか違うような気はするけれど,総じて面白い異世界番外編を展開中の「ガッシュ」.鉄に満ちた世界観や呪文の設定だけでなく,異世界ゆえに倒していい弱い敵が大量に出てくるところが爽快で,特に前半はそのなぎ倒しぶりとどうにも情けない理由が面白い.また,ついに人間界でも仲間たちが動き出しましたが…ツッコミ不在って辛いなぁ(苦笑).作画は今回も良好で,シリアスもギャグもいい力の入り具合です.

前半.おなじみとなった博士の前説ですが,彼がここまでのあらすじについて実は知らなかったという衝撃の事実が発覚.おかげで博士の夢オチだけは免れたことは喜ばしいわけですが,それでいいのかどうかは謎.
実際の博士たちはサンビームたちとともに遺跡に到着.キャンチョメ以外はやたら背の高い大人,しかもボケばかりが大集合です.フォルゴレが連れてきたマツゲが長いニコラウス.目覚めると,目の前には見知らぬおっさんが三人迫ってるってのは怖いなぁ(笑).ニコラウスの証言から,この場にブラゴたちがいたことも博士に伝わったのは良いことでしょうたぶん.彼らの知らないところで何かが起き,それにガッシュたちが巻き込まれているという緊迫した状況…なのに血圧計でボケる博士に対し誰もツッコむことができません.この場に清麿がいないことに苦しむサンビーム.この作品の貴重なツッコミが失われ,むしろ人間界のほうが大ピンチのような….
間の世界では,前回ラストで逃走から一転,城に向かっていたらしいガッシュたちがようやくその側まで到着.ここで敵の目を気にして正面突破を諦めようとする清麿の意思を無視していきなり突っ込んでいくガッシュとウマゴン! その気合の入った爆走を追いかけるしかなくなった清麿は,ウマゴンの成長を喜んでみたり余計なことを考えているわけですが,もちろんオチはくだらなくて清麿さんとってもがっかり.ガッシュが先頭で突っ走ったのは,おそらく臭いを感じていたんじゃないかと思います(苦笑).
その頃,ブラゴはマエストロからこの世界からの脱出方法を聞いていました.魔物が消えて魔界に送られるときのエネルギーを使い,人間界の扉を開くというマエストロの説明を聞かされるブラゴ.もちろんブラゴもそれを真に受けてはいないはずですが,手がかりの少ないこの状況で,後々のことも考えてとりあえずガッシュたちを消すことに決定したようです.さらにシェリーの同行を拒んだのは…彼女はどうしても知り合い相手だと攻撃が鈍ると考えたからなのか,シェリーが傷つくのを見たくなかったのか,それとも,マエストロに騙された場合の保険だったのか.
トイレに行ったあと再び行き先がわからなくなったガッシュたち一行.きっとブラゴたちの匂いも流れてきているはずですが,そこまでは頭が回ってないんだろうなぁ.というわけで清麿が先頭となり,行く先知らずに城内を爆走.折角の天才が毎度ながら台無しです.で,誘導されたのか彼らが到着したのは電磁石の並ぶ広場.ここはマエストロがガッシュたちを引きずり込むために何かやってた空間ですね.そしてついに顔をあわせるガッシュたちとマエストロ.さらに待っていたのは…一人きりのブラゴ.

後半はやっぱりお約束の展開に.まず,ツッコミ不在の人間界では,パートナーを失った悲しみとか失踪した仲間の行方とか,そんなシリアスをぶち壊すフォルゴレの歌とダンスをなんとかしてください(苦笑).折角MJ12がいるので一緒に踊ってくれたなら,余計見ている側が辛い気分になるからダメか(笑).ちょっと気を抜くと面白くなってしまうこの物語では,ツッコミの役割はかなり重要だということがよくわかりますね.ツッコミの仕事は,笑いに対する解説や新たな視点を提案するだけでなく,必要以上のボケの暴走を未然に食い止めることも重要です.
その頃,本作随一のツッコミは,間の世界で一触即発のガッシュ対ブラゴの間に入り,説得によって無用な戦いを食い止めようとしていました.マエストロが怪しいから流されて戦うなと,矛盾点をつるべ打ちして必死で説教する清麿.でも,半分以上承知の上でブラゴは敵対してるんじゃないかと思いますよ清麿.そんなわけでブラゴの決心を揺るがすことはできず,ついに戦端が開かれます.
シェリー抜きで術が使えることをはじめて知ったガッシュたち.ブラゴはガッシュにも一人で戦うことを勧めますが,ガッシュの場合,「パートナーだから」というお題目以前に,ラウザルク以外の術は発動時に気を失うという巨大なリスクを抱えているので,むしろパートナーの監視が届くところで発動させてもらったほうが強いはずです.そんなわけで消されたマジロウのため.さらに傷つけられたパートナーの清麿のためにブラゴに本気で立ち向かうガッシュ.次第に激しさを増す術合戦の合間にはウマゴンが傷つき,それがきっかけになって術の規模がどんどんでかくなっていきます.パートナーがいないながらもちゃんと役に立っているウマゴンは偉いなぁ.石版魔物編でふっきれたのか,戦いから必死で逃げていたあのウマゴンの姿は,尿意抜きでも(笑)もうないようです.
ぶつかり合う術は激しさを増し,ついにブラゴの術を食らいそうになるガッシュ.しかしそれをなぜか術で妨害するマエストロ.術の激突にあわせるように輝くコイルは,2人の大技,ディオガグラビドンとバオウザケルガの激突でクライマックスに! 2つの術エネルギーは天空の円陣へと達し,その中央を開いていきます….
これこそがマエストロの狙いで,ついでにあの扉の向こうは人間界ではなく魔界.天空の扉を開いて魔界に戻るため,人間界から本を持つ強い魔物を呼び寄せたというのがマエストロの真実.お約束の通り魔界に復讐したがっていたマエストロは,部下を引き連れ扉から侵攻する前に,まずは呪文をあらかた使い尽くして弱っているガッシュとブラゴを片づけるつもりです.

扉を開く原理はちょっと違いましたが動機についてはお約束どおりだったマエストロがついに牙をむき,さらにガッシュたちはすっかり弱っているという大ピンチ.しかし,偶然かあるいは意図してか,未だ温存されているのが今回はピアノを弾いていたシェリー.ここでこのままブラゴを倒されてしまっては,友を助けてくれたブラゴにシェリーが誓った,彼を王にする決意がいきなり嘘になってしまうので,次回こそ暴れてくれるに違いありません.敵のマエストロの術もどうやら電撃か磁力系.ガッシュ並みにこの世界に適した術を使いこなすこの魔物の策略をどうやって止めるのか.さらに人間界のボケどもはツッコミ抜きで何らかの行動を起こすことができるのか! 次回に続きます!

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