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いちご100%#1

「アイドル写真集についているポエムのようなものの巻」

(A)立ち入り禁止の屋上は,この街で最高の景色が待っている場所.そこに飛び込んだ真中が見たのは,夕日の赤い光の中で輝く美少女と彼女のいちごパンツ.その一瞬でいちごパンツの天使に脳を支配された真中.しかし彼が屋上で拾ったノートの持ち主である東城は同じクラスの地味な眼鏡っ子だった.天使はこの学校随一の美少女,西野に違いないと友人に言われた真中は,西野に告白することにする.

(B)奇跡が起きて西野と付き合うことになった真中.可愛い西野と一緒に下校するだけでも真中の童貞心は大暴走で限界だ.真中は折角つきあうのだから同じ学校を受験してほしいと西野に頼まれるのだが,真中にはどうしても行きたい学校があった.2人で目指すことにしたのは映像部のある泉坂高校.西野には言えないのだが,近くで映像部があるのは泉坂しかない.夢に近づくには,レベルが高くても泉坂に行かなければならないのだ.

今期新番組中では頭1つ違う突き抜けぶりを発揮し,つい出来心で書きたくなった愉快番組「いちご」.…やっちゃったのは作り手の方なのでいさぎよく諦めていただきたい(笑).作画はしっかり.特に魅せるべきシーンではなかなかの愛らしさを見せてくれたり,声優がキャラにはまっていたりと良い点もあるんですが,途方もなくテンポが良すぎることと,本来モノローグであるべき妄想をそのまま口に出すバカの存在,さらにあまりにもそのまんまで陽性なエロ状況のためにとんでもない面白アニメに! …というわけでレビューは久しぶりの深夜美少女アニメなんですが,にやにやとつついてみたいと思います.

前半はこの物語を方向づける非常に重要なエピソード.この出会いをきっかけとして,その後真中は様々な苦労とかエロ状況を味わうことになるわけですが…やっぱりおかしいよなぁ.立ち入り禁止の屋上で美少女に出会うのはいい.その子が転んでパンツ見せても,あの悩ましいポーズは苦しいが許容範囲として.そしてその逃げた美少女とパンツが脳裏から離れないのは男なんだから仕方ない.でも,「いちごパンツだった」って思ったことをそのまま口にするのは絶対おかしいだろ(笑).このあとも真中は本来妄想で留まるはずの言葉をガンガン口に出すという凄まじい配慮のなさを見せまくり,それが物語を回す…という非常に珍しく,面白いことになっていきます.
次の日.昨日のいちごパンツの美少女に頭が一杯の真中.とはいえその夢中ぶりは思春期というよりは小学生ですか(苦笑)? 屋上で美少女が落としたと思われるノートをしっかり拾っていた真中ですが,落とし主の東城さんは…地味なドジっ子.いきなりがっかりする真中は見る目がなさすぎ.この東城さんだって十分可愛いのになぁ.真中は非常にうかつな奴なのですが東城さんもなかなかの墓穴掘り.そこまで「見ないで!」と言われたら,見る気がなくてもノートの中を見たくなるってもんですよ.そういやあのとき,なんであんな格好で屋上にいたんだろうなぁ?
そして状況をさらに混乱させるのが真中の悪友,小宮山の憶測.いちごパンツは抜群の美少女である西野さんではないか?と適当すぎる憶測.顔とか髪の毛の色とか長さとか,ついでに胸のサイズとか声とか全然違うんですけども,真中はあの美少女の一体何を見ていたのか! …パンツか(苦笑).しかもいちごパンツに夢中なのは性欲ではなく高尚なる芸術のためだと言いたいらしい真中ですが,むしろカメラに納めることにこだわるほうが,変態度はより深まっている気がするぞ.そんなバカな言い合いにひょいと乱入してくるのが西野さん.そのくだけた性格は好感度が高いんですけども,パンツの柄を教える大サービスは何を狙っていらっしゃるのでしょうか(笑).
履き替え可能なパンツの柄だけを寄りどころとして,あの美少女は西野だと勝手に断定した上に,告白にまで踏み切るバカ特急真中.受験を控えた中3の冬に何をやってるんだと自分に突っ込んではみるものの,もはやこの状況はどうにもならず…さらに読んではいけないノートを見てしまったことで,加速していく物語.
ノートに書かれていたのは東城の書いたファンタジー小説.これがやたら気に入った真中は次の日,東城を屋上に呼び出して大絶賛! 恥ずかしがる東城と,そこをさらに誉めた上に己の夢まで語ってみせる真中.「オレは映画作る人になりたい!」と秘密をうれしそうに語る真中に…惚れてしまったのが東城の運の尽き.経験値低そうだから仕方ないのかもしれないが,よりによってこのバカでなくてもいいだろうに…(苦笑).本当に真中はバカで,今ここで自分に惚れてくれた相手に対し,西野への告白のやり方を聞くというどうしようもないデリカシーのなさを発揮.さすがの東城も「運動しながら告白するのはどうかしら」と彼女なりの妨害工作に動いてみるわけですが,これがまさかの事態を招くことに!
真に受けたバカは西野さんを鉄棒の前に呼び出して!必死で懸垂しつつ告白! 映像的には大馬鹿だし間違いなく大失敗となるはずが,恐らくはその美少女ぶりによって普通の告白には食傷し,ある意味悪食になっていた西野は爆笑の末にOK! こうして珍妙な展開の末に,真中を巡る2大美少女の三角関係が築かれてしまうわけです.

後半は接近する3人.奇想天外な西野の悪食によっていきなり付き合うことになった真中は見事に有頂天.そりゃまああんな美少女が自分の彼女となれば有頂天になるのは仕方がないところですが,この時点で嫉妬する様子を見せる西野が不穏です.あんなアホでも,自分のものになったならきっちり執着するのか西野さんの恐ろしいところでありまた気の毒なところでもあります.ただ公園に寄って,リップクリームを塗っている様子にすら劣情を催すサカリのついた真中なんか,執着しなきゃあんなややこしいことにはならなかったはずなのに(苦笑).
小粋なトークとしてセミ豆知識を選ぶ一杯一杯のバカと語り合う西野さん.「冷静に考えてみると君のことよく知らない」という衝撃の今更なコメントに,真中でなくても呆然です(笑).…まあ,悪食と勢いだけでOKしてましたからねぇ.てっきりここで破局するのかと思ったら,「あたしと一緒の高校受験して!」と西野さんからは謎のご提案.互いを知り合うにはもうちょっとなんかいろいろ方法はあると思うんですが,逆にこの提案によって真中に他の親密になる手段を取らせまいする西野さんの計算ではないだろうか.しかし真中は己の夢のために提案を辞退.真中的優先順位からすると己の夢は女の子の気持ちより大切.このとことんわがままな性格が,周囲の人間と彼自身を苦しめる元になっていくわけです.夢を叶えたいという男の妄想に西野さんはおつきあい.ここで真中が目指す泉坂が西野にはレベルが高すぎるってのがいい.東城は完璧超人なんですが,西野は頭がキレそうに見えて,実はそれほど賢くないってのがリアルで良い感じです.西野が一緒ならもっと頑張れる!と気合の入る真中ですが当の西野にはまともにさわることすらできない純情ぶり.
そんなわけで己の夢である泉坂高校に合格するために必死の努力を開始する真中.…こいつがもうちょっと他人のことを配慮できる頭を持っていたなら,恐らくこの先の展開はなかったに違いない…必死で勉強する真中だが,どうしても力不足.しかしそれを補うために,東城に助力を求めるというのはどうなのか! そこは西野と2人で頑張らないとダメじゃないのか(苦笑)! しかも彼女である西野には話せなかった己の夢のことすら東城にぺらぺら語ってしまい,さらに東城の関心を集めてしまうという墓穴の掘りっぷり.経験値が足りず押しも弱い東城も,真中のことを喜ばせるために西野のことで落ち込む彼を必死でフォローするという迷走を見せているのでいい勝負なんだけどね.そして真中は東城に勉強を教わることになり,東城は転がって己のいちごパンツを真中に披露するという大サービス(笑).
…東城も西野も癖は強いですがいい子なので,それがあんな自分勝手なバカに惚れるのが納得行かないんですけども,恐らくはそんな不条理こそがこの世界の理.美少女たちのあられもないシーンのためだけに存在する物語にツッコむ意義があるのかどうかは定かではありませんが(笑),でも,そういうのが凄く好きなので!次回に続きます.

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