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焼きたて!!ジャぱん#23

「しがらみも奇行も次回のためにの巻」

諏訪原との3位決定戦を控え,勝利のために修行に向かった河内.彼を待ち受けていた教会はアフロであり,しかも強引で一方的な勧誘の末に完膚なきまでに罵倒する身勝手な煉獄でもあった.
一方,決勝戦を控えた和馬はあの44号を生み出したペターライトの板を失ってしまった.しかしどんな素晴らしいパンも何度も食えば飽きるもの.和馬は潔く板を諦め,新作ジャぱん60号で闘うことを決心する.和馬の生み出す60号は,月乃に悲鳴を上げさせるほどのとんでもない行動の末に生まれるものだった.

番組開始当初の洒落た「味っ子」的な雰囲気は既にどこかに消え去り,ありえない珍奇リアクションの咲き乱れる花園と化した「ジャぱん」.原作を知る者にとってはこの状態こそ待ち望んでいたものだったわけですが…時間はかかったものの,よくぞここまで原作のおかしさを再現してくれたもんだと,スタッフに感謝したくてたまりません(笑).リアクション的なクライマックスは黒やんの死なんですが,今回と次回が物語面のクライマックスとなります.

アバンから前半にかけて主役を張るのは修行に出た河内.凡人が大切なものを学ぶため,松代店長をアフロに変えたと言われる教会にやってきた河内は,とんでもなくうさんくさいシスターに勧誘され言いくるめられてついに教会の中に連れ込まれてしまいます.「いかがわしいものに見えているなら,それはあなたの心の悪魔が見せているのです!」って自分にもあの教会はアフロにしか見えませんので,悔い改めないとだめですか(笑)?
教会に閉じ込められた河内,窓まで締め切りつつボケるシスターの全ての台詞に対しマシンガンのようにツッコンでいきます.このツッコミぶり,声の阪口氏が抜群のノリを見せていて実に素晴らしい.勝手に信者扱いされた河内は懺悔の部屋に押し込まれ,なぜか神に謝罪することに.ツッコミながらも流されてしまう河内の告白した罪は…今や懐かしい,パンタジア入社試験で和馬の足をさんざん引っ張りまくって和馬の運命を変えてしまった卑怯な思い出.今回の新人戦でできる限りその負い目をなくすために頑張ってきた河内ですが,やはり気にしていたみたいですね.で,懺悔の部屋は許してもらうためのものだから,小窓から直接説教を浴びせるシスターは大間違いだと思います(苦笑).聖職者としては驚異的に口の悪いシスター.確かに河内がヘタレなのは間違いないですが,人間の屑扱いするのはさすがに厳しいと思います.さらに「ブタ野郎」なんて高飛車なシスターに言われるのは,言葉責めされる趣味のない河内がさすがに可哀想ですよ(笑).しかし,河内以上にとんでもない雪乃の野望をくじくため,教会は河内に協力してくれることに.ただし! たよりのグラハム神父はもう死んでますが! 「なんやてー!」
河内がおなじみのフレーズを口走っていた頃,南東京支店では和馬が非常に珍しく仕事していました.入社して以来,和馬がまじめに店で働くなんて,かなり珍しいシーンです.板を失ってしまった和馬ですが,それを知った直後の落ち込みからはすでに持ち直している様子.確かにいくら美味いものでも,毎日食えば飽きてしまうもの.だからこそ様々な新しいパンを作り出すための日々の努力が重要なのです.勝つために,60号で勝負!
敵である研究中の冠は研究所で酵母三昧.彼が持ち出すのは耐塩性を備えた海洋酵母.従来の酵母の弱点を克服した素晴らしい酵母のはずなんですが,彼のボスはそんなことにはまったく興味がない様子.3姉妹のうちでも雪乃だけはパンに対するこだわりはなく,欲しいのは権力と月乃の失脚だけ.冠の「雌ブタ」はひどいですが,それがしっくりきてしまうほどの素晴らしい悪役ぶりです.
さて,南東京支店ではついに和馬が起動.最終戦でつくることになるパンは,その悲鳴で視聴者にいらぬ期待をさせるほど(笑)月乃さんを動揺させます.「これでいいんじゃ!」と言い切る和馬のつくりだす60号は,奇しくも冠の目指すのと同じ,もちもちしたパンです.

後半はついに決勝! 黒やんの死亡記事,「死ぬほど美味いパン」で集まった大量のギャラリーを集めつつはじまった新人戦決勝.ここがキメどころなので,さすがの和馬も遅刻してないですね(笑).戦いを前に実にいい顔のファイナリストたちをよそに,月乃は不安.準決勝の河内のように,下手な試合をすれば大量の客はあっという間に敵に変わる恐ろしさを内包していることは間違いないですが…でも,あの鈍感でエキセントリックな和馬には,ギャラリーがどんな言葉をぶつけたって効くわけがなさそうな気もするんだよな(苦笑).
挨拶しにきた冠に,例のペターライトが消えたことを話す和馬.そしてそれを「犯人はうちのボスですよね」とあっさり認める冠.口も根性もなかなかひねてますが,決して性格そのものが悪いわけじゃありません.顔がいい上に天才で性格のいい彼が雪乃に組しなければならないのは…大切なものを人質に取られているから.彼自身の中にパン作りの技術を蓄積してきた和馬に対し,己の外にその技術を作り出してきた冠はその分守るものも多いのが辛い.雪乃に告げられるのは,敗北・裏切り=冠の研究所爆破という残酷な宣言.「ボン!ボヤージュ」って洒落られてもなぁ…こんなことが平気でできるこいつには,本当に大切なものなんかないに違いない.
和馬は南東京支店の未来を背負い,冠は己の研究を背負ってはじまる決勝戦.全力の冠は天賦の才能である太陽の手と,己が作り上げた傑作・海洋酵母RASで勝負.海洋酵母に海洋深層水と,母なる海でまとめた冠のパンはその豊かな水分をたっぷりと含んで日本人好みのもちもちぶり.しかし和馬も負けてません.水分を生地に含ませるどころか,水で折角の生地を洗うという奇行によって,観客のハートを逆の意味で鷲づかみ! 理由のわからない観客は和馬の本気ぶりがわからずに暴動を起こしそうになり,そこには黒やんの制止の声も届かない.
この大混乱に喜ぶ雪乃,困惑する月乃.和馬の意図がわからない冠.そしてこの混乱する戦場を戸の隙間から覗いているのは…河内.緊迫する状況に戻ってきたこの男ときたら,確かにとんでもないことになっちゃってるんですけども,折角の緊迫した雰囲気をアレでぶっ壊すあたりが本作のひねたところです(笑).完全無欠の秀才すら悩ませるジャぱんバカの奇行の真意とは何か.天才を天然が超える1時間スペシャル後半,次回に続きます!

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