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ボボボーボ・ボーボボ#53

「下品ゆえに至聖,下劣ゆえに最強の巻」

ついにギガは倒れ,囚われのヘッポコ丸も元の姿に戻った.地下では依然ソフトンがそのエネルギーで都市を支えついでに崇拝されていたのだが,その代理は紀州の梅が担う.魚雷ガールは反戦運動に身を投じるためパーティを離脱し,ボーボボたちもサイバー都市を後にした.
その頃,現帝王であるツルリーナ4世の先代,ツルリーナ3世とその部下たちの封印が解けた.彼らが狙うのは毛の王国の生き残りで,早速旅をはじめたボーボボたちのところにも100年前の毛狩り隊・ゴルゴンがその姿を現す.ボーボボを隠そうとする仲間たちだが,ビュティを救うためにボーボボは鼻毛真拳を使う.

アニメ化すら暴挙という評価の中,誰もが夢にも思わなかった新シリーズに突入した奇跡の作品「ボーボボ」(ただし関東のみ).実力ある芸人集団に対し切れ者の製作スタッフが珍妙な企画と問題だらけのゲストを次々にぶつけ奇跡の化学反応を何度も生み出した,現代の「笑い」の最先端を爆走する最強のお笑い番組です! これまでも優れたゲストは準レギュラーとして起用してきたので,現在のボーボボ組の充実ぶりは相当のもの.しかし安定こそ笑いの最大の敵で,そことの兼ね合いをどうするかが今期の大きなテーマとなるのかもしれません…たぶん考えすぎですけども.
ちなみに今回から3部構成から2話構成に変更.本作は異様に濃いので,細かく区切ってもらうほうが鑑賞しやすかったんだけどね(苦笑).アバンは適当クイズ.マルガリータ帝国組織図が実にわかりやすくてよろしい.

前半はギガ編後日譚.ボスの敗北によってようやく姫役のヘッポコ丸が人形姿から解放…とはいえその復活があまりにもそのまんまだったためか,抱きつき汚いアタックで粛清(笑).プロならばこれほど衆目の集まる場で笑いを取らないなんて勿体無いことをしちゃいけない.それに比べると即座にハンカチ出してる天の助はさすがで,寝返りをあっさり終了して説教する田楽もまた素晴らしい.
これでこの都市にも用がなくなったはずのボーボボ一行ではあるものの,都市のほうで必要とされる人材が1名発生.Jの代理としてサイバー都市の崩壊を支えていたソフトンは地下で生き神様として崇拝の対象になってます.ピンクのぐるぐるはバビロン神の地上代行者.緑川氏の熱烈なファンですらさすがにスルーせざるを得ないほどの(笑)下劣な姿であるがゆえに,逆に天上の最も聖なるものに近づいているという泥沼の蓮のごとき存在なので,ついつい拝んでしまいたくなる気持ちはわからなくもない.しかし彼の素晴らしい不条理芸をたかが宗教ごときに奪われるわけにはいかないので,早速「ソフトンパパ」と称することで俗世に戻し「海へ行きたい」と駄々をこねて引き戻してしまう首領パッチと天の助.そして夏休みの日記に引きずられ,結局海に行ってしまうソフトン(笑).おかげで支えを失い崩壊を開始する都市を新たに支えるのは…紀州の梅.鰯の頭みたいなもんで,信仰の対象となり人々の心の力を集める何かがそこにあるってことが重要なんですよ.たぶん.
次ステージ対応としてパーティ編成をし直すボーボボ組から離れていくのは「成り上がれ!」と天の助を倒す魚雷さん.ギガ戦のおふざけが過ぎたことの反動か,反戦運動に身を投じます…ということでお見送りの儀を開催.男よりも自分の意志を選ぶ自立した女性である魚雷さんですが,流し灯篭は鎮魂というか,厄払い…(苦笑).

というわけで再開される,ボーボボ世直しの旅.戦力外通告に近い屈辱の姫役をやらされたヘッポコ丸は己の実力不足を痛感し夜も特訓に励むわけですが,まともな特訓で乗り越えられるほどバレーに勤しむ3バカは甘くありません(笑).真面目にやっている空回りが面白い,というのが今のヘッポコ丸の芸風.真面目に的外れな対応を取るのが若手ならでは面白さで,それは似たような芸風ながらもわかってやってるベテランには出せない味だったりするんだよね.
再開された奴らの旅はハイテンション.オープンカーに乗って鎌倉幕府の歌(意味不明)を絶唱するいい気分のバカども(実際はヘッポコ丸を愚弄中)の変態車に,別の車が勇気ある激突! 吹っ飛んだボーボボがささって大きなカブ化したり,首領パッチの愛車だと判明したりするのはどうでもよく,大切なのはここで喧嘩を売ったバカどもが復活したツルリーナ3世の手先であるということ.新たな敵,100年前の毛狩り隊のゴルゴン・ニヒル・ラッコ.毛の王国の生き残りには「いいことしてやる」とか言っちゃうから,待っているのが罰ゲームだとわかっていても首領パッチは詐称の準備(笑).
毛の王国の生き残りは生贄に.生き残りでなければそのまま殺す.…寿命がちょっとの間延びるのが「いいこと」らしいんですけども,そんな企画に乗るわけにはいかないボーボボたちは戦闘開始.お約束としてやられる天の助は毎度マメだなぁ.首領パッチのふんどし祭りなど適当な小競り合いの中で,敵の数は十兵衛とシャイナの登場で対等の5人に増加.ボーボボたちも人数をちょっと割り増してみるものの,よりによってあの2人じゃどうしようもなく.そして,本作の良心であり視聴者の心のよりどころでありツッコミの至宝でもあるビュティさんを攻撃する狼藉者どもに,堂々と名乗ったボーボボ.リーダーとしての矜持か,ビュティさんを傷つける者に対する怒りなのか,毛の王国の生き残りに与えられるわずかな特典狙いなのか(笑)定かではありません.

後半はバトルバトル! 2話構成になったのでここでもあらすじが冒頭に入ってますが,前半の続きなのでいきなりバトル満開.サイバー都市では3バカ+魚雷のカルテットが目立っていたので,久々の3バカ+ソフトン・ヘッポコ丸の戦いはなんだか新鮮.ベテランの技が光る無差別攻撃「ところてんトレイン」.これを止めるシャイナの「スパイダーズ・ネット」! しかし蜘蛛の巣に囚われた蛾どもは(笑)その姿を生かしてニヒルに「りんぷんアタック」!
3バカの,敵の特性を生かし一糸乱れぬチームワークで流れるように技を展開する様が見事! ヘッポコ丸の「皐月」なども利用しつつ,さらに勝手に戦線離脱している田楽とラッコまでも利用しつつ(笑)テンションを上げていく戦いの中,一番おいしいところを持って行ったのは天の助の奥義「こび売り」でしょう.そのやられぶりも合わせておいしすぎ! 火を吹くゴルゴンを封じるため,ボーボボの謎の機械で首領パッチを変形させることで放たれる火消しアタック.この情景に対しビュティさんが評する「新手の地獄絵図だー!」って叫びが良いなぁ.天の助に捉えられたラッコはある晴れた昼下がりを「ちょなちょな」で荷馬車に乗せられて,動けないところを復活した首領パッチが襲撃.敵がつけいる隙がない!
ベテランと若手の絶妙の融合「ぷるぷる皐月ジェット」は普段の2人の虐げられぶりを吹き飛ばすかのような無差別攻撃.実力者ソフトンは十兵衛をバビロンの一撃で打ち倒し!ヘッポコ丸も張り切って先輩芸人の背中をどつき(笑)!ボーボボの出涸らしティーバックアタックは地味にゴルゴンを圧倒し!そして…「開橋!」ってもうちょっと周囲を見て技を出せよ首領パッチ(苦笑)! …とは思うものの,周囲を見ていないからこその強力なダメージでもあるので痛し痒し.
橋が開き落下するものの中には,シャイナの技で助かるものや,水中戦希望で落ちたはずが屋形船に落下してひどい目に遭うもの.そして…ラッコが「泳げない」というとんでもない特技を披露する大混戦.そして今回の技の中でも最もインパクト溢れるソフトン+ヘッポコ丸のコンビネーションがついに炸裂.バビロン真拳にオナラ真拳を組み合わせた夢の融合「バビナラ」!…問答無用の下品ぶりがいっそ清々しい(笑).天の助は「パピロン」で追い討ちをかけ,さらにわけのわからないいちゃもんをつけて攻撃を加えていく首領パッチ.馬鹿どもは完璧に空気を支配し,もはやこの場は首領パッチたちの世界! まあ,主役はボーボボなんだけど.そんな争いの中でラッコをなぜか助けた田楽曰く,「同じ臭いだ」…って絶対見込まれちゃいけない奴に見込まれてるぞラッコ(笑)! 田楽の領域に組み込まれちゃ,戦線復帰など遥かに遠い夢.
一応新たなる珍妙な敵も復活してくるわけですが,あまりにもボーボボたちは強すぎる.生半可なステージやゲストではお話にもならないこの状況を,作り手はどのようにおかしくしていくのか.今回のようにテンポ重視で勢いで持っていくのがアニメには向いてるんじゃないかなぁとか思いつつ,次回に続きます!

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