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金色のガッシュベル#102

「強く速く,近く遠くの巻」

テッドと出会ったその日の夜中.もう一人の魔物・アースに河川敷に呼び出されたガッシュと清麿.バオウにこだわるアースの技を食らって絶体絶命のガッシュを救ったのは,アースの殺気で目覚め,後を追ってきてくれたテッドだった.ふらふらのガッシュに代わりアースと戦うテッドの技は,全て肉体強化系.術によってギアを上げるごとに,テッドの動きは鋭く強く,そして素早くなっていく.アースの剣は魔物の力を奪うもので,これに居合いのような術を組み合わせることでテッドに対抗.しかし,手ごわいアースに立ち向かうのはテッドだけではない.新しい友達のために,ガッシュも再び立ち上がる.

3年目の新シリーズを快調に走り出した「ガッシュ」.数が多すぎる割には子どもに受ける作品が少ない現在,希少な子どもに受け入れられた物語なので,作品としてだけでなく収益源としても去年のうちから作り手側にはぜひとも大切にしていただきたかったんですけども(笑)今期は冒頭から分厚く美しい画で描き出しているのが印象的.今回はバトル一直線で,新たな敵の謎めいた行動があるので物語としての起伏もしっかり.そういや新シリーズになってからサブタイトルが3題話みたいになってますが,この路線は今後も続くんだろうか.

前半.テッドがモチノキ町の高嶺家にやってきたくだり,そして夜中に呼び出しを食らって河川敷でタイマンをやるハメに陥った顛末をしっかり復習.実質半日程度の面識しかないテッドとガッシュは今はすっかり意気投合.保護者でかつ指導者な(笑)清麿とは違って,テッドは年近い兄という感じですね.いろいろあってテッドとジードが高嶺家に身を寄せたその夜,さらにやってきたのは魔物・アースと本の持ち主エリー.この2人は結構強いはずのガッシュたちをあっという間に絶体絶命の危機に陥れ…しかしガッシュを救ったのは,テッドの一撃!
巨大なアースと小さなテッド.見た目ならパワー重視のアースとスピード優先のテッドに見えるんですが,実質は2人のスピード競争へ.後の仲間を守らなければならないテッドの動ける範囲はどうしても限られるんですが,そこを補うのが術によるギアの上昇.テッドの使う「ナグル」系の術は全て彼の肉体強化の術で,これを重ね掛けすることによってスピードもパワーも段違いに上がっていきます.実質1種類しか術がないようなもんなので,攻守のバリエーションが考えにくいこと,順番にかけていかないといけないため突然の戦闘では間に合わないことなど,決して使い勝手が良い術ではないんですが,ここまで残ってるんだから,テッドの知的・精神的な能力も相当のもののはずです.
テッドがアースを引き受けてくれる間,清麿は珍しく役に立つ謎解き.ガッシュの衰弱具合がおかしいということから推測されるのは,敵の技の特質.普段からガッシュを良く見ている清麿ならではの妥当な判断です.急激に衰弱しているのは敵の特質…魔物の力を吸い取るという,剣の力!
清麿の導いた正解を知りながらも,その力とスピードを持って突き進んで行くのがテッド.アースも速度を上げて対抗しようとするものの,「サーズ・ナグル」でギアをさらに上げるテッドには届かない.しかもテッドのテンションも,戦う意思も十分すぎるほど強い.
アースとエリーがガッシュを狙うのは,人間界に来た2つの脅威の一方がガッシュの「バオウ」だから.人間界と魔界を揺るがす脅威らしい「バオウ」.その使い手であるガッシュを消さねばならない….魔物の呪文はそれぞれの本に,魔物自身の自覚をきっかけとして使えるようになるもので,どの術が使えるようになるのかは既に本に書かれている(ただし読めない)わけですが,なぜ「バオウ」だけが脅威扱いされるのだろう.確かに技の中でも発動条件が大幅に異なるのは間違いないんですけど…これがある種の枷になってたりするのか?
しかし,テッドにとってはガッシュの術がどれほど危険だろうと関係ない.それよりも友達を消そうとしていることが許せない.「どっちが強大かじゃない.どっちが大切かだ!」たった半日の縁と一宿一飯の恩以上のものをガッシュに惜しみなく与えてくれるテッド.いい奴です!
この計算以上のテッドの能力に対応を変えてくるのがエリー.小さな体で見事にアースを従えた上で,発する術は居合いの技.近接戦闘以外の攻撃手段を持たないテッドは間合いに踏み込んでしまいます.これには遠距離攻撃が効果的なんですが,そのエキスパートであるガッシュは…友の窮状に動かない体を無理に動かし立ち上がる.相打ちなんてのは戦術ではない.1人では力が足りずとも,2人なら!

後半は遠距離と近距離のコンビネーション! テッドに頼り切るのではなく,戦線に復帰することを決意したガッシュと清麿.圧倒的な強さこそないものの,技の多彩さと軍師役の存在はガッシュ組の優れているところで,特に他の魔物とコンビネーションを組んだ場合に力を発揮するのは今までの激戦でご存知のとおり.…実際に使われる術が一本調子だったり軍師役が間抜けだったりするのはご愛嬌(苦笑).敵の技は居合いということで領域に踏み込まなければ届かない…はずが,すり足で急接近.眼前に迫る領域,しかし後には守るべきものがいて動けなくなるテッドを救うのはガッシュのザケルガ! テッドの拳がガッシュを救ってくれたように,今度はガッシュの電撃がテッドを救います.
遠距離攻撃のエキスパートと近接戦闘のプロの相性はぴったり.さらに清麿が術が剣が起点にしていることを看破し,守る動きを計算した上でザグルゼムをアースの剣にぶつけます.ささいな妨害ですがテッドが息と体制を整え,再び敵に立ち向かうには時間は十分.まだ回復しきっていないガッシュの助力に軽口を叩き,そして立ち向かう豪腕のテッド!
テッドはフェイントで翻弄し,さらにガッシュが後から遠距離攻撃で妨害.距離の異なる2人の間断ない攻撃はアースの動ける領域を極端に狭めていきます.また,エリーにとってはザグルゼムの輝きも脅威.ガッシュとテッド,2人の攻撃を食らう距離から逃れて川の向こう岸に渡る2人に対し,ザグルゼムの蓄積は足りないもののバオウを強行する清麿! 光を警戒していたエリーは先にザグルゼムを帯びた岩をバオウにぶつけさせ,効果を確認.ザグルゼムが強化技だと知ったエリーは,アースにとっておきの技を一つ発揮するように指示! 清麿とエリー,双方とも非常に短い時間の中でぎりぎりの判断をさせられてるんですが,互いに耐えてなんとかなるような相手ではないと考えたゆえに,技よりも攻撃機会を重視し出し惜しみをしないところが素晴らしい.術によってバオウは退けられてしまい,ガッシュ側が最大の攻撃手段を失ったのに対し,アースは未だ立っています.
ところがここでエリーは退くと判断.彼女の主たる目的は情報収集で,力を見極めた上に利用価値のあることもわかったので撤退を決意.この判断はガッシュと清麿をも救います.なんせガッシュ以上に力を使い果たした清麿がばったり行ってる上に(苦笑)敵は奥の手を隠したままですからね.その奥の手が遠距離攻撃だったら,間違いなくテッドのトップギアでは対応できないでしょう.

さて,そんな夜の間にガッシュにそっくりの銀髪の魔物の子・ゼオンは例の建造物を見に行っています.「魔界のもののはず」とゼオンが語るあの遺跡にはどのような力があるんだろうか.建造物に穿たれた鍵穴のようなマークにも意味があるようですが…この建造物は,エリーが語っていた「バオウ」と並ぶ脅威,「ファウード」とどのような関係があるのか.
謎の遺跡と謎の術.自分の外と内に不確定の脅威を抱えることになったガッシュ.彼は未だそのことを知りません.とりあえずエリーは2人の心構えは認めてくれたので,再会の際はぜひ,味方の側に回ってもらいたいところですが….わからないことだらけの戦いはまだまだはじまったばかりですが,これまでだってずっとわからないことだらけの道を全力で突っ走ってきたあいつらだから,きっと何とかなるはずです.次回に続きます.

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