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陰陽大戦記#28

「昨日と違う今日のその先の巻」

地流が大鬼門の開放によって節季を乱しはじめた朝も,リクは新学期の学校へ行く.あまりにいろいろありすぎたここ数日を,学校で自分なりに整理してみるリクだが,ミカヅチとヤクモが語った内容にはかなりの差があって,神流の存在も含め真実は未だに遠い.
大鬼門に続けて地流は各地の鬼門を開く.その影響で北海道・東北は猛暑,関西には早い秋,四国は暑さで草がはびこり,九州には春が訪れる.この異常気象によって地流が手に入れる経済的・政治的利益は莫大なものだ.

千年前から続く因縁深い争いに巻き込まれた理由が明らかになっただけでなく,日本を揺るがす大問題の中心で当事者として行動する少年の軌跡を描くことになった「陰陽」.一度崩壊し未だ組織としての形は成してないんですが,それでも主人公が組織の長として行動するという展開は結構斬新.例えるならばスポーツもので,未熟な主役がスタープレイヤー兼キャプテンとして成長させられるってことですからね.選手と指揮者・指導者では描き方がまったく異なるはずで,この2つの立場をどう両立させて描いていくのかはかなりの見物になると思われます.今回は各陣営での今日が描かれ設定満載.今後間違いなく難しい題材に挑むことになった作り手のチャレンジャーぶりがびりびりと伝わってくる1話です.

前半.千年前の夢から醒めて今日を進むことになったリクは,雪の中新学期の学校へと登校.とりあえず学校は勉強しに行くところであってこれまでのあらすじについて考える場所じゃないと思うぞリッくん(笑).でも,ひとりでも祖父の言いつけは守ろうとする真面目さは,彼の闘神士以前の育ちの良さを示していて良い.かなり厳しい生い立ちの彼が特に屈折することもなくちょっと真っ直ぐすぎるくらいに(苦笑)育ったのは,育ててくれた人の十分な愛情があったはず…というのが今回の裏のテーマ.
リクが学校に向かった頃,地流宗家は組織の長として報告を受け,さらなる行動を起こしています.大鬼門を開く儀式に巻き込まれたユーマとミヅキについては実力不足だからと放置.ミカヅチにとっては2人とも捨て駒なんだな.彼には,地流宗家という立場や権力以外に大切なものはあるんだろうか? 己の力を増すことには熱心なミカヅチはさらに日本各地のシキ門を開放.…来ましたよファンの巡礼地が(笑)! 最初の門(相撲)は,あの風車は恐山? 2つ目の門(蝋燭とコンピュータ)は島のようなんですが,次が四国なので瀬戸内じゃなさそうな気が.沖島あたり? 3つ目の門(お遍路)は間違いなく四国のどこかだろうし,4つ目の門(狐面)は廃抗っぽいので福岡かな.4人ともなかなか気合の入ったコスプレで大降神しています.さて,天流はここまでどんな交通手段で行くんだろうか?
地流の更なる鬼門開放は日本に強力な異常気象をもたらします.東京は冬.北海道・東北は猛暑.京都は秋.九州は春.四国の30度&草繁茂が季節でどれに当たるのかよくわからないんですけども(笑).北海道・東北と四国のどちらかが土用なんだろうか? リクたちの留守中に過去の文献とマスメディアで情報収集に当たっているナズナとソーマもこの異常を目にして,特に地流のやり口を理解しているソーマは腹を立てています.野菜を使ってマスコミへのアピールにも余念がないミカヅチですが,そもそもあんたは庶民じゃないだろ(苦笑).にしてもコングロマリットとしての多角性を生かし,儲けるべきところ,権益を強化すべきところはきっちり押さえる地流はやはり恐ろしい.食料・エネルギーとも海外からの輸入が主となる領域なので,実際はミカヅチ一人勝ちではなく他の外資もかなりの利益を得ることになるでしょうが,1社が大勝ちしてしまうといらぬ注目を集める可能性があるのでこれが正解かも.
さて,天神町では雪にこけたモモちゃんを幼馴染なので起こしたりしつつ(笑)学校に向かい,ノートに現状をまとめてみるリク.その内容だけでなく浮かんでくる疑問すら,ここまでのあらすじから考えると至極当然で,視聴者とほぼ同じことを考えているのが面白い.リクには神流に関する知識がないので,視聴者とは違いミカヅチとヤクモの食い違いについてより正確な判断ができないわけですね.
情報不足で何が本当なのかを悩むリクに向かい,宿題はいさぎよく諦めろと的外れな助言をしてくるリュージとか,つぼ鑑賞に勤しむリナとか学校の仲間は外で雪が降っていても相変わらず(苦笑)その中でも極めつけなのが海外旅行から戻ってきた先生…あの旗は杖かストック代わりだったんだろうな(笑).今はこんな調子ですが,異常気象がこの先も続くと学校の様子も変わってきたりしそうです.直近ではボート部の試合も,この寒さの中で出来るんだろうか.
そして,戦いの結果として最も大変な今日を迎えることになったのがユーマとミヅキ.2人の今日は伏魔殿の底からはじまります.前回思いを伝え,己の式神を代償にユーマを守ったミヅキですが,闘神士を縛る式神と記憶の関係は絶対のもの.目を覚ましたミヅキが目にしたのは,大好きな人の顔ではなく,名も知らない少年と見たこともない光景.全力で自分を拒否するミヅキに,ユーマは今自分が失ったものの大きさを痛感したはずです.ここから出してと助けを求めるミヅキ.ミカヅチの養女である彼女が呼んでいるのは,恐らく本当の両親.そんな哀れなミヅキの様子に怒りを募らせるユーマ…ってそれ天流のせいじゃないよ.たぶん地流と神流のせいだよ…(苦笑).

後半は神流の今日よりスタート.伏魔殿の花畑の中で寝ているマサオミ.彼が回想する光景は,リクくらいの年の自分が必死で掘り返し,キバチヨに止められた思い出.地中から噴出したものを邪気滅殺砲で迎え撃ったものの,マサオミ…ガシンが本当に取り戻したいものは未だ地の中.彼らでは開かない強い封印は…恐らくは天流のものなんでしょうね.以前伏魔殿で神流を封じていた天流の封印を,騙されたリクが切ってしまったこともあったなぁ.天流宗家が古くから伏魔殿に入っていたのは間違いないわけですが,中では神流に対し強力な封印を施していたのかもしれません.マサオミが取り戻そうとしたのは,そういう存在の一人? そんな回想の花畑にやってきたのが,神流の一人,ショウカク.ガシンの目でヤクモの接近を確認したショウカクは,やっかいものを仕留めるべく出かけていきます.
そして、天流の今日.夜の社で郎党を集めて現状についての報告を受ける天流宗家は,今後の組織としての方針について決定.当座の大問題は大鬼門の開放によって地流の政治力・経済力が強まることと,日本中の節季・五行が乱れること.加えてコゲンタはリクの個人的な事情について気にしていますが,それはいいとあっさり後回しにする天流宗家.さらに久々に登場したテルが妖怪の出現について報告してくれたので,解決すべき問題についてとりあえず順序をつけます.
まずは人を困らせる妖怪を退治し,さらに妖怪の出現した原因を明らかにし正すこと.実質,妖怪出現の原因である鬼門の探索と封印を行い,残りは手に負えなかったり私怨だったりするので後回しってことですね.前々回からリクの事情に非常に同情的で,ともすればリク自身より熱心なコゲンタすら諌めつつ,天流のわずかな力の使いどころを決断する天流宗家.地流に比べると本当にささいな行動ですが,リクがはじめて自分の判断で仲間たちを動かし,仲間もそれを積極的に受け入れてくれることがうれしい.片田舎の社が東京の一等地のビルを止めるという(笑)かなり無理目の計画であっても,モチベーションの心配だけはなさそうです.
今後の方針についての案が固まったところで鬼門に通信を入れてくるのは,天流のエース・ヤクモ.闘神石について大嘘をついていたナズナさんはかなりショックですが(笑)理想の闘神士にひとり太白神社を守り続けた苦労をねぎらってもらえてうれしそう.闘神石でいつでも鬼門が開くことや,月の勾玉には鬼門を開く以外の力がありそうなことなど重要なことを語りつつも神流のショウカクに襲われて忙しいので(苦笑)今日はここまでと打ち切るヤクモ.強い上に真実にも近い素晴らしい人材なんですが,単独行が玉に瑕.現在天流は深刻な情報不足に陥ってますんで,平和を取り戻すためにも,一刻も早く知っていることの全て(特に神流関連)を一同に伝えていただきたい.

天流が妖怪払いをはじめたその頃,リクの祖父・ソウタロウは家に手紙を置きにきていました.直接持ってきたのは,リクや家の様子も気になっていたんでしょうね.家賃収入があるとはいえ中学生を一人置き去りにしたソウタロウが書置きしたのは,既にリクが自力で掴み取った真実.天流の傍流が千年もの長きに渡り待ち続けた天流宗家を預かって,責任に潰されそうになりながらも孫だと思って一生懸命に育てた.そんな祖父の必死の努力を怒るようなリクではないと思うんですが,ソウタロウ自身がこれまでの嘘を許さなかったのでしょう.…でも,リク本人は肉親との別れにかなり深刻なトラウマを抱えていますんで,置き去りにしたのは短慮だと言わざるを得ません.仲間はいるけれどろくな大人がいない環境にいたからこそ,リクは急激に成長したんですが,肉親の代替として自身の式神にすがることで心の均衡を保っていた不安定な時期だって確かにありましたからね.
闘神士となる前に十分な愛情を注がれたリクは,そう簡単に折れ曲がったりはしないはず.しかし同時に愛情は少しずつ使われて消えていくものなので,リクが空っぽになる前にソウタロウには戻ってきてほしい.できればついでに離散した天流闘神士を集めてほしいんだけど無理は言わないので(笑)手遅れになる前に帰ってきてくれ!
さて,次回は久々の間抜けな回? 現在の天流の間抜けレベルは相当高いんですけども,それを越えていきそうなあのパンダと地流闘神士は一体何をやらかしてくれるのか.真面目なことを書くのは体に悪いので,久しぶりに気軽に見られる話がいいなぁとか思いつつ次回に続きます!

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受信: 2005.04.22 00:44

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