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陰陽大戦記#34

「誰もが何かを求めてるの巻」

ミカヅチビルでの戦いで伏魔殿の奥に飛ばされたユーマとミヅキは,戦闘と逃亡の末にようやく見知った伏魔殿に到達した.しかしそこに待ち受けていたのは「天流の」マサオミ.マサオミの符の力で硬化したミヅキの前で始まる,キバチヨとランゲツの激しい闘神.以前はただ翻弄されるだけだったユーマだが,ここまでの経験が彼を強くしている.消耗の激しい伏魔殿の中,ろくな休息も取れなかったはずのユーマの印を受けるランゲツは,高速のキバチヨの攻撃を見事に受け止め,溢れんばかりの力で反撃する.ランゲツはやんちゃな猫などではない.敵に対し牙を剥き襲いかかる,地流の虎だ.

陰と陽,大人と子ども,日常と戦闘,敵意と慕情,笑いと悲しみ…それに加えて過去と現在の対比がさらにスケールアップして冴え渡る「陰陽」.物語を回すのは「運命」程度の薄っぺらい言葉ではなく,魂から滲み出る強い「欲」.今回はミヅキを守りたいユーマの欲と,人を騙しても目的を果したいマサオミの欲が正面から激突.その一方で前回のことで己の力…欲の強さに恐れをなしたリクは真面目に部活に参加して一回休み.ちなみに若干1名,一般人にも関わらず天流宗家やその式神すら驚く恐るべき欲を示しますんでお楽しみに(笑).

前半.まずは前回怒りにまかせて主役とは思えないキレっぷりを見せてしまったリク.散々トラウマをつつかれてついに爆発した結果なんですが,まぎれもなくあの破壊衝動も自分の中にあるものだと理解しているからこそ,学校でも未だに憂鬱.リクの存在そのものに関わる深い心の傷の問題なので,式神ゆえに人情の機微がわからないコゲンタに話したってなんとかなるような問題ではない(苦笑).「もう大降神なんかしたくない…」とべっこりへこんでいます.9話や22話ではコゲンタを失うのが怖いという名目で百鬼滅衰撃やそこから発生する大降神を嫌がってましたが,内心こうなるのが怖かったのかもしれません.
ただし,ショックを受けた子どもを放っておいてくれるほど本作は甘くはありません(笑).ボート部の新人戦が近いということでやたらヒートアップしているリュージと,それを遥かに凌駕する欲の魔人がリクの周辺で躍動(苦笑).ここまで殺伐とした闘神の合間でスパイス的に描写されてきたボートが,ついに次回は主役になるのかな. 「コペルニクス的発想」とか仰々しいことを言った上に自分で秘密特訓も準備できるリュージは,体育以外も絶対やればできる子ではないかと.
リュージ考案の特訓はネギダンス再び.笑いどころはリュージに必死で合わせようとするものの面白いほど合わないリク…ではなくて背中のリクの動きが合ってないのがわかるリュージの超常能力.リナのトラしゃんのポーズは恥ずかしげがなくていいなぁ(笑).
さて,天流宗家でちょっと遊んで事態の進行を進ませようと思ったらむしろこじらせてしまった神流.彼らがリクを一生懸命地流にけしかけているのは,宗家でなければ封印が解けないからのようです.1つ封印が解けたってことは,四大天=ウツホの封印ってことなのか? もしそうなら,そんな重要なものを自分たちのために利用していた千年前の天流は一体何を考えてたのやら.少なくともガシンを助けてくれたリクの両親は,そんなことをするような人には見えないんですが.「少し,あいつに借りを返したかった」と呟くガシン.彼が抱えた借りの大きさによって,この先彼が誰のために動くかが決まりそうな気もします.
そしてずっと歩き続け,見覚えのある場所に到着したユーマと,その背中のミヅキ.記憶を失い妖怪が溢れる異郷に落とされたことによる,ミヅキの心身の疲労は激しいようです.ましてやそんな彼女を背負ってきたユーマの疲労はミヅキを遥かに超えているはず.そんな旅はようやく報われて,ユーマが見つけたのは地流が使っていた伏魔殿.以前はミヅキも覚えていたこの場所に対し長く感傷を感じる暇もなく,「天流の」青龍使いが登場だ! やはりユーマは符に関してはやや劣るようで,マサオミの放った「虜」の符はミヅキを縛って硬化させます.マサオミ=ガシンは本作では恐らく最高の強さを誇る闘神士.非常に悪い顔で,ユーマを挑発したことからはじまるキバチヨVSランゲツ.非常に高度な戦いです!
速さに優れるキバチヨと力に優れるランゲツ.しかしそれを使う闘神士の力が増したことによって,キバチヨの高速移動にランゲツは確実についてきます.とどめの直後に生まれる一瞬の隙を確実に掴んで反撃する上に,キバチヨの技を多少食らった程度では倒れずにそのまま向かってくるのが恐ろしい.消耗の激しい伏魔殿で,ユーマの内には一体どれほどの気力があるというのか.彼らを地流の猫扱いしていたマサオミもさすがに見直したようです.
で,2対の式神が激しく鍔迫り合いしていたその頃,先生は己の休暇欲を満たすため,生徒の机を勝手に探って盗みを働こうとしております …この先生やっぱりダメだ(苦笑)! ボート部の新人戦への参加申込書を盗もうとして探るリュージの机の中から,なぜか転がり出てくるタマネギもよくわかりません.奥にあるのをやっと見つけてひっこぬいたものの,タイミング悪く持ち主のリュージが戻ってきてそれを持って申し込みにゴー.…お前ら,真面目にやってる地流と神流に謝れ(笑)!

後半.どんな手を使ってもボート部をさっさと負けさせて休暇を得たい先生は,本屋でボートの本を大枚はたいて大量購入.…うまく優勝すれば顧問に注目が集まってそれをきっかけに華麗なる転身!なんてのは思いもつかなかったようです.バカですね.その気負いは実に半端なものではなく,帰り道のリクとコゲンタがやばい妖怪と勘違いするレベルに到達.人間の強い欲は妖怪と同質でその力の源.神流の花畑から飛び出してきたあの大量の妖怪は,一体どれほどの人の心を反映したものなのだろう…なんてことはこの場の誰一人考えるはずもない.「妖怪は許さないよ!」と天流宗家がしゃきっと構えたのに先生が呪詛の念を放出しながら通過.とりあえずリクがおもちゃみたいなのを構えているのは見られずに済んだのはよかったけれど,あれは本当に先生でいいのか(苦笑)?
天流がおふざけに興じている頃,伏魔殿では地流と天流のふりをした神流の闘神が本格化.単純な攻撃ではなく,印による技の打ち合いになる中,その口でユーマを惑わしはじめるマサオミ.ミヅキに助けられなければ勝てないヘタレと侮辱し,プライドの高いユーマの頭を沸騰させて正常な判断をさせないように仕向ける精神戦です.それを受けるユーマも自分たちをここに送り込んだあの大降神の竜がマサオミのキバチヨだと気がついて激高.そして乱れた心では,爆砕牙点穴だって当たるわけがない.ついにはユーマのことを忘れたミヅキのことを「記憶をなくして幸せだ」とまで言ってみせるわけですが,これもまた逆鱗ではないのか(苦笑)?
竜鱗爆雷,邪気滅殺砲と立て続けに技を放ち,最後は凄い背景の金輪際撲滅戟を食らわせようとするキバチヨ.迫る巨大な戟を前に,記憶を失う前にミヅキが言い残した言葉を思い出すユーマ.忘れないで,勝ち続けて,そして「あなたのことが好き」.自分を守るために身を投げ出した彼女の心と願いを無駄にしないためにも,今男は勝ち続けなければならない! 2人分の願いを,欲を込めて切るのは離坎坎兌,技は凶闘気無限暗黒! 身体強化の技によって漲る力は戟を止め,さらに裂紙大逆剣がキバチヨを襲う! 「女神は貴様に振り向かない!」と猛るユーマに対抗するようにその残忍な本性を現すガシンは,地流の雑魚に対し大降神をぶつけます!
しかし,ここでなんとオニシバがタイザンとともに闘神に乱入! 「貴様が青龍使いか!」とマサオミに向かって銃口を向けます.ミヅキを助けるためにとユーマたちを伏魔殿の外に逃がすタイザン.「これ以上来るなら,地流のタイザンが相手だ!」とか言ってくるので,これにはさすがのマサオミもびっくり.なんたってタイザンは….
そう.タイザンはガシンと同じ神流3人組の残る一人.天流の側で情報や感情の操作を担っているのがマサオミだとすれば,地流の側で同じことをやっていたのがこいつだったわけです.さらに伏魔殿の中に秘密を抱える神流にとっては,地流の探索がそこに及ばないように手を回すのも重要な仕事だったのではないかと.彼はユーマのデータを調べている最中に,天流宗家とユーマの能力パターンがほぼ同一であることを発見し,それを知らないマサオミがユーマを倒すことを止めに来たのでした.飛鳥ユーマこそが真の地流宗家かもしれない…これはミカヅチの図った罠なのか?
ちなみに今日のミカヅチはユーマたちの母と和やかに会話などしております.彼女を気遣うその様子は穏やかで,決して好戦的なものは伝わっては来ない,しかも立ち上がったところでめまいに苦しむミカヅチ.何かの病か,衰えか,あるいは分不相応な強大な力を奮ったことによる副作用なのか.

地流と神流に激震の予兆が示されていたその頃,天流はどうしようもなくのん気のままでした…(苦笑).夜中まで部屋でボートについて研究してきた先生が示す大技こそ,顧問の強権を利用したポジションチェンジ! これまで一同が練習してきたポジションを全部入れ替えることで台無しにする作戦です.3万円分の気合で船首と船尾を入れ替えたなら…これがなぜか面白いようにうまくいく(笑)! トラさんのポーズも(コゲンタの意思はともかく)見事に決まったし,どうも勝利の女神はここに微笑んでいるようで,神様って本当に気まぐれです.
さて,後半の露見によっていきなりユーマの存在が重要なものとなり,この先地流には激震が訪れることになりそうです.封印を壊す力を持つ宗家?をミカヅチが下っ端として扱っていたのは,自分の宗家としての地位を守るためか,あるいは物凄いスパルタ教育の一環だったのか? ユーマたちの両親がミカヅチにやられたのは,天流と手を結ぶべきという主張が通らなかったためなのかそれともユーマの才能を巡っての交渉がこじれたのか? 人の心が求めることと実際の行動は食い違うことが多々ありますが,少なくとも神様ほどは不条理ではありません.それが正義かどうかは別としてミカヅチにだって行動の理由はあるはず.未だ不透明なそのあたりがこの先,明らかになっていくんだろうか….ところで,もしユーマが宗家だとしたら,封印を解かせるには地流の鬼門を叩かなければいけないけれど,神流はどうやって現在地流所属のユーマをそう仕向けるんだろう? 次回に続きます.

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いちご100%#8

「小悪魔は恋の隙間で遊ぶの巻」

(A)正月.唯とともに初詣に出かけた真中は,その帰り道に東城に出会った.桜海学園を受験する唯は,賢い東城に真中家で勉強を習うことにする.去年の同じ時期は自分が東城に勉強を教わっていたことを懐かしく思う真中を蚊帳の外にして,唯と東城は2人で勉強.その会話の中で,東城は真中が彼女と別れたことを知る.

(B)真中家での東城と唯の個人授業も今日で最後.2人が勉強をやめて散歩しようと決めた最終日,真中だけでなく,小宮山や外村,さつきまでもが集合し,なぜか全員で公園でかくれんぼをすることになってしまう.偶然同じ場所に隠れてしまった真中は唯の成長ぶりに心を乱す.他の全員が見つかり残るは唯のみ.しかし狭い公園を1時間探し回っても見つからない上に,雪まで降ってくる.

実際原作からしてかなりとんでもない作品であり,そのとんでもなさを見事に生かしてアニメ化しているとしか言いようのない「いちご」.作品の個性は,他の作品を論じる際に「~のように」と比喩に使われるほどにならなければ確立したとは言えないはず.その点では平均以上の凄さを見せ付けている本作ですが,それが果たして望ましいことなのかどうかについては全然ちっちゃい話なので気にしないでおきましょう(笑).
今回は年下の唯が主役.真中争奪戦では東西南北の中では他の3人からかなり引き離された位置にいる彼女が,年齢不相応の稚気溢れる行動の合間にネタを仕込むというなかなかのテクニックを見せつけます.

前半は東城のコントぶりが…(笑).唯と一緒に初詣に出かけた真中.昨年末西野にふられたこともあり,神前で願うのは「前向きな恋ができますように」とか「皆に相応しい男になれますように」…もちろん神はこんな奴の願いなんか叶えるわけがない.で,神が正しいものを助けるはずなので,唯の合格のほうは大丈夫でしょう.帰り道に偶然出会った東城に対する挨拶が間違っていると年下の唯に鉄拳教育される真中が正月から不幸でよろしい.
東城と3人になった神社からの帰り道,桜海を受ける唯は今更ながら自分の受ける高校のレベルの高さに困っていて,それに対し東城は自分の去年の受験予想問題集をあげようかと提案.唯に対し便宜を計るのは現在最強の驕りなどではなく,真中の身近な人物を懐柔することによって真中からの評価を引き上げ,さらに学校以外の場所で真中の近くに接近するため.学校ではさすがにさつきが妨害してきますからね.そして東城の賢さについて太鼓判を押す真中.「受けたら絶対受かってたんだからな! 何で来たのか皆不思議なくらい!」…なんでそんなにエキサイトしてるんでしょうか(笑).受験のときは世話になったのは間違いないんだけどね.
兄的存在の真中があまりにも本気なので,唯は東城に勉強を教えてくれとお願い.しかも勉強場所は真中の家だ! 東城が家に来る.そのことにすっかり有頂天の真中.…こいつ,たぶん西野さんにふられたばかりだということを完璧に忘れてるんじゃないかと(苦笑).西野からの苦しみが東城からの喜びで打ち消されてしまうってことは,やはり序列の東城優位は揺るがないようです.
翌日,家庭教師のために真中家を訪問する東城.それを迎える真中…と思ったら唯に即座に轢かれております(笑).このあたり衝突音など妙に遊んでいて楽しい.良いムードの時に流れる例の歌も含め,この作品の魅力は音楽で割り増しされてますよね.本当は東城とちょっと話したかった真中ですが唯のために部屋には入れてもらえず,負け犬のように2階へと上がっていく様が小気味いい(笑).
ここを頑張ればより真中に近づけるというわけで,前日からばっちり仕込んできた東城は見事な教え上手の上に我慢強い.そんな東城に憧れる唯は,どうしてここまで出来る人が泉坂なんかにいるのかと質問.その理由として挙げてみた「好きな人のいる学校?」はもちろんビンゴ.しかもその相手はこの家の二階でごろごろしてるんだよ唯ちゃん(苦笑)! きっと両思いだからコクれと促す唯に対し,相手に彼女がいるとしおらしく引き下がってみせる東城.しかし,妄想をそのまま口に出してしまうほどにどうしようもなく口の軽い真中が語ってしまったに違いない最新情報が東城の三半規管を揺るがします!
真中が彼女と別れた…動揺して湯のみを落とし,こぼした茶を拭くものを取りに行こうと立ち上がった直後にずっこけて顔面をぶつけ,さらに小指の端をぶつける(笑)! まさにコントみたいな動揺コンボを示す東城.内心の動揺もあるものの,ここまでやれば誰だって東城が好きなのが誰かわかるので,唯は勉強の礼として休憩を提案.
唯が出かけて家の中には真中と登場の2人きり.それを知らない真中が2人がいるはずの部屋を覗くと,中では東城がひとりで寝ております.ここで戸を閉めて2階に戻ることも,寝ている東城を起こすこともしないあたりが真中らしさ(苦笑)! 寝ているのをいいことに寝顔を眺めたり,他人の鞄からノートを取り出すというコソ泥ぶりを発揮するのに,目覚めた東城さんは天然ゆえに怒らない(苦笑)….普通ならこっぴどく叱られても怒らないあたり,やっぱりこの2人お似合いなんでしょう.だってこんな男のために小説の続きを書いてくるわけですからね(苦笑)!
東城の小説がうれしくて,早速一緒に読み始める2人.もうこの時点で唯のことは頭の中から落ちてしまっていると思われます.2人きりなのに小悦に夢中の真中.こいつ,やっぱり女の子たちよりも夢のほうが大切で,東城の魅力には実は真中の夢が含まれ底上げされてる状態.東城単体の魅力で他の女の子を圧倒しているわけではないわけです.だからこそ頬を染めて,「変なこと,聞いてもいいかな?」と更なる攻撃を仕掛ける東城.…しかしここから先に展開すると終わってしまうので(笑)ちゃんと妨害が入りましたとさ.後で毎日10分くらい2人きりにされたってもはやあの好機は戻らず,日々は過ぎていきます.

後半は唯が直球でない魅力を発揮.本当に瞬く間に日々の過ぎる本作では,短いCMの間に家庭教師期間が終了して唯は明日帰ることに.折角だから今日は休みにしてお散歩しましょう…と東城が唯を連れ出したところ,なぜか泉坂の仲間が集合することに.外村や小宮山は初見ですが,さつきとはあのバーガーショップでの痴態でおなじみ(笑).「だってまたひどい目に遭わされる…」とビビる唯ですが,さつきはそんなねちねち引き摺るような子じゃないから安心しとけ.ここで高校生が5人,中学3年が1人でやることが「かくれんぼ」.唯のリクエストなので仕方ないですが,途中でエンジンがかかっても最初は呆れ半分ではじめるのが普通のところ,一人,最初からわくわくしているバカがいる…(苦笑).
隠れるとき,トイレの裏ではちあわせる唯と真中.あのサイズだとたぶん簡易トイレだろうから,かなり臭いそうな場所で密着している2人.そんな場所でシャンプーの匂いを嗅ぎ分けられる真中の鼻はどうかしていると思います.さらに密着したことで血迷う唯もどうだろう(苦笑).「純平は変わった」と真中が大人になったことをひとつずつ挙げ,「唯は変わった?」と至近距離で尋ねる唯.目の前で,小さくてすっぽりと包めそうな唯に言われたら,そりゃもう雰囲気に流されやすい真中には抗う術はなく…けれど,ここで近くでの発見の声によって過ちは起きずに済みました! 唯にはちょっと大人になった真中に憧れの気持ちがあるんじゃないかと思うんですが,彼女の輝かしい未来のことを考えると真中なんかに手を出すのはやめておくべきなので本当によかった….
そして,他の全員が見つかっても,途中で別の場所に隠れに行った唯だけが見つからずに焦る高校生たち.森が併設されていることもない,住宅街の中の結構狭い公園のはずなのに.唯ときたら1時間経っても見つからない場所にいるようです.しかも空からは雪が落ちてきて,このままでは寒さで凍えてしまいます…って雪が降るような暖かい場所なら,子どもじゃないんだから1時間程度じっとしていても凍えて動けなくなったりはしないんじゃないかと.むしろそこまで体力のない奴は,受験に耐えられないんじゃなかろうか(苦笑).
ルールを破らない唯は勝手に帰ることはなく,間違いなくここにいるはず,必死で探す一同の中で,真中が聞きつけたのが唯のくしゃみ.この寒い中,彼女は屋根の上にずっと隠れていたのでした.どうやら幼い頃からの取って置きの隠れ場所だったようでそれを残念がる素振りをみせる唯に対し,「…バカ!」と抱きしめる真中.たぶん遊んでいるうちに頭の中が小学生に戻ってしまったに違いない真中.中学生がちょっと雪かぶった程度でどうにかなるわけがないのに本気で心配して泣いている真中が間抜けです.この子どもっぽさに,東城やさつきはめろめろなんだから世の中というのはよくわからないものです.

翌日は真中だけでなく,唯を心配した皆も駅でお見送り.ごまかしながらも心配しているさつきが愛らしいなぁ.皆にいっそのこと泉坂に入れなどと言われて泣き出す唯.ちょっと年上のお兄ちゃんたちに遊んでもらえた上にここまで親身になってもらえたのが,本当に楽しかったようでよかった.けれど,真中いじりには定評のある唯は1つとんでもない地雷を仕掛けて帰っていきます(笑).…皆には大不評のあの約束が成立してしまったってことは,この先真中のベットの中から登場する唯がもう一度見られたりするんだろうか? …季節は巡りもうすぐ春.この先新しい出会いは待っているのだろうか.次回に続きます.

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さみしい外出とかDR-2050Cとかアンケートの結果とか

暑くなったり寒くなったりときどき土砂降りが降ったり,天候の変化が激しいこの季節を皆様いかがお過ごしですか? 周囲の人がときどき風邪引いて倒れてますんで,気温に合わせて服装の調節をすることをぜひお忘れなく.

最近のどうでもいい記録.
月曜日は朝からいい天気.電車で浦安のほうに出かけました! 新木場駅から乗り換えてさらに先へ.霞む海にタンカーの陰,立ち並ぶ大きな倉庫,いくつもの橋,それから,観覧車,駐車場,城.

 

実際の目的地と乗りもの.

 

…しかも5分程度で終了で,もう,なんだか(苦笑)!

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最近,目新しい機器好きとして,キヤノン:ドキュメントスキャナー DR-2050Cを買いました.値段とCanonの名前に惹かれて選定したもののどの店でも品薄気味.最後にはまあ6月中旬到着でもかまわないかと思ってAmazonで購入したんですが,思ったよりもかなり早く来たのにびっくり.全体的に品薄だったけど,ようやく生産のほうが追いついてきたのかな?
コンパクトな本体に合わせて,Acrobatの最新版がついてたりOCRソフトがついていたりとおまけも結構充実.今はとりあえず背を落とした雑誌を入れて,PDFに変えてます.今までどうしても捨てられなくて棚や収納スペースの肥やしになっていた本がこれですっきり!…というほどはまだ使いこなせていません(苦笑).

  • 画質はCanonのスキャナとしてはごく普通だと思います.ものすごくきれいに保存しておきたいならともかく,MdNくらいの雑誌で記事内容を確認するなら300dpiで十分じゃないか? 漫画雑誌も200dpiくらいでいいや.
  • 読み取り速度はそこそこ.300dpiだとちょっとゆっくりなんですが200dpiだとあまりストレスなく両面を読んでくれます.とはいえあまり沢山の原稿を一度にセットすることができないのはちょっと不便.
  • 原稿の斜行を止めるための長いガイドが付属してるんですが,これがぐらぐらしていてあまり良いガイドになってません.自分は根元に輪ゴムをかけて安定させてる.
  • 紙送りは手で1枚ずつ入れるのが一番確実だけど面倒なので(笑)連続で流しています.コツは最初の3枚程度は1枚ずつセットして,残りはちゃんとさばいて斜めをつくって入れること.たくさんの原稿を一度にセットしたり継ぎ足したりしないこと.
  • 特に雑誌を読ませていると読み取り面が汚れて黒い線がときどき入ります.Micro Solution CRYSTAL COAT #01がなぜか家にあるので塗ってみました.これで改善されるだろうか?

実際使ってみた印象はこんな感じ.そのうち仕事の資料をこれでPDFにするのだ.

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さて,アンケートの結果です.まあだいたいこんなとこだよね.

 1.1本だけ見ている 48
 2.2本は見ている 33
 3.3本まで見ている 29
 4.5本全部見てる! 20
 5.5本とも見ていない 20
 6.4本まで見ている 15

関東にいないと5本見られないという過酷な条件ですいません.でも,5本全部見ている人のほうが4本よりも多いのか….1本だけってのはやっぱり「陰陽」か,テレ東の放映されない地方で「ガッシュ」だけってところなのかもしれない.もし見られる地域で1,2本しか見ていない場合は他のも面白いのでぜひ見てやってください.そして余裕があればおもちゃとかDVDとか買ってあげてください.自分が大喜びするような変なテイストの番組は希少なので(笑)皆で守って育成してあげましょう.いつもそんな気持ちを目一杯込めつつ,書いてます.

さて,いつもの奴に変えておきますんで,右上をぽちりとどうぞ!

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焼きたて!!ジャぱん#31

「頑張れ耐えろふんばるな河内の巻」

瞬く間,具体的には数十秒程度で1ヶ月の特訓は完了.明日モナコ公国に乗り込むのは,パンタジアの面々だけでなく,講師のソフィーも一緒だ.その同行をやたらに嫌がる河内.冠に授けられた百億のピエロ改め百億のロダン作戦は,とても知り合いの女性に見せられるようなものではないのだ.
いよいよ運命の地モナコ公国へと渡った一堂.3日後のエギジビジョンに備えてつくるデコレーションパンについて,珍しく河内がロダンの「考える人」を提案.3日後には見事なパンが出来上がるのだが転んで壊す河内.もちろんこれはわざとのこと.冠の授けた百億のピエロ作戦は,ここからが先が本番だ.

モナコカップからは舞台も内容も新人戦とは比べ物にならないスケールに変わっていく「ジャぱん」.パンタジアを救うためには百億を稼ぎ出さなければならないというわけで,河内に指示して冠がやってのけるのが賭けの倍率操作! …賭けのルール的にはどうなんだろう? 賭ける客が意図して倍率をいじるってのは見つかったらやはり大事になりそうですが,今回の場合はきっちりペナルティも食らうので問題なしにされたんだろうか….ちなみに,河内は大変に気の毒でしたが,作り手に一分の良心が残っていて本当に本当によかったです(苦笑)! そして今シリーズの真の主役が登場.…いらっしゃいませ,やたらにテンション高いギガ様(笑)!

前半は河内道化計画,ついに発動.前回フランスにやってきたパンタジアの若手3人組はゴルドン・ブルーで順調に特訓.…まあ,所要時間は数十秒程度なんですけども(笑).仮にも師匠に対して「貴様もよく教えた!」って諏訪原は誉めているつもりですか? ついに明日はモナコ入りということで修業はここまで.なんとソフィーまでもモナコ行きの準備をはじめてしまい,河内は大変に困惑.店は確かに大切だけど,開けても客は来ないしむしろ兄からの仕送りで生活してるし曲りなりにも講師だし…と同行を譲る気のないソフィーに対し,この先を考えるとどうしてもここに残って欲しい河内.なんせ,この先どうにも恥ずかしい(苦笑).
百億のピエロ問題で焦燥する河内は夜も眠れず.知り合いの前であんなことするのは絶対ヒくと苦しむ河内にかかってくるサテライト携帯電話! イリジウムっぽいですね.その向こうに待っていたのは憔悴する河内とは対称的にのんきな冠.携帯のことを教えなかったのは,修業への集中よりはむしろ河内にどうでもいいことで電話されるのがうざかったんじゃないかと(笑).で,早速電話機の向こうに泣き言をぶつける河内に対し,指示の撤回は脅してでも決して受け入れない冠.ピエロのかっこ悪さに難色を示す河内に対しても,百億のロダンはかっこいい!と口先だけでごまかしまくり.でも,その程度の言葉ににあっさり乗ってしまう河内が悪いよな(苦笑).ちなみに箱の中には「迷いしときは」の巻物.冠の策は一体どのようなものなのか?
さて,翌日はついにモナコだ! パリの史跡にも劣らない巨大で壮麗な建物こそが試合会場のグランカジノ.3日後にはこの会場でデコレーションパンをつくって展示し,参加国として観客に実力を見てもらうエギジビジョンが開催されるということで,河内は恐る恐るにロダンの考える人をつくることを提案.当然これは冠の指示.うまくソフィーが押してくれたので皆でブロンズ像をパンでつくってみることに.
今回は時間経過が豪快.あっという間に3日後,「考える人」完成! 飾るパンなので食べることを後回しにしているからか,見た目だけではいつもの凄いパンほどの凄さは感じないんですが.技巧的には優れた像のようです.この手のパンは実に手間のかかるものらしく,今壊してしまうと取り返しがつかないぞ…というところで期待を違えず激烈な独白とともに河内はすっころんでパン破壊.もちろんこれも冠の指示通り.一緒に3日かけて作ったんだろうからパンが惜しいのは河内も同じ.けれどこれをやらないと百億のロダンになれないわけです.
どこかで見たようなわざとらしさで3日の苦労を台無しにしたことを謝罪する河内に対する,深刻な和馬ともっと深刻な諏訪原(苦笑).とりあえず切腹しろと本気で迫る諏訪原は,やっぱりパンの道よりも剣の道のほうが合ってるよなぁ.今回は河内が下手な演技に没頭しているのでツッコミについては黒やんが代行.切腹以外に男が責任を取る術があるというのか,というものすごい諏訪原の言葉に「あるだろ普通」と冷静に対応(笑).壊したロダンの代償は己の体で払うという,河内流責任の取り方をご披露だ! …というわけで,日本でスナック菓子を食む冠が絶対にやらないような恥ずかしいショーがスタート.

後半は限界まで我慢してくれてありがとう河内! 飾るパンが壊れてもモナコカップのエキジビジョンは無情に開始.この晴れの舞台を飾るのは猛獣のショー,そして…ピエロ・ポルネーゼことモナコカップ編での真の主役が登場だ! これでボーボボとギガが揃って目出度いことです(笑).この超絶身体能力を見せつけるピエロの今後の大活躍については次回以降をお楽しみに.「ジャンジャンバリバリ賭けてくださぁい!」って語り口がパチンコともちょっと違って,独特で面白い.
会場に飾られたパンはどれも芸術的で素晴らしいんですが,日本のパンだけやたらにでかい.その迫力と凄み溢れるパンは,諏訪原曰く「ニッポンの恥」.和馬はパンの出来上がりの悪さだけを気にしてるんですが,そもそも中に人が入っている時点でいろんなものが全部ダメだ(苦笑)! 短時間で細工パンをつくるために取った苦肉の策が河内のロダン.体に小麦粉を塗りたくって上からバーナーで焼くという豪快な手法で作られてますが,まだ若い男の体に塗りたくらねばならなくなったソフィーさんが妙にエロスでいいなぁ(笑).しかもこのロダンときたら,製作中に冷たい思いをしたために現在お腹を壊しております.でもこんな衆人環視の中でもらしたら…ふんばる人になってまう! 恥をかきたくない河内は発見されそうになったところを眼光で威嚇してしのいでいますが,所詮は焼け石に水(笑).彼には恐るべき時限爆弾が仕掛けられていたのです.
哀れなロダンをパソコンで見ている冠と月乃と床のあと一人.日本チームの醜態を全世界に示してオッズをコントロールする冠の策はここまでくれば8割成功.間違いなく哀れな被害者が出てるってのに,冠,うれしそうだなぁ(苦笑).しかしまだ足りない倍率を補うのは,河内の何か.とりあえず勇気ではないことは確かです.河内の恥さらしは確かに凄い見物なのは間違いないんですけど,木下が可哀想だからサボってないで仕事してあげて….
画面の,海の向こうの会場にはパンクイータのアン王女が登場.その一方で腹具合が悪くて小刻みに震えるロダン(笑).立場的な落差が物凄くておかしいんですが,河内は自分が漏らさないようにするだけで限界.倍率が足りないのも困った話ではあるものの,それ以上にお食事時の番組としてまずい.下手すれば番組終了というとんでもない危機に必死で「ふんばらない」河内.和馬の行動によってその危機をようやくパンタジアメンバーも気づくんですがもう遅い!
出展時間の8時間どころか既に限界を迎えていた河内.震えるロダンを降ろそうと走ったってもう間に合わない! 実際間に合わず(苦笑)パンの中から河内登場! …おお,河内ぎりぎりで我慢しましたよ! 国賓であろう姫の目前でパンの中から飛び出して,醜態をさらすロダン改めパンから生まれたパン太郎(笑)! この大惨事に呆れないやつはいないはずで,見事にオッズも予定を突破.冠はいろんな意味で大喜びしてますが,当事者にとってはこれほど辛いこともあるまい.

来賓を気絶させる素晴らしいピエロぶりのおかげで,倍率は300倍,150億のロダンとなった河内! これで道化役は終了で,あとは優勝するために全力を尽くすだけなのに,チームパンタジアの様子は妙に暗い.「貴様のせいで俺たちは…!」と諏訪原が怒るのも当然.河内の狼藉によって厳重注意,2点減点!遅刻もしてないのに! …とはいえ仮にも優勝候補なら,2点程度のハンデは和馬のように覆すのが当然です.いよいよはじまるとんでもない戦いはまずはカジノらしくルーレットからスタート.軽く勝ち抜くべき初戦で日本チームを襲うものは一体何か.次回に続きます.

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金色のガッシュベル#108

「母は強くて速かったの巻」

晴天の下,バルカンと一緒に遊んでいるガッシュ.しかし途中で拾った絵本によって,自分の母親のことが気になった.記憶喪失のガッシュには母親の記憶がないのだが,何か優しく暖かい感触だけは残っている.そこで自分の母上を思い出そうと,街で様々な母親を見ることにする.
ダンボール箱の中から母親観察を続けるガッシュ.そっくりの母,お受験の母やワイフやモンモン先生では母親の手がかりにはならないと痛感したガッシュは,観察のターゲットを清麿の母,華に変更.意外と力持ちの華の働きぶりに感動するガッシュ.しかし清麿に華を自分の母親だと思えと言われても,そんなことは受け入れられない.だって,本当の母はちゃんと魔界にいるのだから…ガッシュは泣いて家を飛び出した.

ここ最近とんでもなく高い品質を維持し続けていることにびっくりの「ガッシュ」なんですが,今回からは番組そのものの構成までも変更するようです.アバンが増加,本編中盤でのCMが消え,予告後にコーナーが増えてます.これはCM中に視聴者を逃がさないようにするための変更なんだろうか? CMなしの構成はCM明けのあらすじを消せるので,今回みたいな本質的にシリアス話の時は効果的だと思うんですが,ギャグ回の時は気を抜くところをかなり意図的につくってやらないと疲れそうな気がするなぁ….
今回はガッシュと華さんをメインとしたオリジナル.とはいえ原作で描かれた世界観から離れることなく,違和感のない物語に仕立て上がっているのが素晴らしい! また,登場人物の感情と意味合いに合わせた構図へのこだわりもなかなかのものです.

新たなる脅威の影は次第に近づきはじめているものの,まだまだ遠いというわけでガッシュは今日も元気にお出かけ.華さんお手製の弁当を持って巡る街の様子がいちいち楽しい.犬に子どもがいたり,にょきまろが伸びてたりと長く見ている者にとっては時間の経過表現が良い感じです.草原でバルカンと楽しく過ごすはずのガッシュの今日は,拾った絵本によって迷走開始.…子どもに見せてもいい本で本当によかったなぁ(笑).
「母を訪ねて三千里」風の絵本に感動して大粒の涙を目から転がすガッシュ.一緒のバルカンとともにその様が抜群に愛らしい.母との感動の再会を思い,考えてみると自分には母親の記憶がないことに気がついてしまうガッシュ.この世界に来たあと,イギリスで攻撃を食らって魔界の記憶を失ったんですね.しかし何か優しく暖かい感触だけは覚えがあるので,これをさらに鮮明なものとするべく,ガッシュは母上探索の旅に出発.
たぶんふつーに街を歩いても別におかしくないんですが,ガッシュはなぜかバルカン改造されたダンボールに入って外の世界を覗き見.…なんか妙にダンボールづいてるなぁ(笑).ガッシュことスネークはダンボールの中より子とそっくりの母を発見.自分と母も似ているのかなーとか考えていたら子のほうにターゲットにされてしまうスネーク(笑).逃走した先にいたのはお受験の母ども.そんなに塾に行かせるのが好きならお前らが行けばいいのに(苦笑).そのおぞましさに負けたガッシュを追い討つのが,アバンでもおなじみの胸毛ふさふさの犬とその子どもたち.「小便スベカラズ」の看板とか犬に背負わされた塾のテキストとか,やり放題に凝ってます!
隠密行動とはいえ炎天下にダンボールをかぶったガッシュはやがてふらふらに.よりによってワイフを母上と見間違えたのは,やっぱり熱射病になりかかっていたんじゃないかと(笑).普通の判断力ならどうみたってあのくねる影で気がつくはずだもの.ラストはモンモン先生に迫られてスネーク,任務失敗.
体力をすり減らすだけで得るところのなかった母上探索の旅.そこでガッシュは清麿の母上である華に目をつけます.確かに本作中では実に良い母な華さん.その日常は…かなり力強い人なんだなぁ(笑).イギリスに行ったきり戻ってこない父の代理までも務める華さん.汚し放題が2人+1匹いるので半端な体力ではなさそうですが,実に力強く描かれております.汚れたガッシュも洗濯のためにするりと全部脱がされて,さらにそこへタイミングよく戻ってくる清麿は狼狽(苦笑).確かに全裸でお迎えはインパクトあるもんなぁ….
清麿の部屋で今日の発見について語るガッシュと,それを聞く清麿.1日自分の母を思い出そうと頑張ったガッシュに対し,「それはホームシックって奴だな」と豪快な解釈をしてみせる清麿さん.記憶をなくしたガッシュは,母の優しくて柔らかで暖かい感じを思い出したかっただけ.それをホームシックと解釈してしまった清麿は気軽に華を自分の母だと思えとか言ったもんだからややこしいことに! もちろん清麿としては,帰ろうと思っても帰れないガッシュのために,自分の母に子どものように甘えていいんだと実の息子として許可を出してくれてるわけですが,ガッシュは母のかわりではなくて,魔界の自分の母の思い出を取り戻したいので気持ちがすれ違い.ただでも記憶の母が華さんに重なって混乱し始めているのに何を言うのだと,急に怒って泣いて家を飛び出します! このあたり,わざとガッシュの本心がわかりにくく描かれてるんですが,子どもの怒りって,あんな感じかも.あっけにとられた清麿は,母に叱られてあわててガッシュを追走するものの逆方向に.…清麿,そんなときのためのウマゴンじゃないか(苦笑).

華は本当の母ではないと叫んで飛び出したガッシュと,それを捜す清麿.清麿が最初に方向を間違ったために結局追いつくことはなく見失い,あちこち心当たりを巡るものの見つけられないまま.一応このシリーズ全体では,ガッシュと清麿の信頼と友情が最も大きなテーマになっているんですけども,今回はここで清麿がシリアスから脱落! 豪快だ(笑)! ガッシュは秘密基地で自作の三角仮面の歌を歌いつつ泣いてます.さすがにこの涙歌はCDにはなるまい(苦笑).「強いぞ速いぞ」って歌詞は勇壮なのに涙は止まらない.
シリアスから豪快に道を踏み外した清麿が土手で出会ったのはティオ.彼女が持ってきたバカでかいタヒチのおみやげことモアイ像を出され,なぜかモアイとともにすごく面白い巻き込まれ方で土手の下の川に落ちる清麿.いきなりずぶ濡れに.今回はいいとこねえなぁ(笑).今後もオリジナル要素として,恵さんが変な土産を買ってくる話が続いても,それはそれで面白いかも.
川に落ちたので(笑)追跡を中断し,ティオにガッシュの家出について話す清麿.まだ幼い子どもたちを誰知る者もいない人間界に放り込み,互いに戦わせて王を決めるという児童福祉的には間違いなくアウトな王となるための戦い.保護者の下から旅立ったティオだって当然さびしいわけですが.記憶のないガッシュはそれよりもつらい.さびしいとき,母の顔を思い浮かべようとしても思い出せない孤独…ガッシュは割とバカなのでティオほどはさびしさを感じることはなさそうですが,ひどくさびしさを感じてもすがる相手を思い出せないのは,やはり辛いことです.
秘密基地から公園を見ているガッシュ.泣いている子どもを迎えに来た母の姿から,ガッシュも再び自分の母のことを考え始めます.記憶は失っても,優しくて柔らかい感じは確かに覚えている.自分に母はちゃんといるのに,清麿はそれを無視して華を母代わりにすればいいと言った.でも,ガッシュはたとえ覚えていなくても本当の母のことが大切で,その気持ちをわかってくれないことが悔しくて泣いて逃げたわけです.
夕闇の中,一人きりでくじけている三角仮面を迎えにきてくれたのは,バルカンと華さん.華さんはウマゴンのナビでここまで来れたんでしょうね.自分がひどいことを言ったのにいつもと同じように笑顔の華さんに対し,ガッシュは困って,「ごめんなさい」と言い捨ててまたも逃走開始! しかし華さんは息子とは一味違います.落ち込んでいるとはいえ魔物のガッシュをぴったりと追走してしまう運動神経恐るべし.藪を突っ切り長い足で飛び越えるその様は,並みの主婦とは到底思えないほどのもの.清麿はこの華さんの血が流れているからこそ,魔物との戦いでなんとかやってこられたんじゃないだろうか.ウマゴンを置いて突っ走ってく華さん,かっこいい!
その頃,シリアスの道を踏み外してようやくモアイを引き上げたティオと清麿の所にガッシュと華さんとウマゴンが通過.状況に驚いたティオが手を離したおかげで,清麿またもモアイとともに落下…ほぼ持ち上げ終わっていたあたりから読めた展開なんだけど,やっぱりベタっておかしいや(苦笑).
土手のチェイスでは爆走のガッシュに必死で追いすがる華さん.長い直線,このままでは体力差で引き離されそうな状況で,最後の一跳びで捕まえようとするも失敗.顔面から道につっこんだためにえらく長くたなびく土煙…痛そうです(苦笑).さすがに心配になったガッシュは止まり,さっきの自分の発言について「ごめんなさい」と謝るわけですが,ガッシュは嘘は言ってないと華さんは優しく許容.こんな状況でも素敵な笑顔の華さんのことを,ガッシュが嫌いなわけがない.笑顔も御飯も大好きで,清麿に言われなくても本当の母上だと思ってしまうほど.けれど,華さんのことを母上と思ったら,今,心の中に残っている母上の感じがきっと上書きされてしまう.魔界から持ってきたごくわずかな大切なものを失ってしまう.…それが怖い.

そんなガッシュの怖さを「大丈夫よ,ガッシュちゃん!」と実に豪快な乗り越え方をしてくる華さん.「お母さんが2人いたって,いいじゃない!」.…いいの(笑)? 本当の母でないことは華さんだってもちろん承知している.けれどここまで一緒に仲良く暮らして,一緒に笑ったり困らされたりしてきたら…「ガッシュちゃんを本当の子どもだと思っちゃってるんだもの!」 優しくて柔らかな感じは同じもの.だから,上書きしても消えてしまうわけじゃない….当事者たちもギャラリーの一部も号泣.やっぱり,お母さんっていいよね.翌日も,モアイにウマゴンの小屋が壊された程度で(笑)昨日と同じ良い1日がまたはじまります.
CMを挟まない分だけ,同じ分数でもより多くの話が盛り込めるようになったのは大きい.今回は特にテーマや演出もいかにも一緒に見ている親(特に母親)が楽しみそうな話で,失速しはじめた他の作品に変わる次期エースとして,より幅広い視聴者層を掴むための試みに力を入れていくのかもしれません.さて,次は原作に回帰.ウマゴンとサンビームの絶妙のコンビネーションにどんな珍妙なアレンジが加わるのかを楽しみにしつつ(笑)次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#59

「ダンボール箱は断じてロボじゃないけれどの巻」

ネオ毛狩りランドMAXで旧毛狩り隊隊長どもを順調に倒していくボーボボ一同.次のステージはアイススケート場.リムジンで乗りつけたボーボボたちが早速氷を楽しんでいるところに,このステージの支配者である旧毛狩り隊の3人がロボに乗って現れた.全員がロボに乗って戦うこのアイスマシンクラッシュバトルで,ボーボボはやりますロボ,天の助は虫除けロボ,そして首領パッチはダンボール箱に搭乗.ダンボール箱の無謀なバカが開いた戦端は瞬く間に拡大.意外性溢れる攻撃で敵と味方を苦しめるボーボボ,一人ダンボール箱で走り回るも意味のない首領パッチ,そして,自分の乗っているロボにまでおいしくされてしまう天の助.ボーボボが旧毛狩り隊の2人を片付け,残るのは3人の中で最強の旧Cブロック・風神のジェラだけだ.

3対3の3狩リヤルールの戦いに見る側も作る側も次第に慣れてきた「ボーボボ」.今回はボーボボ・首領パッチ・天の助の黄金の3バカが大暴れの浦沢先生回.他の組み合わせに比べると段違いの安定感を持つ3人がそれぞれに個性溢れるバカな活躍をしてくれるのがうれしい! 特にダンボール箱から醸しだされるシュールさは,本シリーズ全体でも特筆すべき面白さです.そしてラスト.ジャンプ繋がりで連れてきたとしか思えないんですが,こんな作品に出ちゃって本当にいいんですか(笑)?
今回のアバンは鼻毛名作劇場・雪の笠地蔵.ボーボボ地蔵たちに笠だけでなく身包みはがされていくコンバット・ブルースおじいさんの描写が抜群.さらに素晴らしいのはリムジンで退場する地蔵ども.ビュティさんがリムジンに同乗し,ヘッポコ丸が置き去りにされる.そこに漂う途方もない馬鹿馬鹿しさがたまらない(笑)!

前半はいつものようにあらすじから.今回のあらすじは(アバンで十分暴れたので)特段のおふざけはなし.コンバット・ブルースの武器として我らの魚雷先生が戻ってきたことを一応把握しておきましょう.
さて,コンバット・ブルースを氷づけにしたところで次はアイススケート場にリムジンで移動だ!…って特段の説明もなしにアバンのコントから続いているあたりがさすがです.氷の上でアザラシを気取ったりワカサギ改めスウィーティ&ところてん釣りを楽しむ3バカのところに敵が登場.もちろんボーボボたちはまずは無視!
乗り物に乗らない奴はクズというこのステージについて,もちろん脅し口調なんですが親切に教えてくれる敵に対し,ダジャレてみたり無視してみたりと配慮の足りないボーボボたち.雑魚の洗剤でも白菜でも万歳でもいいんだけど,このステージのルールについて「なにゆえ?」とビュティさんに聞くのはやめようよ.それはむしろツッコミが言いたい台詞だよ(苦笑).相手はわざわざボーボボ側のメカまで準備してくれるんですが,ボーボボたちがそんな既製品でおさまるわけがない.天の助は鉛筆転がしで虫除けロボ,ボーボボはインスピレーションを働かせてやりますロボに搭乗.そして白眉たる首領パッチはダンボール箱に搭乗! …いや,本人がそれでいいなら,いいんだけどさ(苦笑)….
ボーボボたちを舐めている敵はまず子分の2人だけが出場.旧Qブロックの覇凱王とNブロックのラパラパVS3バカとの戦いです.覇凱王は極殺三兄弟の覇王に似てますね.アイスマシンクラッシュという名の何でもありのマシンバトル.さらにマシンから落ちたら死の罰ゲームがお待ちかね! とはいえ3バカが潜ってきた修羅場の数は半端ではない上に,そもそもルールなんかで止められるような連中でもない.たとえ不慣れな戦場でも,まずは先制攻撃だ!というわけで…ダンボールで特攻した上に自爆! 華やか過ぎるぞ首領パッチ(笑)! そんな悲しい犠牲を踏み台にして(苦笑)ボーボボたちも突進.あわててネオ・マシンガン・ビームで迎撃したって,ボーボボのロボ扱いは並みじゃない.ロボとは思えない動きで卓球バリアが炸裂だ!
さて,3バカの中では弱点を一手に引き受けるのが天の助の芸なんですが,今回は自分の乗っているロボにまずやられます.敵の攻撃を受けようとしても,コンソールのボタンが全部ラジオ! …さすがは天の助セレクションだけのことはあり,面白いほど役立たず.さらに味方も容赦なく天の助を攻撃.常に背中からも狙われる最悪のコンビネーションが3バカの一番の持ち味なわけです.やりますロボがロボ放電アタックで覇凱王を苦しめている最中だって,天の助の虫除けロボは主人を死地へと運びます.ロボは,天の助をおいしくしたかったに決まっているじゃないですか(笑).
ボーボボたちの搭乗しているロボは明らかにロボじゃない柔軟性とノリの良さを披露するだけでなく,食事風景までもご披露.敵も対抗して「スーパーイーグル」という名の象ロボットに変形.この無茶な変形に比べれば理不尽な変形なんてどうってことないさ(笑)! 対抗する虫除けロボは蚊取りソードを構えるんですが,ラジオが聞けるだけで意味がない….しかし意味のなさでは首領パッチを超える奴はいない.ダンボールの蓋を破って「軽量化!」ってそれは変形の範疇に入れちゃだめだ(苦笑)! 速度は1.2倍でも,象に踏まれて終了.…首領パッチ,お前は最高だ!
虫除けロボが鏡餅に変形し,正月を求めダッシュし自爆することで飾られた花道を行くのはボーボボのやりますロボ.鼻毛チェンジでロボが学校に! 確かに知的なんだけど一番無茶な変形は場の空気を支配.呑まれた敵はついつい登校してロボから降りそうに.間一髪で留まるものの,ここまで行動を支配されては覇凱王とラパラパにはもはや勝ち目なし.奥義,メカ鼻毛ロックオンで2人を撃破!そしてボーボボは残る一人を挑発.彼こそはトリオ内最強の旧Cブロック・風神のジェラ.

後半はとんでもない人登場だ! あらすじのラストでそっと登場したヘッポコ丸に対し「いたの?」とあんまりな台詞で対応するビュティさん.へっくん,リムジンに乗れなくて地蔵のところに置いていかれてたもんなぁ.
ついに動き出す旧Cブロック隊長・風神のジェラ.ボーボボもジェラも仲間には恵まれていないようで,天の助に至っては己のロボに害虫扱いされて攻撃される始末.天の助,お前が敵のロボに乗り移れば全てがうまくいくような気がするよ(苦笑).さらに50人に年賀状出して1通も戻ってこなかったことでおなじみの首領パッチは,象に潰されて広がった箱の上で遊んでいるところをボーボボに釣られ,盾がわりに.これぞボーボボ十八番の味方盾.ジェラの放つ鎌を食い止めるしかない哀れな状況を「協力奥義」と言い切るなんて,ボーボボは本当にひどい奴です.しかもこの程度が日常茶飯事なので,首領パッチに恨まれたってまったく平気.逆賊の鎌を逆切れのバカで防いだあとは,「手が滑った!」という名目で味方をきっちり潰すボーボボ,さすがだなぁ.
普通ならボーボボと首領パッチの激しい馴れ合いについツッコミたくなるもんですが,さすが旧Cブロックの隊長だけのことはあってジェラは冷静.風鎌真拳奥義・無双50鎌でたくさんの風の鎌をボーボボたちに放ちます.これに対抗するべくボーボボが取り出したのは「お釜」.この期に及んでダジャレです! で,釜によって見事に跳ね返された攻撃はそのまま天の助たちにヒットするのはお約束.
無双50鎌はすぐに進化し,進化系奥義.フロム・ヘル・タイフーンとなってボーボボたちの動きを封じます.これをなんとかするべくボーボボは首領パッチのトゲを2本勝手に引っこ抜き,リンクをボーボボピンボールに改造.で,見事なやりこみぶりで跳ね返した台風はお約束のとおりに天の助たちのもとへ(笑)! 今日もボーボボの仲間いじりは絶好調.しかしやられている方にとっては,トゲはお洒落になったけどたまったもんじゃないわけです.
ここまで意味のない行動を目の前で取られても未だに平静を保っているジェラはさすが.けれど攻撃が連携のおふざけに潰され届かないので,個人攻撃に切り替えます.もちろん最初は四角い奴からだ(笑)! お約束というディスティニーに抗えない天の助はやけくその特攻,ローリングチューチュー! たとえ倒れるとわかっていても,華々しく咲いて散るのがリアクション芸人の漢道.ジェラの風神の処刑台の前に,ぬのハンカチガード5枚とともにぱっと散ります(苦笑).とはいえこいつはところてん.賞味期限という食品にとっての死を越えた彼はどれほど切り刻まれようとも2度は死ねない安全設計となっております.

どうせ死ぬわけはないものの罰ゲームのおかげで氷づけにされてしまった天の助を助けるために,ボーボボと首領パッチは久々にフュージョン! 実は敵以上にボーボボの横暴に我慢できなくなっていた首領パッチにとっては好機.潜入したボーボボの体内で,合体コントロールルームに忍び込んで仕返しだ! 体内に落書きという小学生並みの仕返しの最中に,ボボパッチの合体画面を発見.これをいじって首領パッチを上にしたならば,ボボパッチではなく,パッチボボが発動! ジェラの巨神鎌を,肩のかまぼこ(ショルダーアーマー)でぴたりと止めた!
首領パッチをベースとしたこのハジケる少年.こんにゃくとレンコンを融合させ,銃として使いこなすシュールな芸を披露します.あまりにも手際が良すぎてツッコむ隙がない! ジェダの心を乱すパッチボボ.いかにもヒーローな声に,視聴者の心も乱れます.だって…声がビィト役の木内氏なんだもの! こんなとこに主役格連れてきてどうすんだよ(笑)!
さて,脚本や作画は言うに及ばず,効果音や声の演技までトップレベルの本作にやってきた豪華なゲストはどんなハジケぶりを見せてくれるのか.さらに魚雷&ソフトン&破天荒のラブトライアングルや田楽&ほんまもんのアホの行方も気になるところ.同じ製作会社のよしみで,金曜だけではなく日曜からも連れてきちゃえとか思いつつ,次回に続きます!

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陰陽大戦記#33

「彼の中の漆黒の逆鱗の巻」

日本には未だに稼動している大きな鬼門が4つ.異常気象の止まない朝,マサオミに「両親がいなくてさびしくないか」といきなり尋ねられたリク.その場では賑やかな仲間がいるから大丈夫とは答えたものの,学校で授業参観の知らせを受け取ると,どうしても平静ではいられない.
帰り道,地流のムラサメがリクの前に姿を現す.彼がリクに告げた「伏魔殿の中で保護した夫婦が一人息子のヨウメイを捜している」という言葉は,普通に考えれば罠のはず.しかしその可能性がゼロではないことを知ったリクは,彼とは思えないほどに強く言い張って,一人でその夫婦に会いに行ってしまう.

キッズ向けとしては群を抜いた情報量を誇る「陰陽」.今回はここまでの2話で静かに匂わされていたリクのストレスがついに爆発! …仕方ないよなぁ.宗家ったって子どもなんだもの(苦笑).リクにとってはここまで散々つつかれてきた悲しみがついに爆発するシリアスな話なんですが,マサオミ側からすると面白半分にロケット花火の軸を曲げて飛ばしていたら自分の家が燃えそうになったというギャグにも見えてしまうのがミソ.特に本来は真面目な顔で見なきゃいけない後半の大暴れの要所でちょっぴり笑えてしまうのはマサオミのせいだと思います(笑).実に激しい今回の物語のラストを飾るアレは,太刀花リクとしてははじめてのものかも.ちなみに「離れて見てね」がまた変わっていて,本当に細かいところに凝ってます.

前半はマサオミ花火を振り回す.伏魔殿の奥で会議しているマサオミことガシン,ショウカク,そしてもう一人の神流三人組.彼らはウツホの復活を狙っているわけですが,3人ともなかなかうまくいかないご様子.特に陰で糸を引いているつもりの彼らにとっては,流した情報に踊らされないミカヅチは誰よりもやっかいのはず.あっさり傀儡に成り下がるようでは大組織の長は務まらないはずです.さらに皆の笑顔のために力を使うと決めた天流宗家は妖怪退治に精を出し,地流につっかかっていくこともない.ウツホの復活は今を逃せば次は何年か先になるということで,事を急ぐ彼らが手を出したのがリクのウィークポイント=弱点いじり.確かに翻訳は間違ってないけれど,つついたのは弱点ではなく別のものだったというのがこの話.
異常気象で雪の降っている天神町の朝,北海道東北地方はその記録的な暑さによって大豊作.そんな事件をよそに,祖父のいいつけに従い今日も登校しようとするリクへのマサオミの思わせぶりな前フリ.「両親がいなくてさびしくないか」というあまりにも不躾な問いに戸惑い,優等生な回答をなんとか返すリク.これはあまりにも痛いところで,恐らく本人も無意識に考えることを避けてきたんじゃないかと.奇妙なマサオミの質問は気になる話を聞いたから.「でも,たぶん嘘だから!」って立派な嘘(笑)かと思ったけれど,本作の場合は確定ができないんだよなぁ.
言われなければ思い出さないで済んだリクの痛みは,学校の通知でさらに強まります.中学なのに授業参観.もちろん今のリクには通知を渡す人はいません.受け取って複雑な思いでいる彼を理解する者もいないまま先生のイカれたパフォーマンスがひたすら炸裂しております(笑).プリントに自分の写真刷ってどうするよ….この先生が教師らしいことをやったときには,この作品は終わるな.きっと.
帰り道には元気のないリクに対し,モモの妄想特急が爆走.妄想の中では着実に2人の仲が進んでいるので,終わる頃には結婚式くらいまで行くだろうか(苦笑).妄想の十分の一でも実践できれば今より進展するんじゃないかとか,むしろ何も考えずに本音で言い切ってるときのほうがリクにはアピールできてるんじゃないかとか感じたりはしますが,百面相から妄想へとなだれこむ流れが素晴らしかったので今後もぜひこのままで(笑)!
クラスのなかでもリクのつらさを理解しそうな,彼の現状を割と知っている上に比較的冷静なリュージ.しかし今日の彼は自分のことだけで一杯一杯.どうやら水商売らしい彼の母と,久々にやってくるという「東京のパパ」.そのパパに対して,こちらもなかなか複雑なものを抱えているようです.お知らせを丸めて捨てた上に,あれほど好きなボート部までもお休みして,河原でボートを眺めたりしております.思い浮かべるのは懐かしくて暖かいボートの記憶.それが,彼を異様にボートに反応する男に仕立て上げた源なのでしょう.
今回ひどい目に遭うのは地流の天流討伐部でくすぶる男・ムラサメ.恐らくは大鬼門が完成して守る場所が限定されるようになったことや,大鬼門で大降神できるので天流宗家とごく少数以外は警戒しなくてもよくなったことなどが重なり,部自体が縮小傾向にあるようです.で,その余剰人員を受け入れるのが朝のニュースで流れた子会社のセキュリティサービスかな.子会社にゆくゆくは出向者を転籍させて本社をスリム化し,効率を上げる…ってのが会社としてはお約束なのでよくできているんですけども,そもそも児童労働が(苦笑)! 出向を断わってくすぶる彼のところに来るのがタイザン部長.仕事に飢えた彼が受けた命令は,なんと天流宗家との接触! とはいえ「罠にかけるだけでいい」はずだったのに.
そして,帰り道にムラサメの甘言によってどうしようもなくふらつくリク.伏魔殿の中で見つかった夫婦は,生き別れたヨウメイを捜している…ここまで疼いていた傷口を開く言葉に眼を見開き,固まるリク.帰り道に「相談してみる」とコゲンタには言うものの,この時点で行く方に傾いてしまっているのは確か.
もちろんナズナは当然罠だと主張.しかし,ソーマがかすかな可能性を口にしてしまったことで,リクはその可能性に顔をゆがめつつ心を決めます.そのリクと同行するとマサオミが言い出し,さらにナズナもソーマも同行を希望.けれど,自分の傷口の痛みで頭が一杯のリクにはその気遣いがわずらわしく,これは自分の問題だからと一人で抱え込みます.強烈な分離不安の裏返しとして強烈な孤独をも抱えているリク.いくら仲間が心配しても,「ひとりで行くって言っているでしょう!」といつもにない激しさで拒否し,夜8時の高架下へと出かけてしまいます.

後半はマサオミ家を燃やしかける.幼少時,両親に捨てられたと思ったときからリクはひどい孤独を抱えているわけですが,立場的にその孤独を唯一理解してくれそうなのがコゲンタ.ところがコゲンタときたら,式神ゆえにリクの気持ちを本当の意味では理解できない! …これまでリクの調子が明らかにおかしいことを察することができなかった理由が判明したのはいいんだけど,それじゃリクの問題の解決にはまったく役に立たないよ(苦笑)!
待ち合わせのトンネルの中に来たリクとコゲンタは,消火栓ボックスの中からムラサメとともに伏魔殿へ.白い霧に覆われたこのフィールドの中,導かれた先にはまぶしい光と,2つの人影.招く声に引き寄せられるリクは,これまで誰にも言えずにいた内心を吐露.「僕のせいでつらい思いを,悲しい思いをさせてしまって!」「思い出してからずっと,ただ,謝りたくて!」…捨てられた恨みをぶつけるのではなく,それすらも自分のせいと考えて詫びる愚かなリク.涙を流して許しを乞うのは,どんなことをしても両親の側にいたいという気持ちの表れ.情けない様子で歩み寄るリクですが…やはり罠.間一髪,コゲンタが感知してくれたおかげで難は逃れたものの,へたったリクに対し哄笑するムラサメが,最後の駄目押しをしてしまいます.
貴様の親なんかとっくに死んでいるというムラサメの悪口.彼の狙いはリクの心を傷つけて,精神的に立ち上がれなくすること.しかしぽっかりと開いた傷口から飛び出したのは,真っ黒な何か.リクを傷つけたことに怒り白銀のチヨロズと戦いはじめるものの,最初はやられ放題のコゲンタ.けれど,騙されたことで限界を超えたリクが,本気で怒り出します.表面ではのほほんで穏やかに見えていたのは,彼自身が荒ぶる心を抱え込んでいたから.徹底して抑圧され,鬱屈して溜まったものがついに溢れ出します.「騙したな… よくもボクのことを騙したな!」 絶叫とともにろくに印も切らずに大降神! これこそが神流の仕掛けた,天流宗家に地流を襲わせるための本当の罠.
無力なチヨロズに襲い掛かる大降神コゲンタ.「僕の心に傷をつけたお前たちを,絶対に許さない!」というリクの絶叫とともに大暴れ! このあたり,式神と闘神士の間で,強い感情の共有が起きているのかもしれないな.ナズナたちとともにマサオミがここでリクに追いつくんですが,計画通りと考えたのはつかの間,常軌を逸したリクの様子に愕然.ちょっとしたいたずらだったはずなのに,明らかに家から煙が(苦笑)!
「全部壊れればいいんだ,なくなればいいんだ!」と闇色のスイッチの深押しで暴走するリク.どう見ても両親のことは,リクの弱点なんかではなくむしろ逆鱗.荒れ狂う光景に,己の過去…大降神の惨状を背後に,幼い彼の手を引く白拍子を思い出すマサオミ.孤独の苦しさを力に変えてしまったリクを,そこまでのものを抱えていないナズナやソーマが止められるわけがない.哄笑し,全部壊れろ,なくなれと絶望を口にして伏魔殿を破壊するリク.「ボクを傷つけた奴が悪いんだ!」と荒れ狂う彼に,マサオミは平手打ちをかまします!
とりあえず自分のやったことは一度心の棚に上げ,動きの止まったリクに説教するマサオミ.怒りや恨みにまかせて式神を使うのは,闘神士が一番やってはならないこと.そんな人々がリクの生まれるずっと前に,この世を破壊し地獄にした…これはウツホ封印の真相の一端? さらに,式神の正しい使い方にからめ,なぜかリクの両親を礼賛するマサオミ.脳裏に浮かぶのは心優しく,自然を愛してやまなかったその2人に,氷付けの中から救われて,闘神士としての教えを受けるまだ幼い己の姿.…以前リクを「自然と式神に囲まれて育った」と評していたことがあったけれど,それと同じ時期の話なんだろうか.これはリクが取り戻していない,両親逃亡中の記憶なのかもしれません.
両親の素晴らしさは俺が保証すると不思議なことを請け負って,そのまま土下座するマサオミ.むしろ謝るべきはようやく正気を取り戻したリクのほうなのに.なぜマサオミが謝っているのか…たぶん自分の大切なものまで一緒に燃やしかけちゃったんだろうなぁこの人は(苦笑).リク.すまない…と恐らくこの先やらかすことまでまとめて謝ってしまっているかのようなマサオミの様子が滑稽で,哀れで,少し怖い.

参観日当日.モモ母とかリナ母とか,実に母親似ということがわかって良い感じ(笑).あのお母さんが煮物つくってくれたりするんだなぁ.子どもにとっては自分の親を見られるのはちょっと恥ずかしいもんですが,その恥ずかしさを超えるほどに担任が恥ずかしいというのはどうなんだ.…参観が終わったあとでPTAの集まりがあるようなので,絶対にそこでリナ母以外に怒られると思います(苦笑).
リクが大荒れしたあの日に,スケールこそ小さいもののやはり暴れていたリュージ.どこにぶつけていいかわからない衝動を持て余した彼は「何やってんだろう」と自嘲していたわけですが,内心来て欲しくてたまらなかった父がやってきたのでつい嬉し涙.リュージの父は東京在住らしいので,この先話の本筋に絡んできたりするんだろうか? …そして,リクにはあの3人が! こんなにうれしそうな太刀花リクの笑顔ははじめて見た気がします.
さて,次回はマサオミVSユーマ再び.恐らく作品内最強クラスのマサオミに,今のユーマはどこまで追いついたのか.己の強さのためではなくミヅキを守るために戦うことで,大番狂わせが起きたりするのか? 次回に続きます.

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いちご100%#7

「ことごとく期待を裏切る男の巻」

(A)もうすぐクリスマス.真中は自分の周囲の女の子たちにプレゼントしたいのだが金がない.そこでバーガーショップでアルバイトをすることに決めると,そこではさつきもアルバイトをしていた.学校でべたべたしてくる彼女とは違い,手際よく対応よくさらに美しいさつきは見事な店の看板ぶり.けれど,店に2人きりになった瞬間からいつもの猛攻がはじまった.

(B)クリスマスまでもうすぐ.店でプレゼントのためのバイトに励む真中のところに,西野がやってきた.試作したケーキの味見をして欲しいと頼まれた真中は西野の家へ.部屋でお手製のケーキを食べた真中に対し,西野は思わせぶりな行動を次々に取る.両親は十時を過ぎるまで帰ってこない.このまま雰囲気に流されたら何をしでかすかわからないと逃げ出す真中の背中に,西野がすがりついて言う.「流されたらどうなるか,知りたいの」

原作の強みと弱みをよく把握して,見せるべきところにのみ注力していくかわりにそれ以外の部分は全力で手を抜く!(笑)豪快な割り切りっぷりがたまらない「いちご」.萌えアニメとしては問題がありすぎなんですが,資金や時間に余裕のない深夜アニメとしては素晴らしいファイトぶりを見せているんじゃないかと! もちろんダメぶりが楽しい種類の作品なので,ツッコミどころは笑い涙が出るほどに多々あるんですが,それを勢いと雰囲気で無理に突破していく様子がさらに笑いを誘うという芸風の破壊力恐るべし.今回は前半が勢い,後半が雰囲気と見事に二極化.現在暫定トップの東城を追う2人の少女の攻めっぷりが見事です.

前半はいきなり冬に…時間経過が本当に速いアニメだ.クリスマスを前にプレゼントのことを考え始めた真中.それをあげる相手はやはり3人.こいつが「3人とも好き」という下衆であることが実に良くわかるシーンです.暇はあるけど金がない真中はアルバイトを決意するわけですが,同じ店にはさつきも在籍しているというわけで,もうベタベタのお約束のひどい奴が目の前に広がっていきます(笑).
己の領域にエサが迷い込んだということで上機嫌のさつき.教育係という絶好のポジションにつけながらも,まずはシフトの条件を口実に真中を遠ざけてじらします.で,他の競争相手がいないからこそできるさつきのじらしに見事にひっかかる真中はやっぱりバカ.手際がよくて対応も良い上に素敵なさつきはお客さんから大人気で,むしろハンバーガーよりもさつきを頼みたい客が多そうな気がするぞこの店(笑).それに比べて入ったばかりの真中は裏方で苦闘中.距離をおくことによって飢餓感をいい感じに煽ったところで,本当の攻めが炸裂だ!
さつきが狙っていたタイミングがついに到来.真中と店に2人きり,仕込みは終わり客も来ない…ということで,どきどきする真中にさつきが提案するのはレジ打ちの練習.ほぼ距離なしの学校での攻めとは異なり,1メートル以上を保ってきたバイト先の距離感をそのまま継承すると見せかけて,実際は真後ろに陣取って密着するというエロ授業(笑)! 至近距離での直接攻撃を得意とする彼女にしては珍しく距離を考えたこの攻めぶりに,真中は背中が気持ちよくてグロッキーに(苦笑)! もはや倒されるのは時間の問題かと思われたそのとき,思わぬ闖入者がさつきを妨害…唯だ! 東西南北の一人ではあるものの他の3人からはすっかり置いていかれた彼女は,迫るさつきを食い止めようとするんですけども,この先の結果を考えると逆効果だったんじゃないか(笑)?
妹的存在としてお兄ちゃんを取られるわけにいかない唯は,さつきと真中を客として監視.ついでに気に食わないさつきの髪の長さについていちゃもんをつけ,女同士の真剣バトル開始! …たぶんそういう野蛮ぶりを見せ付けてしまうと,男にその趣味がない限り敬遠されそうですが(笑)開始ったら開始.さつきは報復に注文されたバーガーに大量のカラシを投入.このトロイの木馬を見事に食らった経験の浅い唯は,報復としてマスタードを放射! もはやちょっとした悪戯を遥かに超えた2人の暴れっぷりを止めるしかない真中.もし別の客が来たら即座にさつきがクビになりそうな状況を,なんとか食い止めることに成功したようです.
けれど本当のお楽しみはこれからだ! マスタードを食らったさつきが汚れた下着を洗おうと脱いでいるところに唯がきて,素直に謝罪.客商売としては店員のさつきが客の唯に謝るべきなんですが,そのあたりまでは真中にはまだわからないようで.しかもあれほどさっき迫られていて,その狙いが全然わかってなかったことまで判明して目も当てられない惨状です(苦笑).そして半裸のさつきの抜群のボディに見とれる唯に,立派な胸を良い作画で見せつけたなら,「たれるだけ」と毒舌で報復してまたもトラブルに.さつきの距離をきっちりとった最初の攻めはどこへやら.ついに真中に半裸を見せつけそうになってみたり(笑).結局真中がひどい目に遭ったのでなんとなくいい気分なんですが,とりあえずこんな店は営業停止にしちゃえと思います.

後半は西野が情感たっぷりに演じます.残念ながら営業停止にはならなかったようで未だにバイトに励んでいた真中とさつき.そのさつきがおつかいに出かけた隙に,前女王の西野が店に乱入! 自分が作ったロールケーキを味見して欲しいと提案し,自分の家にご招待する西野さん.ケーキぐらい渡してしまえばいいのにわざわざ家に部屋に招待するのは,もちろん下心があるから! …しかしさすが女の子の理解に致命的な障害を抱えた真中が意図に気がつくのがあまりに遅い(苦笑).西野の部屋でケーキを喰う幸せなバカは能天気にケーキを誉めたりしてますが,CDをかける西野の魅惑の後姿あたりから,ようやく彼女の罠にひっかかりはじめます.
己の領域にケーキという罠で餌を誘い込むことに成功した西野は,ようやく状況を理解して意識しまくる餌に対しラッシュをかけます! 西野の両親の帰宅は10時過ぎとその唇から聞かされて動揺するしかない真中.まさに理性の滅多打ち! これがさすがに堪えた真中は即座に逃走を決意するわけですが,背を見せた直後に見事な西野の追い打ちが入り!ついに出た真後ろに陣取って密着する誘惑!…って書いてると実は前半とあんまり展開が変わらないような気が(笑)! 「雰囲気に流されたらどうなるか知りたい」,「なんでも,していい」.…邪魔者が入る可能性が限りなく小さいこの場所で,ついにフィニッシュブローを放つ西野! さすがは前女王,ここまでされて落ちない奴は男ではないという一撃にもはや倒れこむしかない真中…と思ったら真中はただの男ではなく「最低の男」.ここまで身を投げ出した西野さんに別人の顔を見てしまって躊躇するという情けなさ!
これやって落ちないなんてのは西野にとっては恥以外の何物でもなく,その屈辱を晴らすように真中に突きつけられる最後通告.待つのが苦手だった彼女にとって,3人の間をうろうろするしか能のない真中はじれったいわ面倒くさいわとどうしようもなく,それでも最初のわくわくを自分にくれるかもしれないと思ったから,ここまで続いてしまったのだけど.…けれど,本当は自分も東城のように真中の夢に巻き込まれてみたかった.時は戻らず,彼女の後悔ももはや消えるわけもない.だから西野は,真中にさよならを告げます.

クリスマスイブもバイトに精を出す真中.西野の衝撃の告知はプレゼントのことを真中の頭から見事に吹っ飛ばしました.一人働く負け犬のところに,映像研究部の仲間たちが登場.中にはさつきや東城もちゃんと混じってるんですが,ふられたばかりのバカには皆の笑顔はまぶしすぎてときめくことすらできない…そんな切ない年の瀬.実にいい気味だと思います(笑).
そして帰り道,ケーキ売り場で西野の真意をようやく理解したアホ真中.今日以外に意味を持たないあのケーキは,きっと今日のため.あのとき部屋に招いてくれたのもそういうつもりで…ってもうケーキ食ったあとは向こうはずっとそういう感じだったじゃねえかよ.よく考えろ真中(苦笑)! そんなわけで,本当に好きだったことと本当にふられたことを身を持って知った真中が過ごす,寒すぎる年の瀬.お前にはそれがお似合いだと強く強く思いつつ,次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#30

「金色の危険なリアクション!の巻」

パンタジアのフランス研修旅行に出発する和馬・河内・諏訪原.さらに黒柳が引率を務める.和馬たちの目的はもちろん,パンタジアを救うためにモナコカップで優勝することだ.なぜか飛行機に同乗していた霧崎GMの孔雀を引きつれて,ついに4人はフランスに上陸する.
重要な使命を背負っていても,フランスの名所を見たい田舎者たちは観光に夢中.その合間に河内がなくした財布は,翌日,研修の講師役の女性がしっかり持っていた.見事な手際で河内からスリ取った彼女こそ,霧崎GMの妹,ソフィー.モナコカップの審査員である欧米人の嗜好にあわせたパン作りを,和馬たちはこの店で学ぶことになる.

ついにはじまったモナコカップ編に期待が高まる「ジャぱん」…とはいえ原作でこのあたりの展開を見たときには,あまりに無茶すぎてしばらくはついていけなかったことを覚えているので,現段階で皆様が面食らうのは当然のことではないかと思います(苦笑).アニメでは様々なエピソードの追加によって新人戦からの連続性を意識的に強めているように見えるのも,原作側にあったあの大きな段差をより多くの視聴者に越えてもらうためではないかと.しかし,このシリーズも原作を追うならば回が進むに連れて確実に「おかしく」なっていきますんでお楽しみ.ちなみにOPとEDが今回から変更されてますが,オープニングの背景が意外と原作に忠実なのが楽しい.

前半はフランス修業開始まで.和馬たちは日本からついに運命の旅立ち.買収し返すための資金を集めることを裏の目標としている旅なので,3人が帰ってくる時にはパンタジアグループの今後が決定しているはず.しかしそこまで事情を把握していながらも能天気ぶりを発揮する和馬はさすが.それに対し事の大きさを知って冴えない表情の河内に,冠は緊急事態を救うための箱を託します.
賭けの対象として出かける3人+黒やんに対し,残った冠は賭ける資金集めの最終段階に.覚悟を決めた月乃は南東京支店のオーナーとして通帳と印鑑を冠に託します.きっと店の運転資金などもまるごと渡したはずなので,この作戦が失敗したときには自動的に南東京支店は破産でしょう.けれど,サンピエールに乗っ取られても同じ結果にしかならないのなら,ここで覚悟を決めるのが正解です.それでも100億を稼ぎ出すには200倍以上が必要ってことは,5千万を日本チームに賭けるという大勝負に挑むわけですね.
ちなみに旅立った4人のうち,モナコカップへの参加を知るのは冠経由で知った和馬・河内と引率の黒柳.諏訪原はまだ知らなかったはずですが,河内が話をふったことによって飛行機の中で早々に大会参加についての説明を受けます.修業先のパリで1ヶ月の研修修業を行ったのちに,モナコグランカジノ開催の22歳以下職人限定のモナコカップに出場.パン職人が世界を体験できるこの大会の意義は大きいというわけで,ついつい黒やんは説明にエキサイトして恥ずかしい.いつも激しいリアクションを繰り返しているから,現実と空想の間にあまり距離がなさそうな,問題のある大人です.
今年は和馬たち3人の実力が認められたゆえの参加なんですが,早速諏訪原が3人の中で一番実力がない奴(苦笑)を攻撃したことではじまる内輪もめ.飛行機の中で騒ぐと,下手すると出発地に逆戻りする場合すらあるので黒やんは赤くなってないで止めましょう.ついでに喧嘩する2人を「2人ともアホ」とこっそり毒舌でぶった切っている和馬の前には,見慣れた孔雀が! 前回もかなり無理なことをやってましたが,今回以降もド派手なマスコットとして彼らに同行するようです.
旅の途中で仲間が1羽増えましたが,和馬たちは無事にフランス・パリに到着.溢れる異国の観光地の光景にすっかりシリアスな雰囲気を持っていかれた愚かな田舎者が2人…かと思ったら諏訪原も人の子であることが判明(笑).黒柳の配慮で観光に出かけた和馬たちと孔雀を見つけたのはショートカットの金髪の美女.彼女は河内にぶつかってちょっとした教育を実施し,おかげで翌日財布がなくなったと河内は愕然(苦笑).今回は彼女が先生だったから財布が戻ってきたものの,普通なら戻ってくる可能性はほぼないので旅行者は気をつけるべきですよ.
和馬たちが修業する店は,南東京支店よりも小さくてボロいパン屋,ゴルドン・ブルー.そして河内の財布をスった手癖の悪い教師はソフィー・バルザック・霧崎…霧崎GMの妹! ここでパン屋を営んでいるってことは,彼女も兄と同じく,自分を捨てた父に頼らず自分ひとりで生きていくことを選んだんだろうな.
パン作りの腕は高い和馬たちがこの店で学ばなければならないのは,欧米パンの常識.特によく学ばなければならないのは,クロワッサンの形の違いなどよりも食べる側の嗜好の違いのほうでしょう.ここではパンのしっとりさだけを触れていますが,それ以外にも日本人とは細かな嗜好の違いがあるはずです.…とはいえ,激しいリアクションが出る本当に美味いパンならば嗜好の差はあっさり越えそうな気はしますが(笑).

後半は金色のリアクション.ソフィー先生に従ってこちら風のパンを学ぶことになった和馬たち.霧崎GMは妹に日本代表の構成をちゃんと伝えていたようで,カチューシャのカズマ,バンダナのカイ,そしてアフロのカワチ,のはずが河内がいない! …またそれか(笑)というお約束が海外でも続くってのは,河内には不本意だろうが面白いぞ.孔雀も霧崎に河内の髪型が変わったことまでは伝えていなかったようです.
ここで無心にパン研修に励むのが普通ではないかと思うんですが,日本から来た3人は一筋縄では行きません.特にパンの道を求める諏訪原の目は己だけでなく周囲に対しても厳しく,店で閑古鳥を鳴かせているソフィーの実力を疑いはじめます.本気で学ぼうとするがゆえに歯に衣着せぬ諏訪原に対し,ソフィーが見せるのはお向かいのお店.パリ一番のメゾン・カイザーの新本店!ってこれも「またか」と苦笑いさせるネタですね(笑).この状況が非常に厳しいのは南東京支店でおなじみですが,サンピエール本店とは店の規模も派手さも段違い.というわけでソフィーが2人に求めるのは,フランス代表のカイザーたちをモナコカップで倒すこと! …河内は無視.確かに欧米はパンの本場.分厚い職人層の中から選りすぐられたエリートのレベルは高く,太陽の手すら基本レベル.けれど,少なくとも和馬や河内は小学生の頃からパンを焼いていただろうし,3人とも太陽の手か手甲は持っている.集団の平均としてはともかく,日本のトップが遅れをとるような状況ではないはずだから,敵状視察による自信喪失は心配しなくても大丈夫だと思いますよソフィーさん.…まあ,確かに,1人怪しいのはいるけれど(笑).
そんなわけで向かいの店に敵状視察に出かける3人.職人の格好のままで偵察に行くのは喧嘩を売りに行ってるようなもんですが,それを待ち受けるカイザー3兄弟は余裕.変なトレードマークと同じ仮面をつけた3男,エドワード・カイザーはお客さんに大人気.どんなに変でも仮面をつければ誰でも大人気なんでしょうかこの世界は(苦笑).悪意のこもった敵の「おもてなし」を素直に喜んでしまう平和ボケな和馬たち.けれど彼らの実力を知っている黒柳は彼らを放し飼いに.
メゾン・カイザー,そしてフランスのパン業界の支配者であるカイザー3兄弟.腕を認め合った3人が義兄弟の実力は確か…のはずなんだけど,長男のグランはともかく,その下にいる次男のボブは一体どうやってその腕を振るうんだろうか(笑).日本代表の自信を壊すため,彼らが和馬たちに食わせるのは繊細なブリオッシュ.これを食って黒やんが思い浮かべるのは,同じ雑誌に載っている金色の魔物…それは原作は同じ雑誌だったからよかったけども,アニメではさすがにまずいよ(苦笑)! いくら「いつも楽しく見ています!」とフォローしてもまずいよ! ブリを喰うときは洗ったほうがいいのは認めるけれど,現在放映中の他社製作の別作品を「ブリウォーッシュ!」と出してしまうのはどうなのか,サンライズ!

3兄弟が誇るのは太陽の手を超える「女神の手」.柔らかいパンをつくるためには柔らかな「女神の手」が必要なのは間違いなし.けれど,少なくとも常識を超えたパン職人である和馬や諏訪原がその領域に辿りついていないわけがない.少なくともあの2人は,現時点で世界最高峰の職人であることがうねうね動く指によって示されます.特に和馬のとんでもないあのうねりっぷりを,よく動画にできたもんだなぁ(笑).
さて,闘う前から仲間の超人たちに置いていかれた常人の河内.諏訪原の見立ての通り,河内の実力があまりにもないことは明らか.けれど自分のかわりに河内を行かせた冠は,パン職人以外の面で河内を高く評価しています.それが示されるのが次回の百億のピエロ.そのままやったらたぶん抗議が来るネタを,サンライズはどう料理するのか…あるいはしないのか(笑).深夜帯なら許されてもゴールデンタイムでは許されないことがあるのだと作る側には気づいて欲しいと必死で願いつつ,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#107

「強さは術の数ではないの巻」

ガッシュを倒すためによく研究してきたコーラルQとグラブは,ガッシュの技をことごとく打ち破る.残るはザグルゼムとバオウ・ザケルガのみ.もちろん清麿がその連携を狙ってくることだって予測済みだ.勝利のため,これまでガッシュだけでなく他の魔物のことも調べて鍛えあげてきたコーラルQ.千年前の魔物との戦いまで知っていた彼らの情報収集能力は素晴らしいものだが,ガッシュたちはそれ以上に,2人が遺跡の戦いを知っていて逃げたことが許せない.見事な見切りで攻撃をかわすガッシュと,戦いの間もザグルゼムの可能性を探り続ける清麿.2人は,グラブの予測した強さを遥かに超えていく.

コーラルQ三部作最終回を迎えた「ガッシュ」.前の2回がいい感じに脳の緩んだギャグであったのとは対照的に今回はシリアス.ばっちりキメるべきところだからこれで正解なんですが,落差が大きすぎてまるで前回2回が夢みたいだ(苦笑).呪文を見切られる劣勢にあっても,前回まで面白いほどにコケにされ,耐え難い屈辱を味わった清麿のテンションは既に十分.さらに今回の前半で,今ひとつ上がりきらなかったガッシュのテンションが上がっていきます.

前半.これまでのあらすじはコーラルQ変身のテーマに乗せたシリアスなもの.とはいえ前回を見ていれば,真面目に読んでる清麿とか,「ありえない変形」という言葉が妙に面白かったりするわけです.2つを残して,術を封じられてしまったガッシュたちの迎えた最終局面.明らかにコーラルQ側が有利というわけで,ピヨ麿は完璧になめられています.まあ,ザグルゼムとバオウ・ザケルガしか残っていないとして,この2つを連携させる以外の選択肢が見つかるわけもないんだけどね(苦笑).
体内のレーダーで他の魔物の所在地を知るという特殊能力を持っていたコーラルQは,全ての魔物…千年前の魔物までもを知っていました.当然その連中が集結し,次々に消えていった遺跡の戦いも.この事実が,本当に様々なものを見てきたガッシュの魂に火をつけます.確かに厳しい戦いだったから,どんな魔物でも進んで参加できるようなものではないけれど,力のあるコーラルQが事情を知ってなお手を貸さなかったことは確かに卑怯で耐え難い.ついでに義憤から立ち上がった仲間たちまでもをまとめてバカにしたことも許せないでしょう.
自分以外はバカでクズだと言い切るグラブ.天才らしく周囲になじめない彼は,何かを探して日本へとたどり着いたようです.当然彼にとっては愚かで弱い魔物にしか見えないガッシュ.けれどガッシュの目はまだ生きています.厳しい戦いの中で得た呪文は確かにザグルゼム1つだけですが,遺跡の戦いで得たものが呪文だけだなんて,誰が決めた?
バイク形態,高速のコーラルQの猛攻を避けるガッシュの動き.それを見て即座に行けると判断し,迷いなく前に走らせる清麿.時間が経過した上に前回2回分がギャグだったのでどうやら本人まで忘れてたみたいですが(笑),あの戦いで培ったガッシュの見切る能力,戦いのセンスの上昇は目覚ましく,当たらないはずのコーラルQに見事にザグルゼムを当てることに成功!
この段階でガッシュの能力がグラブの計算を超えているのは明らか.本来は即座に退くか,もしゴムへの変形で効果が消えるならザグルゼムの効果だけでも消すべき場面なんですが,慢心と動揺のためかザグルゼムを帯びたままで戦い続けたことが運の尽き.コーラルQはギガノ・ロボルガでガッシュに切り札のバオウを出させようとするものの,その計算をさらに超える清麿の着想.強大な術に対しザグルゼムを浴びせ,さらにそこにザケルガを加えることで強大なカウンター攻撃を編み出すことに成功! ここまで精神的に徹底して追いつめられただけのことはあり(苦笑)清麿の頭の回転もいつも以上に冴えてます.ぎりぎりを越えたところにある本物の強さを示すこのシーン,作画に加えてCGエフェクトが素晴らしい!
ガッシュが開花させた見事な回避能力は,血のにじむ努力でシェリーが手に入れた見切りと同質かそれ以上のもの.素晴らしい回避能力と,新しい呪文に対する飽くなき探究心と応用能力.その力を10%程度のパワーアップと見積もったグラブは甘い.確かに,ガッシュたちは以前よりもずっと強くなりました.

後半.想像以上の実力についに奥の手を出すコーラルQは,複数の盾を持つ最終形態に変形.自由自在に盾を操るコーラルQの変形は確かにやっかい.しかし,変形したあともザグルゼムが残っているのがまずかった.清麿はこの術がガッシュの発した術に呼応することを観察済み.「この戦いでザグルゼムの力を100%引き出す!」というわけで,これまでにない大技をやってみることに決定です.
今回の清麿の作戦は今後の戦いで光を生むためのもので,対コーラルQ戦よりも将来を見据えたもの.まだ敵が油断しているのをいいことに,攻撃を避けるガッシュに盾へザグルゼムをかけさせる清麿.本来ならバオウを撃てるタイミングにもザグルゼムを撃っているのは,当然この先の大技のための仕込み! ガッシュにひきずり回されながらもバオウを撃たない清麿の狙いがわからないグラブ.天才にも読めない行動を取る清麿の顔には…いつになく鋭い笑みが浮かびます.
未来のために,ザグルゼムの力を限界まで引き出すのが清麿の狙い.実戦でテストをやるのは実に危なっかしい話ですが,可能性を試さないで負けるほうがバカなので間違ってはいない.でも…もしコーラルQがもうちょっとまともな敵なら,清麿もあれほど連鎖させなかったんじゃなかろうか(笑).ザグルゼムがガッシュの術を強化する効果を持つことはすでにわかっていて,それを繰り返しかけるんだから大事になるのは見えていたはず.それでも敢行したのは,やっぱり前回までの展開ゆえではないかと(苦笑).ようやく清麿の狙いに気がついたグラブ.しかしもう遅く,ザグルゼム連鎖のラインは盾を経由してコーラルQへ.1枚1枚食っていくバオウは,より強く.より大きく,別の姿に! 恐らく合体ロボにも勝てないほどの巨大な電撃の龍が,コーラルQを沈めます.

勝敗は決し,やがてサンビームとウマゴンもガッシュたちのもとに到着.これで下に降りられそうでよかった(笑).たとえ相手がどれほど強かろうと,勝つことを諦めなかったガッシュと清麿.2人の最後の武器は相変わらず根性のままなんでしょうが,根性を抜きにしても十分強くなってきたのは間違いなし.その強さの源は…やはり信頼.はじめての技に躊躇しなかったのも,決して配慮が足りなかったわけではなく(笑)ガッシュと清麿の間に強い信頼の絆があったから.もちろん信頼をウマゴンやサンビーム以下,ガッシュに組する魔物たち全員の間で結ばれていたからこそ,彼らはここまで生き残ってこれたわけです.
今は他人と信頼関係を結べるようになった清麿も,最初はグラブと同じようにただの孤独な天才でした.しかしガッシュが閉じた心をこじ開けてくれたおかげで,役割として周囲にツッコまないければいけない(苦笑)強い今の清麿に変わることができたわけです.その強さを認めたコーラルQが提供してくれるのは,魔物のようで魔物でないものの存在.ニュースの巨大な建造物,アースの言葉,そしてコーラルQの情報と,次の大きな戦いへと導く道標が次第に集まってきています.
コーラルQは魔界へと戻り,グラブはコーラルQの言葉に従って友達をつくり,そして鈴芽はやっぱり迷子になっている(笑)という3部作の終わり.鈴芽は早く帰れとあれほど…(苦笑).そして回りの人達が優しかったのはかなり運がよかったんじゃないかと思うよグラブ.さて,予告のアレは完全オリジナル? 今の製作陣ならばかなり面白いものをつくってきてくれそうではありますが.キャラの統一感が損なわれないかどうかを気にかけつつ,次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#58

「無敵の最終兵器は彼女の巻」

先代の毛狩り隊ブロック隊長の宇治金TOKIOたちをついに倒したボーボボたち.その勢いのまま,次に向かったのはウォータースライダーのエリア.待っていたのは旧Eブロック隊長のコンバット・ブルースと水着ギャルたち.逆流する巨大なウォータースライダーに巻き込まれたのはビュティ・首領パッチ・そしてボーボボ.実は隊長だった水着ギャルたちを従えるコンバット・ブルースとのバトルは,その強さもタフさも馬鹿さもいい勝負.しかし,コンバット・ブルースが持ち出した世界最強の武器は戦局をがらりと変えてしまう.なぜなら….

毎度素晴らしいハイテンションが視聴者の脳を直撃してくれる「ボーボボ」.作品が訴えたいテーマとしては友情の大切さとか無法に対する怒りとかが挙げられると思うんですが,今回はそれに加えて動物愛護・投票の重要性・武器廃止・愛の強さ・教育問題・男女差別と社会派のテーマを満載(苦笑)! これほどの要素を正味20分程度で語る作品はそうはないはずなのに,どうして子どもに見せたくないんだろう.これはきっと,PTAは真面目に本作見てないんだろうと思います(笑).ちなみに作画も演出も脚本も,突出したものはないけれど,全てのレベルが非常に高く安定して,バランス抜群で異様に愛らしい.アバンの「きょうのワンちゃん」も無意味に愛らしいわけですが,天の助だけは今日の朝ごはん失格.この静かなクレイジーぶりが素晴らしいなぁ.

前半.前回の宇治金TOKIOとのバトルのダイジェストは当然のように後半が捏造.これがないと「ボーボボ」って感じがしないよな.友情の証,トライアングルフラッシュによって光の者にやられたらしい宇治金TOKIO.でもそのパーティ,そもそも前回の3狩リヤメンバーと違う(苦笑).
緒戦の突破をバネにして,すぐさま次の敵を求めて旅立つボーボボ!…籠で.なんで雅やかなのかはよくわからないんですが(苦笑)到着したのは巨大なウォータースライダー.どんな状況でも戦えてこそのハジケリストというわけで,流れる水のステージで待ち構えていたのは旧Eブロック隊長,コンバット・ブルースと水着ギャルたち.声の竹本氏は癖のある役柄も得意とされていて,すぐ退場されるのが勿体無いほど素晴らしい.
水着ギャルと戯れていると見せかけて不意打ちを狙うコンバット.しかし,ボーボボたちに不意打ちが通用するわけがない.だってあいつら,いつ後ろから「味方に」襲われても仕方ないわけで,油断なんか出来るわけがないんだ(笑).いきなり出鼻をくじかれながらも,コンバットはくじけず地獄のウォータースライダー作戦を実施.トラップ奥義・地獄送りを食らったのはなんとビュティさん! ツッコミゆえにバトルでは戦力にならない彼女を戦場に引き込むなんて,なんて卑怯な.
ビュティさんの引き込まれたウォータースライダーは逆流.ヒロインが陥る大ピンチ! もちろん真のヒロインを自負する首領パッチがこの流れに乗らないわけにはいかない…というわけで「時代のうねりに流されるー!」 叫びに意味がない(笑).流されるビュティさんからヒロインの座を奪おうとするもんだからボーボボに殴られてます.3狩リヤルールに従って,ビュティさんと首領パッチの参加が決まり,残るはボーボボが立候補.ちなみに天の助はプールの中で溶けそうになってますが,助けを求める前に自分で自ら上がろうよ(苦笑).水面に顔出してる様子が,妙にかわいい.
ボーボボ・首領パッチ・ビュティというシリーズ当初を思わせる3人と闘うことになったコンバット・ブルースは,Jブロック隊長の水着ガール,Wブロック隊長の水着ギャルとともにトリオ結成.旧毛狩り隊では隊長のキャラかぶりはOKなんだ(笑).放っておくと流される上に障害物もある逆流ウォータースライダーは意外と危険.そんな危険な道をビュティさんを助けるためにやってくるボーボボは,なぜか馬.この馬は不幸なことに流されてしまうんですが,その様子が異様にかわいい!
先頭を流れるビュティさんたちにボーボボとコンバットたちも追いついて,いよいよ戦闘開始! まずはコンバット・ブルースの奥義・魂の手榴弾! 己の武器が水中では爆発しないことを把握できていないうかつさは,生粋の天然ボケの証! もちろん足りない爆発効果音を口で足すという小学生ぶりも天然ゆえ(苦笑).ミリタリーな見た目とは相反するコンバットの魅力に敬意を評し,ボーボボと首領パッチも口でビームの効果音を叫び,コンバットときたら「うーわー,うーたーれーたー」と倒れる凄まじい小学生ぶりを発揮(笑).そんなアホをいいこいいこしてくれる水着ギャルたち,どちらかでいいから欲しいなぁ.
ハジケバトルという名のボケ合戦はさらに強力に.双方がピラニアという名のマンボウを投入.ビュティにとってはいい大人が目の前で遊んでいるようにしか見えないわけで,うんざりしていく気持ちはよくわかる(苦笑).投入されたマンボウたちはいきなり軌道を変え,投票所へ! 魚たちの選挙の結果はイカの当確で終わり…「ってバカー!」とボーボボにヘリに殴られるコンバット・ブルース.殴られた理由は恐らくノリだけだと思うんですけども(笑),ボーボボにも半分責任あるよなぁこの場合(苦笑).ただ,勢いだけのボーボボの攻撃を食らって立てる奴はそうはいないはずなんですが,この期に及んで膝枕とか田ボちゃん写真集とかCDに向かって動けるコンバットの体力だけは素晴らしい.
そう.天然のコンバット・ブルースが優れているのはあくまでマイペースゆえの防御力のみ.コントロールしにくい「天然」という芸では,安定した攻撃力は望めないわけです.ゆえに折角の奥義,キラーダムもあっさりボーボボには飛び越えられてしまいます.首領パッチはなぜか雅に落下するんだけど,あれはそのほうがおいしいからだろう(苦笑).水分身も鯉の滝登りで破られるなど,力の差は明らか.このままずるずるバトルが長引けば敗北間違いなしと判断したに違いないコンバットが持ってきたのは世界最高の武器! …この時点で中身が予測できたあなたは,本作をよくわかっていらっしゃる(笑).もちろん中には魚雷先生が! で,早速天然のコンバットに激しい教育的指導をぶちかます先生.「どんなおふざけも許さない.なぜなら私は,魚雷だから!」

後半は我らの最終兵器彼女が大活躍! 自分の不利を補うための武器を持ち込んだはずなのに,その武器に殴られてコンバットはがっくり.魚雷先生はいきなりコンテナの中に戻ります.プライドの高い熟女タレントは登場シーンにこだわるものですが,何度か組んで魚雷のツボを理解しているボーボボたちは,花をたっぷり準備してご機嫌をうかがったあとで本格的な魚雷いじりを開始します.
魚雷ガールは扱い方を知る者にとっては最強の武器.魚雷グランプリは勢いだけですが(笑)効果的な誘導によってコンバット・ソルジャーに激突! さらにおふざけの責任を全てコンバットになすりつけさえすれば,自動追尾装置まで働きます! 自分はふざけていないと必死で弁解するコンバットに対し,「しゃらくさい子はお嫌い!」と蹴りをかます魚雷先生の前に敵はなし.さらに彼女のマイブームである「武器廃止」までからめてしまえば,コンバットの生き残る余地なんかこれっぽっちもないわけです.このシーンでの「自分を否定しながら飛んでったー!」というビュティさんの叫びはタイミングといい内容といい秀逸.魚雷自らが世界平和について考えるこの作品の素晴らしさを,なぜ人はわかってくれないんだ(苦笑)!
軽いひと暴れのあと,魚雷は本格的にバトルに参入.…でも,鉄なのでウォータースライダーで沈んで溺れます.というかむしろ魚雷としては浮かんではいけないような気も(苦笑).この機密情報を至近距離で盗聴器で聞いたコンバットは進軍ラッパとともに生み出すのは渦巻き地獄.ウォータースライダーの一部を深みに変えることによって,ボーボボたちだけでなくコンバットまでもが溺れて水底に.変な走馬燈を回したり味方に敵の水中ロケット弾をぶつけたりとやりたい放題の魚雷先生も,さすがに鉄なので沈んでいきます….
けれど,僕らの魚雷先生が死ぬわけがない.なぜなら先生は魚雷なので,そもそも生き物ではないからです! ボーボボが放ったピンクのぐるぐる型愛の通行道(ラブ・ロード)を通っていきなり復活した上に,敵に手痛い一撃を浴びせる先生.これぞ協力奥義「ラブ・アタック」! …この技に関しては.2人の他にソフトンの功績も認めてあげたいと思います(笑).
ただのミリタリー天然ボケではやはり力不足ということで,ついに倒れたコンバット.ここからボーボボ側に主導権が移動します.奥義・クイズ魚雷はどれだ?という名目で魚雷先生を大根の間に隠すボーボボ.ひっくり返った魚雷先生のお御足が水上に突き立っているので,クイズでもなんでもないところがミソ(笑).食い下がるコンバットは大根と魚雷の見分けのつかないという天然ボケぶりを発揮するものの,コンバットが掴んだ大根の下にちゃんと魚雷先生がくっついてる! さすが「ボケ殺し」の名は伊達ではなく,祝福のキッスに自分で照れて張り手をかますという傍若無人ぶり…もう手がつけられません!
なまじ打たれ強いのが裏目に出ているとしか思えないコンバット・ブルース.もっと弱ければ早く楽になれたはずなのに.それでも戦いを捨てずに魚雷の買収を挑んでみるものの…小学生の頭じゃ熟女が欲しいものがわかるわけがない(苦笑).さらに自分をモノで釣ろうとするコンバットに怒った先生が放つ,極悪斬血真剣奥義・魚雷の愛ある教育.愛情込めて育ててくれた魚雷ママの厳しいしつけに,コンバットの体力は削られてゆきます.
ラストは,ここまで放し飼いにされていた首領パッチがいち早く頂上に到達し,そこからワニ放流するというナイスアシスト.しかもボーボボたちは既に水着ギャルとともに気球で退避….この場で敗北させられるのはコンバット・ブルースただひとり.ラストはボーボボと魚雷の協力奥義・クロス女神!

ボーボボ・首領パッチ・魚雷トリオの実力恐るべし.勢いさえ乗れば誰も勝てない強さを如実に示してくれる戦いでありました.特に魚雷先生の強さは反則級.このままでは3バカの一角から追い出されてしまいそうだから,天の助は溶けてないでもっと頑張れ.次の舞台はスケートリンク.今度の3人はどんな組み合わせなんだろう.それにランバダが変身したビュティさん?を田楽がどうするのかも気になるぞ.次回に続きます!

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陰陽大戦記#32

「この愚かしくも強き者たちの巻」

秋のはずなのに真夏のビーチ.その一角で天流は,海の家の手伝いに追われていた.またも行き倒れ人の世話になっていたテルの手紙に呼ばれ,ここにやってきた天流一同とボート部.テルの話によればこの浜には巨大な船の妖怪が出て,世話になった海の家の夫婦を騙して喰ってしまったというのだ.妖怪に詳しいコゲンタはその正体を邪宝船と見抜き,幻に惑わされる人間の欲深さに腹を立てる.テルは必死に弁解するものの,翌日浜辺が全て砂金に化けると,欲に駆られた人々がそこに群れ集った.
あまりに人が多すぎて,少人数の天流では誰もその幻から救い出すことができないから,かくなる上は妖怪の到来を待ち構え,それを倒して幻を消すしかない.テルはナズナに対する恋慕と妙な妄想を心の力として,やがてやってくる妖怪に全力で立ち向かう.

熱く濃い物語以上に,その間抜けで素っ頓狂なノリも見所であったはずの「陰陽」.最近はいろいろありすぎて物語の魅力ばかりが前に立ってしまってましたが,今回は完璧なノリ重視のバカ回だ! 絵コンテの大暴れは守るべき一線を振り切った物凄さなんですが,それ以上に本編にそんな話を組み込んでしまった脚本の江夏氏の功績をものすごく讃えたい(笑)! さすがは名のあるハジケリスト…っていうかもうこんなにハジケちゃまるで別作品じゃないですか(苦笑).この大暴走の源となったのはテルで,彼のボケはこの話全体を支配して実に気分良さそう.逆に話を回すためにボケのはずのリクが必死でツッコミをこなし,こちらはどうにも気の毒.

前半は真夏のビーチよりスタート.本作の欠点は「作中と現実の季節がずれていること」くらいしか思いつかないわけですが,本来は秋のはずなのに,恐らくは東北・恐山の鬼門の影響で浜辺に夏が来ているのだという異常性が,現実ではこれから梅雨を迎える視聴者には非常にわかりにくい(苦笑).とはいえ浜茶屋でリクたちが焼きそばとかラーメンとかいちごフラッペの注文にやられているという光景は,十分すぎるほどに異常.片隅に子連れで笑顔のテルがいることによって,「ああ,こいつがやらかしたんだなぁ」とすぐ察することが出来る親切設計です.
テルの手紙に呼ばれたはずなのに,天流だけでなくなぜかボート部までもがこの浜に同行.どうやらボート部の合宿の一環らしいんですが,もちろんモモもリナも,ボート部の練習にも浜茶屋の手伝いにもやる気まったくなし.部活や闘神で台無しになった夏休みを取り戻すべく,水着姿でリクを海へと誘うものの….とりあえず品物を待っている客がそれを許すはずもなく(苦笑),ついでに朴念仁がモモの心を理解するわけもなく,「行っておいでよ」と心良く送り出そうとするリク.物凄く人間は出来てるんですが,モモにとっては困った話.さらに実はリクが調理に参加すると,お客さんに多大な迷惑がかかるんじゃないか(笑)? ちなみにここにいる一同の中で一番人間ができていないのは間違いなく先生.生徒が声を揃えて訴えても勝手にカキ氷を楽しんでいる始末.
いくら資金的には恵まれてないとはいえ,もちろん天流がアルバイトをやりにこんなところに来たわけがありません.仲間のテルを助けるためにやって来たところが,当人からの事情聴取によってどうやら闘神以前の問題をテルがまたも抱えていたことが判明.行き倒れて救われて恩返しをするというワンセットがテルの言う修行なんでしょうか? 徹底して年長になればなるほど頼りにならない主役側.「また!」と年少の関係者一同に叱られても仕方ないかと思います.
テルはいつもの調子で恩返しに勤しんでいた3日前,助けてくれた浜茶屋の夫婦とともに仕入れに行く最中に金の砂場に遭遇.気持ちよく理性を吹っ飛ばした親方夫婦は結局巨大な妖怪に呑まれ,普段から異常現象慣れしていたテルは難を避け,この事件を宗家に伝えたのでありました.確かに砂浜が金になるなんて中学生でもわかるくらいにありえないんですけども,リナちゃん,オカルト大辞典には「錬金術」の項目はありませんでしたか(笑)?
海からやってきて親方夫婦を喰ってしまった,巨大な船の姿をした妖怪.それを即座に邪宝船だと見抜くコゲンタはさすが本業だけあって詳しい.しかし,その邪宝船の機能にかこつけて人間の欲についてやたら批判するのはどうだろう.確かに人間の金銭欲は底なしですが,お前の戦闘欲だっていい勝負じゃないか(笑).「なんでこんなにがめつくできているのか」と自分のことは棚に上げて人間の性を批判するコゲンタに対し,人間は欲があって当然で悪いのは利用するほうだと主張するテルと,それに賛同するナズナ.さすがは今回の主役らしく,この2人の作画は特に素晴らしい.とりあえず両親に置き去りにされた罪のない乳児のためにも,天流は邪宝船と戦うことに決定.

そして翌日.砂浜は見渡す限りの砂金となり,そこに群がる人間は全員,海遊びはどうでもよく砂金掘りに夢中.浜茶屋の一同は事情を知っているため参加しないんですが,先生だけは話が別.どれだけ必死でリクが説明しても聞く耳などなし! 「幻なんです!」と必死で止める生徒に対し「成績下げるわよ」って脅迫,滅茶苦茶だ(苦笑).結局気迫のジャイアントスイングでリクを吹っ飛ばした上に,砂金の中へにルパンダイブを敢行する先生…「陰陽」ってこんな作品だったっけ(笑)?
人間の欲深さに呆れ放題のコゲンタ.妖怪に喰われに来たとしか思えない愚かな人の群れを批判していたら,その中に知った顔発見.…なんとマサオミさんが人ごみの中で必死でナンパ中.金に目がくらんだ女の子に目がくらんだマイペースバカは一応正気ではあるようですが,とりあえずみっともないし恥ずかしいので必死で止めようとするリク.先生といいマサオミさんといい,この異常な環境で自分よりも激しいハジケっぷりを見せる大人たちに対し,リッくんはもはやツッコミに回るしかありません.同じナンパ仲間として接してくるのん気なマサオミに対し,思わず連れてひきずってどこまで知っているのか全部話せこっちは必死なんだから!と詰問するしかない気の毒な宗家.ツッコミに回ったらボケとしては自動的に負けですよ(苦笑).もちろんわかってやってるマサオミはトボケにトボケ,子どもの両親のために必死なリクを見事におちょくってます.
さて,今回の主役はテルとナズナ.初対面からナズナに片思いしてきたテルは,珍しくナズナに考え方を認められる好機を得ます.でも「金は汗水たらして稼ぐもの…」っていつだって行き倒れるテルが言ってもやっぱり説得力が(苦笑).ナズナに自分の言葉を認めてもらったテルの妄想はなぜか加速.いくら子どもを背負っているからってナズナさんとの間の子どもに見立てるなんて,不遜にも程がありますよ!…って最初はちゃんと空回り.けれど,対妖怪戦が展開される後半では,このテルさん脳内妄想劇場が妖怪や式神以上にハジケていくわけです.

後半は「陰陽」史上最強のハジケっぷり! 水平線の向こうから暗雲とともに収穫にきた邪宝船.うようよと砂金を集める人間どもの強欲を求める巨大な船妖怪は,早速人間を食い始めます.…こういう敵の場合は口の中まで幻覚で誘導するのが定石だと思うんですが,そうしてしまうと今回のハジケたノリには確かに合わないな.やっと出てきた敵に対し闘神士たちは降神を開始.ナズナもホリンを降ろそうとしたら,いきなりそれをテルが止めます.恩人を助けるのは確かにテルの仕事.だから子どもをナズナさんに預けるあたりまではわかるんですが,「頼みます,お母さん」はどうだろう(苦笑)! もはや色欲にやられ己の妄想劇場の虜.ここからはじまる凄まじいテルのハジケは,作風や世界観をぶっ飛ばすレベルで場の空気を支配していきます.
勢ぞろいした3人の闘神士と3体の式神.戦闘を前に盛り上がるはずが,相手とのサイズ差をつい指摘してみる奴発生(笑).今回のリクのまともなボケってここくらいかも.けれど妄想に支配され脳内麻薬大放出状態のテルには一切の怯えなし.敵の妖怪よりもむしろ,妙なテンションでくねるテルに狙われているナズナさんのこの先が心配です(苦笑).愛のままにテルは早速巨大な船に向かって印を連打! その力の影響を受けているらしいイソロクも,ハートマークに溢れた大活躍で無駄によく動いているのが素晴らしい.しかし敵もさすがは妖怪.折角傷つけても喰った人間の欲を使って元に戻ってしまい,さらに荒れる海上は飛べないコゲンタには足場が皆無.けれどぶちぎれたテルにはさほどの問題ではないようで(笑)「いつまでも偉い顔してるんじゃねー!」と明らかに人格の違うハジケっぷり.切るのは離離兌震,ビーム連打の合掌爆殺!
たとえ人間の欲の力を利用して復元する妖怪であったとしても,今空気を支配するテルのテンションをくじくことなど不可能.「金の力の前には人間など赤子も同然」といくら必死で食い下がったって役に立ちません.確かにテルが言うとおり,金は汗水垂らして得るもので奪って手に入れるものではないわけですが,人間の労力の結晶であるからこそ金の力は強いわけで,…なんかどっちも正しい気がするんですけども(笑)まあいいや.完璧に自分の世界をつくったテルはもはや常人の手に負える相手ではなく,そのハジケを怯えて見守るしかない2人のヘッポコ丸たち.さらにナズナに攻撃が行ったことによって,テルの闘神士としてのリミッターまでも崩壊! 渦巻く感情と噴出す闘気はイソロクの魂にダイレクトアクセス! ついに大降神発動で完成するのは…なぜ戦車(笑)? いかにもサンライズらしい見事な変形シーンの果てに誕生するイソロク戦車.確かに砂地には向いてそうですが,もし邪宝船が海中に逃げ出したらどうやって追う気だったのか(苦笑).
得体の知れない気合とともにテルが見せつけるのが人間の力.欲も愛も正義すらも,己の力で手に入れることができる生き物こそが人間…金銭に関しては相変わらず説得力がなく,さらに愛についてはどれだけの努力を注ぎ込んでも得られない場合があるはずなんですけども(笑)それはともかく.人の欲望だけを集める邪宝船に比べ人が欲するものはあまりに多く,1種類しか欲しがらない欲望や妖怪に比べ「がめつくて悪かったな!」と言い切るテル.場の勢いだけでなく理論まで喰ってしまったテルの心の力によって,イソロクは巨大な船に止めを刺します.…勝敗が決したことによってテルという名の激しい嵐はようやく止まり,妖怪に喰われていた人間たちも,輝きを失った砂浜に回帰.当のテルは親方たちが戻ってきたことを喜んだ直後に気絶.そりゃあんな滅茶苦茶な大降神をすれば,式神以上に疲れて当然.
夕方,あのハイテンションをまったく覚えていなかったテル.これまで敵闘神士が己の欲望にやたらこだわって攻撃をかけてきたことを考えると,闘神という行為自体に人の欲を露にする効果があったりするんだろうか? 闘神士の欲が強ければ強いほど,式神も強くなりそうだし….ラストは浜辺でお給料の取り合い.せっかく海に来たってのに,一体天流は何やってんだろう(苦笑).

最後までボケる周囲の中,リクがみとれていたのは親方夫婦と赤ん坊.本来はボケとして今年を代表するほどの逸材だったはずなのに,ついに無力なツッコミの位置に置かれてしまった気の毒な宗家.今回妖怪以外で一番負けてしまったのは彼ではないかと思います(苦笑).
力ゆえに周囲に頼られて,真面目に自分以外の人の幸せを守ろうと奮闘している彼.けれど誰もそんな彼に,彼自身の幸せを追求する時間や機会を与えてはくれません.目の前の家族の光景を自分も欲しいのだと,その程度のわがまますら口に出せない.仲間に囲まれているはずなのに,役目に縛られた強くて孤独で愚かなこの子どもを,誰か助けてはくれないだろうか? 次回に続きます.

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アストロキャストとかアンケートの結果とか

花粉(ヒノキ)もようやく消えてきた今日この頃,皆様いかがお過ごしですか? 自分は外出当日に会合がキャンセルになった腹いせを仕様書にぶつけるような日々を送っております.もちろん外出は嫌だけど,普段は絶対着ないスーツが無駄になったのがなぁ.
さて,当サイトではおなじみになりつつあるアストロ球団ドラマ化.公式サイトがどんどん更新されていて見るのが楽しみなんですが,かなりキャストが出揃った!

 宇野球一 林 剛史
  林剛史 オフィシャルサイト.
 上野球二 阿部 亮平
  JFCT:阿部亮平
 那須球太(二代目球二) 関 泰章
  夏木プロダクション:関プロフ-1.
 伊集院球三郎 鈴木 飛雄
  Hiyu's Garage
 三荻野球五 上地 雄輔
  ジャパンミュージックエンターテイメント:上地雄輔.
 高雄球六 佐藤 佑介
   Yahoo! JAPAN - 佐藤佑介のプロフィール
 明智球七 永山 たかし
  芸映所属タレント一覧:永山たかし
 明智球八 岡田 太郎
 J・シュウロ 千葉 真一
  千葉真一公式サイト
  
球八だけ顔が見つからなかった.もし知っている方がいたら教えてください.
キャスト的には球三郎が凄い(笑)! これはハマリ役かも.総じて原作の漢らしい顔つきに比べるとやはり線が細いですが,(恐らく)全員俳優を揃えてきてくれたところがうれしい.
公式サイトの「ドラマ情報」では宇都宮清原球場に平日に行けるエキストラを募集しているようなので(最終5/23 正午まで),近郊の人は応募してみるといいんじゃないかな.
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あとはちょいと放っておいたアンケートの結果をば.()内は前回順位.

 -1.中学生以上の10代・男 58 (1)
 -2.中学生以上の10代・女 49 (2)
 ↑3.20代・男 48 (5)
 ↑4.30代・女 46 (8)
 ↓5.20代・女 45 (3)
 ↓6.小学生・女 32 (4)
 -7.30代・男 30 (7)
 ↓8.小学生・男 26 (6)
 -9.40代以上・男 23 (9)
 -10.40代以上・女 20 (10)

いつも押してくれてありがとう! 主要消費者の中学生以上10代は相変わらず安定して多い.20代女性がちょっと落ちたのは,「ケロロ」を切ったからか「いちご」に呆れたかのどちらかだと思うんだけど(苦笑),視聴可能区域なら一度は目を通してみてくれないか.独特の癖さえ突破できれば,ツッコミの対象として実に面白いんだ! そのあたり,30代女性はさすがにこなれているなぁ(笑).
そして関東ローカルが増えてしまったがために減少傾向の小学生たち. 「ボーボボ」は形式こそ変わったものの品質はほとんど変わっていないので,全国でやってくれればいいのに.
さて.またいつもの内容にちょっと切り替えておくので,右上をぽちっとどうぞ.
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(追記)「ボーボボ」またもキッズ向けとしての栄冠をゲット!
asahi.com: 一番見せたくない番組は「ロンドンハーツ」 PTA調査.
頭の固い連中にあの素晴らしい概念の冒険を理解できるわけがないんだから,これでいい.現在最も質のいい,それゆえに影響力も強い「バラエティ番組」の1つとして9位に取り上げられたと考えて,うつむかず,誇るべきだと思います!

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いちご100%#6

「乙女の弱さ,乙女の意地の巻」

(A)9月16日,休日.西野は誰かの電話を待っていた.けれどその電話は来るわけもなく,友達からのショッピングの誘いに気乗りしないながらも出かける.そこが友達のセッティングした場だとわかって不機嫌になり,ファーストフード店の中で急にキスを迫った友達の先輩に怒り,価値観が合わないと宣言する西野.

(B)帰宅間際の真中は,東城が小説のネタにかこつけて,真中のことが好きだけれど,彼女がいるから諦めているのだと友達に話しているのを聞いた.好かれているのに真中が喜べないのは,東城・西野・さつきの3人のことが同じくらい好きだから.友達の大草に相談したあと,真中はひとつのことを決心する.

恋の機微とか淡い描写とか,そんなものはかなぐり捨ててテンション高目にバカ話をやってくれるのがうれしい「いちご」.しかし今回はちょっといい話.前半は文句なしに良い作画で微妙な機微を描いて,まるで普通の萌えアニメみたいでむしろびっくりだ(笑).学校の違いで距離のある西野さんが,その距離を一気に縮めるために見せる攻撃が素晴らしい.さらにこのサイトとしての見所は後半.押しも押されもしない最悪ぶりを発揮する真中と能天気でバカなさつき…に見せかけて,真中の鈍感攻撃に耐えるさつき.たとえフィクションの中にだって,そんな都合のいい女の子がいるわけがないだろう!

前半は西野さん視聴者を魅了! 9月16日の朝をゆっくり過ごす西野の休日.母に構われて,それでもどこか憂鬱そうにごろごろしている姿が妙にリアル.今日が大切な日であることや電話を気にしている様子が,余分な独白なしに,行動や母親との会話の中でやんわりと匂わされているのが素晴らしい.かかってきた電話は今彼女が期待しているものではなく,友達の買い物の誘いでがっくり.しかし,今日は1年のうちでも一人きりにはなりたくない日で,恐らくは来ない電話を待つことの寂しさを紛らわせるため,出かけることに.
友達と一緒にお買い物した西野.母のくれた特別なお小遣いの話はするものの,なぜもらったのかについては話さないあたり,誘ってくれた友達に対する距離感が出てますね.ファーストフード店の中,隣席のカップルは熱々にプレゼントなどしているもんだから,それを見てもっと寂しくなる西野さん.決してうらやましいわけではなく,自分の側にあの人がいないことが寂しい.だからこそ,一緒にいられるなら誰でもいいってわけがない! 最も有利な同じ学校をあえて避け,修業の旅に出ている西野.もちろん独りきりが平気な程度には強いから,好みに合わない友達の先輩なんか,眼中になしなので思い切りキック! …なんでこんないい女なのに真中のことが好きなんだろう(苦笑).
こんな大切な日に出会ったばかりの好きでもない男にキスされそうになってショックの西野.帰ってきてから部屋に閉じこもり,さっきの行動について考え,受け入れられないと確認.本当に高嶺の花だった彼女らしく,実はキスすらまだという奥手だったわけですね.平静を装っても驚いて怖くて動揺は止まらなくて,そんな西野のところにあの人の声は届かず…そんなとき鳴った携帯からは,どうしても欲しかったあの人の声が.
携帯電話の向こう,西野の現状なんかまったく知らなかった真中は,唯の受験の手伝いとして西野に協力を求めています.声が聞けたのはうれしいけれど,本当に今日聞きたい言葉はくれない真中に対し,ついに西野はわがままを.「今日会いたい」という悲しい言葉に全力でやってきてくれた真中を,西野は街灯の下で待っていました.
予測された顔とは明らかに異なる笑顔で待っていた西野に,真中は大混乱.街灯の下で2人で食べるいちごのショートの意味を,バカな真中はやはり理解できません.…今日は西野の誕生日.1年のうち,独りきりで過ごすのが最も辛い日.そんな日に辛い目に遭ってしまったから,わがままでも真中に会いたかった.ケーキを一緒に今日食べたかった!
好きな女の子の誕生日を忘れるというデリカシーのなさを今日も発揮する真中はうろたえまくって必死.でも,ケーキのいちごじゃもう足りないよ真中(苦笑).必死でプレゼントを申し出るものの,西野が望んだのは握手.今の自分は唇には届かない.だから,今までよりもほんの少し,けれど直接互いの温度がわかる近くへ.
少女が差し出す精一杯の細い白い手を,街灯の下で握る真中.秋の闇に囲まれ,接触の熱さを互いに感じる2人は,互いを手に入れていないけれど,それでもなお幸福.…という視聴者まで巻き込んだ素晴らしい西野さんの猛攻でありました.日常の距離を握手一発で解消してしまう柔軟な発想は,さすが元王者です.

後半は耐える女! 一時は付き合っていて今も好きな女の子の誕生日を忘れるデリカシーのなさでおなじみの真中は,偶然東城が己の愛について冗談めかして友達に話しているのを耳にします.確かに内気な東城は,バカの開けっぴろげな応援がなければ自分の文を外に出すことはなかっただろうから,その点に関してだけは真中の功績を認めてもいいかな.感謝の言葉は直接言われるよりも,他人からの伝聞で聞いたほうが効くもの.その点でも友達に語る東城の攻めにはソツがありません.真中と適度な距離を取り,しかし絶えず裏表のない好意を示し続ける東城はまさに女王.バランスの良いたゆまぬ前進によって,あの西野もついにやられたんだよね.
そんな東城の態度によって,どうしようもなく悩むバカな真中.勝敗判定機だけのことはあり,こいつ自分に好意を寄せる3人のことが同じくらい好きという下衆っぷり(苦笑).悩みすぎて寝不足の真中に対しさつきは必死にアピールするものの,現在悩んでいる最中なので効果は今ひとつ.マイダーリン呼ばわりもただならぬ仲も「ぎゅってしてくれたじゃん!」も,一つ一つの手は本当に良いのに,間が悪いのがさつきの未熟なところ.また,攻めるときもエロス一本調子で単調なのがよろしくない.性格なのか意地っ張りなのか,椅子の上に登って好きだと全開にするばかりで,その恥ずかしい行為を恥らう部分がないのが本当に惜しい.美少女と眼鏡のドジっ子を見事に使い分ける東城のバランスに比べると,そのアピール力はやはり一段落ちてしまうわけです.
自分の周囲にいる3人の美少女の扱いに困った真中は,もてる大草のところで贅沢なご相談.そこで自分と3人の関係について話すことで,各自が自分とどのような関係にあるのかを把握.夢を叶えるために一緒に走ってくれる東城,走る自分を常に応援してくれる西野,そして一緒にいること自体が楽しいさつき.3人とも真中にとっては得がたい人材であることは間違いないということで,奴は一つとんでもない決意をします.
夕方,さつきを呼び出した真中が彼女に語るのは.「さつきのことは好き.でも他の2人も好き」という最悪のコメント.もう,この時点で一撃入れて争奪戦から離脱しても誰も責めやしないよさつき….3人とも同じくらい好きって,思っているのは許すけど,それを当事者に言う神経が信じられません.けれどこんな馬鹿者に対し,このことを最初に話してくれたのがうれしいと,秘密を共有できるのがうれしいと無理に食い下がるさつき!

どれだけタフそうに見えても女の子なんだから,他に好きな人がいると聞いて傷つかないわけがない.その上真中ときたら,さつきなら大丈夫だと考えて本当にひどい言葉を最初にぶつけたわけです.いくら同じくらい好きだと言っても,東城にはビデオテープに手紙を添えただけのように,真中は言葉で傷つけることをしなかった.どんなに丈夫でも本当に大切な人をわざと傷つける奴はいないのだから,つまり,3人の中でさつきは真中から最も大切にされていないわけです.…恐らくそこまで理解してもなお,無理にいいとこ探しをして必死で笑って迫るさつき.なんて切ない意地っ張り! そんな態度をきちんと理解できたなら,そりゃ思い切りぐらっとくるさ!
必死で真中の都合のいい女になろうとするのは,そうでなければ他の2人に勝てないから.現実の理想の姿であるフィクションだからこそ,何の考えもなしに他人のために都合よく振舞う奴なんているわけがない.そう考えると,不器用に笑顔で耐えるさつきの流す,血の涙が見えてくるはずです! たった一人しか勝ち残れないこの戦場で,最後に勝ち残るのが誰になるとしても,真中だけはものすごく不幸になればいいと思います.…次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#29

「出オチ出しっ放しはアリですか?の巻」

憎き南東京支店を倒すため,サンピエール九州支店から本店に雪乃が呼び寄せたのはどこかで見た顔のおっさんトリオ.最初はパンタジアの雪乃が自社の支店を潰そうとするのをいぶかしがった3人だが,どこかで見たような南東京支店の仕打ちを聞いて腹を立て,雪乃のために働くことを決意する.
サンピエールはパンタジアのダイエットジャぱんを早速真似し,しかもテレビでパンタジアのものは偽者だと言い張る.資金力で黒を白にしてしまうサンピエールに対し,和馬は56号で対抗しようとするのだが材料が足りない.そこで河内が持ち出したのが父の形見とも言える黒い材料.これで和馬は白を黒へと変える.

いろんな意味で行き過ぎている原作をさらに行き過ぎた表現で描く「ジャぱん」.今回はその原作がない,完全オリジナルの1話なんですが…なんだろうなぁこの話(苦笑).製作会社の強みはよく出てると思うんですが,そこにあまりにも頼りすぎてギャグとしては散漫な印象に.南東京支店での会話部分とかはいい感じなんだけどね.笑いはインパクトの勝負.大ネタは匂わせても最後の最後まで出さないほうがいいんじゃないのか…ってこっそり入ったギャグが一番危ないよ(笑)! ちなみに黒いおっさん3人はアバンから御出座.

前半はサンピエール九州支店の3人が雪乃に踊らされるの巻.買収を成功するには,現状では絶対に伏せておかなきゃまずいサンピエールと雪乃の関係.その割にサンピエール本店で代理も立てずに支店の連中を呼びつける雪乃.後の事を考えていないわけではなく,後で何が起きてももみ消せると自信があるのか,あるいは話の都合だろうな(笑).ダイエットジャぱんのからくりをあっさり見抜き,この程度つくって見せると言い切る荒くれ男3人.さすがに雪乃がなぜここにいるのかにも疑問を持ってくれたものの,そこはおやじ転がしには定評のある雪乃.あっさり甘言で3人をころころと転がしていきます.それに使ったのが河内,冠,月乃の苦しみってのは最悪だ! 悪い河内や悪い冠はともかく,悪い月乃さんはいくらなんでもひどいよ(苦笑).もちろん雪乃の腹の底は雪どころではなく,春先の豪雪地帯並みに下手すれば行き倒れた死人が出てきそうな勢い.3おっさんはすっかり騙されて手先として働くことに.…そんな様子を霧崎GMに公衆電話で伝える斥候の孔雀のクー.南東京支店はなんとかなるからさ,もう,目立ってしょうがないから携帯電話くらい持たせろよ(苦笑)!
九州からやってきた3人のおかげで,早速追い詰められていく南東京支店.客が来ないという前フリのあと,和馬と店長に仲間が次々に危機を伝えます.まずは「大変です皆さん!」の冠.サンピエールがダイエットジャぱんをパクったという情報はある意味折込済み.いくら難しいことをしていても,実際にそれを実現しているサンプルがあれば,謎解きは格段に楽になるものです.次いで「みんな,えらいこっちゃで!」の河内がやってくるわけですがこれは冠と同じ情報なので意味なし.本店に行ったはずなのに古巣に浸りっきり,一応彼も田舎から身一つで出てきて毎日パン作りに明け暮れてしまった男なので,行き場のなさを軽蔑しないでやってください(苦笑).あと,和馬は0円のパンをつくることを解決策と考えるのはやめてくれ(笑).そして最後は「皆さん,大変ですわよ!」の月乃.彼女はこれまでの情報に加え,テレビ放映のネタをきっちり掴んできました.この三人三様の入り方,いかにもな感じで良く出来てますね.
月乃に言われて見たテレビでは,サンピエールがテレビで大々的なキャンペーン中.問題なのは近所のパン屋こと南東京支店のパンを偽者呼ばわりする大嘘.…そういう中傷は全社的な影響が出るからやめたほうがいいんじゃないのか(苦笑)? 「文句があるならかかってこい!」と例の3人は自信満々.しかし,あいつらは偽者.どんなにそれっぽく描かれていても,出る作品を間違ってるんだから偽者はあいつらです(笑)! しかし資金力で黒を白にしてしまうサンピエール.このままではフランス行きの前に南東京支店がつぶれてしまうかもしれないので,対抗手段を講じることに決定.
和馬がサンピエールのダイエットジャぱんに対抗するべく提案するのが,おいしくって健康にいいジャぱん56号.入社試験で河内が生地をダメにした因縁のアレの登場に,河内はどうにも複雑な気分.あれを不幸な事故だと思っているのは,和馬だけだもんなぁ(苦笑).56号の重要な材料は夢の自然健康素材とも称される米ぬか.独特の苦味はあるものの,新米の米ぬかと和馬の特製生地があればその問題もクリア済み! しかし問題は今が新米の季節ではないこと.いくらなんでもこれから6ヶ月は待てない彼らの前で,河内はあるものを和馬に差し出します.
小瓶に入っている黒い何か.これは河内の父が食パンに混ぜるものとして試行錯誤していた食材です.夢の途中で運悪く命を落とした河内の父には完成できなかった材料を見て,和馬はこれで勝てると宣言! 小瓶を持ち歩いていたところはご都合主義ですが.序盤の出来事からうまく材料を拾ってきて,いよいよ白を黒に塗り替えます.

後半は白を黒に! 月の下,斜め向かいのサンピエールに向かう南東京支店の4人組.店内ではテレビでの言葉の通り,3人のどこかで見たことのある顔のおっさんがお待ちかね.勝負を挑みにきた4人が自社の釜で焼いて持ち込んだのは,黒いブラックジャぱん.しかもおいしいかどうかで,店の名誉と閉店をかけた大勝負…ってまた随分とでかく出たなぁ月乃さん.まだモナコカップに全てをかけるかどうかの覚悟も出来てないはずなんだけど,ここで万が一負けてタネを失ってしまったら一体どうなったことやら(苦笑).月乃さんに無謀な賭けをさせるほどの完成度があるらしいブラックジャぱん.パンから香る竹の香に警戒しながらも,喰いつく黒い3人のおっさんの前に広がる光景は…まずは前フリ,昔話だ.
竹をどっかで見たような形の斧で切り取ったおじいさん.その中にいたのは雪乃のかぐや姫.いきなり数年後,結婚の願いを扇の一撃で断る武闘派の姫君に成長! その一撃は,雪乃のついた嘘の真実をなぜか幻覚として3人に見せていきます.なぜそうなったのかについての理論的な説明は一切なし(苦笑).さらに泣きもせず,育ててくれた2人を置いて月に帰るわがまま姫の横暴ぶりで真実がまた一つ現れ,最後は黒い三連星が月面で姫に食らうあまりにも残酷な仕打ち.ああ,テロップが寒いなあ….かぐや姫のところに向かう黒い3人を待っていたのは,ノーベルガンダムに乗った姫.もちろん踏み台にした上に,ハリセンで3機を撃破.うーん,折角やるんならこのノーベルはバーサークさせないとだめじゃないですか(笑)! 「ひでえー」とやられる彼らの脳裏ではげていく最後の雪乃の嘘.そう.雪乃は真っ白い白雪姫なんかじゃない.嘘で塗り固まった,真っ黒な女だ!
どうしてパンを喰ってそこまで理解できるのかはよくわからないんですが,雪乃の嘘を思い知った3人.ジャぱん56号改自体も竹炭が入っているはずなのにおいしく焼けてます.竹炭そのものは健康食品としてメジャーな素材なんですが,炭ならではの焦げ臭さと食感の悪さという問題を抱えていました.これを炭を高温で焼くことで焦げ臭さを消し,さらに食感の悪さは太陽の手&手甲でつくった特製生地で解決!ってそこを太陽の手で解決してしまうのは,ちょっと大雑把過ぎるのではないかと(苦笑).「ジャぱん」の良さはパンに関してはあくまでも理論中心に良さを示すところで,凄い生地だから万事OKのような説得力のない主張をしないところなんだけども…その直後のまっくろくろすけの歌にやられたから,OKです(笑)! たぶんここが今回一番危ないギャグだと思います.
素材と手の組み合わせに完全敗北した黒い3人のおっさん.人のいい彼らはパンタジア側に偽者呼ばわりを謝罪し,さらにダイエットジャぱんも販売停止に!と言ったところでそれを止める月乃さん.多少不利でも正々堂々の勝負を求めるこの人こそ,正義の味方で良い人な,月乃姫,かぐや姫であったわけです.

翌日.3人のおっさんはサンピエール本店に甚大な損害を与えて逃走.南東京支店に余計なちょっかいなんか出さなきゃこんなことには….おかげで南東京支店は大盛況.日本人は黒いものを食べることに抵抗感がないのだとウンチクを披露する店長をイカ墨スパゲティで台無しにしてみる月乃さんとか,へそ曲げる店長とか,タレの準備が終わってない和馬とか.孔雀も含め(笑)やっぱりボケは,好き勝手にボケていられるときが一番幸せだよね.
いよいよ次回からはモナコカップ編.新人戦を遥かに超えるとんでもないスケールの物語! でも,今回の調子じゃオリジナルは時期尚早だと思うので,原作を上手く使って頑張ってくれ.河内が冠に頼まれた百億のピエロとはどのような辱めなのか.新キャラの声も気になる,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#106

「ボケにコケにされるこの屈辱!の巻」

空飛ぶブリの罠によって,建築中の橋の上に誘い出されてしまったガッシュと清麿.待ち受けていたコーラルQとグラブはガッシュの技と全て知り,その対抗方法まで考えてきているという頭脳派…のはずなのだが,むしろポンコツぶりのほうが問題だった.ツッコミがわりのザケルガをを封じる形に変形し,ラシルドも変形でしのぎ反撃するコーラルQ.ところがガッシュの力がそれを上回り勝負は決まらない.データよりも強くなっている敵に対抗するには3分の時間稼ぎが必要.コーラルQはこの3分をボケだけで乗り切ることはできるのか.

ギャグの合間に戦いをはじめ,やがて戦いが激しくなっていくという戦闘描写を得意とする「ガッシュ」.対コーラルQ戦はその形にぴったりはまる構成で,今回はその戦いの中盤,ギャグはふんだんに含まれたままで戦いだけが激化していきます.コーラルQの歌絶唱と珍妙な変形は基本的に真面目なツッコミ,清麿の心を蹂躙.天才である彼に正常な思考をさせないグラブの策なのかもしれませんが,テンション次第で術の出力や頭の回転が上がる清麿には,正直逆効果だと思います(笑).

前半.コーラルQのありえない変形については前回ザケルガでツッコんだからいいとして,相手がガッシュの全ての呪文を知っている上に,攻略手段も考えてきていることを警戒する清麿.しかもティオやウマゴンまで,このあたりにいる魔物の調査と攻略方法は完璧という敵の主張.チーム戦を得意とするガッシュたちにとっては,タイマンを仕掛けられるのはやっかいな話.ガッシュの場合は防御や移動に関しては専門家にどうしても劣るため,そこを突かれると厳しい.ガッシュの加勢を受けるとウマゴンやティオを倒すのが難しくなるので,まず主力のガッシュを不意打ちで潰すという行動は実に理にかなったものなんだけど…(苦笑).
ザケルからザグルゼムまで,ガッシュの術を全て把握していると挑発してくるコーラルQ.でも,ツッコミのザケルガはちゃんと効いていたので(苦笑)それがただのブラフにしか見えない清麿がまたザケルガを当てたなら…やっぱり効いてしまう情けなさ.ここでハッタリだと判断し攻撃の手を緩めてしまった清麿の判断の甘さが災いし,コーラルQの新たなる曲,ポンコツ体操をフリつきで見るはめに陥ります.実に激しい精神攻撃!
グラブと一緒に歌って踊る,ポンコツロボットコーラルQ.…エンディング? 天才の癖に真面目に一緒に踊ってるグラブもおかしいですが,おふざけは許さないものの意外とつき合いのいい清麿がガッシュとともにちょっとだけ乗ってあげているのもおかしい.この世界の天才はこんなのばっかりか….ラストは体でQの字をつくり,全力のダンスが決まったところに容赦ないザケルガ.「ピヨ麿」呼ばわりのコーラルQに責められたって,ツッコミの前でボケるほうが全面的に悪い(笑)! さらに「コーラルPがいれば!」と妄想トークでボケをかぶせるコーラルQ.…だからツッコミの前でボケちゃだめだって! そんな暴力的な掛け合いの合間に,純真に何もかもを信じて地味にボケ続けるガッシュを誰か構ってやっちゃくれませんか.
しかし,コーラルQはともかくとしてグラブはきちんと考えています.現在の変形パターンではザケルガが防げないというもうどうしようもない解説のあとで,呪文の力で変形体操なしに盾の型に変形するコーラルQ.ツッコミをやめた清麿の指示で放たれたザケルガを跳ね返し,逆に敵の攻撃を防ぐためのラシルドを2段ロケットで攻略! かっこいいコーラルQのテーマが流れる中,ブラフではなくついに真価を発揮するコーラルQ…のはずがそれを超えてくるのがガッシュ.数々の戦いで磨かれた彼の基礎体力は,既にグラブの計算を上回っていました.
計算外の力に対抗するためには,20%のパワーアップが必要.…戦う前からそのくらい余分にパワーアップしておけばこんなことにはならないはずなんだけどね(苦笑).データを書き換える時間を稼ごうとするコーラルQが選んだのは,一時的な撤退…道はもうないけれど.しかも自分で壊したんだけれど(笑).少しでも相手有利と見れば徹底してボケてツッコミの行動を止めてしまう,どうにもやりにくい相手です.

後半は取り残されたものたちよりスタート.置き去りにされて泣いている鈴芽のところに来たのは,仕事が終わったらしいサンビームとウマゴン.事情を聞いたサンビームはあっさり魔物の罠と判断するんですが,さすがに引っ越して間がない彼らしく,鈴芽に道を聞くことの無意味さまでは知らなかったようです.…毎度物凄い迷いぶりを見せていたけれど,こいつ,外では雲を目印にしてたのか(笑).工場まで一緒だったウマゴンが方角については把握しているようで,サンビームはグルービーに鈴芽を置き去り.鈴芽,お前はもう家に帰れ.
さて,本格的に盛り上がるのかなと思っていたらいきなり腰の折れたコーラルQ戦.入力の時間稼ぎにグラブが呼んだのは,前回宇宙に消えたはずの空飛ぶブリ! 超天才のつくったスーパーロボットに違いないので,普通なら戻ってくるときに燃え尽きるとか無粋なこと言っちゃいけません(笑).これはガッシュを誘うには最高のエサ.鼻が効くくせにバレバレの正体を見破ることができないのは,目にしただけでなけなしの理性が全部吹っ飛んでしまうんだろうなぁ.バカなガッシュを背景に清麿を越えると宣言するグラブ.パワーアップだって10%アップの30%だ! …どうにも中途半端なんですが(苦笑)短時間でいじれる限界と考えればわからないでもないかな.
ここで珍妙な展開に見とれていた清麿はようやく正気に戻り,まずはザケルガでブリを落として魅了状態のガッシュを元に戻します.夢が醒めたことに泣くガッシュに対し,その怒りはコーラルQにぶつけろとさくさく煽ってバトル再開.同じボケでもガッシュの扱いならばお手の物です.周囲の状況から効果的なジケルドを食らわせて,相手の動きを封じるという頭脳プレーを久々に見せる清麿.しかし気合の入った清麿の計算は,相手のインチキ変形のおかげであっさり無効化.天才の割に頭の悪い清麿がせっかく頑張ったのに,ゴムに変形されたためにジケルドが消えて清麿ついに号泣(苦笑).ここまでボケにおもちゃにされて,プライドの高いツッコミが平常心を保てるわけがありません.ガッシュは彼なりに真面目なんですがボケなのでその苦悩を理解してくれるはずもなく,相手はぼよんぼよん.…ついに号泣の末にぶちぎれる清麿.ここまでやったコーラルQは,無事な体で帰れないこと確定です(苦笑).

ガッシュのラウザルクに対しバイク形態で挑むコーラルQ.あのふざけたデザインとは裏腹に,強化状態のガッシュの高速移動を凌駕.ついでにそのサイズを生かしたパワーも相当なもので,強化状態の上に気合を爆発させたガッシュが力負けしてしまいます.ボケまくりながらもザケルガ,ラシルド,ジケルド,ラウザルクを確かに攻略してきたグラブの知略の前に絶対絶命のガッシュと清麿.認めたくはないものの相手は確かに強く,残る手札はザグルゼムとバオウのみ.ガッシュの持久力と根性は信頼できるものの,心の力には限界がある.しかしあの屈辱を晴らすため,清麿は負けるわけにはいきません! 詰みの近い状況をひっくり返す清麿の手はどのような姿を描くのか.本気の清麿の怖さが見える次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#57

「宇治金TOKIOやはり及ばずの巻」

ネオ毛狩りランドMAXでの百年前の毛狩り隊隊長との戦いは続く.ガジェット君から力をあわせて逃げ惑ったり,かと思えば襲いかかって返り討ちにあったりと仲良く喧嘩する2つのトリオ.ボーボボ・天の助・破天荒の連携が決まらないところで,敵はSFチェンジで場を支配にかかる.巻き込まれて明らかに脇役風に変化してしまったボーボボと天の助は,真面目な破天荒の足を引っ張りまくりだ.
SFチェンジで巨大な要塞となった宇治金TOKIO.サイズが違いすぎてうまくバトルに参加できないところを語尾だけで無理に突破するという豪快さが魅力.しかし彼の原材料が小豆ではなくコーヒー豆であったことから崩れていく敵のコンビネーション.対してボーボボが彼のSFを見せつけたのをきっかけに,ついに炸裂するボーボボ組トリオの見事な連携! 3人のハジケリストの絶妙のチームワークの前に敵などいない.

確かに強いものの硬直化しつつあったハジケリストのコンビネーションを解体し,新トリオをつくることでなお新しい笑いを求める「ボーボボ」.まだまだ試行錯誤段階なので連携での凄まじいハジケは見られないものの,全体を通し常にリアクション芸人としておいしい位置に立ち続ける天の助はさすがだと思います(笑).そりゃあのベテランの壮絶な経歴にかなうわけがないよなぁ.
今回のアバンは本編に先行してSFチェンジ.透明になったりすごいことになったりとそれなりのコスプレを見せる芸人どもに対し,当の主役がそんな地口でいいのか? 主役なのに一番ベタでいいのか(苦笑)?

前半はトリオ芸が成立するまで.今回の戦いの一番の敵は敵でも3狩リアルールでもなくガジェット君だと思うんですが,いつのまにかこの強すぎる障害物に対しては全員で対処することに決めたようです.火の見やぐらで接近を監視し,近づいたならコースを全員で変えて…ってそれじゃガジェット君の意味がない気がするんですが(笑).足りないプレートのかわりに天の助を入れたならば失敗.ここで破天荒は天の助の恨みを買ったんではないかと.以降,次々に破天荒が貧乏くじを引かされていきます.
毛狩り隊とボーボボ組の戦力差は,個人戦なら宇治金TOKIOのハジケっぷりが強い程度でボーボボ側有利.しかし敵はコンビネーションに優れているのがやっかい.明確なリーダーのいる旧毛狩り隊チームでは,リーダーがボケると2人がかぶせる笑いの流れがすでに成立しているわけで.宇治金の技「ガバ食いで元気!!」は,喰って元気になるというよりは氷をガバ食いできる奴が元気で,逆ではないかと(笑).
敵のコンビネーションに対抗するべくボーボボ側が見せる最初の連携は,天の助とボーボボがボケて破天荒がかぶせていくもの.天の助鍵にボーボボがパワーではなく空気を注ぎ,仕上げに人生で固めて巨大な鍵完成! 天の助の年なら,確かに娘がいてもおかしくはなさそうだ(苦笑).ただしこの鍵はバカでかく,「さあ使えさあ使え」と無責任に渡されてもかぶせていくのが難しいので破天荒はぶん投げ,連携失敗.…この様子を「テ・ツカエルカ」という技として解説してのけるのが今回も悪い癖の出ているヘッポコ丸.余地なんかなさそうなところを無理に解釈してくってのは,本当に面白いよな(笑)! 結局娘の結婚を認める天の助こと父.その小さい娘が,ただのところてんなのに無性に可愛い.
ボーボボ側の攻撃失敗を受け,今度は旧毛狩り隊が逆襲開始.SFチェンジで場の主導権を狙います.本来はビジュアル面で主役の座を奪うはずなのに,格の違うカキ氷だけは要塞に(笑).一方天の助ロボとボーボボ毛動物は明らかに脇役のコスプレを狙っているわけですが,唯一まともなままの破天荒.これじゃトリオ芸ができないじゃねえかというわけで,サボタージュによって破天荒にネガティブな制裁を遂行している主役ども.毛動物のボーボボが放つSF鼻毛真拳奥義・ヘビースモークですら破天荒を苦しめるためのフリ.頭の蝿を狙うという名目で破天荒に一撃をお見舞いする天の助は,トリオ芸をわきまえない破天荒に制裁するだけでなく,ついでに冒頭の恨みをはらしてるんじゃなかろうか(苦笑).
さて,サイズの都合でバトルに参加できなくなった宇治金.これを語尾を「要塞」にすることで無理やり参戦する強引さは素晴らしいんですが,勢いに乗りすぎた宇治金は己の秘密を自ら暴露することで,逆に仲間に疑問を抱かせてしまいます.宇治金時なのに,豆がコーヒー豆! たぶんあまりおいしくはない己の正体に自分で気がついて苦悩する宇治金…ってお前間違いなくバカだろう(笑).
コンビネーションは旧毛狩り隊が一枚上でも,ボーボボは敵の攻め方をよく見ていました.作戦Zはちょっとした天の助に対する嫌がらせで(苦笑),ボーボボが敵から盗んだ芸はSF.SFとさえ言っておけばどんな不条理な展開も許されることに気付いた主役ならではの,着流し姿の「江巣衛腐」だ! もちろん横田順彌の「小惑星帯遊侠伝」があるように,任侠&SFはありえないわけじゃない.アフロの中から飛び出した無数の戦闘機は,折角だからと宇治金の要塞に攻め込んで燃料庫の小豆…ではなくコーヒー豆の存在を再度クローズアップ! 宇治金にとっての最大の弱点をまたも掘り返す,粘っこい攻口が素晴らしい.そして,ボーボボトリオは再度コンビネーションに挑戦! ハジケリストとしては真面目さが抜けない破天荒に合わせた鍵をつくることで,ついに発動する真の連携奥義,「ゼラチン・ハードアタック」!

後半.あらすじはいつものように捏造(笑).破天荒に合わせることでついにコンビネーションが成立したボーボボ側.しかし旧毛狩り隊としても負けるわけにはいきません.芸ではかなわないならと面白い過去で空気を支配しようとする宇治金だけど,これは相手が悪すぎる! まだ暴れる根性のあった宇治金の経験をナンパ百連敗に例えるならば,天の助の場合はバイト面接百連敗レベル(しかも他の収入を得る手段なし).3年前のスーパーで天の助が味わった苦しみはまさに地獄.下積みの長かったベテラン芸人に苦労話をさせて勝てるわけがない(笑)! 客の前に顔すら出せない生殺しぶりはあまりにレベルが違いすぎ.
芸も勝てないトークも勝てないと追い詰められていく宇治金が次に狙ったのは観客.先に観戦のビュティさんたちを倒してやると向かっていった上に,地獄カキ氷アタックについては宇治金が「オイが喰う!」 …た,確かに意表は突くんだけども,その行動にどんな意味があるというのか(笑).しかもこの行動は,まさに観客いじり以外の何物でもありません.その道を究めた奴ならばともかく,追い詰められた芸人が取る行動としては間違いなく最悪.これに怒ったボーボボと天の助は,芸としての予測不能を示すべく究極奥義・超常現象7トラベラーで世界旅行だ! 案内役はボーボボとハムチン君(でも置き去り)が担当し,乗り物は天の助製のラブラブワゴン.もちろん恋は生まれない.
まず一同がやってきたのはオーストラリア.カンガルーとコアラの惑星についツッこんでしまった3人が食らうオーストラリア的責め苦.ボケがツッこんだら負けなんですが,次のアメリカのスミスの部屋でもやっぱりツッこんでしまって悪霊払いされる宇治金たち.3つ目はニュージーランドのサイクロンで,これはまともかと思ったらやぱりボーボボたちの茶番でがっかり…そもそもまともな展開を期待する奴が間違ってる.首領パッチUFOの乱入は3狩リアルールには明らかに反しているものの,巻き込まれた宇治金たちがそれに違和感を感じていないので負け.とはいえちゃんとボスキャラのボーボボが首領パッチを宇治金たちとまとめて制裁しているので,悪いことはできません(苦笑).
次は日本で大量のボーボボ女子高生が「カワイイ!」と川に3人を投入.またダジャレかい.続いてインドは巨大なカレーロボの激辛ルービームでひどい目に.…インドの人に怒られるぞと笑っていたら,ラストの妄想都市モロッコは間違いなくモロッコの人に抗議されると思います(苦笑).7つ目が天の助のやられ顔なのはあくまでもフリ.隠された8つ目こと真の7つ目は超次元超常現象・ボーボボ大噴火! 同じ芸人ならば相手の世界を利用して対抗するべきだったのに,客と化して驚かされるだけの旧毛狩り隊に勝ち目なし.大量のボーボボに吹っ飛ばされて,ボーボボ組の勝利が確定だ!

途中からガジェット君とか破天荒が(苦笑)意味を失っていったのは残念でしたがこれは芸人としての格の問題だから仕方がない.でも,もうちょっと精進しような破天荒.この先もまだまだ待ってる旧毛狩り隊.ランバダはビュティさんを見て一体何をたくらんでいるのか? とりあえず無敵の3バカさえトリオの中に入っていればなんとかなりそうという状況で,こんなに早く最終兵器が復帰するのか? まだまだ不安定な3狩リアを魚雷先生は安定させることができるのか,はたまたもっとバランスを崩す結果に終わるのか(笑).次回に続きます.

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陰陽大戦記#31

「誰かの通った自分の道の巻」

ナンカイの守る四国の鬼門を閉じたリクが天神町に戻り,ソーマとともにスバルの様子を見に地流の施設に出かけた頃,ユーマとミヅキは未だに伏魔殿の底にいた.妖怪から逃げる2人がたどり着いたのは花の咲く美しい伏魔殿.ほっとしたのもつかの間,2人の見慣れぬ男がミヅキたちの声を聞きつけてやってくる.ミヅキが飛び出したことをきっかけにはじまる神流闘神士たちとの闘神は2対1で,いかにランゲツであっても不利.焦るユーマに対し,迷いを捨て腹を決めろと言うランゲツ.3年前,ランゲツとの契約では迷いなく「父と同じように皆の笑顔のために戦う」と言い切ったユーマ.しかし,今の彼には迷いがあった.

天流,地流,そして神流.各流派にタイプの異なる主役格が1人ずついて,それぞれの立場と行動を対比させ際立たせようとしている「陰陽」.今回はその中でも地流のユーマが主役.彼の弟の回想を交え,ユーマの進んできた道がようやく語られます.「重なる思い」というサブタイトルは,表面的にはユーマとミヅキ,あるいはユーマとランゲツ,さらにリクとソーマの心が重なる様を示しているはずですが,裏では過去のユーマと現在のリク,さらに過去のリクと現在のユーマの一致をも示してるわけですね.こういうキッズ向けとしては明らかに無駄な凝りっぷりが大好きです(笑).ここまで追いかけてきた視聴者にとっては過去の謎が解消されるありがたい回なんですが,ゴールデンウィークで普段は見ない人の目に触れる機会に主役がまったく活躍しないという豪快な構成は,…どうなんだろうか(苦笑)!

前半.先に今回の主役以外の動向を.まず,前回天流宗家の大降神で四国の四鬼門を失ってしまった地流ですが,彼らの鬼門でのバトルの分析で判明するのは,既にリクはあまりにも強すぎて,地流の当社比3倍はそれについていくためのギミックであったという脅威の事実.普通だと強すぎる敵に対抗するためにギミックを使うのは主役側だから,一般的な展開とは構図が逆転しているわけです.…ここが今回一番の笑いどころという認識は正しいですか(笑)? 同じ地流に属しながらも,3倍の鬼門の力を使ってもナンカイが勝てないのは年齢だとせせら笑う者,経済的な損失を報告する者,仲間を倒され憤る者と行動は様々.その中で瞑目しているミカヅチは一体何を考えているのか.ちなみに120兆ってのは国債くらいの額なんですが,建造時のコストから将来的な効果まで考えても,その損失はいくらなんでもふっかけすぎだと思います(苦笑).
そんな地流が切り捨てた,今回の主役であるユーマとミヅキは未だ伏魔殿の底をうろうろ.流派として符を戦闘以外に使う技術に劣るのか,それともある程度空間の構造を把握しないと道は作れないのか,今のユーマはヤクモのように道をつくる手段はないようです.さ迷う2人が発見したのは平和そうな花畑.ミヅキの寝転がる様子はどうにもかわいらしく,そりゃ言うこときかない彼女を無理して運んできたユーマだって微笑みたくもなるってもんですが,ここはいい雰囲気が持続できるような場所ではありません.
2人の声を聞きつけてやってきたのは神流の2人組.伏魔殿の底は,ここを根城とする神流の真実にも最も近い場所のはず.特にこの花畑は「神聖な場所」のようですからね.恐らくはヤクモが目指しているのはこの場所.程なくユーマたちとの邂逅があるのかも.…ヤクモがミヅキの心を持って行ったら笑うだろうなぁ(笑).ランゲツは相手の強さを警戒.数で劣る上にミヅキというお荷物を抱えたユーマにとって,戦闘はぜひとも避けたいところなんですが.そういう事情を全然読み取ってくれないお荷物ことミヅキさんが大暴走.口を塞ぐ手を噛み,自分を守ってくれる男に「気持ち悪い」とのたまい,「何のために戦うのよ」と喧嘩を売った上に敵の前に飛び出すという嫌がらせフルコースが実に見事(苦笑).もちろん神流が地流の2人を助けてくれるはずもなく,逆に大火のヤタロウと椿のカンタロウが降ろされます.前には2人の闘神士,後には隙あらば自分を噛むお荷物.真の意味でのユーマの味方はランゲツしかいないという逆境で,闘神がスタート.

さて,本来の主役であるリクはどうやら無事に四国から戻ってこれたようです.節季を乱し無関係の人々を苦しめることをやめさせたい天流にとっては,四鬼門を守る式神を倒せば季節が戻るというのは朗報.しかし,しれっと茶の間に上がりこんでプラモデルつくってるマサオミが語るところによれば,北九州の鬼門を守る式神はキバチヨでは倒せない.「宗家のリクだから倒せたんだ」とやたらに主張するマサオミ.四大天の力を使って大降神している式神を倒すのは,宗家にしかできないことなのだ…ってどうして四大天の力を使っていると断定できちゃうんですかマサオミさん.ちなみにマサオミのプラモデルはガンダムカラーなんですが,その描写でガンプラ買おうとするのは余程のマニアだけだと思うぞ(笑).
やたらリクばかり持ち上げる言葉に反発し自分の力を主張しているコゲンタや,マサオミを交通機関として評価しているリクにマサオミの怪しさがわかるはずもないわけで.頑張れるのはマサオミを警戒していたナズナさんしかいないんですが,その疑いすらも弁当ではぐらかされてしまうからなぁ(苦笑).天流側の良心であるナズナさんすら一撃で倒す(しかもしばらく麻痺させる)マサオミ相手では,やはりヤクモとの対面しか化けの皮をはがす方法はないんだろうか.
そんな騒がしい茶の間で,独り静かだったソーマ.自分と同じ立場だったスバルが気になるソーマに対し,リクは今スバルのいる,ソーマが以前いた場所に案内してほしいと頼みます.現状や自分自身を知ることで精一杯だった以前のリクに比べると,明らかに視野が広がっているのがわかりますが,敵の待ち伏せにいかにも遭いそうな地流の施設に気軽に行ってしまうのは組織の長としてどうだろう(苦笑).地流の施設では,覚えていないものの元気そうなスバル.闘神士になりたてだったはずの彼の場合,忘れてしまった期間も短かったはず.それは…幸運なことだったのかもしれない.…闘神士にとっては楽しげで悲しい光景の前で,ソーマが語るのは彼ら家族の物語.ソーマが地流から逃げ出して天流に身を寄せた5話以前に,飛鳥家に起きた物語.
小さな村の地流の社であった飛鳥家.美しい母,快活な兄に泣き虫の弟,そして大きな父.4人家族の3年前は平和そのもので,彼らは今以上の権力を求めることはなく,そのかわり笑顔が溢れていました.明日はユーマが闘神士となる日.家族全員がそれをうれしく待ち望んでいる…そんな幸せな今日を壊したのは,一台の黒塗りの車.ミカヅチの訪問に「全てを話す以外あるまい」と出かけた父は戻らず,神操機を手に父を追った母も戻らず,日々は瞬く間に壊れていきます.2人の帰りを待ちきれずに勝手に式神との契約を結びに行ったユーマ.ミカヅチの支配下に入る前に己の手で封印を切ったのは,ユーマにとっては幸運だったのだろうか?
独りで社の封印を解き,己のものとなるはずの神操機で式神との契約に挑むものの,降りたのはまだ幼さの残るユーマには手に余る白虎のランゲツ.しかし一歩も引かずに交渉を続けたユーマは,ランゲツの問いに対し聞いたような言葉で答えます.望むのは…「この力を.父さんのように,みんなの笑顔のために使うんだ!」 それはつい先日リクがたどり着いた境地.今でこそ天流打倒に力を注ぐユーマの起点が,その敵である愚かな子どもと同じという滑稽さに,いつかユーマは気がつくのだろうか? 自分が笑顔のために戦うことを面白いと感じたランゲツはユーマと契約し…そして今,ユーマは伏魔殿の底でランゲツとともに,神流相手に戦います!
状況は不利な2対1.さらに後には守るべきミヅキ.どうにも厄介なのは力自慢のカンタロウで,あのランゲツの力を凌駕する抜群の膂力はランゲツの技と戦いをぶち壊してはいくけれど,実は問題はそんなレベルの話ではなく,ユーマが抱えている迷いこそが重要.「お前の腹が決まらねば,ワシはどうすることもできん!」

後半.例えば一本道では迷わないように,迷うのは他の可能性が見えているということ.迷うユーマはランゲツの力を引き出すことができず,神流2柱のコンビネーションに対応しきれないだけでなく,離兌離震,必殺必中の裂紙大逆剣すら外してしまう始末! かくなる上はと大降神を覚悟するユーマに対し,ランゲツは一喝.もう一度己の望みを考えてみるように促します.もちろんそれはランゲツがユーマを信頼できないからではなく,ユーマならこの言葉で気がついてくれると信頼しているからでしょう.…神流はそこでユーマを笑う余裕があるんなら,相手が迷っているうちに全力で倒すよう,油断せず頑張るべきだと思います(苦笑).
ユーマが「今」戦う理由は,天流を潰し地流の栄光を掴むためではない.ここには天流の姿はないし,後ろには彼がどうしても守らねばならない人がいる.何のために戦うのか.それはミヅキを伏魔殿から救いたいから.…かけがえのない大切な人を,助けたいだけ.ユーマの内心が願い,それゆえにランゲツの技を乱していたのは大切な人を助けたいという純真な願い.奇しくもそれは,リクがコゲンタと契約するきっかけになった願いと同質のものです.流派章は七の位へと上がっていますが,主役の始点であるこの境地にたどり着いたってことは,ユーマはもう一度,己の道を自分自身で選びなおせる機会を得たってことなのかな.
迷いの消えたランゲツが披露するのはテクニック.初めて見せる「邪皇嶽真錐」は相手の足を止めてしまう特殊攻撃.派手な赤い背景の割にやることがでこをちょんとつつくだけという落差がいいなぁ(笑).相手の力をも利用して厄介なカンタロウを崩し,ろくな盾のなくなったヤタロウをも倒そうとするも…さすがは神流のホームグラウンド.花園の底の妖怪を足止めに使われて勝負は持ち越しに.妖怪から逃げるユーマとミヅキに,そんな2人を守るランゲツ.とりあえずやっとミヅキの心がユーマを受け入れる方向に動いたのは喜ばしいことではないかと.失ったものが戻らなくても,残ったものや,失ったあとで生まれるものは確かにあるはずです.

ソーマが語った物語の最後は悲劇.兄弟がミカヅチのもとで目にしたのは,封じられた父と倒れた母.そのときユーマは確かに,ミカヅチと式神を睨んでいたはずなのに.あの日以来兄が笑った姿を見ることはなくなり,両親を失ったソーマはこの施設で闘神士として見出され,兄の後ろを迷走することに…ってソーマのやたらに高い学歴って,たった3年程度で築かれたものなのか? それはいくら生来の才能があったとしても,制度的・期間的に無茶だと思います(苦笑).
涙ながらに語り終わったソーマは笑顔でスバルたちと遊び,残されたリクは施設の園長と対話.確かにソーマがここまで明るくなったのはリクのおかげ.最初はなじめるかどうか不安でしたが,リクの底なしのボケっぷりに巻き込まれて,誰もが面白くなっていくというのが天流の真の恐ろしさですからね(笑).立場なんかどうでもよく,子どもが笑っていることが大切なのだと言う園長.確かに今,ソーマは救われていると思うんですが,救ってくれたことを感謝されているリクだって子どもなんだけど,それは救わなくていいのか?
過去を共有することによってより心を近づけて帰ってきたリクとソーマを待っていたのは,テルの手紙.予告を見る限りギャグ回のように見えるんですが,そう思って見ていて何度苦汁を舐めさせられたことか(苦笑)! 真面目な感想を書くのは本当に辛いので,次こそ楽をさせて戴きたいと懲りずに期待を抱きつつ!次回に続きます.

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鉄を見にいきましたとか感想とか

長期休暇も終了し,通常営業の日々を皆様いかがお過ごしでしょうか? …あ,人によってはGW中に激しく駆り出され今ようやくまともに眠れるようになっている人もいるかもしれない.例えば基幹サーバの管理者とか,銀行系のシステム開発者とか.そんな方々はどうもご苦労様です.
休み中,自分はそっとこれをを見にいきました.

いろいろ飾ってあった鉄のものの中ではこれが一番好きだな.すごく打ってみたかった.自分が行った時間帯だと,客層は20代後半から30代の男性中心で,あからさまなオタクの人はそれほど多くなかった印象が.高い天井で,トラックが4台くらい並べて入りそうな会場…って本当に駐車場だったのか.それぞれ1トラック分がバックヤードと目玉のロボ置き場になっていて,残り2トラック分がその他の展示に当てられていました.
もちろん著作権の都合で写真に撮れないでかいのも見ましたよ! やはり鉄の重量感は桁が違う.バンダイミュージアムの1/1(上のほう)もなかなか迫力があっていいものなんですが,実際に金属で作られた1/1(全身)はもう絶対的に重い.こんなに重くてはこの機械動きそうにないってのもわかるんだけど(笑),もしこれがゆっくりでも動いたとしたら,どれほどの影響を周囲に撒き散らすことになるのか.ロボはかっこいいけど怖いってのが問答無用で理解できる,とても良い展示物だと思います.美術史的にはどのあたりに位置づけられることになるんでしょうね.
(追記)ようこそ!マジカル・ポットへ:2005/5/21分で飛龍乱さんが同じものを見に行かれたことを知り,うれしかったので勝手にリンク.
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さて.休暇中に消化した作品で,書けそうなものをざっと.

<日曜>
 ○エルフェンリート,まほらば
 △エウレカ,マイメロディ

「エルフェンリート」は規制で見えない部分を原作知識で補いながら楽しんでます.正直地上波で流してくれただけで相当の大冒険だからね.原作は真面目と不真面目が妙な混合具合でやってくるところが結構な魅力なんですが,それに比べるとアニメは真面目だなぁ…でもきっと影ではあんなことやこんなことが(笑)! 「まほらば」は素晴らしい仕上がり.原作からはどうしても持ってこれなかった要素はあるようだけれど,その欠けた部分を丁寧な描写と絶妙の本で補っている様が素晴らしい.原作に対する敬意が伝わってきます.「エウレカ」は今のところまっとうな少年成長もの.物語が主役を中心に巻き込んで派手に動き出すには時間がかかりそうですが,キッズアニメで鍛えた忍耐力があればそれほどの問題ではない.なんかキングゲイナーみたいだ.「マイメロ」は…あの芸風はやっぱり紙一枚分ずれただけで別物になってしまうわけで(苦笑).笑いって本当に微妙です.
※あああ,よりによって誉めてるときに「まぶらほ」と間違ってどうするよ自分(笑)!

<月曜>
 ○うえき
 △アクエリオン

「うえき」は序盤の温い展開を高速で消化し,ついに火がついたのか? かなり無茶な展開ではあったものの,能力的にも性格的にもあまりにも超然としすぎて感情移入しにくい主役ども(除く森さん)に一気に血が通いました.この先どこまで上っていくのかが本当に楽しみ.「アクエリオン」は説教的お題を珍行動で解決してしかもそれが正解というバカぶりが素敵.けれどただ笑わせるだけではなく,謎解きの快感を戦闘シーンのクライマックスにきっちりかぶせて気持ちよく見せるあたりが上手いんだ.

<火曜>
 ○ガラスの仮面,BLEACH
 △エレメンタルジェレイド,アイシールド21

実に手堅い「ガラスの仮面」.マヤも月影先生もちゃんと怖いんですけども(笑)そのエキセントリックさを無理に追わないあたりが見事.深夜帯アニメとしては長丁場を走ることになるらしいこの作品の場合,序盤から張り切りすぎると持たなくなるのが見えているからこその節制でしょうね.「BLEACH」はいよいよ修羅場へ.快調に原作を消化して原作連載分にほどなく追いついてしまいそうなんですがどうするんだろう? 緊迫した状況に投入されるしょうがない笑いが好きだ.「エレメンタルジェレイド」は原作未読の自分にはいかにもなティーン向けファンタジーアニメで楽しいのですが.「アイシ」はヒル魔の声に完璧に順応することに成功しました! ついでに栗田の声も慣れました.作画は毎週のテレビアニメとしてはこの程度で十分なのでは…って順応(笑)? 実際に作品の真価を問われる回は,もうすぐ先に待っています.

<水曜>
 ○LOVELESS
 △ネギま

恐ろしいキレを見せる「LOVELESS」.女性向けアニメは男性向けに比べ質もバリエーションもまだまだですが,その中でもここまで徹底して女性のみを狙ってしかもむずがゆい(笑)というのは画期的.やっぱりテレ朝深夜はチャレンジャーだ….「ネギま」は期待していたところに微妙に届かない.確かに画の改善は望ましいことなんですが,そこが良くなってしまった分だけ物語の面での瑕疵が逆に目だってしまって辛い.

<木曜>
 ○バジリスク,フタコイ,女神さまっ,ビィト
 △スピードグラファー

「バジリスク」は1話も見逃せない面白さ.普通なら真正面からチーム戦になるところを闇討ちに次ぐ闇討ちで減らしていくという苛烈さが素晴らしい.巻物と恋は,どこに転がっていくんだろうか.「フタコイ」は…これはufotable御家芸の「大嘘オープニング」に皆幻惑されているのだと考えていいのか(笑)? 最初から真面目に「作品」をつくる気配が強くて,これは手に負えないと諦めた判断は間違ってなかったと思うんだけど.「女神さまっ」は原作が有名すぎるのも手伝ってちょいと埋もれてしまって気の毒ですが,他の原作つきアニメに比較しても品質は高いです.丁寧な仕事振りから,原作に対する敬意はちゃんと伝わってきますよ.「ビィト」はよくぞここまで持ち上げたと褒めたい! 元々東映のキッズ向けは作品が安定するまで時間がかかる悪い癖があるんですが,結構な話数をかけてやや不安定ながらも楽しめるものに化けてきたのがうれしい.「スピードグラファー」は,でたらめ人間の万国ビックリショーという評し方でいいですか(笑)?

<金曜>
 △ケロロ軍曹

「ケロロ」はやってることは土曜の朝とあまり変わらない.でも,オープニングがなぁ(苦笑).…こうやって書いてみると,アニメの集中している日とそうでない日が交互に並んでますね.実際は感想を書いているアニメも集中している曜日に重なっているのでより厳しかったりするわけです.

<土曜>
 ○今日からマ王,学園アリス,ビューティフルジョー,ふたご姫,ギャラリーフェイク
 △エマ,ツバサ

「マ王」は新シリーズでも安定.全体的にはやたら男性が多くなる話なんですが,その分濃い女性を配して全体的なバランスを取っているのが上手い.「学園アリス」は本当に面白かったので終了するのが残念.ぜひ地上波で女の子たちに見てもらいたいなぁ.「ビューティフルジョー」は本当に良いクライマックスのあと,大きな構造変化に対応するために若干ふらついたんですが,やっぱりちゃんと復調.結果的にはボケが2人,ツッコミが1人という構造になって安定するあたりがらしくていいなぁ.この構図を見ていると,最終回のオチすら透けて見えるような….「ふたご姫」は少女向けが苦手な自分が割と楽しく鑑賞できているのはいいことなのかどうなのか(笑).評価の高い少女ものは軒並みダメだった自分が楽しく見てるってことは,見た目以上にこの作品,少女向けとしては癖が強いってことなので,ターゲットにちゃんと当たるかどうかが不安です.「ギャラリーフェイク」は下世話な娯楽としていい感じに安定.高尚である必要はないと思うのでOKです.「エマ」は本当に丁寧.現代人にとっては根本的には理解しがたい世界について,説明なしにこれほど雄弁に語るのは並大抵のことじゃない.「ツバサ」は淡々と.そういや自分,真下監督は大丈夫だけど原作者が苦手だったなぁと今更になって思い出したりしながらも,エンディングが大好きなのでつい見てしまうこの頃です.もうちょっと真下濃い目でもいいんだけどな.
※「ジョー」追加.

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とりあえず書けそうなのはこんな感じ.相変わらずこれ以外にも見ているわけで,自分でも好きでないと続かないなぁと思います(苦笑).感覚を磨いて鈍らせないためには数をこなすしかないんだけど,こんなこと,趣味でなければやれないだろうなぁ.

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いちご100%#5

「さつき布団部屋ホールドの巻」

(A)映像部を巡って東城と喧嘩してさつきに告白されて,混乱している真中は偶然西野と再会した.自分なりの道を見つけて頑張っている西野の姿に.真中は自分のやりたいことをやるのだと気持ちを新たにする.まずは東城の所に行ってどうしても一緒に映画がつくりたいのだと直訴.東城は真中の願いを聞き入れて,文芸部とかけもちで映像部に入部.ここに泉坂高校映像部が結成された.

(B)ひなびた海で夏合宿を開始した泉坂高校映像部.抜群のボディの東城,さつき,黒川先生が一緒ということで,同行した男たちも桃色トークや水着姿に大喜びだ.浜辺ではビデオ撮影兼浜遊びで楽しむ一同.中でも東城とさつきから思いを寄せられている真中は男たちの羨望の的で,イメージダウン作戦として女風呂に投げ込まれるという制裁を受ける.

正統派の萌えモノとしては速すぎるテンポのおかげで,原作由来の無茶な展開を無理やりに頭の中に叩き込まれていく感覚がむしろ気持ちいい「いちご」.もし凡百の作品と同じテンポで描いていたならば,…とてもじゃないですが恥ずかしくて視聴が続けられないと思います(苦笑).勝敗判定装置・真中を巡る本格的なバトルはさらにヒートアップ.前半のわけのわからない大混乱は前回のヒキをぶっ飛ばすとんでもない見ごたえですが,やはり後半のさつきの猛攻が凄い.東城との差を詰めるべく,まさに体ごと特攻をかけるさつきの雄姿に惚れてください!

前半は素晴らしきバカ話.東城に拒否されさつきに求められ,あっさり混乱している真中の前に再登場するのは,ヒロインの座を追われ態勢を立て直し中の西野.真中と東城の間にあった「同じ夢」という切り札に対抗するべく武者修行を積む彼女が見つけたのは料理.「おいしい」という言葉がうれしいとクッキングスクールで技を磨く彼女のまぶしさに比べ,人間関係に苦しみやりたいことの出来ていない真中は己の卑小さを感じ,ついに初心を思い出します.当然真中の中では己の夢は女の子よりも重く,ここまで助けてくれた西野に軽い感謝の言葉を投げつけただけで置いてきぼりだ! …西野が誰に「おいしい」と言ってもらいたいのか,ちょっと感のいい小学生でも気がつきそうな素振りなんか完全無視.だって真中はバカだから! ブタに真珠とはまさにこの状態のこと.
で,この先の展開が物凄い.いきなり東城に謝る真中はかろうじてわかる.映画をつくるのは真中の夢で,そのためなら泥水程度は平気で飲みそうな奴ですからね.わからないのはそんな真中の懇願にいきなり折れてしまう東城.確かに「一緒に映画をつくる」という切り札を自分に戻してくれた真中と,これ以上反目し合うのはヒロインとしてはよろしくないわけですが,そこであっさり部活のかけもちを申し出て万事OKってのはどうなのか(苦笑)! 前回からここまで引っ張ったくせに,ろくな葛藤もその解消もないままに収拾してしまう事態の腰砕けぶり…しかし! 本当に腰が砕けるのはこの先の展開です(笑)! 夏休みエロ合宿は後半をお楽しみに!
仲直りした真中と東城は早速映画研究という建前で真中の家で2人きりのビデオ視聴ミーティングを計画.引っ込み思案の東城にとって,喧嘩したあとで真中の家に遊びに行くなんてのは飴と鞭を使い分ける見事な翻弄ぶり.たとえ自分の親が手薬煉引いて自分の息子の彼女候補を待ち構えていようとも,見慣れない上に露出度の高い私服姿の東城が家にいればもう,もう! …しかし映画と女の子だと映画のほうを選んでしまう真中と,元々真面目で自分からは迫らない芸風でおなじみの東城では目覚しい進展はないものの,そんなほのぼので終わる「いちご」じゃありません!
災厄のはじまりはさつきの電話.どうやら部活をサボって2人で楽しんでいた真中と東城の居場所を察知したさつきは早速真中家に進軍を開始.その合間に東城がエロ本に気づいてみるわ,さつきが映像部全員で襲来した上に黒川先生が女の子たちの胸のサイズを調べはじめるわと狭い部屋は大変にストロベリーな状況に(笑).その上お菓子を持ってきた西野にまさかの唯まで加わって,これぞ一軒屋バトルロイヤル! …屋上で悲しそうだった東城は,心からの言葉をぶつけて笑っていたさつきは,自分の道を探して歩き出した西野は一体どこに行っちゃったんだろう(苦笑)! でもまあ,これもこれで楽しいから,よし!

後半はさつきの畳みかけが素晴らしい! 前半で設立された映像部.目だった活動は真中の家でエロスな大混乱を巻き起こしたことなわけですが,本格的な活動として夏合宿を実施.抜群の美少女どもを通常のビーチに連れて行ってしまうとあっさり連れてかれる可能性が高いというわけで,ろくに人もいないひなびた海岸が舞台となります.普段と異なる環境は心をうわつかせ,いちご戦士たちにとっては真中をKOするのに絶好の状況.どうにもぼろい宿だって,女の子たちのストロベリーなトークが聞こえ放題と思えば天国です(笑).水着を準備していない東城に,持ってきた水着を貸し出すさつき.抜群のボディラインの黒川先生とあわせ,3人の艶姿はやはり多くの人の目にさらすには勿体無いよね.そんなわけで撮影しながらのビーチ遊びは,少人数だからこそ安心できてひたすらに楽しい.まさに男にとっては理想的な夏休みです.
けれどさつきと東城の目的はあくまでヒロインの座を確保すること.特に折角告白した割に東城に遅れをとっているさつきにとっては,この旅行は遅れを一気に取り戻す良い機会.彼女自身も自分の体には相当の自信があるはずですが,水着でお風呂で東城のボディの持つ力を知ればなおさらさつきには一刻の猶予もないわけです.
ちなみに東城とさつきに明らかに思いを寄せられている罰当たりな真中については,小宮山や外村という神の手によって天誅が下されるわけですが…その天誅はあんまり罰になってねえなぁ(苦笑).女風呂に投げ込まれた程度で真中のことが本当に嫌いになるなら,東城もさつきも今ここにはいないと思うんだ.
そして夜.風呂場に投げ込まれたことで痛みで眠れなくなった真中を襲うのは,もっとも厳しい攻めを見せるさつき.ついさっき目にしたばかりの天国の情景を思い出して興奮する真中に対し,いつもとは打って変わってしおらしく,眠れそうもないから話をしないかと誘うさつき….これこそがさつきの罠.布団部屋に真中を引き込んだ上に,体のほてりが取れないと直球で心を奪いにくるエロスの申し子ぶりが凄まじい! ムードと体で真中の心を強引に奪うなんてのは,そこまで割り切れていない他の3人にはとてもできない捨て身の攻撃.少なくとも東城に勝つにはこれしかないと覚悟しているからこその猛攻は,真中とついでに視聴者の心を鷲づかみ. 「2人きりになって,キスとかいろんなことしたかったの!」 …ああああもう,聞いてるほうが恥ずかしいよ(笑)! 真中だってさつきが嫌いなわけじゃない.映画がなければ,東城がいなければ物語はここで終わるはず.しかしそんな状況でも戸惑ってしまう真中のおかげで,乙女たちの人智を尽くした戦いは続いていくわけです.
本気のアプローチ中に運悪く熱に襲われ,さつきが倒れてしまった翌日の朝.その捨て身の攻撃は真中に止めを刺すには至らなかったものの,わずかな報酬を手に入れてうれしそうなさつき…真中のどこがいいのかはよくわからないんですが,さつきが幸せならいいんだろうか.けれど本当の幸せは,誰かにヒロインの座を譲って自分に似合う別の誰かを捜すことなんじゃなかろうか.あまりにも無邪気で,ゆえに本気で真中を奪い合う少女たちを動かす運命の悲しさなんかを感じたふりなどしながらも,きっとまたどうしようもないバカをやってくれるに違いない次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#28

「パンタジア絶体絶命の巻」

河内が去り冠が加わった南東京支店.しかし実はパンタジアグループは,サンピエールからの買収を受ける瀬戸際にいた.冠はサンピエール本店に対し戦いを挑むべきだと主張する.彼が調べたところによれば,店周辺には女子中高生のマーケットが存在するのにパンタジアはまったく取り込めていない.ターゲットのニーズを考えれば低カロリーのパンが受け入れられるはずだと,冠が準備した難消化性小麦を和馬のアイデアで見事に生地にして,ダイエットジャぱんを完成させる.
しかしこの程度で巨大なサンピエールに対抗できるわけがない.それを知っている店長は冠に真意を聞いた.冠が狙っていたのは,モナコカップで百億を稼ぐこと! そんな話に噛んできたのは,本店に行ったはずの河内だった.

新人戦後,本作ならではの激動の展開がいよいよ訪れる「ジャぱん」.この先の展開はわざと時事ネタに乗ったわけではなくて,原作が先行して描いていたものなんですが,偶然でも現実といい感じにリンクできたってのは作品そのものに追い風が吹いてるんでしょうね.これまでは月乃と南東京支店さえ守れればよかった和馬たちの戦いは,より大きなものを守るためにスケールアップ.やがてやってくる大嵐を前にして,一人嵐に巻き込まれるのは気の毒な河内…実力がないわけではないのに噛ませ犬.お前,いつもこんな役回りだよなぁ(苦笑).

前半.南東京支店にやってきた冠.腕利きの上に非常ににこやかで,しかし内心はシビアで計算高い少年が告げるのは雪乃の陰謀.前回ラストに描かれたとおり,サンピエールと結託している雪乃が狙っているのはパンタジアのサンピエールによる乗っ取り.経済ニュースなどでおなじみの通り,株式の40%まで買い進まれては経営権の奪取は時間の問題…従業員にとっては大事なんで,この「なんやて!」はOKだと思います(苦笑).
雪乃の部下であったからこそ冠が掴んだとんでもない情報.しかし情報を抱えさせられただけで,何もできないまま本店に移ってしまった河内は複雑.移籍したばかりの彼が騒いだって何ができるわけもなく,むしろ社内を動揺させて買収を容易にしてしまう可能性すらあるわけで.折角手に入れた快適な環境も,程なく雪乃に奪われるならうれしさは半分以下.その上仲間のいない本店はどうにも静か.ボケがいないということは,ツッコミにとっては実に耐え難いことです.
一方,南東京では新加入の冠が必死にサンピエールとの戦闘を主張.斜め向かいのサンピエール本店の独り勝ちさえ食い止めることができたなら,乗っ取りもなんとかなるというのが冠の主張.…もちろん,そんな話を真に受ける奴はただの間抜けだと思うんですが(苦笑)それはともかく.冠の商圏分析によれば,学生街に程近いこの店では女子中高生を狙ったパンが当たるはず.実際にサンピエールはそこを狙って収益を上げているのに対し,南東京支店には逆効果のパンしかありません.
研究者らしい的確な分析を披露したあと,冠が取り出すのは難消化性小麦.カロリーは低いものの生地としてまとまりにくいという弱点を抱えたこの小麦.しかしこのまとまらないはずの小麦をまとめてしまうのが和馬の経験と発想.3日をかけて見事にまとまった低カロリーの生地が完成!
ジャぱん馬鹿である和馬最大の武器は,新潟時代のジャぱん探索で経験した試行錯誤.今回の問題を解決する糸口になったのは,雑穀を使ったジャぱん10号の作り方.でも,まとまらない生地を低温で置く自己消化のことはともかく,大きな問題は冠と和馬の芸の相性です.早速ボケる和馬に対し,無視して自分の説明に突っ切る冠にはボケ役に合わせようとする配慮がまるでない! 自己中な彼はボケ殺…ではなくてボケ潰し.ダイエットジャぱんが完成したことよりも,絶妙のコンビネーションが売りだった南東京支店のバランスが壊れたことが大問題(苦笑).
南東京の新作は狙いのとおり大当たり.とはいえこれはサンピエールが何もしてこなかった成果であって,ブランド力も資金力も段違いの敵に本気を出されたら,パンタジアの弱小支店に勝ち目なんかあるわけがない.その上サンピエールの霧崎には,大人らしく,相手を泳がせて現状の動向を確かめる程度の余裕と理性があります.ついでに「ジャぱん」に対し思うところのある彼は…やっぱりそういうことなのか?
さて,パンタジア側で現状に対するまともな目を持っている松代店長は,どう考えても不完全な冠の真意について尋ねます.現状では多少のキャンペーン程度では焼け石に水なのは明白なわけで,ついに真意を語る冠の狙いは…モナコカップで百億稼ぐこと! いきなり金額の桁が跳ね上がる密談に噛んできたのが,短髪の見慣れぬ男こと河内.認識してくれない周囲への涙ぐましいツッコミが…やっぱりこうでないと(笑)!

後半は河内が戻ってきてくれていつものペースに.早速河内とアフロの織り成す繰り返しの笑い.冠では和馬や月乃のボケとしての持ち味を引き出すことができないということがいきなりよくわかります.パンづくりの腕はともかくとして,ツッコミとしての河内はいてもらわないと話が回らないので困るわけです.というわけで何はともあれ必要とされてるんだからくじけるな河内(苦笑).ちなみにあのアフロはヅラ.丸坊主とアフロの2択の結果河内は両方を選んでしまったわけで,河内のパンの腕並みに意味がない.
関係者が勢ぞろいしたところで,冠が告げるのは今後の展開の骨子.この先彼らが目指すこととして,覚えておいて損はありません.パンタジア新人戦で与えられたフランス留学権は,パン職人の国際大会,モナコカップへの出場命令.冠の狙いはモナコカップの優勝賞金ではなく,公営ギャンブルで大会の優勝チームに全財産を賭けて一気に百億を稼ぎ,その資金力でパンタジアを乗っ取り返すこと.もちろん負ければ全てが失われる,一世一代の大勝負!
こんな危険…というよりむしろ現実味の乏しい手段を取ることを恐れる月乃ですが,歯に衣着せない冠が言い切るとおり,祖父がまったく当てにならない以上,南東京のごくわずかな資産を生かすには大技しかありません.冠が雪乃に対して抱く恨みはその爽やかな見た目からは伺い知れないほどに深く,腹をくくれと月乃に宣告.さらに率先して自分の全財産を南東京支店に寄付することで,己の覚悟を示します.
深い恨みによって戦う気満々の冠,そんな冠の言葉に乗るしかない自分たちに気がついている店長と月乃.どうしたって暗くなる状況の中でも,和馬はバカゆえに簡単で明るい.「優勝すればいい」とあっさり己の目標を定めるシンプルさこそこいつの力.以前は自分のパンを追及することだけにこだわっていましたが,新人戦の経験によって戦う楽しさにも目覚めた主役を止められる者はいないはずです.

日本代表は和馬,諏訪原,河内の3人.もちろん河内も悩むわけですが,策士の冠が河内に権利を譲ったことにも理由がありました.わざと譲ったのは河内の存在に意味があるから.チーム内の道化に仕立て上げて倍率を限界まで引き上げる,百億のピエロ! …名前は仰々しいんだけど,「ここの優勝は絶対無理」と太鼓判を押させるための道化なわけで,一体どんな種類のことをやらされるのか予測もつきそうなもんですが…河内,気がついてないよなぁ(苦笑).
ついに動き出すモナコカップ編.世界を股にかけた大冒険…の前に予告がもう気になって仕方がないや(笑)! ある意味御家芸となりつつあるサンライズのガンダムパロディですが,「ジャぱん」でやるってことは当然中途半端なものは見せないってことですね? 一体誰が何食ってやらかすのか.さらにどこまで徹底してくるのか! 次回に続きます.

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金色のガッシュベル#105

「変身だったら納得できた?の巻」

突如出現した巨大建造物のニュースに魔界の影響を感じた清麿.バオウの使い手としてガッシュのことを狙ってきたアースの言葉との繋がりを感じ,遺跡について調べてみるのだがガッシュたちがうるさくて進まない.
翌日,いつものように学校に出かける清麿だが,誰かの視線が自分につきまとっているのを感じる.彼を監視していたのは魔物とそのパートナー・グラブ.同じ天才であるはずの清麿がなぜ学校に順応しているのかをグラブはいぶかしがりながらも,ガッシュと清麿を倒すべく,2人は行動を開始する.

今期に入ってから別作品並みに良い方に化けた「ガッシュ」.密度の濃い脚本,安定した良い作画,適切な原作のアレンジなど,前シリーズではどうしても欲しかったけれど足りなかったものを存分に見せてくれるこの大サービス状況は,一体いつまで続いてしまうんでしょうか? この品質のままどこまでも進んでくれるなら,キッズ向けアニメとしては出色と評することができそうなんですが….原作の良さを矯めない良いキッズアニメが毎週見られるってのは,なかなか幸せなことですよ.内容はまだ前フリなんですが,清麿,辛いよな(笑).

前半.報道された消えた巨大建造物のニュースに魔物との関連を感づいた清麿は,早速調査を開始.学生なので簡単に遠出ができない彼が文献などから遺跡の出所について分析しようとしたら案の定の妨害.ガッシュとウマゴンはお子様であるゆえに,特撮ヒーローだけでなく変形合体ロボも大好きみたいですね.すぐ側でガッタン2の変身バンクに夢中なお子様のおかげで調べ物をする清麿はどんどん混乱.ついにはリモコンでテレビを消すんですけども,今回の清麿の災難がこの程度でおさまるわけがありません.
ガッシュたちの楽しいテレビを妨害するのも,彼らのこれからを案じての行動なんですが,そんな清麿の真意をお子さんたちが理解しているわけがない.人間界ではありえない建築物や,「バオウ」をもう1つの脅威と評したアースの言葉,恐らくは程なく襲い来る魔界からの因縁に備えるために,自分なりの力を発揮しようとする清麿.もちろんリモコンだってガッシュたちに渡す気はないわけですが(笑)暇なお子様から娯楽を奪うのはむしろ逆効果.「バルカンVSウマゴン」と表しながらも実質はガッシュVSウマゴンでよりやかましいことに.…テレビ見せておいたほうがマシだったかもなぁ(苦笑).
今回の敵は魔物・コーラルQとグラブのコンビ.IQ190の大天才で,周囲を見下し見事に浮き上がっているグラブはあたかも以前の清麿のよう.その性格的問題は別として頭だけはキレそうな彼はコーラルQとともに来日し,今回のターゲットの偵察を開始.その主要なターゲットとなったのは,ガッシュではなく,清麿.
もちろんガッシュも清麿も敵がやってきたことなど知らないので,翌日もごく普通の一日を開始.サンビームのところにいくつもりのガッシュたちに対し,サンビームの仕事の大切さを説き邪魔してはだめだと嗜めている最中,何かの気配に気がつく清麿.ガッシュが来て以来四六時中バトルに巻き込まれてきた経験によって,殺気やら視線やらがわかる体質になっちゃってるのは職業病みたいなもんでしょうね.その視線の主であるグラブは,今日中に彼らを倒す気で満々です.
視線すら察知する清麿は,学校でも自分に時折刺さる視線に気をとられつつもごく普通に学園生活を謳歌.サッカーボールにやられる程度はごく可愛いもの.しかしこの普通すぎる清麿の暮らしが,グラブに対し謎をかけます.同類の天才児のはずなのに,どうして清麿がここまで他の生徒になじんでしまっているのか? 理由はおなじみの通り,ガッシュの無茶に付き合うことで自分の居場所ができたからなんですが,賢そうな彼らもパートナーの個人史までは把握していないようで,清麿が楽しそうな理由がわからない様子.モチノキ町の愉快な仲間の中でツッコミとして奮闘する清麿の姿を知っていると,「もう清麿は天才ではないから」という推測がどうにも痛いなぁ(苦笑).
一方,制止も聞かずサンビームのところへやっぱり遊びに行ってしまったガッシュとウマゴン.仕事の迷惑になるから,なつくのは休憩時間だけにしてあげようよウマゴン(苦笑).いろいろ言ってウマゴンの気をそらそうとしても足元のガッシュばかりが無闇に反応し,最後の嘘は…現実に! 空飛ぶブリは鮮度抜群? 大好きな魚の登場にガッシュのなけなしの理性は吹っ飛んで追走開始.取り残されたサンビームは仕事に戻れたんだろうか?

後半.川岸を一緒に帰宅する清麿と鈴芽.清麿は相変わらず視線を気にしていますが,それはもちろん鈴芽のじゃない(苦笑).鈴芽の視線は日常的に,来ているのもわかるけれど慣れちゃってるんだろうなぁ(苦笑).清麿が気にしているのは,自分を見つめる嫌な視線のほう.
そんな帰り道の静けさをぶっ壊していくのがガッシュとブリのチェイス! 普通なら空飛ぶブリは気のせいにしたいところですが,日常的に変なことが起きるのがもはや慣れっこの彼にとっては空飛ぶブリ=敵の差し金という等式が.…この等式が成立するという日常もなんか問題があるような気はするけれど(苦笑)清麿の読みは正確で,あわててガッシュを追走開始.敵と全力で戦う日常は清麿の感覚だけでなく身体面も強化していて,爆走するガッシュを見失わずに追っていけるほど.とはいえルート取りが無理やりで他人の家に不法侵入しているあたりがアレなんですけどね(苦笑).無理やりのお色気シーンを発生させたり,踏んだり蹴ったり悲惨な目に遭いつつも続く清麿の追走.先行するガッシュは必死でブリを追いかけて,ついに,ブリは流線型の姿をひらめかせ,地表から宇宙へ! …無駄によく出来ているブリ打ち上げの画が愉快.飛べないガッシュは重力によって地表に縛りつけられたまま,つくりかけで途切れた橋から落下しそうになる情けなさ.
空飛ぶブリによってつくりかけの橋の上で進退窮まったガッシュと清麿.そんな2人の前に姿を現すのは,ブリを仕込んだコーラルQとグラブ! 素晴らしい計算で魔物たちをおびき寄せたグラブたちなんですが,ブリに去られたガッシュにとっては敵なんかもうどうでもよし(苦笑).失われた憧れに泣くしかないガッシュと,名乗ったばかりの敵の名前を覚えている余裕すらない清麿.今や住人がボケと化す魔性の町モチノキ町でシリアスなバトルをやるためには,余程の実力が必要です.例えここまで生き残っている実力者であろうとも,真面目なバトルは難しい.案の定,コーラルQたちは期待を裏切らぬ間抜けぶりを見せてくれます.
合体を前に己のテーマソングを歌って踊るコーラルQ.これを一緒に踊るグラブも,清麿のことは言えないくらいの付き合いの良さを披露(苦笑).ここまでバカが出来るなら,天才でない周囲になじむなんて簡単じゃないのか? しかもロボルク自体は歌の終わったあとで唱えるため,歌に意味なし.その上コーラルQの「変形」がどうにもいんちき.スーパーロボット系の変形だと思えば腹も立たないと思うんですが,納得できない清麿は「変形の途中を見落とした」と申告して変形をやりなおしてもらうわけですが…これは彼自身を静かに静かに苛立たせるだけの結果に.

朝から自分に突き刺さる気になる視線,帰り道にはじまったブリとガッシュの追走劇,納得のいかないコーラルQの変形に,再変形にも不要な歌.今日の世界は秩序や常識を重視する清麿に厳しく,その世界を拒絶するべく夢の中をわずかにさ迷って,それでもなお,世界は彼の納得の行く姿ではない.…まあ,そりゃ問答無用でザケルガぶっ放しても仕方がないと思いますよ(苦笑)! 敵だし!
しかしコーラルQたちはただの間抜けではありません.執拗な観察が物語る通り,彼らはガッシュたちをよく研究した上で戦いを挑んでいます.ガッシュのどの術をもってしても勝てないという彼らの宣言は真実か.賢いもののそれほど柔軟な思考ではない上に気の短い清麿は,敵の言外の挑発に耐えることができるのか(笑).次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#56

「間違いなくガジェット君最強の巻」

たった4日間で世界征服を果したという百年前の毛狩り隊.しかし聖地でのパワーアップによってGブロック隊長を打ち倒したボーボボは,売られた喧嘩はもれなく買う男なのでこのまま旧毛狩り隊をぶっ潰しに行くと意気軒昂.そこで道案内を偉そうに申し出るのが久しぶりの破天荒.首領パッチおやびんのためなら死んでもよさそうなこの男が再加入したことによって露になるのがバカご一行の派閥争い.3派に分かれた派閥抗争は目的地にたどり着いてもまだ続く.
破天荒が案内したのはネオ毛狩りランドMAX.実は元Aブロック基地で,天の助はいきなり心の故郷を失った.待ち受けるのは遊園地のような地獄のアトラクション.3対3の3狩リヤルールに従って旧毛狩り隊と激突する3人の戦士は,それぞれ派閥が別だった.

軽い序盤のはずの前回が,あまりにも凄まじいハジケっぷりで驚いた「ボーボボ」.特に勢いだけで全部持っていくような回の場合は,マンガよりもアニメのほうが見る側に時間的なコントロールをさせない分効果的なのかも.もう一つ忘れてならないのが音で,説得力のある声や絶妙の効果音が見る側にもたらす破壊力は甚大.この先旧毛狩り隊として登場する大量の新キャラも,その演技力を十二分に発揮してくれるとうれしい.今回は遊園地でバトルこと内紛開始.恐らく最強のキャラはガジェット君で間違いないと思います(笑).
アバンはボーボボショッピング.いきなりテロップが間違っているという大技が炸裂するんですけども(苦笑)天の助の堂に入ったご案内ぶりが特に素晴らしい.そういや深夜の通販番組,よく中堅クラスの芸人さんがやってるよなぁ…(笑).もちろん嘘ショッピングなんですが,その嘘にがっくりする珍しい奴が2名ほど発生.

前半.百年前にたった4日で世界征服をやったという箔つきの旧毛狩り隊.しかしボーボボ側もパワーアップを終了した上に覚醒しているので,Gブロック隊長程度ならば前回ご覧の通り相手になりません.この勢いをそのままに旧毛狩り隊もぶっつぶしに行く!と決意するボーボボ.その単純極まりない行動ぶりに…心が休まるなぁ(笑).さらに破天荒が道案内として登場.サイバー都市でもちょっと出て来ましたがここでようやく合流です.ボーボボ組ではソフトンと並ぶ実力派のクールな美形なんですが,オレンジのトゲトゲに御執心なのが玉に瑕.おやびんLOVEの一点だけで全員に軽蔑されるという珍しい属性の持ち主です.
一方旧毛狩り隊では隊長クラスがついに覚醒.ブロック順からするとAブロックのハンペンが最強で,Bブロックのランバダ,Cブロックの風神のジェダ,Eブロックのコンバット・ブルース,Fブロックの宇治金TOKIOという序列となるはず.ハンペンが発動したのは「3狩リヤ」で即席トリオ同士の対戦という新企画.すっかりパワーインフレーションに置いていかれた4世は,大道具役になっちゃってますね(苦笑).
旧毛狩り隊も倒す,という点では総員相違ないものの,破天荒の加入によってグループ内の微妙なバランスがあっさり崩壊.力を持つ芸人ならば隙あらば主役の座を奪いたいと考えるのは当然.結局師弟関係の首領パッチ&破天荒のハジケ組,入口から出口までの天の助&ヘッポコ丸のとこ屁…ではなくへっとこ組,残りものだが最強のボーボボ&ソフトンのぐるぐる頭派の3派に分かれ,移動と敵討伐を兼ねて派閥抗争開始.
ハンペンに命令された大量の旧毛狩り隊が襲来に対し,気合を入れる恒例のアレは当然初出ですよビュティさん(苦笑).破天荒と首領パッチによる恒例のアレは正直やりすぎでわけがわからない.とはいえこの不条理なウォーミングアップ終了直後に,地面を両手を上に伸ばしてそのままごろごろ転がっていくベテランたちの反射神経恐るべし(笑).若手のヘッポコ丸が完璧に置いて行かれてます.これぞわんぱくアタック(天の助除く)で,さらに騎馬に乗り換えて毛狩り隊を跳ね飛ばしていくボーボボ.毎度ながら毛狩り隊が気の毒ですがこれは序の口.破天荒は鍵真拳のLOCKを披露し,それに「ROCK魂」で対抗するボーボボ.LOCKが石化系とするならばROCK魂は魅了系.同士討ちの発生するROCK魂のほうがタチが悪い! 天の助の「漢ブーメラン」は明らかに挑発技.敵の足止めにはなるんだけど,本人のダメージもでかいんだよなぁ.
蘇った毛狩り隊は相当の在庫があるようでまだまだ大量.ここで首領パッチは呼び出すのが百体合体ハジケロボ! 数多すぎでキャラが把握できないどころではなく,合体過程がレゴブロック並みだわ完成品が明らかにフリーキーだわ2,3機余るわと大失敗.で,恐らくはそんなスケールのでかい茶番につい見とれた毛狩り隊どもを,全員で不意打ちして回ったんじゃないかと思います(苦笑).
走るボーボボたちの前についに見えてきた門と,ラストの雑魚.彼を倒せば派閥争いの勝者と勝手に決めて全員で一撃を入れたはずが…なんと勝者は水族館に行ったはずの田楽! さすがはおいしいところにはしっかり噛んでくる漢です.無視されるけど.
到着したのは天の助のAブロック基地.元は畑に植えた箸であり,主を失った基地はすっかりぼろぼろで天の助は郷愁に浸るわけですが,それを一気に潰して姿を現すのはネオ毛狩りランドMAX.地獄のアトラクションで待っていたのは,Fブロックの宇治金TOKIO,Kブロックのチスイスイ,Pブロックのスターセイバー.相手方の即席隊長トリオに合わせてボーボボ側から出ることになるのはボーボボ・破天荒・天の助.破壊力のボーボボ,トリッキーな破天荒,そしてリアクションの天の助.この即席トリオはまともに機能できるのか.

後半.暴走ガジェットエリアでのバトルは.宇治金TOKIO・チスイスイ・スターセイバー組とボーボボ・破天荒・天の助組で開催されることが決定.派閥が違うので主役側のコンビネーションには不安たっぷり…とはいえ彼ら個人の能力は相当高い.例えば内紛に乗じて宇治金TOKIOの放つ「キンキン氷」を引き受けるのは当然天の助.ところてんはどんな残虐行為を浴びたって平気で,押し出しすれば復活だって簡単.リアクションだけは苦手なボーボボにとって,天の助がいる意義は大きい.
この暴走ガジェットステージの主役は,床の線路に沿って走る巨大なガジェット君.モデルは懐かしいチクタクバンバンで,暴走メカらしくぶつかった対象には無差別攻撃をかましてくるので注意が必要.チスイスイは得意の高速移動で自由自在に動こうと思ったら,フィールドの上で焼肉やってるバカに衝突(笑).彼が敵側のリアクション要員なんだろうか.宇治金TOKIOは見事な蹴りをボーボボたちにお見舞いした上にガジェット君の上にスターセイバーとともに騎乗.ガジェット君の上は攻撃を受けづらい安全な場所.まずはこの状況をややこしくするガジェット君を止めようと提案する破天荒ですが,残る2人がふざけてしまって止まらない(苦笑).とはいえボーボボたちにとって笑いを取る事が最優先事項なんだから,彼らなりに真面目にやってますよ!
チクタクバンバンらしく,ガジェット君も正方形の大きなタイルに描かれた線路を組み替えることで進路を変えることが可能.チスイスイの誘導で迫るガジェット君を迎え撃つのはボーボボ.タイルをトランプチックに組み上げて,それを崩して「快感板崩し!」 これは平面的に展開されて当然のバトルに高さを無理やり持ち込んだ妙手! 上に乗ってる2人にもちゃんとダメージが入ってます.さらに破天荒と天の助のところにもガジェット君は迫るわけですが…破天荒,天の助はやられてなんぼなんだから回避行動に協力するわけないだろう(苦笑)! この窮地をボーボボのアレンジが救います.天の助の写真家ネタを受けて敵を撮影し,敵を幻惑することでガジェット君をコースアウトさせたなら…フィールドが爆発! 「なんだこのフィールド」と参加者の皆様には大不評ですが,チクタクバンバンはそういうものです(笑).
フィールドの崩壊によって攻守を変えた2組.ボーボボたちは派閥争いをやめてチームプレー.とはいえガジェット君のコントロール役に天の助を当てるのは「失敗しろ」と言っているようなもの.ぬのはちまきもぬシミュレートも見事に無意味で,ちゃんと味方に当ててます(笑).その怒りの捌け口になっちゃったのがチスイスイ.やっぱりこいつ,リアクション要員なんだなぁ….
怒った宇治金TOKIOが放つ夏奥義奥義・真夏の田舎! 田舎の幻覚を伴う大技で,超激辛の自分を雰囲気で食わせようとする宇治金の恐るべき罠! しかしその程度,ボーボボたちの内紛の激しさに比べればどうってこともなく,暇そうだった首領パッチ猫によって見事に妨害される始末.けれど首領パッチ師匠のルール無用の凄さに比べると,破天荒はまだまだ修業が足りず伝説の技も発動失敗.…ヘッポコ丸の芸の中では,やはりバトルマニアが一番彼の性に合っている気がするなぁ.

ガジェット君があまりにも強すぎて(苦笑)敵味方ともまともな行動が取れないこのフィールドで,持ち味を出し切って場を制するのは一体誰か.…強さはともかくとして,持ち味に関してはやっぱりいいリアクションを見せている天の助か? 正方形の上の線路のごとく先の見えないこのバトル,一体どうやって収拾をつけるのかと思ったらさらに拡大するんですか? 勢いだけでどこまで無茶ができるのか.次回に続きます.

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陰陽大戦記#30

「印は絆と納得できないの巻」

スバルとホウシュンの絆を断ち,鬼門から逃げたタイザンを追うリクとコゲンタ.たどり着いたのは草木の繁茂する木性の伏魔殿なのかと思ったら,実はここは現代の人間界.途中で見つけた農家の女性に状況を聞くと,東京で大鬼門が開いた頃からこの付近の植物が異常に茂りはじめたのだという.その頃から山の向こうから謎の光と鈴の音が聞こえてくるようになったと聞いたリクは,そこに地流の気象コントロールの鍵があると考え確認に向かう.もちろんその場所,四国八十九霊場にはミカヅチの部下のひとり,ナンカイが待ち構えている.

物語の中心に立ちその判断で物語を動かす,主役が主役の仕事をようやくはじめた「陰陽」.前回からの続きとなる今回の舞台は草木の茂るミカヅチグループ謹製のフィールド.待ち受けるのは最後の一花を狙う老獪なる闘神士! 後半をたっぷり使って描かれる激しい闘神はもうテンションぶっちぎりなんですが…特にリクのテンション,彼の心のスイッチががっちり入っているものの,そのスイッチの発動理由の深い部分がまたよくわからない(苦笑).式神や鬼門よりも不可解で正直得体の知れない天流宗家に,地流もコゲンタも見事に翻弄されることになります.

前半は前回の続き.妖怪を鬼門から呼び出して他の連中の足止めとし鬼門へと逃げたタイザン.そしてそれを追っていくリクとコゲンタ.取り残されたソーマとナズナは強い広範囲攻撃の印,風神降臨陣や雷鳴王一騎当千などで妖怪を退けることに成功するものの,時はすでに遅く彼らの宗家の姿はもう,そこにはない.
で,実際にリクとコゲンタがどこに出たのかと言えば,草木の生い茂る木の伏魔殿.人間界ではありえない巨大な草木が2人を迎え,さらに降ってくるのは巨大ないがつきの栗(笑).このウェルカム栗はその形態も重量も下手な妖怪よりもおっかないわけで,次々落ちるそれに追われた先で逃げた先で2人が見つけたのは,車道とバス.…ここは伏魔殿ではなく,リクたちの住む現実の世界.これまでは闘神ゆかりの地や伏魔殿のなかに留まっていた節季の異常が,今は容赦なく無関係の現実を侵食し続けているのです.…その証が巨大な野菜ってのがどうにも間が抜けて見える大きな原因だと思うんですけども(苦笑),状況自体はかなり深刻です.
近くの農家のお姉さんに発見されてしまったリクは,そこで休息と情報収集に当たります.最近関係者ばかりが出てきて忘れそうでしたが,普通の人には見えないコゲンタと話すリクはやっぱり不思議だという描写が新鮮.地流大鬼門が開いた激動の1日から,現在10日程度が経過.その間この村を襲った節季の異常は,野菜をやたらに肥え太らせ,ついには巨大化させました.大きくても中身がすかすかってのが変にリアル.この異常で儲けたのは付近のみかんを全て買い占めたミカヅチグループのみ…って保存がそれほど利かない青果だなんて,巨大企業のはずなのにまた随分とちまちま金を稼いでいるなぁ(苦笑).恐らくは除草剤や農薬,不要な野菜を畑から運び出して廃棄するための運送屋など,多角的に地域から金を吸い上げてるんでしょうね.異変の中心地に近いこの村には既に人の姿はお姉さんくらいしかなく,しかし彼女が残っていてくれたことが,この問題を解決するための大きな助けとなります.手がかりなしで鬼門を探すのに比べたら,具体的な異変の情報をもらえるのは実にありがたい話です.で,ついでに判明するのはここは四国の土佐だということ.「ええっ!」
異変の中心地,四国八十九霊場には既にナンカイ部長が待機中.符を使い天流宗家を誘導したと伝えるタイザンに,この先待つ戦いに笑みを見せます.
リクたちが明らかに帰り道が不安な場所にいることを知ったその頃,伏魔殿の底の2人もまた,帰れないままでいました.妖怪に襲われる過酷なサバイバル状況で,必死で喰えるものを捜すユーマもなかなかタフですが,結構時間が経過しているのにそれを拒否するミヅキも相当タフです.あの伏魔殿の中では,時間の流れがゆっくりなんだろうか? いちごを差し出すも食べてもらえないユーマ.しかし喰わなければ生きて外に出られるわけもない.記憶を失ってしまったミヅキはただのわがままな子ども.しかしユーマには彼女に返しきれない恩があるので,嫌がる彼女を抱えて妖怪の前から逃走.…その抱え方がアルゼンチンバックブリーカー風なのは笑っていいんだろうか(苦笑).

後半.まずは取り残された3人から.行方不明の天流宗家を心配しているナズナとソーマのところに,いきなりモモちゃん参上! ここが天神町の近所だったのか,リクから入った連絡を携えて伝令にやってきたのです.リッくんは敵の姦計にはまっただけで,うどんを食いに行ったわけではないよモモちゃん(苦笑).居所が判明したのでとりあえず安心する2人は,現在記憶喪失中のスバルとともに戦場から帰還.…前回はギャグのふりをしたシリアスでしたが,このあたりからこの回が本質的にはギャグであることが露呈.そうでないと,このタイミングでモモちゃんは来ないよな(笑).
そして今回最大の見せ場,四鬼門での部長クラスとの戦闘.立ち上る邪悪な気に招かれたリクとコゲンタが目にしたのは,スタジアムの如き巨大な霊場と,そこで待つ地流大鬼門建造部長・ナンカイ.彼が呼び出すのは秋水のナマズボウ.30年の闘神士としてのキャリアを誇るナンカイは,ただの小僧どもにしか見えない天流宗家たちの絆を試し,断ち切るべく戦いを挑みます.ますはお約束どおり,舌戦から.
四鬼門を使い,周囲の地方の天候をコントロールしていることを認めるナンカイ.ついでにこの規模の鬼門をつくる難しさを語ります,地質調査,立地選定,土木工事とありものを改造した程度ではつくれないらしい鬼門.完成すれば異常気象の中心地となり何が起きるかわからないから,それなりにしっかりつくってあるんだろうな.鬼門はナンカイのキャリアの結晶.日本の国土を生まれ変わらせる計画だなんて言い出すあたりから,なんか一部の高速道路とかダムとか発電所とかが頭に浮かぶのは正解ですか(笑)?
計画の責任者であるナンカイに対し,今地元に困ってる人が出ているのはどうするんだと怒る原告…ではなくてリク.この先幸せを手にするために,地方の気象をここまで狂わせて妖怪まで出させる必要性があるのかどうか.新しい力のためには多少の犠牲も当然と言うけれど,もし地流も,隠れ蓑とはいえ企業の一部だというのなら,企業にはステークホルダーのために経済的価値を追求するだけでなく,社会的価値をも高める義務があります.周囲への影響を十二分に調べ,本当にそれが皆を幸せにするのかを考える必要があったはず.利益を追求するために企業市民的側面や環境的側面をないがしろにするなんてのはおかしい.ましてやそれに巻き込まれた人々を「多少の犠牲」なんて言葉で片づけるなんて,かわいそすぎる! …実際はもっと簡単な言葉で戦ってるんですが(笑)企業側と原告の議論は平行線のままで舌戦終了.ついに闘神に.

舌戦でいい感じに温まっているナンカイとリクは,互いの絆の強さを見せつけるべく戦闘開始.さっきまでの企業の社会的責任問題が一瞬で絆の強さ勝負に変わってしまうのは,笑うべきなのか悲しむべきなのか(苦笑).長いキャリアを誇るナンカイに対し,天流宗家も負けてはいません.なんせ一度切れかけたのを結びなおしに出向いたほどで,そこらの絆とは依存度合いが違います.コゲンタの勢いにまかせた攻撃をするするとかわすナマズボウ.ファンキーなトークとともに破軍孤影斬すら楽々と避けるわけですが,とはいえ今日の宗家のテンションは異常.30年の絆を誇る2人に対し,積極的に印を切って攻め込み,ついに怒涛斬魂剣がヒゲ先をとらえます.
一部とはいえ剣を届かせた2人の若造に対し,敬意を表して本気になるナンカイとナマズボウ.切るのは震震兌震,発する技は急々迫震戟.ヨウヨウ言いながら多重分身するナマズボウによって,フィールドは小さく蠢くもので一杯に! 本来はナマズボウどもからなんとか距離を取るべき状況なんですが,この期に及んでもまだリクに印を切ることを求めるコゲンタ.彼の信じるところによれば,式神と闘神士の絆は印.印が切れなくなったら,それは2人の絆の終わり.戦いしかできないと信じる式神らしい明快な理論に対し,「何を!」と全力で兌坎離震の印を斬るリク.この印は気合ばかりでなく適切なもので,無数の攻撃を見事に避けて反撃する,酔夢縛天之舞.
若い2人の先を考えない無謀な攻撃をナンカイにダメ出しされるのは仕方のないところですが,ここから先がコゲンタの災難.敵の鳴動震撼波がやって来るのに,「コゲンタは間違ってる」といきなり味方にダメ出しされるなんて! そりゃコゲンタでなくても「はぁ?」と言いたくなるわけですが,悲しいことにリクは本気.「印なんかなくても,終わりだなんて思ってない.技なんかなくたって,勝ってみせろコゲンタ!」 …なんだこの妄言.部下には意味がわからんぞ(苦笑)! 戦いの真っ最中に個人的な信念と高すぎる要求を突きつけられて動揺しない奴がいるわけがなく,結局敵の技を食らっちゃうんですけども(笑),大降神したコゲンタを前に,「まだ終わってない!」とか頑張っちゃうリク…た,確かに終わってはいないんだけども,本当にそれでいいのか?
最後は大降神戦.まだ2回戦はいけちゃうナンカイも鬼門の力を使って大降神.なんかものすごいビジュアルの大降神ナマズボウ.千年前なら随分と異様なものに見えたんだろうなぁ.そして大降神コゲンタにはもう一人敵が.「コゲンタがなんて言おうとも,ボクの思いは誰にも負けない!」…この状況で自分の思いは印を超えるんだと叫ぶリク.敵はナンカイとナマズボウだったはずなのに,なんでこいつは「印」と戦ってるんでしょうか(苦笑).そりゃ大降神コゲンタだってリクにツッコミたくなるってもんですが(笑)ナマズボウの妨害を受けて戦闘に回帰.
30年を振り回してくるナンカイですが,高まったリクのテンションはそれすら越えます.神操機に留まらず全身を輝かせるほどの激しいリクの気にナンカイは押され,リクの流派章は六に.コゲンタの一撃はナマズボウを通じ,大鬼門にあった像の1つにヒビを入れます.落下するナマズボウを老いた体で必死にかばうナンカイ.けれど30年の仲良しである2人にも訪れる,例外なき別れ.最後の徒花を咲かせようと決意したのは自分の闘神士だから,精一杯戦ったナマズボウには未練はない.だから2人分の記憶を背負い,穏やかに消えていく長き戦友….これをきっかけに鬼門は封じられ,周囲はまるでこの数日が夢であったかのように,元の姿をとり戻します.

闘神に関する記憶を失ったナンカイの元に訪れたのは,彼の妻サチコ.ここ一番の大勝負ということで,何かあってもいいように呼び寄せておいたんでしょうか.今後は闘神とは関係のない夫婦の絆がナンカイを導いていくのでしょう.それはそれで幸せそうで,さらに人の世ではこのような絆が正常.平和な世界の中では,戦いで結ばれる闘神士と式神の絆は異常であり,不自然なものです.
本来の絆とともに去っていくナンカイに置き去りにされる,悲しそうなリク.大降神しても割と元気だったコゲンタはとんでもない注文を出してきたリクに対し自分は間違ってないと主張.確かに千年前から闘神士と式神の絆は印.けれどリクにはそれが絆だと認めることができません.出生から現在まで闘神と深く関わりすぎているリクは,コゲンタとの絆が消えることによって失われるものが大きすぎるのです.自分にとっての全てが消えてしまうことを恐れ,印以外の絆を求めようとするリク…でも,一時期記憶が飛んだときも,奴はモモの助けを借りつつ混乱しながらもそれなりに暮らせていたので,なぜ「全部」消えてしまうと考えているのかについては若干疑問が残ります.
ギャグ回らしいオチは,「ここ,四国だった!」と今になってうろたえるリクをバイクで迎えに来ちゃったマサオミ.一体どんなデートをすっぽかされたんだ…ではなく,タイザンとの顔合わせを避け,リクを無事に天神町に戻すために付近で待機してたんでしょうね.とはいえここからマサオミのバイクで帰ることになる天流宗家はお気の毒(笑).せめて帰り道でおいしいうどんとか,土佐名物のおいしい海産物でも食べて帰っていただきたいところ.
もしも印を切ることが絆だとしたら,式神が消えるだけでなく,式神の戦いが必要なくなった平和な世界でもまたその絆が失われてしまうことになります.印でない絆を求めるのは,リクが意識の外でそんなことにも気がついているからなのかも知れません.次回は伏線張りっぱなしで謎解きされていなかったユーマ・ソーマ兄弟の過去が明らかになるようです.ユーマの燃える瞳が見つめるのは何者か.次回に続きます.

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いちご100%#4

「さつき,マイナスからプラスへの跳躍の巻」

(A)念願のビデオカメラを手に入れた真中は,早速試し撮りに出かける.川辺で見つけたのは,長身の髪の長い美少女.絵になるその姿に思わずカメラを向けた真中だが,突然の突風がとんでもない光景を真中のカメラに映し出してしまった.それが原因で川にカメラを沈められてしまった真中は,彼女を許さないと怒る.そんな気が強くて姉御肌の少女の名は北大路さつき.真中と同じクラスになった彼女は,ことあるごとに真中と衝突する.

(B)真中に助けられときめきを感じてしまったさつき.それをきっかけに何かを世話を焼こうとするさつきと真中の姿を見て,東城は複雑な気持ちだ.真中自身は今この学校には目当ての映像部がないことを聞いて驚く.5人を集めれば新しく部がつくれると聞いて早速部員を集めに回るのだが,もう一人が足りない.最後にさつきが快く加入を申し出て,東城と一緒に映画を撮るために必要な人数が揃ったはずが…東城が言い出したのは,真中には意外すぎる言葉だった.

恋は戦いで,戦場泉坂についに主要な戦士が揃う「いちご」.最後にやってきたのは長身のサバサバとした性格が魅力の北大路さつき.しかし実は今回はまだ彼女の本来の本領はまったく発揮されていないので,今後を考えると逆に珍しい回となるんじゃないかな.西野は修業の旅,唯は未だ本格参戦の資格すらなく,現状は純情路線で攻める東城の天下.ここに乱入してきたのが我らがさつき.抜群のボディと超積極的な性格はおっとりした役作りに対してはまさに天敵.これを退けるべく東城が打った布石の巧妙さもまた面白い.

前半はさつき登場! 映画を撮りたいとうわ言のように叫んできた努力がようやく報われたのか,ビデオカメラをゲットした真中は有頂天.しかし,早速壊されるんだから神はやはりよく見ていらっしゃいますよ(笑).手に入れたものを試したくて飛び出した外には,被写体が一杯.中でも河川敷で見つけた長身の美少女が風の中に凛と立つ様に魅せられた真中はこれを撮影しようとするわけですが…そこに一陣のエロ風が! まあ,スカートがめくれるのは自然のやることなんで不可抗力で,アクシデントに迷わずカメラを向けるのは一種の才能だとは思うけれど(笑)怒られても仕方がないことは認識しておけ真中.美少女に見せなさいよと迫られて,ボディアタックから胸タッチへと連携をかます真中と,そんな真中を叩く美少女.その上ビデオカメラまで遠投(苦笑)! あわれ新品は川の中に.カメラにどんな保証をつけていたのかによって,修理にかかってくる額が違いそうだなぁ.
そんな出来事を背負った真中が入学した泉坂高校では,運良く真中は東城と一緒のクラス.大草はともかく東城に気のある小宮山が別のクラスになってくれたのは大きい.しかし,今や競争者は小宮山だけではありません.髪を下ろし眼鏡を外したことで東城は一躍有名人.真中の視線だけ集められればいいんですが,やたらと他の男子にまでたかられるのは東城にとっては苦行に間違いなし.そんな状況を救ってくれたのが例の彼女.さばさばとした言葉と態度で男どもをけちらしてくれるのは長身の…真中はもちろんカメラの敵を発見したので興奮し,美少女のほうも「なんであたしのまわりをうろつくの!」と次回からの彼女からは考えられないような台詞を吐いて対抗.彼女は北大路さつき.東西南北のラストです.胸を触られた慰謝料でビデオカメラ1台がおしゃかが等価交換なのかそれともどちらかに不利があるのかについては,皆様のご判断にお任せしたい(笑).最初は大嫌いながらも何かのきっかけで好きになる.恋愛ものの定石の1つで,さつきが今回駆け抜けていく道そのものでもあります.
授業中うるさくした罰として廊下のワックスがけを命じられた真中とさつき.いきなりワックスを真中に向かってぶちまけるなど,さつきの行動はネガティブな方にも実に積極的.真中憎けりゃ仲良さそうな東城まで憎いと控えめながらも痛烈な攻撃を仕掛けてくるあの東城を中傷してみる挑発ぶり.もちろん東城の二面性の魅力にグロッキーな真中にとってはこれはとんでもない言いがかり,さすがに怒るわけですが…足元には例のワックスが! つるつると2人でコケて真中は指に怪我,さつきは足首ひねります.
さすがは見事なバカである真中は,ここまでのやりとりを無視して動けないさつきに男らしく背中を提供.意地を張るさつきもついには背中を借り,いがみあっていたはずの2人は急接近.理由はどうあれ感情を高ぶらせたままで体を密着させた上に,バカな真中にはろくな意図や悪意はないことがさつきにも判明…とはいえ,許可も取らずにいい光景だから撮ろうとしたというのは一歩間違えば盗撮になってもおかしくはないんだ(苦笑).
ぐらつきはじめたさつきの心が折れるのは翌日.あの眼鏡っ子姿に戻った東城は面白いように男たちに相手にされなくなるどころか敵意を向けられ,囲まれた彼女を救うべく飛び出した一本気のさつきは昨日のワックスで足首の捻挫が足を引きます.ここに飛び込んで事態を無理やり収拾したのが真中! まあ,代償として昨日もひどかった指が更に悪化してますが(苦笑).東城の二面性という必殺技を目にして驚く一同のうち,さつきは昨日真中が言い張っていた「東城はそんなんじゃない」という言葉が真実であったことに気がつき,その上自分の怪我まで心配されてしまっては…こうして,ついに真中争奪戦への参戦資格を手に入れた北大路さつき.現状東城の次に真中に近い彼女は,登場時期による遅れをどのように挽回するのか.

後半はさつき覚醒.前半ラストで真中が憎くなくなったさつきは,今度は何かと世話を焼きはじめます.行動的には嫌がらせとあんまり変わらないあたりが,彼女の混乱ぶりを示しているような.しかしそんなさつきの態度が変わったことを敏感に察知しているのが現在暫定1位の東城.彼女自身も変身という大技で勝てるはずのない西野から勝利を奪った簒奪者なので,新たな敵には敏感です.でも,鈍感な真中に「仲いいよね」と言って効果があるんなら,この話はこんなややこしいことにはならないよ(苦笑).
一方真中はまたも自分の夢こと映画で頭が一杯に.こいつ,夢と女の子を天秤にかけると確実に夢が勝ってしまうバカなわけですが,映像部をつくるために4人の協力者を集めることにもう夢中.とりあえず猫の手でもいいということで小宮山を引き込んだりしていると,登場したのが新キャラの外村.特徴はある種のゲームの主人公のようなバカ長い前髪.こういうキャラは感情移入のためにこのような「誰でもありえる」外見を与えられているので,視聴者も真中に感情移入できない,あるいはする気になれない場合は外村視点で見るのがいいんじゃないだろうか.
外村の目当ては映像部という名目.彼のサイト「ボクが見つけた美少女」の素材を撮影するための公的な名と手数が欲しいというのが,なんつうか,マニアだなぁ(苦笑).ネット経由のアイドル育成部にしたい外村の本音はもちろん真中に受け入れられるもんではないんですが,…しかし,夢のためなら妥協も一つの選択肢だと割り切ってしまうあたりが真中.そして夢のためなら周囲への配慮をなくすのも真中.本来最初に話を通すべき現1位の東城を無視して先に新参者のさつきに声をかけるだなんて! しかも自分の大切な切り札である「一緒に映画つくろう」をさつきにまで与えてしまうなんて!
このまま地位を保ちたい東城にとって,真中の行為は許せるものではありません.ゆえに文芸部に入るという反逆の道を選択.その心変わりに必死で食い下がる真中に対し,ついに半泣きでぶち切れる東城.「あたしがあたしの部活選んで,何が悪いの!」…真中が勝手に真中の道を選べるだけでなく,東城も自分で自分の道を選べる.この物語の主役は真中ではなく美少女たちなのだと,スカートの裾から白いものをちらちらさせつつ宣言です! でもね東城,君の気持ちは絶対真中にはわからないんだよ.だって真中,バカなんだもん(苦笑).
東城の涙の意味もわからず戸惑う真中のところにやってきたのがさつき.下手なちょっかいを出したあげくに,うとましがる真中に対して「仕方ないでしょ! あんたのこと好きなんだから!」…直前の東城とは逆ベクトルの絶叫だ! いまだ真意を伝えていない東城,真中の側から告白した西野,そもそもそういうところにたどりついていない唯と他の3人がもっとも手薄な領域で,初撃からクリーンヒットを狙うさつきの豪腕が光ります! しかも男勝りが真っ赤になって逃げるという追加効果.ここまで徹底して攻めれば直前の東城の顔も吹っ飛ぶってなもんですよ.

好きだ好きだと廊下を叫びつつ通過し,ついには校庭にたどり着くさつき.真中の気持ちが誰を好きでもいい.自分は一緒に楽しく面白くやっていければそれでいいと,真中にとっては最良の条件である都合のいい女宣言でフィニッシュを決めるさつき…とはいえ,本当にそんな都合のいい奴はいるわけがないんだからもうちょっと考えろ真中…ってこいつはバカだったか(苦笑).接近する真中とさつき.ゆえに己が西野の場所を奪ったように,その地位を奪われた東城.さらに再登場するのは少し髪を長くした西野! 戻ってきた元王者はこのリングにどのような風をもたらすのか.役者が出揃い激しいバトルロイヤルが繰り広げられる,次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#27

「それぞれに未来,それぞれに過去,さらに脅威の巻」

パンタジア新人戦はついに終了.優勝は和馬,準優勝が冠で3位が河内と諏訪原の同着.3位が2人出たために賞金や副賞は半分ずつにされるが,冠は河内にフランス留学権を進呈した.そのかわり本店ではなく南東京支店への異動を希望する冠.河内は念願の本店勤務を希望し,ついに最高のチームであった南東京支店に別れのときがくる.
異動を一週間後に控え,南東京支店に戻った和馬たち.テレビ出演や新人戦の優勝の効果で店は大盛況なのだが,木下以外の従業員が真面目に働かないのは,いつもと同じだ.

長かった新人戦もようやく決着したと思ったら,間を置かず次の展開のための仕込がはじまった「ジャぱん」.パン職人がまともな理論で優れたパンをつくり,これに審査員が命をかけて不条理なダジャレリアクションをかます,というのが新人戦で確立された本作の面白パターン.今後はそのパターンは変わらず,内容の方で冗談をよりきついものにしながら続いていくのです.今回は派手な戦いはなく,実写パートを交えてゆっくりと日常が流れていると思っているのは和馬たちだけ.水面下で蠢く,ほどなくパンタジアを襲う激流の存在が明らかになります.

前半.いろいろあった新人戦がようやく終了した表彰式.前回両者全力を出しきった傑作が揃ったために3位が2人に.割と体格のいいのが狭い場所で押し合いしているのが大人げないなぁ(笑).副賞の賞金を表彰台の上で開いて数え出すデリカシーなしの河内が発見するのは,同位が2人であるために副賞まで仲良く半分という厳しい事実.賞金は半額づつ,諏訪原にフランス留学権,河内には本店勤務権と4位のQUOカード…本店異動を目指して新人戦を頑張った河内にとっては一応の目標が達成されたわけですが,旅行権を惜しがる河内に思ってもいなかった申し出が! なんと冠が自分の副賞を河内に進呈.2人の戦いは雪乃の策略のためにかなり荒らされたため,部下であった冠の控えめな謝罪なのかもしれません.しかし冠自身にも思うところはあるようです.
ちなみに4位のQUOカード,どうしようもなくデザインがむかつきます(苦笑).王朝を存続させるためにあらゆる手を尽くしたクレオパトラと雪乃は,実は真逆の志向.自分さえよければいい自分勝手な女の暴走は,ここからが先が見せ場です.
そして…河内にとっては待望の,南東京支店にとっては別れの人事異動希望調査.本店勤務希望したのは,入賞者のうちで河内のみ.足の出た河内と,動かなかった和馬.ヘタレツッコミと天然ボケ,これまでコンビのように2人一緒だった道はここでようやく分かれます.さらに冠は南東京支店への異動を希望! 河内が異動することで欠員の出る南東京にとっては願ってもない強力な人材の加入です.ボスの雪乃にほとほと愛想が尽きた冠らしい決断ですが,決して裕福ではない南東京でどのようにして酵母の研究を続けていくのだろう?
ついに大会は終わり,静かな会場には2人きり.パンタジア会長とマイスター霧崎.パンタジアグループの首脳が今回の戦いを総評します.今回の戦いは会長の孫たちの代理戦争でもあり,その勝者が月乃となったのは誰の目にも明らか.和馬,河内を輩出し冠を引き寄せた南東京は,その立場上もっとも悪い環境に置かれた月乃が店長とともに必死で集め育成した者たちが認められることで,ついに後継者レースのトップに躍り出ることになります.
けれど,人間は結果だけで動くものではありません.己の祖父を篭絡するべく登場したのが雪乃.彼女を見据える霧崎の仮面の下の目は冷たい.確かに月乃は素晴らしい.しかし年齢のことがあるのでと,もっともらしいごまかしを言う雪乃.もし後継者争いに年齢差を考えなければならないなら,雪乃がもっとも厳しい環境で戦わなければおかしいわけですからね.そんな詭弁の雪乃を追い詰めるべく霧崎が示す写真にはあるSPの姿が.雪乃の部下であり河内の材料にエンドプロテアーゼを混入したSP・石山は現在逃亡中.どれほど霧崎に厳しい追及を受けようとも,まったく知らないふりを決め込む雪乃は見事な役者ぶり.SPだって東京湾の魚のエサにする気満々.…この下種が!
南東京支店は和馬たちの頑張りのおかげで大盛況!…とはいえ真面目に働いているのは相変わらず木下だけ(苦笑).これまではサンピエール本店の斜め向かいという最悪の立地で閑古鳥が鳴いていましたが,特に時間的に投入してきた広告費の効果がようやく出たのは喜ばしい.この機会に投入した広告費を回収するべきなので,和馬たちはちゃんと仕事をしろ(苦笑).
店にこれだけの成果があって,和馬が自分の無念を晴らし,更に自分も夢の本店勤務を決めたとなれば河内にはもう雪乃に対しての未練もないわけですが,たぶん異動までの1週間,真面目に仕事をしたくない(笑)一同が気にしているのがマイスター霧崎の素顔.パンタジアの偉い人なんですが,仮面から鳥出してリアクションというのは間違いなくおかしいですからね(苦笑).この話題に食いついたのは店長.…彼も仕事をしたくなかったんだろうなぁ(苦笑).
なんと霧崎の父親はサンピエールのオーナー.店員全員で驚きのリアクション,しかし店長は冷酷に「事実だ!」サンピエールのオーナーがフランス修行中に生まれたのがマイスター霧崎.店長は衝撃の事実を修行中,本人に聞いていました.日本で独自のパンをつくりに行った父に,妹とともに置き去りにされた若きマイスター霧崎.そのときから己の腕一本で生き抜いてきた霧崎の素顔は…きっと今も美形なんでしょうね.仮面をかぶることで己の血縁すら捨てた霧崎の話から,新潟の片田舎のパン屋「サン・ピエール」で和馬が出会ったパン職人のおじさん.フランスに大切なものを置き去りにして,和馬より先に御飯より上手いジャぱんを目指していたあのおじさんのことが思い出されます…って,あれ?

後半.目覚めた河内をお待ちかねていたのは,炊飯ジャーの中のパン(笑).「生焼けに決まってる!」「そんなことない」と朝からテンションの高いお2人.店長も含めて木下以外全員,真面目に働け(苦笑).南東京に和馬と河内が入社して以来,実際の南東京の運営を一手に担ってきた木下.同僚も上司も看板にはなるけど戦力にはならないという悲しさを背負っております.この先も彼を襲う災難はまだまだ続きますよ.カウンターで頭だけちょこんと出している木下に襲来する少年が希望するのは,無料のジャパン57号.しかし好調な売れ行きゆえに売れ残りがなく,代用として和馬が提供を申し出るのがジャパン2号,炊飯ジャーパン.朝河内を驚かせたアレですね.もちろんジャぱんの名がついたものだけあって喰えば目が炊飯ジャーになったり,体が湯気でほわほわほわになる美味さ.ほわほわリアクションと生焼けでないパンの謎を交互に語って忙しい河内(笑).ここに店長も混じってほわほわになるわけですが…ねえ,仕事は(苦笑)? アフロの2人が一緒にほわほわ.髪の毛も,ほわほわほわ.
さて,ここで提示されるのは6歳でもできる,番組プロデューサーにもできるパン作り.所要時間は6時間くらいかかるはずなので,ゴールデンウィークのおともにどうぞ(笑).分量はたぶん一升炊き用と思われるので,より小さいジャーの場合は量を計算しなおしてください.詳しくは公式サイトのほうで作り方が載ってましたのでそちらをご覧下さい.

材料は強力粉350g水180ccバター21gドライイースト5g砂糖21g食塩6.5g牛乳35cc.この手の料理は正確な分量が測れないときちんとできないので,計量器は必須.さらにパンづくりは基本的に冷たいとだめなので,材料はバターや牛乳,水まで,全部室温にしておいたほうがよさそうです.
まずは炊飯釜で強力粉,砂糖,塩,水で溶いたイースト,水,牛乳を入れて混ぜます.確かイーストは塩気が大嫌いのはずなので,2つが直接さわらないように入れるといいかも.ある程度こねてまとまったあと,最後にバターを入れてもっとこねます.生地がべたべたしなくなったら丸くまとめて釜の底に置いて一次発酵.暖かいところで60分くらい置きます.その間生地の表面が乾燥するといけないので,釜の口に軽くラップしておくといいかも.発酵の目安は2.5倍に膨れ上がるくらい? 足りない場合は時間を置くか,周りの温度を30度くらいまで上げるといいみたいです.…なんか全然レビューじゃないけど,気にするな!
ガス抜きは50センチ上から落とすだけでOK.一度抜いてからさらに60分置いて二次発酵させ,ついに炊飯開始.60分で片面を炊飯し.ひっくり返してまた炊飯.最後にもう1回ひっくり返してまた炊飯で,完了.
…恐らくはつくりはじめてから6時間くらいかかるパンなんですが,真に恐るべきはこれを早朝に炊いていた和馬,一体お前何時に起きたんだ(笑),

番組プロデューサーにもできるパンづくりについて実写で紹介したあと,子どもは自分にも出来そうだと喜んで帰宅.帰り際,「僕もパン屋になる」と少年に言われてうれしい和馬.まだまだ新人ですが,自由な発想でパンの魅力に気付かせてくれたおじさんを越えるジャぱんを作るのだと,改めて誓います.
そんなほのぼのとした南東京支店の2時の方角にあるのがサンピエール本店.その中には,サンピエールのオーナーと…パンタジアの雪乃の密会する姿が! そう,次回からのとんでもない展開はこの場所からはじまります.世界を股にかける脅威の物語は必ずや視聴者の度肝を抜くはずです.雪乃は南東京支店を潰すために何をしようとしているのか.物語がさらなる大舞台へと一歩を踏み出す,次回へと続きます.

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虫の知らせとかカニとかアンケートとか

ゴールデンウィーク,皆様いかがお過ごしですか? 自分は恒例の大掃除が既に面倒になって中断中です.ついでに明日は出社です.テレビの上のDVD棚とか掃除してみたんですが,並んでいるのが「くるみPure」「シスプリ(初代)」「はれぶた」「メダロット」「クロ高」「怪奇大家族」「カリキュラマシーン」「ダ・ガーン」「ドッコイダー」「陰陽」「ボーボボ」…って一体どんな店だよ(笑).

まずは訃報を1つ.
お天気キャスター 福井さん葬儀
福井敏雄氏,4月27日にお亡くなりになったんですね.自分自身,先日感想のなかで触れたばかりだったので,こういうのも規模のバカでかい虫の知らせなのかなぁと感慨深いものがあります.北海道出身なのでお天気キャスターとしての福井さんの姿を見たことはわずかしかないのですが,「探偵ナイトスクープ」にはよく顧問としていらっしゃっていたので,その独特の喋り口もさることながら,本当に誠実で真面目な雰囲気が好きでした.
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さて,これが今日の晩御飯!


実家から送ってもらいました.藤田にみせびらかしてやりたい(笑).かなりの分量がある上に解体は大変なので食べきるのは結構厳しいんですが,現在胴体完食,足と甲羅が残ってます.はやく全部食べよう….
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本当に久しぶりにアンケートの結果を.

 1 陰陽大戦記レビュー 609
 2 ボーボボレビュー 507
 3 ガッシュレビュー 222
 4 ケロロ軍曹レビュー 217
 5 ジャぱんレビュー 214
 6 しりとり竜王戦レビュー 168
 7 その他のレビュー 115
 8 レビュー以外の記事 108

毎度ながら「陰陽」がすごいや.でも「ボーボボ」も決して負けてない.第1期完結を機に感想を終えた「ケロロ」も結構多くの人に読んでもらってたみたいで,どうもありがとう.「ガッシュ」も「ジャぱん」も癖はあるものの面白いので,「陰陽」しか見ていない人はぜひ一度試してみてください.あと,新規の「いちご」も本当に愉快なのでいい大人は見てバカ笑いしていただきたい(笑).
そんなわけで時期はずれたけれど例の奴.右上をぽちっとどうぞ!
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(追記)今日の確定ニュース.
スポーツ報知:「アストロ球団」実写になる
ドラマだ.深夜30分18回だ.宇野球一がデカブルーだ! どうなるんだろう…

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