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金色のガッシュベル#107

「強さは術の数ではないの巻」

ガッシュを倒すためによく研究してきたコーラルQとグラブは,ガッシュの技をことごとく打ち破る.残るはザグルゼムとバオウ・ザケルガのみ.もちろん清麿がその連携を狙ってくることだって予測済みだ.勝利のため,これまでガッシュだけでなく他の魔物のことも調べて鍛えあげてきたコーラルQ.千年前の魔物との戦いまで知っていた彼らの情報収集能力は素晴らしいものだが,ガッシュたちはそれ以上に,2人が遺跡の戦いを知っていて逃げたことが許せない.見事な見切りで攻撃をかわすガッシュと,戦いの間もザグルゼムの可能性を探り続ける清麿.2人は,グラブの予測した強さを遥かに超えていく.

コーラルQ三部作最終回を迎えた「ガッシュ」.前の2回がいい感じに脳の緩んだギャグであったのとは対照的に今回はシリアス.ばっちりキメるべきところだからこれで正解なんですが,落差が大きすぎてまるで前回2回が夢みたいだ(苦笑).呪文を見切られる劣勢にあっても,前回まで面白いほどにコケにされ,耐え難い屈辱を味わった清麿のテンションは既に十分.さらに今回の前半で,今ひとつ上がりきらなかったガッシュのテンションが上がっていきます.

前半.これまでのあらすじはコーラルQ変身のテーマに乗せたシリアスなもの.とはいえ前回を見ていれば,真面目に読んでる清麿とか,「ありえない変形」という言葉が妙に面白かったりするわけです.2つを残して,術を封じられてしまったガッシュたちの迎えた最終局面.明らかにコーラルQ側が有利というわけで,ピヨ麿は完璧になめられています.まあ,ザグルゼムとバオウ・ザケルガしか残っていないとして,この2つを連携させる以外の選択肢が見つかるわけもないんだけどね(苦笑).
体内のレーダーで他の魔物の所在地を知るという特殊能力を持っていたコーラルQは,全ての魔物…千年前の魔物までもを知っていました.当然その連中が集結し,次々に消えていった遺跡の戦いも.この事実が,本当に様々なものを見てきたガッシュの魂に火をつけます.確かに厳しい戦いだったから,どんな魔物でも進んで参加できるようなものではないけれど,力のあるコーラルQが事情を知ってなお手を貸さなかったことは確かに卑怯で耐え難い.ついでに義憤から立ち上がった仲間たちまでもをまとめてバカにしたことも許せないでしょう.
自分以外はバカでクズだと言い切るグラブ.天才らしく周囲になじめない彼は,何かを探して日本へとたどり着いたようです.当然彼にとっては愚かで弱い魔物にしか見えないガッシュ.けれどガッシュの目はまだ生きています.厳しい戦いの中で得た呪文は確かにザグルゼム1つだけですが,遺跡の戦いで得たものが呪文だけだなんて,誰が決めた?
バイク形態,高速のコーラルQの猛攻を避けるガッシュの動き.それを見て即座に行けると判断し,迷いなく前に走らせる清麿.時間が経過した上に前回2回分がギャグだったのでどうやら本人まで忘れてたみたいですが(笑),あの戦いで培ったガッシュの見切る能力,戦いのセンスの上昇は目覚ましく,当たらないはずのコーラルQに見事にザグルゼムを当てることに成功!
この段階でガッシュの能力がグラブの計算を超えているのは明らか.本来は即座に退くか,もしゴムへの変形で効果が消えるならザグルゼムの効果だけでも消すべき場面なんですが,慢心と動揺のためかザグルゼムを帯びたままで戦い続けたことが運の尽き.コーラルQはギガノ・ロボルガでガッシュに切り札のバオウを出させようとするものの,その計算をさらに超える清麿の着想.強大な術に対しザグルゼムを浴びせ,さらにそこにザケルガを加えることで強大なカウンター攻撃を編み出すことに成功! ここまで精神的に徹底して追いつめられただけのことはあり(苦笑)清麿の頭の回転もいつも以上に冴えてます.ぎりぎりを越えたところにある本物の強さを示すこのシーン,作画に加えてCGエフェクトが素晴らしい!
ガッシュが開花させた見事な回避能力は,血のにじむ努力でシェリーが手に入れた見切りと同質かそれ以上のもの.素晴らしい回避能力と,新しい呪文に対する飽くなき探究心と応用能力.その力を10%程度のパワーアップと見積もったグラブは甘い.確かに,ガッシュたちは以前よりもずっと強くなりました.

後半.想像以上の実力についに奥の手を出すコーラルQは,複数の盾を持つ最終形態に変形.自由自在に盾を操るコーラルQの変形は確かにやっかい.しかし,変形したあともザグルゼムが残っているのがまずかった.清麿はこの術がガッシュの発した術に呼応することを観察済み.「この戦いでザグルゼムの力を100%引き出す!」というわけで,これまでにない大技をやってみることに決定です.
今回の清麿の作戦は今後の戦いで光を生むためのもので,対コーラルQ戦よりも将来を見据えたもの.まだ敵が油断しているのをいいことに,攻撃を避けるガッシュに盾へザグルゼムをかけさせる清麿.本来ならバオウを撃てるタイミングにもザグルゼムを撃っているのは,当然この先の大技のための仕込み! ガッシュにひきずり回されながらもバオウを撃たない清麿の狙いがわからないグラブ.天才にも読めない行動を取る清麿の顔には…いつになく鋭い笑みが浮かびます.
未来のために,ザグルゼムの力を限界まで引き出すのが清麿の狙い.実戦でテストをやるのは実に危なっかしい話ですが,可能性を試さないで負けるほうがバカなので間違ってはいない.でも…もしコーラルQがもうちょっとまともな敵なら,清麿もあれほど連鎖させなかったんじゃなかろうか(笑).ザグルゼムがガッシュの術を強化する効果を持つことはすでにわかっていて,それを繰り返しかけるんだから大事になるのは見えていたはず.それでも敢行したのは,やっぱり前回までの展開ゆえではないかと(苦笑).ようやく清麿の狙いに気がついたグラブ.しかしもう遅く,ザグルゼム連鎖のラインは盾を経由してコーラルQへ.1枚1枚食っていくバオウは,より強く.より大きく,別の姿に! 恐らく合体ロボにも勝てないほどの巨大な電撃の龍が,コーラルQを沈めます.

勝敗は決し,やがてサンビームとウマゴンもガッシュたちのもとに到着.これで下に降りられそうでよかった(笑).たとえ相手がどれほど強かろうと,勝つことを諦めなかったガッシュと清麿.2人の最後の武器は相変わらず根性のままなんでしょうが,根性を抜きにしても十分強くなってきたのは間違いなし.その強さの源は…やはり信頼.はじめての技に躊躇しなかったのも,決して配慮が足りなかったわけではなく(笑)ガッシュと清麿の間に強い信頼の絆があったから.もちろん信頼をウマゴンやサンビーム以下,ガッシュに組する魔物たち全員の間で結ばれていたからこそ,彼らはここまで生き残ってこれたわけです.
今は他人と信頼関係を結べるようになった清麿も,最初はグラブと同じようにただの孤独な天才でした.しかしガッシュが閉じた心をこじ開けてくれたおかげで,役割として周囲にツッコまないければいけない(苦笑)強い今の清麿に変わることができたわけです.その強さを認めたコーラルQが提供してくれるのは,魔物のようで魔物でないものの存在.ニュースの巨大な建造物,アースの言葉,そしてコーラルQの情報と,次の大きな戦いへと導く道標が次第に集まってきています.
コーラルQは魔界へと戻り,グラブはコーラルQの言葉に従って友達をつくり,そして鈴芽はやっぱり迷子になっている(笑)という3部作の終わり.鈴芽は早く帰れとあれほど…(苦笑).そして回りの人達が優しかったのはかなり運がよかったんじゃないかと思うよグラブ.さて,予告のアレは完全オリジナル? 今の製作陣ならばかなり面白いものをつくってきてくれそうではありますが.キャラの統一感が損なわれないかどうかを気にかけつつ,次回に続きます.

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