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金色のガッシュベル#108

「母は強くて速かったの巻」

晴天の下,バルカンと一緒に遊んでいるガッシュ.しかし途中で拾った絵本によって,自分の母親のことが気になった.記憶喪失のガッシュには母親の記憶がないのだが,何か優しく暖かい感触だけは残っている.そこで自分の母上を思い出そうと,街で様々な母親を見ることにする.
ダンボール箱の中から母親観察を続けるガッシュ.そっくりの母,お受験の母やワイフやモンモン先生では母親の手がかりにはならないと痛感したガッシュは,観察のターゲットを清麿の母,華に変更.意外と力持ちの華の働きぶりに感動するガッシュ.しかし清麿に華を自分の母親だと思えと言われても,そんなことは受け入れられない.だって,本当の母はちゃんと魔界にいるのだから…ガッシュは泣いて家を飛び出した.

ここ最近とんでもなく高い品質を維持し続けていることにびっくりの「ガッシュ」なんですが,今回からは番組そのものの構成までも変更するようです.アバンが増加,本編中盤でのCMが消え,予告後にコーナーが増えてます.これはCM中に視聴者を逃がさないようにするための変更なんだろうか? CMなしの構成はCM明けのあらすじを消せるので,今回みたいな本質的にシリアス話の時は効果的だと思うんですが,ギャグ回の時は気を抜くところをかなり意図的につくってやらないと疲れそうな気がするなぁ….
今回はガッシュと華さんをメインとしたオリジナル.とはいえ原作で描かれた世界観から離れることなく,違和感のない物語に仕立て上がっているのが素晴らしい! また,登場人物の感情と意味合いに合わせた構図へのこだわりもなかなかのものです.

新たなる脅威の影は次第に近づきはじめているものの,まだまだ遠いというわけでガッシュは今日も元気にお出かけ.華さんお手製の弁当を持って巡る街の様子がいちいち楽しい.犬に子どもがいたり,にょきまろが伸びてたりと長く見ている者にとっては時間の経過表現が良い感じです.草原でバルカンと楽しく過ごすはずのガッシュの今日は,拾った絵本によって迷走開始.…子どもに見せてもいい本で本当によかったなぁ(笑).
「母を訪ねて三千里」風の絵本に感動して大粒の涙を目から転がすガッシュ.一緒のバルカンとともにその様が抜群に愛らしい.母との感動の再会を思い,考えてみると自分には母親の記憶がないことに気がついてしまうガッシュ.この世界に来たあと,イギリスで攻撃を食らって魔界の記憶を失ったんですね.しかし何か優しく暖かい感触だけは覚えがあるので,これをさらに鮮明なものとするべく,ガッシュは母上探索の旅に出発.
たぶんふつーに街を歩いても別におかしくないんですが,ガッシュはなぜかバルカン改造されたダンボールに入って外の世界を覗き見.…なんか妙にダンボールづいてるなぁ(笑).ガッシュことスネークはダンボールの中より子とそっくりの母を発見.自分と母も似ているのかなーとか考えていたら子のほうにターゲットにされてしまうスネーク(笑).逃走した先にいたのはお受験の母ども.そんなに塾に行かせるのが好きならお前らが行けばいいのに(苦笑).そのおぞましさに負けたガッシュを追い討つのが,アバンでもおなじみの胸毛ふさふさの犬とその子どもたち.「小便スベカラズ」の看板とか犬に背負わされた塾のテキストとか,やり放題に凝ってます!
隠密行動とはいえ炎天下にダンボールをかぶったガッシュはやがてふらふらに.よりによってワイフを母上と見間違えたのは,やっぱり熱射病になりかかっていたんじゃないかと(笑).普通の判断力ならどうみたってあのくねる影で気がつくはずだもの.ラストはモンモン先生に迫られてスネーク,任務失敗.
体力をすり減らすだけで得るところのなかった母上探索の旅.そこでガッシュは清麿の母上である華に目をつけます.確かに本作中では実に良い母な華さん.その日常は…かなり力強い人なんだなぁ(笑).イギリスに行ったきり戻ってこない父の代理までも務める華さん.汚し放題が2人+1匹いるので半端な体力ではなさそうですが,実に力強く描かれております.汚れたガッシュも洗濯のためにするりと全部脱がされて,さらにそこへタイミングよく戻ってくる清麿は狼狽(苦笑).確かに全裸でお迎えはインパクトあるもんなぁ….
清麿の部屋で今日の発見について語るガッシュと,それを聞く清麿.1日自分の母を思い出そうと頑張ったガッシュに対し,「それはホームシックって奴だな」と豪快な解釈をしてみせる清麿さん.記憶をなくしたガッシュは,母の優しくて柔らかで暖かい感じを思い出したかっただけ.それをホームシックと解釈してしまった清麿は気軽に華を自分の母だと思えとか言ったもんだからややこしいことに! もちろん清麿としては,帰ろうと思っても帰れないガッシュのために,自分の母に子どものように甘えていいんだと実の息子として許可を出してくれてるわけですが,ガッシュは母のかわりではなくて,魔界の自分の母の思い出を取り戻したいので気持ちがすれ違い.ただでも記憶の母が華さんに重なって混乱し始めているのに何を言うのだと,急に怒って泣いて家を飛び出します! このあたり,わざとガッシュの本心がわかりにくく描かれてるんですが,子どもの怒りって,あんな感じかも.あっけにとられた清麿は,母に叱られてあわててガッシュを追走するものの逆方向に.…清麿,そんなときのためのウマゴンじゃないか(苦笑).

華は本当の母ではないと叫んで飛び出したガッシュと,それを捜す清麿.清麿が最初に方向を間違ったために結局追いつくことはなく見失い,あちこち心当たりを巡るものの見つけられないまま.一応このシリーズ全体では,ガッシュと清麿の信頼と友情が最も大きなテーマになっているんですけども,今回はここで清麿がシリアスから脱落! 豪快だ(笑)! ガッシュは秘密基地で自作の三角仮面の歌を歌いつつ泣いてます.さすがにこの涙歌はCDにはなるまい(苦笑).「強いぞ速いぞ」って歌詞は勇壮なのに涙は止まらない.
シリアスから豪快に道を踏み外した清麿が土手で出会ったのはティオ.彼女が持ってきたバカでかいタヒチのおみやげことモアイ像を出され,なぜかモアイとともにすごく面白い巻き込まれ方で土手の下の川に落ちる清麿.いきなりずぶ濡れに.今回はいいとこねえなぁ(笑).今後もオリジナル要素として,恵さんが変な土産を買ってくる話が続いても,それはそれで面白いかも.
川に落ちたので(笑)追跡を中断し,ティオにガッシュの家出について話す清麿.まだ幼い子どもたちを誰知る者もいない人間界に放り込み,互いに戦わせて王を決めるという児童福祉的には間違いなくアウトな王となるための戦い.保護者の下から旅立ったティオだって当然さびしいわけですが.記憶のないガッシュはそれよりもつらい.さびしいとき,母の顔を思い浮かべようとしても思い出せない孤独…ガッシュは割とバカなのでティオほどはさびしさを感じることはなさそうですが,ひどくさびしさを感じてもすがる相手を思い出せないのは,やはり辛いことです.
秘密基地から公園を見ているガッシュ.泣いている子どもを迎えに来た母の姿から,ガッシュも再び自分の母のことを考え始めます.記憶は失っても,優しくて柔らかい感じは確かに覚えている.自分に母はちゃんといるのに,清麿はそれを無視して華を母代わりにすればいいと言った.でも,ガッシュはたとえ覚えていなくても本当の母のことが大切で,その気持ちをわかってくれないことが悔しくて泣いて逃げたわけです.
夕闇の中,一人きりでくじけている三角仮面を迎えにきてくれたのは,バルカンと華さん.華さんはウマゴンのナビでここまで来れたんでしょうね.自分がひどいことを言ったのにいつもと同じように笑顔の華さんに対し,ガッシュは困って,「ごめんなさい」と言い捨ててまたも逃走開始! しかし華さんは息子とは一味違います.落ち込んでいるとはいえ魔物のガッシュをぴったりと追走してしまう運動神経恐るべし.藪を突っ切り長い足で飛び越えるその様は,並みの主婦とは到底思えないほどのもの.清麿はこの華さんの血が流れているからこそ,魔物との戦いでなんとかやってこられたんじゃないだろうか.ウマゴンを置いて突っ走ってく華さん,かっこいい!
その頃,シリアスの道を踏み外してようやくモアイを引き上げたティオと清麿の所にガッシュと華さんとウマゴンが通過.状況に驚いたティオが手を離したおかげで,清麿またもモアイとともに落下…ほぼ持ち上げ終わっていたあたりから読めた展開なんだけど,やっぱりベタっておかしいや(苦笑).
土手のチェイスでは爆走のガッシュに必死で追いすがる華さん.長い直線,このままでは体力差で引き離されそうな状況で,最後の一跳びで捕まえようとするも失敗.顔面から道につっこんだためにえらく長くたなびく土煙…痛そうです(苦笑).さすがに心配になったガッシュは止まり,さっきの自分の発言について「ごめんなさい」と謝るわけですが,ガッシュは嘘は言ってないと華さんは優しく許容.こんな状況でも素敵な笑顔の華さんのことを,ガッシュが嫌いなわけがない.笑顔も御飯も大好きで,清麿に言われなくても本当の母上だと思ってしまうほど.けれど,華さんのことを母上と思ったら,今,心の中に残っている母上の感じがきっと上書きされてしまう.魔界から持ってきたごくわずかな大切なものを失ってしまう.…それが怖い.

そんなガッシュの怖さを「大丈夫よ,ガッシュちゃん!」と実に豪快な乗り越え方をしてくる華さん.「お母さんが2人いたって,いいじゃない!」.…いいの(笑)? 本当の母でないことは華さんだってもちろん承知している.けれどここまで一緒に仲良く暮らして,一緒に笑ったり困らされたりしてきたら…「ガッシュちゃんを本当の子どもだと思っちゃってるんだもの!」 優しくて柔らかな感じは同じもの.だから,上書きしても消えてしまうわけじゃない….当事者たちもギャラリーの一部も号泣.やっぱり,お母さんっていいよね.翌日も,モアイにウマゴンの小屋が壊された程度で(笑)昨日と同じ良い1日がまたはじまります.
CMを挟まない分だけ,同じ分数でもより多くの話が盛り込めるようになったのは大きい.今回は特にテーマや演出もいかにも一緒に見ている親(特に母親)が楽しみそうな話で,失速しはじめた他の作品に変わる次期エースとして,より幅広い視聴者層を掴むための試みに力を入れていくのかもしれません.さて,次は原作に回帰.ウマゴンとサンビームの絶妙のコンビネーションにどんな珍妙なアレンジが加わるのかを楽しみにしつつ(笑)次回に続きます.

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