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いちご100%#9

「表面だけは素敵に甘くての巻」

(A)バレンタインも近いある日.真中は相変わらずのどっちつかずで今日はさつきの買い物を手伝っていた.その途中で出会ったのは東城.なぜかさつきは真中と一緒にデートしているのだと東城に言って逃げ出す.あわてて追いかけた真中はさつきに抱きつかれるのだが,その思いに応える腕を彼は持っていない.

(B)真中のことを大嫌いだと言ってしまった上に,チョコレートも渡せなかったさつき.しかしなぜか真中は「ありがとう」とさつきに礼を言う.実は勘違いしているのだが,仲直りできたことのほうがうれしくてさつきも勝手に納得.そしてチョコをくれた東城もまた,自作の小説とともに真中に急接近.バレンタインを期に真中とさらに親しくなっていく.

とりあえず真中が全部悪いという真実でおなじみの「いちご」.そもそも奴はただの勝敗判定機なのでまともな人格を求めるほうが間違っているという説もありますが,感情移入すらしたくない男にここまで惚れる娘さんたちは一体どこに頭をぶつけたんでしょうか(笑)? あるいは真中からモテフェロモンでも出ているのか? 東西南北の皆さんが全員変人という回答は恐らく真実に限りなく近いと思うんですがせつないので(苦笑)ここはフェロモン説を主張してみたいと思います.今回はさつきがかなり頑張るもののいいところは全部東城に持っていかれるのが悲しい.いいなぁ,真中のモテフェロモン….

前半.冒頭からバレンタインデーを前にして机の掃除に励む小宮山の道化ぶりが悲しい.もちろんぶっちゃけ無駄.この悲しい目を真中にも味あわせてやりたくてたまらないのですが!そうはならないこの物語の構造が辛い.なんせ西野にふられたとはいえ,真中には東城とさつきがまだ残っているわけです.その上両方とも同じくらい好きって,…こいつこそ即刻腹を切るべきだと思います!
そんな最悪の男真中と一緒に買い物しているさつき.好きになったときは「真中の気持ちはどうでもいい」と言い切っていたけれど,実際そんな都合のいい女の子がいるわけもなく.格上の東城を前にして戦闘モード全開! デートしていたと言い張ってみます.およそ1年のビハインドと仲が良すぎて友達に留まってしまう己のふがいなさゆえにかけた特攻なんですが,直後に「デートなんかしていない」と当の真中に完全否定されるのが厳しい.この段階で明らかに2人の間では勝敗はついているわけですよ.ところがここでさらに話をややこしくするのが真中の才能.もう勝敗は決まってるんだから,そのまま東城のところにいろよ.さつきの後を追ったりするなよ!
バカの追走に一応感謝の言葉を返すさつき.けれど既にあの場の勝敗は決していて,今更フォローされても覆りはしない.「東城さんのどこが好き? あたしのほうがくだらない話もできるし,一緒にいて楽しい」…それこそがさつきが東城に劣るところだとわかっていて,それでも抱きつくさつき.…親しすぎるから飢餓感が煽られない.真中の側から欲しがってはもらえない.だから真中は抱きしめ返してくれない.ついに「大嫌い」と口にしてしまうさつき.強がっているけれど独占欲だってちゃんとある彼女は,真中と自分自身を呪いつつ走り去ります.取り残され,このままでは西野の轍を踏むと後悔する真中.そうですよお前が一人に決めさえすればこんなややこしいことにはならないんだよ! 「抱きしめ返したらもっと傷つける」って思うなら最初から後を追うな! 翌日からはさすがにさつきとの仲もギスギスになって数日経過.さつきが後悔しているのは例のフェロモンのせいだろう(苦笑).
そしてはじまるバレンタイン.チョコが舞い飛ぶ学校では大草が大人気なのに対し小宮山と真中には何も当たらず.小宮山がちょっと気の毒.さすがにさつきはくれないだろうと真中も諦めてるんですが,なんとさつき,仲直りを狙って準備しておりました(苦笑).拒否することで真中の飢餓感を適度に煽ったところで,チョコを与えて許すことでさらに自分に惚れさせるというスタンダードな戦略です.しかし,これをいち早く妨害するのが東城! さつきに拒否されたままの孤独な真中の心に,東城のチョコが染み入ってしまいます.その上あげる理由についても愛でも恋でもなく「感謝の気持ち」と謙虚.ただ攻め込むのではなく肝心なところではすっと引いて真中を誘い込む,その抜群の攻めぶりを見てしまったがゆえにさつきは戦意を喪失し,チョコをゴミ箱に捨てて退場.
バレンタイン戦線では東城が圧倒的な勝利を収める…はずが,消えたはずの第3勢力がなぜか復活して事態をややこしくしてくれます.真中に別れを告げたはずの西野が,チョコを真中の家の前に置いていった! …この大番狂わせはもちろん真中の予想の範囲を遥かに超え,さつきがくれたものだと一方的に誤解.しかし,これは誤解しても仕方がないでしょう.さすが真中なんかを好きなだけのことはあり,西野さんの思考が読めません(苦笑)! 入試で来ていた唯の前でチョコをかっこんで鼻血を出す真中.…お前,今いくつですか?

後半は真中が出さなくていい勇気を出す.翌日の学校.結局チョコを渡せなかったさつきは仲直りのタイミングを失って困惑.真中依存症気味のさつきにとっては非常に辛いこの状況.もうしばらくこの状況が続いたなら,きっと依存症も治ったに違いないんですが….真中はいきなり「ありがとう」とさつきに感謝! さつきがチョコを捨て,西野が家の前に置いていったことで微妙に食い違いながらも話が噛みあってしまい,さつきも自分が捨てたのを真中が食べたのだと誤解…真中ならゴミ箱の口に押し込まれたものも拾って食うことはあり得そうだからなぁ(笑).もちろんあの西野さんのチョコなので微妙に話は食い違ってるんですが,そこは都合よくさつきも誤解しております.2人はしなくていい仲直りをしてしまうわけですが,肝心のさつきのチョコは一体どこに行ってしまったんだろう?
そしてバレンタインの本来の勝者である東城もさらに行動開始.奥手というキャラクターゆえに接近戦には劣る東城さんですが,小説の続きをダシにして初心な感じに迫ります! 放課後,夕方の光の差し込む部室で2人きり…いかにも止めを刺されそうな状況に迷わず踏み込む真中.どう見たって東城のことが一番好きですよお前は(苦笑).小説の中には2人のヒロイン.お姫様(=西野)と機織りの少女(=東城),さてヒーローはどっちを選ぶ?…ってナチュラルにさつきさんの存在を無視しているあたりが怖い(笑).東城にとっての仮想敵はやはり未だに西野.中学時代に彼女の強さを見せつけられてますからね.
そう.東城の現在の優位は西野の不在と真中の夢あってのこと.どちらかでも欠ければこの優位は崩れると知っているから,より自身の地位を高める工夫が必要です.真中の「もう少し話していかない?」という言葉はまさに渡りに船.真中にもっともっと近づくためにノートを落とし,それに誘われた真中は手を,手首を,そして全身を己の腕の中へ! この状況で「東城が好きって言ってくれたら」と自分のどっちつかずを他人のせいにする真中の根性は本当に最悪(笑).…怖くなりながらも抱きしめるこのシーン,なんでこんな荘厳な音楽なんでしょうか(苦笑).曲選んだ奴はバカで最高です.

出会ったときから東城を抱きしめたかった真中.普通の作品ならここで決着がつくんですけども,この作品はそれほど単純にはいきません.東城自身はずっと真中が好きでその気持ちを曲げる気配は微塵もないわけですが,真中には東城を選ぶと決める根性がないのが切ない(苦笑).さつきとは仲直りできて,東城とは抱き合うことができて大喜びの真中.その陰にある真実を知らない真中と周囲の東西北は,皆それなりに幸せ.
けれど今日の陰にあった重大な真実.それは真中がさつきのチョコだと思ったあれは,西野が置いたチョコだったということ.自分でふっておきながらなぜチョコなんか持ってきたのかその意図は全然わからないんですが,西野の復帰は東城に,チョコ間違いはさつきと西野に深刻なダメージをもたらすはず.この重要な真実を知るのは間に挟まる唯ただ一人.今はかき鍋で思考が吹っ飛んでますが(笑)いつ爆弾が破裂してもおかしくはありません.外側は甘いこのチョコの中身は一体何が詰まっているのか.さすがにもうちょっと作画も頑張ってほしいと思いつつ,次回に続きます.

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