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いちご100%#11

「不在でも影は色濃くの巻」

(A)高校2年の新学期.クラス替えなど交えつつ,真中の高校生活は2年目に突入する.今年は東城とは同じクラスになれなかったが,映像部はもちろん一緒だ.映画を撮ることに気合の入った真中が部室で待ちほうけしていると,入部希望の新入生が入ってきた.彼女は映画館で真中と喧嘩した口は悪いが目は確かな女.制作を希望する彼女だが,真中はそのカメラ映りの良さに惚れこんでしまう.

(B)さつきの誕生日にプレゼントを渡し,泣いて喜ばれた真中.さつきは真中のことが好きなのに,真中は未だに一人に決めることができない.気持ちに応えられないならと,自分の誕生日にはさつきのプレゼントを受け取りを拒否する真中.一生懸命選んだ努力をないがしろにする真中をさつきは平手打ちし,早退してしまう.

学年が上がり事態もより深刻なものになることを期待されるものの,なんせ出てくる奴らが常人離れした感覚の持ち主なのでこのまま妙な展開がきっと続くに違いない「いちご」.西野のリタイヤにより安泰かと思われた東城王国.しかしチョコとともに不死鳥のごとく蘇った高値の花・西野の一撃が王国を崩壊させてしまいます.さすがは元女王,神出鬼没の攻撃が素晴らしい! 遠距離中心ではあるものの接近戦も可能な西野の距離感覚に比べると,中距離を保ち続ける東城や接近戦しかできないさつきはやはり一歩劣るわけです.特に今回後半は,西野不在でありながらもその影が彼らにもたらす効果が面白い.

前半は新キャラ本格参入.同じ屋根の下に年下の可愛い幼馴染が転がり込んだだけではなく,同じ部屋で同じ布団で寝ている真中は即刻腹を切るべきです(笑).これがこれから毎日続くのか….下着を着てればいいってもんじゃないよ唯ちゃん!
恋愛に関しては退学相当の真中でも,学校では進級し高校2年に.クラス換えでは大草8組,真中・さつき・外村・小宮山が4組,そしてここまで良い保ってきた東城は6組と離れてしまいます.それほど強いアプローチができない東城にとっては,部活は一緒でもクラスが別というのはかなり厳しい.そんなクラス差を埋めるべく,スカートもひらひらと「遊びに来てね」と悪意なさげに笑う東城.そしてそれを受け入れてしまう真中.…真中には,一人を選ぶ気はまったくないようです!
今日は始業式.だから放課後に部活をやる気満々なのはやはり真中のみ.見事な空回りを見せる部室の真中の前に現れたのは,見覚えのある新入生.堅い表情,尖った印象のクールな美形こと映画館の辛口ポップコーン女再び参上! 彼女の真中に対する態度はうれしいくらいに投げやり.「尊敬できる人間にしかへこへこしない」という素晴らしい信条をお持ちの彼女は,下級生だろうと部活の先輩だろうとまったく容赦なし.よほど真中が尊敬できなかったのか,真中の映画も笑ってけなす気持ちよさ.普通なら批評家が監督にする態度ではないと思うんですが,真中相手なら許す.もっとやれ(笑)! 稚拙極まりない真中の映画は批判するものの,脚本の東城と出演者は評価する彼女は,ここまで言っておいて入部希望という見事な面の皮の持ち主.
制作希望の彼女に対し,真中は女優としての才能を認めます.「女優のほうが向いている」ってのはこれまでの女の子には効果的な口説き文句だと思うんですが,彼女みたいなタイプは(うれしいと思っても)すんなり認めることはまずないはず.それを見誤って無理に女優を勧める真中はやっぱりバカですが,例え相手に対しどんな感情的なしこりがあろうとも認めるべきところを認めるあたりだけはいいところ…かな? けれどカメラの置き場が悪く,スカートの下を狙ったと激しくご立腹の彼女は椅子振り上げて爆走.女の子としてはなかなかの力持ちさんです(笑).この力持ちの名は外村美鈴.あの変態・外村の妹! 一応盗撮疑惑は濡れ衣ではあったものの,椅子アタックをくらったあとにアオリでしっかり下から撮影していたから,もう有罪でいいや(笑).
外村妹はハリネズミのごとく,近寄る奴は上級生でも容赦なし.その可愛げのなさと暴力ぶりに,東城もさつきもびっくり.この妹の偉そうなところを可愛いと評価する変態兄の尻目に,気合の入った異分子らしく「この部はたるんでいる」と実にもっともで偉そうな指摘をぶつけてくる外村妹! それに抵抗したのは,生まれつき真中以外には偉いさつき.で,はじまる映像部頂上決戦.兄すら病気扱いする冷静な判断力できりきりと攻める外村妹と,でかい体と迫力と感情の爆発で押し切るさつきは見事に拮抗.女の子が女の子にビンタを張るなんて,うわぁなんてマニアックな(苦笑)!
デンジャラス新入生とさつきのパンツ丸出しの制服キャットファイト.たぶんドキュメンタリーとして録画すると,特殊な趣味の人に売れるんじゃないかなぁ.例えば外村兄とか(笑).真中がとりなしに間に入るものの,案の定挟まれて最後には変なプレイに.…お前らもう全員バカだ!
そんなわけでハネッ返りの新入部員も増えた映像部.真中は見事に新学期スタートに失敗してめでたしめでたし.気になる西野の高値の花ぶりを唯に聞かされて,己と彼女との間にある越えられない差を実感するしかないのです.

後半はさつきの魅力満載なのに! どうせ一人に決められないなら気を持たせるような真似をしなきゃいいのに,さつきのバイト先にまで出向いて誕生日プレゼントを渡す真中.責任取れないなら形に残るようなものをやっちゃだめだろ真中.…ほら,さつきったら泣いて喜んでるじゃないかよ.夕焼けの中,うれしさに輝くさつきが実に気の毒でなりません.2人きりの写真撮影会だって,B級アイドル以上の大サービスで真中を引き付けようと全力.「だって挑発してるんだもん!」ってわざとらしさすらいとおしい.
主要ヒロイン3人の中では最も遅れた登場で,その時点で生まれた1年という時間の差を体当たりのスキンシップで埋めてきた彼女.そんな必死の頑張りを毎日のように繰り返しても,真中は未だに答えてくれない.…辛くなるほど,真中が大好きなさつき.2人の写真も真中の頬からキスを盗んで大喜び! 来週の真中の誕生日も「期待してて,いいからね」と笑顔で本気.その気合に応える根性のないヘタレ,真中が苦しむのは自業自得以外の何物でもないはずなのに…このバカは,その苦しみを女の子を拒絶することで断ち切ろうとするんだから最悪です.
5月10日.真中は憂鬱な17歳となり,大幅に間違った決心で女の子たちに対処することからはじまる悲劇.髪を下ろしたさつきが一杯の笑顔とともにプレゼントを渡すのに,真中はそれをおことわり.さつきが何件もハシゴして選んでくれた真心の品に対し,「気持ちだけでいいよ」と拒否する真中! もしそうするなら別れてしまえばいいのに,好きだけど当日になってもらえないと言われてもさつきだって困るわけで…ついにはさつきが真中をビンタ! さらに「大ッ嫌い!」と逃走! 今回のさつきもなかなかにパワフル.いつも以上に必死で尽くす彼女の気持ちを真中は全然理解できていない.そんな理解力じゃ,たぶんいい映画なんて撮れねえぞ!
真中がどうするべきだったのか,横で見ている外村兄のほうがずっとよく見えてます.ついでに真中の頭の中まで「全員離したくないくせに」と見事に見抜く鋭さがさすが変態.あまりの変人ぶりにかすんでますが,さすがは外村兄妹ってところだろうか.もちろん真中が東城のことを考えたことだってお見通しっていうか真中が単細胞すぎ?
真中並みに単純にできているのが東城.予想通りに渡しにくるあたり,もうちょっとひねってほしいくらいですが(苦笑).これも真中は一応拒否.しかしさすが中距離の鬼である東城は突き放されても踏みとどまり,真中がそうふるまう理由の一端を,「西野…さん?」と見事に貫いてみせます.真中が西野に変な未練を抱いていることをあっさり見通し,その上でそれでいいと甘やかす東城,厳しい一撃を受けても耐え切って,柔らかく包んで押し返すその持久力が素晴らしい! さらに「私は祝いたいだけ」と色気のないプレゼントを押し付けて退場.場にいなくても影響力を行使できる西野ほどの凄さはないですが,真中扱いは明らかにさつきよりも上です.

己の過ちに気がついた愚か者はあわててさつきのところへ.早退してもバイトには行った勤労精神溢れるさつきに謝罪して,プレゼントを受け取りたいと申し出ます.惚れた弱みってのは本当に弱いようで,どれだけ真中がバカでも受け入れるさつきは甘く,ついに手渡されたプレゼントは…天狗の面の描かれたパンツ! 「大事に…履いてね」って誘惑の方向性がさすがにおかしいよ(笑)! 前半では触られて後半ではプレゼントされて,進級した効果は全部アダルトな方向に現れるのですか(苦笑)?
そして,自分の前に立ちはだかる高すぎる壁を思って憂う屋上の東城.いくら真中と同じ学校に通っていても,クラスが変わって影響力を減らされた上に,存在しないはずなのに強い影響を及ぼす西野もいる.このままでは勝てないと,自分の弱さを強く感じているに違いない.どうすれば,初代チャンピオン西野の影を打ち消す光となれるのか….次回に続きます.

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