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陰陽大戦記#38

「抱えた闇にこぼれた涙の巻」

地流のクレヤマとコンゴウを倒し,東北の四鬼門を消したリクとコゲンタ.百鬼滅衰撃の三連撃の反動で倒れたコゲンタの側にいるリクに近づき,月の勾玉を求め,神流闘神士・ガシンとしての本性を現すマサオミ.もう闘うことなどできないコゲンタを救うために,リクは月の勾玉を差し出してしまう.去り際のガシンが語るのは,千年前に天流を襲ったモノのこと.ヨウメイの母方の伯父に当たるライホウ.謀反の疑いをかけられ幽閉された天流宗家は,地流に利用されて千年前の天流襲撃に荷担した.大降神してヨウメイたちを襲ったあの影は…ライホウと契約したコゲンタなのだと.しかしリクには悲しんでいる時間はない.月食までにミカヅチを倒さなければ地上は地獄と化すと警告し,マサオミとキバチヨはリクの傍から去っていく.

1つ1つ消されていく四鬼門と,それとともに壊れていく四大天の封印.しかし肝心の天流宗家は式神と心がすれ違ったままで力が足りず…事を急ぐ神流がついに繰り出した大技がリクとコゲンタを襲います.明らかになるマサオミの正体と,思いがけないコゲンタの罪! ショック療法とはいえあまりに刺激の強すぎる展開に泣きっぱなしの闘神士と,既に傷つけてしまった自分の手ではどう頑張っても救えないことを知って打ちのめされる式神という実に切ない展開をベースに,ユーマ対タイザンやヤクモ対ショウカクのハイテンションバトルが存分に挟み込まれます.この心底真面目にやるべき回にすら根性で笑いを組み込んでくる演出恐るべし(苦笑).ただしベースはもちろんシリアス.特に終盤の展開は感動的な演出に騙されそうなんですが,…やはり納得が行きません.

前半.今回はリク・ユーマ・ヤクモの3元で物語が同時展開.まずは九州のユーマ対タイザン.自分とタイザンの正体を知り,タイザンは敵なのはまあいいとして,地流宗家のほうは受け入れ難いユーマ.彼のミカヅチに対する忠誠ぶりは相当のものです.しかし真の宗家を隠すために無理をしてきたミカヅチはもう終わりであり,我らの手に落ちたと言い切るタイザン.あの苦しげな様子はやはり無理ゆえのものだったんですね.
そして始まる霜花のオニシバVS白虎のランゲツ.オニシバの降神シーン,演出がノリノリだ…(苦笑).契約と人情秤にかけりゃあ契約が重たい式神道となぜかモノクロ映画風.たった1度きりの見せ場のためにここまで頑張ってしまえるところが,この作品の凄さでしょう.オニシバの攻撃は概して直線的.いきなり闘神士を狙う見事な神流ぶりを示しつつ闘神スタート!
その頃,ヤクモ対ショウカクも激戦開始.リクやユーマの戦いが神流の望むものであるのに対し,ヤクモとの戦いは彼らが望んでいないという点が異なります.操られまくっている他のおばかさんたちとは違い,神流の計画を根底から覆す可能性があるんだから頑張れヤクモ! 降ろされたのはショウカク側はおなじみの大火のヤタロウ,そしてヤクモは消雪のタンカムイ.毎度ながらヤクモの印はとんでもなく高速で,声優が合わせるのがきつそうだ.明らかにヤクモより格下のショウカクは大降神,ヤタロウは巨大なヤタガラスに.
そして青森・恐山.コゲンタはとうに限界を越えて闘う力なし.激しい戦いを乗り越えたところで,マサオミにいきなり造反されて動揺しどうしていいかわからないリク.月の勾玉を要求され,あっさりそれに従いそうになるリクのバカを必死で止めるコゲンタ.素直すぎるこいつを放っておいては,悠長に気絶もしていられない….マサオミ曰く,千年前に天流の社を襲ったのはランゲツではなく,コゲンタ.当のコゲンタには覚えがないものの,「真実は神流のみが知っている」とマサオミは言い切ります.
リクと同じように,もう1つの名を持っていたマサオミ=ガシン.とはいえマサオミの場合は,読み方が音か訓かの違いだけのようですが.動くことすらつらいはずなのに,必死でキバチヨに立ち向かうコゲンタ.しかし闘えるような状態ではなく,逆に捕まってしまうのが闘神士を守る式神としては非常に情けない.さらにコゲンタを人質に取られてしまい,耐え切れず特段の葛藤もなしにあっさり勾玉を渡すとマサオミに泣きついているリクも相当情けない(苦笑).天流宗家の証と引き換えにコゲンタを助けてくれと懇願するリク.たとえ何がどうなろうと,コゲンタとの絆を失うことだけは耐えられないってのは…本当にひとりは嫌なんだろうなぁ.勾玉と引き換えにコゲンタの身は助かったものの,ガシンが2人に告げる過去が,式神の心とプライドを切り刻みます.
それは千年前の,ライホウという天流闘神士の物語の断片.天流宗家でありながら謀反の疑いをかけられて幽閉された彼は,リクの母の兄.伸びきってはいるもののリクそっくりの髪の流れです.髪型だけでなく,宗家としての力も母方の血に由来するんでしょうね.牢の中のライホウの虚ろな目は,何かを間違ったリクの未来を見るようで怖い.力は抜群でも人が良すぎるってのもリクに似ていて,だからこそ彼の末路がリクに重なりそうなのが怖い….地流に騙されて利用され,天流襲撃に荷担したライホウ.そのライホウに使役されたのが大降神コゲンタだと言うマサオミ.反論しようにも,記憶のない彼らは言葉を持ちません.
しかし落ち込んでいる暇はないと,もう既にドツボに落下している2人に最後の誘導をかけるガシン.月食までに倒さなければミカヅチは怪物となり,地上は地獄となる…神流が語るこの言葉は真実? ミカヅチ討伐を「宗家として最後の仕事」とさらりと言うガシン.神流にとって天流宗家の存在が必要なのは,ミカヅチ討伐までってことか.そのあと,ユーマを含め用済みとなる宗家は一体どうなるんだろう?
ついに天流側から離れていくガシン.「結構楽しかったぜ」という言葉くらいは真実だと思いたいけれど,闘神石で作った鬼門を通じ消えていく2人の姿は,もはや戻るはずもない.

後半冒頭の視点の移動はなかなか見事.天神町の天流の社,現在の天流の拠点にいるのはお留守番のナズナとホリン.暗い空と狂う節季のバランスに危機感を感じているところに,ちょうど良くテルが参上! 妖怪出現のご報告に(今更)やってきたテルに,リクの様子をみてきてお願い,なナズナ.元々惚れているテルにとってはもちろんお安い御用なのですが,彼女の心は既に別の人のものですよテルさん(苦笑).ここにソーマやリクがいないからこそ!テル様だけが頼りなのです.
ナズナが心配しているソーマは,ミカヅチビルの近くの病院らしき建物の中から,母と一緒にミカヅチビルを観察中.ソーマの肩に手をおきビルを見る母の目は聡明.式神を失い記憶も失ったはずの彼女は,一体何を知っているんだろう.
視点はそのミカヅチビルの中へ.ここが現在の地流の拠点.天流の拠点から地流の拠点へとスムーズに切り替わっていく視点が実にいい.中ではウツホを封じるための必死で舞うミカヅチですが,膝から崩れるほどに消耗.それを心配して近づくミヅキへの「来るな」という叫びは,彼の残り少ない正気を振り絞ったものだったのか.己の娘を伸びる髪で繭の如く包むミカヅチは,既に人ならざるものに変わりつつあるようです.
さて,前半展開していた2元のバトル.まずはヤクモ戦.タンカムイに代わって降ろされたのはなんだか異様によく喋る芸人こと黒鉄のリクドウ.火性のヤタロウに対するには水性のタンカムイで相剋を狙うか,少なくとも同属性のタカマルで対等に勝負するべきと思うのですが,よりによって属性的には明らかに不利な金性のリクドウを降ろすヤクモの意図がまったくわからねえ(笑)! …シリアスが耐えきれなかったのか? 立ち位置に移動して繰り出す技も,突込全開大手刀.「なんでやねん」とツッコミまくるこんな恥ずかしい攻撃にやられたら,別の意味で闘神士として再起不能になりそうです.
結局このバトルはいつもの五芒星から五重塔,そして刹管相輪串刺で完了.リクドウを降ろした意味は「お遊び」以外にはやっぱりないのか…確かにこんな式神と契約してるんだから,ヤクモ自身も相当面白い奴ではあるんだろうけど(苦笑).消えたショウカクが言い残したのは,復活目前のウツホが望むのは戦いのない極楽の世…けれど,ただひとりでそれを成そうとした時点で,それは皆が笑顔でいる世界とは違うのでしょう.
さてユーマ戦.銃をモチーフとした直線的な攻撃のオニシバと,力を面に近い形で振るうランゲツのバトルは白熱.オニシバの神速血盟蹴の右下の速度計なんて実に見事な悪ノリなんですが,爆砕牙点穴と真正面からぶつけられたら視聴者だって燃えないわけがない.そんなバトルの横で語られていくのはミカヅチの秘密.宗家の力でなければかなわぬ封印を維持し続けるため,逆式まで起こしていたことが判明! このあたりは漫画を読んでいるかどうかで理解度に差が出そうですが,ほどなくこちらでも十分な説明がされるに違いない.ウツホはミカヅチが取り込んだ式神を操り,今まさにミカヅチそのものを取り込もうとしている.タイザンが,ミカヅチがウツホの手先に成り下がるとユーマに吹き込んでいるところがどうにも巧妙.ウツホにかかった封印を解くため,天流地流,両宗家の力でミカヅチを倒してもらうための地道な誘導にものの見事にひっかかっていくユーマが情けない.もうちょっと自分の頭で考えろ.
オニシバの指先ミサイルこと弾丸暴風雨を邪五行滅衰で打ち消すランゲツ.闘神士としての格の違いはこちらでもあまりに大きく,タイザンはオニシバを大降神.力のインフレーションは激しく,最初に比べると随分と大降神もお安くなったものです.けれど大降神で一度失敗しているユーマは,ランゲツを失わぬために印のみでの大降神征伐を敢行.凶闘気無限暗黒から爆砕牙点穴の連打へと繋げるコンボ攻撃.3秒で108発,大降神に比べれば小さすぎる体から発された強い拳は,大降神オニシバを(タイザンの狙い通り)叩きのめし,その力は四鬼門を通じて四大天の最後の1体を壊します.
残る鬼門は大鬼門のみ.神流の計略どおりに封印は壊れ,天と地の封印を揺り動かし,ウツホが動き出す….負けたはずなのに消えてしまったショウカクや,式神を失ったはずなのに再び流派章がその腕に戻ったタイザンの行方も気がかりです.地流闘神士と式神に関しては実に贅沢に消費してきた本作ですが,人数が少ないこともあるのか神流は優遇されているようで.

そしてリクとコゲンタ.戦闘こそないけれどミカヅチの次くらいに大変なことになっているのがこのコンビ.天流宗家の証を渡し,裏切った仲間から実は仇であった仲間を救ったリク.動けないコゲンタを鬼門から出た妖怪から守ろうとして…なぜか妖怪,この無力なコンビを素通り.これは情けなさに同情されているのか,それとも敵意を向けられなければ攻撃されないのだろうか.とんでもないことをした,取り返しのつかないことをしたと涙を流すコゲンタ.リクが抱える暗いものをなんとかするどころか,その暗いものの原因がコゲンタ自身だなんて.出会う前から裏切っていては,信頼してもらえるはずもない.だから契約を解除して名落宮へ落としてくれと願うしかないコゲンタに,リクは今まで,言えずにいたことを話します.
父も母もリクのせいで,天流の社に連れ戻されて苦しんだ.「…でも僕と離れることができて,たぶん,安心したんだよ」.千年前に天流の社が襲われたとき,父はヨウメイに神操機を握らせ母は千年後の世界に送った.ヨウメイはそれを父に戦いの道具にされ母に捨てられたと考えた.両親にそうさせたのは自分に力があるからで,宗家の力を持つ自分さえ傍にいなければ,両親が苦しむことはなかった…リクはそう考えているのでしょう.涙を流しながら苦しげに笑い,どう見たって一番の被害者なのに自分から罪をかぶった上,それを哀しくて恥ずかしいものとして一人で抱えて来たというどうしようもない愚かしさ.さらにコゲンタにまで「心を開かなくてごめんね」と謝った上に「今も信頼している」だなんて,お人よしにも程がある!
己のパートナーの底なしの暗さとお人よしぶりを目の当たりにして,それは間違っていると涙ながらにリクを叱るコゲンタ.本当はコゲンタをうらんで怒り,思い切り殴らなきゃならない…ってのは見事に視聴者の気持ちを代弁する叫び.けれど泣き笑いのままに柔らかく拒否され,「僕は君を恨んだりしない」なんて言われてしまったら,コゲンタは一体この負い目をどこに持っていけばいいのか.背負う必要のない罪を背負うことは,自分自身に害を加えることに他ならない.それは罪なきものを幽閉するのと本質的には等価だというのに.
悪いのは力,そして強い力を悪いことに使おうとする人たちだというのが今のリクの結論.宗家なんかどうだっていいけれど,宗家の力は「皆が僕みたいに悲しい思いをしないように,正しく使わなきゃいけないと思っている」…抱える必要などないはずの罪を一身に抱え,救う義務などないはずの人々を悲しみから守ろうとする,本当に愚かなリクの決意によって流派章は七へ.

大泣きして謝りもはやリクに頭が上がらなくなったコゲンタと,心の中の黒い部分を吐露してすっきりしたらしいリクは唯一残る大鬼門に向かうことに.テルさんこと交通機関もちょうどよくやってきて,ついに次回はミカヅチビル再びとなるようです.予告でコゲンタが言っていた通りにごちゃごちゃはこの回で終了? でも,大鬼門の破壊についてリクは天流宗家ではなく太刀花リクがやるべきことだと自負してるんですが,そこまで思い込んでやったことが完璧に裏目に出たとき果たして耐えられるのだろうか.…ああ,なんかまだもうちょっとごちゃごちゃしそうだ(苦笑)! ついにお約束の,でもおもちゃを売る気があるとは到底思えない時期でのパワーアップも見所.「陰陽大戦記」最終章の幕が開く,次回に続きます.

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いちご100%#12

「愚かな日々は終わらないの巻」

(A)東城がコンクール出品用の映画のための書き上げた脚本は素晴らしい出来.しかしその主役となる少女は,さつきには合わない.ヒロインを演じることにこだわるさつきは脇に回って欲しいという真中の言葉に抵抗.けれど真中の頭のなかにいるヒロインは,明るくて謎めいて,そして華奢で….

(B)優れた東城の脚本だがヒロイン役は未だに見つからず,これでは映画が撮れないと,ついに外村が東城の脚本を変えようと言い出した.それを聞いてしまった東城は傷ついて逃げ出してしまう.行方を捜す真中が東城を見つけたのは学校の屋上.中学3年のあのときのように,2人は再び屋上で出会う.

この3ヶ月,美少女アニメとしてはあまりに品質が足りず,かつコメディ味が過剰すぎるという微妙な品質を維持しきってしまった「いちご」.原作はもっと画が美しいんですけども,この頭が悪くて死にそうな物語そのものはあんまり大差ないんだよな(笑).まともなアニメのテンポで描いてしまうとどうしてもボロが出てしまうということで,勢いだけで押し切ろうとした作り手の計略に乗せられたままにたどりついてしまったのがこの最終回.もう面白いくらい全然完結してないんだけど…「いちご」だから仕方がないか(苦笑)!

前半はヒロインは誰だ? わざわざ映像部があるからと狙ってこの高校に来たはずなのに,ここまでの物語でまともな映像を撮っていた時間が極小の真中.たぶんパンツ撮ってた時間のほうが長いですよこいつ.しかし今年度は心を入れ替えて頑張ろうとする真中たちに与えられる素晴らしい東城の脚本! 上手く撮りきることさえできれば,コンクールに出品するには十分な出来のはず.しかしそのヒロイン像はさつきには致命的に似合わない…真中と同じクラス,物理的には最も近いさつきに対する容赦なしの攻撃か?
なんせ真中は夜中まで絵コンテを書き続ける生粋の映画バカ.合わない役柄を無理に演じたがる女優のことはうとましく思うはず.そこまで見越した東城の恐ろしい罠に思った通りにひっかかっていくさつきが哀れでなりません.…唯は最終回なんだから脱いじゃえばいいのに.
真中の絵コンテの少女は短髪で華奢,それに比べるとさつきの髪は長く,ボディも見事なダイナマイトぶり.脇役の幼馴染を推薦するものの,その言葉を豊かな胸で押しつぶすように,2人きりの部室で迫るさつき! 所用あって誰も来ないはずの部室.真中を窓際に追い詰めて,クライマックスのリハーサルをねだります.窓と自分の胸の間に監督を挟み,サイドは腕でブロックして告白のシーンを,濃厚なアドリブつきで…天が彼女に与えた最高の武器はその体,これを十二分に生かしてキスをねだるわけですが,映画バカの真中はそれを押しのけてしまいます.ああ,なんて勿体無い!
己の求めるヒロインの座も真中の愛も手に入れられず苛立つさつき.しかし真中の頭の中のヒロインは,明るくて謎めいていて華奢で…その少女の正体に気がつきはじめた真中.さつきはヒロイン不適格ということだけは確認できた夕方のミーティングは,外村妹の来訪のおかげで完全に終了.「監督なんだから言いたいことは言え」と後輩に説教を受ける情けない真中.こいつがもうちょっとしっかりして自分を持っていたなら,こんな話にはならなかったんだろうなぁ.
外村妹の言葉は真中を責めるものであり,かつ,真中が言いたいことをさつきに伝えるためのもの.さつきだって,真中がダメ人間であることも自分がヒロインには合わないことも当然理解しているのでしょう.それでも真中の一番側にいたいから,ここまで食い下がった意地を自嘲するかのようなさつきの笑顔が切ない.
帰り際,下駄箱の側で東城に会った真中.新しいアイデアを話したい東城に対し,真中ときたら自分のふがいなさに関する愚痴全開.確かにこんな監督じゃろくな映画が出来るわけもない.で,自己嫌悪に陥るバカをわざわざ救いに向かう東城も実に見事な負けっぷり.外村妹に酷評された昨年映画に対し「泣いちゃった」とカミングアウトする東城.真中の心を救いたいという気持ちはわかるんだけど,涙の爆安売りは君自身の価値を下げるぞ?
そして,外村妹にもらった映画のタダ券で一人映画を鑑賞し,忘我の涙を流す真中.その素直さや才能はまあどうでもいいとして(笑)重要なのはこの映画館の立地.帰り道に通りがかった真裏のケーキ屋には,別れたはずの西野の姿が! 己の努力家ぶりを示すことにより,それができない真中との差の大きさを見せつける彼女.いくら同じ映画で泣いたとしても,人間の出来が違いすぎ.コンプレックスを抱えたまま,雨の下に出ていかなければならない真中.「完成したら見せてね! 楽しみにしてる!」と言って離れる西野に応える術を,真中は未だに見つけることができないままです.

…まるで幻覚のようなDVD予告3連発が間に挟まっております.今年の冬販売なんですね.1つ目と3つ目の映像は同じだけど,2つ目は違うことに皆は気がついたかな?

後半はヒロインは君だ! 結局ヒロインは見つからないまま,部室では暫定ヒロインさつきが必死に練習中.映画に対する思い入れのない小宮山は誉めてますが,監督の真中は煮え切らないまま.さつきにはやはり幼馴染をやってほしいという真中のオーダー.でも,ヒロインが決まったわけではないからややこしい.せめてこの段階で候補が決まっていれば,この先の中荒れ程度の展開はなかったはずです.
いつもは真中がぶっちぎりのバカであり悪人であるわけですが,一応最終回の今回は,その真中を越える配慮なしが出現することで相対的に真中をマシに見えるようにしているんだろうけど…いいのかそんなんで(苦笑)? その配慮なしの外村が言い出したのは,映画にしにくい東城の脚本の否定.確かに現在のスタッフではこの脚本を実現するのは難しいんでしょうが,だからといって東城の脚本を否定できるわけがない.脚本は映像作品を支える骨.それをおろそかにしたばっかりに目もあてられない情けない作品になった例は実に多く,例えば…まあ,今書いてる奴のようなことになるわけです(笑).まさか己の技を否定してくる奴が出てくるとは思っていなかった東城はショックで逃走.映像部の連中は東城が傷ついたことに気がついて,あわてて探しに出ます.
もちろん東城がいるのはお約束の屋上.出会いによって場所を刷り込まれていた真中もほどなく登場し,東城のあられもないフライングボディアタックからはじまる,東城綾的な最終回.いちごパンツを堂々と見せ付けた彼女が語るのは中3の出会いの頃のこと.真中しか覚えていないと思われたあの出会いを抜かりなく覚えていた東城.中学3年のあのときも可愛かったけれど,高校2年の今はもっと可愛くなって,ドジでも才能に溢れ,真中と同じように映画がとても好きな東城は,じりじりと真中の心の近くまで接近していたのでありました.自分のふがいなさを責める東城に,絶対に東城は悪くないと答える真中.実際監督さえもっとしっかりしていればこんなことにはならないんだから,全部真中が悪いのです,
「俺は東城の書いたストーリーが好きだ!」と肩を掴んで宣言する真中.東城の実力を最も認めているがゆえの熱弁なんですが,恐らく東城が一番言われたいのは「のストーリー」を抜いた奴ではないかと.あまりに映画に近すぎる東城の場合,映画バカの真中の頭をいかに映画から遠ざけるかが肝要.ゆえに真中の肩に抱きつく東城! 可憐に接近戦を挑みます!
あの中学での出会いを,運命だって思っちゃダメ?と尋ねる可愛い東城.中学の時も高校になっても,2人の間に映画があることには変わりがない.台詞を東城が書き,光景を真中が描く.2人のコンビではじめて実現できる世界を持つという運命の相手….接近して心を一つにすれば,もはや映画よりも唇に気が行くのは当たり前.キスしようとしたら…やっぱり神の手によって水を差されましたとさ(笑).

東城の機嫌も直ったということで残る問題はヒロインのみ.外村妹が大推薦するのは,真中がどうしても避けたかった西野(笑).焦る真中の滝のような汗の描写がいい感じだ.自分の別れた彼女を再び目前にしてしまった真中.しかし外村妹に言われ,実際にその笑顔を目にすることによって思い浮かぶ,東城脚本のヒロインの姿.その衝撃によって羞恥回路がぶっ壊れたらしく(笑)真中は西野に真正面から,「俺たちの映画に出て欲しい」と依頼.これに西野はOKして,ようやく映画の撮影が開始されます!
…どこがどう最終回なんだかよくわからない終わり方ではありますが,何分「いちご」なんでこの程度なら笑って許せてしまう自分が嫌だ(苦笑).最後まで東城の前に立ちふさがった西野に対し,ついには脚本で西野をアテ書きすることにより,同じフィールドに最大の敵を呼び込んだ東城の豪気ぶりが素晴らしい! 己の実力を信じ,血で血を洗う過激なバトルがあのあともきっと続いていくに違いない.変な湿っぽさだけは絶対に似合わない種類のラブコメを,少ないリソースをやりくりしてそれなりに仕上げたところは良かったんじゃないかと微妙にフォローしつつ,この作品の感想を終わりたいと思います.それなりに楽しかったです!

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第10回しりとり竜王戦・本戦

この記事は第10回竜王戦,準決勝以降の記事です.予選の様子は直前の記事か以下のリンクでどうぞ.
 R'sM: 第10回しりとり竜王戦・予選
出場者は実力のある芸人ばかり.10回大会にふさわしい面子で行われる死闘はどうしてもレベルが高くなり,芸風的な「お約束」すら通用しないという異常事態に.プラスアルファを求められるこの戦場に未だ座っているのは渡辺(ジャリズム)・板尾(130R)・河本(次長課長)・千原(千原兄弟).さらに厳しくなるルールとテーマを乗り越えてたった一つの勝者の地位を手に入れるのは誰なのか? ちなみに予選で敗退した連中のうち,いとうの後の松本が実に良いひな壇芸人ぶりを示しているのでご注目(笑).

準決勝第1試合は渡辺対千原,両者とも3段同士の実力派なんて事実はファンにとってはもはや説明の必要もないでしょう.常に手堅く,しかし文句のつけようがない高みを目指す渡辺と,板尾譲りの不条理な勢いに加えてテーマへの順応性の高さを誇る千原の真正面からの激突は…なんだかよくわからない領域へ.

準決勝第1試合の競技は「しりとりトッピング」.「~しかも~」でしりとり.
テーマは「ゴージャスな言葉」.「キャビア食べ放題しかも罰ゲームで」からスタート.

これまで主導権の取り合いが続いていたものの,今回は千原がゆっくりと取ります.そして「デニーロを見た.しかも荻窪で」…人名は派手だけど,それのどこがゴージャスだ(笑)? この大振りに続く渡辺は「ディナーにフォアグラを出しまくる,しかも刑務所で」とテーマ準拠の手堅い攻撃.1巡にして差をつけられた千原は長考した上に「デザイナーズマンション,に,決めた,しかも,キッチン,に,は,スープバーがついている」…考えながら口に出してるから切れ切れだー(笑).回答権を捨てたくないのはわかるんだけど,もうちょっと時間内に収める努力をするべきだ.で,このやたら時間のかかった一撃に渡辺も長考し,「るー,るーるー,るるるー,ルックスは,王女並み,しかも,王子なのに」…前のめりに倒れたー(苦笑)! しかも言った本人が一番自爆したことをわかっているようです.相手の自爆に対し千原は攻勢を強めます.最初の回答を継承して「ニコラスケイジに会った.しかも向こうから声をかけてきた」と良回答.このテーマでの「しかも」の正しい使い方がようやく見つかった.しかし渡辺も決してくじけない.活舌は悪いんだけど「宝ぼこー,宝箱を見つけた.しかも,トイレにあった」と無理やり無邪気な回答.追い詰められたにしてはそれなりだ.千原はまたも長考.またも長い長い!そして「箪笥から,箪笥で,へそくりを見つけた.しかも,円だ」円でいいでしょ? といういとうのツッコミが冴え渡る(笑)! 渡辺は渋面で,「ダイヤモンドをくれてやる,しかも,私のマッサージつきで」…私のマッサージはゴージャスですか?

まさに七転八倒の戦闘は終了.もっと高い場所があるはずと2人が求めたのか,それとも純粋にテーマに対し力が及ばなかったのかは定かではありません(笑).この状況を「楽しそう」と称する有野はさすがだなぁ…(笑).2人がわけのわからない世界に行ってしまった結果,3対6で千原が決勝進出.迷走しつつもかろうじてテーマを掴んでいたことがよかったようです.

準決勝第2試合は河本対板尾.こちらも実力は申し分なしの2人.今回しりとりの神が降臨しノリに乗っている河本と,常にエキセントリックながらも安定して最強の板尾竜王.強固な板尾竜王の壁を河本は乗り越えていくことはできるのか.


準決勝第1試合の競技は「しりとりトゥギャザー」.「~と~」でしりとり.
テーマは「西村知美が書き下ろした童話のタイトル」.「とろりんと47匹のカッパ」からスタート.

いつだって先行したがる板尾は今回も先行.そして「パンダと七匹のパンダ」と見事に当てる! 審査員も素晴らしい悪文と絶賛です.対する河本の「ダンベルとダンボ」は同じ動物でも弱い.主導権を握った板尾…しかし「ホロホロ鳥と,ホロホロ鳥と,から揚げにされかけたホロホロ鳥」って前のと同じパターンに固執するのはどうだろう? 河本は「リンゴさんとゆっくり温泉でも行きましょう」はとろりんのネジの抜けたムードを存分に醸し出す回答に到達.型を守る板尾は「ウガンダのおむつの買えないウサギの親子と,子どものいないウサギの親子」とハードなムードで反撃.無邪気なとろりんにウガンダに現地ロケに入ったとろりんが襲い掛かるという,実に恐ろしい戦いです.けれど波を掴んだ男はひるまない.河本は「小麦粉と戦争」でりんごを掴んでいたとろりんに小麦粉とついでに銃を掴ませるなんて(笑)! 自分の芸風を食いにこられて板尾は悩み,「ウルトラの父とウルトラのバツイチの父」と例の型で対抗するもののやや弱い.明らかに板尾を越えるとろりん像を生み出した河本,「血まみれの男と,コアラ」とミステリーへ.板尾の「らくだのコブと使い道」は少々外れてしまい,河本は「ちょうちょとちょうちょの小競り合い」と板尾の型を盗んでみる始末.それでも粘る板尾の「維新の立派なサムライと華のないサムライの子どもたち」という童話なのか何なのかよくわからないタイトルで終了しましたとさ.

重要なのはやはりテーマ.西村知美に何を考えさせると面白いのかを模索する戦いは両者譲らず,河本,板尾とも8点で同点! しかし事前にギャラリーが河本の童話「コアラ」「小麦粉と戦争」を押していたのが効いたのか,判定は3対0で河本が決勝進出! 板尾竜王は自分を倒したこの猛者に「ナイス」という評価を与えます.

決勝は,ここまで板尾の眷属として腕を磨いてきた千原と,今回予選から大波に乗っている河本の一騎打ち!
力とテクニックを併せ持つ千原と,今回の風を間違いなく掴んでいる河本.しりとり新時代を現実のものとするのは果たしてどちらなのか? そして河本のスタミナは温存できているのか?

決勝の競技は「しりとりセンスマッチ」.テーマに合った言葉でしりとり.
テーマは「クールな言葉」.「雨の日も白のスーツ」からスタート.

ゆっくり手を挙げる千原が先攻.「つっかけ? No,ブーツ」演技を含めて最初からキメてきた! それに対する河本は「積み木の家に引越したんだぜ」ぷ,と直後に自分の言った恥ずかしい台詞に自爆していちゃ仕方ないよなぁ(苦笑).クールというテーマをしっかりと掴んだ,比較的二枚目の千原は「絶体絶命?望むところ」とまさにこの戦いに対する意思表明.それに対する河本は,どうにもこうにも身から染み出るブサイク軍としてのボキャブラリー.「ロビーでなら何時間でも待てるよ」…なんでロビーで待つのか.かっこいい男は相手を待たせるものではないのか.千原の「4時間目?ミュージック」はちょっと失敗(笑)それは小学生といとうが批判.しかし河本のもはや回復不能の崩れっぷりに比べればマシ.「九九をヨーロッパで覚えよう」ってまた小学校か….千原の「内田有紀? 知らねえ」は審査員にはモノ知らずとして評価されてますが,世代的に内田有紀を知らない人間がいないから,それをわざと知らないふりするのがかっこいいつもりなんだろうけど通じてない.で,ずーっと迷走している河本の「エントツの見える丘で,2時」…それはクールじゃない! 両者とも崩れてしまったこの戦い,千原は放送事故並みの長考の末に「ジャイアンツ師匠,タイガース師匠,おはようございます」…壁に激突しに行ったー! でも最初から河本はコースを走っていないので安心.「スープのお風呂に入ったあとで」ってそれのどこがクールなのか,説明してみろ(苦笑).そしてラスト.千原の「デニスホッパーは,いいぜぇー?」はその演技っぷりを含めて美しき自爆! 放った直後に自ら倒れてスタジオも騒然.

河本が不利なテーマであったことは勝俣も含めこの場の全員が看破.確かにもてない男理論で動いているんだよなぁ.これでテーマが「無理している言葉」ならぴったりだったはずなんですが,そもそもクールがわからないというとんでもないハンデは,しりとりの神の力をもってしても越えることができなかったのでありました.
結果,千原7点,河本4点で千原が勝利! 点にはならなかったものの素晴らしいラストの自爆とともに(笑)竜王に! 実力者が揃ってしまったがゆえに,いつもの芸風以上の能力を見せたものが最後まで勝ち残るという凄まじい結果となりました.天然がいないゆえに気を抜く場所がなかったことはやはり気になりましたが,この戦いをくぐった奴は間違いなく一段レベルアップできているはず.この先さらにガチンコ味を強めていくのか,あるいは天然だけ集めて大会をやるような暴挙に出るのか(笑)はわかりませんが,楽しみに見守っていきたいと思います.

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第10回しりとり竜王戦・予選

時には愛を,時には憎しみを受け渡す人類最大の武器…言葉.その言葉を無意味にもてあそぶ優良企画「しりとり竜王戦」.前回の開催は4月下旬,その前が2月だから偶数月開催ってことになったのかな? ちなみに前回までの歴史についてはこちらでも下のほうよりご覧下さい.今回は実力者揃いのトーナメントで壮絶な戦いが予選から炸裂! 天然がいないために序盤からハイテンション.その激戦に巻き起こる番狂わせの連続と若手の台頭,そして今なお残る藤崎のダメージ(笑)が今回一番の見所です.ちなみに命はかかってません.

今回の出場者は板尾(130R),川元(ダブルブッキング),渡辺(ジャリズム),板倉(インパルス),河本(次長課長),千原弟(千原兄弟),松本(レギュラー),濱口(よゐこ).芸人縛りのエピソード10は,予選の段階からガチンコだ! どの名人も一癖も二癖もある個性の持ち主ばかり.しりとりというルールの縛りの中で,いかに個性を見せていくかがポイントになるのは当然なんですが,今回,高レベルゆえに個性だけでは勝利の風が呼べないことが如実となります.段位表でトムに並んで初段に顔を出した藤崎.これは大荒れの予兆? 司会はいとう,勝俣,大林.全員笑いに関しては厳しさを持つ面子なので,点も普段に比べると厳し目に.これだとウケる笑いが先鋭化しすぎる嫌いがあるから,一般視聴者レベルを審査員に1人は入れておいてほしかった(苦笑).

Aブロック予選は板尾・川元・渡辺・板倉.全員おなじみの強豪ばかり! このレベルといきなり闘うことになった新人板倉の顔色が悪くなるのはよくわかる(笑).それに対し,周囲のレベルが高くなればなるほどテンションを上げていく川元には有利な条件です.渡辺は前々回の藤崎の大荒れを思い出してトラウマがうずき,板尾は適当なトークを完結させず千原にフッてみるという余裕ぶりです.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「ミステリアスな言葉」.「モスクワだがニーハオ」からスタート.出稼ぎ?

己のペースで他の名人を押しつぶす板尾が当然のように先行し,「お父様の形見だがブラ」と小当たりでスタート.それに続く川元は「ランドセルを背負った小学生がこちらを見ているのだが,鎖鎌を振り回している」と持ち味の真っ黒い言葉で場を染め上げます! こっちに来る,こっちに来るよ! 渡辺の「ルールブックなのだが丸文字」はうまい.でも今だとギャル文字のほうが… そして新人板倉,「しめじなのだがデザートの欄に書いてある」…これは文句なく上手い! あれだけ緊張していたんでどうなることかと思いましたが,テーマにぴたりと合ったお手本のような解答です.続く板尾の「ルノアールの絵を譲り受けたのだが急に色弱になった」…絵を思い浮かべればニュアンスはよくわかるけれど,コメントしにくいよ(苦笑)! 来週お詫びから始まるかもなぁ.川元の「頼もしい人なのだが,木の汁を吸う」はストレートながら不条理で良い.本性はカブトムシですか? ここまでいい当たりが続いている中,渡辺の「牛なのだが,模様が,馬」…それミステリアスか(笑)? わけのわからない前走の崩れをモロに食らったのが気の毒な板倉.「まぶしい宝石なのだが鼻くそがついている」…あああ,こっちもやっちゃった(苦笑)! どうせやるなら「できている」くらいまでいかないと.前走の迷走を受けた板尾の「ルームメイトだが殺人鬼」…はミステリアスなんだけど当たり前すぎて弱い.そして川元の「気が効く人なのだが腸を引き摺っている」.じわじわと来る真っ黒い世界.でもミステリーよりはサスペンス.前回失敗した渡辺は奇声を上げつつ,「瑠璃色のペガサスというあだ名の男なのだが半ズボンです!」と無理やり気合で押し切り,前回大ゴケした板倉は「すまない留守を頼むといわれたのだが,全然出かけていかない」と見事に持ち直してみせます.

名人も司会者も視聴者も(笑)全員中盤板倉の「鼻くそ」にひやりとした一戦でありました.これで回答が終わっていたら,板倉の芸人としての評価に傷がつく可能性すらあったので持ち直してよかった.大人の笑える下品ネタというのは,かなり難しいものなんだよね.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「最近のジーコの寝言」.…で例題言う前に手を挙げる川元(笑).それはオフサイドだ!
例文は「ワールドカップ・Fカップ」からスタート.

オフサイドに萎縮した川元からさっと奪っていく板尾竜王はさすが.でも「プチトマトは絶対残すな!」は微妙.食餌指導? 川元の「仲代達矢,渡哲也,ジーコ」ってそれは一体どんな状況? この良回答を受けた渡辺,「こんばんはジーコの悩み相談室です」…言ったあとで自己嫌悪に陥るくらいなら言うなよ(苦笑)! 板倉は長考の末,「素の状態ではジーコ,点々を取ったらシーコ」じわじわ来る面白い手.そして板尾,「コーナーキックで点取るやなんて,オカマのするこっちゃ」…それ,ジーコが否定していいのか(笑)? 川元の「槍と盾をください」は守勢に回るジーコの心境だろうか.渡辺の「いいよなぁ,なでしこジャパンは」もなかなかいい.選手が男性ばかりじゃうれしくないってことなのか….板倉の「諮ったな,マラドーナの奴め」は無理やり単語でサッカーに.板尾は長考の末に「名選手はサロンパス2枚まで」…弱いなぁ,川元の「テロップ出せよ」はジーコが夢の中で試合を見ていて,そのままだと敵の名前とかポジションがわからなくて,というところまで行くと面白い.渡辺の「ヨーグルトは日本を応援します」は大転倒なんだろうけど,テーマによって救われてます.板倉の「すいませんでしたうちの柳沢が!」はマラドーナと同レベル.板尾は長考し,「ガードマンさんに教えてもらうな」.…コント風景まで思い浮かべると笑えるものの,言葉自体の迫力は弱い.

川元の黒い風がコンスタントに好調だったのに対し,板尾竜王は明らかにテーマに苦しんで不調.渡辺は普段は非常に手堅い芸なんですが今回は物凄い大振りが目立ち,板倉は転がりつつも頑張った…という印象.勝俣が指摘した「何人かのパスミス」については渡辺と板倉が手を挙げています(笑).
しかし結果は,11,10,14,11.好調に見えた川元が意外と点が低く,大振りながらもぎりぎりかすらせていった渡辺が14点で決勝進出! そして投票で上に進んだのは11点の板尾.板倉も素晴らしいファイトぶりで,あの「鼻くそ」さえなければもう1つ上にいけたかもしれません.

Bブロック予選は有野・松本・千原・河本.Aブロックに比べると多少天然味が加わった一堂です.初出場で素晴らしい姿勢,板倉に負けず劣らず緊張しているのが松本.この場で新しい自分を捜します.前回藤崎にぼろぼろにされた河本はリベンジを誓い,千原は板尾に振られたトークを,子分として適当なところでまたもぶん投げ(笑),そして有野は嫁のことを言われて照れております.私生活が充実するとダメになる芸人は確かにいるわけですが,有野の場合はどうなのか.

1戦目は「しりとりツバメ返し」.「~だが~」でしりとり.
テーマは「少しテンションが下がる言葉」.「レッサーパンダだがずーっと立ってる」からスタート.

Aブロックに負けずこちらでも主導権争いは激しいわけですが,手を挙げた3人のうちなぜか最後に上がった河本からはじまることに(笑).回答は「ルービックキューブだがシールがない」と小当たり.続く有野の「イタリアンを食べに行ったのだが,シェフがインド人だ」もまあまあ.そして姿勢のいい松本が! 「田んぼだが,水がない」…子どもが来た(笑)! 天然だとありがちな芸風ではありますが,この凄い面子の中だといやに目立ちます.千原の「いカ,メラなのだがうちのオヤジは胃キャメラという」はたどたどしく弱い.これに続いた河本,「うちにずっといるのだが裾が濡れている」…これは凄い! テーマとの親和性も申し分なし.審査も騒然とするほどの実に強い手だ! この強さを受ける有野,「ルーマニアに言ったのだがTUTAYAが一杯だ」はさすがに見劣り.そして子どもらしく(笑)頑張る松本の「大嫌いだが好かれてしまっている」はらしくてよし! 千原の「ルイビトンだと言い張るのだがLとBだ」は,文字に起こせば面白さがわかりやすい(偽物なわけです)ものの言葉だけでは弱い.さっき大当たりした河本は「ダイスケという名前だが,マモルというバッチをつけられた」と子どもネタに引かれてますね.続く有野の「助けてもらったのだが突き落とした人だった」はかなり良い.どんな2時間サスペンスドラマなんだろう.言葉の応酬に苦しむ新人松本,「他人だが,…僕のにしたかった…」子どもがそのまま出た! これは大人の回答としては恥ずかしい! 続く千原の「タニマチなのだが名前を間違えてくる」はまとも.実際に兄と名前を間違われたりはしてそうだ.

最初は主導権の取り合いになったものの,後になるほど長考になる傾向が見られました.目立つのはやはり河本の歴史に残る大当たり.それと,常に松本が「子ども」というキャラを押し出して,点はともかく,おなじみの有野や千原の個性を見事に打ち消してしまってます.

2戦目は「しりとりイマジネーション」.テーマのイメージでしりとり.
テーマは「先日潰れた地方のスナックの名前」.「おてんば小町」からスタート.

あの大当たりで波に乗った河本,今度こそ最初に手を挙げて「ちょこっとレンジ」.審査員は電子レンジと解釈してますが,オレンジレンジでもその中途半端なエロぶりが想像できて面白いぞ(笑).有野の「地元民のみ」は客を連れていけないので不便だ.そして松本は子どもなりに「みんなの,……もり」そりゃ潰れるさ! だってこの店,酒出ないもん(笑)!スナックの名前にこれを持ってくる松本.己のキャラを完璧に把握しています.千原の「リストカッツ」は潰れた理由が気になるなぁ.刑事事件だろうなぁ恐らく….調子がよかったはずの河本,ここで「釣った魚をおさし…つ,釣った魚を逃がしました」えー(笑)! まず,そもそもスナックの名前じゃないし! そりゃいとうにこっぴどく叱られて当然だ.続く有野は悩んで「他人の店」.ニュアンスは伝わってくるんだけど弱い.松本の「世界の…ナオミ」は子ども妄想ぶりが見事.千原はリストカッツの姉妹店らしき「民事」.入りたくない.これにかぶせる河本の「執行猶予」はライバル系列店? そして有野の「与謝野晶子の教え子の飲み屋」は店名としては今ひとつだけど,意外と繁盛しそうな気がするのだがどうか.

勝俣は松本の提案するスナック名に流れる同じ子どもっぽさに大ウケ.千原の黒い系列店もなかなかの高評価を受けてます.それに比べると前半の良さを崩してしまった河本と,濃い展開に持ち前の明るさ・能天気さを生かせなかった有野は厳しい.結果は8,7,9,13! 有野竜王がなんと8点で予選で脱落.勝ち残ったのは2戦とも安定していた9点の千原と,1戦目に大当たりを出した13点の河本! 松本は己のキャラを生かしたファイトが光ってましたんで,テーマに恵まれればもっと上にいけるはずです.経験をさらに積んで頑張れ!

以上予選で勝ち残ったのはAブロック渡辺・板尾,Bブロック河本・千原.この4人で本戦が行われたわけですが,その顛末については次の記事に続きます.

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金色のガッシュベル#112

「氷の上の愚か者たちの巻」

日本に集まったガッシュの仲間たちだが,謎の遺跡については特段の成果もなく解散することに.まだ事が動くには時間が必要らしい.その前に遺跡について感知できる魔物を探すことだけを決め,ナゾナゾ博士やウォンレイたちはそれぞれの国に帰る.残った清麿たちには,次の日曜に友達とのアイススケートの約束が待っていた.
このアイススケートは,かっこいい清麿に颯爽と転ぶ自分を助けてもらいたいと考えた鈴芽が提案したもの.友達の山中金山岩島の3バカやマリ子に加え,鈴木さんや担任の先生やワイフや清麿に恨みを抱く遠山先生や悶々先生までもが勝手に加わることを決意する.もちろんガッシュとウマゴン,サンビームも加わって…災厄の日がやってくる.

バカ高いテンションでギャグもシリアスも区別せずこなすのが「ガッシュ」の強み.原作では子どもが大好きなハイテンションギャグとしての力量はそこらのギャグマンガを軽く越えているわけですが,それをアニメで再現できるかどうかはアニメ制作スタッフの腕にかかっていると言えるでしょう.てなわけで今回は「友情のカレー」に並ぶ原作での傑作ギャグ回を全力で再構築!
原作のこの回での一番の面白さは大ゴマで壮絶なバカ光景が展開されるところ.一瞬にして広範囲というマンガの表現的な特質をよく生かしたギャグをアニメというかたちに落とすのは非常に難しいはずなんですが…あ,割とそのまんまだ(笑).そんなわけでアニメならではの良さは今ひとつ見られないのが残念でしたが,前半から中盤にかけてのエピソードの水増しぶりがなかなか楽しい回ではないかと.

アバンでは前回来日した一行,もう帰郷.日本は物価高いですしね.折角集まったものの情報不足でろくな成果はないものの,この先の不安を考えると仲間たちの情報レベルをある程度揃えておくのは大切なことです.空港での博士の質問に対し正しく回答する清麿.敵?の準備はまだかかると考えて,隠行の術を破ることができる魔物の力を感じる魔物を探すのが唯一の道.でもって何かを隠して怯えるキャンチョメには,「勇気が出たら教えてくれ」とお願いしておく清麿.まだ切迫してないからこその余裕です.テレビを買いたがるウォンレイやリィエンともお別れ.パートナーがいなくてもその頭脳だけで十分強力なナゾナゾ博士も,大嘘をついて一端退場.ささやかですがこれが後に印象深い別れとなることを,今の彼らは知りません.
さて今回の本題! 出だしから闇の中でノリノリで苦悩する若者たちと悶々する悶々先生という濃すぎる映像が.お前らもう今回はシリアスやらなくていいからって,その落差はどうかと思うよ(苦笑).この茶番のきっかけは鈴芽がテレビで見ていたアイススケート.なんか地味によく動いている気が.画面の中の2人を自分と清麿に見立てて鈴芽はうっとりするわけですが,妄想の中の全身タイツ男はキャンチョメのポルクにしか見えねえよ(笑).
妄想を現実とするために,翌日早速清麿をアイススケートに誘ってみる鈴芽.もちろん,もれなく大量のお友達もついてきますよ! 山中・金山・岩島の3バカは今はすっかり清麿の友.とはいえこの年頃の若者らしく,ちゃんと対抗心は持ち合わせているようです.そして鈴芽の友であるマリ子ちゃんと,実に個性的な鈴木さん(笑).そして友達じゃないけど担任の先生とワイフと社会の遠山…ここはこの段階では匂わせるだけのほうが原作のテイストに近くなるんだけど,「清麿と競争」というテーマが加えられているので仕方がないかな.
実際は相当間抜けなものの天才としては定評のある清麿は,ここしばらくの激闘に磨かれて体力面も強化中.ゆえに出席日数以外勝てなくなってる野球部のエースの山中は内心相当焦っているはず.マイペースの金山と岩島に比べると,より深刻な気がするなぁ….金山の「その時オレがスーパーヒーローだ!」って叫びに「サッカーじゃないし」と突っ込む声はないものの,マリ子ちゃんの度を越した世界的アイドル構想に対してはちゃんとツッコみが入ってよかった.
で,こんな楽しそうなイベントに本作の主役が行かないわけもなく,ガッシュやウマゴン,サンビームも参加決定.もちろんアイススケートは食い物ではなく,氷の上をすべる楽しそうな遊び.清麿にってはちょっとした気分転換だんだろうけど,凄い勢いで特訓に出かけるガッシュたち.このくらいの年頃の子どもにとっては遊ぶのが仕事.で,その段階をとうに過ぎてしまった清麿にとっては滑稽にしか見えないんですが…まさか同級生まで特訓していたとは(笑)! スポコン風にタイヤを引く山中.裸で牛と闘う金山,そしてUFOを呼ぶ腕をあげた岩島.岩島はここまでくると人類としては破格の気がします.ガッシュったちに巻き込まれた鈴芽の思いも加わって,友達からライバル心とか恋心とかを送られまくる清麿はくしゃみを連発.さすがはもう一人の主役だけあって清麿はモテモテ.遠山先生にスカウトされた悶々先生よりも,清麿の風呂シーンのほうが悶々ですか(笑)?

そして運命の日.スケート場にやってきたガッシュたち.リンクの上の人たちは何の苦もなさそうにつるつると滑っているわけですが,見るのとやるのとでは話が違うのは他のスポーツと一緒.清麿たちはこれから残り時間全てをかけて,その真実をその身に叩き込まれることになるわけです(苦笑).うきうきしている他の面子に比べると様子が違うのがウマゴン.氷から北海道でのカルディオたちとの戦いを思い出して怒ってます.サンビームはこの氷は安全とウマゴンをなだめるものの…現実は大嘘です(笑)!
まず氷上にデビューするのは,スケートは小学校以来の清麿と清麿に支えてもらうのが目的の鈴芽.鈴芽が引っ張って2人で氷上に出て行ったら!全力でこけた(苦笑).清麿は顔面をもろに打ち付けて悶絶し.鈴芽は情けなく泣いてます.それを見て笑いものにするクラスメイトたちですが…それはそのまま,数分後のお前らの姿だ! 倒すべき仮想敵であった清麿がいきなり豪快にリタイアしたことにより,特訓が完璧に無駄になった山中や金山.でもそもそもスケートにはあまり関係ない特訓だったので,特に同情はしなくてもOKです.
続くアイススケート転倒ショーはガッシュとウマゴン! 調子に乗って氷上に飛び出した2人はもちろん直後に転倒.こいつら頭でかいので,重心は随分高そうだもんなぁ.おそろいのでかいタンコブは,確かに痛そう.さらに背が高くてこれも重心が高そうなサンビームと,山中とマリ子ちゃんが次の犠牲者に.ちゃんと重心の話をしながらすべりにいくから大丈夫なのかと思ったら,もちろん期待を違わずバカなコケ方を見せる3人.このあたりはどんどん転びっぷりがエスカレートしていくのが原作の面白さなんですが,原作の絵をそのまま見せてしまって動画ならではの動きに翻訳されてないのが勿体無い.こんなどうでもいい話だからこそ,素晴らしい動画芸を見せるべきですよ! 笑いは無駄な努力の上にこそ咲く花ですからね! すっ転んでもだえる山中に衣装だけが売りだったマリ子,そしてウマゴンと同じく氷に憎しみをぶつけるサンビーム…清麿の冷えていくツッコミと相まって,そのバカぶりが素晴らしい(笑).
続いて死地に挑むのは鈴木,金山,岩島の実に個性的なトリオ.鈴木さんがカーニバル風の衣装で登場するのは割とわかりやすいネタフリなんですが,金山&岩島のコンビネーション転倒はその突然の意味のなさが楽しい.このあたりから,もっと無茶苦茶に動いたら面白いんだけどな(苦笑).「さあ,次は誰なんだ?」
ここで乱入するのが悶々先生with遠山先生! 転びまくることでテンションの上がってきた後半のいいところで,一応清麿を狙った悶々先生のダンスが展開.遠山先生の「悶々」って合いの手がノリノリだったりして単体としては楽しいんですが,直前までつくってきた非常に速いテンポがいきなり乱されてしまったのが勿体無い.しかも魅惑のダンスには特に意味もなく転倒する2人.折角テンポを緩めたなら,転ぶまではもっとテンポを速めてもいいくらいだ.うーん,ここまでは割と良かったんだけど,勿体無いなぁ.
トリを務めるのは先生とワイフ.ワイフのモロッコのワカマカダンスに幻惑されているのは間違いなく亭主の先生だ(笑).凄い足さばきで氷上に立ち続けるワイフ! …ああ,そんな重そうな体で氷を突付いたんじゃリンクが傷ついてしまうよ…とか思ってたらこけた(苦笑).頭からゆっくり氷上にめりこんでいくこのシーンはかなりいい.もちろんもれなく先生も倒れ,ワイフは釣りあがったマグロのようにその身を氷上に横たえ,ついでに名前がサバエだということが判明しましたとさ.

己の妻を倒した氷のリンクに怒りを抱き,先生が変な怒りのはっちゃけ開始! 「クラス全員滑れるようにしてやる!」なんて台詞は,滑れる奴に言っていただきたい(苦笑).妻を傷つけられた私怨により,氷上を征服するべく提案されたのが旗取りゲーム.ちなみに手をついたら卑怯者と呼ばれるわけですが,ウマゴンには手はないぞ(苦笑).
ごく側に見えているのに今の彼らにとっては無限の遠さにある旗を目指し,転倒しながら向かう一同.ガッシュやウマゴンは言うに及ばずツッコミ役だったはずの清麿まで,氷煙の中での足を引きずりあいに参加してるから,本当に付き合いがいいんだよなぁ(苦笑).恐らくは最後まで誰の手にも旗は届くことはない.巻き込まれながらも冷静になって,はじめてこの地獄に幸せを見出す清麿.確かにウォンレイたちにこんな友達を紹介しなかったことは,今回唯一のよかったことに違いない.
アニメとしての出来はちょっと勿体無かったですが,脚本面で原作のアレンジに冒険をしていたところが面白い回でした.こんな下らない日常があるからこそ,今後待つキャンチョメが怯えていたアレを巡るシリアスが一層際立つわけです.鈴芽と取替えっこされた悶々先生にちょっと悶々しつつ(笑)次回に続きます.

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「アニメ感想率調査2005春」感想

雨と一緒についに蒸し暑くなってきた昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分は「いちご」のある意味いつも通りな最終回に呆然としながら過ごしております.どうしようアレ(笑).あとは今週のサンデーの「ジャぱん」もちょっぴり呆然.どうして隅沢氏を差し置いて彼なんだろう?好きだけど.…同じ掲載誌のアレにリアクションを繋げるための伏線? でもそれは,さすがにわかりにくすぎるんじゃないのか(苦笑)?

さて,光希桃 Anime Stationさんのご厚意で開催されたアニメ感想率調査の結果が発表されましたので,感想とか別視点分析とかかましてみたいと思います.今回は図も書いた! ちなみに前回の自分の記録はここに,

このサイト自体としては,

 感想数:5本
 チェッカー率:79% (27/34)
 新番見切り数:6
 最終評価数:18
 平均評価点:2.17(125位)
 平均評価点(見切りマイナス換算):2.17(14位)

今回は2つの平均評価点の差がでかいなぁ.終了番組については見切ったものがなかったので,点が変わらないのがちょっと面白い.最後まで頑張って見て駄作ってのは悔しいけれど,そもそも見ている本数が多いと,悔しさも薄められていくので大丈夫.
終了番組の内訳は殿堂:0、名作:1、おもろ:4、普通:10、駄作:3.「普通」大豊作.その中でもおもろに近かったものについては,コメントも書き込んでますよ.
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さて,まずはちょっと頑張ったんでこれを見てくれ!

縦軸は光希桃さんオリジナルの「終了番組評価平均」.で,横軸は同じ結果からこのサイトで出した「アニメ感想界全体印象」.アニメ感想のコミュニティ全体で見た場合に,どの作品に対する評価が大きく聞こえていたのかを「全体印象」として出したものです.たくさんのサイトが良い評価を出していれば数値が高く,逆にたくさんのサイトが悪い評価をしていれば数値が低く,評価が真っ二つか見ている奴が少ないときには0に近づきます.
具体的には前回からちょっと変えて,殿堂=4,名作=3,おもろ=2,ふつう=1,(見てない=0),見切り=-1,駄作=-2の値を与え,その全体合計点をサンプル全体の244(←光希桃さんの御指摘を受けて修正)で割ってます.(別に割らなくてもいいんだけど気分で).見切りと駄作については,「感想を書くのを途中でやめるよりも,最後まで書くけどことごとく酷評のほうが読む側の印象はより悪くなるだろう」という私見から値を与えています.

こう見ると,マニアックなところがちゃんと分離できてすっきり.
右上の青は総じて面白かった奴ら.画面上は少数精鋭,画面右にいくほどたくさんの人が面白いと評価しているので,「AIR」と「スクラン」の違いもいい感じに切り出せてるんじゃないかと.中間点にいる「巌窟王」は,視聴者集めと内容の面白さを見事に両立できているようです.
左上の方のオレンジは少数精鋭・マニアの中のマニアの皆さん.いつもお世話になっております.適当に丸を描いてしまったので巻き込まれた「サムライチャンプルー2nd」と,「ボーボボ」と「ガッチンポー」の間に挟まってしまった「ドラえもん」が気の毒です(苦笑).
真ん中あたりにごっちゃりしてるのは人それぞれで趣味それぞれ.ただし縦線の左右で,明らかに感想サイト群から受ける印象が違うはずです.中でも「BECK」「ジパング」はかなり頑張った! ちなみに右下気味の項目は,噂ほど面白くなかった作品の可能性が高そうだったりします.
左下の赤はかなりよろしくありません.ああ,「らいむ」がこんなところに(苦笑).私的には相当面白かったんだけど,一般的にはやはりダメだったか….そして「JINKI」を作った制作側(除く原作者)は,考え直したほうがいいと思います.いろいろと.

詳細な表とかコメントについての考察は,また別の記事で.
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(追記) ご指摘を受けて修正かけました.配置は変わってないです.その他「ZOIDS FUZORS」のデータが丸ごと落ちていたので追加.さらに「チャンプルー」が気の毒だったのでオレンジもグラデーションをかけてみました.あと,「0に近づくほどにあいまいになる」という意味合いから下の矢印にもグラデーションをかけました.

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ボボボーボ・ボーボボ#63

「下ネタ不条理不眠競争!の巻」

死生トリプルでのバトルはなおも続く.天国エリアではボーボボとサービスマンがレム相手の不毛な攻撃に行き詰っていると,エリアの壁をぶち破り,おしりの痛い天の助が地獄エリアから天国エリアへと飛び込んできた.役目を終えたカンピョー君は燃え尽きてリタイアし,ついにレムとの本格的な戦いがはじまる.
爆睡真拳のねむりん粉を食らったボーボボたちは眠りこみ,レムの支配する夢の世界に入ってしまう.もう一度睡眠すれば二度と目覚めないこの世界はレムの思うがまま…のはずがボーボボたちのハジケは一段上.大量のひつじだって難なくいなすのだが世界自体はレムのもの.このままではレムの思う壺だ.
その頃,首領パッチは地獄でゴエモンに引導を渡す.幻獣ですらないカテゴリーを越えた首領パッチはまさに正体不明・縦横無尽!

不条理よりは勢い中心になってきた原作の笑いを,豊富な技術力と抜群の演技力の投入によってさらに加速させることによって有無を言わせぬ笑いを生み出すアニメの「ボーボボ」.ここまで長く付き合ってくると大抵の展開は笑ってやりすごせるもんですが,それでも浦沢先生が登場するとやはり話が違います.本編も見事なもんですが,先生らしさが十二分の発揮されたローテンションのアバンが実に素晴らしい! 本編自体は前半は天の助と首領パッチがいい味出しまくりで,後半は久々にバラエティとしての見立てがやりやすくて楽しい.音効の愉快さと相まって,笑いで腹一杯になってしまう回です.
で,物凄かったアバン! いきなり暗い場末のラーメン屋で無言で食っているボーボボたち…というある意味画期的な映像.ラーメン屋でクマの車掌が切符拝見だなんて,もはや子どもすら置き去りの妄想世界(苦笑).ボーボボのタンメンはキャベツが切符.首領パッチのラーメンはナルトの切符.天の助の野菜炒め定食+餃子も無事に確認され,残る田楽は五目チャーハンを食いながらも切符を見せずに逃走したので捕り物帖に! ここでいきなりハイテンションに変わったムード.しかしそれも未だに静かに食っているボーボボたちの姿によって急速冷凍.この温度変化,この絶妙の間…さすが先生だ!

前半は天の助と首領パッチ! 死生トリプルのエリアを隔てる壁はかなり丈夫なんですが,前回ラストで地獄エリアに乱入したカンピョー君(恐らく子どもに大人気)の活躍によりついに破壊されるときがやってきます.レムの睡眠という強すぎる防御によってサービスマンのサービスは一切通じず,さすがの2人も攻めあぐねていたとき! 「おーしーりー!」と絶叫しながらエリアの外から壁をぶちぬいて天の助参上! 「お尻はどこだ! お尻はどこだ!」ってこんなバカな台詞が違和感なく聞けるのは本作だけ(笑).「落ち着け」とボーボボに手痛いツッコミを食らった天の助,「お尻が痛いのー」と見せた尻には,もはや事切れたカンピョー君が刺さっていたのでありました.その一生をリアクション芸人に捧げたカンピョー君.君の微妙な一生は1週間くらいは忘れない.
天国エリアに天の助が入ったことによってはじまる,本格的なボーボボ組VSレム戦.たしかにドタバタとうるさかったのは間違いないんですが,「ピーチクパーチクうるさい」という言葉のとおりに小鳥の声を特に説明もなく流すあたりが非凡! 気がついたやつしか笑えない,この微妙なギャグが大好きだ(笑).レムの技は爆睡真拳.ふりまくねむりん粉はボーボボたちを睡眠に誘います.一応はサービスマンのサービスの余波を利用したフローラルのそよ風で吹き飛ばすものの,ここで抵抗しても状況がよくなるわけもなく,必死で我慢するビュティさんを尻目にボーボボも敵も全員就寝(苦笑).サービスマンのチラリズムもアレなんですが,素晴らしいのは「布団で寝る」と言いながら冷蔵庫の一番上の段に頭を突っ込む天の助.己の食品という特質を如何なく発揮した素晴らしいボケです.
戦いの舞台は夢の中へ.眠り込んだ彼らの精神が送られたのは,レムの究極奥義,レム・スリープワールド! この夢の中でもう一度眠れば二度と現実では目覚めない…というわけで,ぎりぎりの戦いがついにはじまるわけですけども,意味のないサービスが混ざっちゃって緊迫感台無し.レムがまず呼び出したのはなんか可愛いデビル羊の大群.確かに気絶は眠りに近いので羊集団でどつくというのも一つの手だとは思いますが,なんせ相手は百戦錬磨のボーボボたち.どつかれてむしろ寝ちゃったり,天の助が寝そうなところをわざびとカラシを使って無理やり起こしたり,羊に教育上問題のあろことを教えてみたりとやりたい放題.
ハジケ勝負で敵を倒すには,まず相手のつくったルールをぶち壊すことから始まるのはここまでの戦いで既におなじみ.しかしレムもボーボボたちにルールを崩されるわけにはいかないので,一度はボーボボたちも従ってしまったねむりん粉でさらに眠りを誘います.眠りクエストでは眠気を覚ませるわけがなく,このままではレムの世界を壊すことができません!
さて,その頃の地獄エリアなんですが,天の助の離脱によって首領パッチと2人きりにされたゴエモンは首領パッチの不条理芸に巻き込まれてます.種類からしてわからないなら,そのままアレは他の何物でもなく,首領パッチなんだと認めてしまえば楽になるはずなのに,正体を突き止めようとするから発生してしまう悲劇.安土桃山様式の城になった首領パッチの中にある千両箱を盗みに入ろうとしたものの,防御が堅くて罠に引っかかってしまう…って首領パッチが急にでかくなったり元に戻ったりで眩暈を起こしそう.音の「ディーフェンス!」の連呼も地味に素晴らしい! 心臓を狙ってもそれはサンタさんのためのお寿司だし,ゴエモン計算は通用しないし….
あるときは住宅,あるときは城,そしてあるときはスパルタ女教師.「私,縦横無尽」とパチ美先生が宣言するとおり,旧Rブロック隊長程度であの首領パッチを攻略できるわけがない.首領パッチの正体はゴエモンにわかるわけがなく,猫っぽい仕草でミスリードさせられて大失敗.そんなわけでゴエモンは完敗.首領パッチは常識の枠すらぶち壊す,最強のベテラン芸人です!

後半は見立てやすくて楽しい.天国エリアの戦いは夢の中へ…というわけでここまでのあらすじを話している最中に次々倒れるナレーター,田楽,そしてビュティ.そこにもねむりん粉は降っていますか? 夢の中ではレム…というよりは眠気との決戦開始.頭上に現れたそれぞれの寝メーターが一杯になると永遠の眠りに落ちて敗北です.これはそのまま,バラエティでの不眠勝負を思い浮かべてもらえると割とそのまんまです.レムはこの企画の司会者なので,普段の20倍の強さ! しかし対するボーボボ組ことベテラン芸人チームだって,若手の司会者にあっさり従うような連中ではない.不眠競争なのに眠る支度が既にOKって,確かに「馬ー鹿ーサー」バージョンなんだよな(笑).
眠る支度を整えてしまったのが災いしたのか,自分の芸が通じないことを知ったからなのか,サービスマンは早々に眠ってしまって脱落.しかしその犠牲がボーボボたちの闘志を駆り立て,なぜか米真拳でレムを攻撃! …自分たちの技で攻撃すると,下手するとシリアスになってしまうがゆえの反射的な回避行動でしょう.対するレムは真拳奥義・寝撃でボーボボを攻撃.見事に左肩をおねんねさせるわけですが,首領パッチに負けず劣らずボーボボの体内もわけのわからないことになっており(笑)中にいる小さいボーボボたちはちっとも寝やしないのでありました.寝メーターの上がる音がドレミーって鳴っているのが可愛いな.枕を使って枕投げで一暴れなんて,不眠競争だといかにもありそうな状況です.ちなみにレムは京都でも金閣寺でもないのでガイドブック片手に観光に出るのはどうかと思います.このご時世だと,寝撃どころかセクハラで訴えられるぞ天の助(苦笑).
眠らないバカどもにレムから提供されるのは魔歌布団! これはほどよく抵抗し疲れてきた頃にはじまる,「布団の中に入って起きていなさい」って命令と同義ですね(笑).ちょっと眠気が出てきたときに布団の中に入ってしまうと,眠くなくてもついうとうとしてしまうもの.この窮地を救うのは布団たたきことしゃもじ! ベタな冗談トークによって,布団という罠をうまく回避していきます.囁かれる眠気を誘う死の子守歌すら,自分で歌って眠気を吹っ飛ばす役に立てるボーボボと,余計な曲をリクエストして仲間に蹴られる天の助.さすがはベテラン.どんな風に眠らせようとするのかという手口を知り尽くしているのです.
天の助,別名「武器」を得たボーボボはレムに果敢に攻撃を仕掛けるものの,バトルそのものはボーボボ側が圧倒的に有利でもこの企画はあくまで不眠競争.どれほど大暴れしても…というか暴れるほどに体力気力は消耗され,睡魔がボーボボ一同を襲います.レムの繰り出す速睡殺時計は,そのまま放置&VTRの早送りだと思うのですが(笑)その間にレムが予想もしないような行動を取っているベテランたち.天の助は出荷され,ボーボボは退化して猿に! そして鼻毛真拳奥義・サルのお歳暮アタックがレムに炸裂! …司会者がいないのをいいことに,2人で打ち合わせて入り口に罠を仕掛けるようなもんだろうか(笑).
それでも頑張る司会者ことレムは,ついにデス・ダークフィールドを展開.つまり部屋の電気を消しました! これは地味ながらも睡魔に負けそうな奴にとっては強烈です.暗闇では司会者の思惑通りに進んでしまうとボーボボが持ち出したのが蛍.ルール上部屋の電気をボーボボがつけることはできないけれど,持ち込んだ別種の明かりを見て眠気を払う作戦.さすがにツッコミのビュティさんにはそろそろ限界なんですが.それを妨害するように入ってくる煙.隣の部屋こと現実世界では,ベテラン芸人首領パッチがサンマことスニーカーを焼いてました(笑).そりゃ収録に水ならぬ煙刺されちゃ,ボーボボたちも怒るよな(苦笑).
もはや眠る直前のビュティのことを天の助に任せ,レムに真っ向勝負を挑むボーボボ.鼻毛真拳・荒野の投げ縄ジョニーではカウボーイ姿で,投げ縄で己の大切な「武器」を回収するボーボボ(笑).リアクションだけは苦手なボーボボがリアクションのプロの天の助を武器として扱うのは,まさに適材適所って奴ですよ.
司会がどれほど頑張っても眠らないベテラン芸人ども.眠らせられずに困るレムに対し,ボーボボはおやすみのミルクでカウボーイらしく自分から就寝! でも,怖い形のメーターに満ちたのは眠気ではなく…怒り! 不眠競争だなんて,いい年をした芸人が喜んでやるような企画のわけがない(笑)! そして判明する「一度も眠ったことがない」というボーボボの特技!…ってこのスリープワールドに来るために寝てる奴が言ってるんだから,まさに寝言(苦笑).レムは必死で寝撃を連打するものの,ボーボボのアフロの中に大きな目覚まし時計が.ろくに眠る暇などなく,24時間戦い続けるのはレムなど足元にも及ばぬ売れっ子芸人ボーボボならではのライフスタイル.ついに究極奥義・ゴールデン目覚ましが炸裂し,この眠りの世界こと不眠競争は崩壊していきます.

ついに天国エリアの現実に戻ったボーボボ組.今度はボーボボ側が容赦なくレムを攻めたてる番だ!…ってやる前にまずはスニーカーを焼いていたアホに制裁を加えるボーボボ(笑).不眠競争の横の部屋で楽しそうに遊ばれちゃ,眠気が限界に来れば来るほど腹が立つに違いないわけで.
さあ,これでレムとの勝負の結果はほぼ確定.次回もレム声の白鳥涼子氏の活躍は続くようですが,青二プロの贅沢すぎる人材の投入振りは一体何を狙っているのだろう(苦笑).次回は退場者によって開いた椅子に新たに座る真打登場.このステージのクリアももうすぐ? 次回に続きます.

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陰陽大戦記#37

「そして誰もいなくなったの巻」

地流の四鬼門の2つを壊したリクとコゲンタ.折れた西海道虎鉄は再び繋がれたものの,コゲンタは未だに自分がリクの心を全て受け止めきれていないことを自覚している.しかしリクは,心に抱えた大きな闇をコゲンタに見せようとしない.このままでは,コゲンタはリクとの契約を満了して別れることができない.
異様に空が暗い早朝.ソーマは行方不明になった母と敵同士となった兄・ユーマに再会した.まるで記憶を取り戻したかのような母の様子に驚くのもつかの間,大鬼門から溢れた大量の妖怪が3人を襲った.同じ頃,天神町にも大量の妖怪が飛来する.どこかで鬼門が開いたことを知ったリクのところにやってきたマサオミは,一緒に東北の四鬼門を閉じに行くと言う.

人の力はその身に抱えた欲望の大きさ.そんな話を笑いながら見たのはつい最近のことだったのに,随分遠くに感じるようになってしまった「陰陽」.あの季節外れの熱気はもはや失われ,目の前に待つのは暗く厳しく痛い冬.己の闇を自覚したことをきっかけに並外れて強くなったリクと,リクの力を受け止めきれないコゲンタはどこまでもすれ違い.必死で近づこうとするコゲンタをリクが拒否するのは,その結果が彼の望むものではないからでしょう.ここまで長く,淡くさりげなく描かれてきた感情の伏線を拾い,キッズアニメとしては破格の心理劇が描かれるわけですが…ぶっちゃけこれ,さすがに難しすぎるだろ(苦笑).そして急激に悪化する状況の中,ようやく触れ合ったかと思われた2人を,出会いよりも先に約束されていた衝撃が襲います.

前半.前回ラストでついにミカヅチが大鬼門を維持できなくなり,妖怪が溢れ出しはじめたことから始まる暗い急展開.母がいなくなったと連絡を受けたソーマは夜行バスで急遽外出.地流大嫌いだったはずのナズナさんですが,出かけるソーマに奇妙な態度(笑).いろいろ考えた末に「すぐにメソメソしないのですよ」って,見事な姉さんぶりが愛らしい.太刀花家などで一緒に過ごした時間が,いつの間にかナズナさんの心「だけ」をソーマに近づけたようですね.…決め手は株で作った財力か(苦笑)? 年齢的にもお似合いの2人は,恐らくテルさんが大泣きするコースを進んでいく気配です.
ソーマが出かけて,リクは久しぶりにコゲンタと2人きりの夜.ここまで避けてきた契約満了についての話を聞かざるを得ないリクは,憂鬱そうに返事.契約の終わりが何を示すのか,正しく想像できているのでしょう.で,そんなリクの不安をまったく理解できていない(苦笑)鈍いコゲンタは,リクのおかしな点について語ります.
9話の百鬼滅衰撃の伝授ではやたら激しく拒絶し,26話では笑顔のために戦うと言った割に両親の敵であるユーマとの私闘は拒まなかったリク.ここまで引っかかってきた部分に今になって光を当て,回収に向かう作り手の根性が凄いなぁ(笑)! コゲンタの知らないものも含めてリッくんの異常行動を挙げるとすれば,20話でコゲンタを追って崩れる伏魔殿に巻き込まれたり,30話で「印なしで勝ってみせろ」ととんでもないことを言い出したり,33話で両親を偽られてブチギレたりってのが目立つところ.
コゲンタにはリクの本当に望んでいるものがわからない.契約のときは祖父を助けることが目的であったはずなのに.助けてもコゲンタとの契約は終わらなかった.契約の理由は人それぞれで,例えばヤクモは父を救うためにコゲンタと契約し,コゲンタは知らないけれどユーマは皆の笑顔のために契約しています.ここまで登場した地流闘神士たちにも,それぞれに契約の理由があったんでしょうね.そして契約が満たされることで闘神士は式神との契約を満了し,式神との縁が切られる,というのがこの物語の終着点?
彼なりに過去を振り返り,リクのなかにはでっかい暗闇があるとしか思えないと言うコゲンタ.…今更か(苦笑)! ずっとリクの様子はおかしかったから,ここまでこじらせる前に気がついてやれよコゲンタ! リクの心の闇を除いてきれいにするのがコゲンタの考える契約満了の条件.けれどそれはリクにとって,一緒にいてくれるコゲンタとの別れ以外の何物でもなく…その上闇は痛いトラウマそのもので,だからなのか「このままでいい」と心の闇について考えることを拒否します.リクの暗闇を消したいコゲンタと,心の闇に触りたくないリク.非常に強い口調で拒否するリクは,冷凍庫に入れると脅迫してまで会話を打ち切ります.

翌日.バスで母を捜しに出たソーマが見つけたのは,飛鳥神社にいたという母と一緒にいる兄の姿.「地流に戻ってこい」と兄に言われたってもちろんソーマは拒否し,兄弟喧嘩でもはじまりそうなそのとき,「自分の正しいと思った道を行きなさい」と言い出す母に2人はびっくり.ミカヅチのために式神を倒されて記憶を失ったはずの母ですが,夢現のように後悔しない道を行くのが一番と深い言葉を発します.そして…暗い空の下,ミカヅチビルから飛来した妖怪が3人を強襲! ユーマはソーマに母を任せてミカヅチビルに急いで帰還.「母さんを守ってやれ」という兄の言葉にそのまま従うソーマ,本心で兄を嫌っているわけではないのだな.ここで流される母の涙は誰のため? 恐らく今最も苦しんでいるのはミカヅチのはずなんですが….
ミカヅチビルに帰還したユーマが見たのは,様子のおかしいミカヅチ.「タイザンを倒せ,奴は地流の裏切り者だ!」というこの言葉,ミカヅチ本人ではなく,ウツホに操られて話しているようにしか思えない.封印を壊すために真の地流宗家をどのように動かすのかと思ったら,こんな手段を使ってきたというわけですね.ちゃんと通りすがったミヅキが「父が別人のようになってしまった」と言っているのに,その言葉をろくに吟味もせず走ってしまうユーマ.言われるままに信じていては,組織の長が勤まるわけがない.もうちょっとよく考えてほしいところです.
同じ頃,暗い空の下で社の掃除に励むリクと,その仲間たちを襲う妖怪ども! はるばる東京から飛んできた妖怪を符で撃退し,どこかで鬼門が開いたことを知ります.新聞を取りに来ていきなり巻き込まれたモモちゃん,助けてくれるのもリクではなくナズナで,なんだかちょっと気の毒(苦笑).そしてニュースから日本中に妖怪が出ていることを知ったリクは,マサオミに誘われるまま,東北の四鬼門へと向かいます.

後半.現世では大鬼門から妖怪があふれ出したその頃,単独行のヤクモはついに伏魔殿の最深部に到達.神流の聖地であるこのフィールド.花をちぎっただけでも地面から妖怪が出てくるこの不安定な場所には,天と地の封印がほどこされていました.しかし,ここはウツホの封印の地ではないと示唆しつつ,神流のショウカクが姿を見せます.ここに埋まっているのは天流と地流に巻き込まれた無関係なものたちだと言うショウカク.ヤクモの知る伝承によれば,ウツホの封印は天流と地流が分かれる前に施されたもの.ここにある封印が天流および地流のものであるとすれば,確かに最初にウツホを封じた印ではない.では,この印には一体どんな意味が? そして,ここに埋まっている天流と地流の欲に巻き込まれた被害者の中には,ガシンの大切な人もいるはずなのですが….
現世ではまずユーマが飛行機で西へと移動.九州の四鬼門でタイザンと対峙して,裏切り者の口から,彼はようやく己が誰であるのかを知ります.地流では影の宗家を置くってのは,恐らく宗家を失った天流の衰退から学んだんでしょうね.ユーマの父がミカヅチに封印されてしまったのは,真の地流宗家に天流宗家との協力が必要だと説いてしまったからなんだろうか.あるいはユーマを鍛えるための厳しすぎる教育の一環? そして,ついにタイザンは神流としての本性を現します.

そして天神町.垂れ込める暗い雲の下,伏魔伝経由で東北に向かうリクとマサオミ.闘神石を使うということでナズナをここで留守番させることすら,彼の周到な計算なのでしょう.ナズナとホリンの戦いに見送られて恐山へと送られた2人はそのまま四鬼門へと直行.ここで待ち受けるのは地流幹部の1人・クレヤマ.タイザンが左遷された今,地流に残る最後の幹部.ミカヅチの命で四鬼門に戻っていたクレヤマは,神流の狙い通り,天流宗家と正面からぶつかることになります.
マサオミに周囲の妖怪をまかせて,リクは化粧回しで派手なペインティングのクレヤマと合間見えることに.…幹部は面白い格好をするという社命でもあるんでしょうか(苦笑).クレヤマが降ろすのは知性溢れる巨猿・榎のコンゴウ.応えてリクもコゲンタを降ろしたものの,未だ問題を解消できていないコゲンタはリクの心の中の全てをぶつけてくれと願います.自分はコゲンタを信頼していると必死のリク.確かにリクは闇についてコゲンタに説明していない.しかし前回のコロクの見立てが正しいならば,悪いのはリクではなくコゲンタのはず.リクの闇を確かめることは確かに大切に見えるけれど,コゲンタはそれ以前にやるべきことが出来ていないのではないか? 苦しむリクばかり思い出していて,リクがちゃんと笑っていたことを見逃しているのではないのか?
信頼されぬ信頼の式神と,筋肉バカの学問の式神の闘神がスタート.開幕直後のコンゴウの微塵粉砕下死は鋭い攻撃.老いがあったりデータに夢中だったりと問題を抱えていた他の幹部に比べ,闘うことに集中できているこいつらは強敵です.さらに未だにコゲンタの虎鉄は重く,実力を十分には発揮できない状態.クレヤマが力,コンゴウが知恵を担当するというのは人と猿の役割が逆になって滑稽なんですが,うまく組み合わさった2人の実力は半端なものではない.「戦いは知恵で勝つ!」と飛べないコゲンタに大樹根地脈鎖で地下から攻撃を食らわせるのは的確.でも!さすがに主役は伊達じゃない.リクは白虎明王返であっさりとこれを封じます.
主導権を奪ったコゲンタはリク渾身の離震離兌・怒涛斬魂剣三連撃で勝負に出ます.当たれば敗北確実の大技ですが,この技を出させたこと自体が既に罠! コンゴウの坎坎震兌・哄笑可可爆音叉は2段構えの巧妙なカウンター攻撃.攻撃の衝撃が剣から手へと移り,コゲンタの両腕の骨が砕かれます! しかし,これで勝てなきゃ信頼の式神の名がすたる!とコゲンタはひたすらに印を求め,コンゴウもコゲンタの負けん気を完膚なきまでにくじくため大降神.…ここで下手に大降神しないほうが大技を回避できた可能性があるんですが,闘神士がバカだから仕方がないか(苦笑).
巨大な猿となった大降神コンゴウ.それに握りつぶされるコゲンタ.体はぼろぼろでも負けん気だけは十分で,全てを受け止めるまでは負けねえと意地を張ってみせます.その様子についに心動かされたリクは,コゲンタに渡された信頼の証を,ありったけの気持ちを神操機にコゲンタに叩き込む! 両腕が死んでいながらも足だけで軽やかにコンゴウに登っていくコゲンタの姿が素晴らしい.切るのは離坎震震,渾身の百鬼滅衰撃三連撃! …まさに捨て身のこの攻撃.コゲンタから発せられた虎ビーム×3は大降神を砕き,さらに封印にまでひびを入れます.
技の効果によって熟睡したコゲンタと,それを見ているリクのところにやってきたマサオミ.無防備なところに仲間が来て,ほっとできるはずのその時,「よくやってくれたな」と笑顔で,神操機を突きつける! 何が起きているのかわからないリク.明らかに今までとは違う邪悪な表情で,月の勾玉を渡せと迫るマサオミ.彼がその口で語るのはまさに猛毒.ヨウメイの記憶の誤り,真実の取り違え…千年前,「天流宗家を襲撃したのは,コゲンタなのさ」.

北九州の鬼門でのタイザンとガシンの会議では,ウツホの封印解放は目前でも,天流宗家がミカヅチを倒すことは難しいというのがガシンの見立て.敵の組織にもぐりこみ,天流宗家を導くのがガシンの役目で,地流宗家を導くのがタイザンの役目.天流地流,両派宗家の力が揃わなければ,狙っている大鬼門の封印は解けないわけです.リクの力不足を解消するべく,己への信頼を犠牲にしたガシン最後の一手がこのショック療法だったわけですが…マサオミさん,それあまりに強すぎて,ショックだけで治らなかったらどうするんですか(苦笑)?
さあ,約束されていたとはいえ,とんでもないことになってきた本作! 明らかになっていく過去.マサオミの言葉が真実である保証はないけれど,それでも無視できるわけもない.自分の側にはついさっきまで仲間だった3人がいるけれど,2人は裏切って1人は真の敵.…リクの側にはもう,誰もいない! 12話で絶叫した通り,ひとりぼっちが嫌なリクにとっては最悪の状況.マサオミが語る真の過去は,生来のんびりで朗らかだったはずのリクの中の闇をどのように揺り動かすことになるのか.さらに真実を知って,なおコゲンタとの契約は継続していけるのか! 朗らかな花の下の闇を思いつつ,シリアスのまま,次回に続きます!

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いちご100%#11

「不在でも影は色濃くの巻」

(A)高校2年の新学期.クラス替えなど交えつつ,真中の高校生活は2年目に突入する.今年は東城とは同じクラスになれなかったが,映像部はもちろん一緒だ.映画を撮ることに気合の入った真中が部室で待ちほうけしていると,入部希望の新入生が入ってきた.彼女は映画館で真中と喧嘩した口は悪いが目は確かな女.制作を希望する彼女だが,真中はそのカメラ映りの良さに惚れこんでしまう.

(B)さつきの誕生日にプレゼントを渡し,泣いて喜ばれた真中.さつきは真中のことが好きなのに,真中は未だに一人に決めることができない.気持ちに応えられないならと,自分の誕生日にはさつきのプレゼントを受け取りを拒否する真中.一生懸命選んだ努力をないがしろにする真中をさつきは平手打ちし,早退してしまう.

学年が上がり事態もより深刻なものになることを期待されるものの,なんせ出てくる奴らが常人離れした感覚の持ち主なのでこのまま妙な展開がきっと続くに違いない「いちご」.西野のリタイヤにより安泰かと思われた東城王国.しかしチョコとともに不死鳥のごとく蘇った高値の花・西野の一撃が王国を崩壊させてしまいます.さすがは元女王,神出鬼没の攻撃が素晴らしい! 遠距離中心ではあるものの接近戦も可能な西野の距離感覚に比べると,中距離を保ち続ける東城や接近戦しかできないさつきはやはり一歩劣るわけです.特に今回後半は,西野不在でありながらもその影が彼らにもたらす効果が面白い.

前半は新キャラ本格参入.同じ屋根の下に年下の可愛い幼馴染が転がり込んだだけではなく,同じ部屋で同じ布団で寝ている真中は即刻腹を切るべきです(笑).これがこれから毎日続くのか….下着を着てればいいってもんじゃないよ唯ちゃん!
恋愛に関しては退学相当の真中でも,学校では進級し高校2年に.クラス換えでは大草8組,真中・さつき・外村・小宮山が4組,そしてここまで良い保ってきた東城は6組と離れてしまいます.それほど強いアプローチができない東城にとっては,部活は一緒でもクラスが別というのはかなり厳しい.そんなクラス差を埋めるべく,スカートもひらひらと「遊びに来てね」と悪意なさげに笑う東城.そしてそれを受け入れてしまう真中.…真中には,一人を選ぶ気はまったくないようです!
今日は始業式.だから放課後に部活をやる気満々なのはやはり真中のみ.見事な空回りを見せる部室の真中の前に現れたのは,見覚えのある新入生.堅い表情,尖った印象のクールな美形こと映画館の辛口ポップコーン女再び参上! 彼女の真中に対する態度はうれしいくらいに投げやり.「尊敬できる人間にしかへこへこしない」という素晴らしい信条をお持ちの彼女は,下級生だろうと部活の先輩だろうとまったく容赦なし.よほど真中が尊敬できなかったのか,真中の映画も笑ってけなす気持ちよさ.普通なら批評家が監督にする態度ではないと思うんですが,真中相手なら許す.もっとやれ(笑)! 稚拙極まりない真中の映画は批判するものの,脚本の東城と出演者は評価する彼女は,ここまで言っておいて入部希望という見事な面の皮の持ち主.
制作希望の彼女に対し,真中は女優としての才能を認めます.「女優のほうが向いている」ってのはこれまでの女の子には効果的な口説き文句だと思うんですが,彼女みたいなタイプは(うれしいと思っても)すんなり認めることはまずないはず.それを見誤って無理に女優を勧める真中はやっぱりバカですが,例え相手に対しどんな感情的なしこりがあろうとも認めるべきところを認めるあたりだけはいいところ…かな? けれどカメラの置き場が悪く,スカートの下を狙ったと激しくご立腹の彼女は椅子振り上げて爆走.女の子としてはなかなかの力持ちさんです(笑).この力持ちの名は外村美鈴.あの変態・外村の妹! 一応盗撮疑惑は濡れ衣ではあったものの,椅子アタックをくらったあとにアオリでしっかり下から撮影していたから,もう有罪でいいや(笑).
外村妹はハリネズミのごとく,近寄る奴は上級生でも容赦なし.その可愛げのなさと暴力ぶりに,東城もさつきもびっくり.この妹の偉そうなところを可愛いと評価する変態兄の尻目に,気合の入った異分子らしく「この部はたるんでいる」と実にもっともで偉そうな指摘をぶつけてくる外村妹! それに抵抗したのは,生まれつき真中以外には偉いさつき.で,はじまる映像部頂上決戦.兄すら病気扱いする冷静な判断力できりきりと攻める外村妹と,でかい体と迫力と感情の爆発で押し切るさつきは見事に拮抗.女の子が女の子にビンタを張るなんて,うわぁなんてマニアックな(苦笑)!
デンジャラス新入生とさつきのパンツ丸出しの制服キャットファイト.たぶんドキュメンタリーとして録画すると,特殊な趣味の人に売れるんじゃないかなぁ.例えば外村兄とか(笑).真中がとりなしに間に入るものの,案の定挟まれて最後には変なプレイに.…お前らもう全員バカだ!
そんなわけでハネッ返りの新入部員も増えた映像部.真中は見事に新学期スタートに失敗してめでたしめでたし.気になる西野の高値の花ぶりを唯に聞かされて,己と彼女との間にある越えられない差を実感するしかないのです.

後半はさつきの魅力満載なのに! どうせ一人に決められないなら気を持たせるような真似をしなきゃいいのに,さつきのバイト先にまで出向いて誕生日プレゼントを渡す真中.責任取れないなら形に残るようなものをやっちゃだめだろ真中.…ほら,さつきったら泣いて喜んでるじゃないかよ.夕焼けの中,うれしさに輝くさつきが実に気の毒でなりません.2人きりの写真撮影会だって,B級アイドル以上の大サービスで真中を引き付けようと全力.「だって挑発してるんだもん!」ってわざとらしさすらいとおしい.
主要ヒロイン3人の中では最も遅れた登場で,その時点で生まれた1年という時間の差を体当たりのスキンシップで埋めてきた彼女.そんな必死の頑張りを毎日のように繰り返しても,真中は未だに答えてくれない.…辛くなるほど,真中が大好きなさつき.2人の写真も真中の頬からキスを盗んで大喜び! 来週の真中の誕生日も「期待してて,いいからね」と笑顔で本気.その気合に応える根性のないヘタレ,真中が苦しむのは自業自得以外の何物でもないはずなのに…このバカは,その苦しみを女の子を拒絶することで断ち切ろうとするんだから最悪です.
5月10日.真中は憂鬱な17歳となり,大幅に間違った決心で女の子たちに対処することからはじまる悲劇.髪を下ろしたさつきが一杯の笑顔とともにプレゼントを渡すのに,真中はそれをおことわり.さつきが何件もハシゴして選んでくれた真心の品に対し,「気持ちだけでいいよ」と拒否する真中! もしそうするなら別れてしまえばいいのに,好きだけど当日になってもらえないと言われてもさつきだって困るわけで…ついにはさつきが真中をビンタ! さらに「大ッ嫌い!」と逃走! 今回のさつきもなかなかにパワフル.いつも以上に必死で尽くす彼女の気持ちを真中は全然理解できていない.そんな理解力じゃ,たぶんいい映画なんて撮れねえぞ!
真中がどうするべきだったのか,横で見ている外村兄のほうがずっとよく見えてます.ついでに真中の頭の中まで「全員離したくないくせに」と見事に見抜く鋭さがさすが変態.あまりの変人ぶりにかすんでますが,さすがは外村兄妹ってところだろうか.もちろん真中が東城のことを考えたことだってお見通しっていうか真中が単細胞すぎ?
真中並みに単純にできているのが東城.予想通りに渡しにくるあたり,もうちょっとひねってほしいくらいですが(苦笑).これも真中は一応拒否.しかしさすが中距離の鬼である東城は突き放されても踏みとどまり,真中がそうふるまう理由の一端を,「西野…さん?」と見事に貫いてみせます.真中が西野に変な未練を抱いていることをあっさり見通し,その上でそれでいいと甘やかす東城,厳しい一撃を受けても耐え切って,柔らかく包んで押し返すその持久力が素晴らしい! さらに「私は祝いたいだけ」と色気のないプレゼントを押し付けて退場.場にいなくても影響力を行使できる西野ほどの凄さはないですが,真中扱いは明らかにさつきよりも上です.

己の過ちに気がついた愚か者はあわててさつきのところへ.早退してもバイトには行った勤労精神溢れるさつきに謝罪して,プレゼントを受け取りたいと申し出ます.惚れた弱みってのは本当に弱いようで,どれだけ真中がバカでも受け入れるさつきは甘く,ついに手渡されたプレゼントは…天狗の面の描かれたパンツ! 「大事に…履いてね」って誘惑の方向性がさすがにおかしいよ(笑)! 前半では触られて後半ではプレゼントされて,進級した効果は全部アダルトな方向に現れるのですか(苦笑)?
そして,自分の前に立ちはだかる高すぎる壁を思って憂う屋上の東城.いくら真中と同じ学校に通っていても,クラスが変わって影響力を減らされた上に,存在しないはずなのに強い影響を及ぼす西野もいる.このままでは勝てないと,自分の弱さを強く感じているに違いない.どうすれば,初代チャンピオン西野の影を打ち消す光となれるのか….次回に続きます.

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Musical Baton

なんか身近に接近してきてるなぁと思ってた奴が,ここにもやってきましたよ.というわけで遥か海の向こうからやってきたらしい企画について答えてみたいと思います.バトンことネタをくれた
 
 甘噛みさんが通るさん
 むいむい星人の寝言さん

自分なりに精一杯頑張ってみるよ! でも回し先が1つ減ったよ(苦笑)!
とはいえ音楽は物語のツマ程度にしか思えない自分にとって,5曲選べってのがなかなか難しい.これが「特別な思い入れのあるアニメ」とか「バラエティ番組」とか「小説」とか「マンガ」ならまだ答えようもあるんだけど.
そんなわけで最初からアニメでシバってみました! 縛らなくてもアニメの曲がほとんどだろうし,そんな中にいきなりゆずとかTMRとかビートたけしとか荒川ラップブラザーズとかバッハが混じっても見る人を混乱させるだけだろうし(笑).

1.今コンピュータに入ってる音楽ファイルの容量
 4.1G.MP3プレイヤーとして持ち歩いているPSPの中には133MB.

2.今聞いている曲
 基本的に移動中しか音楽は聴かない.さっき聞いていたのはSaGaの「And you」.

3.最後に買ったCD
 HINOIチームの「IKE IKE」.…このあたりでバトンを回しちゃった人は後悔しはじめてくれますか(笑)? でもいい曲なんだよ.ED映像も大好きなんだよ!

4.よく聞く、または特別な思い入れのある5曲

【1】朝陽の中へ / 川井憲次
 「劇場版パトレイバー」のエンディングテーマ.サスペンスが一転アクションへ,やがて大団円を迎えた瞬間に流れ出すこの曲の明るさは見事に輝いていました.最高.自分にとってのオールタイムベストって奴です.

【2】THE SUNSET OF ANCIENT TIMES / 川井憲次
 もひとつ川井憲次で「パトレイバー」.これは本編で使われてはいないイメージ曲.静かなピアノからはじまって波のように盛り上がりを繰り返す様が,海辺を舞台としていた「パトレイバー」らしくて実に良い.

【3】Step / a・chi-a・chi
 アニメにはまったきっかけそのもの.そんな意味では人生をこっち向きに変えた一曲でもあるなぁ(笑).気持ちのいい旋律と明るくて楽しい2人の歌声は今聞いても決して聞き劣りするものではありません.

【4】Cool Moon / 竹村拓・中村大樹
 ネガティブに特別な思い入れが! 別名「苦行」あるいは「どんな他のキャラソンも上手く聞こえるようになる魔法」.いやぁこれ聞いちゃうと,他の声優さんたちが物凄く歌上手いってのが実感できるんだ(笑)!

【5】TRUE / 下川みくに
 よく聞いている一曲として「ドラゴンドライブ」主題歌のこれを.スピード感溢れるかっこいい曲で,歌詞も好き.OP映像は前期はものすごくさっぱりしてたよね.後期のラストのところが結構好きだったなぁ.

…なんか企画趣旨とは明らかに違う回答になっちゃってるけどいいや!
さて,最後は次の犠牲者ですね.いつも見てるサイトさんにリンクを貼ってみますが,結構書くのきついんで,余裕がない場合は黙殺しちゃってOKです.

 ゆかねカムパニー2さん
 へびのあし@ココログさん
 After Dark, My Sweet.さん
 杉の木工房さん
 takecのぼんやりさん

変なものに巻き込んですいません.何が上がってくるのか見てみたいんです(笑).不要でリンクもいらない場合はお手数ですが連絡をください.リンク消しちゃいますんで.

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焼きたて!!ジャぱん#34

「さよならは別れの言葉じゃなくての巻」

スロットから出たコインに書かれた材料を全て使ってパンを作るのが予選2回戦のルール.そのルールを知っていたとしか思えないフランスチームの3男と,知らずに大量に出してしまって窮地に陥る諏訪原.退場を賭けた2人のタイマンパン作り.日本チームがまたも追い詰められたのは間違いないのだが,和馬は諏訪原を信頼して何もしない.箱一杯の材料を前にした諏訪原が,和馬の信頼に応えて披露するのは世界から技術を盗んだ諏訪原のパン,その名は「ルパン」! 諏訪原がつくるというパン・デ・エピスは確かに大量の材料を使うのに向いているパンなのだが,肝心の味はどうなるのだろうか.

モナコカップもまだ予選ということで,まだまだ普通のパンリアクションアニメをやっている「ジャぱん」.…いや,リアクションアニメな時点で本当はかなり異常だけど(笑)慣れてしまうと普通に見えてしまうのはどんなことでも一緒かも.しかしこの先,さらに見ているものの度肝を抜く展開が待ってますんでお楽しみに.今回は諏訪原頑張る.入社試験で和馬に敗北して以来,和馬を超える事を一番の目的としてきた諏訪原.実は以来彼が繰り出してきていたパンは全て和馬のパンを強化したものばかり.それでは以前の和馬には勝てるけれど,急激に進化していく和馬にはどうしたって追いつけない.この問題を解消するには,和馬以外を見習うべきなのが既に自明であったわけです.

前半.調子に乗って大量にコインを稼いでしまった諏訪原は一転窮地に.このルール変更は黒やんたちだって初耳.去年は稼いだコインから好きな材料を選べたのか? 予選対策を封じるために頻繁にルールを変えること自体は特に問題はないものの,その変更が大会運営側からフランスチームに漏れていたというのはなかなか重大な不正.日本チームもかなりグレーなオッズの操作をやってるんであまり大きい声では言えないでしょうが(苦笑)敵の組織ぐるみの強さ・汚さを見せるための立派な不正行為が予選から炸裂しています.
しかし,もちろんこの程度の妨害で負けるようでは優勝なんて夢のまた夢.「なんやて」とかいくら言ってももはや事態は好転するわけもないのですよ(苦笑).諏訪原が手に入れたのは約300枚のコイン.そこから素材のダブリを抜けば,34種類の材料を使用したパンを作成しなければならない.ちなみに普通のパンの材料は多くて10種類だから,その3倍以上はかなり厳しい.あまりに材料の数が多すぎるので,先人の研究もそれほど及んでいない領域のはずです.けれど,諏訪原は己の意地をかけてただ一人でパンをつくることを放棄せず,それを見ている和馬も約束を守って「何もしない」.信じて任せたんだから何も感じず,安心も不安もしない…って,その超然とした心の置き様はさすがは天才ならでは.この最大のライバルの信頼を受け,諏訪原はパンを作る!
箱一杯の材料を見て笑うフランス代表三男に,「人を呪わば穴2つ」と答える諏訪原.和馬に敗北した悔しさで道場を全壊させるほどに荒れていた諏訪原が剣の師匠から受けた指摘は,「諏訪原にはジャぱんがない!」という豪快なもの.師匠曰く和馬は「ジャぱん」の開祖.卓越した天才なんだから勝てるわけがない.とはいえ開祖が他者から学ばないわけはなく,むしろ日本の食文化の領域から相当学び技術を吸収して,パンを作る際の己の強さとしているのだというのが師匠の分析.そう,確かに和馬は天才なんですが,努力も(新潟時代に)十二分にやってきているわけです.だからこそその領域に到達していない諏訪原がするべきは,全世界からパンの技術を盗み,パンの新境地「ルパン」をつくること! …会話の最中に踏み外して落下する師匠がいいな(笑).
先行する和馬ではなく全世界から技を盗む「ルパン」.でも和馬,よりによってお前に「へんてこな名前じゃ」と言われる筋合いはないぞ! 諏訪原が日本にいながらフンドシ一丁で完成させた「諏訪原戒・パン・デ・エピス戒(改)」がついに出陣!

後半は大人の世界.諏訪原が作るのはパン・デ・エピス.大量の材料と香辛料でコクを出す,カレーのようなパン.しかしカレーと同じように,そのブレンド具合で味が大幅に変わるはず.そこが出来ていなければ高得点は難しい.でも,やってるのはパンづくりなんだから異様に力を入れている諏訪原は不自然…それを見て,理由を知り,それでも何も言ってくれないピエロが意地悪だ(笑).その程度は不正にはならないだろうから,教えてくれればいいのに.
さて,意地悪なピエロはパンが焼きあがったところから早速採点開始.諏訪原がパン作りに時間をかけている間にも,ピエロの腹には大量のパンがおさめられていくわけです.このままでは点が厳しくなると飛び出す河内を止めて手を貸さない和馬.まさに言葉どおりに物事を受け取る大バカであり,さらに諏訪原の意地も理解しているからこその静観ぶり.ピエロの採点はやっぱり世界レベル.材料を使っただけでは点は与えられず,全ての材料の特性を生かして作った場合に高得点が与えられるようです.ロシアチーム,ものすごくダメだなぁ…(苦笑).ちなみにフランスは去年の決勝と同じパンなので食わずに満点.このパンをつくることを最初から狙っていたならば,ルールだけでなく,スロットにも必須の材料が出るように事前に操作をしてたんでしょう.それを食わずに採点してくれるピエロは,結構な親切さんだと思いますよ?
そしてついに諏訪原のルパンが完成.汚い剣では切られないと豪語しつつ提出されるパン・デ・エピス.でもいくら気合が入っているからと言って,パン勝負なんだから「死ぬのは貴様だ」ってのはないと思うよ諏訪原(笑).むしろ死にかねないのは審査員のほうだよ(苦笑).「召し上がれ」と出されたパンを食ってはじまるのは,前回の続きのリアクションこと走馬燈.日本公演にやってきたピエロの,悲しい恋の物語.

分身の術で日本公演は大成功.ロングラン公演となったケダムサーカス.メイクを取ればさっぱりとした美形であり,さらに声だって「まともな」関智一であるピエロの目下の悩みとは.…女の子たちにもてないこと(笑).これまでサーカスの存続で頭が一杯だったから忘れていたものの,状況が落ち着けばそういうことにも頭が回るようになるのは人として当たり前の話.きついメイクのおかげで素顔だと誰も自分のことがわからない.普通の有名人ならとても望ましい状況なんでしょうが,サーカス以外に何も持ち合わせていないピエロにとっては,まるで自分が存在しないかのような悲しさ…それを感じつつ夜の町を歩いていたピエロが出会ったティッシュ配りの女性.ティッシュとともに笑顔も配る,ご利用は計画的にのお姉さんのキムラメグミ.彼女はピエロの大ファンで,メイクの下の素顔すら一瞬で見抜いたことからはじまる恋物語!
ポケTにサインを求めたメグミはピエロが大好き.彼女の存在はすぐさまに寂しさを癒したかったピエロのニーズにぴったり.瞬く間に恋に落ち,彼女は彼の心と体を満たしてくれたわけです.…原作では相当頑張ってるシーンなんですが(笑)さすがにゴールデンタイムにアレは無理だもんなぁ.それでも匂わせるために,こちらも結構頑張ってるほうじゃないかと!
しかし旅商売のピエロにとって,蜜月は長くは続かない.アメリカ・ラスベガスでの巡業はサーカスにとっては素晴らしい大出世! 次期団長としてはうれしいことのはずなのに,個人的にはどうしようもなく悲しい…メグはラスベガスに一緒にいかない.家族と言葉の問題で,自分は足手まといだと謹んで辞退させていただくメグ.ここも原作は物凄く頑張ってるシーンなんですが,2人きりでホテルのベッドに座って話してるあたりで察していただきたい! メグがさよならのかわりに手渡した,小さな木箱.…家族だって言葉だって,頑張れば乗り越えられない壁じゃなかった.メグがそうせず2人が別れてしまうのはなぜ? ピエロだってもっと意地を張ることができたはずだったのに,メグの言いなりに別れてしまうのはなぜ? あんなに愛し合ってていたのに…なんで別れの木箱の中に恵比須の像? なんでエビス? …!

またも満点(苦笑).というか5点満点の7点相当をゲットした日本チーム! さすがに和馬のパンではないのでリアクションは短めでしたが,パンの名がうまくピエロの過去を刺激したようです.恵比須は異郷からやってきた幸運の神.メグにとってはピエロこそがその恵比須であり,彼の存在を海の向こうへと返すこと,そして彼自身に海の向こうが故郷である恵比須の加護があるように…というメグの心があったかどうかは定かではありませんが(笑)ようやくピエロは思いを断ち切り,諏訪原に恵比須の像をあげちゃいましたとさ.
諏訪原作のパン・デ・エピスの優れた点は,果物を中心とした材料をその怪力で握りつぶして作り出したミックスジュース様の味わい.カレールーのように徹底して原型を壊し混ぜたことによって,ともすればバラバラになりそうなパンの味を一つの方向性に集約できたことが高得点の理由でしょうね.そんなわけで諏訪原は次回からはミキサーなども使うこと.…ってオチになってますが,手で握りつぶしたことによってミキサーのように均一に壊すことができなかったからこそ生まれた味わいもこのパンには含まれていたかもしれない.さて,次回はついに本戦.本シリーズの滅茶苦茶ぶりがついに発揮される次回に続きます!

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金色のガッシュベル#111

「踊って歌って闘うボインの巻」

突如出現し,そして消えた謎の巨大建造物.それを録画したビデオを送ったことがきっかけで,ナゾナゾ博士だけでなくフォルゴレやウォンレイたちまでもが日本に集まってくることになった.清麿をさんざんバカにして楽しんだ博士たちと一緒に,仲間を空港に迎えに出るガッシュと清麿.空港ではティオと恵とも合流するのだが,アイドルの恵のためにはじまったどたばたに巻き込まれてガッシュとビックボインは迷子になってしまった.迷子センターで迎えを待っていた2人のところに,武器密輸団が立てこもりにやってくる.もちろんそんな悪辣非道は,ビックボインの豊かな胸が許さない!

優れているものの絶対量の足りない原作へ,その面白みを損なわないようにオリジナルを存分に混ぜ込んでいく最近の「ガッシュ」.今回は新体制でははじめての純粋なギャグ回なんでどうなることかとちょっと心配してたんですが,足されたエピソードはナンセンスでしっかり楽しい.オリジナルに比べると対象年齢が下がったギャグに見えるのは,そんなターゲットを取り込みたい作り手の狙い通りかな? ツッコミの清麿は冒頭から不幸.ノリはいいけどバカにされることだけはどうしても我慢できないゆえのツッコミは,味方だろうと容赦なし!

清麿がUFOを呼ぶ辱め(笑)の代償に手に入れた遺跡のビデオ.これを博士のところに送ったら,危機的状況かもしれないという口実で素晴らしい同行者と一緒に高嶺家を強襲されちまうんだから切ない話.あまりに清麿が真面目に頑張るもんだから,その様子をつい茶化したくなっているに違いありません.今回の刺客はビックボイン.部屋で棒立ちの青少年の目の前で乳をぽゆんぽゆんとたゆませて踊りまくるボイン.…この壮絶に頭悪い映像万歳! 乳が恥ずかしいのと博士への怒りで顔面を紅潮させてる清麿.それでもふられればちゃんと歌うあたり,毎度ながら滅茶苦茶付き合いはいい(苦笑).真っ赤のままで棒立ちの清麿.目の前でビックボインと一緒に踊るガッシュ.一同の様子を爆笑して見ている博士…さて問題です.悪いのは誰? 「ボインちゃんとウぁ,ヨばないで」と原作から更にパワーアップした歌が完了したところで,耐えに耐えた清麿は博士にザケルで突っ込みます.はい高嶺君,正解です!
清麿の羞恥プレイを存分に楽しんだ代償として黒焦げになった博士.もちろん本題であるビデオのほうもきっちり目を通して調べてきてくれてはいるんですが,間違いなくその調査にかかった時間よりも,ビックボインを使っていかに清麿を面白くするかのほうに時間をかけてきてるよなこの人は(苦笑).真面目な青少年をからかうのが楽しいことは認めるけれど,清麿は人にだって魔物用の術でツッコむ鬼なので,命にだけは気をつけてくれ.
遺跡について話すため,来日する仲間たちを空港に迎えに出かけたガッシュたち.空港ではほどなく恵とティオも合流.比較的常識人同士として清麿と恵は仲良しで,そのせいもあるのかビッグボインは元気なし.ビックボインとしては清麿にもボインのいる珍奇な世界に来てほしいに違いないんですが…まあ清麿は断固拒否してここまで来てますからね(苦笑).
なにやら空港を騒がせているのは,ビッグスターの密会の噂…ってのはもちろんフォルゴレと恵のこと.ろくに変装もしないで人目の多いところに来てしまったのがアダとなり,恵とともにファンに追い掛け回される一同! 本来逃げなきゃいけないのは恵だけなんですがまあノリで(笑)全員一緒に逃げるところを,ビックボインとガッシュという異様なコンビがはぐれてしまいます.そういや今日も恵さんはティオと2人でこんな場所に来てますが,まともなマネージャーはついていないのか?
ファンから逃れるために空港中を爆走する恵たちはさておき,はぐれてしまったガッシュとビックボインが出会ったのは同じ迷子の男の子.眼鏡をかけた彼は,どこかキッドににているなぁ….確かに大人が迷子になるのは恥ずかしいことですが,ビックボインはその存在自体が恥ずかしいので今更どうってことない気がするぞ(笑)? 迷子3人は揃って空港の迷子センターへと移動.
さて大荒れの空港には,絶対に歓迎されない客もまた到着していました.巨大な楽器に見せかけて,武器密輸団が来日です.…もう,一瞬でバレるような密輸ぶりがなんとも言い難い(笑).出国時はどうやってごまかしたんだろうこいつら.折角人数がいるんだから,せめてばらばらに分解して,数人で便も分けてパーツで持ち込むとか,部分的に加工した上で半分くらいは船便などで送っておくとか,やりようでいろいろ手はあるはずなんだけどなぁ….何よりまずいのは密輸がバレた段階で武器を持って空港で暴れだすところ.そこは武器を置き去りにして逃げないとダメだろ(苦笑)!
武器密輸団が立てこもりにやってきたのは無力な人質が大量に集まっているはずの迷子センター…って人質なんか取ってないで今すぐ逃げたほうがいいぞお前ら(苦笑).そこには迷子のガッシュとビックボインもいるわけですが,ガッシュがそんな悪党を許せるわけがなく,ビックボインも心は同じ!「コノコハワタシガマモル!」と片言ながらもちゃんと喋ったボイン.確かに歌えてたんだから話せるのも当然なんだけど,…なぜか夢が壊れたような気分にもなるなぁ.

恵が帽子と鼻眼鏡で変装したことによってファンの追跡が終わり,やっとガッシュたちを忘れてきたことを知る清麿たち.確かに面白半分に博士が流した情報によって空港が見事に混乱したことは間違いないんですが,かなり強い魔物とパートナーがつるんでいる上に,事が起きれば警備や警察だってやってくるに違いない場所で奇襲をかけるような間抜けな敵はそもそもそうはいないと思う(苦笑).そして,曲がりなりにも主役が行方不明になったんだから,皆はもうちょっと早目に気がついてあげてください.
密輸がバレて人質取って立てこもる,どう見たって墓穴を掘って生き急いでいるようにしか見えない密輸団.しかし相当有名だったようで,あのマジョスティック12の名と姿についてはしっかり知っていたようです.アメリカの裏社会も有名な超能力集団MJ12.しかし,その一員でありながらもビックボインはおなじみの役に立たずぶりを密輸団相手にご披露.まあ,歩く一発ネタみたいなもんですからね(苦笑).しかし主役自らのボイン賞賛の言葉に応え,お礼のキスをともにボインパンチで悪漢を倒してまわります! …密輸団,お前ら何のために武器を持っているんだ! 全員救われてハッピーエンドではあるものの,あまりの敵役のふがいなさがどうにも納得いかないなぁ.
とりあえず騒動も終わりフォルゴレやウォンレイたちも回収し,ガッシュたちは全員でサンビーム宅に勝手に上がりこんで待つことに.帰ってきたら自分の家の窓からザケルが飛び出すってのは,なかなか洒落たお出迎え(笑).気持ちはよくわかるんだけど,他人の家を壊すから,ふつーにツッコミ代わりに撃つのはどうかと思いますよ!

どうでもいい茶番はようやく終了で,全員集合した会議の議題はあの謎の建造物のこと.アースが「魔界の脅威」と言い,コーラルQも「魔物の感じはするが魔物ではありえないもの」と称したのはあの建造物ではないのかというのが清麿の推論.あの建造物についてはここに集まった魔物の誰もが見覚えなし.博士はここで謎を解く鍵としてビックボインのダンスをまたも一同に見せ付けてますが,当然ウ・ソなんだからわざわざノらなくていいよ清麿.「どこに謎を解く鍵が」って本当に付き合いのいい奴だよなぁ(苦笑).もちろんそこに謎を解く鍵などはなく,全員揃って博士に呪文で突っ込んでます.でも…それはさすがに死んでしまいませんか?
博士の言葉はウソだらけ.ビックボインのダンスにはなんの意味もなかったはずが…ビックボインの立ち姿が鍵となり,キャンチョメだけが怯えはじめます.この原作アレンジは上手い! 完璧のウソのはずだった博士の言葉が微妙な嘘から出たまことへと変貌.キャンチョメが見つけてしまったそれは,もしそれが本当なら世界の終わり! ガッシュそっくりのゼオンも記憶を辿り,魔界の王立図書館の記憶に突き当たったあとで,あれを「ファウード」と呼んでます.キャンチョメの恐怖は恐らく本物.ゼオンすら欲しがるほどの巨大な力持つその存在は,魔界の王を巡る戦いにどのように影響を与えるのか.…でも,次回はギャグですが(笑)!
次は季節が季節だから無理かなと思っていたあの話.原作では「友情のカレー」と肩を並べる傑作ギャグ回をどのように動かしてくれるのか,制作側のお手並みを拝見です! 下手に引き伸ばせばあの怒涛の勢いは描けないはずなので,終盤に集中させるのか,それともアレの後に更に妙な展開を付け加えるのか…期待は一杯不安も一杯.次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#62

「人外夜行の狂喜の宴の巻」

コインゲームをモチーフとした死生トリプルステージ.内部で3つに区切られたステージで展開されるのは,6対6のダブル3狩リヤバトル.ライスとサービスマンを呼び寄せたボーボボ側だが,早々に田楽と天の助が脱落.対する旧毛狩り隊はルブバが脱落しただけで未だ6人揃っていない.天国エリアに一人送られてしまったビュティを救うため,参上したのはサービスマン.不言実行・百発百中のサービスマンの大サービスが炸裂するのだが,旧毛狩り隊Dブロック隊長・レムは眠って全てを受け流した.一刻も早くビュティを助けるため,ボーボボは首領パッチの犠牲とライスの助けによって現世エリアから天国エリアへの移動に見事成功.爆睡真拳と鼻毛真拳のバトルについては次回をお楽しみにということで,まずは地獄に送られた首領パッチとリタイアした天の助の大暴れがはじまった!

旧世代との激しい戦いによって,勢い重視のナンセンスなバトルがなおも加速する「ボーボボ」.今回の見所はもちろんサービスマンの大サービス! もちろんビュティさんにとっては激しい拷問です(苦笑).人数不足を補うべくボーボボが適当に選んだライスとサービスマン.かたや珍奇コスチューム,かたや露出芸と下品極まりないわけですが,勝敗は別としてその持ち味は存分に発揮されてます.そして今回の真の主役は…一人で黙々と地味な芸に励んでいた天の助とそれを釣り上げた首領パッチ.コスプレは首領パッチのお家芸なんですが,これに微妙なかたちで巻き込まれる天の助改めが愉快でなりません(笑).
今回のアバンはビュティさん美容室へ.カタログのキメっぷりは実にあいつららしく,ついでに天の助のボケも実に彼らしく.でもいくらなんでも「ね」は不倶戴天の敵なんだから間違っちゃダメだ(苦笑).

前半はサービス! 3ステージでのダブル3狩リヤバトル.天国エリアにはビュティさんと眠り続ける敵,現世エリアにはボーボボ・首領パッチ・ライスと敵ランバダ.地獄エリアには天の助を落とした敵.そして外には田楽と天の助で,天の助は田楽を組み立て中…というのが今回の初期状態.中でも厳しいのは天国エリアで一人きりのビュティさん.ツッコミである彼女は基本的に戦力になりません.他のバカはどうでもいいとしてビュティさんだけは助けたいボーボボは,エリアを隔てる壁をスプーンで壊そうとして当然失敗.それに首領パッチが余計な効果音をつけるもんだから,敵に目覚めてほしくなビュティさんには迷惑な限り(笑).壊そうとボーボボが取り出したのは田楽マンスプーン.やってることは地味なのに首領パッチの口SEがやかましい(笑).そのままでは敵が起きてしまうとビュティさん悲鳴.さらにスプーンが折れてもっともっとやかましい(苦笑).そのやかましさと目覚まし時計で目覚めた旧Dブロック隊長レム.蓋は開いたもののまだ寝てる.ビュティさん,気持ちはわかるけどツッコムと起きてしまうよ(苦笑).
このままではツッコむ以外の手のないビュティさんは敵の魔手に落ちるのみ.こんな大ピンチに花道をクマとともに登場した救世主は…なぜかEXILEなサービスマン! 作品随一の下ネタ野郎の登場に「悪夢だー!」とシャウトするビュティさん! 有言実行から不言実行へ.言葉少なく仕事をこなすと宣言するかのごときサービスマン.真実探しにやってきたというこいつに対する,ビュティの「ないから帰れ」という絶対零度のツッコミが最高だ(笑).ボーボボたちに向ける親しさのこもったツッコミとは違い,その冷え切りぶりがたまらないですよ!
もちろんサービスマンは過たず天国エリアに到着.あまりに過酷な宿命にビュティが発してしまったシャウトが,ここまで眠り続けていた敵を起こしてしまいます.レムが発する爆睡真拳奥義・イビキは空間全体を満たす激しい全方位攻撃.これを無駄に軽やかに美しくかわすサービスマンは無駄に飛んで…とどめの360度サービス連発から空中サービスへと繋がるコンボはいろんな意味で無駄.だってレムは寝てるから! 睡眠は間を完璧にぶち壊しネタを完璧にスルーするだけでなく,寝ているという行為自体がいろんな意味で挑発的という強力なボケ.その先駆者であるブーは偉大なわけですよ!そんな凶悪な戦士の間で 「いろんな意味で速く来てー!」と悲鳴をあげるビュティさん.シモネタも睡眠も両方ともツッコミにくいので,はやく助けてあげて!
現世エリアでは天国エリアを目指すべくボーボボが行動を開始.道具こと被害者は首領パッチで,その首領パッチを尊敬するライスがツッコミ役に落ち着いてます.いくら妄想を抱いても壁が壊れることはなく(笑)しかもランバダまでもが現世エリアに本格参入.パッチスロロボで出した変なビュティコイン程度ではノーダメージの強敵です.
ボーボボはランバダをライスに任せ,首領パッチとともに突破口探し! …まあ,「ともに」ったって首領パッチはあくまで道具.仲間というよりはむしろ出来の悪いソナーです(苦笑).上がだめなら今度は下と,排出口を通じて隣のエリアに移動することを考えたボーボボは首領パッチこと鳥人間を隣に飛ばし,地獄エリアへと邪魔者を追っ払うことに成功.文字通りバカを地獄送りにしたところでやっと真面目に考えるボーボボ.首領パッチが視界に入ってしまうと集中できないんだろうなぁこいつは.
ボーボボが思いついたのはコインの通る道経由でのエリア移動.ライスのモリモリポックンのフォローも受けて,ボーボボはついに現世エリアから天国エリアへの移動に成功! ランバダがコインを落としまくったことによって道が生まれてしまったとライスに皮肉られ,ランバダは怒り狂います.変なビュティの姿で田楽を潰したその真価については,後半で紹介されますんでお楽しみに.
ついにばらばらに動き出した3バカ.ボーボボはコインバンク経由で天国エリアへと移動し,地獄エリアでは一人迷って泣く子羊首領パッチの前には旧Rブロック隊長の浪漫貴公が登場.そして…このエリアの外に出された点の助は,あの大雑把なところてんの四角い手からは想像もつかない繊細な仕事で,田楽フィギュアを見事に組み立てていきます.その合間には宇治金TOKIOがやってきて勝手にリタイアしてるんですがそれはまあどうでもいいや(苦笑).

後半は首領パッチと天の助の独壇場.地獄ではじまる子羊VS武士の戦いは圧倒的な子羊有利.小規模でも強い団体の長であり,ボーボボをここまで手塩にかけて育ててきた首領パッチ親分の前に,ボーボボ以外の敵はなし! 浪漫貴公の放つ幻獣真拳奥義・W羅生門が異世界から幻獣を呼ぶ技であるのに対し,すでに幻獣っぽい首領パッチがさらに幻獣を呼び出すという倒錯ぶりがたまらない.その上呼び出された幻獣も呼び出した幻獣も実は獣ですらない(笑)という破綻ぶり.
早々に敗北し場外に出された天の助は,いつの間にやら眼鏡&無精ひげ.訥々とした喋りぶりのプラモ名人へと変貌していたところを無理やり召還. 「ボクは完璧が好きなんだ」と呟くこのおっさん,実に見事なマニアぶり.役柄にさえ恵まれれば個性的な俳優としても大成しそうなところてんを釣り上げるのは,地獄からの呼び声である首領パッチの釣竿だ! 敵がつくったルールにそのまま従っているようじゃハジケリストとしては失格.ルールを破り無理やりに敵を巻き込んでいくことこそが,敵の支配する場の空気を奪う最も強力な手段なわけですよ.天の助にマスクをかぶせ「マスク・ザ・天三郎」と言い切る首領パッチとその変身をあっさり否定する天の助.否定しても認めても首領パッチたちの意見に従うことになってしまうので,浪漫貴公は身動き取れません.
敵が決めたお仕着せのルールをぶち壊すことからはじまる首領パッチのハジケは,急激にこの地獄を包み込んでいきます.W羅生門から出てくる幻獣はかわいいのやらゼリー状で,愛らしさにも定評のある首領パッチの眷属どもです.小さな幻獣に襲われて金で解決しようとする浪漫貴公,切ないほどのヘタレぶり(苦笑).浪漫貴公と肩組んで「まあ元気出せゴエモン君」といきなりなれなれしい首領パッチ.敵を有利にするルールを壊し,敵の武器である幻獣を奪った首領パッチが次に狙うのは敵の存在そのもの…なんて,なんて恐ろしい!
幻獣をブリの生態DVDBOX(20万円)で手なずけてしまった首領パッチ.浪漫貴公は幻獣を飴で釣ろうとするわけですが,すでに幻獣は首領パッチの僕.「いらねえよゴエモンのくせに!」 ときっぱりゴエモン呼ばわり.あまりに強すぎる首領パッチ.浪漫貴公がデータスコープで見た正体は…ショールーム・メゾトピアパッチ! とはいえボーボボのアフロの中にもいろいろ入っていたから,視聴者にとっては特に驚くほどのことじゃない(苦笑).天三郎が言う通り,ハジケリストはありのままでも中身は多彩.天の助の5%だってゼリーでできてます!
己の力量を見せつけることによって,敵のハジケる隙を奪っていく首領パッチは大技を披露.羅生門の中に自分のトゲを投げ込んで,浪漫貴公の存在そのものをぶち壊す眷属を呼び出します.出てきたのは1~4エモンと6,7エモン.彼らの危険な計算遊戯,2+3は….懐かしいUくんとのラブ・アフェアを彷彿とさせる凄まじい攻撃だ! 獣でないどころか無生物ですらない,数という概念によるハジケについに巻き込まれてしまった浪漫貴公は己を「5エモン」と認めてしまいます.真の姿は旧Rブロック隊長のイシカワ・ゴエモン.確かに盗人なんだから地獄行きなんだよな(笑).

地獄の戦いは新たな敵・旧Yブロック隊長のカンピョー君の登場によって混迷の度を増していきます.小さいけれど上に向かって突き立つ指がヤバすぎるカンピョー君.そりゃもう確実に親御さんに叱られるデザインと芸なので(苦笑)登場しちゃっただけで大事なわけですよ.特にリアクションのスペシャリストである天三郎とのカラミが楽しみ.
さて,現世エリアでのライスVSランバダ戦は2人のビジュアルのまともさもあって真面目なバトルぶり.そんな戦いではハジケリストとしての強さが発揮されるわけもなく,ランバダのオーラ・オブ・ポリゴンによって退場させられてしまうライスは哀れ.このフィールドのラスボスはやはり彼なのか? そして天国エリアでのレムVSボーボボは,次回からが本当の戦い.どんなギャグも居眠りでかわすという見事な防御能力を見せているレムですが,その攻撃の詳細については次回をお楽しみに.子どもにはきっと大人気のカンピョー君のヤバい芸が目一杯披露されることを祈りつつ,次回に続きます!

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陰陽大戦記#36

「壊れて直して壊して目覚めての巻」

天流宗家渾身の連撃に耐え切れず折れてしまった西海道虎鉄.それを修復するために,マサオミの紹介で幽海山に向かった天流&ボート部の混成団.気の合う同士の楽しい旅行とは言いにくいのだが,天流もボート部もリクの仲間であることには違いない.
奇しくも地流の四鬼門の側にあった幽海山の洞穴.その奥は名落宮,玄武のコロクの住まいへと繋がっていた.虎鉄が折れたのはコゲンタのせいだと断じたあとでリクとコゲンタを洞窟から追い出したコロクは,砕いた虎鉄を炉にくべて残ったリクの仲間たちに五行の力を込めさせる.既にリクたちはスワンボートで大鬼門へと向かっている.天流宗家と四鬼門を護るオオスミの戦いはすぐそこだ.

たった1人の少年の存在が巨大組織を揺るがす様をここまで描いてきた「陰陽」.特に過去の記憶の断片を取り戻してからのリクの成長度合いは凄まじく,ついには虎鉄が折れたというのが前回までのあらすじ.別格扱いの天流宗家の能力を大降神の姿でコゲンタは受け止めていたわけですが,己の内の破壊衝動に負けたリクが大降神を拒否するようになってから,正気のまま巨大な力を受け止めることになったコゲンタへの負荷は増すばかり.闘うほど天井なしに強くなっていくリクに対し,式神であるコゲンタの潜在能力はそろそろ底を尽きかけているのか.とはいえ2人で強くなるためにはリクに手心を加えてもらうわけにもいかないから,自力でなんとかするしかない.リクの愉快な仲間たちも協力してくれるから(笑)頑張れコゲンタ!というのが今回の物語.仲間5名がひたすら漕いで,ボート部が話の役に立つという珍しい回です.

前半.前回折れてしまった虎鉄を修復できるとマサオミに言われ,幽海山のコロクを訪問することになるリク一党.神であり化性のものであるコゲンタすら力を受けきることができないなんて,宗家ってのは一体どれほどの化け物なんだろう.ランゲツとユーマコンビの場合はどうなんだろうか?
とりあえず手当たり次第に仲間を集めたようにしか見えない(笑)リッくんご一行はバスに乗って琵琶湖のほとりまで小旅行.天流とボート部の混成部隊は互いに住む世界があまりにも違いすぎてチームワーク皆無.全員リクかコゲンタが好きなのは間違いないところですが(笑),それぞれの意図が噛み合わなくてまとまらない.特に一刻も早くリクと契約について話したいコゲンタにとっては,その他全員は邪魔以外の何者でもなく….でも,リク自体はここまで培ってきたなけなしの人脈で集団旅行できることが困りながらも楽しそう.コゲンタがリクしか見ていないのに対し,リクにはコゲンタ以外にも大切な仲間がいるわけです.
琵琶湖幽海山に一応到着した一堂.しかしいい味出してる運転手の説明によって,この付近も油断できない場所であることが判明します.時折降るのは「カモにネギを背負わせた男」茂平さんの像すら溶かす強酸の雨! …それって火傷じゃ済まないどころか,降っている間は息すら危険な気がするんだけど大丈夫か(苦笑)? 草木を含め周囲を強い酸で侵したのはもちろん四鬼門の効果.金属すら溶かす腐食の雨に覆われた,強い水性のフィールドです.水は繋がっているので動植物に対し相当広範囲に影響が出ているはずですが,ミカヅチのフォローは周辺住民に大量のミネラルウォーターを配布した程度.このままでは周囲の自然は崩壊するに違いない.
タクシー並みに融通の効く(笑)バスの運転手の助けも借りて,ついにマサオミの地図にあった洞窟に入ったリク一行が目にしたのはちゃぶ台と人数分のお菓子とお茶.準備したのはこの洞の主であるはぐれ式神・玄武のコロク.いつの間にかあの名落宮にまでリクたちはやってきているわけですが,一同が特に迷うことも惑わされることもなくここまで到着できたのはコロクの招き?あるいは一度来て帰ったリクの力? …まあ何はともあれ先読みの力を持つらしいコロクの指示に従って,珍妙な虎鉄修理がはじまります.
ばっきり折れてる西海道虎鉄.それはそのままコゲンタの強度を示すもの.闘神士の物凄い力を受け止めきれていない証拠だから,「このままだとすぐにまた折っちまうぞ」とコロクに断定されております.もちろんそれはコゲンタだって重々承知.今回修理した虎鉄がまた折れる前になんとかしなけりゃ,今度は剣だけでは話が済まないかもしれないし….しかしそれ以上に自分がリクの足を引っ張っていることに,プライドの高いコゲンタは耐えられそうにもないわけで.
壊した本人たちは修理の役に立たないらしく,あっさり「出てけ!」と指示され洞窟の外に出されたリクとコゲンタ.正義感か義務感か時間つぶしか話の都合のどれかで(笑)強酸の雨降る中,地流の四鬼門へと殴りこみに出かけます! 漢相合傘と漢スワンボート.今回の敵式神の邪な目で見れば恐らく麗しい光景なんだろうけど…(苦笑).命の危機一歩手前のスワンボート行.こんな誰も来なさそうな場所に酸に侵されていないスワンボートが置いてあるのはかなり不自然なんですが,湖の中の鬼門に突入してもらわなければならない奴がここに持ってきたんじゃないかと…やっぱり誘導してくれたタイザン? リクはいいとして,「イチニッサンイチニッサン」ってコゲンタも勝手にボート部に毒されているよなぁ.
湖中の島で待っているのはわにのマグカップでおなじみのオオスミ部長.彼女は前回取れなかった天流宗家の大降神のデータに相変わらずご執心.彼女が開発したと思しきチップの模様は,おもちゃ闘神符に八卦眼を重ねたときに出る図になっているわけですが,連撃といい闘神符の記号といい今になっておもちゃの要素を積極的に取り込みにくるなんて,その間の絶妙の外しっぷりがいかにも本作らしいっつうか…(苦笑).
さて,天流&ボート部の混成部隊はコロクの指示で虎鉄修理のお手伝い.剣の欠片を炉にくべて,炉から突き出す櫓を漕いで五行の力を込めるという,ボート部完全優位の修理過程でございます.ナズナは木,リュージは火と土,モモは金,リナが水の力を込めるというのがコロクの指示.既に敵地に突入したリクとコゲンタのためには一刻も早い修理が求められるわけですが,五行の割り振りについては「気にスンナ,結構適当だから」ってとんでもなく適当…確かに闘神は陰陽術とは似て非なる技術体系なんだろうけど,「陰陽」大戦記なのにそれでいいのか?

後半.リクたちがついに島に上陸しオオスミ部長&甘露のミユキのコンビと戦い始めたそのころ,コロクの洞では4人が必死で炉の櫓を漕いでおりました.先読みのできているコロクのことだから,気を込めることに不慣れなボート部に合わせてこんな形の装置にしたんじゃないかとは思うんですが,体力面では幼いナズナにはさすがに辛い.ここぞとばかりにボート部の実力を誇るモモちゃん,口では普段負けっぱなしだけど,その借りをこんなところで返さなくても…(苦笑).
リクやヤクモは別格として,並みの闘神士では式神の呼べない名落宮では人の心の力だけが頼り.星の巡りの変化かこの妙な状況に内心怒りを抱いたのか(笑)なんとなくソーマも火になってきたということで,ついに5人がかりの修復開始.既に闘っているコゲンタとリクを救うため,彼らにできるのは無駄口叩かず虎鉄を直すこと! 全国大会進出はともかく(笑)夏休み中の特訓の成果を発揮しチームワークで漕ぎまくる一同.頑張れ!
5人が必死に漕いでいる一方で,リクとオオスミの戦いはどんどんヒートアップ.地流幹部の式神の1柱・甘露のミユキは不気味に美しく,その声までも実に豪華.けれど暴走するマッド女科学者と耽美で邪なお姉さまのコンビの迫力を前にしても,今日はリクだけでなくコゲンタも大降神を拒否! 渦巻光速蹴汰や強化チップ併用の護紗錐貫通衝を連続で食らって叩きのめされても,あくまで連撃で倒す気満々です.…でもコゲンタ,逸る気持ちはわかるけど,1回で倒れる百鬼滅衰撃の連打をオーダーするのは無茶.
剣なしで大降神もしないリクとコゲンタは,オオスミにとってもミユキにとっても不可解で苛立つ敵.特にミユキはリクたちの間に美しさを感じているってのがよくわからん(苦笑).それは闘神士と式神の間の関係の自然さ正常さが美しいのであって,それ以外の何物でもないと思いこみたいところです(笑).「あの美しさを今のうちに潰す」…と嫉妬に狂うミユキは延蹴隔絶禁断を放ち,コゲンタを触手で捕えて電撃を食らわせます.
自分自身の限界に突き当たっているからこそ,それを超えるためのより強力な印を求めるコゲンタ.でもさすがに百鬼滅衰撃はまずいということで,リクが切るのは離震兌離,破軍孤影斬の3連撃! これによって彼を縛り付けた戒めを食いちぎるだけでなく,ミユキ本体まで食いにかかることに成功.これだけ同じ印を連打できるようになったのは,リクの気力が途方もなく大きくなっているからでしょう.けれどこれは追い風と一緒で,ちょうどいい風なら走ることも楽になるわけですが,後から暴風に吹かれちゃコゲンタだって吹き飛ばされてしまいかねないわけですよ.天流宗家の強さに夢中になったオオスミと,その自然な美しさが許せないミユキはついに大降神チップ+四大天の力で大降神! …通常の大降神に比べるとどれほどのパワーアップなのだろう? 四大天が3倍,チップは不完全で1.5倍程度だろうから,4.5倍ってところか? 対岸まで衝撃が伝わるような巨怪を一撃で倒すには,どうしたって必殺剣が必要なわけです.
リクたちが美しく連撃を放ったりしていた頃(笑)愉快な仲間たちは2人のために必死で漕いで漕いで漕いで漕いで漕いでついには虎鉄の再生に成功! 仲間たちの気力と心配がたっぷり詰まったこの剣を,フサノシンが湖中の島へと届けてついに戦闘は終局へ.仲間の様々な気持ちが込められた剣は,まるでリクの力を示すかのように重くなってます.パワーアップで剣の形が変わるとオープニング等を書き換えなければならないので,「重くなった」ってのは結構省作業な感じだ(笑).この剣を使って放たれる,リクの離震離兌・怒涛斬魂剣三連撃の威力は今までよりもさらに増し,ついにはミユキ消滅! 四大天の封印の1つにひびが入り,一瞬描かれる誰か.
鬼門が閉じたことにより近畿の異常気象はおさまることになるでしょうが,封印の解除が最終的にもたらすものに比べたら,異常気象程度はかわいいもんだったりするんだろうか….天流宗家の攻撃によって四大天の封印を2つ失ったことにより,不完全ながらもウツホが目覚め始め,噴き出す瘴気や妖怪を抑えきれなくなったミカヅチがついに倒れます.四鬼門は気象コントロール装置などではなく,衰え行くミカヅチの封印を複数人で分散して担当するための仕組みだったりするのだろうか….コロクにはリクとコゲンタの先に待つとてつもない山が見えているようですが,それはユーマ? ミカヅチ? それとも,ついに目覚めはじめたウツホそのもの? あるいは…

物語も次第に緊迫の度を増していきます.天流では,コゲンタはどのようにしてリクの力を受け止めるのか.地流では,鬼門が壊されミカヅチが倒れ,ついに影っていく組織を一体誰が支えることになるのか.謹慎中のユーマとその母の再会が,ユーマが後を継ぐきっかけになったりするのかな.
…そして,伏魔殿の奥の神流.今回の冒頭で,ミカヅチが宗家の血を継がないことから,ウツホの封印をもはや抑えてはいられないだろうと判断していたタイザンの判断は正しかった.彼らが狙っていたのは月食.確かに月食待ちなら,次の機会までに数年かかるってのも頷ける話です,月の勾玉の効力が最も強まるという月食の夜,一体何が起きるのか.
表面では天流と地流の対立が目立っているものの,本当の構造は戦わされる天流と地流VS後で糸を引く神流.ウツホが目を開いたことを先触れとして,次回は真実がその姿を現すようです.サブタイトルは「砕かれた信頼」…予告映像をブラフと考えるなら,我々はついに時が来たことを覚悟しなければならないようです.次回に続きます.

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夏映画いろいろとか脚本:浦沢先生とかZ感想とか

花粉が終わったと思ったら今度は梅雨どころか台風がやってくるのかと思ったら猛暑がやってくるという節季乱れまくりの今日この頃,皆様いかがお過ごしですか? たとえ大きな目的のためであっても大鬼門の建造はやはり困ります.
光希桃 Anime Stationさんから2005春 感想率調査開始のメールを戴いてしまいました.お手数おかけしてすいません.
実際,現行感想作品は絞りに絞り込んで毎回5本以下だし(笑),終了作品については以下にある程度まとめているし,
 3月終了アニメ雑感・1 3月終了アニメ雑感・2
締め切りまでには点数を変換して提出したいと思います.
結果が発表された暁には,「アニメ感想界全体印象順位」もまたまとめてみましょうか.本当は2次元でプロットしてグループをつくりたいんだけど,そこまで手が回るかどうかは忙しさによるかな(苦笑).
ちなみに前回分はここ.「2005年新春終了番組評価調査」感想
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最近の外出の記録.

仕事で出かけました.横浜中華街なんて,一体いつ以来だろって感じ.今週も行くことになってます.…昼食を抜いて遅い昼休みを取れば,打ち合わせのあとで食事してから戻っても大丈夫だよな?
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珍しく映画づいております.

7月2日公開は逆境ナイン.公式サイトの最初のフラッシュ読むだけで笑えるもの(笑).楽しみだ!
7月23日公開は劇場版鋼の錬金術師.夏アニメとしては皆様すでにおなじみのビックタイトルなんですが,「ガンガン」本誌等を先頭とした内容についての段階的な露出がなかなか面白い.飢餓感をいい感じに煽るよね.
7月公開魁!!クロマティ高校THE★MOVIEローソンの特典が魅力的! キャストが飛び道具とか反則だらけのところがたまらない.
8月6日公開は2005 劇場版金色のガッシュベル「メカバルカンの来襲」,これはもうあらすじだけで楽しみで仕方がありません(笑).公開する映画館では,既にカレンダーや組み立てバルカンを無料配布しているところもありますよ.

…とまあこのあたりはちょっと先の話.
現在公開中の「オペレッタ狸御殿」.相当癖の強い映画のようで,オペレッタ狸御殿@映画生活トラックバックへと集まってくるレビューもなかなか微妙.要旨としては「脈絡なくいろんなものがはじまるけどそういうもんだから一切気にするな!気にしたらむしろ負けだ!」にどうやら落ち着くようなのですが…って,あれ?

其ウェブログさんより,
「遂に本日より封切りの映画「オペレッタ狸御殿」(監督:鈴木清順、脚本:浦沢義雄)を観に行きました。」

…そりゃ評価がばっきり割れて当たり前だ(苦笑)! 脈絡なくはじまるいろんなものって,要するに実写版聖鼻毛世界ってことだよなきっと! 特殊なアンテナ装備の人間でないと面白みが理解できない種類の映画のようなので,間違いなくそのアンテナを持つ人間としては,ぜひとも打ち切られないうちに見に行きたいと思います!
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機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者
G以外の「ガンダム」についての知識がろくにない状態で観賞するという時点で大変な無謀であり冒涜であったわけですが,それでも精一杯頑張って視聴.感想は…展開がとんでもなく速い(笑).物語面は1クールの深夜アニメを3倍速にしたくらいにテンポが速いので,「TV版視聴者向け」という評判に間違いはありません.初見の人は冒頭でまず振り落とされるだろうし,それで耐えても中盤まででさらにふるいにかけられるという恐ろしい作品です.
とはいえ,前知識なしで見るとつまらない,わからないというほどにサービスのないアニメでもありません.巨大なテレビ画面(笑)で繰り広げられる派手で目まぐるしい戦い(TV映像でもかっこいい)や,中盤からのなんかよくわからんうちに名のある人たちが急激に寄せ集まっていく様は確かに楽しい.前半で多少話に置いていかれても,後半の高テンションに引き摺られて最後まで見てしまう….もうちょっと前半がわかりやすかったら悩まずに後半に身をゆだねることができたかも知れないけど,あれ以上わかりやすくするとなると,今度はTV視聴者を切り捨てる(=カミーユさんが完璧な脇に回る)ことになったかもしれないな.
自分と同じように知識なしで見に行く場合には,クワトロの人を軸として見るとわかりやすくなります.映画単体だと,カミーユさんの性格が本当になんだかよくわからない(苦笑).そして,よくわからなかろうと眠かろうとじっと耳を凝らすこと.重要なタームについては繰り返し出てきますんで,ぎりぎり理解できるんじゃないかと思います.
TV版の視聴者はぜひ次の映画のために行ってみてください.そしてそんな人に連れていかれてしまう場合は,頑張ってこの溢れる情報の濁流に揉まれていただきたいと思います.不明点については,映画が終わったあとで同行者がたっぷり説明してくれるはずです(笑).
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面白そうなので入社してみました

システムから人事制度まで,あらゆる面でツッコミどころ満載の会社です.…凄い天然だよどう見ても(苦笑).広い心で「これが本当の会社じゃなくてよかったなぁ」と笑って許せる方だけに特にお勧めしたいと思います(笑).

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いちご100%#10

「趣味も思惑も人それぞれにの巻」

(A)明日はホワイトデー.真中は唯とともにお返しを買いに出かける.東城とさつきにあげる分を買って帰る途中で,2人は西野に出会った.真中がさつきからもらったと思っていたチョコは実は西野のもの.それを知った真中はあわてて西野を追いかける.

(B)今日は東城と一緒に映画を見に行く真中.遅刻したり黒川先生のバーゲンの手伝いをしたりとアクシデントはあったものの,無事に2人で映画を見ることに成功する.ファンタジー映画に涙し満足する2人なのだが,隣に座った少女の歯に衣着せぬ評価に対して真中は怒る.単なる悪口ではなく,否定できない部分もあるのが辛いのだ.

猛スピードで流れる季節の中で,美少女とヘタレの珍妙な物語が微妙な音楽とともに展開される「いちご」.たった10話で劇中では2年目も終了間近って,学園ものとしてはまさに驚異的なスピードではないかと(苦笑).このスピード感があるからこそ,相当アレな物語も勢いだけで見通すことができるわけです.当事者の主観ではそうではないと思うんですが,思い返せば青春というものは喜びも悲しみもあくまで一瞬の物語.つうかイベント途中の時間に耐えられない自分のような人間にとっては,最適な恋愛ものではないかと思います.いや,もちろん見ている間中,ずっと腹を立てたり混乱したりはしてるんですけども(笑).

前半は前回の甘かったチョコの内側にあったもの.あれだけいろいろあって分かれたはずの唯なんですが,その余韻をまさに台無しにするほど頻繁に真中家に参上中.しかも高校受験も合格した上に,真中家から通うことになった…というわけで,再び西野に通じるルートが生まれたのでありました.しかしそれ以上に問題なのは唯の同居.小さくて可愛くて勝気で弱いところもあって,幼馴染の妹的存在で気を抜くと布団の中に入ってきて寝ている最中は服を脱ぐというこのフルスペックぶりだと普通は耐えられないはずだけど,真中だから耐えてしまうんだろうなぁ(苦笑).
明日はホワイトデー.唯と一緒にチョコのお返しを買いに行く真中.ここでお返しを2種類選ぶ真中は,片方を本命用として選択.前回の展開を見ればこの本命の熊さんの奴はもちろん東城に与えられるべきものであり,同時に物語の幕を閉じるための合図.唯は真中の失恋記念日を期待しているわけですが,真中と東城の組み合わせに関してはそれがありえないってのが腹が立つわけです(苦笑).しかしこの場面で登場した西野が,磐石の東城王国を揺るがすことになります.
店からの帰りに,偶然西野と逢ってしまった真中と唯.真中が西野にふられて3ヶ月.その割に西野は真中に驚くほど馴れ馴れしく接近.てっきりもう脈なしと思っていた彼女にこんな対応をされたなら,真中でなくても動揺すること請け合いです.その上,西野が去ったあとでついに前回彼女が仕込んだ爆弾が破裂! 玄関の前に置いてあった手作りチョコは西野のもの! 驚愕の事実が判明したことにより,自分が西野とさつきの思いを受け止めていなかったことを知った真中は,まずはあわてて西野を追いかけます.
必死で追いかけ,自分がバカ食いして鼻血を出したチョコレートの礼を言うことにだけは成功する真中.それに対し,真中がついさっき西野のチョコだと気がついたことすら理解していて,しかも怒らない西野.…真中のことが好きだというその趣味を除き,最高に可愛い完璧超人ぶりを如何なく発揮する西野さん.攻撃能力もまた素晴らしく,待っても追ってもだめだと気がついている彼女がとったのは2段階の作戦.真中のお返しに関しては毅然として拒否し,もう真中なんか眼中にないんだと言わんばかりの態度で拒否.むしろ「感謝のつもり」とか「レベルアップできた」とか,いかに彼をを踏み台にして自分が素晴らしくなったのかを強調.確かに言葉どおりに西野さんは素晴らしい美少女であるわけですが,…本当の仕掛けはここから先だ!
車に轢かれそうになる真中を体で救う西野.他に誰もいなくなった路地で2人きりで接触し,そのことにどきどきしている2人…ここで西野が一緒にどきどき! 口ではああ言っていたわけですが内心は真中を拒否してない! もはや手に入らないはずの高値の花が実は手に届く場所に未だにあるという魅惑の事実に翻弄されるバカ真中.磐石であったはずの東城王国は,たった一度の邂逅によって砂の城のように崩れ去りました.
翌日,真中は東城とさつきにコンビニで購入した同じお返しを提供.泣くほど喜ぶ東城と,こちらも大喜びするさつき….特にさつきは,実際は彼女の作ったチョコを真中が食べていないことを知らないのに喜んでいるのが切ない.真中においしいと言ってもらえたと喜んでいても,それは本来全て西野に対して向けられるべき言葉….ゴミ箱を今更あさったってさつきのチョコの味がもはや戻るわけもなく,少なくとも女の子たちの愛情を受け入れる価値すらないこのへタレは,己の罪を悔やんで一人きり.

後半.…確か前半ラストで真中には美少女から愛情を受ける価値がないことは確定したはずなんですが,その直後に東城さんと映画デートに出かけるってのは一体どういうつもりだ真中(苦笑)! しかも楽しそうな淫夢を見ているわ,可愛い唯に起こされるわとこの世の天国のよう.神様,はやくこのバカにバチを当ててください.
いきなり遅刻する真中とは出来が違い,映画デートに遅れず待っている可愛い東城.見たい映画まで時間があるということで,それまでの時間つぶしを捜そうとしたら逆に黒川先生に発見され,強制的に任務を与えられる2人.…ドラッグストアでタイムサービスのトイレットペーパーを1時間かかって買え! いい雰囲気を見事に台無しにする,黒川先生の迷惑ぶりが素晴らしい(笑).ぼろぼろになりつつもミッションを果した2人は早々に離脱,肝心の映画へ.
気の合う人たちと同じものを見るというのは結構な楽しみ.同じ空間の中でよく似た思いを共有する面白さやうれしさというのは,映画館や劇場のような,たくさんの人と同じものを鑑賞する良さの1つでしょう.ましてやその思いを共有できるのが自分の好きな女の子だとしたら,これほどの娯楽はそうはない.…しかし!映画終了後に真中の横に座っていた女が映画に対する毒舌を全開だ(笑)! まあ,金払って見た以上悪口も評価の1つだから否定はしないんだけども,これはレストランの中で出てきた料理に店内で文句をつけるようなもんなので,外でやれ(苦笑).
率直な少女の言葉に怒る真中.作り手を目指すゆえにスタッフの苦労を考えろと文句をつけるわけですが,それは見る側が気にしちゃいけない(笑).あくまで擁護に回り必死にフォローする真中と,それをズバっと否定する女.同意できる部分もあるのでついつい引き込まれている真中が間抜けです.…確かに彼女の趣味ではなかったのかもしれないが,わざわざこき下ろしているのが若さゆえの愛らしさって感じだ.本当に嫌なら黙殺のほうがずっと効くもんな.でも真中,議論が楽しいのはわかるが東城さんを放っておくのはやっぱりまずいぞ(苦笑).
減点方式で映画を見る女と,加点方式で映画を見る真中.快の感情を感じられるかどうかだけで映画を評価する真中も,他人がなぜ快を感じるかを追求しない女もどっちもどっち.批評じゃない.けれどヘタレの真中が他人の口で勝つことなんて夢のまた夢で,映画そのものだけでなく東城とのデートの楽しさに溺れていることも間違いないから,なお悔しい….
ハンバーガーショップで一息つくことになった真中と東城.映画という趣味だけは共通しているものの,その他については差のありすぎるこの2人.カラオケに関してやたらと拒否する様子がかわいいよ東城(笑).テレビもろくに見ていない東城と本すらまともに読んでない真中は,そもそも同じ世界に生きてない.…だからこそ2人を繋ぐ映画は大切.東城自身は,映画そのものに対する評価ではなく,自分が受けた率直な印象について語ります.他の人がどう言おうと,自分の中でアリならその映画はアリというのが無垢な視聴者としての東城のスタンス.これもまたもっともな意見なんですが…「他人の意見で自分の意見をねじ曲げちゃだめ」という方向に,真中の意見が東城の意見によってねじ曲げられているように見えるのは,何かの冗談ですか(笑)?

あまりに違う2人を繋ぐのは映画だけ.映画への憧れがそのまま東城の魅力に加えられているのはご存知のとおり.しかし真中は本屋で無理に本を買い,映画抜きで東城にもっと近づく努力をしてみます.それは趣味外で互いに近づこうとする第一歩…とはいえ,東城さんは映画がなくてもそのドジッ子ぶりとエロスだけで相当の強者であるわけですが(苦笑).映画館で論争となった女が外村の妹というオチがついて今回は終了.前半では西野,後半では東城が真中の中でさらに存在価値を増したわけですが,それでは残るさつきはどうなる? 必死に頑張っても空回りし続けるのがとても愛しい彼女の涙の笑顔の理由を知りたいと思いつつ,次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#33

「本当に長い前フリのはじまりの巻」

食材ルーレットで卵ばかり当ててしまい,小麦粉と水と卵だけでパンをつくることになった日本チーム.和馬が特別な小麦粉を使って作り出したのはジャぱん21号・カステラジャぱんだ! これを食べた世界レベルのピエロが語り始めるのは,有名になるまでの彼の半生.
ケダム・サーカスの忘れ物であったこのピエロは,まさにサーカスを家として育った.そして本当の両親に見つけてもらうため,一度に数千人を呼ぶという伝説のピエロになることを目指した.ケダムがより有名になるために向かったのは日本.しかしタイアップのないサーカスに人は集まらず,このままではサーカスが潰れてしまうという危機にピエロがテレビで見たものとは…というバカ長いリアクション.午前3時,肝心の点数をそっちのけにして,日本チームは耐え切れず眠ってしまっている.

世界レベルの戦いは,リアクションだってもちろん世界レベルの「ジャぱん」.このシリーズを飾る審査員のピエロ.今回は彼の半生の途中までがそれはもうひたすらに長く長く長く長く語られます(笑).とはいえこれはまだ予選.この先ピエロも偉大なる黒やんのように,命を賭けたリアクションに突入していきますのでお楽しみに.考えてみれば今回のリアクションこそ,この先に待つリアクションの本当に長い前フリであったのかもしれません.…ちなみに今回は動きがなかなか良好.無闇に後で闘ってるのとか,画面の隅々まで行き届いているのが面白い.

前半.前回河内の不運と諏訪原のいらぬプライドで材料として卵「だけ」をゲットしてしまった日本チーム.しかしこの程度の大ピンチなら,ジャぱんの威力で一撃だ! ピエロVSジャぱん21号(砂糖・塩抜き)の戦いは,世界レベルが口をつけた段階で彼らの勝利は一応約束されているわけですが,日本チームときたら策略の副作用としてマイナス2点を背負っているため中途半端な勝利は負けと一緒というのが難しい.ピエロにとっては風変わりな形の21号は別名カステラジャぱん! …この段階で何かおかしいと気がついたあなたは正解です(笑)! まあそれはともかくとして,ジャぱんを食った男前でいかすお兄さんは,直後からいきなり自分語りのひどい奴を開始します.
それは本当に長い前フリのはじまり.ケダムサーカスの忘れ物として生を受けたピエロ・ボルネーゼ.団長たちを親にテントを家に育ったピエロは,まさに生まれながらのサーカスの申し子.団長から凄いピエロになれば本当の両親も彼を見つけてくれるのではないかと言われ,サーカスのあらゆる芸を覚えこんだ彼は,無名のケダムに人を呼べるほどの素晴らしいピエロとなったのでありました.
…このあたりでリアクションの中盤なんですが,居残りで聞かされ続ける日本チームはさすがに辟易.やたらピエロも大量にいるし(苦笑).さすが世界レベルだけのことはあって,未だに「カ」の字も出て来ない…と河内はぼやきツッコミ連発.しかしこれ以上減点されるのも嫌なので,ひたすら耐えるしかないのです.そんな聞き手の苦境に合わせるように,ピエロの語る物語もまた苦境へ.
金満日本で一旗揚げるため,日本行きを決めたケダム.しかしテレビ局のバックアップのないこの賭けは勝ち目などなく,サーカス自体が維持費によって潰れてしまう危機.ピエロのためを思った団長の最後の仕事は裏目に出てしまい,客を呼ぶためにはあの伝説のピエロを再現するしかなく…追い詰められたピエロが模索したのは,誰も見たことのない新しい技…その壁を乗り越えさせたのは,テレビで流れていた他愛のないCM.3時のおやつにぬいぐるみが軽快にラインダンス!熊ではなくて狸ではあるけれど(苦笑)! このカステラがどうとか電話がどうとかのCMから分身の術を思いつき,有名になったんだというピエロの長いリアクション!…ああ,やっと繋がった(笑).忘れ物のままのピエロの半生は,この先重要な役割を担うことになりますんでお楽しみに.
人間諦めちゃいけないことを日本で学んだというわけでようやくリアクションは終息.日本チームには満点の5点が当たられます! …でも,あまりに長すぎて職人どもは全員寝てました(苦笑).夜中の3時,もはやおやつの時間ではないけれど,気持ちよく眠る日本代表を見守る大量のピエロ.悪夢に見そうな光景です.
この長いギャグをじっと見守っていた暇人ことフランスチーム.砂糖がないのにカステラをつくったタネはやはり小麦粉.強い甘みを持つ発芽玄麦小麦粉を使うことによって,和馬は砂糖の不足を補ったのでした.麦芽糖は水飴になるくらい甘みが強いですからね.普通なら初戦で敗北決定のはずの戦いをひっくり返した日本の実力を改めて知り,警戒するフランスチーム.ちなみに長男は寝てませんよきっと(笑).そして,夢の中で一番の問題点に対しツッコむ河内とボケる和馬.こんな状況でも仕事を忘れない河内はさすがです.

後半は調子に乗ったらツケが来た! 日本では冠が日本チームの健闘ぶりに大喜び.でもまだまだ決勝に残るには点が足りない崖っぷち…けれど南東京支店はもっと大変.木下が地味に世界レベルの分身を披露してるんですが,あまりの地味さに客はその価値を理解できないんだろうなぁ…(苦笑).まだまだ点が足りないことは日本チームも先刻承知.予選通過のために7点を目安とするならば,満点をとってもあと4点が未だに足りない.もちろん本当は河内にゃ罪はないんですが,軽口が人の心を傷つけることくらいは自覚するべきだし,それ以上に諏訪原はもうちょっと寛容になるべきです(苦笑).
たとえ強敵に勝利したとしても,そこで慢心せず小麦粉について追求していた和馬を誉める諏訪原.とはいえ和馬は基本的に己のジャぱんのためにパンを焼いているわけで,その頂点にたどり着くまでは慢心なんかありえない,実に人間離れした天才.常人の境地を遥かに逸脱したこの和馬と比べれば,ハゲの河内はもちろんとして,勝負にこだわる時点で求道者の諏訪原ですらも和馬の遥かに下.そのことをよく理解しているからこそ…諏訪原は敵チームの誰よりも同じチームの和馬に対しライバル心を抱きます.プライドの高い彼は次の戦いは自分が引き受けると言い切って,それがこの先の危機の原因に.…ま,この程度の危機をクリアできなきゃ,パン職人の頂点なんて夢のまた夢.ただのお手伝いさんに成り下がっても仕方がないので,諏訪原頑張れ.
翌日の競技はカジノらしい予選第2弾ことスロット.やってきたのがカイザー3兄弟の3男こと一階建て.一階建てがもちかけるのは,日本とフランスの間でのタイマン勝負.実際のところ,負けたほうが退場という勝負は日本側が圧倒的に不利.確かにフランスの早期退場は願ってもないことですが,日本チームは予選を切り抜けるほうで精一杯の上に,余計なプレッシャーを負うころになるわけですからね.その上プライドの塊が一階建てに一人で相手するなんてことを言い張るもんだから…(苦笑).他人の責任をあれほどねちねちと追求するならば,諏訪原もきっちり責任を果たしてください.それが出来なかった日には,あの河内に罵倒される最悪の未来が待ってますからね!

諏訪原を信頼する和馬は漢の意地を尊重し,今回自分は何にもしないと宣言.代表となった諏訪原はスロットに座り,刻をも見通す目でアホのようにコインを出します! けれど,ここでフランスがメダルを出していない意味に諏訪原は気がつくべきだった.これは単なるスロットではない.いくら出したって,それが何をもたらすのかを知っていなければ不利になるばかり.実際に2次予選のルールは…メダルに書かれた食材を使い切ってパンをつくること.1種類でも欠ければ失格です!
無用な競争心が仇となり,大量のコインに苦しめられることが決まった諏訪原は,どのようにしてこの苦境を切り抜けるのか? ついでに特別強いから存在感には困らない和馬はいいとして,ヘタレの道を驀進する河内はどのようにして存在感をアピールするのか? このままだと本当にただの観客になっちまうぞ(笑).次回に続きます!

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金色のガッシュベル#110

「気迫で押し切り未来へ繋げの巻」

ウマゴンたちが北海道で出会った魔物カルディオとサウザーのコンビ.奇しくも同じ馬型の魔物同士の戦いとなるが,カルディオはウマゴンよりも上の呪文までも使いこなしていた.全身を氷で覆い冷気で攻撃するカルディオによって,サンビームの体は凍りつきそうになる.この危機に目覚めたウマゴンの新しい呪文は炎の力.熱によってサンビームの体を温めることに成功するのだが,その炎はあまりにも強く,むしろサンビームを燃やしてしまう.敵を攻撃しようとすればサンビームも炎で傷つけてしまう.未だ呪文を使いこなせていないウマゴンたちは,どのようにこの危機を乗り越えるのか.

本編中のCMなしという独自の構成で走り出した「ガッシュ」.CMがないゆえにボリュームはたっぷりなんですが,バトルが連続してしまうとどうしても単調に見えてしまうのが玉に瑕.物凄く高いテンションを保ちすぎてしまうと,低テンション状態との比較ができなくなって単調に見えてしまうのが難しい.中盤で挟み込まれるギャグがちょっとした箸休めになっているものの,視聴者の頭を冷ますには思い切った場面転換が必要ではないかと.実際原作連載時には1週間くらいの間が頻繁に開いているわけだし,びっくり水としてギャグを思い切り突っ込んでも,本作ならたぶん視聴者耐えちゃうと思いますよ?
アバンではモチノキ町でサンビームからのうまい土産を期待するアホが2人.離れた空の向こうに思いを馳せるというシリアスなシーンは,さすがにかぶりものはやめといたほうがいいんじゃないか(苦笑).

同じような性質の馬型魔物のサウザーとウマゴン.パートナーとの繋がりの強さではウマゴンのほうが優位なんですが,呪文の段階はカルディオが上.ウマゴンにはない冷気を放出する術は彼ら以外の全てのものを凍りつかせます.さらに身体能力も段違いに上がっているゆえに,ウマゴンのゴウ・シュドルクによる強化状態程度ではまったく歯が立たない.状況の不利にサンビームはいち早く気がつくもののウマゴンは止まらず,カルディオは容赦なくウマゴンの鎧を蹄で崩してしまいます.強さが明らかに一回り違っていて,このままでは本を焼かれて終了しそうな大ピンチ.
ウマゴンは仲間がいなければここまで残れなかったとバカにするサウザー.自分の特訓によほどの自信があるのか,自信家ぶりを示します.確かにここまでウマゴンが攻撃と防御を仲間に頼ってきたのは間違いないんですが,それとウマゴン自身が攻撃も防御もできないかどうかは別の話.さらに最後まで踏みとどまる根性に関しては,ガッシュ譲りの恐ろしい底力がウマゴンには宿っているわけです.凍えた体でもなお立ち上がり,サンビームに近づくカルディオを必死に食い止めるウマゴン.けれどウマゴンの奮戦も空しく,サンビームはカルディオの冷気を受けて倒れてしまいます…パートナーとしては体力がないサンビーム.だんだんおじちゃんに近づいているお兄さんには,魔物の攻撃はやぱり辛いよ(苦笑)! そんなパートナーの危機にウマゴンは必死で力を求め,それに応えるように,凍えるサンビームの抱えた本がついに強く光を放ちます!
諦めなかったウマゴンが手に入れたのは新呪文のディオエムル・シュドルク.カルディオが平原を凍りつかせたのは逆に,氷原を溶かし自らも炎となる熱い技.影響する範囲も広い強力な技なので,今後移動だけでなく攻撃面でも大活躍してくれそうです,その新しい力を使って早速助けに行ったのは凍りついているサンビーム.逞しくなったウマゴンの全身から放出される炎は暖かく,サンビームの体も動くようになり…でも火力が行き過ぎてサンビームまで燃えました(笑)! 服に火がついて「あつーいー」と唸るパートナーにあわてて水溜りの水を後ろ足で掛けるウマゴン.この落差こそが「ガッシュ」らしさなのでよし!
全身から出る炎を常時コントロールしなければならないため,術として使いこなすには相当の訓練が必要な上に,コントロールを失敗した日にはパートナーまで燃やしてしまうという危険なこの術.この先ガッシュや清麿が同乗したとき,同じように誤って燃やされたら洒落にならんなぁ.冷気の術と同じくこの炎の術を使いこなすには心の絆と十分な訓練が必要なのだとサウザー.サウザーたちのその過酷な特訓の日々がさらりと描かれるわけですが,そんな無茶な特訓,暇そうな子どもならともかく,フルタイム勤務の社会人にはやる時間なんかねえよ(苦笑).

やる気を出すと炎が出て,それがサンビームを苦しめることがわかってしまったウマゴンはおろおろ.しかしサンビームは体力こそないですがさすがは大人.「私の体など気にするな」とウマゴンにさらなる攻撃命令.確かにウマゴンの呪文でウマゴンの本が燃えることはないでしょうが,サンビームの体は燃えてしまう気がするので(苦笑)あくまでウマゴンを闘わせるための方便ではないかと思います.炎のコントロールも2人がかりでやればなんとかなると安心させようとするサンビーム.冷やされたり燃やされたりと激しい温度変化になかなか体はついていきませんが,それでもこの程度の苦境なら,石版魔物編後半に比べればまだまだマシ.ゆえに体を起こし,敵にきつい一撃を食らわせるための指示を与えます.
知力や体力は仲間に劣るものの,精神面では抜群の指導力を誇るサンビームの指摘は的確.どうしてもサンビームのことを気にしてしまって動けないウマゴンに対し,「奴の目だけを見ろ!」と指示.あちこちを気にして集中力を欠けば逆に炎の操作ができなくなりますからね.テクニックではなく心で闘うんだとサンビーム.ここで最も得意な気合勝負に持ち込む覚悟を固め,ウマゴンもそれに応えて炎をまとってカルディオたちに突進だ! …どれだけどつかれ倒れても.パートナーのため,自分自身のプライドのため,そして自分の仲間たちの名誉のためにも立ち上がるしかないウマゴン.無事に戻ってくることを待っていてくれる仲間がいるからこそ,噴き出す心の炎は止まらない! そのウマゴンの気合や心を「メルメル」と演出だけで,余分な言葉を使わず描いていく様子が素晴らしい.
気合勝負ならば文句なしに強いウマゴンは何度倒れても再び立ち上がり,その目の迫力についに恐れを抱いてしまうカルディオ.魔物の強さがその心に起因するとすれば,ウマゴンたちの雰囲気に飲まれたカルディオは実力を出し切れない状態のはず.彼らはウマゴンから立ち上る巨大な炎の馬に襲われて動けなくなり…けれどこれは幸運なことにただの分身.ウマゴン本体とサンビームは,敵を気押した隙に離脱!逃走! すでにサンビームのダメージが重過ぎて,これ以上の呪文の発動ができないと考えたゆえの撤退でしょう.

サンビームを背に逃げ出すウマゴンが炎のコントロールをしっかりこなしていることに驚くサウザーと,ウマゴンの気合の入った目と仲間を思う気持ちに怯えてしまったカルディオ.倒されて立ち上がるたびに,メルメルと仲間のことを言っていたウマゴン.そういうことは戦いの役に立たないと信じていたカルディオにとっては,彼自身の信念を覆す衝撃的な光景であったに違いない.このようにして,新たな因縁が生まれたわけです.
明らかに格上の相手に対し,勝てないまでもなんとか逃げ出すことができたウマゴンたちはついてました! 今回の経験を糧に,もっと強くなることができるはずです.さて,次回はたぶんギャグ回で,清麿が過激なツッコミをぶちかますことになる予定(笑).CMなしでのギャグ回がどんな出来になるのかを楽しみにしつつ,次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#61

「そのツッコミはまさに神技の巻」

先代の毛狩り隊との激しい戦いは相変わらず続いている.ウォータースライダー,アイススケートと3狩リヤを次々に突破するボーボボたちを待ち受ける次の舞台は巨大なメダルゲーム.装置上部の円魔盤から3つに区切られたエリアに落とされ闘わされる,6対6のダブル3狩リヤステージだ.天の助以外は現世エリアに落ちたボーボボたち.待っていたのはこのエリアの番人,元Zブロックの泡玉のルブバ.彼の泡玉によってビュティだけが隣の天国エリアに連れ去られてしまい,ボーボボたちはツッコミがいない大ピンチを迎える.この危機を切り抜けるためにボーボボは助っ人を呼び,それに応えて早速参上したのは,先代のハジケリスト,米の貴公子・ライスだった.

笑いとバトルという水と油を混ぜて固めて出来た「ボーボボ」.単に面白いことをやっているわけではなく,勝敗を競うための暗黙のルールがあるのはご存知の通り.単純に言えば一部の例外を除いて相手のネタふりに対し受身に回ったら劣勢.その劣勢が一定時間継続すると奥義が入るようになり,これが決まった時点で勝敗が決します.例外はツッコミ.彼らは観客なので基本的に勝敗には関与しませんが,適切なタイミングで投入されるツッコミによってボケに拍車がかかるので重要.テンションにいち早く持ち上げるためには,ツッコミが重要な役割を担うわけです.そんなわけで今回はツッコミの女神・ビュティさんの超絶テクニックが目玉.これは一見…ではなく一聴の価値あり.
アバンは意味もなく天国を求める愚か者たち.そりゃ本編で敵が準備した三択なら「天国」は確かに怪しいですけども,アバンはちょっと別物ですよビュティさん.天国の扉の中には田楽が板前姿でおまちかね.握ってくれるのは天国…でも電卓…でもなくリモコン.確かにテレビのリモコンは,週に1度,このようにして我らを至福の天国に誘ってくれるわけです.

前半は恐怖のコインゲームが始まるまで.アイススケート場の悲劇を乗り越えた我らがボーボボとその仲間たち.絶妙で最悪のコンビネーションも冴え渡る一同が次に狙うのはコインゲーム.移動中に首領パッチたちのおふざけにビュティさんが軽くキレてるのが楽しい(笑).さて,馬鹿でかいコインゲームを前にした一同は巨大なコインにもう夢中.金に目がないのは相変わらずです.このエルドラドに待っていたのは元Zブロック隊長の泡玉のルブバ.もちろんボーボボたちは黄金境に夢中でルブバのことなんか無視しているのはいつもの通り.6対6のダブル3狩リヤルールとか,大事な話してるんですけどね(苦笑).
早速コインゲームの中に吸いこまれたボーボボたち.一応天の助に空気を吹き込んでみたりして抵抗してみるんですが,はじけてしまって無意味….彼らがまず送られたのはステージ上層の円魔盤.吸い込まれた戦士どもを適当に振り分ける装置によって天の助が落下.行き先が天国・現世・地獄の3択となればその行き先は自明と言えます(笑).ボーボボたちがピヨピヨ隊で意味なくなごんでいるとビュティさんが落ちそうに.もちろん真のヒロインはライバルを蹴落とすべきなので首領パッチがそこに仕掛け,ボーボボが怒って首領パッチを落とすといういつもの茶番.結果,3人が現世エリアに落下.
このエリアの番人はステージ全体の番人でもあるルブバ.シャボン玉で攻撃するシャボン真拳を使いこなす彼の力によって,まずはビュティさんが隣のエリアに送られてしまいます.このままではツッコミがいない! 直後にファイティング田楽マンが壮絶なテーマ曲とともに(笑)やられてるんですが,これは完璧にボケ損でそのまま退場.多少外してもツッコミがフォローしてくれれば芸として成立するはずなんですが,ビュティさんがいないので安全ネットが外れてしまってます.わずかなすべりも許されないこの過酷な状況に,ボーボボたちは仲間を呼ぼうとするんですがあいにく電波の届かない場所.そこで首領パッチを打ち上げ,バカ衛星経由で緊急招集をかけるボーボボ! アドリブ展開でもきっちりついていく首領パッチはやっぱり偉いなぁ.ちなみに衛星はP506.どうやら松下のようです.
ボーボボが呼んだのは2人の腕効き.まずはLAで凄い商談をお断りしているサービスマン.アメリカはサービスマンに一体何をやらせようってんだろう? 確かにシモネタは万国共通で面白いけど,たぶん国賓のおもてなしには使えないぞ? 彼はボーボボの連絡を受けて戦友のもとへ直行…という状況を放映しているテレビを見る家族一同.普通の作品だと緩いメタネタにしか見えないんですが,ここまで親御さんに嫌われている作品だと「家族で見ている」ってのがものすごく異常な光景に見えてしまう(苦笑).
ルブバは続けて毒泡を放射.触ったら死ぬという凶悪な攻撃なんですが,この状況で輝くはずの天の助がいない.ゆえにボーボボは首領パッチのチャームポイントを使って泡を破壊し,さらに「奥義・ドミノ世界記録に挑戦!」脈絡が皆無の不条理芸なのかと思ったら…痛恨のミス毒の泡がで水の泡に,ってのはボーボボらしくないほどに,実に洒落てますよ? ツッコミがいないゆえにわずかなミスも許されないこのフィールドに,お米とともに登場するのが米の貴公子・ライス! 米袋をかっこよく着る天性のベストドレッサーぶりは今日も絶好調(笑)! …ああ,ここにビュティさんがいてくれれば!

後半は死生トリプルステージでビュティさんの超絶テクニック炸裂.首領パッチ・ライス・ボーボボは3代揃ったキング・オブ・ハジケリスト.…要するに病の深すぎるボケが3人(苦笑).ツッコミがいないと何をしでかすかわかりません.こんなとき頼りになるのがビュティさんで,本人も自分がいないと暴走が止まらないとちゃんと認識しているんですけども別室なのでどうにもならず.ちなみに天国エリアでは,強敵が爆睡しております.
ノリで呼ばれたとはいえライスのハジケっぷりは激しく,どんな深刻な話題もそのナースコスプレ姿で一撃で台無し! 意味不明のセクシーぶりはボーボボたちにとっても手に余る凄さ.このベストドレッサーめ(笑)! 敵が血呼玉で仲間を呼んだので,それに対抗して夢と希望を飛ばしてみたり,「よかっ種ー」と飛んだ喜びを首領パッチが畑に蒔いたらボーボボローラーに踏み潰されて「よくも大切なお米を!」と怒るライス…と3人のハジケリストはまさにやりたい放題.特にライスがボーボボたちのハジケについていってるだけで誉めたいところなんですが,そこに裸エプロンをかぶせてしまうあたり,セクシーぶりに意味はないけども(苦笑)凄いぞ!
そして始まる過酷なバトル.敵はまだルブバ一人きりなんですが,彼の準備したステージはなかなかの難物.巨大なコイン落としであるゆえに,下の段は上の段のせり出しによって落とされる可能性が高い.…そんな場所にうっかりお肉屋さんを開いていたアホこと首領パッチ.もちろん店はあっさり壊れ,さらに「そんなとこ客来ないよ!」ともっともなツッコミが壁の向こうからやってきた! これぞビュティさんの絶技,見ないでツッコミ! 全身を巨大なシャボン玉に変えて迫るルブバを米で固めてそのまま握って遠足に行くという「遠足でGO!」についても「見えないけどきっと技じゃないでしょそれ!」とビュティさんの見解は実に的確! ここまで一緒にやってきて,ボーボボたちが何をしているのかをある程度読めているがゆえの適切な対応はライスを驚かせます.ボーボボたちのボケのとどめはよりによってドラゴンボールパロディなんですが(苦笑)これを台詞の流れだけで「別の意味でノリすぎ」と判断するビュティさん.ツッコミの教養として名作は一通り押さえていると見た(笑).
1対3(+ビュティ)の有利なバトルを展開しているボーボボたちが暴れていたその頃,天の助は一人きりで地獄で動揺.リアクション芸人は最も過酷な環境でこそ輝くわけですが,彼の芸はあくまで盾.敵を倒す攻撃手段がないために一方的にやられるあたりが彼らしい.心を落ち着けるためのぬの絵本も十分おかしかったものの,白眉はやはり謎の叫び.天の助の絶叫実況曰く,そぼろが飛んだりバミューダトライアングルったりしているようなんですが,一体何が起きているというのか?
血呼玉に誘われて現世エリアには旧Bブロック隊長のランバダも参戦.変なビュティに化けてビュティさんに濡れ衣をかぶせたことで既におなじみ.彼が現世エリア参加者全員の実力を見るために大量にコインを落としても,ボーボボたちはお賽銭にしてみたり自販機でかにを買おうとして失敗したりライスにパンを食わせようとしたりと相変わらずのマイペース.ステージの特性を理解した彼らは,コインが増えた程度ではもはや揺るぎなし.3人のハジケ力をボーボボに集め,ハジケリスト協力奥義・ハジケ砲をルブバにぶつけて勝負あり.なんだかまずそうな丼に変わってしまったルブバはちょっぴり気の毒.

3人の力によって敵を1人戦闘不能に追い込むことに成功したボーボボたち.しかしボーボボ側にも手痛い損失が.組み立てキットとなって退場している田楽はまあどうでもいいとして(笑)地獄エリアでは天の助が早々にリタイア! 断末魔の悲鳴とともにギターと一緒に出てくるこいつ.…真面目な尾崎ファンに見つかったら叱られるぞ(苦笑)? さらに天国エリアからはビュティさんのツッコミの声が消えてしまったのも不安.6対6と名乗るには未だ敵味方ともに欠員が多いこのバトルに,次に加わるのは一体誰なのか? …ボーボボ側の残る1人はサービスマンなんですが,彼は最強でありかつビュティさんの天敵.相性の悪いあの2人が上手くやっていけるかどうかも大変に不安(苦笑).次回に続きます!

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陰陽大戦記#35

「思った通りに動かないの巻」

ユーマはミヅキとともに,伏魔殿の奥からついに地流本部に帰還した.ミカヅチはユーマの力と功績を認め,大鬼門を預けると宣言する.それはすなわち,ユーマに地流宗家の地位を与えるということ.いきなりのこの人事に幹部たちは動揺し,ユーマも自分はそれに相応しくないと固辞する.ミカヅチは闘神をもってユーマの気持ちを正そうとするが,ユーマはランゲツに耐えさせた.ミヅキの必死の願いで闘神は中断され,ミカヅチの命に背いたことによって無期限の謹慎を言い渡されるユーマ.さらにその上司であり実は神流であるタイザンも,引責として全権を剥奪され無期限の停職を命じられる.

敵組織が大企業の体を成しているゆえにそれに関する濃すぎる描写が頻出する「陰陽」.今回の前半などはまさにその塊みたいなもんで,たぶん子どもには一体あの場で何が起きたのかわからないと思われます(苦笑).前回ついに正体が神流三人組の一人であることが確定しオープニングでも顔が出たタイザン.彼の率いる天流討伐部は前からその規模を縮小されてたんですが,今回,ユーマのことにかこつけてついにタイザン本人の処遇にまで手が入るあたりが面白い.通常なら手に入らないような,しかも何かの意図を匂わせる資料を持ってきて,時折(神流会議に出るために)所在不明になってるんだろうから,ヒラ社員ならともかく部長格じゃ怪しまれても仕方がない(苦笑).そもそもこいつを技研や大鬼門建造の部長にしなかったあたりで,ミカヅチは見抜いてたんだろうなぁ.

前半は地流の動向から.子会社・ミカヅチセキュリティの社長となった睦月茂こと凝寂のエビヒコを使う闘神士・ムツキが技術研究部に復帰.17話では相棒を倒された辛い過去を背負っております.そんな彼にオオスミ部長が命じるのは天流宗家討伐.なんせ当時の相棒を倒したのは天流宗家ことリクなので,ムツキにとってはトラウマ直撃の仕事をこなすことになります.天流宗家討伐は本来は天流討伐部マターのはずなのに技研に回されてるってことは…部下も仕事も干されてきてるなぁタイザン.ムツキの新しいパートナーのマドカさんはとてもかわいい少女.今回のポイントとなるペンダントがわざと描写されてますね.
ミカヅチのところにはミヅキとユーマが復帰報告に.記憶を失ってなおここまで慕っているということは,ミヅキが闘神士となる以前にいかにミカヅチが良い父をやっていたかを示してるんじゃないかと.クラダユウを失うという失態にどのような処分も受けると言うユーマに対し「この大鬼門を預ける」と宣言するミカヅチ! …己に歯向かった者の息子でありながらも常に側に置き,さらに娘の許嫁という地位を与え,天流宗家とも積極的にぶつけてその力を磨かせていたのは,ユーマを地流宗家に据えるための気の長い配置だったんですね.もちろんこれは他の幹部には晴天の霹靂.特にユーマの価値に前回気がついたタイザンにとっては,思うとおりにユーマを動かせなくなることは避けるべき事態.しかし事態はそれどころではない.「神流」のことを当然のようにミカヅチが知っている(苦笑)! 普通なら誰もが欲しがる地位を目の前にぶら下げられて,それを受け入れないのがユーマの堅さ.ミカヅチは怒り,自分をねじ伏せてみろと闘神を挑みます.
式神を降ろす2人の闘神士.イツムの召還は襖で豪華! 謎空間から人間界へと飛んで来るってのもかっこいい.実はあまり時間が残っていなさそうなミカヅチにとっては地位の禅譲は最大の課題.この闘神も,全力で闘った上で倒されることによって幹部にユーマの力量を示し,地流宗家に是が非でも就任してもらうためのものに見えます.「そんなことでは地流を引っ張っていけない」とか言っちゃってますからね.けれどイツムの激しいビット攻撃を食らうランゲツは,ユーマの意向によってひたすらに耐え…ミヅキが水を差します.噛まれたり暴れられたり,辛かったあの旅路は無駄じゃなかった.
ミヅキの懇願とユーマの意地から今日は難しいと判断したミカヅチは,切り札とも言うべき力が無闇に奮われることがないように無期限の謹慎を命じ,さらにはタイザンも連帯責任の名目で全権剥奪,無期限停職を命じます! …もしユーマが宗家を継げば,大鬼門の守りに入るのでそれを壊すことはないから,タイザンの権力もゆっくりと引き剥がせばよかった.しかしそれは成らなかったので,今後面倒なことをしでかすに違いない男の権力を早目にもぎ取ったわけです.いやぁすげえ,ミカヅチはどうあっても神流に主導権を取らせないつもりですよ! 利用するだけして捨てようとしていたのはタイザンの側だったはずなのに見事に構図逆転.この権力闘争の様子を呆然と見ているしかないユーマが面白い.巻き込まれた事情をよく知らない子どもは,こんな顔するしかないよなぁ(笑).
さて,重厚な企業ドラマがミカヅチビルで展開されていたその頃,天流宗家はボート部の秋の新人戦に備えていました(苦笑).…今回もいい感じに地流と神流の努力を台無しにしております! とはいえ己の暴走を恐れるリクや,そんなリクにどうしても話したいことがあるコゲンタはキチンと描かれているのですが.ちなみにとうとう先生は県大会をサボタージュ.最悪だ.

後半は久々にキッズアニメを見た気がする.先生がサボったことによってユニフォームのない一堂に示される,リナの作ってきたコスチューム.男子はかわうそ,女子は河童…どうしてここで吉田戦車なのかわけがわからないよリナちゃん(笑)! 男子はこの恥ずかしい着ぐるみで氷の浮いた水上を爆走.水を含んだら確実に沈む命がけのコスチュームのおかげなのか,ボートは激しく氷に乗り上げつつも無事にゴール…って最後にはふっとんでるなぁ.溺れたら確実に死ねるぞ気をつけろー.モモとリナはあっさり棄権.でも男女ともこのダブルスカルには1チームずつしか参加してないので優勝.…わからん.本作におけるボート部の意義がわからん(苦笑)! なにはともあれ奴らは県のトップとなったので,次は全国.その会場が福岡だったりすると交通費が余計にかからなくていいんですがどうか?
この凶悪な天流間抜け空間を見守るのは出張してきたムツキとマドカの新コンビ.オオスミの指示で天流宗家の大降神のデータを収集に来たらしく,オオスミはしっかり現地データをモニタリング.で,あの,カップに書かれた「わに」って何ですか? ぬのマグカップみたいなもんですか(笑)?
形ばかりの優勝を得て帰る天神中ボート部一同.しかしエビヒコの「懐かしい感じ」とともに地流の2人が登場だ! 戦いを好まないものの,売られた喧嘩は即座に買うようになったリクはコゲンタを降ろしますが,今回はコゲンタのほうが『オレの話を聞け』状態.彼が話したいのはとても大切な式神との契約満了に関わる話.…きっと最終回に向けての設定なんだろうな.しかし今は2分だけの時間もないので(笑)闘神開始!
2対1.数だけなら地流が優位なんですが,リクは天流宗家である上に流派章も六で容易に倒せる相手ではない.強敵相手にはコンビネーションが重要だと説くムツキと,それに「はい先生!」と答えるマドカが変な噛み合い方をしていて楽しい.式神のタイプも埋火のコウフクが火性で空中戦に特化,凝寂のエビヒコが水性で水中戦に特化と組み合わせが良く,空中と水中を支配されてしまったコゲンタは一応不利.けれどさすがに闘神士が強くなっているので,最初こそ反撃できずにやられっぱなしになるんですが次第に持ち直していきます.水中でも自在にコゲンタに指示を出し,破軍孤影斬を2体狙いで放ったり同士討ちを狙ったりと見事な反撃ぶり.本当に式神を使うのが上手くなったなぁ.
あまりにリクが強くなりすぎてムツキたちの狙いである大降神を導くことができず,作戦はムツキの知らないフェイズへ.マドカがペンダントの闘神石チップを神操機にセットしたなら,不完全ながらもコウフクが大降神だ! 同じ理論で以前イゾウが大降神して伏魔殿の崩壊に巻き込まれたように,闘神石チップの場合もその力が闘神士の側に逆流するという問題点は解消されていないようです.擬似大降神は命を奪う諸刃の剣.逆流に苦しむマドカを救うためにムツキは大降神を止めにかかるんですがエビヒコはツバを食らってしまって無力.これは仕方がないというわけで,ムツキは助けてくださいと宗家に頭を下げに来ました! いい人だ!
もちろんリクだって大降神はマドカのことを抜きにしたってなんとかしたい.しかし,コゲンタの大降神はどうしてもやりたくない.大降神はもうダメだ,嫌だといつもになく強く拒否しているリク.どれだけ嫌でも流されてしまっていた頃に比べれば,随分わがままを言えるようになりました.結局,リクは大降神なしで倒すことを決意.これはヤクモが既に通過している道です.
巨大な雛鳥のごとき大降神コウフクに対して怒涛斬魂剣!失敗! …さすがにそれは無理(苦笑).しかしリクは諦めない.2回連続の連撃怒涛斬魂剣!失敗! バンクの繰り返しが面白い.そしてリクはありったけの気力で3連続の離震離兌! 怒涛斬魂剣三連撃! これは見事に効いてついにコウフクの存在を砕きます! …同じ印を連続で入れるだなんて,ここでおもちゃの神操機が来るとは思いませんでしたよ(笑).ヒネりの効きすぎた回が多いので,今回は久しぶりにキッズアニメを見た気がします.

コウフクが消えて命は助かったマドカ.でも,敵に頭を下げてまで自分のことを助けてくれた恩人にはツバ吐いてます.式神も闘神士も,今回はツバ食らって辛いなぁ…(苦笑).邪な力で勝つのは主義に反する上に話も通じそうなムツキに恩が売れたのは収穫ではないかと思うんですが,こういういい人でもあっさり退場させるのがこの作品の怖さ.ぜひ頑張って生き延びて,天流と地流を繋いでもらいたいところです.そしてコゲンタは…虎鉄が折れた!
さて次回.この緊急事態になんでボート部がいるのかわからないんですが,傘とかスワンボート?とか,虎鉄のために一体どんなことをやらされるんだろう…互いに依存する関係は相棒としてはよろしくない.できれば一緒に支えあえるようになるといいんだけれど,そういう方向にようやく進んでいけるかな? 次回に続きます.

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いちご100%#9

「表面だけは素敵に甘くての巻」

(A)バレンタインも近いある日.真中は相変わらずのどっちつかずで今日はさつきの買い物を手伝っていた.その途中で出会ったのは東城.なぜかさつきは真中と一緒にデートしているのだと東城に言って逃げ出す.あわてて追いかけた真中はさつきに抱きつかれるのだが,その思いに応える腕を彼は持っていない.

(B)真中のことを大嫌いだと言ってしまった上に,チョコレートも渡せなかったさつき.しかしなぜか真中は「ありがとう」とさつきに礼を言う.実は勘違いしているのだが,仲直りできたことのほうがうれしくてさつきも勝手に納得.そしてチョコをくれた東城もまた,自作の小説とともに真中に急接近.バレンタインを期に真中とさらに親しくなっていく.

とりあえず真中が全部悪いという真実でおなじみの「いちご」.そもそも奴はただの勝敗判定機なのでまともな人格を求めるほうが間違っているという説もありますが,感情移入すらしたくない男にここまで惚れる娘さんたちは一体どこに頭をぶつけたんでしょうか(笑)? あるいは真中からモテフェロモンでも出ているのか? 東西南北の皆さんが全員変人という回答は恐らく真実に限りなく近いと思うんですがせつないので(苦笑)ここはフェロモン説を主張してみたいと思います.今回はさつきがかなり頑張るもののいいところは全部東城に持っていかれるのが悲しい.いいなぁ,真中のモテフェロモン….

前半.冒頭からバレンタインデーを前にして机の掃除に励む小宮山の道化ぶりが悲しい.もちろんぶっちゃけ無駄.この悲しい目を真中にも味あわせてやりたくてたまらないのですが!そうはならないこの物語の構造が辛い.なんせ西野にふられたとはいえ,真中には東城とさつきがまだ残っているわけです.その上両方とも同じくらい好きって,…こいつこそ即刻腹を切るべきだと思います!
そんな最悪の男真中と一緒に買い物しているさつき.好きになったときは「真中の気持ちはどうでもいい」と言い切っていたけれど,実際そんな都合のいい女の子がいるわけもなく.格上の東城を前にして戦闘モード全開! デートしていたと言い張ってみます.およそ1年のビハインドと仲が良すぎて友達に留まってしまう己のふがいなさゆえにかけた特攻なんですが,直後に「デートなんかしていない」と当の真中に完全否定されるのが厳しい.この段階で明らかに2人の間では勝敗はついているわけですよ.ところがここでさらに話をややこしくするのが真中の才能.もう勝敗は決まってるんだから,そのまま東城のところにいろよ.さつきの後を追ったりするなよ!
バカの追走に一応感謝の言葉を返すさつき.けれど既にあの場の勝敗は決していて,今更フォローされても覆りはしない.「東城さんのどこが好き? あたしのほうがくだらない話もできるし,一緒にいて楽しい」…それこそがさつきが東城に劣るところだとわかっていて,それでも抱きつくさつき.…親しすぎるから飢餓感が煽られない.真中の側から欲しがってはもらえない.だから真中は抱きしめ返してくれない.ついに「大嫌い」と口にしてしまうさつき.強がっているけれど独占欲だってちゃんとある彼女は,真中と自分自身を呪いつつ走り去ります.取り残され,このままでは西野の轍を踏むと後悔する真中.そうですよお前が一人に決めさえすればこんなややこしいことにはならないんだよ! 「抱きしめ返したらもっと傷つける」って思うなら最初から後を追うな! 翌日からはさすがにさつきとの仲もギスギスになって数日経過.さつきが後悔しているのは例のフェロモンのせいだろう(苦笑).
そしてはじまるバレンタイン.チョコが舞い飛ぶ学校では大草が大人気なのに対し小宮山と真中には何も当たらず.小宮山がちょっと気の毒.さすがにさつきはくれないだろうと真中も諦めてるんですが,なんとさつき,仲直りを狙って準備しておりました(苦笑).拒否することで真中の飢餓感を適度に煽ったところで,チョコを与えて許すことでさらに自分に惚れさせるというスタンダードな戦略です.しかし,これをいち早く妨害するのが東城! さつきに拒否されたままの孤独な真中の心に,東城のチョコが染み入ってしまいます.その上あげる理由についても愛でも恋でもなく「感謝の気持ち」と謙虚.ただ攻め込むのではなく肝心なところではすっと引いて真中を誘い込む,その抜群の攻めぶりを見てしまったがゆえにさつきは戦意を喪失し,チョコをゴミ箱に捨てて退場.
バレンタイン戦線では東城が圧倒的な勝利を収める…はずが,消えたはずの第3勢力がなぜか復活して事態をややこしくしてくれます.真中に別れを告げたはずの西野が,チョコを真中の家の前に置いていった! …この大番狂わせはもちろん真中の予想の範囲を遥かに超え,さつきがくれたものだと一方的に誤解.しかし,これは誤解しても仕方がないでしょう.さすが真中なんかを好きなだけのことはあり,西野さんの思考が読めません(苦笑)! 入試で来ていた唯の前でチョコをかっこんで鼻血を出す真中.…お前,今いくつですか?

後半は真中が出さなくていい勇気を出す.翌日の学校.結局チョコを渡せなかったさつきは仲直りのタイミングを失って困惑.真中依存症気味のさつきにとっては非常に辛いこの状況.もうしばらくこの状況が続いたなら,きっと依存症も治ったに違いないんですが….真中はいきなり「ありがとう」とさつきに感謝! さつきがチョコを捨て,西野が家の前に置いていったことで微妙に食い違いながらも話が噛みあってしまい,さつきも自分が捨てたのを真中が食べたのだと誤解…真中ならゴミ箱の口に押し込まれたものも拾って食うことはあり得そうだからなぁ(笑).もちろんあの西野さんのチョコなので微妙に話は食い違ってるんですが,そこは都合よくさつきも誤解しております.2人はしなくていい仲直りをしてしまうわけですが,肝心のさつきのチョコは一体どこに行ってしまったんだろう?
そしてバレンタインの本来の勝者である東城もさらに行動開始.奥手というキャラクターゆえに接近戦には劣る東城さんですが,小説の続きをダシにして初心な感じに迫ります! 放課後,夕方の光の差し込む部室で2人きり…いかにも止めを刺されそうな状況に迷わず踏み込む真中.どう見たって東城のことが一番好きですよお前は(苦笑).小説の中には2人のヒロイン.お姫様(=西野)と機織りの少女(=東城),さてヒーローはどっちを選ぶ?…ってナチュラルにさつきさんの存在を無視しているあたりが怖い(笑).東城にとっての仮想敵はやはり未だに西野.中学時代に彼女の強さを見せつけられてますからね.
そう.東城の現在の優位は西野の不在と真中の夢あってのこと.どちらかでも欠ければこの優位は崩れると知っているから,より自身の地位を高める工夫が必要です.真中の「もう少し話していかない?」という言葉はまさに渡りに船.真中にもっともっと近づくためにノートを落とし,それに誘われた真中は手を,手首を,そして全身を己の腕の中へ! この状況で「東城が好きって言ってくれたら」と自分のどっちつかずを他人のせいにする真中の根性は本当に最悪(笑).…怖くなりながらも抱きしめるこのシーン,なんでこんな荘厳な音楽なんでしょうか(苦笑).曲選んだ奴はバカで最高です.

出会ったときから東城を抱きしめたかった真中.普通の作品ならここで決着がつくんですけども,この作品はそれほど単純にはいきません.東城自身はずっと真中が好きでその気持ちを曲げる気配は微塵もないわけですが,真中には東城を選ぶと決める根性がないのが切ない(苦笑).さつきとは仲直りできて,東城とは抱き合うことができて大喜びの真中.その陰にある真実を知らない真中と周囲の東西北は,皆それなりに幸せ.
けれど今日の陰にあった重大な真実.それは真中がさつきのチョコだと思ったあれは,西野が置いたチョコだったということ.自分でふっておきながらなぜチョコなんか持ってきたのかその意図は全然わからないんですが,西野の復帰は東城に,チョコ間違いはさつきと西野に深刻なダメージをもたらすはず.この重要な真実を知るのは間に挟まる唯ただ一人.今はかき鍋で思考が吹っ飛んでますが(笑)いつ爆弾が破裂してもおかしくはありません.外側は甘いこのチョコの中身は一体何が詰まっているのか.さすがにもうちょっと作画も頑張ってほしいと思いつつ,次回に続きます.

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焼きたて!!ジャぱん#32

「ここからはじまる大勝負!の巻」

いよいよはじまるモナコカップ.冠が河内に与えた計略によって,日本チームは予選の前にそのオッズを300倍に引き上げ品性を疑われ2点減点されることになった.オッズを操作しなければパンタジアの存続が危うい.しかしそんな事情を知らない諏訪原は河内に腹を切れと迫るのだった.
モナコカップの一次予選は食材ルーレットに従ったパン作り.小麦粉とイースト菌と真水の使用は自由だが,それ以外の食材はルーレットの結果によって決まるのだ.ところが和馬たち3人がそれぞれに投げた玉は全て「EGG」のマスに入ってしまった.砂糖も塩も使えないというこのピンチに,和馬は小麦粉・イースト菌・水と卵だけでできるジャぱん21号を提案する.

パンタジアの未来をかけた大勝負がついにはじまる「ジャぱん」.とはいえ本当の大勝負ことオッズ操作は前回のうちに無事終了.結構な長さのアバンによって示されたとおり,河内の大活躍によってオッズは無事に予定を越え,たかだか2点程度の減点を負わされただけで参加できることになって本当によかった.原作どおりにならなくて本当に本当によかった(苦笑).今の和馬たちの実力を考えればこの程度のハンデでは軽すぎるようにも見えますが,このさききっちりと物語によって調整されていきますのでお楽しみに.あと,ピエロもどんどん凄くなっていくのでお楽しみに(笑).

前半はついにはじまったのに仲間割れ.夕刻に始まった第2回モナコカップ.前年度の優勝はフランスのカイザー3兄弟.誰もが彼らの勝利を確信しているようで,その倍率は1.5倍.続いて入ってくるチームたちはビールとかバグパイプとかお国柄豊かな格好で登場.でもパンにはもちろん関係なし.つうかむしろいつも「イギリスパンドイツパンフランスパンはあれど…」って始まってるんだからそれを見せるような入場でも良かったんじゃないのか? 一応はパンアニメなんだし(苦笑).
どの入場者も暖かい拍手で迎えられるもののいろいろやらかした日本チームだけは話は別.2点減点よりも公衆の面前で恥をかかされたことが許せないに違いない諏訪原は「腹を切れ!」と河内に強要.実際見事なブーイングを食らってますし(笑).もちろん河内にとってはこのブーイングこそ自分がやるべきことをこなしたことを示す証なんですが,冠に口止めされているので他のメンバーが知るはずもない.特に生真面目な諏訪原にとっては現状は悪夢に違いないわけで,「貴様は死んで詫びろ」と行進中に乱闘開始.喧嘩を止めようとして巻き込まれている和馬がちょっと面白い(笑).そんな面白い日本チームを,カイザー長男だけは霧崎や和馬の力を認めるがゆえに未だに警戒.
モナコカップは加点方式.1次予選で5点,2次予選で5点が与えられ,上位16チームが決勝へと進出.ただし日本チームが-2点から開始なのは皆様ご存知のとおり.1次予選の種目は食材ルーレットによるパン製作.小麦粉とイーストはどれでもOK.水も海水以外はOKですが,残りは全てルーレットで出せ!というカジノという舞台によく合った種目です.与えられるのはたったの3投.その間にせめて塩か砂糖を確保しないと,パンにまともな味をつけることができません.…とはいえルーレットのマスの半分は塩か砂糖.そればっかりでも美味くはなさそうなので,できるだけいろいろな食材が出たほうが有利ということになります,
しかし神までもが河内の狼藉を責めるというのか.ルーレットで次次次と手に入るのは全てが卵! 最初は誉められ,続いては怒られ,ラストは施設にひびをいれるという3段オチの大技炸裂.いや,これを意図的にやったなら,ある意味凄いんだけども(苦笑).諏訪原の気合の1投はこのカジノを揺るがすほどのド迫力.狙った砂糖に入るのかと思ったら,またも卵で河内がさすがにツッコんでおります.肝心の砂糖と塩はなし.和馬は大量の卵で上機嫌なんですが,-2点つきの一同は一体どうするのか…と思ったら,和馬にはちゃんと考えがあったようです.2人がダメでも最後の1人さえ勝機を見出せばなんとかなるのがチーム戦の面白さ.特別な小麦粉を求める和馬がつくるのは,ジャぱん21号!

後半は久々にまともなパン作り.まず,日本ではパソコン経由でこの惨状を見た冠は上機嫌.それを店長がダンボールの切れ端で月乃のふりをしながら混ぜっ返すので本気で心配している月乃さんにとってはどうにも不愉快.オッズが確定した時点で,もう全財産を投資しちゃったんですねこの人たち.一か八かの大きな賭けをすでに完了した彼らは,あとは観戦モードでのんびりする気満々で…やっぱり仕事はしないのな(笑).確かにこの期に及んで余計な心配をしても仕方ないのは真実ですが,「負けても地味にこつこつ働けばいい」という冠や店長のとってつけたようなコメントがいい(笑).このままだと勝負が決まる前に南東京支店のほうが潰れそうなので,とりあえずひたすら頑張ってくれ木下.チーム戦の利点をわかっている冠は,和馬の着想を信頼しています.
そして当の和馬は卵と特殊な小麦粉で21号ができると断言.よく卵で器用にジャグリングしてるなぁ….話を聞くと河内はともかく(笑)諏訪原がちゃんと納得しているので,確実な勝算のある作戦のようです.ポイントは小麦粉.「何を使ってもいい」というルールはあるものの肝心の小麦粉がなければつくれないので「ピエロのおっちゃん」に尋ねてみたら,いきなり世界レベルの修正を食らってしまう和馬(笑).本作の特徴として以前のシリーズで出た内容がスケールアップして繰り返されるというものがあるんですが,遅刻とかおっちゃん呼ばわりとか,入社試験を彷彿とさせますね.まだ22歳のピエロ.おっちゃん呼ばわりを今度やったら空中に吊るして干物にするよ!と非常に厳しい警告を食らい(苦笑),「ピエロのおっとこまえのお兄さん」にまで思わずランクアップ.
何はともあれ肝心の小麦粉はあったので,晴れてジャぱん21号を製作することになります.卵は大量にあるものの砂糖も塩もないというハンディを,和馬はどう埋めて乗り超えるのか.諏訪原も河内も力を合わせ,必要のない迫力を示しつつも生地をつくってパンを焼成.出来上がったのは四角いカステラのようなパン.
今回の見所はピエロの審査.レベルの高い135ヶ国分のパンの審査をどうやってやるのかと思ったら,見事な多重影分身! 煙幕とともに世界に誇るピエロの審査開始.やたら大量になった分身?どもは次々にパンを審査していきます! 一般の客もたくさん入ったこの場では,目を奪うこの芸はショーとしても素晴らしい.ただ,結局分身しても本人は1人きりしかいないので,元に戻った時のピエロの腹具合が心配です.とはいえ黒やん程度の目はあるようで砂糖も塩も取れなかった上に作ったものにヒネリのないチームに関しては食わずに最低評価.それに比べれば少なくとも試食に値すると判断されたのは吉兆のはずなんですが…世界デビューしたジャぱんは,早速リアクションを導くことはできるのか? パンだけでなくピエロの実力も楽しみな,次回に続きます.

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金色のガッシュベル#109

「敵は知ってるホントの名前の巻」

サンビームは会社の命令で,1週間北海道に研修に出かけることになった.留守の間ウマゴンを頼むと頼まれたガッシュと清麿.しかし空港で泣きじゃくるウマゴンに対し,ガッシュは愛用の鞄を貸して飛行機に乗せてしまう…しかも沖縄行きの飛行機だ.1週間後.研修の終わったサンビームがウマゴンへの土産として郊外の牧場に干草をもらいにいくと,そこにいた元気の良すぎる馬の中になぜかウマゴンが混じっていた.1週間ぶりの再会を果たした魔物とそのパートナー.沖縄に送られたウマゴンがここに至るまでには様々な苦労があったのだがそれはさておき,折角の最終日を2人は北海道観光をして過ごすことにする.

番組開始から3年目.ついに提供バックも変更され,作品の体裁から内容,質まで,あらゆる面で実に良い作品に生まれ変わった「ガッシュ」.原作既読者の理想に近い出来の回が連続するってのがこれほどうれしいことだとは思いませんでした! 残る問題は,3年目ということもあって物語の敷居がかなり高くなってしまったこと.新しくファンを引き込むために,今の構成力と技術力で全力で作り直した「これまでのあらすじ」を3部作くらいで夏休みくらいにやってくれないだろうか.
今回の主役は社会人でありながら魔物のパートナーもこなすサンビーム.素が天然ボケでバトルのクライマックスで「グルービー」が出てしまうギャグ寄りの人材としての強みが如何なく発揮されております.

今日は珍しくサンビームのアパートでくつろぐ1人と1匹.さすがはパートナー同士.お茶飲んでくつろぐ様も何か似てますね.このチームは普段はガッシュ・清麿組と共闘して足役を担うことが多いんですが,今日は人形を使って攻撃戦術の打ち合わせ.作戦Aはサンビームが陽動,作戦Bはウマゴンが陽動.…あんまり本質的には変わらない(苦笑)2つの戦略のあとで作戦Cを打ち合わせるところで,いきなり北海道行きの命令を電話口で下されることに.
早速アパートに呼ばれたのは近所にお住まいのガッシュと清麿.「北海道」と聞いてほぼ食い気のみの清麿と荒海全開のガッシュ.ガッシュは仕方ないとして,清麿は随分腹が減っているようで(笑).いつも高嶺家に入りびたっているウマゴンではありますが,1週間の完全留守ということでサンビームは改めてウマゴンの世話を頼みます.清麿たちはもちろん引き受けるものの,当のウマゴンにとってはおみやげのおいしい干草なんかよりもパートナーと一緒にいるほうが大切.…あれだけ高嶺家に入り浸っておいて今更嫌がられてもなんだかなぁ(苦笑).しかしサンビームは颯爽と北海道へと出発.
置いていかれたウマゴンは号泣.ここで清麿が席を外してしまったことが災いし,ガッシュの手引きでウマゴンはサンビームの後を追って飛行機で出発! ただし行き先は沖縄だ(笑)! さすがに北海道と学校を一緒にするのは無茶だと思ったんですが,それ以上に沖縄行きに間違えて乗ってしまったことのインパクトが上(苦笑).もはや旅立って戻らないウマゴンに向かって「必ず帰ってくるんだぞ?」と声を合わせるガッシュと清麿.無駄に息がぴったりです.
さて,サンビームは真面目に北海道研修を受けて何事もなく1週間が経過.ウマゴン用のおみやげの干草を買いに車で牧場に出かけたら,あったのは巨大な干草ロール.取り回しがちょっと難しいので,最近は積んだりまとめたりしやすい四角い奴も多いですね.農家のおじさんは人が良くて干草を分けてくれるんですが,北海道弁がさすがに今ひとつ.ちょっと忘れ気味ではありますが(笑)「あんた持って帰れるかい? …そうだべ? したら布袋に一杯持ってったらいいさ.あんた面白いから,欲しいだけ持ってったらいいよ」くらいか? サンビームは干草をもらったあとで牧場見学.「北海道はでっかいどう」は観光客なら誰もが口にする恥ずかしい台詞なんですが,実は根本的に間違ってます.北海道がでかいわけじゃない.内地がやたら狭いだけだ(笑)! 見学していた牧場の奥から巨大な馬(道産子?)がサンビームのところに突進.その中から,なぜか沖縄に行ったはずのウマゴンも登場.
言葉は相変わらず通じないものの,見覚えある鞄のおかげでガッシュのしわざと知ったサンビーム.もちろんウマゴンには彼しか知らない沖縄からここまでの辛い旅路の記憶があるんですけども,言葉が通じないためにサンビームに眠られてしまう始末.…まあ,ウマゴンがどれほど辛かろうと本筋にはあんまり関係ないので(笑),その話は横に置いて一緒に観光を開始するウマゴンとサンビーム.車に乗って観光地を巡るこのコンビ,笑いとメルメルもまた息ぴったり.サンビームの哄笑はちょっと怖いけど(苦笑).

ちなみにその後のモチノキ町なんですが,清麿は岩島から謎の建造物が収録されたビデオを貸りることに成功.交換条件としてUFOを呼ぶくらいなら,もはや楽勝でこなせてしまう清麿さん.もう天才でもなんでもねえよなぁこいつは(苦笑).このビデオをナゾナゾ博士に送った結果については,ウマゴンたちが戻ったあとで話が動きそうです.
観光地訪問中にまだ雪の残っているところがあると聞いた間抜けな観光客たちは,早速足をのばして季節外れの雪を堪能.ちょっとやりすぎてウマゴンが雪だるまの中で凍ってしまったりしております.しかしこの雪は自然なものではなく,気配がウマゴンに近づきます…ウマゴンもサンビームも敵の存在に気配だけで反応してますね.あの夜のガッシュたちと同じく,彼らもまた遺跡での経験によって敵の殺気に反応する能力を身に着けたようです.林の奥からひとりきりのウマゴンのところにやってくるのは,黒い馬の魔物とそのパートナー.しかも敵ときたら同じ馬型で人間の言葉が話せないのに,パートナーとの意思の疎通もばっちり.これはウマゴンにとってはものすごくうらやましいに違いない.
ウマゴンにガッシュたちの匂いを感じた非常に気の強そうな敵は「つるまないと戦えない」とウマゴンをなめてかかるわけですが,たとえ仲間がいなくても,パートナーさえいれば通用するのだとサンビームが本とともに登場! 敵はサウザーとカルディオ.2人ともかっこいい名前なのは間違いないんですが,ウマゴンたちだって本当はシュナイダーとサンビームなので,少なくとも名前はそこそこかっこはいいはずなんですよ? でも,見た目とついでに中身が間抜けなのは間違いなし.「親からもらった名前をバカにするな!」とサンビームは「ウマゴン」の名を支持するものの,それは清麿がつけた仮称なんだけどなぁ…(笑).
確かにいつもは仲間と一緒に戦っているウマゴンたちではあるものの,それと個人戦ができないかどうかは話は別.ひとりで戦う勇気を示すというわけでついに戦闘開始.ウマゴンもカルディオも馬型であるだけでなく,弱い呪文の効力もまたほぼ同じもののようです.ただし両者の大きな違いはパートナーと言葉が通じるかどうか.カルディオは同属ゆえにウマゴンの言葉がわかるので,名前に関してサンビームが派手に誤解していることを知って早速サウザーにチクってます(笑).言葉こそ通じないものの気持ちは通じ合っているはずの2人はアバンでやっていた作戦AとかBとかを決行してみるもののやっぱり失敗(苦笑).作戦に関してはちゃんと意思の疎通はできていたんですが,この場合はその作戦を実行するタイミングや間がよくない.ウマゴンや2人のコンビネーションの問題というよりは,サンビームの頭の問題ではないかと.作戦Bに失敗して後をとられるサンビームがかなり面白い.
戦術とか戦略はやはり清麿の領域.自分にはどうにも合わないというわけで,小細工をやめいつも通りに攻め方を変えるサンビーム.高速移動のウマゴンと戦いに関して凄まじい勘を誇るサンビームのコンビネーションは抜群.「ウマゴン!」の声だけで意思を通わせ,カルディオの半端ではない攻撃を見事にかわします.でも,その「グルービー」はあんまりグルービーなポーズじゃない(苦笑).

けれど,サウザー&カルディオもこの程度でひるむような相手ではない.既にカルディオは今のウマゴンよりも先を走っていました.サウザーの唱えた呪文によって凍っていくカルディオと,周囲の全て…非常に広範囲の冷気を放ちながらも,サウザーだけは凍らせないという2人の技は相当のもの.確かにウマゴン側の方がコンビネーションそのものは優れてるんですが,敵に比べると攻撃力が劣るところが大問題.いつもはガッシュに任せている領域ですからね.しかしここは北海道の山の中.助けは到底望めないこの辺境の地で2人はどのようにして同種の敵を乗り越えていくのか.次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#60

「大人の愛って難しいの巻」

首領パッチとボーボボのフュージョンによって誕生したパッチボボ.ハジケる彼の得意技は2つのものを融合させる物質ハジケ融合.麺とニンニク,ネギと大根を融合させて敵を蹂躙した上に,極めつけはステージの氷と天の助の融合で,巨大な天の助は口から氷を吐いて迷惑だ.この技によってスケートリンクは崩壊し,メカ抜きでのハジケバトルがはじまる.しかしパッチボボはこのステージの誰よりも強い孤高の存在.仲間のはずの天の助すら攻撃しながら,敵の3人にダブルKING鼻毛でとどめを刺した!

軽快かつ豪快,素晴らしい芸の冴えを見せつけてくれる「ボーボボ」.その絶妙の勢いは見る者を気持ちよく笑わせてくれます.互いの芸の最も良い点を引き出しながら競い合うのが芸人.「お約束」という言外のコミュニケーションが芸人どもの間できっちり出来ているからこそ,イヤミも辛さもなく楽しく見ることができるわけです.今回の見所はやはり後半.元カノに新しい彼氏が出来て激しく虐げられる元カレの苦悩が面白い! 魚雷先生の恋は妄想とストーキングに溢れた危険なもので,本来はソフトンの身が危険になるはずなんですが,なぜかひどい目に遭うのは破天荒.これが格の違い?
アバンは砂に書いた「ボーボボ」ではなく「ギョーギョギョ」がいきなりスタート.緑川氏のソフトンが物凄い2枚目声で真面目に魚雷さんを追いかけているだけで愉快でたまらないんですが,そこに破天荒が乱入することで恋人たちの楽園が一転修羅場に!…という魚雷の妄想.美声&美形に囲まれ,今日の暴走は快調です!

前半は前回の続き.あらすじではヘッポコ丸のバトルマニアぶりが相変わらず絶好調.やっぱりこういうボケが一番性に合ってるよなぁこいつ.前回首領パッチの反抗によって誕生した融合体である豪華な声のパッチボボの活動時間は1分.まずは麺とニンニクの物質ハジケ融合でつくりだしたニンニクヨーヨー,デス・ライトニングヨーヨーが炸裂! さらに追い討ちのニンニクボンバーも追加.覇凱王たち2人の襲撃も首領パッチソードと大根プレードで防ぐパッチボボ! 多彩な武器を次々に使いこなすパッチボボには,木内氏の声は実にお似合いです(笑).残るはジェダを倒すだけなんですが,こいつは風鎌を振り回してまだ元気.しかしパッチボボ,少しも慌てずねぎと大根を合体させて聖魔支配剣・さとうきびセイバー誕生! 食い物からは離れません(笑)! 無限斬は太刀筋が「おきなわ」.さすがは本作最強の2人の融合しただけのことはあり,パッチボボのハジケぶりは圧倒的です.
さて,パッチボボの芸風は不条理な暴力.姿は首領パッチのイメージが強いんですが芸はボーボボに近いので,それを受けるちょうどいい相方こと的が必要…というわけで現在ステージの中で凍っている天の助を助けることに.自身もステージに沈みつつ融合するのは「氷&天の助!」 氷のステージが持ち上がり,巨大な天の助が登場だ! 小さな敵と相まって,常識はずれの巨大さがいい感じに描写されてます.もちろんパッチボボの本質はボーボボなので,助けたと思ったら問答無用で巨大な天の助の後頭部をどついて氷弾砲! リアクションのスペシャリストはだばだばと口から氷を噴射.そんな状態でビュティさんのほうを見てはいかんよ天の助(苦笑).
落ちたら氷の中に閉じ込められるというこのステージのルールは完全に崩壊.実は敵そのものよりも,縦横無尽なハジケを封じるステージルールの方が厄介だったわけです.それをぶっ壊されてしまってはもう敵に勝ち目はなし.覇凱王の手作りお弁当とプロペラを融合させたピクニック戦闘機が容赦なく敵を襲う! 敵による無慈悲な融合によって,その身を捨て他の命を育むという本分を失い本来の造物主に襲い掛かる様はああ無情.戦いってどうしてこんなに哀しいんだろう(笑).ちなみに玉子焼きとところてんは合わないので,パッチボボに撃たれても仕方がないと思います.
ルール無用の最強の戦士,パッチボボが繰り出すのは「覇凱王&風神のジェダ」.生物だろうと無生物だろうと敵だろうと味方だろうと,その融合に死角なし.誕生した覇凱ジェダのデザインときたらギャグで押し切るボケなのかシリアスに戦う観客なのかが微妙というか,むしろホラーのラインに行きました.風鎌ならぬ毛鎌も不快なだけで,そんなもんが効くのは天の助だけだ(笑).リンゴとトイレットペーパーのメガスパークハンドガンで撃たれる覇凱ジェダ…と天の助.もちろんリアクション芸人としては本望だよな? ボーボボの天の助いびりと首領パッチの脈絡のなさが天の助を襲い,敵に向かってビクトリーフライングクラッシュ(ところてん射出)! ものすごくおいしいんだけど辛いなぁ(苦笑).そんな味方の残虐ぶりにツッコミの声を失うビュティ.
残り5秒からのフィニッシュは鼻毛&鼻毛の奥義・ダブルKING鼻毛召還で,ボーボボ側完全勝利.これまでも敵以上にボーボボに襲われていたわけだから,いつもどおりの最悪最強のコンビネーションですよビュティさん.

後半は今回の見所満載.ネオ毛狩りランドMAXで別行動中の魚雷,ソフトン,破天荒,ヘッポコ丸.遊園地は定番のデートコースでもあるので,そこで男どもを連れまわす魚雷先生絶好調.戦いの舞台であるメリーゴーランドステージで破天荒を馬にしてソフトンにお弁当を差し出す魚雷.そしてそれを後で見ているしかないヘッポコ丸…もうパースとかどうでもいいくらいに凄い絵柄.大人の愛って難しい(笑)!
魚雷から金魚の醤油を与えられた破天荒は大荒れ.なんせ以前,毛の王国の生き残りを捜していた破天荒に魚雷はつきまとい,ついにはあの厄介な殺印を押されて大変に迷惑したわけです.あのときは自分のことしか見ていなかったストーカーが,今はソフトンに夢中…これは非常に喜ばしい事態なんですよ.魚雷が自分を下っ端扱いさえしなければ(苦笑).冷静なソフトンに対して魚雷の情熱は熱くなるばかりでついには馬に! モデルは恐らく白くて小さくて不細工で速かったアレではないかと.自分でふざけて他人に突っ込む,いくら恋に血迷っているとはいえ,それはやりすぎ…(苦笑).
このステージもまた3狩リヤ.敵は本格派ブラザーズ.Xブロック隊長のモーデル,Vブロック隊長のやぎゅう,そしてOブロック隊長の三千年.アルファベットの下位3人組は出てきた時点から実力不足を露呈.特にモーデルのうざさときたら実に腹立たしいものがあります.メリーゴーランドといえばファンタジー空間であり,デート中の乙女を輝かせるステージのはずなのでそこにバトルを持ち込まれた魚雷はすっかりおかんむり.とりあえずやぎゅうのちょんまげをチョップでちぎって書初めをした上で植木鉢にぶっ刺すという,八つ当たりにしては明らかにやりすぎの狼藉ぶり!
もちろんメリーゴーラウンドなので舞台はついに回転開始.モーデルがしょうもないボケをかまして魚雷たちの隙を誘うもののやぎゅうが本当にバカであったために(笑)攻撃失敗.敵のもたつく攻撃にいらついた破天荒はソフトンの制止の声も聞かずに飛び出すものの,敵の真打である三千年のラーメン陣がそれを止めます.下位の2人がボケて三千年が生まれた隙に乗じて攻撃する,というフォーメーションであることが判明するものの,破天荒はそれどころではありません.愛する人の言葉に逆らったと魚雷が破天荒に対し鉄拳制裁! さらにソフトンが破天荒の功績について認めた直後に手のひら返すんだから…大人の愛って,本当に難しいね(笑)!
敵チームは三千年だけがある程度の実力を示すものの他の2人はあまりにも役立たず.特にモーデルはファッションショーしか芸がないのがよろしくない.魚雷にそれを乗っ取られてしまったらもはや手も足も出せないわけです.この格下の敵を仕留めるべく,ついに愛の三角関係が攻撃スタート.まずはソフトンがバビロン神を木馬に宿らせて悪夢の如きフィールドに変えた上でバビロンの裁きをお見舞い.このままではシリアスで恐ろしいだけなんですが,最後に1つ便器を出して意味不明の面白さをしっかり主張するあたりが彼らしい.でも,恋する魚雷としてはその中から出てきちゃだめだろう(苦笑).そして追い撃つのが破天荒.しかし完璧に魚雷のおもちゃと化した破天荒は無理やり地面を引き摺られ,合体奥義・超低空LOCK ONを放つことに! 強すぎるハジケリスト2人の攻撃は見事に決まったものの,破天荒もまた魚雷に敗北.あの3バカを除けば,わがまますぎるこの女を御することなど,この世の誰にも出来ないに違いない.

魚雷が大暴れを完了したその頃,ボーボボたちは鯉の餌付けコーナーに魅了されて鯉の餌を食ったりして軽いおふざけを披露.しかしその水の中に田楽が浮いているのを発見したあたりから,雲行きが怪しくなってきます.田楽をこんな目に遭わせたのは田楽曰く「変なビュティ」.このコメントから仲間割れがはじまり,早速首領パッチがボーボボ組から(うざいので)ぶっ飛ばされて離脱.もちろんこの陰険な攻撃を仕掛けているのは敵のランバダなんですが…ビュティさんはこの先汚名を雪げるのか? 予告では久々のゲストとして凄い変態も戻ってくるようです.60話を超えてこのバカどもがどこまで行くのかをにこにこしながら見守りつつ,次回に続きます.

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