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魁!!クロマティ高校 THE MOVIE+メカ沢くんの日曜日

以前より楽しみにしていた「クロ高」映画を暑い中見てきたので感想を.ついでにローソン限定でリリースされた「メカ沢くんの日曜日」もセットにしちゃおう.内容的には「日曜日」を映画の前に見ておくといいですよ.

魁!!クロマティ高校 THE MOVIE
原作既読,アニメ視聴済.皆様にはクロマティ氏関連の報道のほうでも既におなじみではないかと思います.映画はなんとかなったけどDVDがどうなるかはわからないってなわけで視聴機会のあるうちに見てきたわけですが,一言でまとめると「キャスティングの勝利」でいいんじゃないかな(笑).
原作から抜け出てきたような神山をはじめ,出てきた瞬間に笑えるメンツがあまりにも揃い過ぎ.出オチの連続となる序盤から中盤にかけてはついつい溢れる笑いを止めることができません.並の不良ではないクロ高の3奇人?の中では特にフレディが凄くて予想以上に出番も多く,なんだってこんな役を引き受けたんだろうなぁこの人は,と複雑な気分になること間違いなし.
ストーリーは原作譲りの小ネタ積み上げ型.出オチと相俟って展開する中盤の地球防衛軍の活動のノリはなかなか.言ってしまったのが悪いとはいえ,巻き込まれた北斗が気の毒で気の毒で・・・(笑).ただし終盤まで小ネタ祭りは継続してしまうので,劇的なクライマックスとかカタルシスとかはあんまりなし.もちろん原作と監督の個性だから許容すべきとは思うんだけど,特段の結論もなく,なんとなく腰砕けのままで終わって行くのがやっぱり勿体ない.ラストまで来ると意外と女性の多かったお客さんたちもかなり暖まっていたのは間違いなかったので,もっと大きくぶん投げるネタをぶつけたほうが,変に満足して映画館を出られたんじゃないだろうか….とはいえそんなシナリオ面での問題はささいなこと.キャラがあまりにはまりすぎているため,原作好きなら間違いなく一見の価値はあるはずです.
さらに新要素としての宇宙猿人とか阿藤快(笑)などに関しては豪快な出オチぶりを見せながらも原作キャラとの違和感がどこまでも残り,しかしその違和感がどうにも変にくすぐったいという不思議な笑いを醸しだしてくれます.フィクションなのはクロ高側なのに,なぜか阿藤さんのほうがフィクションに見えてくる.もちろん,普通の映画だったら神山たちが現実なんだからそう感じるのが正解なんだけど,本作に限ってはあんな現実そもそもありえないわけで.でも阿藤さんはどうにもフィクションに見えて…と堂々巡りを繰り返す感覚はなかなか面白かった.

メカ沢くんの日曜日
ローソン限定販売の特別編というか予告編というかDVD紙芝居というかそんなもの.映画では描かれないメカ沢の家庭生活を垣間見せる内容で,まさかあの両親から生まれるわけじゃないだろうから家族揃って工場で作られたパターンなんだろうかとか難しいことを考えるような内容じゃない(笑).何も知らない純真なメカ沢の日常には,映画に繋がる伏線とか映画には繋がらないけど将来的にいろいろ問題になりそうな出来事が散見されるのでありました.…まあ,ちょっぴり大人向けの内容なのかもしれないけどさ,メカとはいえ高校生なんだからちゃんと気づけよメカ沢(苦笑)! 登場人物紹介や予告編も入っているので,映画を見に行く前にはぜひ.
ちなみにDVDケースには映画のパンフレットがぴったり収納できますんで,両方手に入れた方はぜひお試しください.…本編もちゃんとDVDでリリースされるといいな,買うんだけどな(苦笑).

最後に.「クロ高」本編で,たった1人その出演が笑えなかった男がいます.その出オチなシーンだけは妙に観客も静かになってしまったり.結構好きだったんで強いキャラを持ちながらも状況的に笑いが取れないというふがいなさに切ない気分にさせられてしまいました.ああ,本当に状況が悪すぎるよ,橋本.

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焼きたて!!ジャぱん#39

「もはやパン作りに無関係の試練の巻」

苛烈な妨害を受けながらも,課題の甘いパンを作りあげて生きて帰ってきた日本チーム.しかしピエロは,大会委員会の決定で無人島の戦いは無効試合になったと告げた.サンピエールのオーナーが暗躍した結果をもはや覆すことはできないが,ピエロは日本チームなら再試合も勝ち残れると信じている.
再試合にはまたもや輸送機が登場で,今度の舞台はメキシコだ.サンアングスチン川での魚パン勝負…のはずが,5千メートル上空からのスカイダイビングでは日本チームだけが川から逸れていく.和馬たちがインストラクターに落とされているのは千五百メートルという深さを誇るウアウトラ洞窟.しかも高所恐怖症の諏訪原は気絶してしまい,パラシュートも開かず地の底へと真逆様!

生き延びるのが最優先でパンはむしろどうでもよくなってきた「ジャぱん」.さすがにパンアニメとしては問題がありそうな気がするものの,まだバトルはクライマックスじゃないからいいや(笑).前回は特に演出面が抜群に素晴らしい回でしたがあれすらも実は今回以降のための前フリ.深刻な状況と大間違いのリアクションが融合する瞬間は,今回の先に待っているのです.

前半は病室からダイブまで.前回辛くも生き残ったゴキブリの和馬とハゲの河内と諏訪原.彼らを診てくれるのは特別出演の獣医さん.彼は絶対音感の持ち主なんですが最近その音感がちっとも生かせていないことでもおなじみです(笑).見た通りに熱中症でしかも手当ても済んでいるので,無関係な獣医は早く退室していただきたい.
さて気を取り直して本編へ.あの状況で1週間生き延びた日本チームは満身創痍.その中でも凄かったのはやはりパン作りを推し進めた和馬.本作も料理モノの端くれとして,太陽の手のような肉体的な才能よりも極度の集中力や知識・応用力のほうが重要視されるのはお約束.前回のヤシの樹液の利用もまた,和馬が祖父にくどくどと繰り返された知識を生かしたものでありました.…和馬,お前なんで昔話の回数なんかわざわざ数えてたんですか? なにはともあれ無人島でタイヤキパンを1つ作り上げ,ついでに生き延びて帰ってきた和馬のことを黒やんも感心.さすがは主役.全ての経験がパンに繋がる男です.
さらに日本チームの部屋を訪れたのは,ちゃんと花を持って見舞いに来たピエロ.なんせ日本チームのなけなしの体力を前回ラストでごっそり削っていったのは彼のリアクションなので当然なわけですが…今日のピエロは素顔なので,視聴者と違ってリアクションが見えない和馬たちにはこのさっぱりとした美形が誰なのかわからない(苦笑).「どちらさんでっしゃろ?」という河内の問いに視聴者はメイクでもしなおすのかな?と思うところですが,いきなり脱皮してピエロ顔を見せる! メイクがめんどくさいから素顔を整形して,素顔を後から着ているというピエロ.いや,着ている時点で素顔じゃないし.和馬も「大変なんじゃね」の一言でスルーするのはどうかと思う.ボケどもの明後日の方向での激突を横で見ているツッコミ河内は,心乱れて仕方ないようです.
こんな愉快なボケ祭りをあっさり無視して,最終審査の結果を知りたがるのが勝負の鬼・諏訪原.準決勝は4チームで争われるもののパンを提出したチームは5つ.ではどのチームがが落ちるのか…と思ったら,なんとあの無人島戦を無効試合にすると大会委員長が決めただなんて! あれだけひどい目に遭わされた日本チームだってパンは作れたのに,自然災害が原因の再試合なんて日本チームだけでなくピエロだって納得できないわけですが,彼は所詮雇われピエロ.運営委員会の決定に逆らう権限などそもそもないわけで.
日本チームの命をかけた成果は運営委員会の手によって闇に葬られることに.そんなことは自分達だけでなく他国だって許すわけがない…はずが,なんと既に他国の代表は再試合を了承済み.サンピエールの息のかかったアメリカやフランスはもちろん,日本までもが既に賛成! ここにきて極悪な雪乃が日本から彼らの足を引っ張ってくれたことに対し,怒りに震える諏訪原と河内.見舞いに来た割には病状を悪化させそうな情報を持ってきてしまったピエロですが,ここまでの真実を見てきたピエロが日本びいきになってくれたことこそが,今後の展開で日本チームの命綱となります.

そして再試合! サンピエールオーナーに最後通牒を突きつけられた大会委員長が準備した舞台はメキシコ.またも登場した輸送機で運ばれた彼らは,サンアングスチン川流域で魚に関係のあるパンをつくることになります.期間は5日,パンの条件だけでなくその他の環境も無人島戦に比べれば格段に緩くはなってるんですが,五千メートル上空から降下させられるのがあまりにも厳しい(苦笑)「なんでパン職人のワイらがそんなことせなあかんねん!」という河内の叫びが切ない.舞台に関しては,前の戦いから既にパン職人が対応できる範囲を華麗に越えてますよ.しかしフランス代表の一番下(斜め)が言うとおり,大会委員会の決定は絶対.日本チームを含め,全員パラシュート降下をやらされることになってしまいます.
スカイダイビングに必要なのはパンの腕には完璧に無関係な高所対応能力.なんとこれのない奴が日本チームに1名在籍.高所恐怖症の諏訪原が青くなってます! もちろん初心者を一人で落とすわけにはいかないのでインストラクターがついてはくれるものの,日本チームについた男たちは空ではなく地獄への案内人.和馬たちの真後ろで露骨にこそこそ話している様子が大変よろしくありません.
目標ポイントに到達し,降下していくパン職人たち.既に限界突破の諏訪原も含めて日本チームも降下を開始するわけですが,なぜか彼らだけ向かってる方向がおかしい…これぞ大会委員長の秘策! ろくな装備もない日本代表を千五百メートルの巨大な縦穴,ウアウトラ洞窟の底に落としてやるのです! インストラクターにはわざとらしく切り離され,縦穴に向かうのは和馬たち3人のみ.和馬と河内は予備のパラシュートを開くことに成功したものの,高いのが怖い諏訪原は気絶したまま自由落下! 落差六千五百メートルの衝撃が意識のない男を襲うのか?

後半はピエロ超活躍.もちろんパン作りにはまったく無関係な,しかし致命的な危機に襲われながらも意識がない諏訪原! ここで必死で諏訪原を助けようとする河内が以外.空中でパラシュートを外そうとしてみたり,大声でひたすら悪口を言って目を覚まさせようとしてみたり.ここまで河内のどうでもいい発言に諏訪原が神経質につっかかるというコンビネーションを見せてきたわけですが「ホンマは! お前のこと大好きやねん!」…情に篤い河内はこの喧嘩相手のことを相当気にいっていたのです.
「後生やから目ぇ覚ましてくれ!」…と登場人物が叫ぶパン職人アニメもどうなのかと思いますが,ここでピエロの見せる超絶パフォーマンスがさらに凄かった! ピエロがいれば超安心.輸送機から自由落下してきたピエロは河内たちを追い抜いてしっかと諏訪原を抱え,さらに背中の布がありえない面積に広がった! …世界レベルなので客を喜ばせるためにパラシュートなしの降下までこなす…というピエロにツッコミたいけれど,今回に限っては諏訪原の命が助かったので感謝している河内が愉快.
和馬たちがピエロとともに落とされてしまったのは,世界で最も深い洞窟の1つウアウトラ.この奈落の底で諏訪原は目覚め,日本チームがいきなり遭難していることを知ります.目的地である川に向かおうにも,この洞窟から脱出する手段はピエロすら知らない! …運営委員会はもちろん彼らがここに落ちたことを知っているはずですが,万が一助けが来るにしても期限である5日後なのは確実な上に,この陰謀が明るみにならないように行方不明の事故として処理される可能性が圧倒的に高い.家族を残して死ぬのは嫌だと動揺する河内に「ごめんね」と謝るピエロ.諏訪原の命は救えたものの,ここから脱出するだけの装備は世界レベルも持ち合わせていないのです.
誰だって落ち込んで座り込みたくなるこの過酷な環境で,唯一平常心に近いのが和馬.事態の深刻さを理解できていないのか,あるいは深刻な感情なんてそもそも持ち合わせていないのか.和馬が横穴を発見したことから始まるのがピエロの装備コント.額のライトは言うに及ばず,パン調理用の小麦粉も調味料も調理器具一式も全部どこかに抱えていたらしいピエロに対する「アニメだからって,やりすぎや」というツッコミが素晴らしい.今回の河内の細やかな突っ込みとテンパリ具合は見事です.大和屋氏効果だろうか? で,物資を見せびらかすピエロに対しあっさり流して先行する日本チーム.両方とも大変なマイペースぶり.
狭い横穴の先にはイグレシアの滝.これに対しフリオ・イグレシアスでナタリ~とまた偉く古いネタをぶつける和馬と対応するピエロ.古いネタだとわかってる河内も含め,お前ら一体いくつですか(笑).この滝は目的地のサンアングスチン川にも繋がっているものの,それには洞窟内を息継ぎなしで2,3キロ泳がなければならない.河内は「あんただったらなんかできそうや」と純真な目で見つめてみるものの,ピエロは魚類じゃないし装備は浮き輪しか持ってない(苦笑).「もう…あかん…」と涙ぐむ,たぶん作り手に一番愛されているかわいそうな河内.
もはやピエロのミラクルも期待できないこの状況下.どうしたって重苦しくなる状況を彼なりの必死さで壊してみるのが和馬.水の中を泳ぐブラインドケーブテトラに対し,心温まるうんちくをさらりと披露する世界レベルのピエロ.1万人のお客の誰も知らないことまで知っていなければならないうんちく王のピエロに,「すごいんじゃねえ」と普通に感心している和馬.…もちろんこれはぎすぎすした場を少しでも緩めようとする2人の気遣いに違いないんですが,限界の河内や諏訪原にはそんな心遣いは届かない.ストレスが10倍になるという閉鎖空間でテンパッた2人にこれ以上の負荷をかけるのはまずい,と判断したピエロは,ある覚悟を決めます.

「脱出する方法を思いついたさ!」と軽くとんでもないことを言い出したピエロ.世界レベルなら2,3キロを息継ぎなしで泳げるはずなので,自分が出て助けを呼びに行くというピエロの申し出に対し大喜びする河内と諏訪原! 特に靴を舐めるほどに喜びまくる河内はやりすぎだ…(苦笑).しかし泳ぐには体力が必要.だから今回の題目である魚のパンをつくって欲しいと申し出るピエロに,日本チームは嬉々としてパンづくりの計画を練りはじめます.ピエロの提案によって再びチームワークと平常心を取り戻した日本チームだがしかし!「ごめんよ日本代表.実は僕,カナヅチなんだ…」世界レベルだってできないことはやはりあるわけですが,この状況で泳げないってことは結局未来がないわけです.和馬たちは知らないけれど既に死を待つしかないこの状況,過酷な環境とリアクションが融合する奇跡の瞬間を心待ちにしつつ,次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#38

「とりあえず日陰に入れて体を冷やしてあげてくださいの巻」

フランスチーム近くの森に果物を取りに出かけた河内と諏訪原は,山火事に巻き込まれて絶対絶命.その上回転するピラミッドが突っ込んできたわけだが,幸いなことにピラミッドは正義の味方であり,その身で脱出口を作ってくれたのだった.彼らエジプト代表はモナコカップの不正を監視する王直属の部隊.正々堂々とした勝負のために,彼らは不正の証拠を掴むべく内偵を進めていた.
山火事のあと,雨のおかげで水は手に入ったものの全ての果物は燃えてしまった.しかし和馬は芋とヤシの木の樹液を使って,ジャぱん9号・たいやきジャぱんを見事に作り上げる.

パンアニメとかリアクションアニメから大幅に逸脱した大冒険サバイバルアニメ「ジャぱん」.これまでのバトルでも相当無茶なものを見せられてきた我々ですが,今回はパン職人が死にかかっているのが斬新です(笑). 1時間スペシャルの前半で,変人と無茶な展開が次々に重なっていく原作由来の愉快さに,とんでもなくこってりとした味わいを叩き込む演出の迫力がテンションに満ち溢れて凄い! 以前から原作の解釈・再構成に関しては大変優れていた本作ですが,今回は絵だけでなくその間までもが抜群.ただし! 真夏のビーチで巻き起こる大騒動なのに野郎の筋肉一杯ってとこだけは,やっぱり間違っているよなぁ(苦笑)?

前半からして無茶.前回フランスチームが大会委員長の指示に従って放った炎は森を舐め回り,そこに巻き込まれてしまった半裸の野郎二人.絶体絶命のこの状況で諏訪原がいきなり「俺達は間違いなく死ぬ!」ととんでもない断言(笑)! なぜ諦めが早いのかと言えば,ピラミッドが回転しながら突っ込んできたから! その様はまさに炎の向こうから突っ込んでくるドリル以外の何物でもなく,そんな脅威から大変に面白い顔で狼狽する二人が魅せる,無駄にド迫力のマトリックス避け! ああ,もう作ってる奴の笑顔が見えるよ畜生(苦笑)! しかしこれは日本代表を救う正義の使者! …まあ,地面に斜めに刺さってはいるんですけども.大丈夫ですか中の人?
ピラミッドの身を挺した突入によって生まれた道を使っていきなりすたこら逃げる河内たち.当然のように恩人のはずのピラミッドを置き去り.しかし,そんな無情な二人の前に消えたはずの和馬が登場! 「ピラミッドはいい奴なんじゃ! 助けてやってくれ!」
とりあえず日本チームもエジプトチームも全員無事でよかったけれど,一番偉い割にはピラミッドは部下に随分軽く見られているような.なぜエジプト代表が日本チームを助けてくれたのかと言えば,彼らは実は代表ではない.「我々は」っていきなり太陽に吼えはじめるエジプトチーム.音楽のパロディぶりも素晴らしいですが,なんで日本のテレビ番組に深い造詣があるんだろうエジプトのくせに.あとは友情出演のキッド,お前は仕事を選べ(笑).太陽に吼えるモナコ秘密警察と!その雄姿にポカーンとするしかない3人! …そりゃ南海の孤島で生命の危機にさらされて救ってくれた奴がこんなドメスティックなネタで押してくるとは思わないもの(苦笑).
秘密警察はモナコカップの不正監視のための国王直属部隊.決してハーレムクラブ・アラビアンナイトのパメラさんは関係ありません.おねえちゃんの名刺をそんなところに入れるなよ(笑).世界大会とはいえカジノでは1兆円が動くので,大会委員長の介入のような不正が起きるのは当然のこと.ただし状況からしてあいつがやったとわかっていても証拠がなければ立件できないので,エジプトチームはその珍妙なコンビネーションとか荷物にしか見えない風体で内偵を進めていたのでありました.…秘密裏に動く方法は別にありそうな気がする河内.お前の判断は正しいぞ! まあそれはともかく,モナコカップの総責任者たるモナコ王は正々堂々の勝負を望んでいることを最後に告げて,エジプトチームは再び証拠探しに戻ったのでありました.
ちなみにエジプトチームも目をつけているモナコの大会委員長宅は今日は雨.サンピエールオーナーに森に火をかけたことを嬉しそうに報告する委員長.人の命を運悪く奪っても構わないひどい攻め手であったわけですが,これですらまだ詰めが甘いと言うオーナー.実際火事のあとの日本チームは焦土を前に立ち尽くすしかないはず…なんですが,どんな状況でもパンのことしか考えてない和馬の発想は止まらない.雨のおかげで手に入れた水と,和馬が持ち帰った芋で芋餡を作りはじめます.ただしこの芋には味はなく,甘いパンをつくる材料としては不適なんですが,和馬はもう1つ重要なものを見つけていました.海岸に燃えずに残っていたヤシの木.しかも使うのは不純物の多い実ではなく樹液! さすが農家の子,和馬の植物全般の知識は相当に深かったようです.
さて,瞬く間に一週間の時は過ぎ,ついに課題のパンの提出開始.火を放ったフランスチームはもちろん勝ち抜けていて高笑い.現在勝ち残ったのはフランス・アメリカ・ベトナム・中国.この場面くらいしかサービスができないため,イメージカットでは妙に女の子が目立っております.放火したから甘いパンが作れるわけがないと思い込んでいるフランスチーム.しかし…日本代表はちゃんとパンを持って戻ってきた! ぼろぼろながらも闘気満載の日本チームの甘いパンは魚のかたち.ろくな道具もない中でつくったために見た目は悪いけれど,これぞジャぱん9号・たいやきジャぱん!

後半はピエロ本領発揮.海に炎に飢えに疲労に襲われながらも戻ってきた日本チームが作り上げたのは,タイヤキ形の甘いパン.日本チームの実力を認めているピエロも,相当えげつない妨害の中で戻ってきた連中を高評価.パンの評価には見た目も重要なはずですが,今回は心証の良さでカバーできそうかな…と思ったら,早速一口食べた上にあんこがないと大騒ぎする,大変に大人気ない態度(笑)で日本チームを翻弄するピエロ.尻尾の先まであんこが入ったのが好きというどうでもいいピエロの主張に「知るかー!」とキレている河内.普段なら頭の中でツッコんで終わりにするところですが,日本チームは1週間のサバイバルのおかげで体も精神も崩壊寸前.そんな連中に「ごめんねぇ~?」とおどけるピエロは…絶対わざとやってるよなぁ(苦笑).
そしてピエロは頭から大きくぱくりと一口.リアクションはここからが本番だ!

電子レンジと猫の逸話(フィクション)で客のことを気にしながら行って大成功だったラスベガス公演の後,ケダムにはフランス大統領から地元・パリのオペラ座での凱旋公演を招聘する手紙が到着.故郷に錦を飾れるとあって,仲間たちはもちろん大喜び! しかし故郷も家族も持たないピエロにとっては,故郷に錦を飾るというのがどんなことなのかがわからない.それでも控えめに笑っている彼が,ふらふらの日本チームをさらにいたぶって楽しんでいる人非人と同一人物には思えないよなぁ(苦笑).しかしこの公演はピエロにとっても特別なもの.大公演はマスコミへの露出度も段違い.もしかすると,ピエロをサーカスに忘れて行った両親が見つかるかもしれない! ケダムのためにもピエロ自身のためにも,この公演は成功させねばならない…ってなわけで,気合の入ったピエロは人間離れした大特訓の結果,見事分身を50人から150人にまで増やしたのでありました.

…という毎度ながら長い前フリに対し,日本チームは既にふらふら.ただでも体力気力精神力が限界の上に,どんなどうしようもないダジャレに落ちていくのかもわからない思い出話をひたすら熱い甲板の上で聞かされているわけで,頭から湯気出しつつ朦朧としている画が妙にかわいいぞ.そんな哀れな日本チームの切実なリアクションテンポアップ要求に対し,ピエロの返答は 「…だがそのときさ」(笑).直後の「聞けよ貴様!」という間髪入れぬツッコミ,その間が実に素晴らしい!

だがその時,練習しすぎたピエロは倒れてしまった.全身肉離れという相当珍しい症例は医者の見立てでは完治3ヶ月.それでは来月の公演に間に合わない! 現代医学ではなんともならないこの状況,折角の公演の機会を自分のやりすぎによってダメにしてしまったピエロは,パフォーマーとしても団長としても皆に会わせる顔がない.…耐え難い悲しい時間に切り刻まれる心.逢いたかったからちょっと頑張りすぎちゃった彼を救うのは…あのキッド! 今回はマッサージ師役で登場だ!だから仕事選べよ(苦笑)! 「押せば命の泉沸く」ってネタも今となっては何のことだかわからない奴も結構いるんだろうなぁ.お懐かしいギャグを外すキッドではあるけれどその腕は本物.顔はなぜかいつでもカメラ目線.ピエロを超回復させたキッドのマッサージはフランス式ではない.タイ式…タイシキ…タイヤキ…皆の気持ちはわかるけどお約束なんだから白い目で見るのはやめてあげてお願い(笑)!

日本チームの生み出したパンはまたもピエロのハートをゲット! とりあえずここでリタイアにならずにすんで本当によかった.ちなみにピエロのパリ公演は成功したものの,結局両親は見つからなかったというオチがついてます.しかし日本チームが1週間の生き地獄を生き抜いた上に,タイヤキを持って戻ってきたその姿に「僕はまた,希望を持つことができたよ」 …ピエロのリアクションはただタイヤキと言いたかっただけではなく,日本チームの逆境からの復帰をも表現していたようなそうでもないような.苦しんだものの戻ってきた彼らの姿を凝縮したタイヤキパンから,自分もいつかは両親に出会えると彼も再び希望を持つのでありました…でも,日本チームの3人が復帰どころか死の淵に突入しているんですけども(笑)! ピエロが己の責任を軽やかに回避しやがる様がなんだかなぁ.
原作にありそうな,しかし原作にはない動きが素晴らしい! 全体によく力が入っている上に遊びまくりで,見ごたえのある楽しい1話でした! しかしこの回もまた,次の展開への序章に過ぎないってんだから性質が悪い(苦笑).不正の証拠を見つけながらも置き去りにされたピラミッドの行方を微妙に心配したりしつつ,次回,1時間SPの後編に続きます!

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陰陽大戦記#42

「糸引く者を操る糸の巻」

コゲンタとランゲツの戦いがまさにはじまろうとしたその時,ヤクモが天流の社の鬼門から現れてそのまま倒れた.鬼門より噴き出した青白い光の妖怪どもは天神町だけでなく日本中に満ちていく.あのとき大鬼門は封じられて危機は終わったはずなのに,人々は石化し日常が壊れていく.父母を石にされたモモはリクに助けを求め,リクはコゲンタとともに旅立つことを決めた.この事態に己の責任を感じ,今こそその力を使うべきだと考えた天流宗家は,仲間たちに再会を約束し,神操機の導きのままにただ一人伏魔殿へ向かう.

大鬼門封印までのあらゆる事態の裏で進行していた闇がついに表に現れた「陰陽」.これまでの全てはこの最悪の舞台を導くために神流が仕込んでいたもの.その神流の中心人物であるマサオミ=ガシンの過去が一気に明らかになった上に,大変便利な(笑)極神操機の力によって宗家たちが現世を救うために旅立つという怒涛の回です.最近ずっと怒涛だったのでいい加減怒涛慣れしてきたせいかもしれませんが,今回はあまりに詰め込みすぎて少々微妙.かなり重要な回なので内容量からすれば前半だけで1話使うのが適正だと思うんですが,それを前半だけに詰め込むのはいくらなんでも無理ありすぎだ(苦笑).
もちろんこの1話で全てが描かれたわけではなく,今後描写が重ね書きされていくんでしょうが,もしそうならば今回はあまりに描きすぎではないかと.…今の時点でここまで時間を節約するのはなぜだろう.たっぷり残った時間を使って,作り手はこの物語を一体どこまで持って行くつもりなのか?

前半.花散る庭で桜の花びらで遊び,風流に和歌など詠んでみる雅なウツホ.櫻花時者難不過見人之恋盛常今之将散.それほど時は経ってないけど,見る人が恋焦がれる今まさに桜は散るのだ…って感じか? 元ネタがあったりするんだろうか.まあともかくそんなウツホのいたずらした櫻の花は妖怪に変わり,鬼門を通じて人間界へと飛び出していきます.「色即是空」と呟く彼,何を考えてるんだかよくわかりません.
鬼門から飛び出す青白い妖怪たちはヤクモを保護したばかりのリクたちの周囲や天神町,東京のミカヅチビルという闘神士ゆかりの土地は言うに及ばず,日本のあらゆる領域に即座に広がっていったようです.大切なものが襲われ,次々に石化していくというとんでもない事態.本作の開始当初からずっと不安だった日常の崩壊がついに現実に.もちろん飛鳥神社にも妖怪は襲来.もはや破滅は避けられぬと言う父は独自の情報を持っているようです.つくづく,その継承を済ませずに飛び出したユーマの短慮が悔やまれます.

それはある少年の物語の断片.美しい花園で姉の笛を聞いていた少年,ガシン.しかし幸せは月とともに陰り,彼は姉や仲間達とともに花畑の中心に追い詰められる.ガシンたちを丸く取り囲み,紫色に発光する矢の符で攻撃をかけてくる闘神士たちに,姉は闘神機を駆使し,青龍のキバチヨを使って対抗.…彼女の名はウスベニ.ガシンの仲間のタイザンは闘神士を式神で倒すことを指示するものの,ウスベニは式神を名落宮に落とすことを拒否.それゆえに消えてしまうキバチヨ.意識を失い倒れる姉.地の紫,天と地の封印のなかに沈み込んでいく仲間達を前に無力なガシンができたのは,タイザンとともに壊れた闘神機を持って逃げ出すことだけ.
…ここまで暗黙のうちに示されてきたガシンの物語が凄い勢いで明らかに! 大事件が起きた当時には幼くて,事情がよくわからないうちに大切なものを全て失ってしまったガシンもまた,一人の被害者でありました.なぜウスベニたちが封印されなければならなかったのかは不明のままですが,どうにも気になるのはタイザンの行動.ウスベニに式神を名落宮に落とす非道を要求したり,闘神機を持ちながらも戦闘に参加しなかったり.このグループに悲劇を運んできた元凶ってもしかしてこいつ?
何の力も持たないまま,あてどなく伏魔殿の中でさまよった日々の果て,ついに天地の力によって氷の中に封印されてしまったガシン.…それから時は過ぎて,解呪してくれたのが例のお2人.あの四季の伏魔殿で,ガシンは2人から現在の青い神操機を託されます.天流にはもはや必要のない力を「我々が犯してきた罪を正すため」「この美しい景色を守るため」に使うという約束のもとに譲り受けます.天流から(たぶんヨウメイを連れて)逃避行中の2人から直接教えを受けたってことは,ガシンは幼いヨウメイにも会っているのかな.
降り方はあの2人から習ったのか,闘神機と神操機を手にしたガシンは名落宮へ降りてキバチヨと再会.願うのは取り戻すこと.「姉上を,封印された仲間達を.あのときのおだやかな日々を!」ウスベニの式神を引き継いだ彼は,封印を解くために他の神流と計画して現代の天流の内部に潜入.情報によって2つの組織を操り,互いに争わせて両組織の宗家の力を磨き,ついに月食の夜に2つの力でウツホの封印を解くことに成功した…というのがこれまでのあらすじ.
神操機を託してくれた恩人の願いや自分を慕う天流宗家の心など,ガシンは己の願いを叶えるためにそれ以外の全てを裏切りながらここまで邁進してきたわけですが,再びあの花園に立つ彼の願いは未だ叶わず.繭となった神操機の扱いも,なぜ姉たちが戻ってこないのかもわからない彼の元にやってきたのがタイザン.彼は封印を解くことよりも,ウツホの国づくりをあからさまに優先させてます.…ここまでお人よしを散々利用してきたガシン.でも,あなたも誰かに利用されてはいませんか?

現世はウツホの妖怪によって大混乱.太刀花家には社から撤退してきた一同だけでなく,両親を石化されてしまったモモも避難中.普段なら弱っているヤクモのことを心配してみたり,状況について説明しろとナズナあたりに噛み付いたりと活躍してくれるはずのモモですが,今日は膝を抱えて泣いている.まさか両親が犠牲になるとは想像もしてなかったんでしょう.リクに抱きつき「パパとママを助けて」と叫ぶモモと,それを抱き止めるリク.幼馴染に泣かれるのはやはり辛い.…皆の笑顔のために戦うのだと決めているリクにとっては,今が立ち上がるべき時です.
一人で行くと決めたリク.弱っているヤクモの情報は惜しいけれど,いつまでも彼に頼るわけにはいかないってのは時間がないからまあいいとして,責任は自分にありそうだとまたも自主的に重荷を背負うリクの苦労性ぶりに涙が出そうだ(苦笑).自分の力があれば皆の笑顔を取り戻せるかもしれないから,「今こそコゲンタの力を使うときなんだ」.…ここまで「主役」をやっているリクははじめてではなかろうか? その心からの願いに応えたのか,事態を解決するための行き先を極神操機が示します.
ナズナにはヤクモを頼み.モモや遅れて来たリュージやリナを天神町に残してリクとコゲンタは伏魔殿へ.東京の先生を含めボート部関係者は全員無事なんですが,素質のあるリナはともかくとして他の連中は宗家の気に当てられてたのかも.旅立ちを止めようとするモモに,「君の笑顔,取り戻しに行ってくるね」と告げる晴れやかなリクの出陣.最初の彼からは想像もつかないような見事な主役ぶり! 「全国大会までには戻ってくる」というリクの約束は,どんな形で守られるんだろうか.…エンディングに繋がっていくのかもしれないな.

後半.極神操機の導きに従ってリクたちが降りた伏魔殿は早速不穏.実に便利な極神操機は行く先までも示すという新機能を搭載していたわけですが,移動の最中襲い来る,怖いもの知らずの神流2人! 鎌を装備した玄武のガンゾウ,そして矢を装備した楓のダイカク.近距離・高防御型と遠距離型の2体と同時に戦うことになったコゲンタ.新たな敵の登場に緊迫感高まるシーンのはずなんですが,襲われたリク…の持ったコンビニ袋のアクションぶりとか地味にネギを握り締めてそっと戻す様とか,こんな状況で微妙な笑いを取りに行く根性が素晴らしい(笑).
数の上では明らかに敵有利.しかし闘神士の力量は明らかに宗家が上.多少甲羅が堅かろうと,ぶっ飛ばされて空中で身動きできないところを無数の矢で迎撃されようとも闘神士とのコンビネーションでコゲンタが見事に乗り越えたところで,堂々と姿を現す神流の真打! 「そのホルダー,まだ使ってくれてるのかい」…聞きなれた声のはずなのに,耳に響くのは悪意.岩の上に佇むのは神流のガシン! ウツホに呼び出されたガシンは姉と仲間達の封印を解くことと引き換えに天流宗家討伐に参入.目的のためならば,過去の約束のことなど忘れて神操機の力をウツホのために使う気満々です.
顔を会わせる覚悟をしていたとしても,実際目にすればどうしたって心は揺らぐ.裏切られても,悪い人だとは信じられないならばなおさらで.コゲンタは戦いに集中しろと言うものの,それが出来れば苦労はしない…って前半の主役ぶりに比べるとリクがやや動揺しすぎかも.岩をも砕くガンゾウの片手大鎧割はダイカクに押さえつけられたコゲンタを狙っている.ここでマサオミの姿に動けないリクに喝を入れる,コゲンタの叫び! 「そいつはもう敵だ!」 厳しさを取り戻したリクはを離震離兌の印を切り,怒涛斬魂剣でガンゾウを斬る.直後に大降神するガンゾウとダイカク.しかし宗家としての力と自覚を得たリクは止まらない.たとえそれが恩人だとしても…「今のあなたに,僕は倒せない」 流派章で極神操機の真価を引き出せば,さっきと同じ離震離兌でも威力が違う! 大降神2体をあっさり切り裂くコゲンタの五行奉神剣.…大降神,本当にお安くなったなぁ(苦笑)!
倒れる神流の仲間の姿から姉のことを思い出して動揺するガシン.揺らぐ激情に応えるかのように光る繭の神操機.これ以上失わないためには,取り戻すためには…「オレはまだ,負けるわけにはいかないんだよ!」 そして3つ目の極神操機が新たにお目見え.呼び出されるのはもちろんキバチヨ! ウツホすら警戒する強大な力を手にしたガシンは過去を取り戻すために戦いを挑み,現在を取り戻すために負けるわけにはいかないリクもそれに対抗.ガシンの思いはキバチヨを介し,コゲンタの白虎妙王返すら打ち砕く.
目的のためならば容赦のないガシンに比べると,いくらコゲンタに無駄だと言われても,リクはどうしてもマサオミのことを切り捨てることができない…無駄と知っていても心は願ってしまい,ゆえに折れそうになる.さっきまであれほどまともな主役を演じていたのにいきなり物凄く弱くなっていてさすがに違和感が(苦笑).短時間で限界まで盛り上げたい気持ちはわかるんだけどね….ガシンも極神操機の真価を発揮.震離震離と印を切り,必殺・霊騒乱燦燦の無数の攻撃がコゲンタを襲う.そこに飛び込んできたのは…ランゲツ!

地上に満ちたウツホの妖怪.もちろん大鬼門のあるミカヅチビル周辺も例外ではなく,先日も妖怪退治で長時間頑張ったばかりのミカヅチセキュリティサービスはまたも大活躍させられるハメに.相当きつい勤務状況だと思いますんで,社長はぜひ特別手当をはずんでやってください.湧き出す妖怪の量は半端ではなく,天神町から来たユーマが加わっても焼け石に水.いくら大鬼門を閉じても,天流を弱体化させても,わけのわからない妖怪が飛んで一般人が石化されるような世界は求めていない.「地流宗家として,世の中を…」 ユーマが世界に対する理想と責任を感じた瞬間に極神操機が輝き,リクと同じようにこの場所に導かれたようですね.
ランゲツの手痛いフォローで地を焼き尽くすビームから救われたコゲンタ.マサオミを前に動けなくなっていたリクに対し,「ぼやっとするな,太刀花リク!」と鋭く檄を飛ばすユーマ! 2人の宗家,2体の宗家の式神が,今ここでともに神流に挑む!
てなわけで怒涛のノリで新タッグ誕生! 次回,いずれ劣らぬ最強の白虎どもを相手にするキバチヨの身も心配ですが,それ以上にユーマたちの身も心配です.リクの仲間にされると,強面のお前らだって確実に面白くされるぞたぶん(苦笑)! …千二百年前の過ちは一体誰が犯したものなのか.そしてその過ちが生み出した歪みは,どのようにして収拾されていくのか.とりあえずガシンはさくっと頭を下げて,天地宗家に仲間の封印を解いてもらうように依頼してみるのはどうだろう(笑)? 立場の違う三者の願いを完璧に叶えることは不可能だとしても,互いに譲り合うことで幸せを最大限に広げることはできるはず.そんな折衝こそが組織の長のやるべきことなのではないかと思いつつ,次回に続きます.

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7月下旬アニメ雑感など

ついに夏となり,暑さでだけでなく地震まで来ちゃったこの昨今,皆様いかがお過ごしですか? 自分は運良く交通機関の麻痺には巻き込まれずに済んでますが,余震ってのはいつ来るんだろう….さて,毎度ながら激しく字だらけなので2枚ほど写真を投入してみたいと思います.
横浜の猫.

「触らないで」の張り紙と扇風機がいい感じ!
そして横浜の夜景.

塔の上から.観覧車が見えてます.
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久しぶりに,視聴中の作品のうちで感想は書いていないけれど現在消化が割と進んでいて書けそうなものを覚え書き.夕方や土日放映作品でいつもは触れているのに落ちているのは,録画を消化できてない分になります.それと新作については初回感想のほうをご覧ください.

<日曜>
 ◎マイメロディ
 ○奥様は魔法少女
 △雪の女王,エウレカセブン

「マイメロ」予想を超えて絶好調.愛らしいキャラが演じる珍妙極まりない爆笑コントが楽しいぞ! 完成度は回によってやや差があるものの,凄い回は問答無用で馬鹿馬鹿しい.脚本も自分にはなぜか見覚えのある人ばかり(笑)という豪華さです.サンリオの度量の大きさを知ったものは即座にひれ伏すべし.「魔法少女」は表面は甘くて愛らしく見えるけれど,苦い障害や現実が奥に入っているのが良い.この先,コメディからシリアスなドラマへとスムーズに移行していけそうです.嬉子さんの全てがエロいなぁ.「雪の女王」はバラエティ感溢れるゲルダの旅が面白い.凄い演出はあくまでドラマを盛り上げる深刻なもの.たとえどんなに面白くても笑ってはいけません.「エウレカ」はようやく強みが出てきたのか? 大層なお題目に合致しているかどうかは知りませんが,大人向けのロボットアニメとしては結構面白いです.

<月曜>
 ○アクエリオン,うえき
 △ガンソード

「アクエリオン」は謎解きドラマとしての面白さとツッコミ心をくすぐり続ける絶妙のコントぶりを見事に両立.バトルのクライマックスと謎解きと大爆笑(笑)の3つを同時に達成する離れ技なんて,この作品でないと拝めないものではないかと.「うえき」はとんでもない勢いのパワーアップぶりに呆然(笑).これはこの作品の面白さがパワーアップにはないということを逆説的に示しているんでしょうね.ある程度打てる手が出揃った中でそれをどう組み立てていくかがポイントなのかな.「ガンソード」は…確かに面白いけれど,そんな濃い芸はもうちょっと客を暖めてからのほうが効果的じゃないだろうか?

<火曜>
 ○ガラスの仮面,BLEACH
 △エレメンタルジェレイド

「ガラスの仮面」はクレイジーぶりと一般的な作品評価の両面で非常にレベルが高い.旧作,少女マンガの再アニメ化ということで食わず嫌いの奴も多そうな気がしますが,一度見てもらえれば穏やかではあるもののハジケた物語を楽しんでもらえるはずなのでぜひ.「BLEACH」は超常剣豪バトルとして,画が非常にかっこよくて素晴らしい.立体的に凄まじく動き回るのとか,細かいところまで繊細に気を使っているものとかとは一味違う,少年向けアニメらしい,力の入ったハッタリのかっこよさを楽しむことができます.「エレメンタルジェレイド」はもう物凄くお安い感じなんですが(笑).安さがジャンクフードっぽくていいなぁ.是非はどうあれ,現代の青少年向けのライトファンタジーの王道を大変わかりやすい方向に歩んでいるんじゃないかと.

<水曜>
 △NARUTO,アイシールド21,極上生徒会
「NARUTO」はオリジナルシリーズ進行中.原作の凄い回に慣れてしまうと物足りない部分はあるけれど,ノーマルなキッズアニメとしてはこの程度の甘さ・緩さが適切ではないかと.より幼いターゲットを取り込み,シリーズ全体に緩急をつけるという役割をちゃんとこなしてますよ.「アイシ」は泥門再構成.原作では一番気に入っているハァハァ3兄弟の本格的な活躍が楽しみ.画は力が足りない部分もあるんですが,演出面はなかなか良くなってきましたよ.「極上」はりのが脇に回ってから大変面白くなってきました(笑).中盤に入ってから黒田氏らしい黒い部分が見え隠れ.問題は折角楽しくなってきたドラマを今後どこに落としていくかなんですが….

<木曜>
 ○ビィト,バジリスク
 △スピードグラファー

「ビィト」はグリニデ様編好調! …魔人の皆様に敬称をつけないなんて命知らずな真似は自分にはできない(苦笑).「ガッシュ」ほど顕著ではないですが,これも今年度に入ってから非常に良くなってきたアニメの1つです.「バジリスク」はもはや戻れぬ血に満ちた黄泉路をひた走る一同が悲しい.深夜アニメらしい思い切った描写も必然性と肉感が(笑)しっかりあるのが良い.「スピードグラファー」は…とんでもなく安い深夜アニメなんですが,これもジャンクフードのような良さを発揮しはじめ,なんだか面白くてたまらなくなってきました(苦笑).積極的に突っ込んでいったほうが楽しく見られるアニメのはず.

<土曜>
 ○ビューティフルジョー
 △ギャラリーフェイク,マ王,ふたご姫

「ジョー」は新展開に入ると必ず調子を崩すという悪癖は治ってないけれど(笑)数話後には見事に持ち直して愉快で燃える展開を見せてくれます.他の華やかなアニメに比べれば単純だし変だし間抜けだし.…それが本当に素晴らしい.いいものを見せてもらってますよ! 「ギャラリーフェイク」は中位安定.物語も画がずば抜けているわけではないものの,総合的な力量は比較的安定しているので深夜に軽い気分で眺めるにはちょうどいい.「マ王」も軽さがちょうどいいタイプのアニメ.でも最近は当初のドラマとしての面白さは減退気味かも.「ふたご姫」は世界観の説明からキャラの掘り下げに移行開始.今はまだまだ深刻さはないわけですが,やりようによっては相当シリアスな掘り下げ方も可能なので興味深く見守っているところです.

とりあえず書けそうなのはこんな感じ.時間がなくて消化できていないものが結構あるんですが,そこに25時間テレビの17時間分が加わってどうしたらいいのやら(苦笑).…そんなわけで感想自体もこの先遅れ気味で移行しそう.どうぞ気長にお待ちください.

(追記)7/29 「NARUTO」「ビューティフルジョー」追加.

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焼きたて!!ジャぱん#37

「パン作りは文字通り命がけの巻」

本戦1回戦,パンの早作り勝負という名のピエロの偏見に打ち勝った日本チーム.次の勝負は3日後ということでだらだらとホテルに待機していたら,いきなり大会の運営委員会から召集される.ベスト8の一同はピエロの操縦する輸送機に乗せられ,小麦粉だけを渡されて南洋の無人島に降ろされた.日本チームの降下ポイントは海に突き出した岬の突端.魚は大量に捕れるものの,課題の甘いパンをつくるには不利な地勢なのだが致命的な問題はそこではない.岬の突端の砂浜は潮が満ちると海の底.必死に泳いで陸へ逃げようとする日本チームだが,和馬が渦潮に巻き込まれて沈んでしまう.

モナコカップ編の大きな見所がついにやってきた「ジャぱん」! 本作はメインキャラクターや舞台設定やパンのうまさの秘密についてはできるだけ奇をてらわず,そのかわりサブ・ゲストキャラや訪れる試練に関しては全力でハメを外すという構造となってますが,今回の状況の異常ぶりはかなりのもの.これまで黒やんを死地に追いやったこともある主役・和馬についに訪れる生命の危機! …明らかにパンアニメを逸脱しつつある大冒険ぶり,さらに某国に対する侮辱ぶりもたまらない1話です(笑).

アバンはおっさんたちが繰り広げる実にきなくさい会話.モナコカップ運営委員長の瀟洒な邸宅を訪れているのは,前回こちらに向かったサンピエールオーナー・ムッシュ霧崎.安易なおべんちゃらなど軽く斬って捨てる彼が委員長に告げるミッションは…「日本代表を潰せ」! サンピエールのパンタジア買収の最大の障害が日本チームの善戦ぶり.ゆえに一刻も早く障害を消したいところまでは理解できるものの,霧崎オーナーの日本チームに対する憎しみはさすがに度を越してます,日本チームさえ潰せれば優勝はどこだってかまわないなんて,なぜここまで敵意を燃やすかと言えば「ジャぱんが嫌いだから」.恐らく彼はあの人なんですが,なぜこんなに変節してしまったのだろう?
前半.まさか霧崎オーナーが直々に乗り込んできているとは欠片も知らない日本チームは,試合も3日後ということでホテルでだらだら.何も知らない和馬たちが,まさか前半の終わりにはあんなことになろうとは(笑).河内のことが余程気に食わないのか,今回もことあるごとにハゲ呼ばわりする諏訪原.他人を傷つけることには容赦ないものの,河内に生え際を指摘されると異様に反応…もしかして本当に生え際がヤバイのか? そんなちょっとした小競り合い(ただし刃物アリ)の最中に顔を出してしまった黒やん,今回の大荒れの展開を示唆するがごとくいきなり生命の危機に! …冷静に対応してますが,和馬のパンならともかく,諏訪原の剣では天国に旅立つと戻ってこられないこと間違いなし.紙一重でそれていてよかった….
黒やんが伝える緊急の召集.本戦2回戦は無人島でのパン作りだ! ピエロがマニュアルを見ながら操縦している時点で非常に不安な輸送機に乗せられ,いきなり無人島上空に連れて行かれるベスト8一同….このあたりから順調に今回の試練が暴走を開始しております.もちろんその状況の暴走にツッコミを入れる河内の「ちょっと待ったー!」.これに「大どんでん返し」という言葉がさらりと出てくる和馬,あんたは一体何歳ですか(苦笑).まあ,河内でなくても参加者ならば,なせいきなり無人島で試合なのかは気になるところ.けれど一介の雇われ者であるピエロには,雇い主の運営委員会の考えがわかるわけもない.ゆえに知らないことを「ごめんねえ?」と明るく開き直りまったく悪びれないのが彼らしい.ただしいくら開き直っているとはいえ,足で輸送機を操縦するのは砕けすぎだ(苦笑).
運営委員会の指示に従って,それぞれに降下ポイントに向かうことになる8チーム.与えられた地図を見たならば,日本チームがとんでもない位置に(笑).島から突き出した岬の突端.釣りマニア三平ならば絶賛するに違いないポイントではありますが,残念ながら本作は釣りアニメではないのでありました.1週間の無人島でのサバイバルの末に,甘くて美味いパンをつくった4チームが勝ち抜け,というのが今回の企画.さらに小麦粉以外の材料は,無人島で調達しなければならないのです.
大会委員会の決定に逆らうことは試合をリタイアするのと同義であろうから,反抗せずに日本チームは予定の地点に到着.ビーチで早速,無邪気に砂遊びする和馬.その魂のまったく入っていない笑い声がなんだかマイキーっぽくていいなぁ(笑).人を疑うことをよく知らない無邪気な和馬に対し,諏訪原と河内はさすがに困惑.小麦粉と信号弾のみという貧弱な装備でのサバイバルの難しさはともかくとして,課題の「甘いパン」というのがこの場所では厳しい.イーストは小麦と水でつくれるからいいけれど,問題は糖分と水を確保する方法がこの間所にはないこと.つまり日本チームは,まず島の中央部に向かって材料を確保するために移動しなければならないわけです.限られた日数と体力でパン作りしなければならないこの競技では,余計な労力が必要な日本チームは明らかに不利.…しかし,運営委員会の嫌がらせは「不利」程度のものではない.夕暮れの中で河内が悠長なことを言って怒られるのは…潮が満ちてきて,海水が既に足元まで来ているから! このまま夜を迎えてしまえば,日本チームは溺れ死んでしまいます!
洋上で優雅に観戦する黒やんたちを驚かせる,日本チームの降下ポイントの消失! ピエロはその超感覚によって和馬たちが生き残っていることを感じているようですが,それに対する彼女の「頭大丈夫?」というコメントなどは至極的確.世界レベルを言い訳としてどんな反則だってこなせるピエロと,パンの美味さに価値判断の全てを置く黒やんに挟まれた彼女の正常ゆえのツッコミぶりが面白い.
黒やんの根拠のない自信はともかく,潮が満ち,必死で陸に向かって泳ぐしかない日本チーム.手に汗握る,しかしパンアニメには必要のない(笑)スペクタクルが夜の海を舞台に展開します.渦潮に巻き込まれた河内を救うため,お人よしの上に泳ぎも得意ではない和馬が向かってしまい,同じく渦潮に巻き込まれてそのまま消えていく.戦い以前にアクシデントによって死にかかる主役がいる,そんなよいこのパンアニメ.

後半は正義の味方参上.激流の一夜が終わり夜明けの下で助かったのは河内と諏訪原のみ.パンを食った黒やんが溺れているなら大して心配もしないんですが,パン作りの腕以外に特殊能力のない主役の姿がないのは洒落にならない,和馬は死んでへん!と無事を必死で主張する河内.和馬が溺れた直接の原因は先に溺れた河内で間違いないんですが,和馬が助けに行くのを止められなかった諏訪原にもそれなりの責任があるわけで.しかしあの状況で諏訪原が和馬よりも優先したものとは…小麦粉! この戦いが背負った本当の意味も知らないままで,仲間よりもモナコカップでの勝機を選んだ諏訪原はまさに勝負の鬼.河内はそんな人でなしを殴って…拳に力はないもののそのまま倒れる二人.2人の怒りと悔恨は熱い描写で実によく伝わってくるんですが,なんでこんな深刻なサバイバルドラマになっているのか,根本的なところがよくわかりません(苦笑).
そして朝.体力がやや戻った河内たちは再び和馬がいないことを痛感.しかし勝負の鬼は主役がいないという現実を見事に切り捨てて,泣いていても和馬は帰ってこないと河内にお説教.和馬のためにもパン作りを優先すると言い切ってはばからないすごい人でなし諏訪原.さらに今も和馬の声が,同じ死線を潜り抜けた仲間の声が聞こえはしないかと河内に問いかけて,感動的な方向に丸め込もうとするんだから天然とはいえ性質が悪い.天然人非人諏訪原と,お前のせいで全てが台無しでおなじみの河内の耳に届くのは和馬の声.「河内~,諏訪原~,河内ってば~」…そんなリアルに弱々しい回想はないだろ(笑)! このまともにツッコミが機能していない状況で河内と諏訪原は仲良くジャングルに食材探しに出かけ,そんな二人の後では,息も絶え絶えの和馬が砂に埋もれていたのでありました.…ものすごくコントなこの状況,視聴者もツッコめばいいのか,それとも和馬の体調を心配してやったほうがいいのか悩むところではないかと思います(苦笑).薄情コンビに置き去りにされ,怪我して腹の減った和馬はそのままで意識を失い….
目を開いたら真っ暗.どうも天国には行けてないと考える和馬ですが,これはエジプトチームによる奇跡の成果.弱った和馬を超回復させたのは神秘のピラミッドパワー.2人のおつきが開いたピラミッドの中には回復した和馬の姿が! そして太陽を背にした偉そうな人に,使ったピラミッドを上から装着! …わざわざ書くのが面倒なほどにツッコミどころが満載です(苦笑).この3人はエジプトチームのスフィンクス・ブルー,クレオパトラ・ピンク,そしてピラミッド・レッド! 正義の使者なのはまあいいとして,どうして外国チームなのに日本の戦隊みたいなのかがやっぱりよくわからないよ(笑).

和馬を置き去りにしてフランスチームの陣地周辺に甘いものを探しに向かった諏訪原と河内.この現状をフランス優勝を望む運営委員会の策略を考えた諏訪原による,的確な判断による行動です.半裸の男二人はジャングルの中で喧嘩しながら果敢に進み,さらに委員会が自分達に向けている敵意の大きさにも気づきます.…この敵意は運営委員会単体のもたらしたものではなく,サンピエールオーナーの凶悪な意思が加わった恐怖の闇.場合によっては死ぬ程度では生ぬるい.オーナーが抱くのは敵意ではなく殺意.事故とごまかして殺せ.委員長が責任を取らされるなら,サンピエールでその後は引き受ける.…悪意とはいえここまで熱烈に思われるということは,日本チームが有望である裏返しなんだろうか?
で,その有望な日本チームのハゲ2人組.さすがにろくな装備もなしにジャングル探検するなんてのは無茶以外の何物でもなく,河内はすっかりお疲れ気味.しかし2人には休憩している時間はない.やっぱり河内を連れて行こうとする諏訪原に「なんでやねん」と突っ込む河内.なぜなら,2人の周囲は既に火の海だからだ! 運営委員会の指示を受けたフランスチームの放った炎は,日本チーム2名をを更なる苦境へと追い込んだ.これは天が下した試練? それとも和馬を置き去りにしたバチ(笑)? ついに始まった常識を遥かに超えた無人島戦! 「ジャぱん」史上でも光り輝くこの1戦,怒涛の展開の中でシリアスとリアクションはどのように混ざり合い昇華していくのか.次回に続きます!

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金色のガッシュベル#116

「光は今も広がっているの巻」

友を守ろうとするガッシュの勇気,それに心を揺り動かされたレインは,カイルを信じて己の戦う姿を見せた.猛り傷つく恐ろしい姿が自分を守るためのものだと知ったカイルは己の足で立ち上がり,レインのパートナーとして呪文を唱え,凶悪なロデュウに立ち向かう.二人を助けるためにここまで来てくれたガッシュたちを守るため,ありったけの勇気でレインの持つ最強の術,ガルバドス・アポロディオを唱えるカイル.ついにロデュウを撤退させる大技は,同時にカイルとレインの別れの挨拶となった.

作品初期を思わせる小品,レイン編完結の「ガッシュ」.このショートシリーズで最も重要なのはロデュウコンビの凄さを見せつけ,ガッシュとの因縁をつくることのはずなんですが,アニメでは原作には足りないもう一味を加えよりわかりやすく熱いラストを作り上げたのが見事.魔界の王を決める戦いへの参加者は様々。100組いれば能力ではなく性格的に戦うことがダメな奴もいくらかはいるわけで.別れることは誰でも辛いけど,そんな連中にとっては穏健にリタイヤさせてもらうことが最高の救いなのだと,ガッシュたちは既によく知っています.

前回ガッシュから始まった勇気の連鎖はレインを介してついにカイルの元へ! 立派なギャグになるほどに気が弱かったカイルですが,ここまで溜まりに溜まっていた見るものの期待に応えるように立ち上がってくれました.あまりに弱いカイルを守ろうとレインが覚えまくったに違いない術はロデュウを退かせるほどに強力で,地すらも穿つ! もちろんそんな危ない術を間近で見たカイルは,いつもなら即座に失神するところを,ガッシュたちを守るために必死で我慢しています.4対3で劣勢だったガッシュたちにとってカイルの参入は本当に喜ばしい.2組になったことではじめて、ザグルゼムからザケルガのコンビネーションを決める隙も生まれるわけですからね.ただしザグルゼムの性能を冷静なチータに知られたことは,ロデュウとの再戦を難しいものにするはずです.
戦力が大幅に増強されたガッシュ側に対し、この状況では完璧に力不足のパピプリオたちが隠れてしまって形勢逆転。手っ取り早く力の差を埋めるため、ロデュウは未だネットに捕まったままのガッシュたちを潰すことを狙います。これは戦力差を考えるといい判断に見えるんですが、今のカイルは恩人たちを傷つけられることを我慢できないから、実際には火に油を注ぐ結果となります。精一杯の勇気でガッシュを助けに行こうとするカイルの意地が本当にうれしいレイン.もしカイルがこれほど臆病でなかったら、こんな風にずっと戦って、王になるまで一緒にいられたかもしれないなぁ。
ロデュウの技を切り返すことができる非常に強いタッグではあるものの、すでにカイルの心は限界が近い。強い魔物を求めていたロデュウは、その力を自分に抵抗するために使ってくるレインたちが許せないし、レインたちも無理に戦いに引き込もうとし、友を傷つけたロデュウが許せない。ゆえに選択されたのが、レイン組とロデュウ組の一騎打ち! 他人に頼り切るのではなく、自分で立って2人で助ける…カイルがそれを選んでくれたことがレインはうれしくてたまらない。…たとえそれが最初で最後の戦いだとしても,「オレがいなくても大丈夫だ」といい笑顔で笑うレイン.
ロデュウの大技、ディオガ・ラギュウルの襲来。天を塞ぐかのような黒い攻撃の前で,「ありがとう」「楽しかったぜ」と互いに別れの挨拶を告げて放つのが最後の大技、ガルバドス・アポロディオ! 主役どもをそっちのけにしたここまでの熱い展開はついにクライマックスへ。レインが心配していたとおり、ロデュウだけでなくカイル自身も倒れてしまうほどの激突の末に、2人ははじめてともに勝利を手にします.…さすがはクライマックス回だけあって力に満ち溢れるバトルシーンでした! ガッシュたちのバトルが見せるような戦術的な面白さには欠けるものの、真っ向からの力勝負には、しっかり力が入ってましたね.
結局ロデュウは消えなかったものの、この場の全員が力が尽きかけているゆえに勝負は痛み分け.そして訪れるのは、もう思い残すことがないレインと気絶したカイルの,さびしいけれどうれしい別れ.

そして別れと本当の自立。怖さに気絶したカイルが目覚めたのは翌日,小屋の中.昨日のカイルは強かったけれど、今日のカイルにはもうレインもガッシュたちもいない。孤独で弱く虐げられていたカイルの胸の中,今でも友達と一緒だった楽しい時間は優しく輝いていて…でも,それは全て終わってしまったこと.親のような兄のような大切な彼は,もういない,
寝起き早々落ち込むカイルにさらに追い討ちをかけるのが,カイルを苦しめる元凶のジル! 雇われている癖に居丈高なその態度はやはり怖くて偉そう.しかし大切なものを失った代わりに手に入れた勇気は,本当に大切なものを守るために燃え上がります! 口汚くレインを罵るジルに対し,自分が昨日学んだことを思い出し,ぶつけるカイル! 「…黙れ!」 レインが残してくれた一番大切なものは,どんな者の前にも真っ直ぐ立って,思ったことをぶつける勇気.絶対に汚されたくないものを守るため,ジルに対しついに怒りをぶつけるカイル.一度切れた心の堰はもはや戻ることなく,勢いに乗ってここまで言えずにいたことまで全部まとめてぶち撒ける! 虐げられる暮らしを,友へのひどい態度を,それを止められなかった自分の弱さを悔やみながらもぶつけるカイル.もはや彼には,恐れるものは何もない.小さな体から発せられる言葉はジルを殴り,縛り,締め付けて,ついにはあの偉そうな女を見事に折ったのでありました.

レインの心残りを影でちゃんと見守っていたガッシュたちは,カイルの雄姿にようやく安心.王になることよりもパートナーのことを心配してしまったレインの心残りは,きちんと解消されていたようでよかった.…パートナーのことを気にした段階でレインは王になる資格を失ったのかもしれないけれど,自分の一番大切にしたいものは確実に守れたのだから,それでいいんじゃないかな.ガッシュからはじまった勇気はレインを通じてカイルへ.そして,気にしていたけれど言い出せずにいた庭師のセバスチャンにまで届きます.覚えた勇気を忘れない限り,カイルの中に灯った光はどこまでも消えずに続いていくに違いない.
…レインの本を燃やそうとするガッシュたちが思い出したのはコルルのこと.優しい王様になってほしいと願い,ガッシュに大切な目標を残してくれたコルル.以前のガッシュは彼女の本を自分から燃やすことができず,その悲しみは清麿が一人で引き受けたけれど,今は「コルルのときとは違う」.ガッシュには,別れなければならない魔物とパートナーの気持ちを背負い,さらに王になるために歩む力と足があります.
静かなザケルで本を燃やし,消えていくレイン.ガッシュに魔界での協力を約束し,王になってくれと願い,大切なカイルの後で消えていきます.戦うための出会いでなければ,今別れずに済んだはず.しかし戦いがなければ出会うこともできなかっただろうから…切ないけれど,これでいいのだろうか.
原作では出なかったコルルを出すことで,オリジナルでは緩く匂わされただけの2人の魔物の対比構造を明瞭に示したところが面白い回でした! 確かに原作読者とアニメ視聴者だと年齢差が結構ありそうだから,よりわかりやすく,直接的な表現に置き換えるアレンジは正解だと思います.さて次は…なんだか激しそうな夫婦喧嘩が見られそうな予感(笑).次回に続きます!

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ボボボーボ・ボーボボ#67

「食物連鎖にすら入れない悲しみの巻」

おでんフィールドでの3狩リヤはこれから先が本番だ.ボーボボたちの強さを知ったハンペンはチクワアーマーを装着するが,身動きが取れずにボーボボにおでんつゆの中に蹴りこまれる.続けてハンペンとちくわを拾って焼いて食った残虐むかし話「ハンペン太郎」や駅弁販売でハンペンをさらに痛めつけるボーボボたち.ハンペンもやられているだけではない.首領パッチと破天荒のコンビネーションを弾き飛ばし,おでん砲で反撃.対抗するボーボボは天の助をぶつけ,こんぶとの融合で生まれた料理をハンペンに食わせようとする.
たとえ首領パッチ犬であっても,食物連鎖の頂点に立つハンペンを食することはできない.しかしビームで撃ったり原稿用紙をお見舞いしてみたりとボーボボたちの攻撃は熾烈を極め,ついにハンペンは必殺のダブルハンペン承を放つ.けれどボーボボたちもただやられているわけではない.3人がかりのきらめきスター承でハンペンの顔を打ち抜いて,夜空の星に変えてしまう.

前世代編もついに佳境に突入した「ボーボボ」.間違いなく面白いんだけどまさかこれほど長く続くとは誰も予想していなかった本作ですが(笑),ついに新たな融合戦士まで登場しちまうんだから思えば遠くに来たもんだ.対ハンペン戦はバラエティではおなじみでなおかつ禁断の食い物ネタのバリエーション.教育的配慮とやらで食い物を粗末に扱うネタは現在非常にやりにくく,やったとしても後でスタッフ全員で食わなくてはならないため興ざめするものですが(苦笑)本作はフィクションであるため全力でやり放題.食物連鎖の頂点とはいえ相手はハンペン.ちくわとハンペンをおでんつゆの中に蹴りこんでみたり,ハンペンの中央をぶち抜いて夜のお空に飾ってみたり.ナンセンスな展開はそのままでも十分愉快なんですが,実写化したときの光景を思い浮かべるのも一興なのでマニアはぜひお試しください.
ちなみにアバンは久しぶりのボーボボシアター.昔の文豪はうまく書けないいらつきを原稿用紙を投げることで発散していたわけですが,現代の作家はパソコンをぶん投げることで発散しております.たとえば今回のこの脚本も,浦沢先生の数十台の犠牲の上に書きあがっていることに間違いありません(笑).

前半はハンペンが星に! おでんフィールドでの3狩リヤは大混乱.最初はやたらでかかったハンペンですが,視聴者を含め全員見慣れてきたようで(笑)どんどん小さく,まともな敵サイズになっていきます.ハンペン返しによってボーボボの曲者ぶりを体で味わったハンペンは,チクワンの体に入って専用アーマー装着.これぞ覇王の証,チクワアーマー! 練り物in練り物のボリューム感で防御力が高いのはわからなくはないですが,それ以上に身動きが取れないことは見てすぐわかると思うんだけどなぁ…(苦笑).ゆえにボーボボ,DOZAEMONキックで一連托生の2人をつゆのなかに蹴り落とします.
流れたハンペンたちを拾っていじるのは首領パッチばあさん.ボーボボおじいさんと一緒にねりものどもを焼いておいしく食いましたとさ!という新むかし話「ハンペン太郎」へと発展.もちろん自ら食物連鎖の頂点を任じるハンペンは逃げ出すわけですが,このプライドの高い敵を傷つけるには食い物として扱うことが一番と気がついたのか,ボーボボはハンペンを弁当に入れて駅弁販売を実行してしかも売れ残る.ビュティさんにとっては意味不明の行動ですが(笑),これはハンペンを食物連鎖の最下層,食ってもらえない食物の地位に送るのと同じ.要するに天の助並みに扱うという途方もなく屈辱的なことをやってのけたわけです.
しかしこの程度ではハンペンの高いプライドは折れてくれない.首領パッチ&破天荒のコンビネーション,ハジケ奥義・LOCKサーフィンで背後からドーンとやらかすものの逆に跳ね返されてしまいます.その上破天荒には同類としてこのバトルに参加したくてたまらない天の助がまとわりついてたいそうウザい(笑).そこで破天荒,ハンペンがおでん砲から昆布巻きを打ち出したのをいいことに,即席でボーボボとタッグを組んで天の助をところ砲として打ち出すという厄介払いを迷わず実行.ハンペンと極悪非道コンビの弾丸は融合し…中空でところてんとコンブの砂糖あえ洋風ソテー完成! 完成する前から賞味期限がアウトという,デンジャラス料理ここに降臨! もちろん食えばダメージの入る,立派な毒でございます.しかし雌伏していたGUY坊がハンペンを襲う毒を妨害.逆にボーボボたちをつゆの中に引き込んで溺れさせることを狙うわけですが,特に3バカが揃ってしまうとその領域支配能力は物理法則を軽く超越.竜宮城で待ち受けて.奥義・天女達の宴をお見舞いだ!
ボーボボチームの並みの敵なら全員倒れているはずの強いハジケ連鎖.しかしこれでもまだ立ち上がるハンペン.純粋な芸人ではなく,恐らくはスポーツ畑出身のタレントではないかと思うんですが,何事も極度に極めた奴のプライドとタフさというのは恐ろしいものです.ただしこの芸人つぶし,わかりやすいベタネタにはついつい反応してしまうらしく,ボーボボつくった素敵なマイホーム(犬小屋)にはふらふらと誘われているのがどうにも情けない.しかも先客の首領パッチ犬に噛まれてるし(笑).
けれどハンペンの鍛え上げられた体は首領パッチの牙で食すのは不可能.ハンペンを食おうとした数々の猛者が残したものは,それを退けた証である無数の傷のみ.でもまあ傷のある奴が必ず強いわけもないのだと言うかのように,自作の傷を見せつけて切り返すボーボボと天の助(笑).さらに顔面の鋼鉄ぶりを誇るハンペンの強さを試すかのように,丸々縦横で顔面にターゲットマークをつけた上に3人がかりでビーム連射! 確かにハンペンの身体能力は半端ではありませんが,芸人の数の力で押しつぶされちゃ,耐え切れるはずもないわけです.
そしてボーボボはハンペンに対し畳み掛け! 奥義・原稿用紙400字づめフェスティバルで肉体派のハンペンを圧倒しようとするものの,意外な文才でもってハンペンがこれを一蹴! さらに怒って必殺のダブルハンパン承でボーボボたちを仕留めにかかるものの,3バカは寄せ集まって超協力奥義・きらめきスター承で対抗! …まさに数の暴力! 同格の仲間がいないハンペンには到底不可能なコンビネーションによって,ついにハンペンの顔面は夜空の星に.

後半…の前にいつものジャンケンかと思ったらパチ美に乗っ取られてびっくりだ.この先,ビュティさん嫌がらせシリーズとして続いてしまったらどうしよう(笑).さて,おでんデスマッチフィールド上空では敵ボスのハンペンが星と化したわけですが,この程度ではまだまだバトルは収束しない.天には高々と星が輝くその下で,ボーボボと首領パッチにかなうわけがないので破天荒に食バトルへの参加権を執拗に求める天の助の小ささが見事.同じ食品であっても志の違いが両者をここまで大きく分けるのです.
やがてハンペンはシューティングスターとなって地上へと帰還.「ずっとおやびんと一緒にいたい」とか「自転車のかごにおさまる男になりたい」とか「ファッションモデルさん!」とかろくでなしなボーボボチームの願いはもちろん全て却下の強面ぶりは未だに健在.でも意外とベタなコントが好きという性癖までは直ってないから,ボーボボの右肩に誘われてやられるあたりはまだまだ芸人としての経験が足りないようで.
ハンペンの顔はようやく体に戻るもののチクワンのくしゃみで逆向きに.全てがひっくり返る視界をご丁寧にも治してくれるのがボーボボ医師の荒療治.整体ってなんか痛そうだもんなぁ….ボーボボがハンペンを止めている間に首領パッチと破天荒の師弟は最悪のハジケ奥義・いやがらせBOYSで残る2人の口にはからし,足はくすぐりをプレゼント.格下相手でもまったく容赦がありません.
そして,師匠と一緒で絶好調の破天荒に近づくうっとうしい影.天の助は未だ食バトルへの参加を諦めてません! 破天荒ばかりを狙うのは破天荒が食い物ではないから!って,他の2人も食いもんとちゃうよ(苦笑).そんな小競り合いに乱入してくるハンペンのハンペン陣.攻める隙のない鉄壁の陣に対し,一人立ち上がって進み出るのは首領パッチ.オレが隙をつくるから攻めろだなんて,珍しく少年漫画らしいことを言い出したなーと思ったらもちろんただの前フリで,ちゅぴちゅーちゅぴちゅー媚を売る.確かに隙は生まれたかもしれないけれど,白けて場の温度が急降下したからだもんなぁ….とりあえず敵への攻撃と首領パッチへのお仕置きを兼ねたボーボボの奥義・武器乱舞は非常に効率の良い技だと思います(笑).
味方同士で小競り合いを繰り返し,それによって客の目を惹きつけまくるボーボボ組は完璧に優位.唯一経験の足りない破天荒をいい感じにいじり倒し,ついにはその体を軸にして,敵に大回転LOCKまでお見舞い.ここまで小ネタを重ねてきたボーボボ側の猛攻に,もはやハンペンの敗北は時間の問題.最初は居丈高にはじまったハンペンの権威はすでに地に落ち,もはや食い物として食われる最下層に堕ちるのか…しかし! 否!と再び気力を振り絞るハンペンは,己が食う側であることをその身に刻みこむかのようにチーズを食らう! 顔に浮かぶは3つの黄色いダイヤ! …一応,気合の入った敵のパワーアップシーンなんですよ? 出来上がったのはチーズ入りハンペンなんですけども(笑).
食物連鎖の最下層に属することを拒否する気高きハンペン.彼の意地は相当のものではありますが,ボーボボチームにはハンペンを越える食の第一人者がいる.食べられたくないと本当に思っているのかと問いかけるのは,賞味期限の切れた天の助…「世の中には食べてもらいたくても,食べてもらえない奴がいる」というのはまさに血の叫び(笑)! そもそも食物連鎖に入れてもらえないくせに「食品代表」というずうずうしいたすきをかけて挑む天の助は,ぬーめらんを両手にかまえていざバトル.もちろんリアクションのスペシャリストはハンペン承だけでなく自分のぬーめらんまで食らってます(苦笑).

自称・食代表として見せた天の助らしい見事なリアクションに応え,重装備で後を追ったボーボボは天の助に手を差し伸べます.食バトルは終わってないと妙に感動的なこのシーン.水中のはずがなぜかお茶の間で天の助を食するボーボボ.そう,それは2人の融合の儀式…! 吹き上がるおでんつゆの中から現れたのは新たな戦士.悲しい目で争いを好まないと言いながら電話帳を破く超武闘派の外道.敵だけでなく己すら騙す,最悪の大嘘つき…天ボボ! お約束無視の暴力ボケをハンペンは耐えることができるのか? 次回に続きます.

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陰陽大戦記#41

「終わるにはまだ早すぎるの巻」

天地の宗家が大鬼門を閉じたことによって,狂っていた節季は元に戻り,妖怪も姿を消した.天神町にも静かな日々が戻ってきたのだが,リクはそれで全てが終わったとは思えずにいる.あの日以来姿を消したマサオミ…神流のガシン.コゲンタはマサオミが裏切ったと言うけれど,リクには信じられない.平穏ではあるけれど消えない不安の中で,ソーマが飛鳥神社の家族の元に戻っただけでなく,ナズナも新太白神社へと帰るという.

凄まじいテンションで大鬼門を閉じ,新章の幕を開いた「陰陽」.前回までが本当に物凄かったので今回はコメディ中心の緩い雰囲気で終わっていくのかな…と思ったらなんだよあの後半(笑).前回までの式神戦とは別の意味で無意味に熱い戦いが夕焼けの下で展開.事態の収束は見せかけで,何も終わっていないのではないか…というリクの不安が見事に適中する新章導入部となっております.ちなみに新章を迎えて,アバンの内容,オープニングとエンディングにまで手が加えているところが凄いんですが,一番凄かったのが冒頭警告の吉田戦車ボート部であることは疑いようもありません(苦笑).
千二百年前,人々と式神を巻き込んだ戦乱,絶望の世を救ったのがウツホ.しかし彼の存在は大人の都合で隠されて悪魔と呼ばれた…「大人」は天流と地流? 巻き込まれたのは神流? このナレーションが正しいならばウツホもまた被害者の可能性があるんですが,結局悪いのは誰?

前半は久々に平穏.大鬼門を閉じたことで季節は巡り,秋から冬へ.紅葉の舞った前回からは少し時間が経過しているようです.リクの家の前ではコゲンタが掃き掃除し,その後ではリクは神操機を見て何かを考え中.…罪の意識から本人がやりたがったに違いないものの,実体化した式神は普通の人の目にも映るので,郵便や新聞配達がいきなり来ないことを祈るばかりです(笑).意識はなかったとはいえ過去とんでもないことをやらかしていたことを知ったコゲンタはリクのご機嫌取りに本当に必死で痛々しい…(苦笑).
しかしリクが気にしているのは彼の過去ではなく,本当に事態が収束したのかどうか.目に見える危機は消えたように思えるけれど,あれ以来不在のマサオミのことが気になってます.彼は自分を騙して月の勾玉を奪って行った神流のガシン…のはずなんですが,思い返してみるとここまで助けてくれた恩人にしか思えない.ホルダーや流派章や大量の弁当(笑)をくれた,いい人ではないかと思えてしまうわけです.本来は地流闘神士とのハイレベルな闘神とかコゲンタがいなくなったときに力を尽くしてくれたこととか,思い出すべきところは他にあるはずなんですが…途中から全部弁当になってるのが愉快でたまりません(苦笑).神流については嘘をつかれたけど,参観日には来てくれた.騙されたけれど悪い人には思えない.では,なぜ自分を騙したんだろう…リクは深く静かに悩みます.
いろいろ考えているリクに対し,既に自分のことで一杯一杯のコゲンタはマサオミたちについては単純な意見しか持ち合わせていません.騙して裏切った悪党!というのがコゲンタのマサオミたちに対する印象なんでしょうが,24話でリクとコゲンタの契約が切れそうになったときに尽力してくれた彼には大恩があることまでは知らないようです.さらにリクがマサオミを敵に思えない最も大きな要因は,33話で暴走した自分の正気を取り戻してくれた一件だと思うんですが,あのときもコゲンタは大降神で記憶がないもんなぁ….マサオミが悪い奴でないことを匂わせる場面にはリクだけが居合わせてきたので,ここで意見が食い違うのは当然かな.
そんなわけでマサオミを信じるリクと信じられないコゲンタは仲違い.しかし今のリクは,もはや無知で気が弱い以前の彼ではない.「じゃあさ!」と言い返すリクの厳しすぎる口撃.騙されて幼い自分や家族を襲ったことと,本当のことを言えずにいたことを同列に並べてしまうリクの凄い理論が展開(笑).確かに,過去の行為だけでその人が悪い奴と一概に決めることはできないと言いたいってことはわかる.でも,悪いことにもランクはあるわけですがそこは華麗にスルーですか(苦笑).非常に重要なことをわざと無視した上で,「どうしてコゲンタは過去のことでいちいちおどおどしてるの! 気にしてないって言ってるのに!」って…余計罪の意識にさいなまれるって.「昔のことは,本当に気にしないで」ってにっこりされるのも完璧に逆効果.天然なのかな.それとも,ちょっとは狙っていじめてみているのかな(苦笑).
そんなリクのコゲンタいじめが炸裂している最中にやってきたのがボート部一同.彼らはリクを巻き込んで,いきなり太刀花家の庭先で自主トレ開始.結構迷惑だと思います.妖怪からこの町を守った功労者たちが次に目指すのは世界!とぶち上げるリュージ君.…いやもう部長は現在日本のことだけで一杯一杯なんですが(苦笑).
大鬼門を閉じ,両親に再会したソーマはそのまま家族で飛鳥神社に戻ったようで,リクのアパートにはまだソーマの荷物が一杯.それを全部出して,飛鳥神社に送ろうとしいるナズナとホリン.ソーマが買い集めた健康増進器具の数々に呆れてます.確かに太刀花家に変なものがあるなってシーンはありましたが,ソーマが集めてたんですね.
パソコンを見て,思い出して動きが止まってしまうナズナ.完璧に乙女の仕事をやっていながらも,新太白神社への帰還はソーマに知らせなくていいと突っぱねてます.ここまでこのアパートで一緒に暮らして戦って,地流が全て悪いわけではないと学んできたはずなのに,それでも天流の因習から離れることはできないようです.地流と交わりを持ってはならないという考え方は,地流の襲撃からはじまったのかな.でも,いつだって悪いのは流派ではなくて,その中にいる一部の人たちだったんじゃないだろうか….
そして地流.天流が悩みを抱えつつも穏やかであったのに対し,ようやく元の姿に戻ったはずの飛鳥家ではいきなり親子喧嘩が! 天流と地流が協力するべきという思想とか,ミカヅチが何を意図して父母をあんな目に遭わせたのかとか,父がユーマに伝えるべきことは山ほどあるはずなんですが,我が強くて喧嘩っ早いのは父親譲りだったようで全てが台無しに(苦笑)!
東京でミカヅチの路線を継ぎ,闘神士としての力を使ってさらに地流の地位向上に励みたいユーマと,これ以上闘神士が表に出るべきではないという父親の意見は見事に対立.もうちょっと言葉で理解を深めればいいんじゃないかと思うんですが,まず拳の会話に頼ってしまうところが殺伐とした似たもの親子ぶり.ついには父に破門され,雪の中,ユーマは裸足で家を飛び出します.…たぶん父が嫌いではないんでしょうが,今のユーマには最も多感な時期に出会って学んだミカヅチの存在が大きすぎて,離れることができません.まさに組に拾われたチンピラが折角戻れた自分の家からもう一度倒れた組長のためにひとり出奔するかのような光景.しかし今のユーマには,守るべきミカヅチ組の仲間だけでなく,いつだってランゲツが傍にいてくれます.一人ではないから,彼も過ちを恐れずに前を向いて歩き出すのです.

後半は非常に珍しい闘神(笑)と暗転.夕方の隠された天流の社にはリクとコゲンタの姿が.真実がどうであれ,ミカヅチに大鬼門をつくらせる原因となった伏魔殿は未だに健在.力を求める人々を誘い,無関係な人々を苦しめる力が未だにそこにあることを,リクは何も終わっていないことの証と考えます.さらに飛鳥神社から出奔ほやほやのユーマも登場! 隠された社の境内で,天流宗家・太刀花リクと地流宗家・飛鳥ユーマの闘神がスタート!
激しい印の切り合いと鍔迫り合い,あるいはリク必死の逃走&説得かと思われたこのバトルなのですがしかし!いきなり両式神とも剣を捨て,素手で組み合い開始.熱気を帯びたハジケる作画で描かれる,夕焼けの中の実に痛そうな肉弾戦! 体格は大幅に違いながらも炸裂するクロスカウンター.無意味に激しい気の高まり! 見れば見るほど車田な世界が展開し,その作り手の遊びっぷりになぜか笑い涙がこぼれます.縦横無尽に両手両足,そして頭までもを使いこなすコゲンタのケンカチャンピオンぶり,さらにそれを恵まれた体格で冷静に打ち倒していくランゲツの剣崎あるいは志那虎ぶりが深刻ではありながらも愉快でたまりません.
この様子を「戦いなんかじゃない」と見ているリク.互いに極めた闘神士であるリクとユーマの心は,式神を通じて深く近づき,感応し…どっかで見たような光景が展開されるわけですが,このシーンで作り手は一体何を説明したいんでしょうか.もしかして,「人より少しうまく闘神ができるんだけどね,そのせいで感覚が少し鋭いのかな」って奴ですか(笑)?
もちろんリクが思った通り,これは戦いなんかじゃない.あわてて見に来たホリンが呆れるようなアホ同士の素手の殴り合い.闘神士の気力で動く式神は,たとえどれほど凄い闘神士に使役されていたとしても使い手が目的を見失うと力を出すことができない.もし片方がいつもの状態なら一方的にやられてしまっただろうから,互いにとって不運であり,同時に運が良かったとも言えるでしょう.闘神士が使役する目的を見つけなければ,闘神開始のゴングすら鳴らない.それまではコゲンタとランゲツはいたずらに車田バトルで気力を消耗するばかり….
先に決めたのはユーマ.後悔の屈辱は彼のプライドが許さない.全てを失うことになろうとも,信じる道を行く! これを聞いたリクも「僕だって,もう」後悔したくない! 互いの長期的な目標があいまいながらもようやく決まり,式神が力を取り戻してこれから…というところで,背後の社に異変が!

社の中から出て,そのまま倒れるヤクモ.前回のあの展開の中,生きていただけで凄い! 伏魔殿の底の底,ウツホの封印の上でガシンと戦っていたヤクモは「悪魔」…ウツホの復活に巻き込まれながらも,ここまでなんとか生きてたどり着いたわけです.貴重な戦力というだけでなく,彼の持つ豊かな情報が失われずに済んだことは喜ばしい.ただしヤクモの情報ですら物語をある一面から眺めたものに過ぎないことは留意しておくべきでしょう.
天神町の空は砕け,中から伏魔殿の空が覗きます.リクが思ったように物語は何も終わってはいない.本当に天神町の日常が崩れ去るのは,これから先なのか.天神町に似た青空の下のどこか.雅な世界で平伏するのはマサオミ,その前に座るのは見覚えのある四人に,御簾の後に立って,笑うウツホ….
ついに物語は千二百年前の核心へ! 出てくる奴はどいつもこいつも被害者であるわけですが,結局悪いのは誰? そして,騙されたのは誰? 実はこの物語世界には問題解決に関して凄いギミックが入っているんですが,それがそろそろ使われてもおかしくない状況になってきました.折り重なり絡まった千二百年前からの因縁を,彼らはどのように解いていくのか.次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#36

「伝聞情報は裏を取れ!の巻」

モナコカップ本戦の1回戦.競技はパンの早作り.60分という制限時間内においしいパンを作り上げなければ次のステージへは進めない.時間と味を両立させなければならない厳しい課題だが,アメリカやフランスはそれぞれの技術力を生かして早々に勝ち抜けていく.アメリカチームが最新鋭の機器を持ち出したのに対し,和馬がピエロに頼んで貸してもらったのは何の変哲もない電子レンジ.それを使って和馬は制限時間内にパンを焼き上げたのだが,熱々のうまそうなパンに対し,ピエロの態度がいつもと違う.

当初はパン職人立身出世コメディだったはずが明らかに別ジャンルに変質してきた「ジャぱん」.序盤の至極まともなパンアニメだった頃に比べると,思えば随分とんでもないところまで来たなぁと感慨深いものがありますね(苦笑).ネタ的にどうしてもうやむやに終わらなければならなかった原作をリアクション中心にすっきりと整理して,肝心なところはごまかしつつも派手で豪快な動きと台詞回しの妙で無理やり面白がらせてしまうアレンジぶりが割り切り良くていい.マンガとアニメでは媒体の違いがあるので,得意な方向に注力するのは当然の話です.

前半はとりあえず前フリ.世界戦ということで他国の代表と激突するのは当然の話なんだけど,そのディフォルメ具合があまりにも行き過ぎて危険な領域に踏み込みはじめているのは注意してやったほうがいいんだろうか? フランスは3兄弟が変態なだけなので問題ないと思うんですが,イギリスのダメっぷりは…洒落のわからないイギリス人が見ていないのを祈るばかりです(苦笑).規律正しく勢い良く,開始20分でパンを作り上げてピエロに挑んだイギリスチーム.しかし折角作ったパンをピエロは高々とぶん投げて失格! 観客のお肌までわかるのが超一流のピエロの証.…「ピエロだから」というお題目によってあらゆる超常能力が許されるこの状況.イースト菌を入れすぎたパンはキメも荒すぎで話にならない,ってなわけで失格.
続いて課題を提出するのはシャチホコのいるアメリカ.「イギリスはアメリカがいないと何もできない」なんて剣呑なことを言いながら(苦笑)出されたパンは出来が違う! ドラゴンフックと強力ミキサーのコンビネーションで作られた生地で作られたパン.制作時間が通常のパンの3分の1の上にキメも細やか.超強力ミキシング法という最新技術で対応したアメリカチームのパンにはピエロも納得し,本戦初戦を通過!
そして次々に勝ち抜けていく強豪たち.確かに条件そのものはかなり厳しいですが,フランス,ベトナム,中国,エジプト…とこれだけ次々と通過者が出るってことは競技の難易度は適切だということでしょう.そうなると解決法を思いついた和馬はいいとして,諏訪原の実力が少々心配です.…河内は,ほら,そういう役じゃないからさ(笑).
ドラゴンフックという単語すら覚えられない和馬ではあるものの,河内の動揺をよそに電子レンジを活用して順調に2次発酵へ.常人である河内は実況しうろたえるのが大切な仕事であるわけですが,あまりの動揺ぶりに諏訪原にハゲるぞと警告される始末.あと5分,残り1枠しかないところでついに和馬のパンが完成! 焼き上がったパンを空中連携するシーン,やたら作画がキレてて熱いけど,そこにアクションを入れる必然性ってあまりないぞ日本代表(笑)! 諏訪原の気合で残る1席の挑戦権は手に入れたものの,パンを前にしたピエロの様子には,いつものようなノリがない.

後半は長めでリアクション&豆知識入り.諏訪原が「熱いうちに召し上がれ!」と差し出す和馬のジャぱん3号.観客と審査員の度肝を抜くことでおなじみの和馬のパンには珍しく,観客の黒やんが原理や仕上がり具合について完璧に把握しています.電子レンジを使ったパンの作り方は本が出ているようなので,気になった方はその本を探すのがいいんでしょう.なんせ今回,黒やんがタキシードを脱ぎ捨てて披露するHow to 電子レンジパンについては,冒頭以外がよくわからない(苦笑).耐熱樹脂のボウルに,牛乳75ml,無塩バター8gを入れて電子レンジ「強」で30秒,よくかきまぜて…から先が早送りに(笑).解説役としておなじみの黒やんがわざわざ自ら腕をふるって疲れたほどなのに,結果的には無駄なアクションになってしまうのが惨め.
贅沢な画の遊びはともかくとして(笑)パンの出来は黒やんが保証するほど完璧なはずなのに,熱々のパンを前にしたピエロは「君たちには失望した」と異様に冷たい態度.なぜそこまで和馬のパンに敵意を向けてくるのかを尋ねてみれば,ピエロときたら「ボクは電子レンジが,大っ嫌いだからさー!」 …またも無駄なアクション全開でレンジを粉砕するピエロ.確かに今回のリアクションは見せ場としては少々弱いのはわかる.でも,こんなどうでもいいところで作画を頑張る必要もないと思うんですが…そんな無駄な技術力が大好きです(笑)!
嫌な思い出が電子レンジにあるために,採点が厳しくなることを先に警告するピエロ.真面目な諏訪原は個人的な感情を審査に持ち込むのを許せないけれど,しかし人間どうしても嫌いなものはある.確かに食事時の汚い話のように回避しやすいものではないけれど,職人は食べる人のことを常に考えるべきで,それゆえに事前にピエロが嫌なものを聞いておかなかった日本チームの手落ちとされても仕方がない.しかしここは進むしかない.和馬は自分のパンとピエロのお兄さんを信じてついに試食へ.

食ってはじまるリアクションは,ピエロがエビスを渡されてアメリカに向かった後で起きたこと.サーカスで生まれ育ったがゆえにピンポイントで無知だったらしい(笑)ピエロを襲った元団長の助言.裁判大国のアメリカではとんでもない数の裁判が毎日起きているのは本当のこと.だからこそサーカスも,訴えられないように細心の注意を払うべきだというのも本当.しかしそれを伝えるために団長が持ち出した話が…結構有名な電子レンジと猫の逸話なんですが,弁護士役に彼がまた登場してくれたのがうれしいなぁ(笑).電子レンジには「動物を乾かしてはダメ」と書いてなかったから,メーカーに慰謝料を求めるなんてエピソードもアメリカならばありえるかも!と思ってしまったピエロ.そこで観客が倒れることがないように「The show might be Harmful to these who have Heart Problems」と注意書きしてショーを実行.あくまで注意書きなんですが,スリルのある芸を見せるにはいい惹き文句じゃないだろうか.その広告?効果もあったのか,ショーは大成功!

あまりの無関係ぶりにリアクション中にツッコミを入れるという反則を犯しかけた諏訪原.そしてそれを必死で止めた河内の努力を無にするようなピエロの謎のリアクション完結! ラスベガスのショーは成功したんだからいい思い出のはずなのに,しかも和馬のパンだってうまいのに,電子レンジと猫のことばっかり思い出して楽しめないって,なんて勝手な言いがかり! プロならば見る人のことを気にするのは当たり前.それをやって楽しめなかったから採点が厳しいなんてのはやっぱりダメだろピエロ(苦笑)! 他の条件を全て満たしているのに…黒やんすら悩ませるピエロの個人的な印象.これを克服する手はさすがに見つからず…
しかし,ここで救いの手を差し伸べたのが敵のはずのシャチホコ.電子レンジと猫のエピソードは「アメリカンジョーク」! 行き過ぎたPL法を笑い飛ばす都市伝説なので,いい大人は信じちゃいけません.…まあ,ちょっと信じたくなるくらいに凄い裁判がアメリカでよく起きているのは間違いないんですが,世界レベルのピエロとしては話の裏を取っておくべきでしたとさ.
あわてて取り繕って合格を出して逃げるピエロ.パンにゴマがかかっているための「ごまかし」リアクション.原作ではもっといろいろごまかされていたんですが,アニメでは地味なので飛ばして,ごまかしてしまったようです(笑).ピエロは日本ひいきではなく,サンピエールUSAのアメリカチームも悪ではない.実際モナコカップではフランスチーム以外は日本チームに対し悪意は持っていないのです.しかし悪意を満載して接近中のサンピエールオーナーはどんなことをやらかしてくるのか? 1話からここまで,待ちに待った凄い展開がついに始まる,次回に続きます!

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7月開始新番組チェック・2

大変なんですよ.いやもう洒落にならないくらい大変なんですよ原作の「ガッシュ」が! 前回の続きだから仕方がないけれど,この先どうなってしまうのやら….久しぶりに次の水曜日が待ち遠しくて仕方がない今日この頃です.
さて,今日は新番組感想の続き.前回の「かわいい編」の続きとして「主にかっこいい編」をお送りいたします.主に,がついているのは「ぺとぺとさん」のためですね.

-→○ プレイボール
前作未見.決して派手ではないものの全ての面で丁寧.下手なケレン味を狙わないところがむしろ現在では希少な好感の持てる作品.主に原作由来の美点じゃないかと思うんだけど,前作の知識がなくても1話にして登場人物たちのモノの考え方がすっと胸に落ちていくのが素晴らしい.これは性格設定が単純なだけではなくて,彼らの人となりを語るのに十分なシーンがきっちり盛り込まれているからだよね.この立ち上がりの早さを他のキッズ向け作品は見習うべきだと思います.非常に良いシリーズになりそうなのに,放映時間帯がもったいないよなぁ.

△→△ ガン×ソード
シリアスと見せかけて本質は大仰なバカ? …終盤にシリアスになってクライマックスでバカに振り切れそうな予感も.でもバカぶりでは直前の奴の病がかなり深いので,いきなりとんでもない相手と一騎打ちさせられてるのが気の毒ではあります(苦笑).どんな激しいボケをかましても,「アクエリオン」がその斜め上の遥か上空をぶっ飛んで行ってるからなぁ….とはいえ画は美麗でコントとしての完成度も優秀.キャラの面白さに頼るのではなく,シチュエーションコント方向に極めていくといいところまで行けそうだ.

△→○ タイドライン・ブルー
時に笑いを交えながらも,シリアスの王道を真っ直ぐ走りそうなオリジナルシリーズ.同期の類似作品としては「エウレカセブン」があるわけですが,こっちは丸っこくて土臭くて生き生きと大暴れでいかにもテレコムらしい.シリアスなオリジナルはいろいろひねりすぎて,地味だったりわかりにくかったりと序盤のツカミがあまりに弱すぎる場合が多いんですが,本作はいきなり出産でさすがにびっくりだ.ベテランがどんな手で客を次回へと引っ張っていくのか,楽しみです!

○→○ フルメタル・パニック!The Second Raid
原作既読.1話は最高に強まった作画と3DCGがともかくすごかった.のっけから劇場版の一部を見ているような気分にさせられるテレビアニメってのはそうはない.物語面も既に一区切りついた原作を原作者自らがシリーズ構成に入って再構成するということで死角なし.この先どこまで凄いものを見せてもらえるのかが非常に楽しみです.この先,あまりに現実味を重視しすぎて娯楽性を著しく欠いてしまうことだけが怖いけれど,そのバランスさえとれれば最後には非常に良いヒーローロボットアニメになってくれるはず.

△→△ ぺとぺとさん
原作未読.非常にまったりでぺとぺとした感じは他の作品には見られないほどに独特.これに比べると「かみちゅ」は乾いているし,その分だけ客の間口が広いのもよくわかります.嗜好がとんでもなく先鋭化している分意見が両極端に分かれそうですが,好きな人には本当に好きな世界に違いない.作品全体がボケというか不思議ちゃん状態なので,現実的なツッコミができる脇が出てくればまとまる可能性があるため様子見.出てくるといいなぁ.

見ているものは他にもあるけれど,書けそうなものはこんな感じ.
まとめレビューはいぬがいぬ日記:17年夏の新番組・いぬまとめでまとめていて,面白い.「奥様は 男」って金田一蓮十郎の「ニコイチ」(笑)?

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おまけ

逆境ナイン
今週はじめに見に行ってきました! あの島本先生原作ということでどれほどまで熱くかつバカなのかを楽しみに行ったんですが,自分には優先度の高い「バカ」の方がやや物足りない.「火山高」を彷彿とさせるハッタリ祭りから始まるものの,以降の学校シーンではそのハッタリが持続しないためにどうしても地味に.確かに見せ場は試合シーン.でも,その見せ場に向かっていかに観客を運んでいくかを考えると,試合以外のシーンってかなり重要なんだけどなぁ.出てくる奴は全員が全員ボケなんですが,その良いボケに対するリアクションのほうが薄いのが実に勿体無かったです.
しかし! 試合シーンの気合の空回りぶり(笑)は結構面白かった! 特にクライマックスの逆境については,前フリに当たる恋による逆境からついつい噴き出しそうになるシーンが連続し,敵ピッチャーの外道ぶりを見るに至っては面白いやら気の毒やら(苦笑).必死でぐるぐる回る彼はまさに自業自得.それから,見れば見るほど堀北真希のことが好きになっていく不思議な映画でもあります.混んだ劇場で,笑ったりツッコんだりしながら見ることをお勧めしときます!

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金色のガッシュベル#115

「繋がれそれぞれの勇気の巻」

カイルをさらったパピプリオたちを追い詰めたはずのガッシュたちとレイン.しかしロデュウたちの登場によって状況が逆転する.魔物としての強さもパートナーの呪文の使いこなし方も,ロデュウはガッシュを上回る.その上パピプリオまでもがガッシュの行動を妨害してくるという大ピンチ.しかしガッシュはどんな苦境に立ったとしても,自分の仲間を守ることに全てを賭ける.誰の前にでも真っ直ぐに立つその強い姿は,レインが魔界で出会ったガッシュと何も変わらない.己が正しいと信じるものから逃げないことの大切さを思い出したレインは,弱いカイルの心を変えるため,あえて己の闘う姿をさらす.

南の国での愉快な追いかけっこが一転,厳しい戦いへと変わった「ガッシュ」.前回途方もなく間抜けな追走劇を演じていたはずなのに,レインを仲間に引き込もうとしていた黒幕・ロデュウの登場によって全てががらりと変わります.元々チーム戦をメインとしてきたガッシュコンビは攻撃と攻撃の間が大きく,その未熟な点をロデュウに見事に攻められてしまうのが辛い.それでも守るべきものを捨てないガッシュが本当に大切なものを呼び起こします.ガッシュ最大の武器は,術なんかではないのです.

前回まで大変な迷惑をかけてくれたパピプリオコンビはあくまで前座.真打は長髪青年型魔物のロデュウと,そのパートナーであるチータ.咄嗟の判断でラウザルクをかけたガッシュを動かすことにによって術の直撃は免れたものの,たとえレインであっても当たったらただではすまない大技をいきなり放ってくる容赦のなさが恐ろしい.力を持ちながらも仲間にならないレインを片づけたいロデュウと,当然友達を見捨てることなどできないガッシュは当然のように激突.相手の強さを理解してもガッシュは決して逃げ出すことはなく,ラウザルクのかかった体でロデュウの腹に頭突き!
…しかし,この攻撃すら「ぬるい」と言い切るロデュウの強さは半端ではない.ロデュウ自身は体格が良く空も飛べ,その上パートナーにはラウザルクが消える時間を待つ判断力まで持ち合わせているという完璧ぶり.特にチータの術に関する即座の的確な判断は清麿を越えていて,清麿がろくな対抗手段を指示できない間に事態はどんどん悪化していきます.強い術を連発すると力尽きるのでペース配分して休憩を入れたり,役立たずにしか見えなかったパピプリオの術を効果的に生かすあたりは,いきなり大声で攻撃目標とその意図をガッシュに向かって叫んでしまう(苦笑)致命的にうかつな清麿を明らかに越えてます.
パピプリオのニュレイドで動きを封じられ,さらにモスレイドで体中がかゆくさせられて動けなくなるガッシュ.どれだけかいても術による痒さはおさまらないに違いなく,地味な技に見えますが我慢がしにくいという点では下手な痛みよりも性質が悪い.このあたり,今回の雰囲気に合わせてシリアス味が原作の描写よりも強まってますね.ガッシュに清麿の指示は届かないから反撃なんてもちろん無理.この隙をロデュウたちが見逃すはずもなく,フォローに入ったレインもパピプリオの粘液で食い止められて万事休す…と思ったらガッシュのド根性がここで爆発! 敵の術に対してろくに見えもしない目で突っ込んでいくという無謀さは,自分の仲間を傷つけさせないという強い覚悟の証.一番ひどい目に遭っていながらも「清麿やレインを狙ったら許さんぞ!」と叫べる心こそがガッシュの持つ最強の武器.人や魔物の心を深く強く揺り動かす叫びには,仲間を作りさらに鼓舞する力があるのです.
そんなガッシュの人心を動かす力は,魔界でも既に発揮されていました.レインが思い出す魔界時代の過去では,自業自得のひどい怪我を負ったレインを助けるため,出会ったばかりのガッシュが体を張ってくれた思い出が描かれます.その恐ろしい姿にふさわしい暴れぶりを見せていた過去のレインは,怪我をした彼を助けようとしたガッシュすら恫喝する徹底した尖りぶりで…しかし,そんな脅しを受けてもなお,ガッシュはそれを真正面から受けとめて,「ずたぼろなのはお主であろう!」と言い返してくれたのでありました.魔界でのガッシュはろくに術も使えない落ちこぼれだったはずですが,無闇に高い心意気だけは今も昔も変わらない.そしてそんな心意気こそがガッシュに数多くの友をつくり,ここまでの厳しい戦いを潜り抜ける原動力ともなったわけです.

これまでどんな相手を前にしてもひるむことなく叫んできたガッシュ.そんなガッシュの勇気によって,まずはレインの中の勇気が揺り動かされます.気の弱いパートナーを思いやるあまり,これまで戦いを全て引き受けてしまったレイン.しかし本当のパートナーならば,カイルの臆病をなんとかするためにもがくべき.怖がっていたのはカイルだけでなく,パートナーを怯えさせることを恐れていたレイン自身もまた,カイルの前に立つという恐怖に対し臆病になっていたのです.
無防備になったところをロデュウに襲われる清麿.それをフォローするガッシュ.そしてそんな2人を助ける,本性を露にしたレイン.あまりの怖さにカイルが死んでしまうかもしれないのにその姿を示すのは,彼ならばきっと耐えてくれると信じて勇気を振り絞ったからこそ.庇護の対象ではなくパートナーであると信じて,レインは大きな賭けに出ます.単体でも呪文なしでもロデュウをぶっ飛ばす強いレイン.怖がりのカイルの目の前で,レインとロデュウの激しい肉弾戦が展開.さらにロデュウの術から守るため,恐ろしいレインはカイルを岩から助けます.
本当に大切で,どうしても強くなってほしかったから,あえて見せたくなかった姿をカイルの前にさらしたレイン.自分の怖さはよくわかっていて,カイルに恐れられても仕方ないと諦めながら…本気の姿を見せることが「悪いのか正しいのかもわからないけれど,必要なんだ」.これが最後にできることだと信じて,不器用ながらも勇気を振り絞ったけれど,カイルはやはり怯えていて…「やはりオレは外道だなぁ.こんな姿でしかお前を守れねぇ…」
レインを導いてくれたガッシュは,その勇気によって自ずから輝いていたけれど,ガッシュの勇気に背中を押されたレインの顔には影が.影になった恐ろしい顔から流れる涙は,どうしようもない無力感が溢れたもの.本当はガッシュのように自ずから輝いて導きたいのに,大切なパートナーを傷つける怖さや罪悪感からは逃げることができない.…それでもロデュウの銃撃を体で受けて,カイルをかばうレイン.他の人間から恐ろしい姿の自分をかばってくれたカイルの勇気に火がつくことだけを信じて,自分自身の勇気を燃やし,必死で示し続けるのです.
さて,ガッシュたちにはパピプリオのアミレイドがヒット.術による網にかかって動けなくなる2人に対し,パピプリオがやらかす嫌がらせが…こんな深刻な状況でもギャグなんだよな(苦笑).そんな捕われの主役たちを守るためにレインが勇気と体を張る様子を見る,逃げだしたカイル.危機を敏感に察知して逃げられるんだから,怖がりは決して悪いことではない.けれど自分をこれまで守ってくれた人の危機を前にして,このままでいいわけがない!

ガッシュからはじまった勇気の連鎖はついにようやくレインからカイルへ! 最悪のピンチの前に皆の期待通りについに立ち上がってくれるカイルがうれしい.燃えるお約束を変に照れることなく真っ直ぐ貫いてくれるのは,キッズ向けとしては必要不可欠.ありきたりのお約束だって,見ていてうれしくなるなら大歓迎だ! ついにレイン編も決着へ.連鎖した勇気がついに形となる,次回に続きます.

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ボボボーボ・ボーボボ#66

「コールはひたすら空回りの巻」

死生トリプルでのバトルを制したボーボボたちは新たな敵を求めて移動を開始.旧毛狩り隊の3強の一角であったランバダを倒したボーボボたちの前に立ち塞がるのは,旧Aブロック隊長のハンペンだ.その大きさと威圧感にあっさり負けたボーボボたちは戦意喪失するのだが,ハンペンは勝手に3狩リヤルールによるおでんデスマッチの舞台を整えてしまう.食物連鎖の頂点に立つゆえに尊大なハンペンに対し,ボーボボチームは大半が湯の中で溺れているという惨状.この危機的状況に突如現れた救いの女神こと魚雷先生は,落第した破天荒を置き去りにして去っていく.ボーボボが3狩リヤの戦士として選んだのは破天荒と首領パッチの2人.対するハンペンはちくわとGUY坊を従えて,ついにおでんフィールドでの激しいバトルがはじまった!

結構長かった死生トリプル戦が終了し,ボス戦に向けての再加速を開始する「ボーボボ」.エリアの区切りやネタの難しさがあってやや散漫な印象のあったこれまでのバトルとは異なって,対ハンペン戦はわかりやすくてバカバカしい「ホーボボ」本来の魅力がたっぷり味わえるはず.今回はその序盤なんですが,演出・作画が久々にキレまくって凄い! 特にビュティさんのコンパクトかつ強力なツッコミが事態のしょうもなさを加速させていきます.新キャラにも三浦氏,遠近氏,白石氏と毎度ながら贅沢すぎる声優を投入するから隙がない!
さて,無駄に高品質な今回のアバンは江戸.田楽禁止令下の町で行き倒れそうな田楽を助けたのは,ところてん屋の一心天の助,情け深くて一本気,そして毎度辛い目に遭わされる(笑)天の助は窮状の田楽の関所破りをお手伝い.しかし関所では疑いは晴れず,DNA鑑定に持ち込まれることになりましたとさ! …たしかゼリーが入ってるんだよな(笑).

前半は凄いやつ登場.ランバダに勝って死生トリプルをついに突破したボーボボたち…のはずなんだけどあらすじはいつものように大嘘つき.考えてみれば前回のボボパッチの助の使い方は贅沢だったなぁ.ともかくランバダを倒した一同は次のステージへ,遊園地らしくパンダの乗り物にヘルメット着用でまたがって進軍.こいつらにとってふざけることは息をするのと同じなのでいたしかたなし(笑).ちなみに欠席のヘッポコ丸と破天荒たちは魚雷先生の恐怖の補習授業中(生存率0%).さすが武器だけあってせめるのがお上手だ.
ところが,勝利のおかげで程よく緩んだボーボボたちに突如訪れる圧倒的なプレッシャー! 地響き立ててやってきたのは,馬に乗った王子様…ではなくてハンペン! ばかでかいハンペンの威圧感はまさに暴力的.ここまで勝ち進んだ主役がこの程度で挫けるわけないと思ったのに,いきなり完璧に挫けているボーボボにビュティさんだってびっくりだ(苦笑).あんな強そうな奴には勝てないと逆切れするボーボボ.視聴者の期待を裏切る意外な展開には違いないんですが,主役としてはどうだろう.自分勝手なハンペンはマイペースに新ステージを準備.巨大なハンペンを召還し作り出された大おでん鍋こそ,今回のバトルの舞台.
3狩リヤによるおでんデスマッチを提案してくるハンペンに対し,巨大なメカで対抗しながら提案を受け入れたのか受け入れていないのかよくわからないボーボボ.結局望むところと望まないところのどっちですか(笑)? …闘わなければ話が進まないため,ハンペンの主導によってメンバー未定のままおでんデスマッチ開幕.ハンペンは絶対であり食物連鎖の頂点.そんな仰々しい台詞を本気で口に出せるハンペンの尊大さは半端ではない.ハジケ勝負では他人に揺るがされない強い自信は,非常に良い支えと武器になるのです.
この強そうなハンペンに比べると,早速おでんつゆの中で溺れてる主役の仲間たちと,自然の摂理で勝てないとくじける主役ってのはどうなんだろう(苦笑).相手が着々と3人をそろえたのに対しボーボボ側は主役を含めてまともな人材は皆無.しかし! 手詰まりのこの状況で響き渡る,聞きなれたあのソナー音! 凄絶な形相で縛り付けた破天荒を頭の上に持ち上げつつも魚雷さんが登場し,そしていきなり退場だ(笑)! いきなりおでん汁の中に縛られた破天荒をぶっこんでいくというワイルドさが素敵! 魚雷先生の授業に落第しちゃった破天荒ですが,水中で縄抜けをやってのける程度には元気.
もちろん強いハンペンと一緒に闘うのだから,敵の3狩リヤメンバーも侮れない.くしゃみ程度で早速天の助を苦しめるのがチクワン.同じ食い物として黙ってやられているわけにはいかないため,文字通り足を引っ張ってみる天の助ですが…無駄に素敵な動きでちくわ殺法炸裂.ちくわの中にところてんを入れて締め付けるチクワンクラッシュは,あんまりおいしそうじゃない! 一見天の助は自ら敵にやられに行った愚か者.けれど彼の本領はリアクションなので,実際はむしろおいしくなっているところがベテランらしい狡猾さではないかと.地味にパロディになってるし(笑).
そして,ボーボボの指名は天の助の計算を見事に無視.3狩リヤへの選抜はボーボボ・破天荒・首領パッチ! 体調は万全ながらも,元来ツッコミ体質でハジケリストとしての実力にはやや劣る破天荒に首領パッチを与えることで,人格をぶっ壊してまともなことをさせない作戦です.しかし敵の3人目,GUY坊の仏・CRY・撃もまた無駄に良い作画で動き倒す実力派,鈴の音がチャームポイントとなっております.
舞台を敵に支配され,3人きりではボーボボ側が劣るこの状況.しかし出場者が決まっても選に漏れた者が目立つことを諦めることはなく,そのことが3対3であるはずの3狩リヤルールを揺さぶります.そもそも役には立たない田楽に,こんぶにウン…いや,ストロベリーアイスのソフトンと,同じ食い物として,さらに元Aブロック隊長としてのプライドをバトルにぶつけたい天の助が脇でボケながら出番を虎視眈々と狙う中,ボーボボが「玉子食えー!」とお得意の勢い「だけ」をハンペンにぶつけてます.油断すれば仲間に倒され出番を奪われるのは,主役のボーボボであっても同じなのです.

後半はちくわ空回り.3狩リヤメンバーでのおでんフィールドのバトル開始.広いフィールドの中のあちこちではじまる小競り合いの中でも,さすがにボーボボとハンペンのバトルは激しい.ボーボボが無理に食わせた巨大な玉子を食物連鎖の頂点として食いきったハンペン.「信念・希望・幻想・憤怒,ハンペンは全てを食らい尽くす!」ってその根拠なさげな自信と迫力が怖いわけですが,平気な顔でもう1つ玉子(ソウル)をハンペンに食わせるボーボボのほうがさらに怖い(笑).巻き込まれてる天の助がおいしいなぁ….
絶対的な強さで君臨するはずのハンペンがボーボボに押されるという大番狂わせに,ちくわはおでんダネを扇動して励ましのハンペンコールを実施するわけですが,つくねに地味に混じっている首領パッチも含めて「黙って見ておれ!」とハンペンに怒られましたとさ(笑).あくまで唯我独尊の地位から降りる気のないハンペンの連れなさと厳しさにべっこりとへこむおでんダネたちが悲しい.ちなみに首領パッチおやびんはつくね次郎にジョブチェンジ.ハンペンにとっての応援と同じく,首領パッチにとっても無用な賞賛はむしろ自分の芸の邪魔.地位は無視して槍として投げてもらったほうが,よほどお笑いとしてはおいしいわけです.首領パッチの串はホーミングつくね弾に変化してハンペンたちに大ダメージ!
さすがに激しいボーボボたちのハジケを止めるため,ハンペンが操作するのがステージそのもの.巨大なハンペンで出来ているおでん鍋は彼の体の一部のようなもので,つゆの上げ下げ自由自在! けれどここまで散々敵にステージをいじられてきたボーボボたちにとってはもはや今更の話で,早速状況を川の氾濫コントに流用.3人揃ってかぶりものした協力奥義・「川の水はきれいにしといて」がエコな感じに炸裂し,川に流された敵こと加工食品はボーボボたち魚にやられます.…食物連鎖的に食品が魚に勝てるわけがないんだ(苦笑),最後には勝利の証か,変なこいのぼりが川の中でたなびくというナンセンスぶり.首領パッチおやびんと一緒にハジケられることが心底うれしそうな破天荒の様子に心が温まる思いです(笑).
雑魚のはずの相手が実はこいのぼりでおでんを食われたという醜態によってハンペンは本気に.5月5日をハンペンの日にする気合で持って放たれるのは真拳ではなく,純粋なハンペンの強さの証,ハンペン承.お笑い番組の企画にガチンコファイトを持ち込まれてうろたえるボーボボ.バカガードしようにも今回はろくな盾がない! 一応こんにゃくガードで本気の攻撃を笑いにそらすことには成功するんですが,まともに食らえばリアクションの苦手なボーボボでは致命傷になりかねない.今,ハンペンはシリアスに攻めるべきなので,ちくわは余計な応援を怒られても仕方ないですよ(笑)!

天の助と同類の見た目に反して洒落の通じない敵であるハンペン.彼が醸しだすシリアスな空気に包まれれば敗北するのは間違いなし.だからこそこの雰囲気をぶっ壊すため,作中でも最も影響力の強い首領パッチと破天荒のコンビが出撃! 一介の下僕としてうれしそうにおやびんに従う破天荒.…第3者から見ると可愛そうにしか見えないわけですが,幸せのかたちは人それぞれってことだろうか….GUY坊にカギ真拳をかます破天荒は確かに強いものの,仲間のはずの天の助にいきなりからまれて大変に迷惑.残りの2人にからんでもろくなことにならないからって,一番の下っ端を襲いにいく天の助の計算が非常に卑屈で素晴らしい(苦笑).
終盤で見せ場をかっさらっていく破天荒と天の助.そしてこのフィールド最強の敵であるハンペン.もちろん主役はそれを許せない! ついにハンペンに対して積極的に仕掛けていくボーボボは,箸1膳でハンペンに最悪の侮辱を与えます.ハンペンつかんでひっくり返す.一度掴んだネタを鍋に戻すなんてのは,食い物にとっては屈辱以外の何物でもないらしく,そういう意味では食事作法以前の下劣極まりない攻撃を仕掛けるボーボボに対してハンペンはどのように反撃するのか? 鍋のときに気に食わない具を掴んだからといってまた鍋に戻すような真似は絶対にやめよう(笑)! 次回に続きます.

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陰陽大戦記#40

「全ての終わり,終わりの始まりの巻」

月食の下のミカヅチビル.逆式のイツムの放った光によって式神たちを失いかけた天地の宗家.しかし絶叫とともに2人の流派章が極の位に至り,壊れたはずの神操機が再生する.新神操機によって再び呼び出されたコゲンタとランゲツは,宗家たちの望む新しい姿へと進化していた.
イツムと対峙する2体の新生白虎には,もはや介入は届かない.激しい攻撃に曝されながらも互いに不要な恩を押しつけあう2体の白虎は,次第に連携らしき形を取りはじめる.

大鬼門編もついに終結.前回から続くミカヅチビルでの逆式のイツム/ミカヅチとの死闘を終局へと導く「陰陽」.前々回から途方もなく上がったテンションそのものは前回終盤が頂点だったようで,それに比べれば今回はまだ落ち着いたもの…って,この状態で「落ち着いてる」なんて書ける作品はそうはない(笑).前回終盤で大爆発した悲しみは驚きへと変わって一応の大団円へ.大鬼門に関しては決着がつくものの,物事の奥底で蠢いていたもう1つの流れについては取り返しのつかない方向へ.事実が明るみになる将来には「大団円」という評価はまったくの裏返しになるのでしょう.

前半は短い.ミカヅチビルで失われたはずのコゲンタたちが戻ってきたその頃,天神町の隠された天流の社では妖怪退治中.ナズナさんの教育によってこの短時間で一応妖怪退治ができるようになっている3人の素質恐るべし(笑).リナが呼び寄せてモモがおとりでリュージがネギで殴るという三位一体のコンビネーション.とはいえ引き役のリナが張り切りすぎで残りの2人は一杯一杯.調子に乗って巨怪まで呼んじゃって大変なことに.もう一人攻撃役がいればきっとバランスがいいんだけど,さすがにモモにネギで殴らせるのは無理か(苦笑).何はともあれこの先天神町の守りに闘神士が残らなくてよくなったことは大きい.戦力として計算に入れるのは無茶だけれど,帰る場所が仲間に守られていると思えるだけで心強いですからね.
同日同刻,ミカヅチビルではムツキたちミカヅチセキュリティが奮戦中.確かに代表取締役は社員に給料分は働いてほしいよなぁ(笑).あまりに妖怪の数が多くてへたばりそうになったところで,前回交通機関としての役割を全うしたテルが登場! リク抜きでの天流と地流の共闘というレアな光景が展開します.両闘神士とも非常に生真面目なところが性に合ったのか,トラブルなしに共闘してるのが楽しい.イソロクもエビヒコも激戦を生き抜いてきた実力派で,流派こそ違うものの一般人を守りたいという心意気は同じ.コミカルですが,流派を超えて協力することは可能だということを語るシーンです.
そしてリクとユーマ対イツム/ミカヅチ.前回ラストで「天地宗家は不要」とイツムを介したウツホの介入に貫かれた白虎.しかしこれを2人の宗家は絶叫によって取り戻し,神操機と式神の新しい姿を手に入れます.闘神士が望む形に生まれ変わったこの2体をウツホは認めることができません.宗家ときつく絆を結ばれてしまっては,今イツムを操っているような影響力を式神にもたらすことが難しいってことなんだろうね.逆に深い絆に結ばれていない式神は,この先ウツホに操作されてもおかしくないってことか.
自分たちの存在を引き剥がすイツムの光を,今度は砕くコゲンタとランゲツ.操作できないと知ったウツホはイツムの攻撃で2体を倒そうとするものの,リクもユーマも,共通の敵がいれば流派を超えて協力することは難しくない.ビットを孤月拳舞や邪皇嶽真錐で壊したあと,闘神士の指示によって互いを助けはじめる2体の白虎.最初に手を貸したのはユーマで,それに応えるのがリク.宿敵につい手を貸してしまったユーマのおかげで始まった恩の貸し借りは瞬く間に激化! リク以外は「違う」と言うに違いないけれど,恩を返しまくるランゲツと押し付けまくるコゲンタの動きは間違いなく共闘です.

長い後半.コゲンタ&ランゲツ対イツム/ミカヅチの戦いはさらに熱気を帯びるわけですが,その中で式神というよりはどんどんロボットに近づいていくイツムがサンライズらしくておかしい(笑).その強さは半端ではなく,新しいコゲンタたちですら窓壁に叩きつけます.その光景に天地の宗家の思いは同じところへと収斂.イツムを放っておいたら地上は地獄になる.皆が悲しい思いをすることは,絶対に止めねばならない….元々順序は違うけれど同じような願いを抱えている2人の宗家の心は,ここに至って完璧に目指すところが一致.2人がイツムを倒すために動いた結果が,驚くべき効果をもたらします.
同じ心に応えて輝く2つの極の流派章.2体の白虎の目は光り,トランス状態のままで宗家たちの左右対称の印を受け入れます.イツムを中心とした大極の陣は赤と青に輝き,さらに混ざり合って…紫に! これはウツホの封印と同じ色.天地宗家の鏡合わせの印にはウツホの介入を封じる効果があるようです.遠い昔にこれに類する技でウツホを封じたのが,この物語のはじまりなのかもしれません.
月蝕の下,紫光に削られてミカヅチの体からは融合していたイツムの体が剥がれ飛び,口からは実態を持たぬ逆式のイツムが飛び出します.この元凶には実体がないため,コゲンタたちは攻撃が入らずに苦闘.しかし極に至った流派章の導きによっていつもの怒涛斬魂剣と爆砕牙点穴の印を入れたなら,流派章・神操機・式神に続いて技までもが新たな段階へ! 式神の姿をもさらに強化して放たれる,五行奉神剣と爆砕爪拳壁.2体の白虎による大技の連打によってイツムの存在は打ち砕かれていきます.…皆既食が終わって月が再び姿を取り戻す中,極神操機を手にした宗家たちの超降神によって,ミカヅチは人の姿に還ったのでした.
熱い新バンクによって事態は終結し,大鬼門の開放からはじまったこのシリーズは緩やかなエピローグへ.伏魔殿の底から長い旅の末についにミカヅチビルに至ったユーマは,ミカヅチから宗家の名を受け継ぐことになります.この終局を見る限り,ウツホに操られた最近の数話を除いて,ユーマに対するミカヅチの仕打ちは全て,彼を宗家として鍛え上げるための厳しい試練だったと考えて良いようです.…伏魔殿の底に飛ばしたのは正直やりすぎだと思うんですが(苦笑)宗家ならば戻ってこられると信じて,心を鬼にしていたんでしょうね.
前回繭に包まれたミヅキは解放され,父であるミカヅチの元へ.イツムを失い倒れ,今まさに燃え尽きようとしているミカヅチの目に映る幻影は,好きだった女の姿.…金も権力も掴んだ彼が唯一掴めなかった彼女について,自分の大切な娘に語るミカヅチ.会長でも宗家でもなく,一人の人間として感情を吐露するのは,彼が宗家を名乗ってから初めてのことかもしれません.見事期待に応えた若き後継者に背負ってきた全てを渡し,今ここにいるミヅキに感謝の言葉を残し,地流を支えてきた柱は崩れていきます.
地上の人々を危機から救うために大きなモノを失ったユーマ.その代償として,これまで彼が失っていた全てのモノが戻ってきます.記憶を取り戻した母,思いをすれ違わせて天流に身を寄せていた弟,そして封印されていた父.過去,飛鳥家で一体何が起きたのかについては,程なく当事者の口から語られることになるのでしょう.あまりに才能溢れる兄貴のおかげで幼いながらとんでもない目に遭わされたソーマも,ようやく求めていた場所にたどり着いたようです.…フサノシンとの契約はどうなるんだろう?
そんな幸せな光景を一人見ているリクにもお迎えが.大鬼門を塞ぎ世界の危機を救い全てが終わったはずだから,「帰りましょう,天神町に」というナズナの言葉に微笑んでうなずくリク.地流ほどの大団円ではありませんが,天流の仲間たちやボート部はなんとか元気で,テルに至ってはムツキと意気投合できたようなので上々の成果ではないかと.宗家と主要幹部の交代が,今後地流の天流に対する方針をどのように変えていくのかも楽しみです.
戦いは終わり,季節は正しき姿へ.大鬼門が封じられたことによって天神町にもミカヅチビルにも紅葉が舞います.これまで天流が頑張ってきたのはこの日のため…なのだけれど,リクの頭には一抹の不安が.「これで全てが終わったのかな」

時を戻し,天上で月が影に覆われようとしていたその頃,伏魔殿の底の底ではヤクモ対ガシンの闘神も終局へと向かっていました.ガシンは限界を越えてキバチヨを操っているわけですが,それでもヤクモの強さには届かないあたりが凄まじい.神流の事情を知っている厄介さから,ヤクモはこれまで神流に何度も襲われてきたわけですが,それを全て単独で跳ね除けてきてますからね.ただし単独行が過ぎて,同じ天流の仲間との情報共有がろくにできてないのはまずい.折角の貴重な知識がまるごと失われるかもしれない危機が,まさに今ここに.
皆既月食を前に壊れかかりの神操機で戦うガシン.とうに限界を越え,式神を失う危機にさらされているのは承知の上で「だからどうした!」…戦いの中でようやく語られる,ガシンが戦う理由.ウツホの力を狙う連中から自分や子どもたちを守ってくれたのがガシンの姉の式神であったキバチヨ.姉は罪なき人とともにウツホの封印の道具にされたから,ウツホが復活すれば姉を含めて全てが元に戻る.自分を仲間と信じる者を騙し傷つけても叶えたかった願いは決して邪悪なものではなく,ウツホの力の争奪戦に巻き込まれた彼らもまた被害者であったわけです.
ヤクモの五重の塔が完成し,大降神キバチヨに対し技が決まった瞬間にガシンの神操機は砕け…皆既食の元でついにウツホが目覚めます.地上の誰もが気づかぬ中で神流の大願が成就.復活に巻き込まれたヤクモの行方は.天地の宗家と同じく,再生する神操機の傍らにいる疲れ切ったガシンは「これで全てが,終わったんだ」と呟いて…物語は次の段階へ.次回に続きます!

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金色のガッシュベル#114

「天下無双の臆病ぶりの巻」

レインの願いに答えて彼の本を燃やす前に,あまりにも気の弱いレインのパートナー,カイルを鍛えることを請け負ったガッシュと清麿.カイルはその気の弱さにつけこんだジルに虐げられていて,このままではレインはカイルのことが心配で魔界に帰れないからだ.けれど,カイルの臆病ぶりは半端ではなく,いくら清麿が知恵を絞ってもうまくいかない.その頃,ガッシュたちにとっては見覚えのあるワルの2人が,レインを自分たちの仲間にするために近づいていた.

抜群の安定感でよく出来た話を連発する今期の「ガッシュ」.品質の平均は夏を迎えても衰えるどころか確実に上がってきていて,作り手の良い気合が伝わってきます.夏公開の映画制作作業もピークのはずで,もちろん分担していても制作現場はかなり大変なことになるはず.それでもここまで作り上げてくる気合と制作現場のコントロール力を誉めたい.今回はレイン編の第2回.コメディ味が強い話で,脚本のはっちゃけぶりとそれに悪乗りした演出・作画の遊びっぷりがたまらない.特に二枚目と三枚目の間を激しく行き来する清麿は,使い勝手の良さもあるのか制作側に別の意味でも愛されているようで何よりです(笑).

レインからの手紙に呼ばれて南の国にやってきたガッシュたち.町を駆け巡ってようやく出会うことができた次の朝,早速清麿を襲う早朝ドッキリ企画! そりゃ相棒とはいえ魔物.大口あけて食われそうになったら動揺するのがまともな人間の反応です.ゆえに本気で逃げる清麿に対し,ガッシュは上手くいったとご満悦.もちろんツッコミがボケにバカにされることほど腹の立つことはないわけで,かちんと来た清麿がガッシュに何らかの制裁を加えようとしたそのとき,2人の耳に届くのがカイルの悲鳴.
それは朝食を巡るいざこざ.いじわるおばさんことジルがガッシュたちの朝食分のパンをくれないために上がった悲鳴.本来はカイルに雇われているはずなのに非常に偉そうなジル.確かに弱いカイルには罪はないんですが,雇う側に毅然とした態度が取れないのは雇主としての資格がないと見なされても仕方がないでしょう.レインのジルに対する怒りはよくわかるけれど,まずはカイルの問題を解決しなければまずいというわけで,清麿がカイルの性格矯正を請け負います.
ジルに勝って家を取り戻そうと励ますガッシュと,その心強い言葉に引き摺られてうなずくカイル.今は記憶のないガッシュですが,その真っ直ぐな言葉と態度はレインが覚えている魔界の頃のものと同じようです.変な魔物に仲間になれと誘われているという現状では,レインにとって心強い増援が2名増えたのは非常に喜ばしいこと.一刻も早くカイルに勇気を持たせるための清麿たちの奮戦が今回前半のお楽しみとなります.
さて,レインから話を聞いたことでようやくガッシュたちも気がついた今回の敵その1は「バクハツ頭にヒゲのチビ」.しかし彼らが別の魔物の指示によって動いていることをガッシュたちは知りません.長髪にこうもりの羽で鋭い目の魔物の男に,レインを仲間にしろと脅かされているのがパピプリオとルーパー.魔界の王を巡る戦いは既に後半に入っているはずですが,逃走には便利な術を使いまくって残っていたんだろうか.
この2人,顔がめちゃめちゃ濃い(笑).ワルとしてヒゲが生やしたと主張するパピプリオ.昨日ガッシュたちが街で追い掛け回された原因もこの2人のようで.「パピーパピーパピーチャーン」ってやっぱり親狙いだからギャグも濃いなぁ…(苦笑).仲間に引き込めと命令を受けてもレインは仲間になる気配はなく,仕方なく強硬手段を取ろうとした彼らの前にはガッシュたちの姿が.
パピプリオたちに監視されているとも知らず,ガッシュたちはカイルの勇気育成作戦を敢行.まずは清麿をジルだと思って,「家から出ていけ!」って言ってみよう! …ってそれは泳げない奴を滝に叩き込むようなもんだと思います(笑).カイルは相当頑張って途中まで口に出すものの,気合を入れた清麿は怖い魔物すらもびびらせるほどに怖いので(苦笑)練習台としては不適切.とはいえ敵のプレッシャーに負けず自分の口で思ったことを言えるようにできなければ,この先力を貸してくれる人たちを困らせることになるという清麿の推論は正しい.時間もそれほどないということで,勇気を身につけるための集中特訓が展開されていくのです!

今回最もテンポ良く悪乗りも激しいのがこのあたり.パピプリオたちの「やられる前からツイてない」あたりから,作り手のノリっぷりが楽しくてたまらない.勇気を身につけるための特訓を企画し実行する清麿ですが,カイルの臆病がそれを遥かに超えていくので四苦八苦.まずは農場.めんどりから卵をもらうことで,人間以外の相手と交渉してもらおうとするわけですが…さすがは動物.見ただけでカイルが弱いことを察したようで,その目を怪しく連鎖で光らせた上に(笑),カイルのびっくりを連鎖させて小屋がパニックに.動物は早過ぎって言うよりは,むしろ人間よりも動物のほうが厳しいかもしれないなぁ.ニワトリども,あんな風に興奮させられたらきっとしばらく卵を産まないに違いない.
生物は厳しいということで今度は無生物に切り替える清麿.怪獣アクション映画を見る特訓!はとても楽しいはずが…カイルあっさり気絶.ならば!と今度は無生物を極めて相手は「高さ」.ちょっとした高台から海に飛び込んでみよう!というこれも当然楽しい特訓.けれどカイルはがたがた震えて飛び込めない.考えてみればカイルは昨日高いところから落ちかけているので,むしろ昨日のあの経験があってなお,海に楽しげに飛び込んでる奴らのほうがどうかしているのかもしれません.
で,最後はダンボールで草滑り.ちょっとスピードが上がるだけでもはや特訓としてはユルすぎるところまで来たわけですが,これにすらカイルが怯えてる.しかも怖いのはスピードではなく,バルカンの顔が怖いだなんて(苦笑)! ここまで裏をかかれたら,そりゃ清麿さんも別人のように呆けてしまっても仕方がない.ガッシュだって自分の大切な親友の顔に泣かれてしまって号泣.そして最も深刻なのはレイン.バルカンの顔でダメならば,自分の戦う顔は完璧にアウトだと今更ながら気がついてしまいます.
かなり頑張ってもうまくいかず,休憩している清麿とレイン.木陰で2人で話している様子はさっきまでの間抜けぶりがすっかり消えてシリアス.ガッシュならなんとかなると思って助けを求めたのだというレインに,「その気持ちわかる」と同意する清麿.確かに清麿も変わることができたのはガッシュのおかげ.殻に閉じこもっていたところを無理やり外に連れ出されたおかげで,一人孤独だった世界は間抜けで居心地のいい形に変わりました.そのときに受けた恩義に応えるため,清麿は未だ命がけでガッシュに付き合っているわけです.そんなすごい主役と自分を比べてしまって落ち込むレイン.仲間が例外なく熱い魂にやられるほどにガッシュの影響力は途方もなく大きいので,比べる相手が悪すぎると思うんだけどなぁ(苦笑).

しかし比べてはならない奴と比べてしまって落ち込んだレインは,清麿に本を差し出して,自分がいてもカイルにいい影響を与えないから燃やしてくれと願います.もちろんレイン本人は納得してますが,そのパートナーであるカイルには耐え難いことで,本を奪ってジャングルに逃走という精一杯の勇気溢れる行動! あのカイルにここまでさせるほど,レインの存在は失いがたいってことですね.そしてそのカイルをさらにかっさらうのがパピプリオたち.特徴的なヒゲが加わってますが,ガッシュたちもおぼろげに記憶が残っているようです…ってあれヒゲか? 鼻毛真拳じゃないのか(笑)?
カイルを人質にとって仲間になれと命令し,夕方に海岸に来いと言って逃げ出すパピプリオたち.運悪くパピプリオの技を清麿が食らって痺れ,足止めされてしまいます.相手が夕方に海岸に来ることがわかっているなら,真っ直ぐ追いかけずに海岸に先回りしていろいろ仕込むってのがたぶん最も賢い追い方のはずですが,ここで清麿が取った手段が大笑い.ガッシュの背中に痺れた自分を縛りつけ,逃げる2人を夕方を待たずにいきなり追走! …それは自爆と紙一重の追走方法で,引き摺られる清麿は必ず悲惨なことになるよなぁと思った通りに大惨事(苦笑).特に川.清麿が頭まで浸かってるよガッシュ!
そんな壮絶な追走によって,夕方じゃないけど海岸まで来ちゃった一同.もちろん清麿は痺れ以上に引き摺られたダメージが深刻で,「…よかった,オレ,生きてる」って自分でくくってもらっておいて君は何を言っているのか(苦笑).海岸ではカイルの取り合いを再会.今度は固まる液でカイルを高い岩場に貼り付けて,岩をも溶かす液によって攻撃してくるパピプリオ.他の術と組み合わせればかなりえぐい罠が作れそうな術なんですが,普通に攻撃呪文として使ってくるなら問題なし.すっかりしびれが取れた清麿は見事に構え,ザグルゼムとザケルガのコンボでカウンター! 最近覚えた自爆と隣り合わせの攻撃ですが,そんな危険な攻め方を迷わず選べる2人の強さは相当のもの.その上あのレインもついているならもはやパピプリオたちには勝ち目なし!
…しかし,敵はパピプリオだけではない.カイルの救出に向かったレインを襲ったのは,パピプリオたちに命令していたあのロデュウ! 仲間になることを断るレインに,容赦ない技が放たれます! このままでは2組対1組での戦いとなるのでガッシュ側が圧倒的に不利.術の使えるコンビがもう1組欲しいんですが,果たしてカイルは術を唱えることができるのか? 今回の濃さに比べると次回の作画はちょっと薄そうだなとか思いつつ,映画CMのマイク掴んだ清麿が気になったりしつつ(笑)次回に続きます.

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7月開始新番組チェック・1

いやもう大変なんですよ.本当に大変なことになってるんですよ今週の「ガッシュ」が! あ,現在サンデーで連載中の奴なので,コミックスで読んでいる人には結構先の話,アニメのみ見ている人にはさらに先の話になるんでしょうが…とんでもないことになってますんでお楽しみに(笑).ただし,この回だけつまんで見てしまうと相当激しいネタバレになりますんで,雑誌連載派以外は我慢して見ないことをお勧めしときます.この話を今のアニメの品質でやられたら相当凄いことになるに違いない.久々に雷句先生の師匠が誰なのかを痛感させられた1話でありました.

さて,今日は7月開始の新作について感想を.今期はそれなりの出来になっているものが多くて,派手にぶっ壊れていることでおなじみの独自アンテナにひっかかる凄い電波はいなくて残念.この分だと「いちご」の抜けた穴はしばらく先の「アストロ球団」で埋めることになりそうです.実は「らぶげ」にかなり期待してたんですが,思った以上にちゃんとしていて非常に残念.あのあかほり先生ならば,筆舌に尽くしがたい底抜けアニメを見せてくれると思っていたのに(苦笑)! ボケるために生まれてきたとしか思えなかった「らいむ」のような脅威の逸材が次に出てくるのはいつになるのやら….
てなわけで新番組「かわいい」編.タイトル前の記号は見る前の期待→見た後の評価.

△→△かみちゅ!
原作未読.これは凄まじい作画アニメだ.神や物の怪の類を当たり前のように受け入れる世界の中で,少女たちの動きを緩いユーモアを込めた目線で丁寧に追っていくようです.大事件が起きても,逆に事件が1つも起きなくてもかまわないという展開に対する自由度の高さが目立つわけですが,それゆえに終盤の落としどころをどうするかで評価がまったく変わりそうな気がします.作画が良すぎる副作用で,きっちりまとめて当たり前,ちょっとでも外せば皆ががっくり来そうな予感.プレッシャーに負けずに頑張れ.

-→△シュガシュガルーン
原作未読.人の心を奪って偉くなれ!って基本構造が「さくらん」と実によく似ている気がするのですが(笑).そんなわけで恋愛モノというよりはオブラートをかけまくった変形水商売ものとして見ると愉快そうな予感.まだまだ絵と物語と音が一体化していないので楽しめるところに至ってないものの,数話かけてうまくかみ合ってきたら結構いいところまで行けるポテンシャルはあるんじゃないかと思います.

-→△おくさまは女子高生
原作数話読んだことあり.1週間の休暇の末に僕らの「いちご」みたいな奴がもう戻ってきた(笑)! 東城と唯とさつきを足して3で割ったような麻美さんのエロスが初回から大爆発&全開.とはいえ物語そのもののタガの外れっぷりやら狂いっぷりやら全てをかなぐり捨てたスピード感やらは偉大なる先人に比べると物足りない.やはり少女は競ってこそ花.同格のライバルと競い合うようになってからのダメの加速を期待したい.

-→○奥さまは魔法少女
今期のかわいい中ではこれが予想外に良かった.もう途方もなく「忘却」なんだけど(笑)比喩が圧倒的にわかりやすいところがうれしい.品質を落とさず比喩も極度に難解にはせず,コンパクトにきっちりまとめることができたら優秀なショートシリーズとなりそう.主役の嬉子さんがエロ可愛くてたまらないわけですが,ここで彼女を完璧に男の思うとおりに動かすと凡百のアニメの中に埋もれてしまうので,いかに彼女が紙一枚のところをすかしていくかが一番の鍵になるんじゃないかな.

○→△あかほり外道アワーらぶげ
ものすごく期待してたのに! そんなまともなものをつくっちゃダメだ(笑)! バカ脚本なんですが作画が思った以上に良く「フタコイ」はこんな風だろうかと放映前に夢想していた感じにむしろ近かった.台詞のバカぶりはなかなかで良いバカアニメになりそうですが,それでは破綻の美を求めるアンテナには反応しないというのが自分の天然ネガティブキャンペーンぶりをよく示しています.この先作画や脚本が崩壊したら大喜びで書き出しそうな気がしますので,書かないで終わるのが望ましいなぁ本当に(苦笑).

かわいい編はこんな感じ.主にかっこいい編はまた来週.

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おまけ1

陰陽大戦記 覇者の印
「陰陽大戦記」のPS2用アクションRPG.現在流派章が四になりました.基本的に物語は一本道.間の伏魔殿という流派を問わぬ修行の場にひたすら潜って修行に励む…というのが序盤の展開です.コゲンタで妖怪と戦い,リクで仕掛けを解き,2人で大ジャンプをするってのが基本操作になるんですが,微妙な方向調節が非常にしにくかったり,謎解きするには視野が狭く視点の変更がしにくかったり,攻撃している最中に背負ってしまって苛立ったり(苦笑)と操作性に関してはかなりの問題を抱えてます.特にボス戦.必殺技入れる余裕がないんだけどどうすればいいんだ.印を切る直前に入れなければならない攻撃があるわけですが,この攻撃がタメがでかいわ遅いわで敵にまともに届かない.うまく入ったときは大ダメージが狙えるんですが,それを狙ったときに食らうであろうダメージを考えると,印は切らずにコゲンタにひたすら殴ってもらったほうがまだなんとかなるってところが辛い.
とはいえこれを投げ出さずこつこつと進めていけるのは,合間に流れるムービーがかなり面白いから.シナリオを進めている最中に出てくるムービーも結構楽しいですが,特筆すべきは天神町への帰還.フルボイスでの掛け合いはついつい微笑んでしまうくらいに絶妙! モモちゃんの妄想とかリナちゃんのトラさんLOVEとかリュージの野菜とかマサオミの弁当とかソーマの偏食とか驚くべき邂逅とか,今となってはなかなか拝めないリクのボケた日常を見るためだけに闘神石のかけらを拾いにいく今日この頃.おかげでちっとも強くなりません(笑).昨今の本編のハイテンションぶりに疲れた心を癒してくれるので,ファン向けアイテムとしては意外と優秀ではないだろうか.

おまけ2 終了番組感想・追加

3:3:1 ああっ女神さまっ
マニアなら誰もが知っている古典を実に丁寧にアニメ化.常に良い方に話が転がる,癒し系展開の魅力は十二分に発揮できたんじゃないかな.今となっては物語構造もキャラも目新しいものではなくなってしまったけれど,それでもそこらの無限ループな類似品に比べると風合いや品の良さは格違いに良い.アニメ化で付加された要素がなかったのは残念.でも,深夜にのんびり眺めるにはちょうどいい温さで,結構面白かったです.

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ボボボーボ・ボーボボ#65

「天の助以下という真の屈辱の巻」

死生トリプルの最後の敵,ランバダとのバトルは続いている.敵をポリゴンに変えて倒すはずのランバダの技だが,ボーボボたち3バカはその前提を遥かに超える.アフロをポリゴンにすればミラーボールと化し,ポリゴン化する液体は美容液扱い.テクスチャー・フェイスで3バカの顔を醜いブタにしようと思ったら,ブタはブタでも美形のブタやら既にブタではないものに変化されてはたまらない.苛立つランバダが呼び出したのはポリゴン製の邪神,ポリゴニック・ルシファー.部分的に薄い板にされてしまった3バカだが,ソフトンの助けも借りてランバダを徹底的に苦しめる.邪神は正義のロボに倒れ,ボーボボは仲間だろうと容赦なしに攻撃する.3世世代でもトップクラスの強さを誇るランバダであっても,ボーボボたちを倒す術がない!

死生トリプルの実に長かったバトルもいよいよ終盤.残る強敵?ランバダを3+1人がかりで倒す数の暴力「ボーボボ」.いくら強いとはいえコンビネーションの出来ない敵相手なら集団で個別撃破を繰り返せばいい.ゆえに芸人は芸人同士で徒党を組み,互いに助け合いながら芸能界で生き残っていこうとするのです.ピンでは使いようのない人材であっても,他の芸人と組み合わせることで予想以上の面白さが引き出される場合もあるわけだし(要するに天の助).今回は敵のランバダが使う「ポリゴン」をはじめとしたゲーム関連の少々難しいタームが頻発するので,説明にアバンをたっぷり使ってみたりとなかなかの配慮ぶり.この配慮,恐らくこのあたりの知識だけは必要以上に持っている子どもではなく親向けのものと思われるんですが,これを一緒に見てくれる親がどれだけいることやら…(苦笑).
そんなわけでアバンは「ポリゴン」がわからない3バカに説明するビュティさん.女教師魚雷先生の「ポリゴンとは愛!」って説明は間違っているとは言いがたいものの適切ではない.Polygonは3DCGを描くときに立体の形状を表現するために使う小さな多角形のことを言うのだという豆知識.説明しながら颯爽とパソコンを使いこなすビュティさんが素敵だ.もちろんそんな高度なことはボーボボには無理で,モニタ上に描かれたソフトンは写真の切り抜きをモニタに貼っただけというお粗末なもの.惜しい! そこは背景に写真をテクスチャとして取り込めば…やっぱりダメか(笑).

前半はポリゴンや最近のゲームや真の敵について.死生トリプルでのバトルはクライマックス目前.アバンで解説されたポリゴンにされると負け,というのがランバダの持ち出してきたルール.実際ライスはポリゴンにされて敗北しているものの,同じ手が最強の3バカに通じるわけがない.アフロの頭をポリゴンにすれば,お約束通りにミラーボールに見立てて自分たちのハジケを加速させるボーボボ.やけくそミラーボールの下ではパラパラフィーバーバカ娘どもが乱舞しランバダにアタック! シリアスなランバダの前でドリンクチケットを欲しがってみたら,やっぱり蹴られる首領パッチのわざとらしい演技が最高だ! 例え一人がポリゴンに侵されたとしても,残る2人がフォローに入ればポリゴンの呪縛はあっさり破れてしまうわけです.
一人をポリゴンにしてもダメということに気がついたのか,怒るランバダの真拳奥義・ワインレッドジュースは3人まとめてポリゴンに変え,仕留めることを狙った攻撃.けれど3バカはポリゴンジュースを無害な美容液に見立てて威力を無効化.ジュースの中央でお肌つるつるの3女神を気取ってご満悦なんだから,こんな奴らはもう放っておこうよビュティさん(苦笑).どれだけ無茶な見立てであっても面白ければ勝ち.それこそが笑芸の真理というもの.でも2杯分になったジュースを天の助たちに飲ませて「馬い!」ってのはちょっと外したなぁ(苦笑).
この作品の戦いにおいて重要なのは「それが面白いかどうか」のただ1点.そこをわきまえていないランバダが放つのはテクスチャー・フェイス.食らった奴をブタの顔にするという屈辱技なんですが…それはお笑いをむしろ面白くするだけの愚行! 技を食らったボーボボの顔は美形のブタに変わってほーら面白くされちゃった(苦笑).むしろいつものボーボボよりかっこいいブタボーボボは蝶のように舞い蜂のように刺し,首領パッチと天の助もブタになるはずが竜や外人司会者になってしまってやっぱり逆効果.もはや誰だかわからない顔の3バカが食らわせる奥義,暗黒舞踊 壱の舞い.顔面の造形に統一感がないため,ちょっとした悪夢のように気持ちが悪いぞ(苦笑).
いくらポリゴンに変えても変形させてもただボーボボたちを面白くするばかり.そこでランバダが持ち出した新機軸が邪神の召還.究極奥義,ポリゴニック・ルシファーによって巨大な邪神を召還し,ボーボボたちをポリゴンに変えてやろうという魂胆です.幻想生物を実在するかのように見せかけることができるのが3DCGの非常に優れた点.映像の説得力は言葉を遥かに越えるので,そのままルシファーに殴らせればさすがのボーボボたちもただでは済まなかったはず.しかしランバダは「ポリゴン」という己の持ちネタから離れることができず,それが唯一の勝機を失わせるという悲劇!
ルシファーが触ったために中途半端に板状になった2人の天使とボーボボ.ボーボボの中途半端ぶりはもちろん面白く,ソフトンやビュティさんまで巻き込んだ超ド級顔面羽子板へとネタが展開! ランバダとボーボボの間で揺れる首領パッチと天の助改め薄型テレビとコタツは裏切り者として制裁を受けるわけですが,その程度はいつものことだからまあいいや(笑).3バカは板というかたちを生かして凄い「三枚板」ロボに変形だ! 地球をバックにポーズを決める,かっこいいロボ・3枚板.3バカ板の超変形によって生まれたロボの胸から放たれたセイバー・バスター・キャノンは宇宙を貫き邪神すらをも打ち砕く! …なんかスケールだけがバカでかいキッズアニメの最終回みたいになってるなぁ(苦笑).
そしてオチ.究極奥義まで破られたランバダは苦し紛れに首領パッチにポリゴンチェンジ! 「仲間は攻撃できまい!」だなんて…それはボーボボに「攻撃してください」と嘆願しているようなもの(苦笑).真の敵はいつも一人.裏切る前からそもそも仲間かどうかが怪しい奴,その名はボーボボ! 今回も当然何の迷いもなく首領パッチと天の助を攻撃して悔やむことなし.滅私ならぬ滅「他」の精神の体現者であります.

後半はクライマックス! もはやポリゴンはボーボボたちに通じないのに,説明皆無の効果音による笑いなどを交えつつも(笑)ランバダはまだ頑張る.ランバダが諦めないのは,3世世代の3強の一人というプライドと自負心から.ハジケバトルは戦意喪失するまでは勝負が決まらないため,これだけの実力差を見せつけられようとも折れない心は実に厄介.そこでボーボボはランバダの心を完全に挫くために,奥義・レトロゲームプレイングでポリゴン真拳の完全封印に挑戦!
古き良きレトロゲームにはポリゴンなんてものは存在せず,ドットで全てが表現されます.けれど表現方法とゲームそのものの面白さにそれほどの関係はなく,むしろ職人芸のドット絵のほうが手間がかかるくらい.3DCGは手抜きの手段でもあるわけです.そんな古きよきレトロゲームの世界に巻き込まれたランバダは,極小の表現で極大の表現を目指すドットの世界に翻弄されていきます.まずは対戦格闘のアフロファイト.絵としては今見ると地味そのものなんですが,思い入れしたプレイヤーにとってはそのダメージは実に深刻!ゲームとしての面白さがそこにあるならば,想像の余地が大きいドット絵の方が深く強く心を揺り動かすことがあるのです.
シューティングのエリアボーボボは不条理なボスの強さでランバダを苦しめ,バカパズルでは役に立たない首領パッチたちはどうでもいいとして(笑)賢いソフトンが「バビロン!」と見事な技でランバダを叩く! 3バカ揃ったGP鼻毛レーサーズでは張り切って妨害をかけるも粘るランバダの返り討ちに遭い…しかし,モニタを揺らして中のランバダに制裁だ! どのゲームも映像や音楽が実に地味.しかしランバダは得意のポリゴンを封じられた上に,毎度手痛いダメージを負わされていくのが恐ろしい.前半ブタにされかかった屈辱をボイナルボンタジーの姫(敵)役に当てることで返すだけでは留まらず,さらにSIM BUTAでブタ役にして倍返し! さらに「糞がー!」と口癖を叫ぶランバダに降ってきた「ぬ」.これぞ最大の屈辱のはじまりだ!
天の助プレゼンツの「ぬ献上ゲーム」.ピラミッド上の天の助に「ぬ」を献上するという非常につまらなさそうなこのゲームに参加させられる気の毒なランバダ.食物連鎖にすら入れてもらえない天の助に「献上したまえ」なんて偉そうなことを言われるこの屈辱は,ブタにされるよりひどい! そしてランバダの残り少ない気力を更に削る恋愛歴史シミュレーション.とってもコーエー(笑).ごちゃまぜゲーム「ときめきの野望」に放り込まれたランバダはろくに動けないまま,プレイしているソフトンに水責めされてしまいます.どれほどランバダが強くても,3バカ+ソフトンの4人がかりのハジケ連鎖を止めることはもはや不可能!

そしてついに決着.ポリゴンが使えずに翻弄されるばかりだったランバダにとどめを刺すのは「最新ゲーム」…「超最新ゲーム」ってタイトルの古いゲームなんですが(苦笑).今見れば古色漂うタイトルであっても,出た当時は本当に新しくて皆びっくりしたものなんですよ.フィニッシュは3バカの聖鼻毛融合による田中斬りとまつ毛真拳フォーエバーというかなり豪華な倒し方.けれど絵がドット絵で迫力が伝わってこないのが切ない.敵にとってはこれだって,最後の見せ場なのになぁ.
ついにランバダの心を完璧に折り,死生トリプルステージをクリアしたボーボボたち! やられたはずの仲間も全員無事なのはギャグ作品のお約束.アニメでゲームを表現するというのはかなりの冒険で,その難しさゆえにテンションが上りきらないところがあったのは残念でしたが,次の戦いには特別な説明の必要な要素はないので,ぜひとも最高のノリを見せていただきたい.次回に続きます!

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陰陽大戦記#39

「闇の罠にも切れない絆の巻」

暗い空のその日,知らなかったことと話せなかったことをついに共有したリクとコゲンタは,テルとイソロクの力を借りて東北から南下を開始した.同じ頃,九州の四鬼門を壊したユーマも東上を続けている.日本には大鬼門から飛び出した大量の妖怪が跋扈し,天神町もその例外ではない.災厄の中心となってしまったミカヅチビルでは,地流闘神士たちが一般人への被害を防ぐために奮戦している.そして訪れる夜.蝕に入る満月の下,天と地の宗家は地流大鬼門のミカヅチを目指す…神流の計略通りに.

あまりに哀しい前回を越え,もう一度2人が走り出した「陰陽」.リクとコゲンタの問題はまったく解決しないどころかより深まってしまったわけですが,とりあえず問題があることを共有できただけでもいいんじゃないかと.解決ってのは常に理解の先にあるものですからね.底まで落ち込んだ感情は浮上を始め,前回から引き続くハイテンションの中でド派手な展開が連続.コゲンタ・ランゲツ対イツム,キバチヨ対ブリュネ,そしてついに登場する元凶と新商品.事態は転がるように悪化するものの,時折挟み込まれるその他大勢が大変面白いため(笑)悲壮感が漂わないのがうれしい.この期に及んでネギ出してくる致命的なボケっぷりこそ,本作最大の強みに違いない!

前半.今期クライマックス回の冒頭にボート部を出してくるあたりから,作り手の妙な気合が推し量れます(笑).大鬼門のもたらす垂れ込める暗雲の下でもボート部は無闇に元気で,胡桃を握って握力強化.現在大鬼門に過去と覚悟を背負って向かっているリッくんがここで練習をサボったことを怒られていると知ったら…苦笑いしそうだ.そういやリクが闘神関連で学校をサボった描写はこれがはじめてか? しかしミカヅチが倒れかかっている影響は否応なしにボート部をも襲います.これまでになくでかい(けどなんか可愛い)妖怪が登場.雪が降ったあの日から壊れかけていた日常がついに崩壊する衝撃のシーンのはずなのに,情けないほど悲壮感がありません(苦笑).
日本全国に出没する巨大な妖怪.国が非常事態宣言を出すほどの大混乱の中で,天神町に残ったナズナは身動き取れない.心配だったリクと連絡が取れたのはいいものの,この町のボート部のような無力な連中を放ってリクの目指す大鬼門に向かうわけにもいかず…この難問を解消するためにナズナが考えたのが町民による自助努力.隠された天流の社にボート部を集め,妖怪払いの方法を教えます!
「自分の町は自分で守る」というその思想は決して間違ってはいないんですが,手法に関してはそりゃ当人たちでなくても大いに疑問が.符をリナが使うのはまあいいとして,符で強化したネギで妖怪を叩くって,シリーズ中盤から終盤に向かうこの大切な時期にそれはどうなのか! 確かに臭いのきつい食品には魔を払う力があると古くから考えられていて,例えばにんにくなんてのはその典型.だから臭いのするネギを退魔の道具にすることはそれなりに理にはかなってるんですが,「だいたいは効きます」ってナズナさんのアバウトさが嫌(笑).そうか.神操機がなくてもある程度はネギで行けるのか…ってそんな無茶苦茶な! お願いだから誰かツッコンでくれよ(苦笑)! ところで一般人のモモちゃんはそこで何をするのか? 妄想特急を走らせたりするのか?
田舎の天神町にまで直接的な影響が出るというこの事態,災禍の渦の中心に近い場所では妖怪の量も普通ではないはず.ミカヅチビルの近くにいるソーマはフサノシンとともに妖怪退治.原因が大鬼門にあるとわかっているのに,なぜ母はソーマを引き止めるのか.ユーマたち家族の真相についても,いいかげん明らかになりそうです.
そして震源地直下の地流本部では,大量の妖怪を退けるべくミカヅチセキュリティサービスの皆さんが奮闘中! 敵に回せば侮れないこの力もまた,本来は人や節季を守るため逞しい力に違いない.ムツキは何を求めて闘神士になったんだろうか.わけがわからなくても一般人を守るために頑張るこの真面目そうな人は,人々を守るためにエビヒコと契約していてもおかしくはないなぁ.
やがて,雲に阻まれついに一度も太陽の光が照らすことのなかった昼は終わり夜へ.雲を払い闇に浮かぶのは青白い満月.その真下にはミカヅチビルと舞い飛ぶ妖怪.月を蝕む闇のように非現実は現実を侵食するんですが,その光景は禍々しいはずなのになぜか美しい.そんな災禍の中心にはミカヅチ急便の大事な荷物として戻ってきたユーマがまず参上! ムツキたちと顔を合わせたあと,ミカヅチの元に向かいます.
そして,同じようにミカヅチを目指しているのがリクとコゲンタ.テルたちこと便利な交通機関の力を借りて,東北から一気に東京へ! 正義の味方らしく目立つ妖怪は倒しつつ南下しているようですが,テルたちの頑張りのおかげで体力温存中.将来的にはきっと報われなさそうなものの(笑)ナズナさんへの愛をエネルギーにして闘うテルたちは強い.激しい戦いを覚悟し,百鬼滅衰撃連打で消耗したコゲンタを休ませるリク.彼らは欠ける月の下,大鬼門にこそ己のするべきことがあると信じて向かいます.

後半.雲が消え満月が姿を現したそのとき,伏魔殿の底ではガシンが天と地の封印をくぐり,その下の封印へと降下.ヒビの入った四天王に囲まれた紫の大極陣こそ,ウツホを直接封じるもの.そこに月の勾玉を置いて微笑むガシンのところにやってきたのが伏兵ヤクモ! 落下は華麗そのものなんですが,ガシンが動き出すまでじっと隠れて待っていたと思うと物凄く地味だ(笑).2人の一戦は暇つぶしレベルのものではなく,まさに当代最強同士の激戦.青龍同士の激しい鍔迫り合いの中,隠れる神流を咎めるヤクモと裏切られたと答えるガシン.過去天流と地流に裏切られたからこその神流の現在? 「天流も地流も信じない」と叫ぶガシン.そこにはリクの両親や,リク本人,そして現在の天流の愉快な仲間たちのことまで含まれてしまうのだろうか.
地上ではついにミカヅチのもとへユーマが到達.彼を「地流宗家」と呼ぶミカヅチ.結局その地位を譲れなかったミカヅチがユーマをそう呼ぶとは考えられないので,彼の心は既にウツホの思うがままなのでしょう.ゆえにミカヅチの言葉はウツホの言葉.現世を壊し新たな秩序のもとに生まれ変わる,愚劣な罪を繰り返すこともない清浄な世界…それがウツホの目指す「争いのない世界」? そんな世界では式神や人間を含め,全ての生き物は無用になってしまうのではないのか?
宗家の力を求め,真実を知らないユーマをミカヅチの姿で挑発するウツホ.赤銅のイツムが既に闘神士の心を侵食していることをランゲツはあっさり看破.その理由が己の後暗い経験だったりするのが面白い.禁断の逆式に自ら手を染めたからこそ,それが世界の破滅を導くと誰より理解しているわけです.あのミカヅチを地流再興の功績から本気で敬愛していたユーマの場合,尊敬の念があまりに深すぎて,そのミカヅチが禁を犯したことから受ける衝撃も相当のもの.式神戦でも,ミカヅチの強さ以上に心の動揺の影響が大きそうだ….当然ランゲツ対イツムではイツム優位.面で攻撃し防御するランゲツでは,空間ごと支配しダメージを与えるイツムの最古祈念呪に抵抗できない.技によってランゲツの名が体から浮き上がったそのとき!真打であるコゲンタが登場してウツホの契約書き換えの妨害に成功!
ミカヅチを挟み,顔をあわせる2人.何度もぶつかってきた2人ですが,互いに宗家の地位に立ったことと,間に共通の敵がいることが大きく違います.ウツホはこのときを千年…ではなく千二百年待ちわびた.伏魔殿の底の2つの封印のうち,天と地の封印が千年,そしてその奥の紫の封印が千二百年ってことか? 非常に深刻かつ重要なこの場で仲間割れかと軽口を叩くコゲンタと,馬鹿者呼ばわりするランゲツの胆の据わりっぷりも素晴らしい.一応リクは凛々しく宣戦布告するものの,ミカヅチは逆式を発動中のためにたぶん聞こえてないですよ(苦笑).
まず逆式を止めるのが先と決断したユーマ.おかげでリクとの決着は後回しにされるわけですが,された瞬間に「今はボクの仲間だね?」と異様にうれしそうなリク…お前,本当に仲間とか好きだなぁ(苦笑).後回しは仲間じゃねえときっぱり断るユーマですが,これは事実上初の共闘! ただし今のイツムの力は2体の白虎でも及ぶかどうかわからない.それぞれの意思と誇りと義務を胸に大技が次々炸裂するも,かわされるわそらされるわで当たりもしない.…生半可な技では目も醒めんと挑発するミカヅチ=ウツホに向かって,地流宗家によるランゲツの凶闘気爆砕牙点穴・三連撃.計108発の衝撃のあとで今度は天流宗家の怒涛斬魂剣・三連撃! ここまでの応酬はこれまで使われてきたド派手なバンクの集大成で,どれも実に贅沢.2つの三連撃の強大な力を食らい,ついにイツムが消え,ミカヅチが倒れます.
伏魔殿の底では最後の封印が開き,中からは封印されていたウツホが復活.地上では沈黙したミカヅチを挟んで,今度はリクに喧嘩を売ろうとするユーマとそれを必死で断るリク! ミカヅチの方針を継承する気満々のユーマにとっては天流はやはり敵であるのに対し,最悪の式神間違いをやらかしたリクにはもはや私怨すらない.一方的な一触即発の2人の間で,無力のはずのミカヅチが語るのは…「もはや天地宗家は不要」.意表を突く大降神で,コゲンタとランゲツは同時にビームで貫かれ,さらに神操機の頭までもが消えた!

呆然とする2人の宗家.これこそがウツホの最後の罠.式神との繋がりを今まさに失いかける2人は名を絶叫! 手にかろうじて残ったグリップに呼びかけ,必死で友を呼び戻そうとする2人.今いなくなったら,皆が辛い思いをすると叫ぶリク.ここで負けるわけにはいかないと叫ぶユーマ! けれど…必死の叫びも空しく大切な存在は次第に離れ,薄れ,消え…その恐怖に,悲しさに,寂しさに叫んだ瞬間に流派章に浮き出すのが最後の「極」.力強く輝く2人の流派章の中央は天流でも地流でもなく,極のしるしへ.手の中に残った神操機のグリップから這い出し舞い上がった青と赤の糸が,ウツホの介入よりも深く,2つの式神を縛り付けていきます.
今まさに失われようとしていた存在はそれぞれの手の中に呼び戻され,神操機は繭となり,そして金色の輝きとともに新しい姿へ.その中からは…今失ったはずの声が!

終盤,突然の衝撃をひっくり返すさらなる衝撃! 新神操機での降神は(まだ降神なのに)異様にハイテンション! 発される円は大極より分かれる陰陽を中心に,七色,八卦,五行,十二支…それは時間と空間の全て.宇宙の全て.そこから呼び出されるコゲンタとランゲツは新しい姿に! うわあ,この時期にオープニングとバンクを変更する気ですよこの人たち(笑)! というわけでさあ新生白虎2体の活躍やいかに,というところで終わるってのがまた憎らしい.
ついにウツホという共通の敵を得た天流と地流.普通にやっても勝てるわけのないこの強敵をなんとかするには,今こそ流派を超えた協力が必要.そのためにはユーマの天流に対する敵愾心を解消することが不可欠なんですが,説得はぜひとも彼の御両親にお願いしたい.ユーマは天流陣営にはいないツッコミを立派にこなしてくれそうなので,そっちの意味でもぜひ仲間になってくれ(苦笑).恐らく大変なことになっているに違いない制作現場を気遣いつつ,ボート部の活躍もちょっと期待しつつ,次回に続きます!

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焼きたて!!ジャぱん#35

「潰れそうな会社を救っても地味の巻」

予選を見事に突破した日本チーム.妨害を乗り越えてきた日本チームの強さを認めたフランスチームはついに真の姿である3階建てとなった.本戦に残った16チームの中,フランスとともに満点のアメリカチームには和馬たちがよく見知った顔がいた.パンタジア新人戦で闘ったシャチホコが,なんとアメリカ・サンピエールUSA代表として出場してきたのだ.
河内からの連絡を受け,冠はアメリカチームが日本チームを潰すためにサンピエールが送り込んだ刺客だと判断する.しかし元から日本チームには優勝するしか道はない.むしろ問題は運転資金を賭けに注ぎ込んだ南東京支店.今大赤字を出してしまえばそのまま倒産するしかないのだ.

パンを作って企業買収を防ぐという,実にフィクションらしい豪快な展開を見せる「ジャぱん」.原作は非常に端正で淡白な絵なので,笑いの質としては考えオチや不条理に近いはずなのですが,それをサンライズ謹製のやたら分厚くて熱い動画にしちゃったもんだからもう凄いことに.特に三男とか冠とか,とびきりの不幸に見舞われた奴がやたらに輝いているのは気のせいか?…あ,木下は常に緩く不幸なのでいつも通りだ(笑).今はまだ今後の凄い展開に向けた序曲なんですが,今の段階でここまでの迫力を見せてくれていることが頼もしい.
ちなみにアバンは木下,物凄く頑張っているものの自分以外の従業員は一人として働かずため息.会場で大暴れしているあの人と同じことができているのにこの冷遇されっぷり…その原因についてはラストで明らかにされ,どうにもそれがやるせない.

前半は新たな刺客登場なんですが,その前にフランスチームに大きな変化が.自分から喧嘩を売っておいてむざむざ引き分けたことを兄どもから怒られる3男エドワード.妙な仮面でマントで全身をすっぽり包んだフランスチームのコスチュームにはフランスっぽさが微塵もないどころかむしろ地球人離れしているわけですが,そんな彼らが見せるのは「本戦に備えた完全体」.長男が次男の上に乗っている時点で漂っている大変に嫌な予感を裏切ることなく,怯える3男に問答無用で迫る兄ども! この異様な迫力.一体どこの怪獣アニメですか(苦笑).
会場ではついに本戦出場の16カ国を発表.満点がフランスとアメリカ,9点がイギリス,中国,エジプト,そして8点で通過した日本! 冠の計略の副作用で2点減点されながらも,和馬の機転と諏訪原の腕力でここに残った彼らを十数人のピエロが祝福.減点さえなければ満点で,減点の元凶である河内のみ意気上がる日本チームの前にやってきたのがフランス代表…雲をも貫く3階建てに(笑)! しかし高さはともかくとして,得点は双方満点であったとしてもピエロにエビスをもらっている日本チームが実質勝利.しかし諏訪原が武士の情けをかけたのは,一番下に入った3男の仮面が曲がっていたから.フランスチームをこの姿にして一番後悔しているのは,仲の悪い兄たちに足やら手やらで小突かれている3男に違いない(苦笑).敗者とはかくも哀れなものなのです.
最初から色物道を驀進するフランスチームに対し,和馬がようやく気がついたのはアメリカチーム.その中にあのシャチホコが.河内に言われるまで名前を忘れている和馬も,声かけられるのを待っていたシャチホコも常人では滅多にないほどにマイペース.しかし,シャチホコの現在の立場は日本チームことパンタジア代表にとっては脅威.ライバル店のサンピエールのアメリカ系列店から出場中だなんて! 純粋な闘争心溢れるシャチホコを,あの雪乃がアメリカチームに送り込んでいたことが発覚します.
シャチホコは悪い奴ではないものの腕は一流.雪乃とサンピエールオーナーが送り込んだこの脅威の敵に対し常人である河内だけはやっぱり動揺.その上日本の冠に,それは刺客に間違いないと駄目押しされてしまいます.パンタジアを存続させるために冠が取った手段は豪快なものですが,それでも現状の資金量や買収までのタイムリミットを考えればそれほど多くの可能性が残らないというのは仕方がないところ.しかし冠が立てた計画が優れていたのは,出場しオッズを引き上げ賭けることに成功した時点で,サンピエール側が表立ってパンタジア存続の芽を摘むことができなくなったところ.優勝さえできれば彼らは必ずサンピエールに勝てるわけです.
むしろ今存続が危ういのは日本に残った南東京支店そのもの.運営資金をほとんど賭けに注ぎ込んでしまったために,大赤字を出した時点で資金繰りが不可能となります.店舗や敷地などは恐らく本社の持ち物だろうからそれを担保にして融資を受けることもできないだろうし,冠の持つ特許を企業に売り渡すにしても担保にするにしても,手続きにかかる時間を考えると間に合いそうにない.その状況を理解して全品7割引の大攻勢をかけてきたサンピエールオーナーの冷静な判断恐るべし.しかし南東京支店には彼がいた! 物凄く目立たないことが逆に目立つ彼が!

後半は木下の真価.斜め向かいでの7割引セールの衝撃は真っ赤に燃える自転車操業・南東京支店を直撃直前.月乃は祖父に正直に話して援助を求めると言い出すものの冠はこれを完全否定.確かに支店の運用資金を無断で賭け事に使っては,たとえ日本チームが優勝したとしても資金の目的外使用で後継者レースから脱落するだろう…というかそれを口実に雪乃の妨害で脱落させられることが目に見えています.そこで松代店長が考えたのが,集客のためのパンの実演販売.しかもレジ打ちまで含めて数役を木下ひとりで賄うのだから実に経済的.
そしてここまで散々描写されていながらもあたかも常識のようにスルーされてきた木下の分身に,ようやく日が当たるときがやってきた! 木下は木下隊サーカスの御曹司.サーカスの御曹司なら分身の術ぐらい普通にこなすのだ! …分身の術を突破口にして一躍有名になったピエロの立場は一体どこに(笑)! そこを「常識」の一言で押し切る店長も滅茶苦茶です.木下は,ここまでの才能を持ちながらも月乃の色香に迷って南東京支店に引き込まれたという大変にお買い得な人材だったのでありました.しかもそのパンの腕に至っては,ある面では敵と同等のものを持っているという素晴らしさ.彼もまた,逸材であったわけです.
冠が喰う自分が開発し木下がつくったパン・オー・アルブ.口にした冠の脳裏に広がるのは,黒やんが同じものを食って思い浮かべたリアクション.黒柳の過去の甘い潮風の思い出のはずが,なぜか相手役が自分になっているという恐怖.「僕の心はいつも君で一杯だ」って冠に唇を迫る黒やん.間違ってもそっち方向の性癖はない冠にとっては迫る先輩はまさに恐怖.あまりの怖さにあの冷静な冠が動揺して絶叫!
自分に及ばないまでも,木下のパンは完成度95%.そのコピー能力は天才的! …確かに着想に劣るところはあるものの,一人で高品質のパンを十数人分も作ることができるというのは労働力としては素晴らしいすぎる資質.その資質を十二分に生かすため…これからは朝の仕込みも任せることに決定だ(笑).木下自身は月乃にときどきお茶さえ出してもらえれば無給で働いてくれると思いますので,折角の労働力は存分に使うべきです.そうすれば3人でテレビ見ていても倒産はしないわけだし.冠の「なんとかもちこたえているので,頑張ってください」という言葉の白々しさが素晴らしいや(苦笑).
南東京支店が木下によって持ちこたえることが決まったその朝,夕方のモナコではついにトップ16による本戦が開始! 課題はパンのスピード勝負.速くて美味かった8チームまで合格だ.人間離れした感覚の持ち主である和馬も諏訪原も特に焦りはしないものの,常人である河内は時間制限に激しく動揺.しかも発酵時間の必要がない無発酵パンは禁止.その上太陽の手&手甲の発酵促進でパンをつくった場合は90分が必要なのに,ピエロの言い忘れた制限時間はたったの60分! 折角盛り上がった日本チームの太陽のなんとかが消えてしまうほどのルールの追加提示を受け,当然のように河内は「なんやて」を叫ぶものの…確かに厳しいルールではあるけれど,その条件は他のチームも同じ.この逆境を平気な顔で突破できなくては優勝なんて絶対に無理というわけで,早速和馬はピエロに相談.残りたった45分でパンを生地から焼き上げる秘策が次回炸裂しますんでお楽しみに.

東京では雪乃とサンピエールオーナーの目論見が木下一人の活躍によって覆されるという異様な状況に.なんせ印象が弱すぎる彼は完璧なノーマーク.あまりの目立たないことを誉められてもうれしくはないでしょうね(苦笑).キャラが弱すぎ実演販売は完璧な成功まではたどり着かず,作中でも最もとんでもない2人に同情されてしまうという気の毒ぶり.ここまで徹底して花のない木下は,やはりパン職人が適職だったのではないか.どれほど派手な化粧をして,素晴らしい分身を見せても,観客から完璧に無視されるピエロの姿が目に見えるようだ….
ちなみに南東京支店の売上をより伸ばすなら,パンの近くに冠と月乃さんを何もさせずに座らせておけば花の問題は万事解決すると思うのでぜひお試しください.座るのが嫌なら写真でも可(笑).もちろんパンづくりやレジうちは全て木下にお願いすれば,和馬が優勝するまでは間違いなく持ちこたえてしまうと思います.てなわけでやっぱり運命はモナコカップ会場へ.ついに動いた山は和馬の前にどのように姿を現すのか,そしてそれは和馬に何をもたらすのか…ってこのあたりは原作とは別の展開になってもおかしくないので結構先ですが楽しみ.そしてとんでもない展開のプレリュードが香ばしく終了する(笑)次回に続きます.

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ひよこロボ買いましたとか終了番組評価とか

雨降ったり急激に暑くなったり雨降ったり,絶対大鬼門が開いてるとしか思えない昨今を皆様いかがお過ごしですか? というか無事に過ごしていますか? 自分はいつもに増してインドア派です.なぜなら寒い土地で製造されたために暑さと湿気には極度に弱いのです.逆境ナインは来週見に行こうかなぁ.クロ高は大丈夫なのかなぁ….
そんなインドア派の心を温めるべくやってきたお友達!

片やぴよぴよ言って寝るのみ,片やひたすら寝ているのみという役立たずぶりを発揮中.…いや,ぴよぴよは割と芸な気がしますが.大量の本とコンピュータとDVD-Rとケーブルと骨董だらけ(笑)の我が家には,物凄く似つかわしくない住人でございます.
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さて,最終回を迎えた作品について書けるものを.

エマ 3:2:1
完結できていないので一般を-1.絵も音も本当に素晴らしいんですが,見所はやはり物語.終盤に至るまで間違いなく平均を越えてたんですが,ラストは本作のみでまとまっているとは到底いい難いのが勿体無い.確かに倍の時間があれば怒涛?のラストまで描ききれたんじゃないかと思うんですが,もし,この先新たな展開が待っていたとしても,12話の段階でももう少しまとめきることはできたはず.それはここまで時間をかけて見てきた視聴者に対する最低限の義務だと思うんですが.

いちご100% 4:1:4
当サイトではおなじみです.なんだあの最終回(苦笑).完結できてないので一般を-1してるんだけど,そもそも1引くとむしろ0に近づくという説もあったりなかったり.メリハリのあまりにも効きすぎた女尊男卑作画,どうしようもなく笑いを誘う抜群の音楽,そしてこんな作品だからこその凄まじい声優の熱演! 抜群のテンションとテンポと真中のダメっぷりは自分以外の人間にはお勧めできないんですけども,そんなダメっぷりの面白さを,誰かわかってくれるよね? …さすがに無理?

エルフェンリート 4:3:1
素晴らしい1本.題材があまりにも過激なために,原作からもCSからも持ってこられなかった陰惨な部分が多々あるのは重々承知してますが,そこを削られたがゆえに日常シーンでの彼女たちの喜びや苦悩がよりクローズアップされ,また一般の視聴にも耐えられるものになったのではないかと.揺れ動く感情を画の力を十二分に生かして描ききったところを誉めたい.これ,原作の凄い暗転ぶりに比べると実に甘い御伽噺な終わり方なんですが,…ここで終わってくれるなら,そのほうが彼女たちにとってはずっと幸せだ!

まほらば 4:3:2
これも素晴らしい1本.見た目はあまりにも愛らしすぎて単調に甘いだけの菓子に見えるんですが,実際の味わいはバラエティ豊か.題材の性質上原作から持ってくることができなかった点は多々あるものの,毒気が抜けたことによって全体的な味わいがより一般ウケする方向に変わったんだからOKだと思います.何分見た目が愛らし過ぎるので一般人には敷居が高そうですが(笑),そこさえ乗り越えてもらえば年齢・性別を問わず誰でも確実に楽しんでもらえる職人芸の作品です.面白かった!

LOVELESS 4:1:2
完結できていないので一般を-1したらあら大変.でも題材としてそもそも一般ウケは間違いなく狙っていないんだから特に問題はないでしょう.非常にアクの強い,人を選ぶ原作を相手にして描かれたのは透明で美麗な画面.各所に使用されているCGのハマリっぷりも素晴らしかった.個々のエピソードのまとまり具合やキャラの立ちっぷり(=変態ぶり)もまた見事.幹である物語以外の枝葉の部分に全力を注ぐという姿勢そのものが,女性マニア向けの作品らしかったとも言えるかな.

フタコイ オルタナティブ 4:2:2
例えるならば娯楽性と芸術性.中途半端な実力では両立できないのは言うまでもなく,天才であってもその両方を手に入れられるかどうかは運次第という遥かな高み.現実的なリソースを考えれば両方を目指そうとするのは明らかな誤りで,どちらか一方を手に入れただけで満足するべきなのだけれど…それでもなお,彼と彼らは3人でいることをひたすらに目指したわけです.恋太郎は2人を手に入れたけれど,作品が娯楽性を芸術性を両立できたかどうかは…あーやっぱしぶっちゃけ微妙(苦笑)! でも,目指さなければそこにたどり着く者もいるわけがないので,目指してひたすら頑張ったその青さを誉めたい.熟練の職人芸によって完結した「双恋」とはその意味でも好対照であったと思います.一流の娯楽作品としては及ばない部分が多かったけれど,見る人を戸惑わせ悩ませた作家性の高さを評価します.

とりあえず書けるのはこんな感じ.美少女ばかりにみえて1本逆ベクトルの奴が混ざっているのが面白い.新番組もそれなりに消化してますんで,その感想についてもそのうちご紹介したいと思います.

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金色のガッシュベル#113

「南の国ですれ違いの巻」

高嶺家に突然届いたエアメールは,ガッシュの友,レインからのものだった.ガッシュ自身は魔界での記憶はないものの,「自分の本を燃やして欲しい」と頼む友を放ってもおけず,清麿とともに早速南国を訪れる.手紙にあった住所を頼りに巨大な屋敷を尋ねてみるものの,中にいた意地悪そうな女性はレインの行方を教えてくれない.仕方なく町でレインの行方を探すガッシュたちは,体が大きく目つきの鋭い男を捜して右往左往するうちに,魔物に悪さをされた人々から追い掛け回されることになってしまう.袋小路に追い詰められたガッシュたちを救ってくれたのはさっきの屋敷で働く男.もうレインは屋敷に戻っているはずと言われて再度あの屋敷に戻るものの,例の意地悪そうな女に嘘をつかれて出会えない.

原作をふんだんに,しかし適切に膨らませることで原作を読んでいる奴にも実に面白いアニメに変わった「ガッシュ」.原作をよく消化してまともに作り直してくれるため,原作のまともでない凄いギャグの再現にはさすがに難があるものの(笑),今回のような原作から脇道に逸れたコメディは非常に面白い.ひたすらに楽しいだけではなく,まだ見ぬレインを巡るガッシュや清麿の心の動きを随所で匂わせてくれることによるシリアス風の味付けもよく効いてます.登場人物が原作由来の「らしさ」を決して失わないで行動し考え続けるからこそ,助けられるシーンではよくわかっていたとしても一瞬ひやりとしてしまうわけです.

今回は高嶺家へのエアメール到着からスタート,ガッシュ宛に高嶺家に外国から日本語でエアメールが来る…ってもういろいろツッコみたいところは満載ですが(笑)この世界はパスポートどころか国籍すら持たない魔物が飛行機に乗れるゆるーい世界であることを忘れてはいけません.全世界の人間が日本語使う程度は当たり前! で,レインがガッシュの住所をなぜ知っていたかについては,ナゾナゾ博士あたりが仲間集めで世界を巡っていたときに教えてやったのではないかと.あのパートナーでは石版魔物編への参加をレインが辞退しても仕方がなさそうだ.
そんなわけで到着した手紙は「拝啓,わが友ガッシュベル」からはじまるもの.記憶喪失のガッシュの友であるらしいレインが「私の本を燃やしてほしい」と助けを求めてきたことから,ガッシュと清麿の間には地味に意見の亀裂が発生.記憶がないとしても自分の友を,そして過去の自分を信頼したいガッシュと,過去の記憶がないガッシュが信頼を裏切られて傷つくことを恐れる清麿では意見が分かれて当然.とはいえここまで一緒にやってきた2人なので,それなりに意見はぶつけ合いつつも仲間割れすることはなく,無事に南国へと向かいます.
南国に到着して見慣れぬ光景に大喜びのガッシュとそれを諌める清麿.幼児なので目先の楽しいものに目が行くのは仕方がない(苦笑).しかしここでガッシュがつけてしまった大きなお面のせいで空港ではレインには逢えない.手紙の住所に向かってみたら,ジャングルの中に遺跡並みのでかい建物が.その横の通用口でいかにも意地悪そうな造型の女にいじめられている小さな子どもこそ,このショートシリーズの主役でありレインの悩みの種であるカイルですね.意地悪そうな女はガッシュたちも締め出してしまい,とりあえず2人はレインを街で探してみることにします.今期シリーズではともすれば天才に見えなくなる(笑)清麿の頭が時折賢そうに描かれてるんですが,レインの姿について推測するあたりが良い感じ.
レインを捜すため,街で聞き込みを開始するガッシュと清麿.彼についての情報が聞けたのは港.まじめで白いシャツでかっこいい,大きな体で寡黙に働く一匹狼…というのがレインの姿.漁師たちと楽しく情報交換するガッシュに対し,後でなぜか港の仕事を手伝っている清麿.情報料を体で返してるんでしょうか.それとも生来のツッコむ割にノリの良すぎる体質でつい手伝ってしまっているのか? 「体が大きく目つきが鋭い男に悪人はおらぬ」というガッシュの言葉にも遠くからきっちり反応してるのはさすがです.
結局街に戻って再びレインを探しはじめたガッシュたち.しかしさっき知った特徴があまりにもあいまいでさらに悪人であり(笑)その上ガッシュが安易に「親友」とか墓穴を掘ってくれたおかげで,ヒゲを描かれるなど頭部をアバンギャルドにリクリエイトされた町の皆さんに狙われることになったガッシュたち.空港から戻ってきたレインとは至近距離にいるんですが,「ヒゲのガキ」の責任の矛先を自分たちに向けられてしまったらド派手に逃げるしかありません.無実の罪で追いかけられる祭りは嫌だなぁ…(苦笑).
袋小路に入ってしまい,追い詰められる寸前にさっきの屋敷の庭師に救われたガッシュたち.レインについても相当正確な情報を知っている彼との邂逅は願ってもないもの.パートナーであるカイルを大切にする素晴らしい奴だとわかったことで,ガッシュは己の過去に裏切られずに済んで何より.しかし折角の情報源との邂逅も逃走劇の最中のためにごく短時間.ガッシュたちは干草にまぎれて,もう一度あの屋敷に向かいます.
その頃,ようやく空港から帰りついたレインは,カイルが街に行ったことを知ってあわてて街に戻ります.その最中,牛の列によってまたもすれ違ってしまうレインとガッシュはこれで3度目.入れ違いになってしまったガッシュたちは今度はあの女に大嘘をつかれてベタな小島へ.期待したり警戒したり喜んだり怒ったり落胆したり,今回は登場人物の表情が非常にバラエティ豊かなのも素晴らしい.

屋敷から逃げ出したカイルは街でレインを探していたわけですが,レインではなく島から戻ってきたガッシュと清麿の姿を見つけます.カイルとガッシュたちの邂逅はこれで2回目.しかし勇気のないカイルは,レインが待っていた連中にうまく声をかけることができずに見失ってしまいます.大好きなレインが待っていたガッシュたち,彼らが来たらそれをレインに教えることを約束していたカイルは,古い鉄塔に登って見失ったガッシュたちを見つけたはいいものの…梯子が折れて宙吊りに! 勇気がない割には偉く高いところに登ってしまうカイルの意外な行動力にびっくりですが(笑)これは高いところに登ったことがまったくなかったから,怖いということがわからなかったんだろうか.
カイルがピンチに陥ったその頃,ガッシュたちはそろそろ探索に疲れ気味.戦闘に備えて休もうという清麿の提案によって,ついに2人の間に最初からあった意見の亀裂が露になります.ここまでの聞き込みの成果から,自分の友はきっといい奴だと信じて疑わないガッシュと,ガッシュに記憶がないことやカイルの逃走,町の人へのいたずらのことを重く見て「敵」という前提を未だに崩していない清麿は対照的.ガッシュが単純に突っ走りやすい奴だからこそ,清麿はわざと悪い方向に見るように努力しているのでしょう.
しかし事態は急展開.カイルとガッシュたちの3度目の邂逅は高い塔の上! 確かに親友のパートナーを一刻もはやく助けたい気持ちはよくわかるんですが,状況からして非常に危険なのは明らかなので,せめて清麿の指示を待ってから登るべきですよガッシュ.そして慎重な行動を心がけているならば,ガッシュと一緒に塔に登っちゃダメだろ清麿(苦笑).たぶんこれも生来の付き合いの良さでついって奴なんでしょうが,せめて声の届く中段で待機し,ガッシュにラウザルクをかければあんなことには….梯子は恐らく3人分の重量が頂上にかかったことによって崩壊.為すすべなく落下していく3人を助けてくれたのは,白いスーツで大きな体で目つきの鋭いレイン.彼は空中で白い悪魔の如き巨体に変形! 慎重な清麿は恐怖を抱いたものの,賭けはガッシュの勝ち.3人はレインに助けられたのでありました.

すれ違いを繰り返しながらもようやく合流できた一同.屋敷から離れたカイルの小屋で,レインから詳しい事情について聞くことになります.なんせカイルは蚊にすら怯える筋金入りの臆病者で,まともに戦うことなんて夢のまた夢.魔物が弱いならコルルのように操作を受けて闘わされるわけですが,人間の側が弱くては魔界には如何ともしがたいのでしょう.レインが脅かして闘わせようとしても,脅された時点で気絶しそうだしなぁ…(苦笑).呪文抜きでここまで勝ち残ってきた強いレインとどうしようもなく弱いカイル.覚える呪文が強力なものばかりだというのも,カイルを守るためにレインが心から強い力を欲しがったからに違いない.でも見たら死ぬかもしれないような呪文では,ますます本末転倒で….
これ以上はカイルの精神が持たないから,本を燃やしてほしいというのがレインの願い.怖い見た目に反して非常に紳士的な彼ならでは依頼なんですが,今の彼には実は気がかりがもう1つ.あまりに怖がりのカイルを置いて魔界に帰ってしまったら,折角の遺産もこのまま管理のジルに牛耳られてしまうに違いない.…きっと大好きで理解しすぎているからこそ,カイルを鍛える方向にはどうしても行動できないに違いないレインに対し,外部から来たガッシュはそのケアの方も請け負います.
さて,街でガッシュたちが追われる原因となった町の人へのいたずらはレインの仕業ではないことが判明.この町にはガッシュたち以外の魔物が来ていることが確定です…って予告でバレバレなわけですが(笑).ツッコミの癖に付き合いが良すぎる清麿はまたひどい目に遭いそうな予感.付き合わなければいいんだから自業自得に違いないと思いつつ,次回に続きます,

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ボボボーボ・ボーボボ#64

「無理やりの感動は恐らくは苦痛の巻」

死生トリプルでのバトルはまだ続く.天国エリア,レムの究極奥義・レム・スリープワールドからゴールデン目覚ましによって現実に戻ったボーボボたち.今度はボーボボが攻める番.展開するのは奥義・聖鼻毛悪夢領域! ここは愛と浪漫の超次元感動空間.魂を解放した素敵なショータイムによって邪悪な精神は浄化されてしまうのだ.ボーボボ・首領パッチ・天の助の3馬鹿が演じるハジケた感動シーンの連続がレムのハートを次々に直撃.バカな光景なのに感動させられるという屈辱と困惑の中,レムの精神は浄化されていく.布団と布団の間に生まれながら,人を眠らせることができなかったレムは,世界一の布団になってやると誓った心に潜んだ邪心を浄化されて敗北する.しかし,次なる敵が天国エリアに侵入.ライスを倒したランバダだ!

そのハジケっぷりはまさに無双.驚くほどの長期に渡って凄まじいハイテンションぶりを維持し続ける脅威の作品「ボーボボ」.最初は原作の凄さの前でアニメが右往左往している印象がありましたが,今はアニメの影響を色濃く受けた原作をさらにアニメ化することで加速させているように見えます.原作では今ひとつ食い足りない部分であっても,動きと声とその場の勢いが加わることによってオリジナルの本来持つ面白さがようやく引き出される…ってな感じの原作とアニメとの交互作用が時折見られるのも愉快.今回は前半の無理やり感動部分の強制的で凶悪なテンションがなかなか楽しい.
ちなみにアバンはおとぎ話.王妃首領パッチが鏡に尋ねたところ,本作のヒロインはもちろんビュティさん.もう一度尋ねようとしたら鏡の下からアフロの王子様とところてんの少女が飛び出して童話は原型を留めぬほどの大混乱.アフロ王子の「お姫様と結婚してえー!」という叫びが耳に残って仕方がないぞ(苦笑).

前半はレム戦最終章.前回,睡眠を武器としたレムの奥義をゴールデン目覚ましで破ったボーボボはついに反撃に転じます.ちなみに地獄にいたはずの首領パッチはネズミの穴経由でここに侵入してるんですが,妙な変形も首領パッチだとむしろ当たり前なので笑いどころにならないのが異常だ….ボーボボが放つのは,奥義・聖鼻毛悪夢領域(ボーボボ・ワールド・ナイトメア)! 「眠ったら負け」というレムの企画に対抗するためボーボボが持ち出したのは「感動したら負け」.脳波形とかつけられて目の前で巻き起こる出来事にどこまで平静を保てるか…というこちらもお約束の企画です.でもたぶん深夜向け(笑).悪夢領域の中に広がるのは芸人どものステージとなる町並み.シンプルに見えるこの舞台こそ,愛と浪漫の超次元感動領域! この空間で感動してしまうと邪悪な精神は浄化されてしまいます(天の助たち含む).まず3バカがたむろってみたのはゴミ捨て場.こんな路地裏のバカ少年どもが到底感動なんか呼び起こせるはずがない…かと思ったらレム感動! てっきりツッコんでくれるのかと思った敵までもがいきなりボケ側に行ってしまいます.
フライパンの上にひよこを落として生命誕生…むしろ感動するほうが難しい事象すらこの空間では受け手の意思と無関係に感動させられてしまうというのが真の恐ろしさ.回転するコピー機の上でボーボボと首領パッチが白黒コピーで自分の笑顔をコピーしてはふりまくだなんて,通常なら到底感動できるわけもないんですがレムのハートには感動がズギュンズギュンと来ている不思議.恐らく鍵となるのはこの事象につけられた台詞.「君のすさんだハートに,僕らのとびっきりの笑顔を一杯プレゼント!」という台詞そのものにレムのハートは反応していて,そこについてくる面白い絵は全部キャンセルされているのではあるまいか.
目と鼻に4本のお茶ペットボトルが刺さっているという前衛的なビジュアルの天の助にすらズギュンと来るのも,「お茶でも飲むかい」という台詞のかっこ良さだけに反応しているのだと考えればわかりやすい.心は勝手に台詞に反応し,しかし冷静な頭はその台詞にくっついてくる珍妙な映像のアホらしさを理解していて…これは真面目な奴ほど辛い(笑)! レムの気持ちはそっちのけにして,天の助をいじめたあとは3バカ主演のトム・ナンシー・ジェシカの「ダウンタウン暴走恋愛青春白書」を開始しレムは感動が止まらない.確かにハジケてはいるけども!さすがに感動はしないだろビュティさん(苦笑)!
中でも傑作はこの先の展開.川岸のアフロムッシュとハジケパリジェンヌ.ムッシュはパリジェンヌをセーヌ川にどーん(笑)! 「どーん!」がテンションばかり高くて非常に愉快なんですが,そのあと溺れるパリジェンヌの周囲に漂うリトマス試験紙が意味不明.もうリトマス試験紙よりも先にこの展開がダメになってるよ(苦笑)! 空を見上げれば中空に釣られて青ペンキを塗られつつある青い鳥こと首領パッチ.ワイヤーくらいはCGで消せとか言う以前のダメっぷり溢れる青い鳥?にまで感動させられるのはつらい.なんせボーボボたちがどこでネタをふってもレムは感動させられてしまうというこの領域.UFOに連れ去られたボーボボたちと宇宙人との感動的な?ふれあいも,主に端正な子安のナレーションにやられてなおも浄化が進むレム.
悪夢世界の街の中には必然性のない感動で一杯,似顔絵描きの天の助に大多数のねは冷たいけれどぬの旦那は暖かく,ショーウィンドーの中にはキング鼻毛さんが展示されている.どうでもいいネタというかむしろ出来の悪いコントに感動させられて追い詰められたレムが開く扉の中にはだるだるとした集会が.これは「10円落とした奴らの集い」.落ち込む一同にボーボボが語ってくれるのは,「オレだって千円落とした」という下には下がいるとしかコメントしようのない話.もちろんレムだってしょうもないとわかっているに違いなく,むしろだからこそ,これに感動してしまうことのダメージは大きすぎるわけです.
ついに倒れたレムは,ボーボボたちを眠らようと悪あがき.彼女は布団と布団の間に生まれた布団の子.しかし彼女は人を眠らせることができず,それゆえに幼少のころから他の布団にいじめられ,どんな布団よりも人を深く眠らせることにこだわるようになったのでありました.「世界一の布団になってやる!」という真摯なレムの願いについては,成人男性にとってはむしろ普通の布団よりもレムさんのほうが…とか不遜なことを考えてはダメ(笑).深いコンプレックスに起因するレムが抱えていた闇こと邪悪な精神は具現化し,ついには外にあふれ出します.なんか首領パッチや天の助からも溢れているけどそれはまあどうでもよし.
心に潜んだ闇を強制的な感動によってついに引きずり出して一番の感動たるクライマックスシーンのお膳立ては完了.キッズアニメの感動の王道は敵が改心するシーンではなく,敵を倒すシーンでなければなりません.窓から大量のボーボボがカンドーを告げ,邪悪な精神に炸裂するのは鼻毛真拳感動奥義・ロマンス感覚ムーブメント! そのまま首領パッチの中に封印だ!
心の闇を消されてしまったレムに対し,「この世に1つくらい眠れない布団があってもいいと思うぞ」と意外と優しいことを言ってみるボーボボ.ああ,こんな風に心の闇が浄化できれば楽なんだけどなぁ…(苦笑).首領パッチの蛇足をそっちのけにしてレムは己を認められて号泣し,なんか感動的になってしまいましたとさ.しかし! 死生トリプル中にはまだ凶悪な敵が残っている.天国エリアにライスの顔を持ったランバダが入場!

後半はランバダ戦開幕.元キングオブハジケリスト改め世界3大プリマドンナの一人であるライスを倒し,一番の表情を持参の上で天国エリアにやってきたランバダ.先代の毛狩り隊でも特別に強い3大権力者の一人である彼はこれまでの敵とは格が違う.でも,まず天の助が露払いを務めなければならないのはお約束って奴ですよ(笑).しかしもちろん天の助で勝てるわけないのもお約束.そこで登場するのがヘリを乗りつけたソフトンだ.縄梯子から死生トリプルに飛び降りて臨継発赦と陣を張り,奥義・エチオピアの太陽暦で死生トリプル内にそのまま侵入.天国エリアに役者が揃い,ついにポリゴン真拳との戦闘スタート.
改心したおかげで親切なレムが早速説明してくれるランバダのオーラ・オブ・ポリゴン.ランバダの体から噴出するオーラに触った奴はポリゴンに変わり,動けなくなってしまうのです.これを返り討ちにしようとする3バカが放つのはオラオラ・オーラは!…ただ柄が悪いだけでまったく役立たず(苦笑).むしろ向かって行った分余計敵のオーラを食らう自爆ぶり.しかし「オーラを浴びたらポリゴンに変わる」というのは敵が作り出したただのルール.真のハジケリストは敵のルールをハジケることで壊すことが可能.天の助はそもそもポリゴン風の体ということでオーラの影響を回避! 首領パッチは自分からポリゴン数を減らしてむしろ動きの自由度を増してみました! そして真打ボーボボはポリバケツを着た恐竜に変化.怪獣ポリゴンってバケツがポリだから怪獣はゴンか(笑)?
たとえランバダがオーラの力を増そうとも,ボーボボとソフトンには特製の剣と盾(別名:尊い犠牲)こと首領パッチと天の助があるから大丈夫.仲間には当然のようにオトリにされ,敵から逃げるために地中に逃げたら石油を掘り当ててみたりする(苦笑)この剣と盾,耐久力は相当のものなんですが,攻撃力皆無ってのが玉に瑕.
基本的に真面目にやらなきゃならないランバダ戦.この強敵に真正面からぶつかるのは,「あの」黒太陽の力を得たソフトン! 「サイバーシティにいたあの漢の奥義」とさっきやられたはずなのにすっかり元気そうな首領パッチがまとうテロップ.その妙にかっこつけた感じが元黒太陽の持ち主の特徴だ.「確か絶望君と言ったかな…」とこちらも元気そうな天の助のテロップ.でも惜しい.正解はJさんです!
あのJから黒太陽を譲り受けていたソフトン.都市1つを維持するほどの力を秘めた黒太陽の力を操れるのはソフトンだけというわけで,Jに随分と見込まれたソフトンは黒太陽の偉大なる意思を託されます.黒太陽の力は気障なテロップ&深刻な効果音操作.その力を得た新生バビロン真拳は以前に増してナンセンス味が山盛りに! 召還される黒炎バビロン神はもはやただの背景ではなく実体を持つ凶悪な力であり,ランバダのオーラが強くても神にまでは通じない.黒太陽の加護を受けた連中もまた同様.協力奥義の「旋律のJ大感謝祭」の画面のうるささがたまらないなぁ(笑).

確かにポリゴン,すなわち3DCGが作品に与える影響は大きいものがありますが,テロップが作品に与える影響に比べればまだまだ小さい.なぜならばテロップは作者あるいは編集者=神の目線でのより直接的なボケあるいはツッコミなわけで.しかし神の力は作中人物が操るにはあまりにも大きすぎ,あのソフトンですらそうは現世にとどめておけない.維持できる時間は残りわずかで,まともにやればランバダに避けられてしまう.ここでボーボボがソフトンに提案するのが…自分たちを裁け! そりゃ言い出した奴と攻撃する奴は文句がなさそうですが,巻き込まれる残り2人には迷惑この上ない自爆提案! それでも天の助と首領パッチの決定権はないらしく,「バビロンに裁かれた首領パッチに裁かれた天の助に裁かれた俺の裁き」の4倍?の攻撃がランバダに届いた!
強敵ランバダを相手に明らかに優位に立つ3バカ&ソフトン.いくら敵が強くても,集団で敵の技に耐え,また連携によって威力を増すボーボボたちが相手ではランバダも骨が折れるはず.しかし「屈辱的にぶったおす!」と宣言するランバダがどのような手を打ってくるのかは気がかりなところ.今回は今ひとつテンションが落ち着いていたので,次こそはハジケてくれるかな? 次回に続きます!

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「アニメ感想率調査2005春」感想・追加

「アニメ感想率調査2005春」感想へのアクセス数もいつも通りに落ち着いてきたので,光希桃 Anime Stationさんの終了番組評価感想の続きをやってみたいと思います.
他の分析ではこのあたりがとても楽しかったですよ.

 エネルギー吸収と発散:2005年春感想率調査 別口解析
 アニ鳴館 運営日誌:感想率調査(2005春)22日(水曜)10:40追記
 えむいち。:感想率調査便乗企画 アニメ偏差値判定

前回の図はそれなりに好評を頂いたようで何よりですが,読み込む人によっては「あれだとわからないところがあるんだよな」と思った方もいらっしゃったんじゃないかと.そんなわけで前の図ほど派手なものではないですが,2つほど散布図を作り足してみました.

1つ目は光希桃さんの評価平均値と継続数の散布図

放映形態やターゲットによって評価者そのものの数が相当上下するのはご存知の通り.評価平均値に継続数を組み合わせることによって,どのあたりのデータが偏っているかを示してみました.…もちろん,少ないところはお約束どおりなんですが(笑).最終評価としては人数が少なすぎて参考値続出って感じ.特に長期シリーズに関しては,好きでないと最後までは付き合わないもんなぁ.このグラフで見て欲しいのはむしろ右側のほう.それなりにサンプル数が揃っている面子での大雑把なガチンコ順位が見られます.

2つ目はポジティブ評価とネガティブ評価の散布図

ここ(R'sM)で出した全体印象評定では「普通」以上をプラス,「見切り」「駄作」をマイナスとして合計値を出し,それをサンプル数全体で割ってます.ゆえに合計値が特に0に近い値の場合,そもそも評価自体が少ないのか評価は多いけれど0前後で評価が分かれているのかを区別できないという問題点があったわけです.
そこをはっきりさせるためだけの1枚なんですが,左下(0に近い)ほど評価自体が少なく,右上に近づくほど評価は多いけれど意見が分かれるものとなります.評価別れでは「UG」が典型.他,「レジェンズ」「tactics」「マシュ通」あたりはそれなりに視聴者はいながらも,意見が分かれていたようです.で,縦軸がポジティブ,横軸がネガティブで…「JINKI」が…(苦笑).

さて,最後は上記図で使用した数値とあわせ,全体印象での順位を出しておきます! アニメ感想サイトを読む人たちには,だいたいこんな風に作品の評価が聞こえていたはずです.

 作品名終了番組
評価順位
ポジネガ感想界
全体印象
1スクールランブル5447321.70
2舞-HiME9443361.67
3厳窟王2292201.11
4月詠19273350.98
5AIR122760.91
6ファンタジックチルドレン7257420.88
7カードキャプターさくら(再)4158110.60
8BECK12173300.59
9ジパング13148230.51
10学園アリス17138150.50
11UG☆アルティメットガール28175690.43
12グレネーダー(地上波)21122260.39
13GirlsブラボーSecond24112200.38
14魔法少女隊アルス16105180.36
15マシュマロ通信11114320.34
16MAJOR1589160.30
17テニスの王子様1496240.30
18tactics26112420.29
19サムライチャンプルー2nd106320.25
20レジェンズ―甦る竜王伝説―2391440.19
21ミルモでポン!わんだほう3067220.18
22砂ぼうず2161200.17
23GetRide!アムドライバー1890590.13
24アークエとガッチンポー!てんこもり840180.09
25ボボボーボ・ボーボボ(放映終了地域)32470.07
26遙かなる時空の中で~八葉抄~2963520.05
27名探偵ポワロとマープル3358490.04
28あたしンち(放映終了地域)251130.03
29ドラえもん617100.03
30SAMURAI7(NHK)3118110.03
31絶体絶命でんぢゃらすじーさん2717120.02
32超ぽじてぃぶ!ファイターズ20750.01
33コロッケ!3221210.00
34XENOSAGA3672720.00
35おれたちイジワルケイ4213-0.01
36まじかるカナン356570-0.02
37BUZZERBEATER38310-0.03
38StarshipOperators34107115-0.03
39好きなものは好きだからしょうがない!!373676-0.16
40ZOIDSFUZORS392065-0.18
41らいむいろ流奇譚X403499-0.27
42JINKI:EXTEND4155155-0.41

「スクラン」がトップ.次いで「舞-HiME」「巌窟王」.見ているサイトの数が多くないと上位に行きにくい=地上波絶対有利なこの状況で4位に入っている「AIR」は凄い.でも,やたら美少女が好きだというそもそものパネルの偏りが見られる中で(笑)それを売りにせずになおかつ3位に入った「巌窟王」とか7位の「ファンチル」のほうがさらに凄いのではなかろうか.
10位から25位くらいまでは中堅たち.このあたりは視聴者数にかなりのばらつきがあるので,図と組み合わせてみていただくことをお勧め.評価者数が数値に反映された瞬間におさまるべき位置におさまっていく「ボーボボ」や「アークエ」が大好きだ(笑).キッズ・ファミリー向け長期シリーズは,見切られた結果点が厳しくなりがちなのが厳しいところ.
26位以降は総じて大変に人を選ぶか誰も見ていない作品ばかりなので,特に下位の場合は手を出す前に,光希桃さんのところに集積されたコメントを一読しておいたほうが身のためだと思います.なお「らいむ」は生まれながらの駄作なので自業自得のような気が(笑).

これだけいろいろ遊べるデータもそうはないはずで,集めてくれた光希桃さん,本当にどうもありがとう.ただしこのデータは恐らく10代から20代の男性を中心としたアニオタパネルから集められたものなので,それ以外のターゲットを狙った作品に関しては参考値として見るべきでしょう.逆にそこをターゲットに作った作品の場合は,ぜひこのデータを制作側にも吟味していただいて,次の作品づくりに適度に反映してほしいところです.作った人も見た人もうれしい,そういう作品の割合が増えることを願いつつ本調査の感想を終わりたいと思います.

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