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ボボボーボ・ボーボボ#65

「天の助以下という真の屈辱の巻」

死生トリプルの最後の敵,ランバダとのバトルは続いている.敵をポリゴンに変えて倒すはずのランバダの技だが,ボーボボたち3バカはその前提を遥かに超える.アフロをポリゴンにすればミラーボールと化し,ポリゴン化する液体は美容液扱い.テクスチャー・フェイスで3バカの顔を醜いブタにしようと思ったら,ブタはブタでも美形のブタやら既にブタではないものに変化されてはたまらない.苛立つランバダが呼び出したのはポリゴン製の邪神,ポリゴニック・ルシファー.部分的に薄い板にされてしまった3バカだが,ソフトンの助けも借りてランバダを徹底的に苦しめる.邪神は正義のロボに倒れ,ボーボボは仲間だろうと容赦なしに攻撃する.3世世代でもトップクラスの強さを誇るランバダであっても,ボーボボたちを倒す術がない!

死生トリプルの実に長かったバトルもいよいよ終盤.残る強敵?ランバダを3+1人がかりで倒す数の暴力「ボーボボ」.いくら強いとはいえコンビネーションの出来ない敵相手なら集団で個別撃破を繰り返せばいい.ゆえに芸人は芸人同士で徒党を組み,互いに助け合いながら芸能界で生き残っていこうとするのです.ピンでは使いようのない人材であっても,他の芸人と組み合わせることで予想以上の面白さが引き出される場合もあるわけだし(要するに天の助).今回は敵のランバダが使う「ポリゴン」をはじめとしたゲーム関連の少々難しいタームが頻発するので,説明にアバンをたっぷり使ってみたりとなかなかの配慮ぶり.この配慮,恐らくこのあたりの知識だけは必要以上に持っている子どもではなく親向けのものと思われるんですが,これを一緒に見てくれる親がどれだけいることやら…(苦笑).
そんなわけでアバンは「ポリゴン」がわからない3バカに説明するビュティさん.女教師魚雷先生の「ポリゴンとは愛!」って説明は間違っているとは言いがたいものの適切ではない.Polygonは3DCGを描くときに立体の形状を表現するために使う小さな多角形のことを言うのだという豆知識.説明しながら颯爽とパソコンを使いこなすビュティさんが素敵だ.もちろんそんな高度なことはボーボボには無理で,モニタ上に描かれたソフトンは写真の切り抜きをモニタに貼っただけというお粗末なもの.惜しい! そこは背景に写真をテクスチャとして取り込めば…やっぱりダメか(笑).

前半はポリゴンや最近のゲームや真の敵について.死生トリプルでのバトルはクライマックス目前.アバンで解説されたポリゴンにされると負け,というのがランバダの持ち出してきたルール.実際ライスはポリゴンにされて敗北しているものの,同じ手が最強の3バカに通じるわけがない.アフロの頭をポリゴンにすれば,お約束通りにミラーボールに見立てて自分たちのハジケを加速させるボーボボ.やけくそミラーボールの下ではパラパラフィーバーバカ娘どもが乱舞しランバダにアタック! シリアスなランバダの前でドリンクチケットを欲しがってみたら,やっぱり蹴られる首領パッチのわざとらしい演技が最高だ! 例え一人がポリゴンに侵されたとしても,残る2人がフォローに入ればポリゴンの呪縛はあっさり破れてしまうわけです.
一人をポリゴンにしてもダメということに気がついたのか,怒るランバダの真拳奥義・ワインレッドジュースは3人まとめてポリゴンに変え,仕留めることを狙った攻撃.けれど3バカはポリゴンジュースを無害な美容液に見立てて威力を無効化.ジュースの中央でお肌つるつるの3女神を気取ってご満悦なんだから,こんな奴らはもう放っておこうよビュティさん(苦笑).どれだけ無茶な見立てであっても面白ければ勝ち.それこそが笑芸の真理というもの.でも2杯分になったジュースを天の助たちに飲ませて「馬い!」ってのはちょっと外したなぁ(苦笑).
この作品の戦いにおいて重要なのは「それが面白いかどうか」のただ1点.そこをわきまえていないランバダが放つのはテクスチャー・フェイス.食らった奴をブタの顔にするという屈辱技なんですが…それはお笑いをむしろ面白くするだけの愚行! 技を食らったボーボボの顔は美形のブタに変わってほーら面白くされちゃった(苦笑).むしろいつものボーボボよりかっこいいブタボーボボは蝶のように舞い蜂のように刺し,首領パッチと天の助もブタになるはずが竜や外人司会者になってしまってやっぱり逆効果.もはや誰だかわからない顔の3バカが食らわせる奥義,暗黒舞踊 壱の舞い.顔面の造形に統一感がないため,ちょっとした悪夢のように気持ちが悪いぞ(苦笑).
いくらポリゴンに変えても変形させてもただボーボボたちを面白くするばかり.そこでランバダが持ち出した新機軸が邪神の召還.究極奥義,ポリゴニック・ルシファーによって巨大な邪神を召還し,ボーボボたちをポリゴンに変えてやろうという魂胆です.幻想生物を実在するかのように見せかけることができるのが3DCGの非常に優れた点.映像の説得力は言葉を遥かに越えるので,そのままルシファーに殴らせればさすがのボーボボたちもただでは済まなかったはず.しかしランバダは「ポリゴン」という己の持ちネタから離れることができず,それが唯一の勝機を失わせるという悲劇!
ルシファーが触ったために中途半端に板状になった2人の天使とボーボボ.ボーボボの中途半端ぶりはもちろん面白く,ソフトンやビュティさんまで巻き込んだ超ド級顔面羽子板へとネタが展開! ランバダとボーボボの間で揺れる首領パッチと天の助改め薄型テレビとコタツは裏切り者として制裁を受けるわけですが,その程度はいつものことだからまあいいや(笑).3バカは板というかたちを生かして凄い「三枚板」ロボに変形だ! 地球をバックにポーズを決める,かっこいいロボ・3枚板.3バカ板の超変形によって生まれたロボの胸から放たれたセイバー・バスター・キャノンは宇宙を貫き邪神すらをも打ち砕く! …なんかスケールだけがバカでかいキッズアニメの最終回みたいになってるなぁ(苦笑).
そしてオチ.究極奥義まで破られたランバダは苦し紛れに首領パッチにポリゴンチェンジ! 「仲間は攻撃できまい!」だなんて…それはボーボボに「攻撃してください」と嘆願しているようなもの(苦笑).真の敵はいつも一人.裏切る前からそもそも仲間かどうかが怪しい奴,その名はボーボボ! 今回も当然何の迷いもなく首領パッチと天の助を攻撃して悔やむことなし.滅私ならぬ滅「他」の精神の体現者であります.

後半はクライマックス! もはやポリゴンはボーボボたちに通じないのに,説明皆無の効果音による笑いなどを交えつつも(笑)ランバダはまだ頑張る.ランバダが諦めないのは,3世世代の3強の一人というプライドと自負心から.ハジケバトルは戦意喪失するまでは勝負が決まらないため,これだけの実力差を見せつけられようとも折れない心は実に厄介.そこでボーボボはランバダの心を完全に挫くために,奥義・レトロゲームプレイングでポリゴン真拳の完全封印に挑戦!
古き良きレトロゲームにはポリゴンなんてものは存在せず,ドットで全てが表現されます.けれど表現方法とゲームそのものの面白さにそれほどの関係はなく,むしろ職人芸のドット絵のほうが手間がかかるくらい.3DCGは手抜きの手段でもあるわけです.そんな古きよきレトロゲームの世界に巻き込まれたランバダは,極小の表現で極大の表現を目指すドットの世界に翻弄されていきます.まずは対戦格闘のアフロファイト.絵としては今見ると地味そのものなんですが,思い入れしたプレイヤーにとってはそのダメージは実に深刻!ゲームとしての面白さがそこにあるならば,想像の余地が大きいドット絵の方が深く強く心を揺り動かすことがあるのです.
シューティングのエリアボーボボは不条理なボスの強さでランバダを苦しめ,バカパズルでは役に立たない首領パッチたちはどうでもいいとして(笑)賢いソフトンが「バビロン!」と見事な技でランバダを叩く! 3バカ揃ったGP鼻毛レーサーズでは張り切って妨害をかけるも粘るランバダの返り討ちに遭い…しかし,モニタを揺らして中のランバダに制裁だ! どのゲームも映像や音楽が実に地味.しかしランバダは得意のポリゴンを封じられた上に,毎度手痛いダメージを負わされていくのが恐ろしい.前半ブタにされかかった屈辱をボイナルボンタジーの姫(敵)役に当てることで返すだけでは留まらず,さらにSIM BUTAでブタ役にして倍返し! さらに「糞がー!」と口癖を叫ぶランバダに降ってきた「ぬ」.これぞ最大の屈辱のはじまりだ!
天の助プレゼンツの「ぬ献上ゲーム」.ピラミッド上の天の助に「ぬ」を献上するという非常につまらなさそうなこのゲームに参加させられる気の毒なランバダ.食物連鎖にすら入れてもらえない天の助に「献上したまえ」なんて偉そうなことを言われるこの屈辱は,ブタにされるよりひどい! そしてランバダの残り少ない気力を更に削る恋愛歴史シミュレーション.とってもコーエー(笑).ごちゃまぜゲーム「ときめきの野望」に放り込まれたランバダはろくに動けないまま,プレイしているソフトンに水責めされてしまいます.どれほどランバダが強くても,3バカ+ソフトンの4人がかりのハジケ連鎖を止めることはもはや不可能!

そしてついに決着.ポリゴンが使えずに翻弄されるばかりだったランバダにとどめを刺すのは「最新ゲーム」…「超最新ゲーム」ってタイトルの古いゲームなんですが(苦笑).今見れば古色漂うタイトルであっても,出た当時は本当に新しくて皆びっくりしたものなんですよ.フィニッシュは3バカの聖鼻毛融合による田中斬りとまつ毛真拳フォーエバーというかなり豪華な倒し方.けれど絵がドット絵で迫力が伝わってこないのが切ない.敵にとってはこれだって,最後の見せ場なのになぁ.
ついにランバダの心を完璧に折り,死生トリプルステージをクリアしたボーボボたち! やられたはずの仲間も全員無事なのはギャグ作品のお約束.アニメでゲームを表現するというのはかなりの冒険で,その難しさゆえにテンションが上りきらないところがあったのは残念でしたが,次の戦いには特別な説明の必要な要素はないので,ぜひとも最高のノリを見せていただきたい.次回に続きます!

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