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金色のガッシュベル#116

「光は今も広がっているの巻」

友を守ろうとするガッシュの勇気,それに心を揺り動かされたレインは,カイルを信じて己の戦う姿を見せた.猛り傷つく恐ろしい姿が自分を守るためのものだと知ったカイルは己の足で立ち上がり,レインのパートナーとして呪文を唱え,凶悪なロデュウに立ち向かう.二人を助けるためにここまで来てくれたガッシュたちを守るため,ありったけの勇気でレインの持つ最強の術,ガルバドス・アポロディオを唱えるカイル.ついにロデュウを撤退させる大技は,同時にカイルとレインの別れの挨拶となった.

作品初期を思わせる小品,レイン編完結の「ガッシュ」.このショートシリーズで最も重要なのはロデュウコンビの凄さを見せつけ,ガッシュとの因縁をつくることのはずなんですが,アニメでは原作には足りないもう一味を加えよりわかりやすく熱いラストを作り上げたのが見事.魔界の王を決める戦いへの参加者は様々。100組いれば能力ではなく性格的に戦うことがダメな奴もいくらかはいるわけで.別れることは誰でも辛いけど,そんな連中にとっては穏健にリタイヤさせてもらうことが最高の救いなのだと,ガッシュたちは既によく知っています.

前回ガッシュから始まった勇気の連鎖はレインを介してついにカイルの元へ! 立派なギャグになるほどに気が弱かったカイルですが,ここまで溜まりに溜まっていた見るものの期待に応えるように立ち上がってくれました.あまりに弱いカイルを守ろうとレインが覚えまくったに違いない術はロデュウを退かせるほどに強力で,地すらも穿つ! もちろんそんな危ない術を間近で見たカイルは,いつもなら即座に失神するところを,ガッシュたちを守るために必死で我慢しています.4対3で劣勢だったガッシュたちにとってカイルの参入は本当に喜ばしい.2組になったことではじめて、ザグルゼムからザケルガのコンビネーションを決める隙も生まれるわけですからね.ただしザグルゼムの性能を冷静なチータに知られたことは,ロデュウとの再戦を難しいものにするはずです.
戦力が大幅に増強されたガッシュ側に対し、この状況では完璧に力不足のパピプリオたちが隠れてしまって形勢逆転。手っ取り早く力の差を埋めるため、ロデュウは未だネットに捕まったままのガッシュたちを潰すことを狙います。これは戦力差を考えるといい判断に見えるんですが、今のカイルは恩人たちを傷つけられることを我慢できないから、実際には火に油を注ぐ結果となります。精一杯の勇気でガッシュを助けに行こうとするカイルの意地が本当にうれしいレイン.もしカイルがこれほど臆病でなかったら、こんな風にずっと戦って、王になるまで一緒にいられたかもしれないなぁ。
ロデュウの技を切り返すことができる非常に強いタッグではあるものの、すでにカイルの心は限界が近い。強い魔物を求めていたロデュウは、その力を自分に抵抗するために使ってくるレインたちが許せないし、レインたちも無理に戦いに引き込もうとし、友を傷つけたロデュウが許せない。ゆえに選択されたのが、レイン組とロデュウ組の一騎打ち! 他人に頼り切るのではなく、自分で立って2人で助ける…カイルがそれを選んでくれたことがレインはうれしくてたまらない。…たとえそれが最初で最後の戦いだとしても,「オレがいなくても大丈夫だ」といい笑顔で笑うレイン.
ロデュウの大技、ディオガ・ラギュウルの襲来。天を塞ぐかのような黒い攻撃の前で,「ありがとう」「楽しかったぜ」と互いに別れの挨拶を告げて放つのが最後の大技、ガルバドス・アポロディオ! 主役どもをそっちのけにしたここまでの熱い展開はついにクライマックスへ。レインが心配していたとおり、ロデュウだけでなくカイル自身も倒れてしまうほどの激突の末に、2人ははじめてともに勝利を手にします.…さすがはクライマックス回だけあって力に満ち溢れるバトルシーンでした! ガッシュたちのバトルが見せるような戦術的な面白さには欠けるものの、真っ向からの力勝負には、しっかり力が入ってましたね.
結局ロデュウは消えなかったものの、この場の全員が力が尽きかけているゆえに勝負は痛み分け.そして訪れるのは、もう思い残すことがないレインと気絶したカイルの,さびしいけれどうれしい別れ.

そして別れと本当の自立。怖さに気絶したカイルが目覚めたのは翌日,小屋の中.昨日のカイルは強かったけれど、今日のカイルにはもうレインもガッシュたちもいない。孤独で弱く虐げられていたカイルの胸の中,今でも友達と一緒だった楽しい時間は優しく輝いていて…でも,それは全て終わってしまったこと.親のような兄のような大切な彼は,もういない,
寝起き早々落ち込むカイルにさらに追い討ちをかけるのが,カイルを苦しめる元凶のジル! 雇われている癖に居丈高なその態度はやはり怖くて偉そう.しかし大切なものを失った代わりに手に入れた勇気は,本当に大切なものを守るために燃え上がります! 口汚くレインを罵るジルに対し,自分が昨日学んだことを思い出し,ぶつけるカイル! 「…黙れ!」 レインが残してくれた一番大切なものは,どんな者の前にも真っ直ぐ立って,思ったことをぶつける勇気.絶対に汚されたくないものを守るため,ジルに対しついに怒りをぶつけるカイル.一度切れた心の堰はもはや戻ることなく,勢いに乗ってここまで言えずにいたことまで全部まとめてぶち撒ける! 虐げられる暮らしを,友へのひどい態度を,それを止められなかった自分の弱さを悔やみながらもぶつけるカイル.もはや彼には,恐れるものは何もない.小さな体から発せられる言葉はジルを殴り,縛り,締め付けて,ついにはあの偉そうな女を見事に折ったのでありました.

レインの心残りを影でちゃんと見守っていたガッシュたちは,カイルの雄姿にようやく安心.王になることよりもパートナーのことを心配してしまったレインの心残りは,きちんと解消されていたようでよかった.…パートナーのことを気にした段階でレインは王になる資格を失ったのかもしれないけれど,自分の一番大切にしたいものは確実に守れたのだから,それでいいんじゃないかな.ガッシュからはじまった勇気はレインを通じてカイルへ.そして,気にしていたけれど言い出せずにいた庭師のセバスチャンにまで届きます.覚えた勇気を忘れない限り,カイルの中に灯った光はどこまでも消えずに続いていくに違いない.
…レインの本を燃やそうとするガッシュたちが思い出したのはコルルのこと.優しい王様になってほしいと願い,ガッシュに大切な目標を残してくれたコルル.以前のガッシュは彼女の本を自分から燃やすことができず,その悲しみは清麿が一人で引き受けたけれど,今は「コルルのときとは違う」.ガッシュには,別れなければならない魔物とパートナーの気持ちを背負い,さらに王になるために歩む力と足があります.
静かなザケルで本を燃やし,消えていくレイン.ガッシュに魔界での協力を約束し,王になってくれと願い,大切なカイルの後で消えていきます.戦うための出会いでなければ,今別れずに済んだはず.しかし戦いがなければ出会うこともできなかっただろうから…切ないけれど,これでいいのだろうか.
原作では出なかったコルルを出すことで,オリジナルでは緩く匂わされただけの2人の魔物の対比構造を明瞭に示したところが面白い回でした! 確かに原作読者とアニメ視聴者だと年齢差が結構ありそうだから,よりわかりやすく,直接的な表現に置き換えるアレンジは正解だと思います.さて次は…なんだか激しそうな夫婦喧嘩が見られそうな予感(笑).次回に続きます!

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